JPH0991149A - イメージ展開装置 - Google Patents

イメージ展開装置

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JPH0991149A
JPH0991149A JP7241899A JP24189995A JPH0991149A JP H0991149 A JPH0991149 A JP H0991149A JP 7241899 A JP7241899 A JP 7241899A JP 24189995 A JP24189995 A JP 24189995A JP H0991149 A JPH0991149 A JP H0991149A
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Pending
Application number
JP7241899A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Soga
和浩 曽我
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異なるページ記述言語により指定されたフォン
トの展開データが他のページ記述言語により指定された
フォントの展開データと同一である場合における無駄な
フォント展開処理や重複するフォント展開データの保持
を回避し、フォント展開処理の高速化と、メモリ使用効
率を高める。 【解決手段】ページ記述言語プログラムP1を解釈して
フォント展開データを含むイメージデータD1を生成す
るページ記述言語インタプリタ1と、ページ記述言語プ
ログラムP1とは異なるページ記述言語で記述されたペ
ージ記述言語プログラムP2を解釈してフォント展開デ
ータを含むイメージデータD2を生成するページ記述言
語インタプリタ2とを有し、ページ記述言語インタプリ
タ1,2は、フォント展開命令の解釈結果から導出され
るフォント名、フォントマトリックス、グリフIDを用
いて1つのフォントキャッシュ3を共有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の異なるペー
ジ記述言語プログラムを解釈実行する複数のページ記述
言語処理手段を有して各ページ記述言語処理手段毎にイ
メージデータを生成するイメージ展開装置に関し、特に
イメージデータを生成する際に利用されるフォントキャ
ッシュを用いたイメージ展開装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ処理装置による処理結果や
DTPソフトウェアで作成されたデータは、レーザプリ
ンタ等の高性能の出力装置によって高品質の出力データ
を得ることができるようになった。ここで、データ処理
装置等からの文字を含む画像データは、ページ記述言語
プログラムによって表された出力要求データとして出力
装置に送出される。
【0003】ページ記述言語インタプリタ装置は、ペー
ジ記述言語を解釈実行して、イメージデータに展開する
ものであり、この展開されたイメージデータは出力装置
から出力される。
【0004】一般に、ページ記述言語インタプリタ装置
で用いられるフォントは、ビットマップフォントではな
く、高品質のアウトラインフォントが用いられる。この
アウトラインフォントは、制御点のデータとこの制御点
間をベジェ曲線や直線等を示すデータとからなり、これ
らのデータをもとに拡大/縮小、変形等の処理を行い、
さらに塗りつぶし等の処理を行う必要があるため、最終
的なラスタデータに展開するまでに処理時間がかかるこ
とになる。
【0005】このため、ページ記述言語インタプリタ装
置では、一度ラスタデータに展開処理されたフォントデ
ータは、再度利用される可能性が高いことから、この展
開処理されたフォントデータを一時的に記憶するフォン
トキャッシュ技術が通常用いられる。このフォントキャ
ッシュ技術によれば、一時記憶しておいたフォントデー
タに対する展開要求が生起した場合、この一時記憶され
たフォントデータを読み出すのみで、展開処理を行う必
要がないことから、重複した展開処理が削減され、効率
的な展開処理が実現され、展開処理時間の短縮が可能と
なる。
【0006】例えば、図6は、ページ記述言語インタプ
リタ機能をもつイメージ展開装置において、フォントキ
ャッシュ技術を用いた一例を示すものである。図6にお
いて、ページ記述言語プログラムPPがページ記述言語
処理部11に入力されると、ページ記述言語処理部11
はページ記述言語プログラムPPを解釈し、該プログラ
ムが示す画像情報を展開処理したイメージデータDDを
出力する。ここで、ページ記述言語処理部11は、ペー
ジ記述言語プログラムPP内にフォントの展開命令が含
まれる場合、フォント管理部12にフォントの展開デー
タを要求する。フォント展開部12は、既に展開処理さ
れたフォント展開データを保持するフォント展開データ
保持部14に要求されたフォント展開データが保持され
ているか問い合わせ、保持されている場合はこのフォン
ト展開データを獲得してページ記述言語処理部11に送
出する。一方、フォント管理部12は、要求あれたフォ
ント展開データがフォント展開データ保持部14に保持
されていない場合、要求されたフォントの展開処理をフ
ォント展開部13に依頼し、展開処理されたフォント展
開データをページ記述言語処理部11に送出するととも
に、該展開処理されたフォント展開データをフォント展
開データ保持部14に保持させ、その後同一フォントの
展開処理の依頼があった場合の利用に供する。
【0007】ところで、ページ記述言語処理部11は、
所定のページ記述言語で記述されたプログラムのみを解
釈することができるため、各種のページ記述言語で記述
されたプログラムが入力される場合を考慮して、異なる
複数のページ記述言語処理部を持たせる構成をとるもの
もある。
【0008】例えば、図7は、従来の異なる複数のペー
ジ記述言語処理部を有した構成をもつイメージ展開装置
の構成を示す図であり、異なるページ記述言語を処理す
る2つのページ記述言語インタプリタ部22a,22b
を有している。ジョブ判定部21は、入力されたプリン
トジョブPJのページ記述言語の種類を判定し、判定結
果をもとに該当するページ記述言語を処理できるページ
記述言語インタプリタ部22a,22bにプリントジョ
ブPJを送出する。なお、ジョブ判定部21におけるプ
リントジョブPJの判定処理は、プリントジョブPJに
予め設けられた所定の属性値によって判断したり、ある
いはプリントジョブのファイルの先頭の記号によりペー
ジ記述言語の種類を判定するようにしている。ページ記
述言語インタプリタ部22a,22bは、入力されたペ
ージ記述言語プログラムを解釈し、この解釈結果をもと
にイメージデータを生成し、この生成したイメージデー
タをプリンタ部23に送出して、該イメージデータを出
力する。
【0009】このようにして、異なる複数のページ記述
言語プログラムが入力されても、異なる複数のページ記
述言語インタプリタ部を設けることにより、該異なる複
数のページ記述言語プログラムの処理が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異なる
複数のページ記述言語プログラムを処理することができ
る従来のイメージ展開装置において、フォントキャッシ
ュ技術を用いる場合、各ページ記述言語インタプリタ部
毎にフォントキャッシュを行うため、たとえ各ページ記
述言語インタプリタ部によって同一のフォント展開デー
タが生成されたとしても、この同一のフォント展開デー
タは、各ページ記述言語インタプリタ部に接続されるフ
ォントキャッシュ部に各別に保持されることになる。こ
のため、フォントキャッシュ部は、各ページ記述言語イ
ンタプリタ部毎に設ける必要があるとともに、同一のフ
ォント展開データが各フォントキャッシュ部に重複して
保持される可能性もある。さらに、他のフォントキャッ
シュ部に保持されたフォント展開データの要求が生起し
ても、該フォント展開データを利用することができず、
該要求されたフォントの展開処理をしなければならな
い。
【0011】従って、異なる複数のページ記述言語プロ
グラムを処理することができる従来のイメージ展開装置
において、フォントキャッシュ技術を適用する場合、各
ページ記述言語インタプリタ部毎にフォントキャッシュ
部としてのメモリを設ける必要があるため、メモリ使用
効率が悪いとともに、フォント展開データを有効に再利
用することができず、この結果フォント展開処理時間が
かかるという問題点があった。
【0012】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、異なるページ記述言語による異なるフォントフォー
マットにより指定されたフォントの展開データが他のフ
ォントフォーマットにより指定されたフォントの展開デ
ータと同一である場合における無駄なフォント展開処理
や重複するフォント展開データの保持を回避し、異なる
複数のページ記述言語プログラムが示すフォント展開処
理の高速化を図るとともに、フォントキャッシュにかか
るメモリ使用効率を高めることができるイメージ展開装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1のページ
記述言語で表現された第1のフォントフォーマットを含
む第1のページ記述言語プログラムを解釈してイメージ
データに展開する第1のページ記述言語処理手段と、第
2のページ記述言語で表現された第2のフォントフォー
マットを含む第2のページ記述言語プログラムを解釈し
てイメージデータに展開する第2のページ記述言語処理
手段とを有したイメージ展開装置において、前記第1ま
たは第2のフォントフォーマットに対応して展開された
フォントデータを、該フォントデータの共通属性情報を
もとに記憶管理し、前記第1及び第2のページ記述言語
処理手段が共有する記憶手段を具備し、前記第1及び第
2のページ記述言語処理手段のそれぞれは、フォントの
展開要求を受け付けると前記共通属性情報をもとに前記
記憶手段を検索し、該共通属性情報が示すフォントデー
タが存在する場合、該フォントデータを取得し、該共通
属性情報が示すフォントデータが存在しない場合、該フ
ォントの展開処理を行って該展開処理されたフォントデ
ータの共通属性情報とともに該フォントデータを前記記
憶手段に記憶することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態であるイメー
ジ展開装置の構成を示す図である。
【0016】図1において、イメージ展開装置は、異な
るページ記述言語を用いたページ記述言語プログラムP
1,P2を解釈してイメージデータD1,D2をそれぞ
れ出力するページ記述言語インタプリタ1,2、及びペ
ージ記述言語インタプリタ1,2がフォント展開処理時
に既に展開されたフォント展開データを利用するために
該フォント展開データを一時記憶するフォントキャッシ
ュ3から構成される。
【0017】各ページ記述言語インタプリタ1,2は、
ページ記述言語処理部1a,2a、フォント管理部1
b,2b、フォント展開部1c,2cを有する。
【0018】ページ記述言語処理部1a,2aは、入力
されたページ記述言語プログラムP1,P2を解釈して
イメージデータD1,D2を生成する。
【0019】フォント管理部1b,2bは、ページ記述
言語処理部1a,2aからのフォント展開命令を受け付
けると、このフォント展開命令が指示するフォントがフ
ォントキャッシュ3に一時記憶されているか否かを問い
合わせ、一時記憶されている場合はこのフォント展開デ
ータを取得してページ記述言語処理部1a,2aに引き
渡す。一方、フォント展開データがフォントキャッシュ
3に一時記憶されていない場合は、フォント展開部1
c,2cにこのフォントの展開処理を依頼し、この展開
処理結果をページ記述言語処理部1a,2aに引き渡す
とともに、フォント 管理部1b,2bは、このフォン
ト展開データをフォントキャッシュ3に一時記憶させ
る。
【0020】フォントキャッシュ3は、フォントID管
理部3aとフォント展開データ保持部3bから構成され
る。
【0021】フォントID管理部3aは、フォント名と
フォントマトリックスとの組合せを示すフォントIDを
管理する。フォント名は書体名を意味し、フォントマト
リックスとは、キャラクタ座標系からデバイス座標系へ
の変換の際に参照されるパラメータ列であり、フォント
展開処理を行う際に用いられるものであるが、これらに
ついては後述する。
【0022】フォント展開データ保持部3bは、フォン
トID管理部3aが有するフォントID毎のフォント展
開データが保持されている。従って、フォント展開デー
タ保持部3bは、フォント名が示す書体でフォントマト
リックスが示す所定の変形処理が行われたフォント展開
データ毎に保持され、文字・記号種を示すグリフIDに
よって最終的に1つのフォント展開データが特定される
ことになる。
【0023】このように本イメージ展開装置において、
ページ記述言語インタプリタ1,2のそれぞれは、処理
すべきページ記述言語が異なるのみであり、その他の構
成、処理機能は同一であり、2つのページ記述言語イン
タプリタ1,2が1つのフォントキャッシュ3を共有す
る構成となっている。
【0024】なお、ページ記述言語プログラムは、図示
しないネットワークを介して入力されるようにしてもよ
い。また、各ページ記述言語インタプリタ1,2から出
力されるイメージデータD1,D2は、所定のプリンタ
等の出力装置から出力される。この場合、出力装置は共
有されるのが一般的ある。また、入力されるページ記述
言語が2種類であることから2つのページ記述言語イン
タプリタ1,2を設ける構成としたが、ページ記述言語
インタプリタの数は、入力されるページ記述言語の種類
に応じて設定するようにするのが適切であり、2つのペ
ージ記述言語インタプリタに限定されるものではない。
もちろん、1つのページ記述言語に対して複数のページ
記述言語インタプリタを設けて並列処理を行わせて高速
化を図るようにしてもよい。但し、この場合において
も、フォントキャッシュ3はだた1つである。
【0025】次に、図2に示すフローチャート参照して
イメージ展開装置の動作について説明する。なお、図2
において、破線の左側はフォント管理部1b,2bの処
理を示し、破線の右側はフォントキャッシュ3の処理を
示している。
【0026】まず、ページ記述言語処理部1a,2a
は、ページ記述言語プログラムP1,P2を受け付け、
ページ記述言語プログラムP1,P2内にフォントの描
画に関する命令すなわちフォント展開命令が含まれてい
ると、フォント管理部1b,2bは、フォントID管理
部2aにフォントIDを問い合わせる(ステップ10
1)。このフォントIDの問い合わせは、フォント展開
命令によって示されるフォント名とフォントマトリック
スとを用いて行われる。フォント名とフォントマトリッ
クスとを受け付けたフォントID管理部3aは、このフ
ォント名とフォントマトリックスとを有するフォントI
Dが存在するか否かを判断し(ステップ102)、存在
する場合は、フォント管理部1b,2bに対して既に登
録されているフォントIDを返答する(ステップ10
3)。一方、フォントIDが存在しない場合、フォント
ID管理部3aは、問い合わせたフォント名とフォント
マトリックスとからなる新たなフォントIDを登録し、
この登録したフォントIDをフォント管理部1b,2b
に返答する(ステップ104)。
【0027】これに対し、フォント管理部1b,2b
は、返答されたフォントIDと所望のグリフIDとを用
いてフォント展開データ保持部3bに、所望のフォント
展開データが存在するか否かを問い合わせる(ステップ
105)。この問い合わせを受けたフォントキャッシュ
3のフォント展開データ保持部3bは、問い合わせられ
たフォント展開データが存在するか否かを判断し(ステ
ップ106)、フォント展開データが存在する場合は、
該当するフォント展開データを読み出してフォント管理
部1b,2bに送出する(ステップ107)。一方、フ
ォント展開データが存在しない場合は、該当するフォン
ト展開データが存在しない旨の返答をフォント管理部1
b,2bに送出する(ステップ108)。
【0028】フォント管理部1b,2bは、フォント展
開データ保持部3bからのフォント展開データの問い合
わせ結果に基づいて(ステップ109)、所望のフォン
ト展開データが獲得された場合、獲得されたフォント展
開データをページ記述言語処理部1a,2aに引き渡
し、処理を終了する。
【0029】一方、フォント管理部1b,2bが、所望
のフォント展開データを獲得することができなかった場
合、フォント展開部1c,2cに対して、展開要求され
たフォントの展開処理を依頼し、フォント展開部1c,
2cは、依頼されたフォントの展開処理を行う(ステッ
プ110)。この展開処理の終了すると、フォント展開
部1c,2cは、フォント展開処理の終了をフォント管
理部1b,2bに通知し、フォント管理部1b,2b
は、展開処理されたフォントのフォントIDとグリフI
Dとを用いてフォント展開データ保持部3bに展開処理
されたフォント展開データを引き渡す(ステップ11
1)。
【0030】これに対し、フォントキャッシュ3のフォ
ント展開データ保持部3bは、フォントIDとグリフI
Dとをもとに、引き渡されたフォント展開データを保
持、登録し(ステップ112)、本処理を終了する。
【0031】これにより、ページ記述言語インタプリタ
1,2のそれぞれは、1つのフォントキャッシュ3を効
率的に共有することができ、この結果、無駄なフォント
展開処理あるいは重複するフォント展開データの保持を
回避することができる。
【0032】次に、図3を参照してフォントID管理部
2aの管理内容について説明する。フォントIDは、上
述したようにフォント名とフォントマトリクスとによっ
て一意的に決定される識別子であり、フォント展開デー
タ3bは、このフォントIDが示す識別子毎に管理され
る。
【0033】図3(a)は、新たなフォントIDが登録
される前のフォントIDの管理状態を示し、図3(b)
は、新たなフォントIDが登録された後のフォントID
の管理状態を示している。
【0034】ここで、フォントID管理部3aが、フォ
ント管理部1b,2bからフォント名「Helvetica」、
フォントマトリックス(0.012,0,0,0.012,0,0)とを受
け付けると、このフォント名とフォントマトリックスと
の組合せは図3(a)に示すように既に登録されている
ので、この組合せに対応するフォントID「1」をフォ
ント管理部1b,2bに通知する。
【0035】また、フォントID管理部3aが、フォン
ト管理部1b,2bからフォント名「Times」とフォン
トマトリックス(0.012,0,0,0.012,0,0)とを受け付け
ると、このフォント名とフォンマトリックスとの組合せ
をもつフォントIDが存在しないことから、受け付けた
フォント名とフォントマトリックスとの組合せをもつフ
ォントIDを新規に登録する。この登録されたフォント
IDは図3(b)に示すようにフォントID「4」とな
り、このフォントIDがフォント管理部1b,2bに通
知される。同様にして、フォントID管理部3aが、フ
ォント名「Felvetica」、フォントマトリックス(0.03
6,0,0,0.036,0,0)とを受け付けた場合も、フォントマ
トリックスが異なるため、異なるフォントと判断され
て、このフォント名とフォントマトリックスとの組合せ
からなるフォントIDが新規に登録されることになる。
【0036】次に、図4を参照してフォントマトリック
スとフォントフォーマットとについて説明する。図4
(a)は、キャラクタ座標系で記述されたアウトライン
フォントの具体例を示し、図4(b)は、フォントマト
リックスを用いてアウトラインフォントをデバイス座標
系に変換した状態を示している。ここで、キャラクタ座
標系とは、アウトラインフォントのデータが記述される
座標系である。また、デバイス座標系とは、実際のペー
ジバッファ上の座標系であり、プリンタの場合、実際に
描画される用紙上の座標系を意味する。
【0037】通常、フォントマトリックスは、 (a,b,c,d,tx ,ty ) として表現される。例えば、座標(x,y)は、このフ
ォントマトリックスを用いると、(a・x+c・y+t
x ,b・x+d・y+ty )に写される変換が行われ
る。ここで、キャラクタ座標系とは、アウトラインフォ
ントのデータが記述される座標系であり、デバイス座標
系とは、実際のページバッファ、すなわちプリンタ等に
おいて描画される用紙上の座標系である。
【0038】ここで、図4(a)に示すキャラクタ座標
系の図形は、3つの頂点(250,650)、(50,
50)、(450,50)をもつ三角形を示している
が、この三角形の図形を描画するために、あるページ記
述言語等言語処理系のフォーマットによれば、次のよう
に記述される。すなわち、 50 50 moveto 250 650 lineto 450 50 lineto 50 50 lineto である。ここで、movetoとは、パスの開始点を指
定する命令であり、lintetoとは、指定された点
まで線を描画する命令である。
【0039】一方、図4(a)に示す三角形の図形は、
別の言語処理系のフォーマットによって記述すると、次
のようになる。すなわち、 pen 50 50 line 250 650 line 450 50 close である。
【0040】このように、同一の図形を記述するのに、
異なる言語処理系のフォーマットを用いると異なる描画
命令となり、このことは、フォント描画命令にも共通す
る。すなわち、同一の文字を描画するためのアウトライ
ンフォントの記述は、最終的に描画されるアウトライン
フォントが同一のものであるにもかかわらず、異なるペ
ージ記述言語のフォントフォーマットを用いると、異な
る表現となる。
【0041】従って、図1で示したように、ページ記述
言語単位で各別にページ記述言語インタプリタを設け、
各ページ記述言語インタプリタはそれぞれ個別にフォン
ト展開部を有することなる。
【0042】しかし、フォントフォーマットが異なって
いても、フォントフォーマット内で用いられる、書体名
を示すフォント名及びキャラクタ座標系からデバイス座
標系への変換を示すフォントマトリックスは同一である
であるため、このフォント名とフォントマトリックス、
並びにこれらの組合せをもつ文字を示すグリフを指定す
ることにより、最終的なフォント展開データを一意に特
定することが可能となる。この点により、異なる2以上
のページ記述言語インタプリタを有していても、1つの
フォントキャッシュによりフォントキャッシュ処理が効
率的に実現されることになる。
【0043】次に、図5を参照してフォント展開データ
保持部3bについて詳細に説明する。なお、図5(a)
はフォント展開データ保持部3bにおけるフォント展開
データの管理テーブルの具体的内容を示しており、図5
(b)は、この管理テーブルによって管理されるフォン
ト展開データの一例を示してる。
【0044】図5(a)において、管理テーブルの管理
内容は、フォントID管理部3aに登録されるいるフォ
ントID、グリフID、文字幅、及びフォント展開デー
タが格納される位置を示すポインタを有している。
【0045】ここで、グリフIDは、予め割り当てられ
ている文字・記号に固有の識別子である。例えば、グリ
フ「a」は、16進で「A1」として定義され、グリフ
「:」は、16進で「3B」として定義される。また、
文字幅とは、現在のフォントの描画開始点から次のフォ
ントの描画開始点へのベクトルであり、いわば文字送り
幅を意味する。
【0046】ここで、フォント管理部1b,2bが、フ
ォントID「1」とグリフID「A1」と用いてフォン
ト展開データの検索を行うと、これに対応する文字幅と
ポインタによって示される図5(b)の「A」のビット
マップデータであるフォント展開データがフォント管理
部1b,2bに引き渡される。
【0047】一方、フォント管理部1b,2bが、フォ
ント展開データ保持部3bにフォントを登録する場合、
フォントID、グリフID、文字幅、及びフォント展開
データを引き渡すことによって登録される。
【0048】ここで、ページ記述言語の1つであるポス
トスクリプトのプログラムを用いてフォントキャッシュ
処理を説明する。ここでは、ページ記述言語インタプリ
タ1がポストスクリプトを処理するものとして説明す
る。
【0049】ポストスクリプトプログラムの一例として
は、次のようなものがある。すなわち、 /Helvetica findfont 12 scalefont setfont (1) 100 100 moveto (2) (ab)show (3) (cd)show (4) showpage (5) である。このポストスクリプトプログラムの意味を説明
すると、(1)は、ヘルベチカ(Helvetica)フォントを1
2ポイントの大きさで使える状態にすることを示し、
(2)は、座標(100,100)の位置から描画を始めることを
示し、(3)は、文字a,bを描画することを示し、(4)
は、文字c,dを描画することを示し、(5)は、ページ
バッファ上に描画したデータを出力することを示してい
る。
【0050】このポストスクリプトプログラムを受け付
けたページ記述言語処理部1aは、(1)の記述を解釈し
て、フォントマトリックス(0.012,0,0,0.012,0,0)を
設定する。そして、ページ記述言語処理部1aは、フォ
ント管理部1bに対して、フォント名「Helvetica」と
フォントマトリックス(0.012,0,0,0.012,0,0)とを引
き渡し、フォント管理部1bは、このフォント名とフォ
ントマトリックスとをもとに、フォントID管理部3a
に対して既に登録されているフォントIDの獲得を行
う。その後、このフォントIDとグリフIDとをもとに
フォント展開データを獲得し、この獲得したフォント展
開データをページ記述言語処理部1aに引き渡し、ペー
ジ記述言語処理部1aは、このフォント展開データをペ
ージ単位のイメージデータの一部とする。
【0051】ところで、上述したフォント展開データ
は、全てビットマップに展開されたラスタデータとして
説明したが、これに限らず、このラスタデータをランレ
ングスエンコーディング等により圧縮した圧縮データと
してフォント展開データ保持部3bに保持するようにし
てもよい。この際、フォント展開データ保持部3bに保
持された圧縮データを再利用する場合は、伸長部を用い
て該圧縮データをもとの圧縮処理の逆処理としての伸長
処理を行う必要がある。もちろん、圧縮部も設ける必要
がある。これにより、さらにメモリの使用効率が高ま
り、同一メモリ容量の場合、再利用されるフォントのヒ
ット率が向上する。
【0052】なお、上述したイメージ展開装置は、いわ
ゆるフォントサーバとは基本的に異なる。すなわち、フ
ォントサーバは、フォントの展開部を複数の装置で共有
する装置であり、これによりフォントの展開処理の効率
化を図ろうとするものである。これに対し、本イメージ
展開装置は、ページ記述言語が異なるためフォントフォ
ーマットが異なるが、該ページ記述言語のフォント展開
命令が指示する対象フォントが同一である場合に最終的
には同一のフォント展開データが生成されるため、かか
る同一のフォント展開命令に対応するフォント展開処理
を軽減し、かつ重複したフォント展開データの格納を削
減しようとするフォントキャッシュに関するものであ
り、複数のフォントの展開部が対象とするページ記述言
語、いわばフォントフォーマットが異なることを前提と
している。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、第1
のページ記述言語で表現された第1のフォントフォーマ
ットを含む第1のページ記述言語プログラムを解釈して
イメージデータに展開する第1のページ記述言語処理手
段と、第2のページ記述言語で表現された第2のフォン
トフォーマットを含む第2のページ記述言語プログラム
を解釈してイメージデータに展開する第2のページ記述
言語処理手段とを有し、記憶手段が、前記第1または第
2のフォントフォーマットに対応して展開されたフォン
トデータを、該フォントデータの共通属性情報をもとに
記憶管理し、前記第1及び第2のページ記述言語処理手
段が共有するように、前記第1及び第2のページ記述言
語処理手段のそれぞれは、フォントの展開要求を受け付
けると前記共通属性情報をもとに前記記憶手段を検索
し、該共通属性情報が示すフォントデータが存在する場
合、該フォントデータを取得し、該共通属性情報が示す
フォントデータが存在しない場合、該フォントの展開処
理を行って該展開処理されたフォントデータの共通属性
情報とともに該フォントデータを前記記憶手段に記憶す
るようにしている。
【0054】従って、第1のページ記述言語処理手段と
第2のページ記述言語処理手段とが同一のフォント展開
データを所望する際、どちらかのページ記述言語処理手
段が展開処理したフォント展開データを共有することが
できるので無駄な展開処理を回避し、また、同一のフォ
ント展開データを重複して保持することがないので、フ
ォントキャッシュメモリのメモリ使用効率が高まり、全
体的なフォントにヒット率が向上し、展開処理にかかる
時間が短縮されるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるイメージ展開装置の
構成を示す図。
【図2】イメージ展開装置の全体処理手順を示すフロー
チャート。
【図3】フォントID管理部2aの管理内容を示す図。
【図4】キャラクタ座標系とデバイス座標系との関係を
示す図。
【図5】フォント展開データ保持部3bの詳細説明図。
【図6】従来のイメージ展開装置の構成を示す図。
【図7】異なる複数のページ記述言語処理部を有した構
成をもつ従来のイメージ展開装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1,2…ページ記述言語インタプリタ 1a,2a…ペ
ージ記述言語処理部 1b,2b…フォント管理部 1c,2c…フォント展
開部 3…フォントキャッシュ 3a…フォントID管理部 3b…フォント展開データ保持部 P1,P2…ページ記述言語処理プログラム D1,D
2…イメージデータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のページ記述言語で表現された第1
    のフォントフォーマットを含む第1のページ記述言語プ
    ログラムを解釈してイメージデータに展開する第1のペ
    ージ記述言語処理手段と、第2のページ記述言語で表現
    された第2のフォントフォーマットを含む第2のページ
    記述言語プログラムを解釈してイメージデータに展開す
    る第2のページ記述言語処理手段とを有したイメージ展
    開装置において、 前記第1または第2のフォントフォーマットに対応して
    展開されたフォントデータを、該フォントデータの共通
    属性情報をもとに記憶管理し、前記第1及び第2のペー
    ジ記述言語処理手段が共有する記憶手段を具備し、 前記第1及び第2のページ記述言語処理手段のそれぞれ
    は、フォントの展開要求を受け付けると前記共通属性情
    報をもとに前記記憶手段を検索し、該共通属性情報が示
    すフォントデータが存在する場合、該フォントデータを
    取得し、該共通属性情報が示すフォントデータが存在し
    ない場合、該フォントの展開処理を行って該展開処理さ
    れたフォントデータの共通属性情報とともに該フォント
    データを前記記憶手段に記憶することを特徴とするイメ
    ージ展開装置。
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