JP2988303B2 - イメージ処理装置 - Google Patents

イメージ処理装置

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JP2988303B2
JP2988303B2 JP2104495A JP2104495A JP2988303B2 JP 2988303 B2 JP2988303 B2 JP 2988303B2 JP 2104495 A JP2104495 A JP 2104495A JP 2104495 A JP2104495 A JP 2104495A JP 2988303 B2 JP2988303 B2 JP 2988303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ページプリンタ等の画
像記録に適用されるイメージ処理装置に関し、さらに詳
細には、ラスタライズされた多角形のラスターデータを
キャッシュデータとして記憶しておき、このキャッシュ
データを再利用する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、画像記録を目的としたイメー
ジ処理装置において、描画データの一つである多角形を
ラスタライズしてラスターデータに変換し、これを後で
再利用できるように一時記憶しておくキャッシュ機構と
称される機構を備えたものがある。図1は従来のキャッ
シュ機構を備えたイメージ処理装置におけるデータの流
れを示している。描画しようとする多角形20のデータ
は、キャッシュ機構を構成するラスタライザ22により
ラスタライズされ、そのビットマップデータ24をラス
ターデータとしてキャッシュメモリ26に記憶させてお
き、合同で描画位置が異なるだけの多角形の内側を塗り
つぶす要求が多数発生した場合、キャッシュメモリ26
の中から再利用可能なキャッシュデータを検索し、これ
をページメモリ28上の所望の位置に配置する。こうし
たイメージ処理により、時間のかかるラスタライズの処
理をその都度行う必要をなくして、高速な多角形の塗り
つぶしを実現している。このようなキャッシュ機構は、
合同の多角形であることが容易に判別可能なフォント
(文字)を印字する場合に有効である。特に、輪郭を曲
線で表現するアウトラインフォントを採用したコントロ
ーラを搭載したプリンタにおいて、キャッシュ機構を用
いることなく、同じ文字が何度も繰り返し使用される度
に文字輪郭の内側を計算して塗りつぶしていては1頁の
印刷イメージを作成するのに膨大な時間を消費すること
になって不都合であるが、上記のようなキャッシュ機構
によりラスタライズされた文字データをキャッシュする
ことにより、その問題は解消される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、配置される多角形の描画位置は任意であり、全ての
頂点が離散座標系の格子上(通常は整数値で表現される
座標)に乗っているとは限らず、その結果、図2に示す
ように同じ形状の多角形100,101であっても配置
される位置によって内側の塗りつぶし画素102が異な
ってくる。図3(a)は多角形100から計算された内
側の塗りつぶし画素102であり、図3(b)は多角形
101から計算された内側の塗りつぶし画素102であ
る。多角形100と多角形101は、形状は同じである
が配置される位置が異なり、そこから求められる内側の
塗りつぶし画素102は異なる。図4(a)は図3
(a)のデータをキャッシュデータとしてキャッシュメ
モリに記憶し、多角形100,101を配置する際に利
用した結果であり、図4(b)は図3(b)のデータを
キャッシュデータとしてキャッシュメモリに記憶し、多
角形100,101を配置する際に利用した結果であ
る。図から明らかなように、何れの場合も両多角形の内
側を適切に塗りつぶしているとは言えない。これでは処
理の高速性は得られても、多角形の内側を高精度に塗り
つぶすという要求が満たされていないことになる。そこ
で、従来においては、このような結果になることを回避
するために、配置する多角形の位置に応じてキャッシュ
データを補正するための処理を設けたり、キャッシュデ
ータを使用せず、新たに多角形をラスタライズして内側
の塗りつぶし画素102を求めたりしていた。ところ
が、このように、高精度の画質を得るために別個の処理
を行うことになると、キャッシュ機構の高速性を十分導
き出すことが困難となる。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、一つの原多角形データから派生
多角形を発生させ、それをラスターデータに変換して複
数のキャッシュデータを作成しておき、このラスターデ
ータを再利用することによって、新たなキャッシュデー
タの作成の手間が省略でき、さらにキャッシュデータの
再利用率、つまりキャッシュのヒット率を向上すること
ができ、効率的にキャッシュ機構を利用して高精細で高
速な多角形の塗りつぶしが可能なイメージ処理装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1の発明のイメージ処理装置は、描画データで
ある多角形の内側に含まれる画素位置を演算し、その画
素位置を表すラスターデータに変換する多角形ラスタラ
イズ手段と、ラスターデータを格納しておくキャッシュ
データ記憶手段とを備え、多角形の内部に含まれる画素
を塗りつぶすイメージ処理装置であって、基準となる原
多角形の各頂点座標の座標値に対し、それと同一形状で
あって、頂点の座標値が異なる派生多角形を発生させる
派生多角形発生手段と、原多角形と、派生多角形発生手
段によって発生させた派生多角形とを、多角形ラスタラ
イズ手段によってラスターデータに変換して複数のラス
ターデータとし、キャッシュデータ記憶手段に格納する
キャッシュデータ生成手段と、原多角形と合同である合
同多角形の内部を塗りつぶす際に、キャッシュデータ記
憶手段に格納された複数のラスターデータの中から、対
応する合同多角形のラスターデータを検索するキャッシ
ュデータ検索手段とを備えたものである。また、請求項
2の発明のイメージ処理装置は、請求項1記載の構成に
おいて、多角形は連続座標系上の任意の位置に配置さ
れ、ラスターデータは離散座標系上の画素の集合である
ビットマップデータであるものである。また、請求項3
の発明のイメージ処理装置は、請求項1又は請求項2に
記載の構成において、キャッシュデータ記憶手段が、複
数のラスターデータを格納するキャッシュメモリと、複
数のラスターデータの形状情報及びキャッシュメモリ上
の格納アドレス情報から成るキャッシュ情報テーブルと
を備えたものである。また、請求項4の発明のイメージ
処理装置は、請求項3記載の構成において、原多角形及
びその派生多角形の位置情報を代表する点である連続座
標系上の位置参照代表点から最短距離にある離散座標系
上の離散格子線までの距離を離散距離情報とし、キャッ
シュ情報テーブルは、複数のラスターデータについての
離散距離情報を保持しているものである。また、請求項
5の発明のイメージ処理装置は、請求項4記載の構成に
おいて、キャッシュデータ検索手段は、合同多角形の離
散距離情報と、キャッシュ情報テーブルに記憶されてい
る各離散距離情報とを比較することによりキャッシュデ
ータの検索を行うものである。
【0006】
【作用】上記の構成を有する請求項1のイメージ処理装
置においては、派生多角形発生手段は、基準となる原多
角形の各頂点座標の座標値に対し、それと同一形状であ
って、頂点の座標値が異なる派生多角形を発生させ、キ
ャッシュデータ生成手段は、原多角形と上記により発生
させた派生多角形とを多角形ラスタライズ手段によって
ラスターデータに変換して複数のラスターデータとし、
キャッシュデータ記憶手段に格納する。キャッシュデー
タ検索手段は、原多角形と合同の多角形の内部を塗りつ
ぶす際に、キャッシュデータ記憶手段に格納された複数
のラスターデータの中から、対応する合同多角形のラス
ターデータを検索する。このように、一つの原多角形か
ら派生多角形を発生させ、これをラスターデータに変換
して複数のキャッシュデータを作成しておき、これを再
利用するので、効率的にキャッシュ機構を利用すること
ができ、高精細で高速な多角形の塗りつぶしを行うこと
ができる。また、請求項2乃至5のイメージ処理装置に
おいては、多角形から発生させた派生多角形に対応する
キャッシュデータであるラスターデータは離散座標系上
に複数あって、キャッシュ情報テーブルに記憶されたラ
スターデータの形状情報を用いて、また、ラスターデー
タについての離散距離情報を用いてキャッシュデータの
検索が高速に行え、さらには、キャッシュメモリ上の格
納アドレス情報により、キャッシュデータを直接に再利
用することが容易に行える。これにより、合同な多角形
状であっても描画位置に応じて塗りつぶし位置を適切に
変えるといったことが高速にて行える。
【0007】
【実施例】以下、本発明のイメージ処理装置をページプ
リンタのコントローラに具体化した実施例について図面
を参照して説明する。本実施例においては、ラスターデ
ータとして離散座標系上の画素の集合であるビットマッ
プデータを採用し、描画される多角形データがモノクロ
データ(中間調の濃度を持たないデータ)である場合を
説明する。図5は本実施例によるプリンタコントローラ
のブロック図である。プリンタコントローラ1は、描画
データである多角形の内部に含まれる離散座標系上の画
素を塗りつぶすラスタデータに変換する機能等を持つC
PU10及びプログラムその他のデータを記憶したRO
M11を備えている。CPU10は、外部のホストコン
ピュータ12から送信された印刷データをインターフェ
イス回路13を介して受信し、印刷データを解釈する手
順を記憶してあるROM11の指令に従って、DRAM
14を作業領域として使用し、さらにキャッシュメモリ
15をキャッシュ機構における記憶領域として使用しな
がら、ページメモリ16上に印刷イメージとして展開す
る。全ての印刷データが展開された後の印刷イメージ
は、ページメモリ16に接続されているプリンタエンジ
ン17に送られ、最終的には紙(またはOHPフィルム
等)に印刷される。CPU10、ROM11、インター
フェイス回路13、DRAM14、キャッシュメモリ1
5、ページメモリ16は内部バス18によって接続され
ている。
【0008】ページプリンタが受信する印刷データは、
通常、印刷用のページ記述言語(Page Description Lan
guage :以下PDLと記す)で記述されており、近年で
はAdobe 社のPostScript、Hewlett Packerd 社のPCL 等
が事実上の標準言語となっている。PDLでは、多角形
の形状を表現するには、頂点座標を使用するPDLの規
則に従って記述するだけでよい。また、文字データは、
プリンタコントローラが文字コードを受信すると、同コ
ントローラが内蔵しているアウトラインフォントデータ
に変換され、最終的にはコントローラ内部において多角
形状の集合に変換される。さらに、入力されたビットイ
メージデータについて拡大縮小、アフィン変換等の変形
がかかった場合は、コントローラ内部で1つの画素形状
を正方形として変形処理を行い、ビットイメージ全体を
同形状の多角形の集合に変換することが可能である。従
って、PDLで記述された印刷データは全て多角形の集
合に変換することが可能であり、特に、変形されたビッ
トイメージデータは、同形状の多角形が大量に生成され
るため、後述する本発明のキャッシュ機構を使用すれば
大幅な性能の向上を図ることが可能である。
【0009】次に、図6乃至図10を参照して本発明の
キャッシュ機構について説明する。図6はキャッシュデ
ータ作成処理の手順、その他一連の処理の手順が格納さ
れているROM11の機能を模式的に示した図であり、
多角形ラスタライズ手段300と、キャッシュデータ記
憶手段301と、派生多角形発生手段302と、キャッ
シュデータ検索手段303とが設けられている。以下、
上記各手段について順次説明する。図7(a)(b)
は、原多角形データ200を示し、同データはXY直交
座標系の頂点リスト201で表現されており、各座標値
は整数値だけでなく連続座標系上の実数を設定すること
が可能とされている。図8は、派生多角形発生手段30
2の機能を説明するための図である。派生多角形202
は、基準となる原多角形データ200の各頂点座標を、
dx,dyだけずらすことによって作成される。dx、
dyは離散座標系上における座標間の最小距離(格子点
間の距離)を適当な数で分割した微小量の増分であり、
例えば格子点間を10等分すればdx,dyの値は0.1
となり、派生多角形202はdx,dyの組合せにより
100個作成されることになる。格子点間を細かく分割
するほど、作成される派生多角形202が多くなり、キ
ャッシュのヒット率が向上し、高速で高精細な多角形の
塗りつぶしが実現可能であるが、派生多角形202の作
成時間と、多量のキャッシュメモリ15を消費するの
で、適切な分割量(格子点間の10等分程度)にするこ
とが望ましい。
【0010】図9は、多角形ラスタライズ手段300の
機能を説明するための図である。与えられた頂点座標に
従って多角形データ200(派生多角形202)を離散
座標系上に配置した場合、多角形データ200の内側
で、格子点上にある座標の画素を塗りつぶし画素102
とする。これらの画素集合を囲む最小の矩形を、この多
角形データ200のラスタライズされたビットマップデ
ータ104とする。ビットマップデータ104は、塗り
つぶし画素102を「1」、塗りつぶさない画素103
を「0」で表わした数値で表現され、再びビットマップ
データ104がページメモリ16上に書き込まれる場合
は、ページメモリ16上の書き込み位置に既に存在して
いる値と、ビットマップデータ104の値の和(OR)
演算を実行する。また、多角形ラスタライズ手段300
がキャッシュデータ作成時に起動された場合、ビットマ
ップデータ104はキャッシュメモリ15上に格納さ
れ、多角形描画処理時に起動された場合は、ビットマッ
プデータ104は直接ページメモリ16に書き込まれ
る。
【0011】図10は、キャッシュデータ記憶手段30
1の構成を示す図である。キャッシュデータ記憶手段3
01は、DRAM14上に配されたキャッシュエントリ
リスト14a(キャッシュ情報テーブル)と、キャッシ
ュメモリ15から成る。キャッシュメモリ15には、キ
ャッシュデータ作成処理時に多角形ラスタライズ手段3
00によってラスタライズされたビットマップデータ1
04が記憶されている。キャッシュエントリリスト14
aの各要素には、各ビットマップデータ104のID、
位置参照代表点から最短距離にある格子線までの距離d
x,dy(離散距離情報)、幅、高さ、先頭アドレスの
各値が格納されている。IDは、原多角形と、その派生
多角形に同値で固有の数値であり、キャッシュデータの
検索は、IDを指定して、同じIDのキャッシュデータ
とのマッチングを取ることにより行われる。また、位置
参照代表点とは、その多角形の位置を特徴づける点のこ
とであり、例えば、最も原点に近い頂点、重心点、最も
右上の頂点等、様々なバリエーションが考えられる。
【0012】図10では、多角形の頂点座標の内、最も
右上の位置にある頂点を位置参照代表点としている。位
置参照代表点から最短距離にある格子線までの距離d
x,dyは、現在描画しようとしている多角形のdx,
dyと比較され、各値が等しければキャッシュにヒット
したと判定される。最終出力品質を多少落としてもキャ
ッシュのヒット率を向上させて高速性を求めるならば、
dx,dyの比較において、各値が等しくはなくても許
容範囲内で近い値であればキャッシュにヒットしたと判
定するように判定基準を変更すればよい。幅、高さは、
ビットマップイメージ104の占める矩形の大きさを画
素数で表現したものである。各要素は、キャッシュデー
タの登録時にキャッシュエントリリスト14aの指定位
置に格納される。また、位置参照代表点を決める方法と
して、一つの多角形の各頂点座標をY(又はX)座標の
小さい順に並び替え、さらにY(又はX)座標が同値で
ある場合はX(又はY)座標の小さい順に並び替え、こ
れによってY(又はX)座標での最小の頂点座標を求め
る方法が考えられる。この方法によれば、最小必要限度
の位置参照代表点を効率良く設定できる。
【0013】次に、上記のように構成されたプリンタコ
ントローラ1におけるキャッシュデータ作成処理の手順
を図11を参照して説明する。キャッシュデータ作成処
理が起動されると、原多角形データ200(図7参照)
は派生多角形発生手段302に入力される(ステップS
1)。派生多角形発生手段302では、原多角形データ
200の各頂点を同一方向に同じ移動量だけずらした派
生多角形202(図8参照)を1個発生する(S2)。
次に、多角形ラスタライズ手段300によって派生多角
形202をラスターデータとなるビットマップデータ1
04(図9参照)にラスタライズする(S3)。次に、
作成されたビットマップデータ104をキャッシュデー
タ記憶手段301の記憶場所として機能するキャッシュ
メモリ15に格納する(S4)。派生多角形202の生
成が終了するまでS2からS4の処理を繰り返し(S
5)、キャッシュデータ作成処理を終了する。なお、上
記の処理は、キャッシュメモリ15上にこれから展開し
ようとする多角形と合同な多角形のビットマップデータ
104が未登録であり、受信データのビットイメージの
展開の場合のように、大量に合同な多角形の描画が期待
できる原多角形データ200の展開の場合に起動され
る。
【0014】次に、多角形描画処理におけるキャッシュ
データの再利用について図12を参照して説明する。多
角形データをラスタライズして、ページメモリ16に描
画する要求が出されると、最初に、キャッシュメモリ1
5に記憶されているキャッシュデータを再利用するか否
かの判断を行う(S10)。キャッシュデータを再利用
するか否かの判断は、現在描画しようとしている多角形
が、繰り返し利用されることが予めわかっているか否か
を基準にする。例えば、入力されたビットイメージデー
タ(描画領域)が連続する1種類の多角形データによっ
て表現される場合は、各多角形データ形状が合同である
ため、描画の際に、キャッシュデータを再利用すること
が可能である。キャッシュデータを再利用する場合は
(S10・YES)、キャッシュデータ検索手段303
によって、該当するキャッシュデータの検索を行う(S
11)。ここで、キャッシュにヒットし、該当するキャ
ッシュデータが発見された場合は(S12・YES)、
キャッシュメモリ15に格納されているビットマップデ
ータ104へのポインタを取得し(S13)、多角形デ
ータのラスタライズを完了する。また、キャッシュデー
タを再利用しない場合と(S10・NO)、キャッシュ
にヒットせず、該当するキャッシュデータが見つからな
かった場合には(S12・NO)、多角形ラスタライズ
手段300によってビットマップデータ104を作成し
(S14)、ラスタライズを完了する。
【0015】次に、キャッシュデータ検索手段303の
手順について図13を参照して説明する。キャッシュデ
ータ検索手段303は、合同多角形の離散距離情報d
x,dyと、キャッシュエントリリスト14a(図1
0)に記憶されている各離散距離情報dx,dyとを比
較することによりキャッシュデータの検索を行う。詳細
には、まず、現在の多角形データに与えられたIDの設
定を行い、離散距離情報であるdx,dyの値を計算
し、キャッシュにヒットしたことを示すヒットフラグ
(HitFlag )をオフ(0)にする(S20)。次に、キ
ャッシュエントリリスト14aの検索ポインタが、キャ
ッシュエントリリスト14aの先頭の要素を示すように
設定する(S21)。現在の多角形データに与えられた
IDとキャッシュエントリリスト14aの検索ポインタ
の示すIDとを比較し、一致しているかを判定する(S
22)。一致している場合は、dx,dyの値を比較す
る(S23)。これも一致している場合は、キャッシュ
にヒットしたとして、幅、高さ、ビットマップデータ1
04の先頭アドレスを読み出し(S24)、ヒットフラ
グ(HitFlag )をオン(1)にして(S25)、検索を
完了する。S22,S23で一致していないと判定され
た場合は、次の要素が存在するかをチェックし(S2
6)、存在すれば検索ポインタを次の要素に進めて(S
27)、S22へ戻り、存在しなければキャッシュにヒ
ットするデータは存在しなかったとして検索を完了す
る。
【0016】上記実施例によれば、派生多角形発生手段
302によって複数種類の派生多角形を発生させ、各々
の派生多角形を多角形ラスタライズ手段300によって
内側の塗りつぶし画素102を示すラスターデータに変
換し、キャッシュデータ記憶手段301に格納すること
にによって、一つの原多角形データ200から複数種類
のキャッシュデータを作成し、さらに、合同で描画位置
が異なる合同多角形の内側を塗りつぶす際に、キャッシ
ュデータ記憶手段に格納されているラスターデータの中
からキャッシュデータ検索手段303によって合同多角
形のラスターデータを検索して合同多角形の内側の塗り
つぶし画素102を決定する。このように、合同な多角
形が出現する毎にキャッシュデータ検索手段303によ
るキャッシュ検索を行い、ラスタライズされたラスター
データの再利用を行うようにしているので、新たなキャ
ッシュデータの作成の手間が省略可能となり、さらにキ
ャッシュデータの再利用率も向上し、効率的にキャッシ
ュ機構を利用でき、高精細で高速な多角形の塗りつぶし
が可能となる。また、ラスターデータが離散座標系上の
画素の集合であるビットマップデータであるので、塗り
つぶし画素の位置を直接的に得ることができ、従って、
ラスターデータに他のデータ形式を採用した場合よりも
高速な描画が可能となり、特に、多階調の色濃度情報を
持たないモノクロデータを高速に印刷する場合に好適で
ある。
【0017】以上、本発明をページプリンタのコントロ
ーラとして具体化した一実施例について説明したが、本
発明は上記実施例構成に限られず種々の変更が可能であ
る。例えば、上記実施例ではモノクロデータを対象にし
て説明したが、グレイスケールデータやカラーデータの
ように、多角形に多階調の色濃度情報が付加されている
場合にも適用できる。その場合、多角形ラスタライズ手
段で生成されるラスターデータには、ビットマップデー
タに限らず、少なくとも形状だけは表現可能なデータ形
式を採用し、キャッシュデータ検索後、ページメモリに
描画を行う際に、最終的に色濃度情報とラスターデータ
から離散座標系上の塗りつぶし画素を決定する。図14
は、その場合の処理の一例を示す図である。色濃度情報
はハーフトーンスクリーン400に変換され、これとラ
スターデータ401とが重なった部分が塗りつぶし画素
102になる。また、少なくとも形状だけは表現可能な
データ形式としては、例えば図15に示すような、主走
査方向の線分の集合で形状を表現し、線分を始点402
と終点403または始点402と線分の長さ404で表
現するランレングスデータ形式が考えられる。また、離
散距離情報としては、位置参照代表点から最短距離にあ
る離散座標系上の離散格子線までの距離だけではなく、
位置参照代表点から最短距離にある離散格子点までの距
離を採用してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように請
求項1の発明に係るイメージ処理装置によれば、描画デ
ータである原多角形に対する複数個の派生多角形を発生
させ、各々の派生多角形をラスタライズすることによっ
てラスターデータに変換し、これをキャッシュデータと
して記憶しておき、多角形描画に際してキャッシュデー
タを検索して再利用するようにしているので、多角形描
画に際して新たなラスターデータの作成の手間が省略で
きる。また、原多角形と合同で描画位置が異なる合同多
角形の内側を塗りつぶすために、キャッシュデータとし
て記憶されているラスターデータの中から合同多角形の
ラスターデータを検索するときのキャッシュデータのヒ
ット率が向上し、効率的にキャッシュ機構を利用して高
精細で高速な多角形の塗りつぶしが可能となる。また、
請求項2の発明に係るイメージ処理装置によれば、ラス
ターデータが離散座標系上の画素の集合であるビットマ
ップデータであるので、直接的に塗りつぶし画素の位置
が得られ、ラスターデータに他のデータ形式を採用した
場合よりも高速な描画が可能であり、特に、多階調の色
濃度情報を持たないモノクロデータを高速に印刷する場
合に適している。また、請求項3の発明に係るイメージ
処理装置によれば、キャッシュメモリに加えてラスター
データの形状情報を記憶し、これを参照しながら検索を
行うことによって、同一形状の派生多角形であるか否か
を高速に識別することが可能となる。さらに、請求項4
の発明に係るイメージ処理装置によれば、キャッシュ情
報テーブルが各ラスターデータについて連続座標系上の
位置参照代表点から最短距離にある離散座標系上の離散
格子線までの距離を離散距離情報として記憶することに
よって、格子線とラスターデータとの相対位置関係を簡
単に表現することが可能となる。また、請求項5の発明
に係るイメージ処理装置によれば、キャッシュデータ検
索手段が、合同多角形の離散距離情報とキャッシュ情報
テーブルに記憶されている離散距離情報を比較すること
によって、高速に所望のラスターデータを得ることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のキャッシュ機構の構成を示す図である。
【図2】塗りつぶされる多角形の例を一示す図である。
【図3】多角形の内部の塗りつぶし位置の例を示す図で
ある。
【図4】従来のキャッシュ機構を使用して塗りつぶされ
た多角形の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施例によるイメージ処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図6】本実施例におけるキャッシュ機構の手順がRO
Mに格納されていることを示す図である。
【図7】多角形データのデータフォーマットを示す図で
ある。
【図8】派生多角形を発生する方法を示す図である。
【図9】多角形をラスタライズする方法を示す図であ
る。
【図10】キャッシュデータ記憶手段の構成を示す図で
ある。
【図11】キャッシュデータ作成処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図12】多角形描画処理の手順を示すフローチャート
である。
【図13】キャッシュデータ検索の手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図14】多階調の色濃度情報を持っている場合の多角
形の塗りつぶし方法を説明する図である。
【図15】ラスターデータの一例であるランレングスデ
ータ形式を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ 10 CPU 11 ROM 15 キャッシュメモリ 102 塗りつぶし画素 104 ビットマップデータ 200 多角形データ 202 派生多角形 300 多角形ラスタライズ手段 301 キャッシュデータ記憶手段 302 派生多角形発生手段 303 キャッシュデータ検索手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画データである多角形の内側に含まれ
    る画素位置を演算し、その画素位置を表すラスターデー
    タに変換する多角形ラスタライズ手段と、前記ラスター
    データを格納しておくキャッシュデータ記憶手段とを備
    え、前記多角形の内部に含まれる画素を塗りつぶすイメ
    ージ処理装置において、 基準となる原多角形の各頂点座標の座標値に対し、それ
    と同一形状であって、頂点の座標値が異なる派生多角形
    を発生させる派生多角形発生手段と、 前記原多角形と、前記派生多角形発生手段によって発生
    させた派生多角形とを、前記多角形ラスタライズ手段に
    よってラスターデータに変換して複数のラスターデータ
    とし、前記キャッシュデータ記憶手段に格納するキャッ
    シュデータ生成手段と、 前記原多角形と合同である合同多角形の内部を塗りつぶ
    す際に、前記キャッシュデータ記憶手段に格納された複
    数のラスターデータの中から、対応する合同多角形のラ
    スターデータを検索するキャッシュデータ検索手段とを
    備えたことを特徴とするイメージ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記多角形は連続座標系上の任意の位置
    に配置され、前記ラスターデータは離散座標系上の画素
    の集合であるビットマップデータであることを特徴とす
    る請求項1記載のイメージ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記キャッシュデータ記憶手段は、前記
    複数のラスターデータを格納するキャッシュメモリと、
    前記複数のラスターデータの形状情報及び前記キャッシ
    ュメモリ上の格納アドレス情報から成るキャッシュ情報
    テーブルとを備えたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のイメージ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記原多角形及びその派生多角形の位置
    情報を代表する点である連続座標系上の位置参照代表点
    から最短距離にある離散座標系上の離散格子線までの距
    離を離散距離情報とし、前記キャッシュ情報テーブル
    は、前記複数のラスターデータについての離散距離情報
    を保持していることを特徴とする請求項3記載のイメー
    ジ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記キャッシュデータ検索手段は、前記
    合同多角形の離散距離情報と、前記キャッシュ情報テー
    ブルに記憶されている各離散距離情報とを比較すること
    により前記キャッシュデータの検索を行うことを特徴と
    する請求項4記載のイメージ処理装置。
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