JPH0990943A - 電子鍵盤楽器のキースケーリング装置 - Google Patents

電子鍵盤楽器のキースケーリング装置

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JPH0990943A
JPH0990943A JP7264656A JP26465695A JPH0990943A JP H0990943 A JPH0990943 A JP H0990943A JP 7264656 A JP7264656 A JP 7264656A JP 26465695 A JP26465695 A JP 26465695A JP H0990943 A JPH0990943 A JP H0990943A
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key
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JP7264656A
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Inventor
Ryoichi Saito
亮一 斎藤
Kaoru Sato
馨 佐藤
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 音階の重みづけの範囲、および補間方法が自
由に選択でき、設定が容易で扱い易く、キメ細かな設定
の可能な電子鍵盤楽器のキースケーリング装置。 【解決手段】 電子鍵盤楽器のキースケーリングにおい
て、キースケーリングモードのキースケーリング指示手
段と、所望の鍵位置の補間用の基準値の入力手段と、入
力基準値の鍵割当手段と、割り当てられた鍵の位置の前
後の所定範囲間の補間方法選択手段と、選択される各補
間方法のプログラムを記憶する補間方法テーブルと、選
択された補間方法で所定区間の補間処理用の演算を行な
い各鍵への重みづけの割り当てを行なう演算手段と、演
算結果を展開するキースケーリングエディットバッファ
と、キースケーリングが終了すると、キースケーリング
エディットバッファに展開されたデータの確定処理を指
示するライトリクエスト手段と、展開されたデータを記
憶するキースケーリングバッファとで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ピアノ、電子
オルガン、シンセサイザー、電子キーボード等の電子鍵
盤楽器のキースケーリングに関し、特にキースケーリン
グ時の各鍵への重みづけをキメ細かく容易に設定できる
電子鍵盤楽器のキースケーリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音創りにおける重要な要素として、各鍵
(キー)への重みづけを行なうキースケーリングがあ
る。これは例えばフィルタのカットオフ周波数のよう
に、音階によって必要とするパラメータの重みが異なる
ために、各鍵ごとにその増減を調節するものである。
【0003】従来の電子鍵盤楽器におけるキースケーリ
ングは、重みづけのためのデータ値を入力できる鍵の数
や鍵の位置が予め定められており、演奏者が任意に鍵を
選択してキースケーリングを行なうことはできなかっ
た。
【0004】また、キースケーリングのための補間方法
も直線、あるいは限られた曲線に限定されており、しか
も一つの補間方法で低音から高音まで全ての鍵の補間を
行なっていた。
【0005】このため、ある範囲で最適な重みづけに調
節すると他の部分ではズレてしまい全音階にわたって微
妙な音の調整をすることができず、低音から高音まで全
音階にわたり演奏者の意図する音を得ることはできなか
った。
【0006】そこで、キースケーリング時に各音階に応
じて、簡単な操作で所望のキースケーリングの設定がで
きる扱いやすい電子鍵盤楽器の出現が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、音階の重みづけの範囲、および
補間方法が自由に選択でき、しかも重みづの設定が容易
で扱いやすく、キメ細かな設定の可能な電子鍵盤楽器の
キースケーリング装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子鍵盤楽器
のキースケーリングにおいて、キースケーリングモード
を指示するキースケーリング指示手段3aと、前記キー
スケーリング指示手段3aの指示に基づいて、所望の鍵
の位置における補間のための基準値を入力する入力手段
3bと、前記入力手段3bにより入力された基準値を所
定の鍵に割り当てる鍵割当手段1と、前記鍵割当手段1
により割り当てられた鍵の位置を基準に当該鍵の位置の
前後の所定範囲の間の補間方法を選択する補間方法選択
手段3cと、前記補間方法選択手段3cで選択される各
補間方法のプログラムを記憶する補間方法テーブル23
と、前記補間方法選択手段3cにより選択された補間方
法で、所定区間の補間処理をするための演算を行ない各
鍵への重みづけの割り当てを行なう演算手段21と、前
記演算手段21の演算結果を展開するキースケーリング
エディットバッファ24と、キースケーリングが終了す
ると、前記キースケーリングエディットバッファ24に
展開されているデータの確定処理を指示するライトリク
エスト手段3dと、前記ライトリクエスト手段3dの指
示に基づき、展開されたデータを記憶するキースケーリ
ングバッファ25とを有して構成される。
【0009】また、前記補間方法選択手段3cにより選
択される補間方法は、基準値が入力された鍵の位置より
低音部方向と該鍵の位置より高音部方向において、それ
ぞれ異なった補間方法が選択可能なように構成される。
【0010】さらに、前記演算手段21により補間処理
される所定の区間は、今回、基準値が入力された鍵の位
置を基準に、低音部方向及び/又は高音部方向におい
て、既に基準値が入力されている鍵の位置までであり、
基準値が入力されていない場合は、前記基準値を入力さ
れた鍵の位置を基準に、低音部方向及び高音部方向の下
限及び上限の鍵の位置となるように構成される。
【0011】
【作用】本発明は、音創りにおける重要な要素であるキ
ースケーリングにおいて、各鍵への重みづけの範囲及び
重みづけの方法(補間方法)を自由に選択でき、各音階
に応じたキメ細かな重みづけの可能なキースケーリング
装置を提供するものである。
【0012】このため、本発明のキースケーリング装置
は、複数の補間方法を有し、演奏者がキースケーリング
の基準となる鍵を選択し、基準値(重みづけ)を入力す
ると、選択された鍵の位置を基準に低音部の方向と高音
部の方向ごとに、それぞれ異なった補間方法により重み
づけすることを可能にするものである。
【0013】また、キースケーリングの結果が不満足の
場合は、さらに次の鍵を選択して基準値を入力すると、
該鍵の位置を基準に、低音部の方向及び/又は高音部の
方向に、既に基準値が入力されている鍵の位置まで、あ
るいは、基準値が入力されていない場合は低音部方向の
下限、または高音部方向の上限の鍵の位置までの補間を
行なうものである。
【0014】これにより、1回の基準値の入力により、
選択された補間方法で全音階にわたる重みづけを行い、
不満足の場合はさらに中間点を選択して基準値と補間方
法を入力することにより、前後の既に鍵が選択され基準
値が入力されている位置までの間が新たに補間修正され
る。
【0015】従って、設定された重みづけが不満足の場
合は、さらに中間点を選択して上記の動作を繰り返すこ
とにより、所望の区間を所望の補間方法により、よりキ
メ細かな重みづけを可能とする。
【0016】しかも、1回の設定で選択された鍵の位置
を基準に、前後にわたり鍵全体の重みづけの設定を行な
うことも可能であり、扱いやすくキメ細かな重みづけの
設定の可能な電子鍵盤楽器のキースケーリング装置が提
供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るキースケー
リング装置を用いた電子鍵盤楽器の全体的な構成を示す
概略ブロック図である。以下、図面を参照しながら、本
発明の実施例について説明する。
【0018】図において、10はCPUであり、11は
ROM,12はRAMである。また、1は鍵盤、2はキ
ースキャン回路、3は操作パネル、4はパネルスキャン
回路、5は楽音信号発生部、6は波形メモリ、7はD/
A変換器、8は増幅器、9はスピーカである。
【0019】CPU10は、ROM11の図示しないプ
ログラムメモリ部に記憶された制御プログラムに従って
当該電子鍵盤楽器の各部を制御するものであり、本発明
の補間処理は該CPU10がROM11上の補間方法テ
ーブル23を参照して行なう。
【0020】このため、該CPU10には、演算部21
及び制御部22が設けらており、パネル上で設定された
補間方法及び設定されたデータ値に基づいて、選択され
た複数の鍵の間の補間処理が行なわれる。
【0021】演算部21は、キースケーリング時に設定
された補間方法及びデータ値に基づき補間のための演算
を行い、演算結果を各鍵に割り当てたり、演奏時に押鍵
された鍵に応じて読み出されたデータに、音色データよ
り読み出されたデータを演算して楽音信号を生成するも
のである。
【0022】制御部22は、電子鍵盤楽器全般を制御す
るものであり、鍵盤1や操作パネル3から送られてくる
信号に基づき、キースケーリング時における所要のデー
タの読み出しや書き込み、演奏時における楽音信号生成
のための制御、生成された信号の楽音信号発生部5への
送信等を制御するものである。
【0023】なお、上記演算部21、及び制御部22の
機能は、各制御プログラムにより実現されるものであ
る。
【0024】ROM11は、上述したCPU10を動作
させる制御プログラムの他、音色データ、その他、種々
の固定データを記憶している。この音色データメモリ部
には、楽音信号を生成するためのデータである周波数ナ
ンバ、波形ナンバ、エンベロープ波形ナンバ、モードデ
ータ等が記憶されている。
【0025】なお、該ROM11には、補間方法選択手
段3cにより選択された補間方法で補間処理を行なう際
に参照される補間方法テーブル23が設けられている。
【0026】RAM12は、CPU10の作業用領域、
当該電子鍵盤楽器を制御するためのステータス情報、制
御情報等を記憶する各種レジスタ、カウンタ、フラグ、
バッファ等が定義されている他、ROM11に記憶され
ているデータのうち必要なデータが転送されて一時的に
格納されるデータエリアを有している。
【0027】また、鍵盤1の各鍵や操作パネル3の各ス
イッチの設定状態に対応して放音に必要なデータがセッ
トされた複数のレジスタ、楽音信号発生部5の各楽音発
生回路を未使用チャンネルに割り当てるためのデータを
記憶するアサイナメモリ、楽音情報を記憶する記憶領域
等も該RAM12に設けられている。
【0028】なお、RAM12にはキースケーリングエ
ディットバッファ24、キースケールバッファ25、補
間方法メモリ26、キースケールバッファマップ28が
設けられている。また、音色データの固定された部分は
ROM11に記憶されているが、演奏者が操作可能な可
変部分のデータは、該RAM12に記憶されている。
【0029】キースケーリングエディットバッファ24
は、補間処理の際にキースケーリングするデータを展開
するものであり、各鍵ごとに展開されたデータが一時的
に記憶され、次の補正処理で新たなデータが生成される
と該キースケーリングエディットバッファ24に上書き
される。
【0030】キースケールバッファ25は、確定された
各鍵ごとの重みづけを記憶するものであり、補間処理が
終了してライトリクエスト信号が入力されると、キース
ケーリングエディットバッファ24に展開されたデータ
が該キースケールバッファ25に記憶され、演奏間は該
キースケールバッファ25から各鍵のデータが読み出さ
れ発音される。
【0031】また、キースケールバッファマップ28
(図2参照)は、演奏者が入力し補間処理の際に算定の
基礎となるデータ値(基準値)や該データが設定された
鍵を示すフラグを記憶するものである。細部は図3で詳
述する。
【0032】補間方法メモリ26(図2参照)は、複数
の補間方法から選択され補間処理に使用される補間方法
を一時的に記憶するものであり、補間方法選択スイッチ
3cにより入力され、例えば補間方法を示すID番号等
で記憶される。
【0033】キースケールメモリ27(図2参照)は、
例えばスライダ3b等により入力され、補間処理の際に
使用されるデータ値を、鍵が押下されて入力されたデー
タ値が割り当てられるノートナンバが指定されるまでの
間一時的に記憶するものである。なお、該キースケール
メモリ27は、新たなデータが入力されると上書きされ
るようになっている。
【0034】鍵盤1は押鍵情報としての鍵番号を演算部
21に送るものであり、複数の鍵と、これらの鍵の押鍵
・離鍵動作に連動して開閉するキースイッチとで構成さ
れ、演奏者の押鍵・離鍵動作はキースキャン回路2によ
って検出され、CPU10の制御のもとに検出された信
号は楽音信号発生部5に供給される。
【0035】なお、該鍵盤1は、本発明のキースケーリ
ングにおいて、スライダ3b等により入力され補間処理
の際に使用されるデータ値を割り当てる鍵のノートナン
バを指定する際に押下される。
【0036】キースキャン回路2は、演奏者の押鍵・離
鍵動作、つまり鍵のオン/オフを検出し、検出したオン
/オフ情報に基づき鍵盤1の押下された位置(キースケ
ーリング)及び強さ(ベロシティ)等に関する情報を生
成し、その鍵番号とともに楽音信号発生部5に送る。
【0037】この際、キースキャン回路2で検出された
信号は一時RAM12の所定のエリアに記憶され、所定
のタイミングになるとCPU10により読み出され、C
PU10の制御のもとに楽音信号発生部5に送られる。
【0038】操作パネル3は、エディットパラメータの
選択情報、モードチェンジ情報、キースケールバリュウ
情報、補間法選択情報、音色の選択情報等が入力され、
入力の結果は制御部22の制御のもと演算部21へ送ら
れるものであり、該操作パネル3には、音色選択スイッ
チ、モード指定スイッチ、効果選択スイッチ等、各種の
スイッチや表示器が設けられている。
【0039】キースケーリングモードを指示するキース
ケーリング指示スイッチ3a、補間方法を指定する補間
方法選択スイッチ3c、補間処理のための基準データを
入力する例えばテンキー、スライダー等の入力手段3
b、補間処理後の確定処理を指示するライトリクエスト
スイッチ3d等は、該操作パネル3上に設けられてい
る。
【0040】操作パネル3の各スイッチのセット/リセ
ット状態は内部に含まれるパネルスキャン回路4によっ
て検出され、検出されたスイッチのセット状態に関する
データは制御部22の制御の下にRAM12上の所定の
領域に記憶される。
【0041】楽音信号発生部5は、CPU10から出力
される制御信号に対応する楽音波形データ及びエンベロ
ープデータを波形メモリ6から読み出し、読み出した楽
音波形データに音色や音量に応じたエンベロープを付加
してデジタル楽音信号として出力するものである。
【0042】この楽音信号発生部5から出力された楽音
信号はD/A変換器7でアナログ変換されたのち増幅器
8に供給される。このため、楽音信号発生部5には波形
データやエンベロープデータを記憶する波形メモリ6が
接続されている。
【0043】D/A変換器7は、入力されたデジタル楽
音信号をアナログ楽音信号に変換するものである。この
D/A変換器7で変換されたアナログ楽音信号は、増幅
器8に供給されるようになっている。
【0044】増幅器8は、D/A変換器7から供給され
るアナログ楽音信号を所定の利得で増幅するものであ
る。この増幅器8の出力はスピーカ9に供給されるよう
になっている。
【0045】スピーカ9は、増幅器8より送られた電気
信号としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換するも
のである。つまり、発生された楽音信号に応じて楽音を
放音するものである。
【0046】図2は本発明の補間処理に関係する部位の
機能を説明する機能構成図である。以下図面を参照しな
がら各部の機能について説明する。
【0047】演奏者がキースケーリング指示スイッチ3
aをオンすると、モードチェンジ情報が制御部22に送
られ、制御部22は、これによりキースケーリングモー
ドにする。
【0048】続いて、演奏者が操作パネル3上の例えば
スライダ、テンキー等の基準値入力手段3bを操作して
補間処理の際の演算の基礎となるデータを設定する。設
定された基準値はキースケールメモリ27に一時記憶さ
れる。
【0049】次いで演奏者は、この設定された基準値を
セットしたいノートナンバの鍵を押下する。これによ
り、先にセットされキースケールメモリ27に記憶され
ている基準値が読み出される。
【0050】読み出された基準値は、図3で詳述するキ
ースケールバッファマップ28の押下された鍵に該当す
るキーナンバのキースケールバリュー欄に展開し、該ノ
ートナンバに基準値が入力されていることを示すフラグ
をたてる。
【0051】次いで、演奏者が補間方法選択スイッチ3
cを操作して、低音部方向及び高音部方向への補間処理
に使用される補間方法を選択する。選択された補間方法
は補間方法メモリ26に一時記憶される。
【0052】これにより、制御部22は補間処理の際
に、補間方法メモリ26から選択されている補間方法を
読み出し、読み出された補間方法に応ずるプログラムを
補間方法テーブル23から読み出し、補間方法メモリ2
6の値をデフォルト値(仮に直線補間)にする。
【0053】次いで、演算部21が基準値設定の際に押
下されたノートナンバの鍵を基準に、前方(低音部方
向)、及び後方(高音部方向)直近で、キースケールバ
ッファマップ28にフラグの立っている鍵をサーチす
る。
【0054】フラグのたっている鍵があれば、該鍵のノ
ートナンバまでの範囲を補間方法メモリ26に記憶され
ていた補間方法で補間処理演算を行い、各鍵に割り当て
られる重みづけを算出し、算出結果をキースケーリング
エディットバッファ24に展開記憶させる。
【0055】なお、フラグのたっている鍵がない場合
は、高音部方向の上限または低音部方向の下限の鍵のノ
ートナンバまでの範囲の補正処理を行なう。
【0056】さらに、上記補間処理の結果では不満足の
場合は、新たに修正したいノートナンバの鍵にセットす
る基準値を入力し、セットしたい鍵を押下して、以下、
同様の処理を満足するまで繰り返す。
【0057】このようにして、全ての音階への設定が終
了すると、演奏者がライトリクエストスイッチ3dを操
作するとにより確定処理が行なわれる。即ち、ライトリ
クエストスイッチ3dが操作されると制御部22に確定
信号が送られる。
【0058】制御部22は、この信号を受けてキースケ
ーリングエディットバッファ24に展開されているデー
タをキースケールバッファ25に書込み、キースケーリ
ングエディットバッファ24をオールクリアする。
【0059】これにより、演奏間におけるキースケール
データの読み出しは、キースケールバッファ25から行
なわれる。
【0060】このように本発明によれば、概略の設定で
良い場合は1回の設定で全ての鍵への重みづけをするこ
とが可能であり、精密な設定を行ないたい場合は、さら
に中間点を選んで同様な処理を繰り返すことにより、逐
次、より精密な設定が可能となる。
【0061】図3はキースケールバッファマップ28の
構成の一例を示す図である。キースケールバッファマッ
プ28はキースケーリングエディットバッファ24とは
別個に設けられており、フラグの有無を記憶するバリュ
ーフラグ欄と、補間処理の際に参照されるデータ(基準
値)を記憶するキースケールバリュー欄が各鍵に対応し
て設けられている。
【0062】従って、スライダ3bにより入力され、キ
ースケールメモリ27に記憶されている基準値は、該基
準値を設定したい鍵が押下されると読み出され、キース
ケールバッファマップ28の押下された鍵に該当するノ
ートナンバのキースケールバリューの欄に記憶される。
【0063】さらに、押下された鍵に該当するノートナ
ンバのバリューフラグ欄にはフラグがたてられる。これ
により、補間処理間、演算部21は押下された鍵のノー
トナンバと、該鍵に最も近くバリューフラグ欄にフラグ
がたっている前後のノートナンバの鍵の間で、それぞれ
別個に補間処理を行なうことになる。
【0064】次に、上記の構成における本実施例の動作
につきフローチャートを参照しながら説明する。図4
は、本実施例における電子鍵盤楽器の全体的な動作を示
すメインフローチャートである。
【0065】電源の投入や図示しないリセットスイッチ
が押下されることにより発生するリセット信号により、
当該電子鍵盤楽器の初期設定処理が行われる(ステップ
S1)。
【0066】この初期設定処理は、楽音信号発生部5の
内部状態を初期状態に設定して電源投入時に不要な音が
発生されるのを防止したり、RAM12の作業用領域を
クリアしたり、レジスタやフラグ、音量、音色等のパネ
ルデータの初期設定をする処理である。
【0067】次いで、キースケーリングモードであるか
否かが調べられる(ステップS2)。これは、キースケ
ーリング指示スイッチ3aが押下されモードチェンジ情
報が送られているかを調べることにより行われる。
【0068】そして、キースケーリングモードのフラグ
がオンでないことが判断されると、通常の演奏モードで
あるのでステップS4のパネル処理に分岐し、以下、通
常の演奏処理を行なう。
【0069】一方、キースケーリングモードであること
を示すフラグがオンであることが判断されると、図5、
図6のフローチャートで詳述するキースケーリングのた
めの処理を行い(ステップS3)、終了するとステップ
S4のパネル処理に進み、通常の演奏モードになる。
【0070】パネル処理では(ステップS4)、操作パ
ネル3のパネルスキャン回路4で検出された各スイッチ
のオン/オフ状態を示す情報を取り込む。
【0071】そして、前回取り込んだ各スイッチのオン
/オフ状態を示す情報(既にRAM12の所定領域に記
憶されている)と今回取り込んだ情報を比較することに
より、新たにオンにされたスイッチに対応するビットの
みをセットしたオンイベントマップをRAM12上に作
成する処理である。
【0072】次いで、鍵盤処理が行われる(ステップS
5)。この鍵盤処理は、鍵盤1のキースキャン回路2か
らキーデータを読み込み、新鍵バッファにセットする。
そして、旧鍵バッファと新鍵バッファの内容を比較する
ことにより新たに操作された鍵に対応する部分がオン又
はオフにされた鍵イベントバッファを作成する。
【0073】そして、その他の処理が行われる(ステッ
プS6)。この「その他の処理」は、パネル処理や鍵盤
イベント処理等で検出したスイッチの設定に従った処理
であり、例えば音色や音量の変更処理、リズム選択処理
や、鍵番号に対応した発音処理、消音処理等が行われ
る。
【0074】その後、ステップS2に戻り、以下同様の
処理が繰り返し実行される。これにより、操作パネル3
の操作に応じた音色や音量で、鍵盤1の操作に応じた音
感の楽音が連続して発音されることになる。
【0075】次に、図5、図6のフローチャートを参照
しながら、前記メインフローチャートのステップS3の
キースケーリング時における補間処理の動作について説
明する。
【0076】補間処理においては先ず基準値の入力が行
なわれる(ステップS11)。この基準値は指定された
ノートナンバの鍵の重みづけの値として補間処理の演算
に使用されるデータであり、例えばテンキー、あるいは
スライダ等により入力され、RAM12上に設けられて
いるキースケールメモリ27に一時記憶される。
【0077】次いで入力された基準値を設定する鍵のノ
ートナンバを指定する(ステップS12)。即ち、基準
値を設定したい鍵盤1を押下する。これにより、先に入
力された基準値は該鍵盤1に割り当てられ、キースケー
ルバッファマップ28への書込みが行なわれる(ステッ
プS13)。
【0078】この書込み処理は、キースケールバッファ
マップ28の押鍵されたキーナンバに該当するキースケ
ールバリュー欄に基準値を書込み、該ナンバのバリュー
フラグの欄にフラグをたてる処理である。
【0079】続いて、押鍵された鍵のノートナンバが変
数i,jに書き込まれる(ステップS14)。この変数
i,jは、補間処理の際に補間計算のための範囲を決定
する際に使用されるものであり、変数iは押鍵されたノ
ートナンバより低音部方向にサーチする際に、変数jは
押鍵されたノートナンバより高音部方向にサーチする際
に使用される。
【0080】次いで、補間方法を入力する(ステップS
15)。この補間方法は、演奏者が補間方法選択スイッ
チ3cを操作することにより選択され、選択された補間
方法は例えばIDナンバで補間方法メモリ26に一時記
憶される。
【0081】そして、演算部21が補間処理を開始する
と、制御部22が処理する範囲に該当する補間方法を補
間方法メモリ26から読み出し、この補間方法に応ずる
補間処理プログラムを補間方法テーブル23から読み出
し、演算部21に展開する。
【0082】次いで、低音部方向への補間処理を行な
う。該低音部方向への補間処理では、先ず変数iに記憶
されているノートナンバが最も低音の鍵のノートナンバ
より大きいか否かが調べられる(ステップS16)。
【0083】変数iの値が最も低音の鍵のノートナンバ
より小さい場合には、押下された鍵と最も低音の鍵のキ
ーナンバとの間で補間処理を行なえばよいので、変数i
には最も低音の鍵のノートナンバを書込み(ステップS
18)、ステップS20に進み補間処理を行なう。
【0084】一方、上記ステップS16でi>Min、
即ち、変数iの値が最も低音の鍵のノートナンバと押下
された鍵のノートナンバの間にある場合は、先ずi←i
−1、即ち、変数iの値から1を減ずる。これは補間処
理を行なうための範囲をサーチするための処理である。
【0085】次いで、更新されたiの値のキースケール
バッファマップ28のバリューフラグ欄にフラグがたて
られているか否かが調べられる(ステップS19)。こ
れは、今回押下された鍵より低音方向において、既に補
間処理のため基準値が設定されている鍵があるか否かを
調べる処理である。
【0086】不一致の場合は、該iのキーナンバのキー
スケールバリューには基準値が設定されていないのでス
テップS16に戻り、さらに1を減じて同様の処理を繰
り返し、既に補間処理のため基準値が設定されている鍵
を探す。
【0087】一方、変数iの値がバリューフラグの立っ
ている鍵のノートナンバと一致した場合は、該ノートナ
ンバの鍵は既に選択され補間処理のための基準値が設定
されているので、先に押下された鍵のノートナンバと今
回のサーチで検出された鍵のノートナンバの間で低音部
方向への補間処理を行なう(ステップS20)。
【0088】即ち、制御部22は、ステップS15で指
定された補間方法のプログラムを補間方法テーブル23
より読み出し、演算部21が補間処理のための演算を行
い、演算の結果、各鍵に割り当てられる重みづけをエデ
ィットバッファ24の各鍵の記憶領域に書き込む。
【0089】次いで、高音部方向への補間処理を行なう
ための補間方法を入力する(ステップS21)。なお、
本実施例は低音部方向、高音部方向の補間処理の演算を
行なう直前に補間方法を指定する場合を例に説明してい
るが、ステップS15で低音部方向、高音部方向、双方
の補間方法を指定するように構成してもよい。
【0090】次いで、高音部方向への補間処理を行な
う。該補間処理では、先ず変数jに記憶されているノー
トナンバが最も高音の鍵のノートナンバより小さいか否
かが調べられる(ステップS22)。
【0091】変数jの値が最も高音の鍵のノートナンバ
より大きい場合には、押下された鍵と最も高音の鍵との
間で補間処理を行なえばよいので、変数jには最も高音
の鍵のノートナンバを書込み(ステップS24)、ステ
ップS26に進む。
【0092】一方、上記ステップS22でj<Max、
即ち、変数jの値が最も高音の鍵のノートナンバと今回
押下された鍵のノートナンバの間にある場合は、j←j
+1、即ち、変数jの値に1を加える(ステップS2
3)。
【0093】次いで、更新されたjの値のキースケール
バッファマップ28のバリューフラグ欄にフラグがたて
られているか否かが調べられる(ステップS25)。こ
れは、今回押下された鍵より高音方向で、既に補間処理
のため基準値が設定されている鍵があるか否かを調べる
処理である。
【0094】不一致の場合は、該jのキーナンバのキー
スケールバリューには基準値が設定されていないのでス
テップS22に戻り、さらに1を加えて同様の処理を繰
り返し、既に補間処理のため基準値が設定されている鍵
を探す。
【0095】一方、変数jの値がバリューフラグの立っ
ている鍵のノートナンバと一致した場合は、該ノートナ
ンバの鍵は既に選択され補間処理のための基準値が設定
されているので、今回押下された鍵のノートナンバと該
検出された鍵のノートナンバの間で高音部方向への補間
処理を行なう(ステップS26)。
【0096】即ち、制御部22は、ステップS15で指
定された補間方法のプログラムを補間方法テーブル23
より読み出し、演算部21が補間処理のための演算を行
い、演算結果(各鍵に割り当てられる重みづけ)をキー
スケーリングエディットバッファ24の所定の欄に書き
込む。
【0097】次いで、キースケーリングが終了したか否
かが調べられる(ステップS27)。これは演奏者が判
断をする処理であり、今までに行なったキースケーリン
グでは不満足の場合はステップS11に戻り、さらに中
間点を選んでステップS11の基準値の入力から繰り返
し、より精密なキースケーリングを行なう。
【0098】一方、上記ステップS27で、今までに行
なった設定で満足であると判断した場合、演奏者がライ
トリクエストスイッチ3dを操作することにより、エデ
ィットバッファ24に展開されていた補間データはキー
スケールバッファ25に書き込まれ確定される。
【0099】これにより、演奏間におけるキースケール
データは、該エディットバッファ24より読み出されて
発音されることになる。
【0100】このように、本発明のキースケーリング
は、1つの鍵が選択されると、該鍵のキーナンバを基準
に、低音部方向と高音部方向にそれぞれ異なった補間方
法で補間処理を行なうことが可能であり、一度の設定で
全音階にわたる重みづけを行なうことも可能である。
【0101】また、上記設定で不満足の場合は、さらに
中間値を選択して同様の処理を行なえば、該中間値と既
に基準値が設定されている区間の間で、さらに異なった
補間方法と基準値で、低音部方向及び高音部方向に精密
な補間処理を行なうことも可能である。
【0102】従って、キースケーリングを簡単に設定す
ることも、精密に設定することも可能であり、扱いやす
く、しかも機能的に優れた電子鍵盤楽器のキースケーリ
ング装置が提供できる。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、エ
ディットモード時に任意の鍵を押下することにより簡単
に重みづけを行なう範囲が選択でき、しかも各音階に応
じて、それぞれ異なった最適な補間方法が選択可能であ
る。
【0104】また、本発明によれば、任意の複数音階で
ベストの重みを調整でき、しかも全音階にわたって連続
的に補間して重み付けしていくことが可能であり、全音
階にわたる適切な重みづけが簡単に実行可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子鍵盤楽器の全体構成を説明する図
である。
【図2】キースケーリング時における補間処理に関連す
る部位の機能を説明する機能構成図である。
【図3】キースケールバッファマップの構成を説明する
図である。
【図4】本発明の電子鍵盤楽器のメインフローチャート
である。
【図5】補間処理の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図6】補間処理の動作を説明するフローチャート
(続)である。
【符号の説明】
1 鍵盤(鍵割当手段) 2 キースキャン回路 3 操作パネル 3a キースケーリング指示スイッチ(キースケーリ
ング指示手段) 3b スライダ(基準値入力手段) 3c 補間方法選択スイッチ(補間方法選択手段) 3d ライトリクエストスイッチ(ライトリクエスト
手段) 4 パネルスキャン回路 5 楽音信号発生部 6 波形メモリ 7 D/A変換器 8 増幅器 9 スピーカ 10 CPU 11 ROM 12 RAM 21 演算部(演算手段) 22 制御部(制御手段) 23 補間方法テーブル 24 キースケーリングエディットバッファ 25 キースケールバッファ 26 補間方法メモリ 27 キースケールメモリ 28 キースケールバッファマップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子鍵盤楽器のキースケーリングにおい
    て、 キースケーリングモードを指示するキースケーリング指
    示手段と、 前記キースケーリング指示手段の指示に基づいて、所望
    の鍵の位置における補間のための基準値を入力する入力
    手段と、 前記入力手段により入力された基準値を所定の鍵に割り
    当てる鍵割当手段と、 前記鍵割当手段により割り当てられた鍵の位置を基準に
    当該鍵の位置の前後の所定範囲の間の補間方法を選択す
    る補間方法選択手段と、 前記補間方法選択手段で選択される各補間方法のプログ
    ラムを記憶する補間方法テーブルと、 前記補間方法選択手段により選択された補間方法で、所
    定区間の補間処理をするための演算を行ない各鍵への重
    みづけの割り当てを行なう演算手段と、 前記演算手段の演算結果を展開するキースケーリングエ
    ディットバッファと、 キースケーリングが終了すると、前記キースケーリング
    エディットバッファに展開されているデータの確定処理
    を指示するライトリクエスト手段と、 前記ライトリクエスト手段の指示に基づき、展開された
    データを記憶するキースケーリングバッファとを有する
    ことを特徴とする電子鍵盤楽器のキースケーリング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記補間方法選択手段により選択される
    補間方法は、基準値が入力された鍵の位置より低音部方
    向と該鍵の位置より高音部方向において、それぞれ異な
    った補間方法が選択可能なことを特徴とする請求項1記
    載の電子鍵盤楽器のキースケーリング装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段により補間処理される所定
    の区間は、今回基準値が入力された鍵の位置を基準に低
    音部方向及び/又は高音部方向において、既に基準値が
    入力されている鍵の位置までであり、基準値が入力され
    ていない場合は、今回基準値が入力された鍵の位置を基
    準に、低音部方向及び高音部方向の下限及び上限の鍵の
    位置までであることを特徴とする請求項1乃至2記載の
    電子鍵盤楽器のキースケーリング装置。
JP7264656A 1995-09-20 1995-09-20 電子鍵盤楽器のキースケーリング装置 Pending JPH0990943A (ja)

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