JPH0990451A - 高周波マトリクス回路 - Google Patents

高周波マトリクス回路

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JPH0990451A
JPH0990451A JP25035295A JP25035295A JPH0990451A JP H0990451 A JPH0990451 A JP H0990451A JP 25035295 A JP25035295 A JP 25035295A JP 25035295 A JP25035295 A JP 25035295A JP H0990451 A JPH0990451 A JP H0990451A
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JP
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optical
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signal
high frequency
light
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JP25035295A
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Inventor
Osamu Kobayashi
理 小林
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の入力ポートと出力ポートを有する高周
波マトリクス回路に関し、軽量小型で大規模化に適する
とともに、広帯域な高周波信号の処理が可能な高周波マ
トリクス回路の実現を課題とする。 【解決手段】 高周波信号を一旦光波信号に変換し、光
学素子により構成した回路により信号の分配合成と位相
の設定を行ない、その後、光信号を電気信号に再変換す
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本装置は高周波回路網に関
し、入力ポートと出力ポートの間に特定の位相関係を有
する高周波信号を得るために用いるものであって、複数
の入力ポートと出力ポートを有する高周波マトリクス回
路に係る。
【0002】
【従来の技術】高周波マトリクス回路の1つに「バトラ
ーマトリクス」がある。バトラーマトリクスは、参考文
献 J.Butler and R.Lowe,“Beam-Forming Matrix Simp
lifiesDesign of Electronically Scanned Antennas
”,Electronic Design ,Vol.9,pp.170-173,Apr. 196
1. に説明されている。
【0003】これは、複数の入力ポートと出力ポートを
有する高周波マトリクス回路で、特定のポートから入力
する高周波信号をすべての出力ポートに等しい強度で分
配し、等差数列で表わされる位相関係を持つ信号を出力
する機能を有する。異なる入力ポートに信号を入力すれ
ば、別の位相関係を満たす信号が得られる。
【0004】図6は、従来の高周波回路技術により構成
した8入力8出力のバトラーマトリクスを示したもので
ある。回路は、高周波信号入力ポート1011 〜101
8 、(1L,1R,……4L,4R)、高周波信号90
°ハイブリッド1021 〜10212、固定移相器103
1 〜10316、高周波信号出力ポート1041 〜104
8 、(A〜H)より構成されている。
【0005】信号を入力ポート1011 〜1018 の1
つに与えると、信号は高周波信号90°ハイブリッドに
より分配され、次いで固定移相器により位相が設定され
る。この繰り返しにより、出力ポートには特定の位相関
係を有する信号が現われる。
【0006】各入力ポートに対する出力信号の位相関係
を“表1”に示す。例えば、入力ポート1011 (1L
ポート)に対する出力には、隣接ポートの位相差がπ/
8である位相関係を有する信号が出力される。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した高周波回
路のバトラーマトリクスには、以下に記すような問題点
がある。
【0009】(1)高周波回路のコンポーネントは高周
波信号の波長のオーダの大きさを持つため、回路はかな
り大きなものとなる。
【0010】(2)ハイブリッドや固定移相器は規定の
経路長の信号線路から構成されているので周波数特性が
平坦とはならないから、広帯域な回路を実現することは
本質的に困難である。
【0011】(3)バトラーマトリクスは信号結線に交
差を必要とする。入出力端子数の増加とともに交差の数
も増加するので、実現できるマトリクスの回路規模には
限度がある。
【0012】本発明は上述のような従来の課題を解決す
るために成されたものであって、光回路技術を取り入れ
ることにより、軽量小型で大規模化に適するとともに広
帯域な高周波信号の処理を可能とするバトラーマトリク
スを実現することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は高周波信号をい
ったん光波信号に変換し、光学素子により構成した回路
により信号の分配合成ならびに位相の設定を行ない、そ
の後光信号を電気信号に再変換する構成を採ることによ
り、前述の課題を解決するものである。
【0014】すなわち、請求項1の発明は、2n個の高
周波信号入力ポートを有し、高周波信号を入力とし、高
周波信号の周波数スペクトルの形を保存して重畳した信
号光と、局部発振光とを互いに直交する偏波の状態で多
重して出力する2n個のEO変換手段があり、
【0015】その出力を、2入力2出力の光カプラをn
個並列に配置して構成した、2n個の入力ポートと出力
ポートを有する光カプラアレーに接続し、その出力を、
2n個の光移相器を並列に配置して構成した光移相器の
アレーに接続して、各々の移相器において信号光と局発
光の間に位相差を与え、
【0016】その出力を、2n個の入力ポートと出力ポ
ートを有し、入力ポートと出力ポートを1対1に接続す
る光インタコネクション手段に接続し、その出力を、新
たな光カプラアレー、光インタコネクション手段、光移
相器のアレー、光インタコネクション手段に接続するこ
とを少なくとも更に1回繰り返し、
【0017】その出力を、n個の光カプラより成る光カ
プラアレーに接続し、その出力を、それぞれ2n個の直
交する偏光を合成する手段に接続し、その出力を、それ
ぞれ2n個のOE変換手段に接続し、2n個の高周波信
号出力ポートから高周波信号を取り出すように構成した
高周波マトリクス回路である。
【0018】
【作用】以下、本発明における基本要素技術である、光
ヘテロダイン法を適用した高周波電気信号の位相制御
法、ならびに、光波信号の合成分配について説明する。
【0019】図3は、光ヘテロダイン法を適用して高周
波電気信号の位相を制御する系の基本構成を示したもの
である。入力する高周波信号をcosωrftとすると
き、高周波信号EO変換手段によりcos(ωopt +ω
rf)tなる光信号に変換される。ここで、ωrfは高周波
信号の角周波数を、ωopt は光源の光角周波数を表わし
ている。
【0020】EO変換された出力cos(ωopt
ωrf)tは、一般には、高周波信号の信号スペクトルを
そのままの形に保って高周波信号が光信号に重畳するこ
とを意味している。この意味で、以下では、この信号を
「信号光」と呼ぶ。また、EO変換手段は同時に「局発
光」としてcosωopt なる光波信号も出力している。
【0021】EO変換手段の出力は、図3に示すよう
に、信号光105と局発光106をそれぞれ直交する直
線偏波で出力し、回路内において同一経路を伝搬させ
る。図では、XYZ直交座標系107において光波の伝
搬方向をZ軸とするとき、信号光をX軸に平行な直線偏
波、局発光をY軸に平行な直線偏波に割り当てて伝送し
ている。
【0022】伝送路中には複屈折性を有する光学素子
(複屈折性光学素子108)が挿入されている。複屈折
は偏波により屈折率が異なる性質である。複屈折光学素
子は2つの光軸を有するが、光軸と一致する直線偏波の
光については入射波と出射波は同一偏波で、それぞれ異
なる位相遅れが与えられる。図では、2つの光軸をXY
Z直交座標系107のX軸とY軸に一致させて複屈折性
光学素子を置いている。
【0023】複屈折性光学素子のX軸に平行な直線偏波
の屈折率をnX 、Y軸に平行な直線偏波の屈折率をnY
とするとき、複屈折性光学素子の透過により信号光と局
発光は異なる位相の遅れを受け、信号はそれぞれ、co
s{(ωopt +ωrf)t−kny d},cos{ωopt
t−knx d}となる。ただし、kは真空中の光波の波
数、dは複屈折性光学素子の光波伝搬方向の厚さを表わ
している。
【0024】上述の異なる位相変化が与えられた信号光
と局発光は、複屈折性光学素子に後置された検光子10
9により合成される。合成された信号を二乗検波するこ
とにより、信号光と局発光のビート成分として高周波信
号を取り出すことが可能で、この信号はAcos{ωrf
t−k(ny −nx )d}と書ける。
【0025】ただし、Aは高周波信号の振幅を表わして
いる。出力された高周波信号は、入力高周波信号cos
ωrftに対して位相がk(ny −nx )d遅れたもので
あり、系は移相器として動作していることが分かる。単
に固定的な移相を与えればよい場合には、厚さdを調整
した複屈折性光学素子を用いればよい。
【0026】複屈折率を可変とする複屈折性光学素子を
用いれば、可変の高周波信号の移相器となる。そのよう
な素子として、電界制御複屈折型(ECBモード)ネマ
ティック液晶素子が知られている。ECBモードネマテ
ィック液晶素子を用いれば、例えばnX は常に一定であ
るが、液晶に加える電圧によりny の値を変化させるこ
とができる。
【0027】すなわち、k(ny −nx )dの値を制御
できるので、系は可変移相器として動作する。以上に説
明した原理に基づき、図3に示した構成により高周波信
号の移相を光波信号として行なうことができる。
【0028】高周波のバトラーマトリクスのもう1つの
構成要素はハイブリッド(カプラ)である。光部品にも
これに相当する、定偏波ファイバカプラや光導波路上に
形成したカプラがある。光カプラは2つの入力と2つの
出力を有し、入力された光波の強度は2等分されそれぞ
れのポートに出力する。
【0029】2つの出力の位相に関し、90°カプラで
は、クロスポートの出力の位相はストレートポートの出
力に対して90°の遅れがある。上述の2つの組み合わ
せにより、高周波信号の位相制御を光波信号の領域で行
なうマトリクス回路網を実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の第1
の例を示したもので、光波信号処理を適用した高周波信
号を入出力とする8入力8出力のバトラーマトリクスで
あり、光平面回路を用いて構成したバトラーマトリクス
の例を示している。高周波信号は入力ポート1011
10118のいずれかより入力され、それぞれ、EO変換
手段1131 〜1038 により光信号に変換される。
【0031】EO変換手段1131 〜1038 は作用の
項で説明したEO変換手段と同様の機能を有するもの
で、入力高周波信号cosωrftに対して、信号光co
s(ω opt +ωrf)tと局発光ωopt tを直交する偏波
の状態で出力する。
【0032】図4ならびに図5は、EO変換手段113
の構成の例を示している。図4において、レーザ光源1
19は単一周波数・単一モードで連続発振し、コリメー
ト光を出射している。出射光線の偏光は紙面に垂直な直
線偏光であると仮定する。この光はハーフミラー120
aにより2つの経路に分岐される。
【0033】ハーフミラー120aを透過する経路の光
は、光周波数シフタ121に入射している。光周波数シ
フタには高周波信号が入力されており、入射光の光周波
数を電気信号の周波数分だけシフトした光を出射する。
【0034】入射光の角周波数をωopt 、高周波数の角
周波数をωrfとするとき、角周波数が(ωopt +ωrf
なる光波が出力される。光周波数シフタ121の出力
は、ミラー122aにより反射され、偏光ビームスプリ
ッタ124に入射している。
【0035】ハーフミラー120aにより反射されたも
う一方の経路の光波は、ミラー122bにより反射さ
れ、半波長板123に入射している。半波長板123に
より、光波の偏波は垂直偏光から水平偏光に変換され
る。2つの経路の光波は、偏光ビームスプリッタ124
により再び1つの経路に合成される。
【0036】偏光ビームスプリッタ124の出射光は、
2つの異なる周波数の光波が直交した直線偏波で合成さ
れたもので、水平偏光の光波が角周波数ωopt 、垂直偏
光の光波が角周波数(ωopt +ωrf)となっている。こ
の出射光はファイバコリメータ118aにより、定偏波
光ファイバ125に導かれている。
【0037】図5は、EO変換手段113の他の構成の
例を示す図である。本構成においては、2つのレーザ光
源とフィードバック回路が用いられている。レーザ光源
119及び119aは単一周波数単一モードで発振し、
直線偏光の光波を出射する。
【0038】レーザ光源の出力は、定偏波ファイバカプ
ラ117に入力となっている。定偏波ファイバでは、あ
る1組の直交する直線偏波について、入力と出力の状態
で偏波が保存され伝送される。2つの偏波を、ここでは
仮にx偏波、y偏波と呼ぶことにする。
【0039】レーザとファイバの結合において、レーザ
光源119の出力をx偏波、レーザ光源119bの出力
をy偏波の状態になるように、定偏波ファイバカプラ1
17の2つの入力ポートに加える。定偏波ファイバカプ
ラ117は偏波を保存して入力を2つに分岐するので、
2つの出力ポートにはレーザ光源119と119aの出
力が直交した偏波の状態で現われる。
【0040】定偏波ファイバカプラ117の2つの出力
の1つはレーザ光源119aをフィードバック制御する
目的で使われる。ファイバ中に装荷された検光子109
aにより、x偏波とy偏波が合成される。次いでOE変
換手段116において、2つの信号のビート成分が取り
出される。
【0041】ビート成分は電気信号で、レーザコントロ
ーラ126に入力される。レーザコントローラ126に
は、もう1つの入力として高周波信号入力ポート101
から高周波信号が加えられている。レーザコントローラ
126は両方の差分を検出し、それが常にゼロになるよ
うにレーザ光源119aの注入電流や温度を制御する信
号を与えている。
【0042】このようなフィードバックループによっ
て、レーザ光源119aの出力には高周波電気信号が重
畳される。レーザ光源119の出射光の角周波数ωopt
を、入力高周波電気信号の角周波数ωrfとするとき、レ
ーザ光源101a出射光は角周波数(ωopt +ωrf)の
信号となっている。
【0043】EO変換手段1131 〜1138 の出力
は、光平面回路114に入力される。信号光と局発光の
偏光に関して、ここでは仮に信号光は紙面に垂直な偏
光、局発光は紙面に水平な偏光であるとし、光平面回路
114には光信号はTM波(光平面回路に垂直な偏波)
として、また、局発光はTE波(光平面回路に水平な偏
波)として入射される。
【0044】光平面回路114の基板上には、90°光
カプラ1151 〜11512複屈折性光学素子1081
10816が形成または実装されており、それらが光導波
路により接続されている。1つの光カプラは2つずつの
入出力ポートを有しており、1つの入力ポートに加えた
光信号は2つの出力ポートに等分される。
【0045】クロスポートの出力においてTM波はTE
波に対して、90°の位相遅れを生じる。複屈折性光学
素子は光導波路中に挿入されており、作用の項で述べた
方法によりTM波(信号光)とTE波(局発光)に位相
差を与える。
【0046】複屈折性光学素子としては、水晶やポリイ
ミドを材料とする波長板や、ECBモード液晶素子が使
用可能である。ECBモード液晶素子を使う場合には、
与えるべき位相遅れは素子引加電圧に設定する。図には
TM波に与えるべき位相遅れを記している。
【0047】回路は、光カプラのアレー部131、光移
相器のアレー部132、光インタコネクション部13
3、光カプラのアレー部134、光インタコネクション
部135、光移相器のアレー部136、光インタコネク
ション部137、……、光カプラのアレー部138が順
に縦続接続された構成になっている。光インタコネクシ
ョン部は交差を含む結線を実現する。
【0048】信号は光平面回路内を分配と位相の設定を
受けながら伝搬していく。光平面回路の出力端に置かれ
た検光子109の手前において、各入力ポートに対しT
M波(信号光)とTE波(局発光)の位相差は表1に記
した値に設定されている。
【0049】検光子109により、TE波(局発光)と
TM波(信号光)は合成され、OE変換器1161 〜1
168 に入力される。OE変換器1161 〜1168
は、信号光と局発光のビート信号として、入力と同じ周
波数を有する高周波信号が取り出される。
【0050】出力ポート1041 〜1048 において得
られる信号の位相関係は表1に記した値を満たしてい
る。図1に示した回路により、図6に示した高周波回路
により実現したバトラーマトリクスと全く同じ入出力関
係が実現される。
【0051】図2は本発明の実施の形態の第2の例を示
したもので、図1に示した構成を定偏波ファイバカプラ
とバルクの複屈折性光学素子により実現したものであ
る。回路は同様に高周波信号は入力ポート1011 〜1
018 有し、それぞれはEO変換手段1131 〜113
8 の入力となっている。
【0052】EO変換手段1131 〜1138 は高周波
信号が重畳した信号光と局発光を直交する偏波の状態で
出力する。EO変換手段の出力は定偏波ファイバカプラ
に入力している。EO変換手段については、先に図1に
基づいて説明した第1の例の場合と同様に、図4または
図5の構成を適用することができる。
【0053】入力された光信号は初段の定偏波ファイバ
カプラ1171 〜1174 により二分され、ファイバコ
リメータ対1181 〜1188 に入力される。コリメー
タ対の間には、複屈折性光学素子1151 〜1158
挿入されており、直交する偏光の光波、すなわち信号光
と局発光の間に所定の位相差を与える。
【0054】出力光は次段の定偏波ファイバカプラ11
5 〜1178 の入力となり、コリメータ対1189
11812と複屈折性光学素子1159 〜11512より構
成された部分で、さらなる位相の設定が行なわれる。そ
の出力は定偏波ファイバカプラ1159 〜11512に入
力され、次いで定偏波ファイバ中に挿入された検光子1
091 〜1098 により信号光と局発光の合成が行なわ
れる。
【0055】合成された光波はOE変換器1161 〜1
168 に入力され、信号光と局発光のビート成分として
高周波信号が出力ポート1041 〜1048 からは取り
出される。回路を高周波信号のマトリクスとみるとき、
入出力の関係は表1に記載した関係を満たす。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、信号の
合成と分配を行なうコンポーネントと移相器の組み合わ
せにより構成されるマトリクス回路において、光の移相
器やカプラとともに、直交する偏波を利用した光ヘテロ
ダイン法による高周波電気信号伝送法を適用したマトリ
クス回路網である。
【0057】移相器やカプラの物理的な大きさは、伝送
する電磁波の波長に依存するので、本発明のように、光
の移相器やカプラを使うことにより回路の大幅な小型化
を図ることが可能となる。
【0058】従来の高周波信号のマトリクス回路では、
ハイブリッドの周波数が概して狭帯域であり、全体の回
路の周波数特性も狭帯域なものであったが、本発明で
は、回路における信号の処理は光波として行なうので高
周波電気信号の周波数には依存せず、広帯域な信号を伝
送することが可能なマトリクス回路を実現できる。
【0059】さらに、高周波電気回路では交差する結線
の実現が困難であるが、光平面回路においては、これは
比較的容易であるので、本発明により大規模なマトリク
ス回路網の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の第2の例を示す図であ
る。
【図3】光ヘテロダイン法を適用して高周波電気信号の
位相を制御する系の基本構成を示す図である。
【図4】EO変換手段の構成例を示す図である。
【図5】EO変換手段の他の構成例を示す図である。
【図6】従来の高周波回路のパトラーマトリクスを示す
図である。
【符号の説明】
101,1011 〜1018 高周波信号入力ポート 1021 〜10212 高周波信号90°ハイブリッド 1031 〜10316 高周波信号固定移相器 1041 〜1048 高周波信号出力ポート 105 信号光(入力) 106 局発光(入力) 107 XYZ座標系 108,1081 〜10816 複屈折性光学素子 109 検光子 110 信号光(出力) 111 局発光(出力) 112 検光子の傾き角θa 1131 〜1138 EO変換手段 114 光平面回路 1151 〜11512 90°光カプラ 1161 〜1168 OE変換手段 117,1171 〜11712 定偏波カプラ 118,1181 〜11816 ファイバコリメータ対 118a ファイバコリメータ 119,119a レーザ光源 120 ハーフミラー 121 光周波数シフタ 122a,122b ミラー 123 半波長板 124 偏光ビームスプリッタ 125 定偏波光ファイバ 126 レーザコントローラ 131,134,138 光カプラアレー部 132,136 光移相器のアレー部 133,135,137 光インタコネクション部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2n個の高周波信号入力ポートを有し、
    高周波信号を入力とし、高周波信号の周波数スペクトル
    の形を保存して重畳した信号光と、局部発振光とを互い
    に直交する偏波の状態で多重して出力する2n個のEO
    変換手段があり、 その出力を、2入力2出力の光カプラをn個並列に配置
    して構成した、2n個の入力ポートと出力ポートを有す
    る光カプラアレーに接続し、 その出力を、2n個の光移相器を並列に配置して構成し
    た光移相器のアレーに接続して、各々の移相器において
    信号光と局発光の間に位相差を与え、 その出力を、2n個の入力ポートと出力ポートを有し、
    入力ポートと出力ポートを1対1に接続する光インタコ
    ネクション手段に接続し、 その出力を、新たな光カプラアレー、光インタコネクシ
    ョン手段、光移相器のアレー、光インタコネクション手
    段に接続することを少なくとも更に1回繰り返し、 その出力を、n個の光カプラより成る光カプラアレーに
    接続し、 その出力を、それぞれ2n個の直交する偏光を合成する
    手段に接続し、 その出力を、それぞれ2n個のOE変換手段に接続し、 2n個の高周波信号出力ポートから高周波信号を取り出
    す、ように構成したことを特徴とする高周波マトリクス
    回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237606A (ja) * 2000-02-25 2001-08-31 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 可変特性高周波伝送線路
CN109831162A (zh) * 2019-04-11 2019-05-31 无锡思恩电子科技有限公司 一种微波电路

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