JPH0990269A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JPH0990269A
JPH0990269A JP24739095A JP24739095A JPH0990269A JP H0990269 A JPH0990269 A JP H0990269A JP 24739095 A JP24739095 A JP 24739095A JP 24739095 A JP24739095 A JP 24739095A JP H0990269 A JPH0990269 A JP H0990269A
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JP
Japan
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optical system
display device
image display
eyeball
eyepiece optical
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JP24739095A
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English (en)
Inventor
Kokichi Kenno
孝吉 研野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0990269A publication Critical patent/JPH0990269A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シースルー機能を有する映像表示装置におい
て、外界光を遮断する光遮断素子での反射映像が眼球に
入射することによるゴーストの発生を有効に防止し、映
像を明瞭に観察できるようにした映像表示装置を提供す
る。 【解決手段】 映像を表示する映像表示素子25と、該
映像表示素子25に表示される映像および外界光を観察
者の眼球に導く接眼光学系22と、該接眼光学系22に
入射する外界光を選択的に遮光する光遮断素子23とを
有する映像表示装置において、光遮断素子23を、眼球
の視軸と直交する面に対して傾けて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、観察者
の頭部に装着して映像を観察するのに用いるシースルー
機能を有する映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シースルー機能を有する映像表示装置
は、従来種々のものが提案されており、例えば、特開平
7−43634号公報にも、図17に示すようなものが
開示されている。この映像表示装置は、液晶パネル1、
ハーフミラープリズム2、凹面鏡3および液晶シャッタ
4を有し、液晶パネル1に表示された映像を、ハーフミ
ラープリズム2を透過させて凹面鏡3で反射させ、さら
にハーフミラープリズム2で反射させて観察者の眼球5
に導くと共に、液晶シャッタ4を選択的に開くことによ
り、外界光をハーフミラープリズム2を透過させて、液
晶パネル1での映像に重畳して眼球5に導くようにして
いる。
【0003】かかる映像表示装置においては、液晶シャ
ッタ4への印加電圧を制御することにより、外界光を液
晶パネル1での映像に選択的に重畳して観察できると共
に、外界光の入射光量を任意に調整できるという利点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た映像表示装置にあっては、液晶パネル1に表示されて
いる映像を観察する場合に、ハーフミラープリズム2を
透過して凹面鏡3で反射され、さらにハーフミラープリ
ズム2で反射されて眼球5に入射する正規のルートの映
像の他に、ハーフミラープリズム2で反射され、さらに
液晶シャッタ4で反射された後、ハーフミラープリズム
2を透過して眼球5に入射する映像があるため、それが
ゴーストとなって映像が観察しにくくなるという問題が
ある。
【0005】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、ゴーストの発生を有効に防止
し、映像を明瞭に観察できるよう適切に構成した映像表
示装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、映像を表示する映像表示素子と、該映
像表示素子に表示される映像および外界光を観察者の眼
球に導く接眼光学系と、該接眼光学系に入射する外界光
を選択的に遮光する光遮断素子とを有する映像表示装置
において、前記光遮断素子を、前記眼球の視軸と直交す
る面に対して傾けて配置したことを特徴とするものであ
る。
【0007】前記光遮断素子の前記視軸と直交する面に
対する傾き角は、5°〜30°とするのが、接眼光学系
との干渉を防止し、装置を大形にすることなく、ゴース
トの発生を有効に防止する点で好ましい。
【0008】前記光遮断素子の前記視軸と直交する面に
対する傾き角は、10°〜20°とするのが、より好ま
しい。
【0009】
【発明の実施の形態】このように、光遮断素子を、眼球
の視軸と直交する面に対して傾けると、映像表示素子か
ら接眼光学系を経て光遮断素子に入射する映像は、ここ
で反射されて視軸方向から外れ、再び接眼光学系を経て
眼球に入射することがない。
【0010】以下、この発明の実施の形態について、図
面を参照して説明する。図1は、この発明の第1実施形
態を示すものである。この実施形態は、頭部装着型映像
表示装置を示すもので、図1は、観察者の頭部に装着し
た状態を斜視図で示してある。映像表示装置本体10に
は、観察者の耳の上部から頭頂部にかけて延在する左右
の側頭フレーム11の一端を結合し、これら左右の側頭
フレーム11の他端は、観察者の頭頂部を渡るように延
在する頭頂フレーム12を介して連結する。また、左右
の側頭フレーム11には、本体10との結合部近傍に、
それぞれ例えば金属製の板バネ13を介してリヤフレー
ム14を結合する。左右のリヤフレーム14は、観察者
の耳の後方で、後頭部から首の付け根にかかる部分に位
置するようにし、これら左右のリヤフレーム14と、左
右の側頭フレーム11および頭頂フレーム12により、
本体10を観察者の顔面に保持されるように固定する。
なお、頭頂フレーム12の内側には、観察者の頭頂部に
当接する頭頂パッド15を結合する。
【0011】本体10には、観察者の左右の耳の近傍に
位置するように、それぞれヘッドフォン16を結合す
る。ヘッドフォン16に音声信号を送信すると共に、本
体10に映像信号等を送信するためのケーブル17は、
その一端を左側のリヤフレーム14、板バネ13および
側頭フレーム11の内部を経て頭頂フレーム12内の図
示しない端子に接続し、この端子とヘッドフォン16お
よび本体10との間は、図示しないケーブルによって電
気的に接続する。ケーブル17の他端は、ビデオ再生装
置18に接続する。このビデオ再生装置18には、ボリ
ューム等の音量調整手段19を設ける。
【0012】なお、ケーブル17の他端は、ビデオ再生
装置18に限らず、所定のコネクタを介して既存のビデ
オデッキ等に接続することもできる。また、テレビジョ
ン放送電波受信用のチューナに接続して、テレビジョン
放送を受信したり、パーソナルコンピュータ等に接続し
て、コンピュータグラフィックス映像やマルチメディア
映像、バーチャルリアリティ映像等を受信するようにす
ることもできる。さらに、ケーブル17の代わりにアン
テナを接続して、外部からの映像および音声信号を電波
によって受信するようにすることもできる。
【0013】図2は、第1実施形態の映像表示装置本体
10の内部の光学系の一例の構成を示すものである。な
お、図2では、観察者の左眼球に対応する光学系を示し
ているが、同様の光学系が右眼球に対応して、左眼球側
と対称に設けられている。この光学系は、映像供給部2
1、接眼光学系22および光遮断素子としての液晶シャ
ッタ23を有し、映像供給部21からの映像を、接眼光
学系22を経て観察者の対応する眼球に導くと共に、外
界光を液晶シャッタ23および接眼光学系22を経て選
択的に眼球に導くようにする。
【0014】映像供給部21は、映像表示素子としての
液晶パネル(以下、LCDという)25、バックライト
26および光学フィルタ27を有し、LCD25に表示
される映像をバックライト26で照明して、光学フィル
タ27を経て接眼光学系22に入射させるようにする。
この例では、図3に示すように、接眼光学系22に位置
決めして鏡枠28を設け、この鏡枠28にバックライト
26、LCD25および光学フィルタ27を、例えば、
本体10の前方側に形成した開口29からそれぞれ着脱
自在に装着するようにする。このため、鏡枠28には、
バックライト26、LCD25および光学フィルタ27
をそれぞれ着脱自在に装着するための枠溝を形成すると
共に、バックライト26およびLCD25が装着される
枠溝には、装着されるバックライト26およびLCD2
5の端子にそれぞれ接続される電気接点30および31
を設ける。なお、本体10に形成した開口部29は、ス
ライド可能な蓋32により開閉可能にする。
【0015】このように構成すれば、バックライト26
やLCD25が故障した場合に、本体10を分解するこ
となく、容易に交換でき、また、LCD25として、任
意の画素数のものを用いることもできる。さらに、光学
フィルタ27を着脱自在とすることで、観察する映像に
適した、あるいは好みの光学フィルタ(ローパスフィル
タ)を適宜装着することができるので、映像が見やすく
なる利点がある。
【0016】なお、光学フィルタ27は、LCD25と
接眼光学系22との間に挿入するので、その挿脱を容易
に行うようにするためには、LCD25と接眼光学系2
2との間隔を、光学フィルタ27の厚さを考慮して、2
mm以上、好ましくは3mm以上とするのが望ましい。
また、バックライト26の挿脱にあたっては、メーカ等
によって駆動電圧が異なる場合があるので、その枠溝に
装着されるバックライト26と協働して駆動電圧を識別
する手段を設け、その識別手段による識別情報に基づい
て装着されたバックライト26を、それに応じた電圧で
駆動するようにすることもできる。
【0017】同様に、LCD25においても、対応する
枠溝に装着されるLCD25と協働して、その画素数や
駆動電圧等を識別する手段を設け、その識別手段による
識別情報に基づいて、装着されたLCD25を駆動する
ようにすることもできる。なお、LCD25は、メーカ
によって電気接点の位置や数が異なる場合があるが、こ
の場合には、図4に示すように、アダプタ33を用い
て、LCD25の電気接点の位置、数を対応する枠溝の
電気接点の位置、数に変換して装着するようにする。
【0018】以上の説明では、バックライト26、LC
D25および光学フィルタ27を、本体10の前方側に
形成した開口29からそれぞれ着脱自在に装着するよう
にしたが、図5に示すように、本体10の側面側に開閉
自在に蓋32を設けて、側面側から着脱するようにする
こともできる。
【0019】図2において、接眼光学系22は、第1プ
リズム41、第2プリズム42およびそれらの接合面に
形成したハーフミラー面43を有する。図3に詳細に示
すように、第1プリズム41には、映像供給部21に面
する凹面よりなる第1の透過面41aと、液晶シャッタ
23側に面する第2の透過面41bとを設け、第2プリ
ズム42には、裏面に反射コートを施した凸面よりなる
反射面42aと、観察者眼球側に面する第3の透過面4
2bとを設ける。
【0020】このようにして、映像供給部21からの映
像を、第1の透過面41aおよびハーフミラー面43を
透過させて反射面42aに入射させ、この反射面で反射
される映像を、ハーフミラー面43で反射させたのち、
第3の透過面42bを経て眼球に導くようにすると共
に、液晶シャッタ23を経て入射する外界からの光を、
第2の透過面41b、ハーフミラー面43および第3の
透過面42bを経て眼球に導くようにする。
【0021】なお、第1プリズム41および第2プリズ
ム42は、それぞれ屈折率が1.3以上の透明媒質、例
えば、ガラスや、PMMA(ポリメチルメタクリレー
ト)、アクリル、ゼオネックス等のプラスチックをもっ
て構成すると共に、第1プリズム41および第2プリズ
ム42の屈折率差は、映像および外界光がハーフミラー
面43を透過する際の不所望な屈折を防止し、歪みのな
い映像および外界像を観察できるように、0.3よりも
小さくする。
【0022】液晶シャッタ23は、眼球の視軸、すなわ
ち映像供給部21から眼球に至る光軸上で、眼球から前
方に延びる線と直交する面に対して任意の方向に傾けて
配置する。ここで、液晶シャッタ23の視軸と直交する
面に対する傾き角は、5°〜30°、好ましくは10°
〜20°とするのが、接眼光学系22との干渉を防止
し、装置を小形にする点で好ましい。
【0023】このように、液晶シャッタ23を、視軸と
直交する面に対して傾けて配置すれば、映像供給部21
から接眼光学系22の第1の透過面41a、ハーフミラ
ー面43および第2の透過面41bを経て液晶シャッタ
23に入射する映像は、ここで反射されて視軸方向から
外れることになる。したがって、ここでの反射光が再び
接眼光学系22を経て眼球に入射することがないので、
ゴーストの発生を有効に防止することができ、映像を常
に明瞭に観察することができる。
【0024】なお、液晶シャッタ23は、それ自体、あ
るいは液晶シャッタ23の前面または後面にフィルタ等
を配置して、少なくとも可視光を選択的に遮断できるよ
うに構成すると共に、有害な紫外線の透過率が20%以
下、好ましくは1%以下となるように構成する。
【0025】図6は、この発明の第2実施形態を示すも
のである。この実施形態は、接眼光学系の構成が第1実
施形態のものと異なるものである。すなわち、図6に示
す接眼光学系45は、第1プリズム46と第2プリズム
47とを接合して構成するが、第1プリズム46には、
映像供給部21に面する第1の面46aと、観察者眼球
側に面する凹面よりなる第2の面46bとを設け、第2
プリズム47には、液晶シャッタ23側に面する凸面よ
りなる第3の面47aを設けてある。ここで、第2の面
46bおよび第3の面47aは、その曲率半径をほぼ等
しく形成すると共に、第1プリズム46と第2プリズム
47との接合面48も曲率をもって形成する。
【0026】接合面48には、面積分割による一部領域
透過残部領域反射のコーティングを施すか、または偏光
膜を設ける。なお、接合面48に一部領域透過残部領域
反射のコーティングを施す場合には、図7Aに示すよう
に小領域の円形の透明部(白抜き部分)を多数形成した
り、図7Bに示すように透明部と反射部とを2分割した
り、あるいは図7Cに示すように透明部と反射部とを交
互にストライプ状に形成する。また、偏光膜を設ける場
合には、第1の面46a側および第2の面46b側にそ
れぞれ偏光板を設けるようにする。
【0027】このようにして、映像供給部21からの映
像を、第1の面46aを透過させて第2の面46bに臨
界角以上の入射角で入射させて反射させ、その映像を接
合面48で反射させて第2の面46bを経て眼球に導く
ようにする。また、液晶シャッタ23を経て入射する外
界からの光は、第3の面47a、接合面48および第2
の面46bを経て眼球に導くようにする。その他の構成
は、図2と同様に構成する。
【0028】図8は、この発明の第3実施形態における
光学系の構成を示すものである。この光学系は、図6に
示す光学系において、接眼光学系45を構成する第1プ
リズム46の第2の面46bおよび第2プリズム47を
構成する第3の面47aを平行平板状に形成したもの
で、その他の構成は図6と同様である。
【0029】図6および図8に示す光学系においても、
液晶シャッタ23を、視軸と直交する面に対して任意の
方向に傾けて配置しているので、映像供給部21から接
眼光学系45の第1の面46a、第2の面46bおよび
接合面48を経て液晶シャッタ23に入射する映像は、
ここで反射されて視軸方向から外れることになる。した
がって、図2に示した光学系におけると同様に、液晶シ
ャッタ23での反射光が再び接眼光学系45を経て眼球
に入射することがないので、ゴーストの発生を有効に防
止することができ、映像を常に明瞭に観察することがで
きる。
【0030】なお、図6および図8に示す光学系におい
ては、映像供給部21を構成するバックライト26、L
CD25および光学フィルタ27を、本体10の側面側
から挿脱するように構成する。
【0031】以上の説明では、光遮断素子として液晶シ
ャッタ23を用い、これを視軸と直交する面に対して任
意の方向に傾けて配置するようにしたが、液晶シャッタ
に代えて機械的なシャッタを用いることもできる。ま
た、映像供給部21は、本体10の上側部分に限らず、
任意の部分に配置することができる。例えば、接眼光学
系として、図6および図8に示した構成のものを用いる
場合には、図9に示すように、映像供給部21を本体1
0の下側部分に配置したり、図10に示すように、外側
部分に配置したり、あるいは図11に示すように、内側
部分に配置することもできる。なお、図9、図10およ
び図11においては、液晶シャッタ23の図示を省略し
てある。このような映像供給部21の配置は、図2に示
す接眼光学系22を用いる場合も同様である。
【0032】次に、映像供給部21を図2に示す接眼光
学系22または図6に示す接眼光学系45に位置決めす
る機構について説明する。図2に示す接眼光学系22に
映像供給部21を位置決めして装着するにあたっては、
例えば、図12Aに示すように、接眼光学系22の映像
供給部21側の四隅に凹部22a〜22dを形成する
か、あるいは図12Bに示すように凸部22e〜22h
を形成する。また、図示しないが、映像供給部21に
は、その鏡枠28の四隅に、接眼光学系22の凹部22
a〜22dまたは凸部22e〜22hに係合する凸部ま
たは凹部を形成する。このようにして、接眼光学系22
の凹部22a〜22dまたは凸部22e〜22hに、鏡
枠28に形成した凸部または凹部を係合させて、接眼光
学系22に映像供給部21を位置決めして装着する。
【0033】同様に、図6に示す接眼光学系45に映像
供給部21を位置決めして装着するにあたっては、例え
ば、図13Aに示すように、接眼光学系45の映像供給
部21側の四隅に凹部45a〜45dを形成するか、あ
るいは図13Bに示すように凸部45e〜45hを形成
する。また、図示しないが、映像供給部21には、その
鏡枠28の四隅に、接眼光学系45の凹部45a〜45
dまたは凸部45e〜45hに係合する凸部または凹部
を形成する。このようにして、接眼光学系45の凹部4
5a〜45dまたは凸部45e〜45hに、鏡枠28に
形成した凸部または凹部を係合させて、接眼光学系22
に映像供給部21を位置決めして装着する。
【0034】なお、上述した説明では、接眼光学系22
または45に鏡枠28を位置決めし、この鏡枠28にバ
ックライト26、LCD25および光学フィルタ27を
着脱自在に装着するようにしたが、これらは固定的に設
けることもできる。このような構成において、例えば、
LCD25を接眼光学系22に位置決めして固定する場
合には、例えば、図14Aに示すように、接眼光学系2
2のLCD25と対向する面上で、その四隅に凸部22
i〜22lを形成すると共に、LCD25を装着した基
板25aと対向する任意の部分に突起22m,22nを
形成して、凸部22i〜22lに基板25aの四隅を係
合させると共に、突起22m,22nを基板25aに形
成した穴25b,25cに嵌め込んで位置決め固定す
る。
【0035】また、図14Bに示すように、LCD25
をその基板25aとともに枠51に取り付け、この枠5
1の四隅に爪部51aを形成して、これらを接眼光学系
22の稜線部にそれぞれ形成した切り欠き22oに係合
させて位置決め固定する。さらに、図6に示す接眼光学
系45にLCD25を位置決め固定する場合には、図1
4Cに示すように、接眼光学系45のLCD25と対向
する面にリブ45a,45bを突出して設けて、これら
をLCD25を装着した基板25aに形成した凹部25
d,25eに係合させて位置決め固定する。
【0036】なお、図14A〜Cにおいては、LCD2
5の接眼光学系側に光学フィルタを貼り付けることもで
きる。また、図14A〜Cに示す位置決め固定機構は、
バックライト26、LCD25および光学フィルタ27
を着脱自在に装着する鏡枠28を、接眼光学系に位置決
め固定する場合にも有効に適用することができる。
【0037】ところで、図2および図6に示した接眼光
学系22および45は、直方体の素材を用い、これに研
磨等を施して製造するのが作り易い。この場合、特に、
側面部分において、光線が通らない不要部分が残るの
で、この部分をカットしたほうが、小型・軽量化の点で
好ましい。例えば、図2に示す接眼光学系22において
は、図15に破線で示す側面部分をカットする。また、
図6に示す接眼光学系45においても、図16Aおよび
Bに破線で示す側面部分をカットする。
【0038】また、例えば、図2に示す接眼光学系22
を用いる場合には、その凸面よりなる反射面42aに赤
外透過コートを施し、この反射面42a、ハーフミラー
面43および第3の透過面42bを経て眼球に赤外線を
投射し、その反射光を受光して視線を検出するようにす
ることもできる。このように、視線を検出するようにす
れば、観察者の視線に応じてLCD25に表示する映像
を制御することができる。
【0039】付記 1.左眼用映像を表示する左眼用映像表示素子と、該左
眼用映像表示素子に表示される左眼用映像および外界光
を観察者の左眼球に導く左眼用接眼光学系と、該左眼用
接眼光学系に入射する外界光を選択的に遮光する左眼用
光遮断素子と、右眼用映像を表示する右眼用映像表示素
子と、該右眼用映像表示素子に表示される右眼用映像お
よび外界光を観察者の右眼球に導く右眼用接眼光学系
と、該右眼用接眼光学系に入射する外界光を選択的に遮
光する右眼用光遮断素子とを有し、これらを対応する観
察者の眼球に対して位置決めして頭部に装着するように
した頭部装着型映像表示装置において、前記左眼用およ
び右眼用光遮断素子を、対応する眼球の視軸と直交する
面に対してそれぞれ傾けて配置したことを特徴とする頭
部装着型映像表示装置。 2.付記項1記載の頭部装着型映像表示装置において、
前記左眼用および右眼用接眼光学系の各々は、少なくと
も、対応する映像表示素子側に位置する透過作用を有す
る第1の面と、映像表示素子に表示され、前記第1の面
を透過した映像を反射させる作用を有する第2の面と、
この第2の面で反射される映像を対応する眼球に入射さ
せる透過作用を有する第3の面とを有することを特徴と
する頭部装着型映像表示装置。 3.付記項2記載の頭部装着型映像表示装置において、
前記第1,第2および第3の面を第1プリズムに形成す
ると共に、前記第2の面を、対応する眼球に向かって凹
面状に形成し、この第2の面に接合して第2プリズムを
設け、対応する映像表示素子に表示される映像を、前記
第1の面を透過させて前記第3の面に臨界角以上の入射
角で入射させて全反射させ、この第1の面で反射される
映像を前記第2の面で反射させた後、前記第3の面を透
過させて対応する眼球に導き、外界光を、対応する光遮
断素子、前記第2プリズム、前記第2の面および前記第
3の面を経て対応する眼球に導くよう構成したことを特
徴とする頭部装着型映像表示装置。 4.付記項2記載の頭部装着型映像表示装置において、
前記第1の面を第1プリズムに形成すると共に、この第
1プリズムの対応する光遮断素子側に透過作用を有する
第4の面を形成し、前記第2および第3の面は第2プリ
ズムにそれぞれ形成し、これら第1プリズムおよび第2
プリズムをハーフミラー面を介して接合して、対応する
映像表示素子に表示される映像を、前記第1の面および
前記ハーフミラー面を順次透過させて前記第2の面で反
射させ、この第2の面で反射される映像を前記ハーフミ
ラー面で反射させた後、前記第1の面を透過させて対応
する眼球に導き、外界光を、対応する光遮断素子、前記
第4の面、前記ハーフミラー面および前記第3の面を経
て対応する眼球に導くよう構成したことを特徴とする頭
部装着型映像表示装置。 5.付記項1〜4のいずれか記載の頭部装着型映像表示
装置において、前記左眼用および右眼用映像表示素子
と、対応する前記左眼用および右眼用接眼光学系との間
に、それぞれ挿脱自在に光学フィルタを設けたことを特
徴とする頭部装着型映像表示装置。 6.付記項1〜5のいずれか記載の頭部装着型映像表示
装置において、前記左眼用および右眼用映像表示素子
を、それぞれ挿脱自在に設けたことを特徴とする頭部装
着型映像表示装置。 7.付記項6記載の頭部装着型映像表示装置において、
前記左眼用および右眼用映像表示素子を、それぞれアダ
プタを介して挿脱し得るよう構成したことを特徴とする
頭部装着型映像表示装置。 8.付記項1〜7のいずれか記載の頭部装着型映像表示
装置において、前記左眼用および右眼用映像表示素子を
それぞれ照明するバックライトを、挿脱自在に設けたこ
とを特徴とする頭部装着型映像表示装置。 9.付記項3または4記載の頭部装着型映像表示装置に
おいて、前記第1プリズムおよび第2プリズムを、屈折
率1.3以上の透明媒質をもって構成したことを特徴と
する頭部装着型映像表示装置。 10.付記項9記載の頭部装着型映像表示装置におい
て、前記第1プリズムおよび第2プリズムの屈折率差
を、0.3未満としたことを特徴とする頭部装着型映像
表示装置。 11.付記項9または10記載の頭部装着型映像表示装
置において、前記透明媒質を、ガラスをもって構成した
ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。 12.付記項9または10記載の頭部装着型映像表示装
置において、前記透明媒質を、プラスチックをもって構
成したことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。 13.付記項12記載の頭部装着型映像表示装置におい
て、前記プラスチックを、PMMA、アクリルまたはゼ
オネックスもって構成したことを特徴とする頭部装着型
映像表示装置。 14.付記項1〜13のいずれか記載の頭部装着型映像
表示装置において、前記左眼用光遮断素子および右眼用
光遮断素子を、それぞれ液晶シャッタをもって構成した
ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。 15.付記項1〜14のいずれか記載の頭部装着型映像
表示装置において、前記左眼用光遮断素子および右眼用
光遮断素子は、それぞれ、少なくとも可視光を選択的に
透過するものであることを特徴とする頭部装着型映像表
示装置。 16.付記項15記載の頭部装着型映像表示装置におい
て、前記左眼用光遮断素子および右眼用光遮断素子は、
それぞれの紫外線透過率が20%以下、好ましくは1%
以下であることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。 17.付記項1〜16のいずれか記載の頭部装着型映像
表示装置において、前記左眼用および右眼用映像表示素
子を、対応する視軸に対してそれぞれ上側に位置するよ
うに配置したことを特徴とする頭部装着型映像表示装
置。 18.付記項1〜16のいずれか記載の頭部装着型映像
表示装置において、前記左眼用および右眼用映像表示素
子を、対応する視軸に対してそれぞれ下側に位置するよ
うに配置したことを特徴とする頭部装着型映像表示装
置。 19.付記項1〜16のいずれか記載の頭部装着型映像
表示装置において、前記左眼用および右眼用映像表示素
子を、対応する視軸に対してそれぞれ外側に位置するよ
うに配置したことを特徴とする頭部装着型映像表示装
置。 20.付記項1〜16のいずれか記載の頭部装着型映像
表示装置において、前記左眼用および右眼用映像表示素
子を、対応する視軸に対してそれぞれ内側に位置するよ
うに配置したことを特徴とする頭部装着型映像表示装
置。 21.付記項1〜20のいずれか記載の頭部装着型映像
表示装置において、少なくとも前記左眼用および右眼用
映像表示素子を、対応する左眼用および右眼用接眼光学
系に対してそれぞれ位置決めする位置決め手段を設けた
ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。 22.付記項21記載の頭部装着型映像表示装置におい
て、前記位置決め手段は、対応する接眼光学系に設けた
突起を有することを特徴とする頭部装着型映像表示装
置。 23.付記項21記載の頭部装着型映像表示装置におい
て、前記位置決め手段は、対応する接眼光学系に設けた
切り欠きを有することを特徴とする頭部装着型映像表示
装置。 24.付記項1〜23のいずれか記載の頭部装着型映像
表示装置において、前記左眼用および右眼用接眼光学系
のそれぞれ光線が通らない部分をカットしたことを特徴
とする頭部装着型映像表示装置。 25.付記項4記載の頭部装着型映像表示装置におい
て、前記第2の面に赤外透過コートを施し、この第2の
面、前記ハーフミラー面および第3の面を経て対応する
眼球に赤外線を照射し、その反射光を受光して視線を検
出するよう構成したことを特徴とする頭部装着型映像表
示装置。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、シースルー機能を有
する映像表示装置において、外界光を選択的に遮光する
光遮断素子を、眼球の視軸と直交する面に対して傾けて
配置したので、映像表示素子から接眼光学系を経て光遮
断素子で反射される映像の方向を視軸方向から外すこと
ができる。したがって、光遮断素子で反射される映像が
再び接眼光学系を経て眼球に入射することがないので、
ゴーストの発生を有効に防止し、映像を明瞭に観察する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の頭部装着型映像表示
装置を装着した状態を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態における光学系の一例の構成を示
す図である。
【図3】図2に示す光学系の詳細を示す図である。
【図4】図3において、LCDを鏡枠に装着する際に用
いるアダプタの一例を示す図である。
【図5】図3において、バックライト、LCDおよび光
学フィルタの挿脱方向の他の例を説明するための図であ
る。
【図6】この発明の第2実施形態を説明するための図で
ある。
【図7】図6に示す接眼光学系の接合面に形成する一部
領域透過残部領域反射の三つのコーティング例を示す図
である。
【図8】この発明の第3実施形態における光学系の構成
を示す図である。
【図9】映像表示装置本体に対する光学系の他の配置例
を説明するための図である。
【図10】同じく、さらに他の配置例を説明するための
図である。
【図11】同じく、さらに他の配置例を説明するための
図である。
【図12】図2に示す光学系における位置決め機構の二
つの例を説明するための図である。
【図13】同じく、図6に示す光学系における位置決め
機構の二つの例を説明するための図である。
【図14】接眼光学系に対するLCDの位置決め機構の
三つの例を示す図である。
【図15】図2に示す接眼光学系の不要部分のカット例
を示す図である。
【図16】同じく、図6に示す接眼光学系の不要部分の
カット例を示す図である。
【図17】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
10 映像表示装置本体 21 映像供給部 22 接眼光学系 23 液晶シャッタ 25 液晶パネル(LCD) 26 バックライト 27 光学フィルタ 28 鏡枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表示する映像表示素子と、該映像
    表示素子に表示される映像および外界光を観察者の眼球
    に導く接眼光学系と、該接眼光学系に入射する外界光を
    選択的に遮光する光遮断素子とを有する映像表示装置に
    おいて、 前記光遮断素子を、前記眼球の視軸と直交する面に対し
    て傾けて配置したことを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光遮断素子の前記視軸と直交する面
    に対する傾き角を、5°〜30°としたことを特徴とす
    る請求項1記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記光遮断素子の前記視軸と直交する面
    に対する傾き角を、10°〜20°としたことを特徴と
    する請求項1記載の映像表示装置。
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