JPH0989894A - 免疫学的測定法 - Google Patents
免疫学的測定法Info
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- JPH0989894A JPH0989894A JP26647695A JP26647695A JPH0989894A JP H0989894 A JPH0989894 A JP H0989894A JP 26647695 A JP26647695 A JP 26647695A JP 26647695 A JP26647695 A JP 26647695A JP H0989894 A JPH0989894 A JP H0989894A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 免疫学的測定法おいて、高濃度の被測定物質
を正確に測定し、測定物質を希釈することなしで測定す
ること。 【解決手段】 被測定物質および被測定物質と特異的に
結合する物質を免疫反応させる免疫学的測定法におい
て、免疫反応の際の液中の塩化ナトリウム濃度を20〜
250g/Lとする。
を正確に測定し、測定物質を希釈することなしで測定す
ること。 【解決手段】 被測定物質および被測定物質と特異的に
結合する物質を免疫反応させる免疫学的測定法におい
て、免疫反応の際の液中の塩化ナトリウム濃度を20〜
250g/Lとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免疫学的測定法に
関する。さらに詳しくは、被測定物質(A)を正確に測
定し、被測定物質(A)を希釈することなしに測定する
ことができる免疫学的測定法に関する。
関する。さらに詳しくは、被測定物質(A)を正確に測
定し、被測定物質(A)を希釈することなしに測定する
ことができる免疫学的測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の免疫学的測定法では、被測定物質
および被測定物質と特異的に結合する物質を反応させる
際に、反応液中の塩化ナトリウム濃度を8.5g/L前
後として、免疫反応させていた[例えば、「生化学実験
法15」、東京化学同人、p.359(1993)]。
および被測定物質と特異的に結合する物質を反応させる
際に、反応液中の塩化ナトリウム濃度を8.5g/L前
後として、免疫反応させていた[例えば、「生化学実験
法15」、東京化学同人、p.359(1993)]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
免疫学的測定法で測定するには、被測定物質(A)の濃
度が高すぎるため正確な測定値が得られないものがあ
り、例えば、「臨床検査、vol.32、no.8、
p.857〜862」に記載の被測定物質がβ2マイク
ログロブリンの場合には、被測定物質を希釈してから測
定することが必要で、測定操作が繁雑であるなどの問題
点があった。
免疫学的測定法で測定するには、被測定物質(A)の濃
度が高すぎるため正確な測定値が得られないものがあ
り、例えば、「臨床検査、vol.32、no.8、
p.857〜862」に記載の被測定物質がβ2マイク
ログロブリンの場合には、被測定物質を希釈してから測
定することが必要で、測定操作が繁雑であるなどの問題
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するため鋭意検討した結果、高濃度の被測定物質で
も正確な測定値が得られ、被測定物質を希釈することな
しで測定することができる免疫学的測定法を見出し、本
発明に到達した。すなわち本発明は、被測定物質(A)
および被測定物質と特異的に結合する物質(B)を免疫
反応させる免疫学的測定法において、免疫反応の際の液
中の塩化ナトリウム濃度を20〜250g/Lとするこ
とを特徴とする免疫学的測定法である。
解決するため鋭意検討した結果、高濃度の被測定物質で
も正確な測定値が得られ、被測定物質を希釈することな
しで測定することができる免疫学的測定法を見出し、本
発明に到達した。すなわち本発明は、被測定物質(A)
および被測定物質と特異的に結合する物質(B)を免疫
反応させる免疫学的測定法において、免疫反応の際の液
中の塩化ナトリウム濃度を20〜250g/Lとするこ
とを特徴とする免疫学的測定法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の方法では、(A)および
(B)を免疫反応させる際の反応液中の塩化ナトリウム
濃度を通常20〜250g/L、好ましくは40〜25
0g/Lとする。
(B)を免疫反応させる際の反応液中の塩化ナトリウム
濃度を通常20〜250g/L、好ましくは40〜25
0g/Lとする。
【0006】本発明の方法は、非競合アッセイ法、サン
ドイッチ法などの免疫学的測定法に使用することができ
る。
ドイッチ法などの免疫学的測定法に使用することができ
る。
【0007】非競合アッセイ法とは、少なくとも二つの
エピトープを有する被測定物質(A)を測定する免疫学
的測定法であり、被測定物質(A)の増加とともに、プ
ロゾーン現象などが生じない限り、散乱光、透過光、放
射能、発光、蛍光などの測定信号値も増加する方法であ
る。
エピトープを有する被測定物質(A)を測定する免疫学
的測定法であり、被測定物質(A)の増加とともに、プ
ロゾーン現象などが生じない限り、散乱光、透過光、放
射能、発光、蛍光などの測定信号値も増加する方法であ
る。
【0008】サンドイッチ法は、例えば、被測定物質
(A)と、(B)を不溶化担体に結合させた物質と、
(B)を標識物に結合させた物質とを反応させて得られ
る複合体における標識物量を測定することにより、被測
定物質(A)を測定する。この複合体の形成反応は一段
反応で行っても二段反応で行ってもよい。二段反応の場
合は、例えば、(A)と(B)を不溶化担体に結合させ
た物質とを先ず反応させ、次いで(B)を標識物に結合
させた物質とを反応させて、複合体とする。この二段反
応の場合は一段目の免疫反応における塩化ナトリウム濃
度を20〜250g/Lとする。また、二段目の免疫反
応における塩化ナトリウム濃度も同様とした方がより好
ましい。
(A)と、(B)を不溶化担体に結合させた物質と、
(B)を標識物に結合させた物質とを反応させて得られ
る複合体における標識物量を測定することにより、被測
定物質(A)を測定する。この複合体の形成反応は一段
反応で行っても二段反応で行ってもよい。二段反応の場
合は、例えば、(A)と(B)を不溶化担体に結合させ
た物質とを先ず反応させ、次いで(B)を標識物に結合
させた物質とを反応させて、複合体とする。この二段反
応の場合は一段目の免疫反応における塩化ナトリウム濃
度を20〜250g/Lとする。また、二段目の免疫反
応における塩化ナトリウム濃度も同様とした方がより好
ましい。
【0009】本発明の方法において、使用することがで
きる被測定物質(A)としては、血清タンパク質(AF
P,CEA,CA19−9,IgE,β2−マイクログ
ロブリン(以下β2mとする),TBG,フェリチン,
IAP,C3,C4,C5,CRP,α2−MG,Ig
A,IgM,IgG,IgE,IgD,HPL,トラン
スフェリン,糖タンパク,アルブミンなど)、ホルモン
(インシュリン,HCG-β,成長ホルモン,TSH,
LH,FSH,プロラクチン,ソマトスタチンなど)、
または数々の細菌,ウイルス,原虫(真菌,連鎖球菌,
肝炎ウイルス,ヘルペスウイルス,トキソプラズマ原
虫,マラリア原虫,赤痢アメ−バ−など)などがあげら
れる。これらのうち、好ましくは、特に希釈を必要とす
る血清タンパク質(β2m,TBG,IAP,C3,C
4,C5,CRP,α2−MG,IgA,IgM,Ig
G,IgE,IgD,HPL,トランスフェリン,アル
ブミン)などである。
きる被測定物質(A)としては、血清タンパク質(AF
P,CEA,CA19−9,IgE,β2−マイクログ
ロブリン(以下β2mとする),TBG,フェリチン,
IAP,C3,C4,C5,CRP,α2−MG,Ig
A,IgM,IgG,IgE,IgD,HPL,トラン
スフェリン,糖タンパク,アルブミンなど)、ホルモン
(インシュリン,HCG-β,成長ホルモン,TSH,
LH,FSH,プロラクチン,ソマトスタチンなど)、
または数々の細菌,ウイルス,原虫(真菌,連鎖球菌,
肝炎ウイルス,ヘルペスウイルス,トキソプラズマ原
虫,マラリア原虫,赤痢アメ−バ−など)などがあげら
れる。これらのうち、好ましくは、特に希釈を必要とす
る血清タンパク質(β2m,TBG,IAP,C3,C
4,C5,CRP,α2−MG,IgA,IgM,Ig
G,IgE,IgD,HPL,トランスフェリン,アル
ブミン)などである。
【0010】被測定物質と特異的に結合する物質(B)
としては、(A)と特異的に反応する抗体、抗原などを
用いることができる。例えば、(A)がAFP抗原な
ら、(B)としては抗AFP抗体,(A)が抗HBs抗
体なら、(B)としてはHBs抗原などである。また、
不溶化担体に結合させる場合の物質(B)および標識物
に結合させる場合の物質(B)の両物質は、被測定物質
と特異的に結合する物質でありさえすれば、両物質が全
く同一でなくても使用できる。例えば、モノクローナル
抗体とポリクローナル抗体の組合せや、ウサギ由来の抗
体とヤギ由来の抗体の組合せ等である。
としては、(A)と特異的に反応する抗体、抗原などを
用いることができる。例えば、(A)がAFP抗原な
ら、(B)としては抗AFP抗体,(A)が抗HBs抗
体なら、(B)としてはHBs抗原などである。また、
不溶化担体に結合させる場合の物質(B)および標識物
に結合させる場合の物質(B)の両物質は、被測定物質
と特異的に結合する物質でありさえすれば、両物質が全
く同一でなくても使用できる。例えば、モノクローナル
抗体とポリクローナル抗体の組合せや、ウサギ由来の抗
体とヤギ由来の抗体の組合せ等である。
【0011】不溶化担体としては、ケイ酸質無機担体
[ガラス(ポ−ラス、ツヤ消しガラスなど)、シリカゲ
ル、ベンナイトなど]、磁性体(磁性微粒子など)、お
よび有機担体(プラスチック、デキストラン、ロ紙な
ど)などいずれも公知の物質が使用される。また、これ
らの不溶化担体は微粒子にされ懸濁の状態で使用される
場合もある。
[ガラス(ポ−ラス、ツヤ消しガラスなど)、シリカゲ
ル、ベンナイトなど]、磁性体(磁性微粒子など)、お
よび有機担体(プラスチック、デキストラン、ロ紙な
ど)などいずれも公知の物質が使用される。また、これ
らの不溶化担体は微粒子にされ懸濁の状態で使用される
場合もある。
【0012】(B)を不溶化担体に結合させる方法とし
ては、(B)をガラスに化学的に結合させる方法(例え
ば、米国特許第4280992号明細書及び同第365
2761号明細書)や、(B)をプラスチックに物理吸
着させる方法(例えば、イ−・エングバル等;バイオシ
ム・バイオフィズ・アクタ、251巻、427貢、19
71年)等がある。さらに、(B)にビオチンを結合さ
せ不溶化担体にはストレプトアビジンを結合させること
により(B)を不溶化担体に結合させる方法や、(B)
に対する抗体をあらかじめ不溶化担体に結合させておく
ことにより(B)を不溶化担体に結合させる方法(例え
ば、特願平04−174911号明細書)等、間接的に
(B)を不溶化担体に結合させる方法がある。
ては、(B)をガラスに化学的に結合させる方法(例え
ば、米国特許第4280992号明細書及び同第365
2761号明細書)や、(B)をプラスチックに物理吸
着させる方法(例えば、イ−・エングバル等;バイオシ
ム・バイオフィズ・アクタ、251巻、427貢、19
71年)等がある。さらに、(B)にビオチンを結合さ
せ不溶化担体にはストレプトアビジンを結合させること
により(B)を不溶化担体に結合させる方法や、(B)
に対する抗体をあらかじめ不溶化担体に結合させておく
ことにより(B)を不溶化担体に結合させる方法(例え
ば、特願平04−174911号明細書)等、間接的に
(B)を不溶化担体に結合させる方法がある。
【0013】標識物としては、アイソト−プ[I125
など]、酵素[ペルオキシダーゼ、アルカリフォスファ
ターゼ、βガラクトシダーゼなど]、蛍光物質[ユーロ
ピウム誘導体など]、発光物質[アクリジウム誘導体な
ど]等いずれも公知の物質が使用される。
など]、酵素[ペルオキシダーゼ、アルカリフォスファ
ターゼ、βガラクトシダーゼなど]、蛍光物質[ユーロ
ピウム誘導体など]、発光物質[アクリジウム誘導体な
ど]等いずれも公知の物質が使用される。
【0014】(B)を標識物に結合させる方法として
は、(B)を標識物に結合させる方法[例えば、生化学
実験法15、東京化学同人、p308〜330(199
3)]がある。さらに、(B)にストレプトアビジンを
結合させ標識物にビオチンを結合させることにより
(B)を標識物に結合させる方法や、(B)に対する抗
体をあらかじめ標識物に結合させておくことにより
(B)を標識物に結合させる方法(例えば、特願昭63
−262479号明細書)等、間接的に(B)を標識物
に結合させる方法がある。
は、(B)を標識物に結合させる方法[例えば、生化学
実験法15、東京化学同人、p308〜330(199
3)]がある。さらに、(B)にストレプトアビジンを
結合させ標識物にビオチンを結合させることにより
(B)を標識物に結合させる方法や、(B)に対する抗
体をあらかじめ標識物に結合させておくことにより
(B)を標識物に結合させる方法(例えば、特願昭63
−262479号明細書)等、間接的に(B)を標識物
に結合させる方法がある。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0016】塩化ナトリウム含有の免疫反応用緩衝液の
調製;0.02Mのリン酸緩衝液(pH6.0)に、牛
血清アルブミンを10g/Lおよび塩化ナトリウムを
8.5g/Lの濃度になるように添加し、免疫反応用緩
衝液(a)を調製した。さらに、(a)の塩化ナトリウ
ム濃度が20g/L、40g/L、80g/L、160
g/L、250g/Lになる免疫反応用緩衝液(b
1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)を調製
した。
調製;0.02Mのリン酸緩衝液(pH6.0)に、牛
血清アルブミンを10g/Lおよび塩化ナトリウムを
8.5g/Lの濃度になるように添加し、免疫反応用緩
衝液(a)を調製した。さらに、(a)の塩化ナトリウ
ム濃度が20g/L、40g/L、80g/L、160
g/L、250g/Lになる免疫反応用緩衝液(b
1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)を調製
した。
【0017】比較例1及び実施例1〜5 β2m免疫学
的測定法(サンドイッチ二段法) 第一反応として、(a)、(b1)〜(b5)各々の
0.9mLと、標準β2m液またはβ2m含有検体の
0.005mLと、抗β2m抗体結合ガラスビーズ(以
下G1とする)1個とを試験管に分注し、試験管中で3
7℃,15分間免疫反応させ、G1+β2m複合体を形
成した。反応後、試験管中の液をアスピレーターで除
き、G1+β2m複合体を生食水3mLで3回洗浄し
た。
的測定法(サンドイッチ二段法) 第一反応として、(a)、(b1)〜(b5)各々の
0.9mLと、標準β2m液またはβ2m含有検体の
0.005mLと、抗β2m抗体結合ガラスビーズ(以
下G1とする)1個とを試験管に分注し、試験管中で3
7℃,15分間免疫反応させ、G1+β2m複合体を形
成した。反応後、試験管中の液をアスピレーターで除
き、G1+β2m複合体を生食水3mLで3回洗浄し
た。
【0018】第二反応として、試験管中のG1+β2m
複合体1個に、ペルオキシダーゼ標識抗β2m抗体(以
下P1とする)を0.2mg/Lおよび牛血清アルブミ
ンを10g/Lおよび塩化ナトリウムを8.5g/L含
有する0.02Mのリン酸緩衝液(pH7.2)を0.
3mL添加し、試験管中で37℃,15分間免疫反応さ
せ、G1+β2m+P1複合体を形成した。反応後、試
験管中の液をアスピレーターで除き、G1+β2m+P
1複合体を生食水3mLで3回洗浄した。
複合体1個に、ペルオキシダーゼ標識抗β2m抗体(以
下P1とする)を0.2mg/Lおよび牛血清アルブミ
ンを10g/Lおよび塩化ナトリウムを8.5g/L含
有する0.02Mのリン酸緩衝液(pH7.2)を0.
3mL添加し、試験管中で37℃,15分間免疫反応さ
せ、G1+β2m+P1複合体を形成した。反応後、試
験管中の液をアスピレーターで除き、G1+β2m+P
1複合体を生食水3mLで3回洗浄した。
【0019】第三反応として、試験管中のG1+β2m
+P1複合体1個に、過酸化水素を0.2g/Lおよび
オルト−フェニレンジアミン3g/Lを含有するクエン
酸−リン酸緩衝液0.3mLを加え37℃,15分間発
色反応させ、反応後、1.5規定の硫酸3mlを加えて
酵素反応を停止させ溶液の吸収を分光光度計を用い49
2nmで測光した。
+P1複合体1個に、過酸化水素を0.2g/Lおよび
オルト−フェニレンジアミン3g/Lを含有するクエン
酸−リン酸緩衝液0.3mLを加え37℃,15分間発
色反応させ、反応後、1.5規定の硫酸3mlを加えて
酵素反応を停止させ溶液の吸収を分光光度計を用い49
2nmで測光した。
【0020】最後に、各標準β2m液の濃度値と測光値
をグラフ用紙にプロットし検量線を作製しその検量線か
ら、β2m含有検体の測光値に対する濃度値を算出し
た。この濃度値をβ2m測定値とした。
をグラフ用紙にプロットし検量線を作製しその検量線か
ら、β2m含有検体の測光値に対する濃度値を算出し
た。この濃度値をβ2m測定値とした。
【0021】比較例2および実施例6〜10 β2m免
疫学的測定法(サンドイッチ一段法) 第一反応として、(a)、(b1)〜(b5)各々の
0.9mLと、標準β2m液またはβ2m含有検体の
0.005mLと、G1の1個と、P1の0.1μgと
を試験管に分注し、試験管中で37℃,15分間免疫反
応させ、G1+β2m+P1複合体を形成した。反応
後、試験管中の液をアスピレーターで除き、G1+β2
m+P1複合体を生食水3mLで3回洗浄した。
疫学的測定法(サンドイッチ一段法) 第一反応として、(a)、(b1)〜(b5)各々の
0.9mLと、標準β2m液またはβ2m含有検体の
0.005mLと、G1の1個と、P1の0.1μgと
を試験管に分注し、試験管中で37℃,15分間免疫反
応させ、G1+β2m+P1複合体を形成した。反応
後、試験管中の液をアスピレーターで除き、G1+β2
m+P1複合体を生食水3mLで3回洗浄した。
【0022】第二反応として、試験管中のG1+β2m
+P1複合体1個に、過酸化水素を0.2g/Lおよび
オルト−フェニレンジアミン3g/Lを含有するクエン
酸−リン酸緩衝液0.3mLを加え37℃,15分間発
色反応させ、反応後、1.5規定の硫酸3mlを加えて
酵素反応を停止させ溶液の吸収を分光光度計を用い49
2nmで測光した。
+P1複合体1個に、過酸化水素を0.2g/Lおよび
オルト−フェニレンジアミン3g/Lを含有するクエン
酸−リン酸緩衝液0.3mLを加え37℃,15分間発
色反応させ、反応後、1.5規定の硫酸3mlを加えて
酵素反応を停止させ溶液の吸収を分光光度計を用い49
2nmで測光した。
【0023】最後に、各標準β2m液の濃度値と測光値
をグラフ用紙にプロットし検量線を作製しその検量線か
ら、β2m含有検体の測光値に対する濃度値を算出し
た。この濃度値をβ2m測定値とした。
をグラフ用紙にプロットし検量線を作製しその検量線か
ら、β2m含有検体の測光値に対する濃度値を算出し
た。この濃度値をβ2m測定値とした。
【0024】比較例3、実施例11〜15 TBG免疫
学的測定法(サンドイッチ二段法) 第一反応として、(a)、(b1)〜(b5)各々の
0.9mLと、標準TBG液またはTBG含有検体の
0.005mLと、抗TBG抗体結合ガラスビーズ(以
下G2とする)1個とを試験管に分注し、試験管中で3
7℃,15分間免疫反応させ、G2+TBG複合体を形
成した。反応後、試験管中の液をアスピレーターで除
き、G2+TBG複合体を生食水3mLで3回洗浄し
た。
学的測定法(サンドイッチ二段法) 第一反応として、(a)、(b1)〜(b5)各々の
0.9mLと、標準TBG液またはTBG含有検体の
0.005mLと、抗TBG抗体結合ガラスビーズ(以
下G2とする)1個とを試験管に分注し、試験管中で3
7℃,15分間免疫反応させ、G2+TBG複合体を形
成した。反応後、試験管中の液をアスピレーターで除
き、G2+TBG複合体を生食水3mLで3回洗浄し
た。
【0025】第二反応として、試験管中のG2+TBG
複合体1個に、ペルオキシダーゼ標識抗TBG抗体(以
下P2とする)を0.4mg/Lおよび牛血清アルブミ
ンを10g/Lおよび塩化ナトリウムを8.5g/L含
有する0.02Mのリン酸緩衝液(pH7.2)を0.
3mL添加し、試験管中で37℃,15分間免疫反応さ
せ、G2+TBG+P2複合体を形成した。反応後、試
験管中の液をアスピレーターで除き、G2+TBG+P
2複合体を生食水3mLで3回洗浄した。
複合体1個に、ペルオキシダーゼ標識抗TBG抗体(以
下P2とする)を0.4mg/Lおよび牛血清アルブミ
ンを10g/Lおよび塩化ナトリウムを8.5g/L含
有する0.02Mのリン酸緩衝液(pH7.2)を0.
3mL添加し、試験管中で37℃,15分間免疫反応さ
せ、G2+TBG+P2複合体を形成した。反応後、試
験管中の液をアスピレーターで除き、G2+TBG+P
2複合体を生食水3mLで3回洗浄した。
【0026】第三反応として、試験管中のG2+TBG
+P2複合体1個に、過酸化水素を0.2g/Lおよび
オルト−フェニレンジアミン3g/Lを含有するクエン
酸−リン酸緩衝液0.3mLを加え37℃,15分間発
色反応させ、反応後、1.5規定の硫酸3mlを加えて
酵素反応を停止させ溶液の吸収を分光光度計を用い49
2nmで測光した。
+P2複合体1個に、過酸化水素を0.2g/Lおよび
オルト−フェニレンジアミン3g/Lを含有するクエン
酸−リン酸緩衝液0.3mLを加え37℃,15分間発
色反応させ、反応後、1.5規定の硫酸3mlを加えて
酵素反応を停止させ溶液の吸収を分光光度計を用い49
2nmで測光した。
【0027】最後に、各標準TBG液の濃度値と測光値
をグラフ用紙にプロットし検量線を作製しその検量線か
ら、TBG含有検体の測光値に対する濃度値を算出し
た。この濃度値をTBG測定値とした。
をグラフ用紙にプロットし検量線を作製しその検量線か
ら、TBG含有検体の測光値に対する濃度値を算出し
た。この濃度値をTBG測定値とした。
【0028】比較例4及び実施例16〜20 TBG免
疫学的測定法(サンドイッチ一段法) 第一反応として、(a)、(b1)〜(b5)各々の
0.9mLと、標準TBG液またはTBG含有検体の
0.005mLと、G2の1個と、P2の0.3μgと
を試験管に分注し、試験管中で37℃,15分間免疫反
応させ、G2+TBG+P2複合体を形成した。反応
後、試験管中の液をアスピレーターで除き、G2+TB
G+P2複合体を生食水3mLで3回洗浄した。
疫学的測定法(サンドイッチ一段法) 第一反応として、(a)、(b1)〜(b5)各々の
0.9mLと、標準TBG液またはTBG含有検体の
0.005mLと、G2の1個と、P2の0.3μgと
を試験管に分注し、試験管中で37℃,15分間免疫反
応させ、G2+TBG+P2複合体を形成した。反応
後、試験管中の液をアスピレーターで除き、G2+TB
G+P2複合体を生食水3mLで3回洗浄した。
【0029】第二反応として、試験管中のG2+TBG
+P2複合体1個に、過酸化水素を0.2g/Lおよび
オルト−フェニレンジアミン3g/Lを含有するクエン
酸−リン酸緩衝液0.3mLを加え37℃,15分間発
色反応させ、反応後、1.5規定の硫酸3mlを加えて
酵素反応を停止させ溶液の吸収を分光光度計を用い49
2nmで測光した。
+P2複合体1個に、過酸化水素を0.2g/Lおよび
オルト−フェニレンジアミン3g/Lを含有するクエン
酸−リン酸緩衝液0.3mLを加え37℃,15分間発
色反応させ、反応後、1.5規定の硫酸3mlを加えて
酵素反応を停止させ溶液の吸収を分光光度計を用い49
2nmで測光した。
【0030】最後に、各標準TBG液の濃度値と測光値
をグラフ用紙にプロットし検量線を作製しその検量線か
ら、TBG含有検体の測光値に対する濃度値を算出し
た。この濃度値をTBG測定値とした。
をグラフ用紙にプロットし検量線を作製しその検量線か
ら、TBG含有検体の測光値に対する濃度値を算出し
た。この濃度値をTBG測定値とした。
【0031】比較例1〜4及び実施例1〜20の評価 高濃度の被測定物質を正確に測定することができる免
疫学的測定法であることを確かめるため、比較例1,2
および実施例1〜10のβ2m免疫学的測定法で、低
(0.2mg/L)、中(2.0mg/L)、高濃度
(20mg/L)のβ2m含有検体をそれぞれn=30
で測定し、同時再現性[測定値の標準偏差値/平均値×
100(%)]を求めた。その結果を表1に示す。
疫学的測定法であることを確かめるため、比較例1,2
および実施例1〜10のβ2m免疫学的測定法で、低
(0.2mg/L)、中(2.0mg/L)、高濃度
(20mg/L)のβ2m含有検体をそれぞれn=30
で測定し、同時再現性[測定値の標準偏差値/平均値×
100(%)]を求めた。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】さらに、比較例3,4および実施例11
〜20のTBG免疫学的測定法で、低(0.5mg/
L)、中(5.0mg/L)、高濃度(50mg/L)
のTBG含有検体をそれぞれn=30で測定し、同時再
現性[測定値の標準偏差値/平均値×100(%)]を
求めた。その結果を表2に示す。
〜20のTBG免疫学的測定法で、低(0.5mg/
L)、中(5.0mg/L)、高濃度(50mg/L)
のTBG含有検体をそれぞれn=30で測定し、同時再
現性[測定値の標準偏差値/平均値×100(%)]を
求めた。その結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】従来は、高濃度の被測定物質の測定値が
正確に得られなかったが、本発明によって、高濃度の被
測定物質の測定値が正確に得られるようになる。例え
ば、本比較例での高濃度の被測定物質の同時再現性は全
て35%以上であるが、本実施例での高濃度の被測定物
質の同時再現性は全て20%以下となり測定値が正確に
得られるようになっている。
正確に得られなかったが、本発明によって、高濃度の被
測定物質の測定値が正確に得られるようになる。例え
ば、本比較例での高濃度の被測定物質の同時再現性は全
て35%以上であるが、本実施例での高濃度の被測定物
質の同時再現性は全て20%以下となり測定値が正確に
得られるようになっている。
【0036】さらに、従来は高濃度の被測定物質の測定
値が正確に得られなかったため、高濃度の被測定物質を
希釈して測定する必要性があったが、本発明によって、
高濃度の被測定物質の測定値が正確に得られるため、高
濃度の被測定物質を希釈せずとも測定できるようにな
り、免疫学的測定法の測定操作上の簡便性が飛躍的に向
上する。
値が正確に得られなかったため、高濃度の被測定物質を
希釈して測定する必要性があったが、本発明によって、
高濃度の被測定物質の測定値が正確に得られるため、高
濃度の被測定物質を希釈せずとも測定できるようにな
り、免疫学的測定法の測定操作上の簡便性が飛躍的に向
上する。
Claims (3)
- 【請求項1】 被測定物質(A)および被測定物質と特
異的に結合する物質(B)を免疫反応させる免疫学的測
定法において、免疫反応の際の液中の塩化ナトリウム濃
度を20〜250g/Lとすることを特徴とする免疫学
的測定法。 - 【請求項2】 非競合アッセイ法である請求項1記載の
免疫学的測定法。 - 【請求項3】 該測定法がサンドイッチ法であり、免疫
反応が一段又は二段反応で行われ、少なくとも一段目の
免疫反応の際の液中の塩化ナトリウム濃度を20〜25
0g/Lとする請求項1記載の免疫学的測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26647695A JPH0989894A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 免疫学的測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26647695A JPH0989894A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 免疫学的測定法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0989894A true JPH0989894A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17431465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26647695A Pending JPH0989894A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 免疫学的測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0989894A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7202041B2 (en) | 2002-12-10 | 2007-04-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Immunoreaction measurement method |
CN109575133A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-05 | 江苏众红生物工程创药研究院有限公司 | 抗人β2-MG抗体及其应用 |
CN109666072A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-23 | 江苏众红生物工程创药研究院有限公司 | 抗人β2-微球蛋白抗体及其应用 |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP26647695A patent/JPH0989894A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7202041B2 (en) | 2002-12-10 | 2007-04-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Immunoreaction measurement method |
CN109575133A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-05 | 江苏众红生物工程创药研究院有限公司 | 抗人β2-MG抗体及其应用 |
CN109666072A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-23 | 江苏众红生物工程创药研究院有限公司 | 抗人β2-微球蛋白抗体及其应用 |
CN109666072B (zh) * | 2018-12-28 | 2022-04-05 | 江苏众红生物工程创药研究院有限公司 | 抗人β2-微球蛋白抗体及其应用 |
CN109575133B (zh) * | 2018-12-28 | 2022-04-05 | 江苏众红生物工程创药研究院有限公司 | 抗人β2-MG抗体及其应用 |
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