JP2503358B2 - イムノアッセイに使用するウイルス溶液 - Google Patents
イムノアッセイに使用するウイルス溶液Info
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
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- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
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- G01N33/569—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for microorganisms, e.g. protozoa, bacteria, viruses
- G01N33/56983—Viruses
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- C12N2770/32011—Picornaviridae
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式I:
【0002】
【化2】
【0003】〔式中、R1 は疎水基であり、R2 はHま
たは1−6個のC原子を有するアルキル基であり、Xは
1−6個のC原子を有するアルキル基であり、そしてY
はアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンである〕
で表される界面活性剤を含有するウイルス溶液、その調
製方法、およびウイルスに対する抗体を検出するための
ヘテロジーニアスイムノアッセイ (heterogeneous immu
noassay)におけるその使用に関するものである。
たは1−6個のC原子を有するアルキル基であり、Xは
1−6個のC原子を有するアルキル基であり、そしてY
はアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンである〕
で表される界面活性剤を含有するウイルス溶液、その調
製方法、およびウイルスに対する抗体を検出するための
ヘテロジーニアスイムノアッセイ (heterogeneous immu
noassay)におけるその使用に関するものである。
【0004】
【従来の技術】感染症を検出するために、ウイルス診断
においてしばしば抗体が測定される。IgMサブクラス
の抗体は感染の初期に形成されて、数カ月間残存してい
る。従って、それらはこの疾患の急性進行をモニターす
るのに適している。中和抗体(通常はIgGサブタイプ
のもの)は病気の経過のきわめて早い段階で現れ、何年
もなくならないで存在している。それらの検出は流行病
の研究やワクチン防御を評価するのに特に有効である。
においてしばしば抗体が測定される。IgMサブクラス
の抗体は感染の初期に形成されて、数カ月間残存してい
る。従って、それらはこの疾患の急性進行をモニターす
るのに適している。中和抗体(通常はIgGサブタイプ
のもの)は病気の経過のきわめて早い段階で現れ、何年
もなくならないで存在している。それらの検出は流行病
の研究やワクチン防御を評価するのに特に有効である。
【0005】免疫学的方法を抗体の検出に使用すること
がますます増えてきている。数多くの変法が知られてお
り、これに関しては、サンドイッチアッセイと同様に競
合的なイムノラジオメトリックおよびイムノエンザイモ
メトリックアッセイを挙げることができる。各種の変法
は例えば“Dt. Ges. f. klin. Chemie e.V.-Mitteilung
en 1/1979 ”中に A.H.W.M. Schuurs and B.H. van Wee
men により記載されている。中でも、抗体(この抗体は
抗体のサブクラスに向けられたものであり、定量すべき
抗体はこのサブクラスから誘導される)を固相に結合さ
せた試験法が載っている。定量すべき抗体を含む試料溶
液が、この固相の存在下で、その特異的抗原および標識
抗体(この抗体も抗原との結合能を有する)とインキュ
ベートされる。この方法では、定量すべき抗体と添加し
た標識抗体とが抗原への結合について競合する。免疫複
合体が固相に結合された抗体により固定化され、検出さ
れる。
がますます増えてきている。数多くの変法が知られてお
り、これに関しては、サンドイッチアッセイと同様に競
合的なイムノラジオメトリックおよびイムノエンザイモ
メトリックアッセイを挙げることができる。各種の変法
は例えば“Dt. Ges. f. klin. Chemie e.V.-Mitteilung
en 1/1979 ”中に A.H.W.M. Schuurs and B.H. van Wee
men により記載されている。中でも、抗体(この抗体は
抗体のサブクラスに向けられたものであり、定量すべき
抗体はこのサブクラスから誘導される)を固相に結合さ
せた試験法が載っている。定量すべき抗体を含む試料溶
液が、この固相の存在下で、その特異的抗原および標識
抗体(この抗体も抗原との結合能を有する)とインキュ
ベートされる。この方法では、定量すべき抗体と添加し
た標識抗体とが抗原への結合について競合する。免疫複
合体が固相に結合された抗体により固定化され、検出さ
れる。
【0006】この試験法において、抗原が数個のエピト
ープを有し、これにより定量すべき抗体と標識抗体との
同時結合が、これら2つの抗体の競合なしで、あるいは
弱い競合があるのみで、可能である場合、検出可能な複
合体は固相に結合された抗体、定量すべき抗体、抗原お
よび標識抗体から形成されよう。標識抗体の選択および
抗原に応じて、定量すべき抗体は間接法(競合的結合
法)または直接法により検出される。
ープを有し、これにより定量すべき抗体と標識抗体との
同時結合が、これら2つの抗体の競合なしで、あるいは
弱い競合があるのみで、可能である場合、検出可能な複
合体は固相に結合された抗体、定量すべき抗体、抗原お
よび標識抗体から形成されよう。標識抗体の選択および
抗原に応じて、定量すべき抗体は間接法(競合的結合
法)または直接法により検出される。
【0007】別の試験法では、ウイルス抗原に対する抗
体が固相に結合される。定量すべき抗体を含む試料溶液
が、該抗体の特異的ウイルス抗原と、該ウイルス抗原へ
の結合能を有する標識抗体と共にインキュベートされ
る。この方法においては、固相に結合された抗体と、標
識抗体と、定量すべき抗体とが抗原への結合について競
合する。
体が固相に結合される。定量すべき抗体を含む試料溶液
が、該抗体の特異的ウイルス抗原と、該ウイルス抗原へ
の結合能を有する標識抗体と共にインキュベートされ
る。この方法においては、固相に結合された抗体と、標
識抗体と、定量すべき抗体とが抗原への結合について競
合する。
【0008】固相に結合される抗体は直接固相に結合さ
せる必要はなく、所望により、DE-A3907651 に記載され
るように、互いに特異的に結合する対 (pair) を介して
結合させてもよい。特異的に結合しうるレセプターと物
質S(互いに特異的に結合する対のパートナーである)
との結合体が抗体として使用される。互いに特異的に結
合する結合対の他のパートナーは固相にカップリングさ
れる。
せる必要はなく、所望により、DE-A3907651 に記載され
るように、互いに特異的に結合する対 (pair) を介して
結合させてもよい。特異的に結合しうるレセプターと物
質S(互いに特異的に結合する対のパートナーである)
との結合体が抗体として使用される。互いに特異的に結
合する結合対の他のパートナーは固相にカップリングさ
れる。
【0009】全ての試験法において、ウイルス特異的抗
体の検出のためには、ウイルス抗原が加えられる。この
ウイルス抗原はウイルス粒子またはその部分から成るも
のである。これらのウイルスまたはウイルス成分は凍結
乾燥品または濃厚溶液の形で市販されており、この濃厚
溶液は使用直前に即使用可能な濃度へ希釈しなければな
らない。より簡便な取扱いへと改良するために、すでに
希釈されて即使用可能な溶液を提供する努力が払われて
いる。しかし、希釈されたウイルス溶液は貯蔵中に安定
でない場合が多く、許容できない程大きい測定シグナル
の変化を引き起こす。不安定になる正確な原因はわかっ
ていない。疎水成分を有する一部のウイルス(特にウイ
ルス粒子)が凝集体を形成しやすいようだ。この凝集体
形成の別の不利な点は、測定シグナルがこれにより低下
することである。十分に感度の高い測定を達成するため
には、これを補償するために、より多量のウイルスを試
験系に添加しなければならない。
体の検出のためには、ウイルス抗原が加えられる。この
ウイルス抗原はウイルス粒子またはその部分から成るも
のである。これらのウイルスまたはウイルス成分は凍結
乾燥品または濃厚溶液の形で市販されており、この濃厚
溶液は使用直前に即使用可能な濃度へ希釈しなければな
らない。より簡便な取扱いへと改良するために、すでに
希釈されて即使用可能な溶液を提供する努力が払われて
いる。しかし、希釈されたウイルス溶液は貯蔵中に安定
でない場合が多く、許容できない程大きい測定シグナル
の変化を引き起こす。不安定になる正確な原因はわかっ
ていない。疎水成分を有する一部のウイルス(特にウイ
ルス粒子)が凝集体を形成しやすいようだ。この凝集体
形成の別の不利な点は、測定シグナルがこれにより低下
することである。十分に感度の高い測定を達成するため
には、これを補償するために、より多量のウイルスを試
験系に添加しなければならない。
【0010】この現象はとりわけ、肝炎の原因ウイルス
(特にA型肝炎ウイルス)とヘルペスウイルスにおいて
顕著である。
(特にA型肝炎ウイルス)とヘルペスウイルスにおいて
顕著である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】かくして、本発明の目
的は、現在の技術水準の諸欠点を解消することであり、
詳細には、即使用可能な溶液中のウイルス(特に凝集体
を形成しやすいもの)を安定化する手段を見つけ、この
手段によって測定シグナルの変動を避けることである。
同時に、このウイルス溶液をイムノアッセイで用いる場
合は、可能な限り高い感度が得られるべきである。
的は、現在の技術水準の諸欠点を解消することであり、
詳細には、即使用可能な溶液中のウイルス(特に凝集体
を形成しやすいもの)を安定化する手段を見つけ、この
手段によって測定シグナルの変動を避けることである。
同時に、このウイルス溶液をイムノアッセイで用いる場
合は、可能な限り高い感度が得られるべきである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的は、特許請求の
範囲で特徴づけられた本発明によって達成される。この
目的は、特に、一般式I:
範囲で特徴づけられた本発明によって達成される。この
目的は、特に、一般式I:
【0013】
【化3】
【0014】〔式中、R1 は疎水基であり、R2 はHま
たは1−6個のC原子を有するアルキル基であり、Xは
1−6個のC原子を有するアルキル基であり、そしてY
はアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンである〕
で表される界面活性剤を添加したウイルスまたはその部
分を含む溶液により達成される。
たは1−6個のC原子を有するアルキル基であり、Xは
1−6個のC原子を有するアルキル基であり、そしてY
はアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンである〕
で表される界面活性剤を添加したウイルスまたはその部
分を含む溶液により達成される。
【0015】本発明はさらに、ウイルス溶液の安定化方
法、ウイルス溶液の調製方法、並びにウイルスに対する
抗体を定量するためのヘテロジーニアスイムノアッセイ
におけるその使用に関するものである。本発明はさら
に、ヘテロジーニアスイムノアッセイに基づいてウイル
スに対する抗体を定量する改良法に関するものであり、
この方法は、試料を本発明の溶液と少なくとも2つのレ
セプターR1およびR2と共にインキュベートし、ここ
でR1は固相への結合を仲介しかつ定量すべき抗体とま
たは該溶液中に存在するウイルスと特異的に結合するこ
とができ、そしてR2は該溶液中に存在するウイルスと
特異的に結合し得るレセプターと標識との結合体であ
り、形成された複合体を該溶液から分離し、そして一方
の相に存在する標識を測定することから成っている。
法、ウイルス溶液の調製方法、並びにウイルスに対する
抗体を定量するためのヘテロジーニアスイムノアッセイ
におけるその使用に関するものである。本発明はさら
に、ヘテロジーニアスイムノアッセイに基づいてウイル
スに対する抗体を定量する改良法に関するものであり、
この方法は、試料を本発明の溶液と少なくとも2つのレ
セプターR1およびR2と共にインキュベートし、ここ
でR1は固相への結合を仲介しかつ定量すべき抗体とま
たは該溶液中に存在するウイルスと特異的に結合するこ
とができ、そしてR2は該溶液中に存在するウイルスと
特異的に結合し得るレセプターと標識との結合体であ
り、形成された複合体を該溶液から分離し、そして一方
の相に存在する標識を測定することから成っている。
【0016】驚いたことに、一般式Iの界面活性剤を使
用することにより即使用可能な溶液を安定化することが
できる。さらに、同量のウイルス物質を用いるときの測
定シグナルが増加すると同時に、この手段により試験の
感度も高まる。試験の感度は他のイオン界面活性剤によ
っても高めることができるが、即使用可能なウイルス溶
液の長期安定性は、一般式Iを有する本発明の界面活性
剤を加えた場合を除いて、いずれの場合にも観察されな
い。試験した他の界面活性剤においても、シグナルの初
期増加が観察された。即使用可能なウイルス溶液を通常
4℃で貯蔵すると、制御できない有意なシグナルの低下
が生じ、これは不正確な測定結果へと導く。
用することにより即使用可能な溶液を安定化することが
できる。さらに、同量のウイルス物質を用いるときの測
定シグナルが増加すると同時に、この手段により試験の
感度も高まる。試験の感度は他のイオン界面活性剤によ
っても高めることができるが、即使用可能なウイルス溶
液の長期安定性は、一般式Iを有する本発明の界面活性
剤を加えた場合を除いて、いずれの場合にも観察されな
い。試験した他の界面活性剤においても、シグナルの初
期増加が観察された。即使用可能なウイルス溶液を通常
4℃で貯蔵すると、制御できない有意なシグナルの低下
が生じ、これは不正確な測定結果へと導く。
【0017】本発明によるウイルス溶液中で使用できる
界面活性剤は、一般式I:
界面活性剤は、一般式I:
【0018】
【化4】
【0019】を有するアニオン界面活性剤である。R1
は疎水基を表し、通常は6−20個のC原子を有する直
鎖または分枝鎖アルキル基を表す。R2 およびXは1−
6個のC原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基を表
す。Yはカチオンを表す。当該化合物の溶解性を損なわ
ないカチオンは全て使用することができる。これらは特
にアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンであり、
ナトリウムまたはカリウムイオンが好ましい。
は疎水基を表し、通常は6−20個のC原子を有する直
鎖または分枝鎖アルキル基を表す。R2 およびXは1−
6個のC原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基を表
す。Yはカチオンを表す。当該化合物の溶解性を損なわ
ないカチオンは全て使用することができる。これらは特
にアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンであり、
ナトリウムまたはカリウムイオンが好ましい。
【0020】中でも、一般式II:
【0021】
【化5】
【0022】を有するN−ラウロイルサルコシンのナト
リウム塩(SLS)が好適である。ウイルス溶液を調製
するためには、式Iの界面活性剤を精製したウイルス標
準品に加え、そして即使用可能な濃度に希釈する。即使
用可能な溶液中に含まれる界面活性剤の濃度は0.01
−1重量%であり、0.04−0.4重量%が好まし
く、0.08−0.12重量%が特に好ましい。界面活
性剤とウイルス粒子またはその部分のほかにも、当該溶
液は例えば緩衝液、アルブミン、防腐剤といった通常の
試験用添加剤を含んでいてもよい。
リウム塩(SLS)が好適である。ウイルス溶液を調製
するためには、式Iの界面活性剤を精製したウイルス標
準品に加え、そして即使用可能な濃度に希釈する。即使
用可能な溶液中に含まれる界面活性剤の濃度は0.01
−1重量%であり、0.04−0.4重量%が好まし
く、0.08−0.12重量%が特に好ましい。界面活
性剤とウイルス粒子またはその部分のほかにも、当該溶
液は例えば緩衝液、アルブミン、防腐剤といった通常の
試験用添加剤を含んでいてもよい。
【0023】強い凝集傾向により区別されるウイルスは
特にウイルスとして用いられる。これらはとりわけA、
B、C、DおよびE型肝炎ウイルスのような肝炎を引き
起こすウイルス、並びにヘルペスウイルスである。A型
肝炎ウイルス(HAV)を用いると、優れた結果が得ら
れた。完全なウイルス粒子のほかに、ウイルス膜、キャ
プシドまたはキャプシド蛋白のようなウイルス部分も当
該溶液中に存在し得る。ウイルスやウイルス成分の濃度
は、当該溶液を直接使用できるように、すなわち使用前
に更なる希釈を行わずに使用できるように選択される。
従って、濃度はそれぞれの検出法の必要条件に応じて調
整されよう。
特にウイルスとして用いられる。これらはとりわけA、
B、C、DおよびE型肝炎ウイルスのような肝炎を引き
起こすウイルス、並びにヘルペスウイルスである。A型
肝炎ウイルス(HAV)を用いると、優れた結果が得ら
れた。完全なウイルス粒子のほかに、ウイルス膜、キャ
プシドまたはキャプシド蛋白のようなウイルス部分も当
該溶液中に存在し得る。ウイルスやウイルス成分の濃度
は、当該溶液を直接使用できるように、すなわち使用前
に更なる希釈を行わずに使用できるように選択される。
従って、濃度はそれぞれの検出法の必要条件に応じて調
整されよう。
【0024】ウイルス含有溶液は界面活性剤の添加後イ
ンキュベートされる。採用するインキュベーション温度
(2−35℃)次第で、安定化には約15時間ないし1
0日間かかる。25−30℃で26−30時間インキュ
ベートすることが特に良好であると判明した。このイン
キュベーション期間後、即使用可能なウイルス溶液は、
4℃で貯蔵したとき、数カ月間安定した状態で存在す
る。
ンキュベートされる。採用するインキュベーション温度
(2−35℃)次第で、安定化には約15時間ないし1
0日間かかる。25−30℃で26−30時間インキュ
ベートすることが特に良好であると判明した。このイン
キュベーション期間後、即使用可能なウイルス溶液は、
4℃で貯蔵したとき、数カ月間安定した状態で存在す
る。
【0025】本発明によるウイルス溶液は、ウイルスに
対する抗体を定量するためのヘテロジーニアスイムノア
ッセイに使用される。かくして、本発明はさらに、本発
明によるウイルス溶液を必須構成成分として用いること
を特徴とする、ウイルスに対する抗体を定量するための
ヘテロジーニアスイムノアッセイに関するものである。
ヘテロジーニアスイムノアッセイ技法に基づいてウイル
ス抗体を定量する方法では、試料を、貯蔵中安定してい
るウイルス溶液と少なくとも2つのレセプターR1およ
びR2と共にインキュベートする。レセプターR1は固
相への結合を仲介する。IgM、IgG1 、IgG2 ま
たはIgAのようなクラス−特異的もしくはサブクラス
−特異的抗体を定量するのか、あるいは試料の完全抗体
の含有量を定量するのかに応じて、レセプターR1は定
量すべき抗体と、または貯蔵中安定している当該溶液中
のウイルスと特異的に結合できるものである。
対する抗体を定量するためのヘテロジーニアスイムノア
ッセイに使用される。かくして、本発明はさらに、本発
明によるウイルス溶液を必須構成成分として用いること
を特徴とする、ウイルスに対する抗体を定量するための
ヘテロジーニアスイムノアッセイに関するものである。
ヘテロジーニアスイムノアッセイ技法に基づいてウイル
ス抗体を定量する方法では、試料を、貯蔵中安定してい
るウイルス溶液と少なくとも2つのレセプターR1およ
びR2と共にインキュベートする。レセプターR1は固
相への結合を仲介する。IgM、IgG1 、IgG2 ま
たはIgAのようなクラス−特異的もしくはサブクラス
−特異的抗体を定量するのか、あるいは試料の完全抗体
の含有量を定量するのかに応じて、レセプターR1は定
量すべき抗体と、または貯蔵中安定している当該溶液中
のウイルスと特異的に結合できるものである。
【0026】レセプター(定量すべき抗体と、または貯
蔵中安定している当該溶液中のウイルスと特異的に結合
できるもの)と特異的に結合しうる物質Sから成る結合
体もレセプターR1として使用できよう。レセプターR
1の特異的に結合しうる物質Sは固相への結合を仲介す
る。この場合、特異的に結合しうる物質Sは、互いに特
異的に結合する結合対のパートナーであることが好まし
い。かかる結合対は当業者の知るところである。次の結
合対が適している:抗原−抗体、ハプテン−抗体、ビオ
チン−アビジン/ストレプトアビジン、蛋白−抗蛋白、
プロテインA−免疫グロブリン、ヘモグロビン−ハプト
グロビンまたは酵素−基質。例えばジゴキシン、p−ニ
トロフェノール、サポニン、FITCのようなハプテ
ン、特にビオチンを物質Sとして使用することが望まし
い。レセプター(定量すべき抗体と、または本発明によ
る溶液中のウイルスと特異的に結合できるもの)への物
質Sの結合は公知の方法で行われる。かかる方法は当業
者に知られている。
蔵中安定している当該溶液中のウイルスと特異的に結合
できるもの)と特異的に結合しうる物質Sから成る結合
体もレセプターR1として使用できよう。レセプターR
1の特異的に結合しうる物質Sは固相への結合を仲介す
る。この場合、特異的に結合しうる物質Sは、互いに特
異的に結合する結合対のパートナーであることが好まし
い。かかる結合対は当業者の知るところである。次の結
合対が適している:抗原−抗体、ハプテン−抗体、ビオ
チン−アビジン/ストレプトアビジン、蛋白−抗蛋白、
プロテインA−免疫グロブリン、ヘモグロビン−ハプト
グロビンまたは酵素−基質。例えばジゴキシン、p−ニ
トロフェノール、サポニン、FITCのようなハプテ
ン、特にビオチンを物質Sとして使用することが望まし
い。レセプター(定量すべき抗体と、または本発明によ
る溶液中のウイルスと特異的に結合できるもの)への物
質Sの結合は公知の方法で行われる。かかる方法は当業
者に知られている。
【0027】2番目のレセプターR2は、本発明の溶液
中に存在するウイルスと特異的に結合し得るレセプター
と標識との結合体である。酵素、放射性物質、アイソト
ープ、蛍光または化学発光物質が標識として用いられ、
その測定は当業者に知られた方法により行われる。結合
体は公知の方法に従って製造される。定量すべき抗体と
特異的に結合し得るレセプターR1は、安定した溶液中
に存在するウイルスに対するクラス−特異的またはサブ
クラス−特異的抗体を検出するために用いられる。免疫
グロブリンクラス−特異的またはサブクラス−特異的モ
ノクローナルもしくはポリクローナル抗体がレセプター
R1として考慮される。抗体または抗体フラグメントは
結合体R2の特異的に結合し得るレセプターとして用い
られる。この抗体が定量すべき抗体と同じウイルス上の
エピトープを認識するか否か、かつ同一のエピトープが
ウイルス上に1つまたは数個存在するかに応じて、レセ
プターR2はウイルス抗原への結合について定量すべき
抗体と競合したり、またはウイルス抗原に同時に結合し
たりする。試料抗体とレセプターR2が競合しないか、
ほんのわずかしか競合しない好適な試験法では、壁に結
合されたレセプターR1、試料抗体、ウイルス抗原およ
びレセプターR2から成る複合体が試験成分のインキュ
ベーション後に形成される。試料抗体の濃度が増加する
につれて、測定シグナルも増加する。
中に存在するウイルスと特異的に結合し得るレセプター
と標識との結合体である。酵素、放射性物質、アイソト
ープ、蛍光または化学発光物質が標識として用いられ、
その測定は当業者に知られた方法により行われる。結合
体は公知の方法に従って製造される。定量すべき抗体と
特異的に結合し得るレセプターR1は、安定した溶液中
に存在するウイルスに対するクラス−特異的またはサブ
クラス−特異的抗体を検出するために用いられる。免疫
グロブリンクラス−特異的またはサブクラス−特異的モ
ノクローナルもしくはポリクローナル抗体がレセプター
R1として考慮される。抗体または抗体フラグメントは
結合体R2の特異的に結合し得るレセプターとして用い
られる。この抗体が定量すべき抗体と同じウイルス上の
エピトープを認識するか否か、かつ同一のエピトープが
ウイルス上に1つまたは数個存在するかに応じて、レセ
プターR2はウイルス抗原への結合について定量すべき
抗体と競合したり、またはウイルス抗原に同時に結合し
たりする。試料抗体とレセプターR2が競合しないか、
ほんのわずかしか競合しない好適な試験法では、壁に結
合されたレセプターR1、試料抗体、ウイルス抗原およ
びレセプターR2から成る複合体が試験成分のインキュ
ベーション後に形成される。試料抗体の濃度が増加する
につれて、測定シグナルも増加する。
【0028】試料中の抗体の総含有量の試験では、レセ
プターR2と同様にウイルス抗原と特異的に結合し得る
レセプターR1が用いられる。レセプターR1およびR
2としてこの場合に用いられる特異的結合能を有するレ
セプターは、本発明の溶液中に存在するウイルスと結合
し得る抗体または抗体フラグメントである。特異的結合
能を有するこれらのレセプターはウイルスへの結合に関
して定量すべき抗体と競合すべきであるから、この場合
に用いるレセプターは、ウイルスとの反応が定量すべき
抗体のそれと類似している、すなわちそれらが同様の結
合能を有することが不可欠である。かくして、1つの選
択肢は、定量すべき抗体と同じ結合能を有するレセプタ
ーR1およびR2のそれぞれのためにポリクローナル抗
体を使用することである。モノクローナル抗体も使用で
きるが、これらのモノクローナル抗体によって認識され
るウイルス抗原上のエピトープが定量すべき抗体によっ
ても認識されることが確実である場合に限られる。この
試験法では、試料中の抗体濃度が増加するにつれて、測
定シグナルが低下する。
プターR2と同様にウイルス抗原と特異的に結合し得る
レセプターR1が用いられる。レセプターR1およびR
2としてこの場合に用いられる特異的結合能を有するレ
セプターは、本発明の溶液中に存在するウイルスと結合
し得る抗体または抗体フラグメントである。特異的結合
能を有するこれらのレセプターはウイルスへの結合に関
して定量すべき抗体と競合すべきであるから、この場合
に用いるレセプターは、ウイルスとの反応が定量すべき
抗体のそれと類似している、すなわちそれらが同様の結
合能を有することが不可欠である。かくして、1つの選
択肢は、定量すべき抗体と同じ結合能を有するレセプタ
ーR1およびR2のそれぞれのためにポリクローナル抗
体を使用することである。モノクローナル抗体も使用で
きるが、これらのモノクローナル抗体によって認識され
るウイルス抗原上のエピトープが定量すべき抗体によっ
ても認識されることが確実である場合に限られる。この
試験法では、試料中の抗体濃度が増加するにつれて、測
定シグナルが低下する。
【0029】両方の試験法において、固相への複合体の
固定化は、固相に直接結合されるか、または物質Sを介
して固相に結合されるレセプターR1により仲介され
る。後者の方法では、Sに相補的な特異的結合対のパー
トナーが公知の方法で固相に結合される。固相としては
ポリマー物質、セルロース含有物質またはガラスが適し
ている。ポリスチレン、ポリメタクリレート、テフロ
ン、ポリアミド、スチレンとアクリロニトリルとのコポ
リマー、ガラスおよびセルロース製品が特に適している
とわかった。固相は、例えばチューブ、マイクロタイタ
ープレート、ビーズ、薄膜、粉末、粒子または繊維フリ
ースなどの所望の形態であってよい。
固定化は、固相に直接結合されるか、または物質Sを介
して固相に結合されるレセプターR1により仲介され
る。後者の方法では、Sに相補的な特異的結合対のパー
トナーが公知の方法で固相に結合される。固相としては
ポリマー物質、セルロース含有物質またはガラスが適し
ている。ポリスチレン、ポリメタクリレート、テフロ
ン、ポリアミド、スチレンとアクリロニトリルとのコポ
リマー、ガラスおよびセルロース製品が特に適している
とわかった。固相は、例えばチューブ、マイクロタイタ
ープレート、ビーズ、薄膜、粉末、粒子または繊維フリ
ースなどの所望の形態であってよい。
【0030】特異的結合能を有する成分は公知の方法で
固相に結合させることができる。固相への結合は直接あ
るいはスペーサーや結合タンパク質を介して行われる。
例えば、固相マトリックスの製法に関する特許出願 DE-
A- 3640412に記載される方法が適している。試料抗体と
レセプターR2が同時にウイルスと結合し、最終的にレ
セプターR1、試料抗体、ウイルスおよびレセプターR
2から成る複合体が形成される好適な試験法を用いて、
クラス−特異的およびサブクラス−特異的抗体を検出す
る場合、試験手順の最初の工程は、反応容器中でレセプ
ターR1(固相に直接結合させるか、または物質Sを介
して固相に結合させることが好ましい)と試料とをイン
キュベートすることである。
固相に結合させることができる。固相への結合は直接あ
るいはスペーサーや結合タンパク質を介して行われる。
例えば、固相マトリックスの製法に関する特許出願 DE-
A- 3640412に記載される方法が適している。試料抗体と
レセプターR2が同時にウイルスと結合し、最終的にレ
セプターR1、試料抗体、ウイルスおよびレセプターR
2から成る複合体が形成される好適な試験法を用いて、
クラス−特異的およびサブクラス−特異的抗体を検出す
る場合、試験手順の最初の工程は、反応容器中でレセプ
ターR1(固相に直接結合させるか、または物質Sを介
して固相に結合させることが好ましい)と試料とをイン
キュベートすることである。
【0031】固相に結合された、レセプターR1と試料
抗体との複合体が最初に形成される。第二の工程(必要
に応じて、洗浄工程を先に行う)では、本発明のウイル
ス溶液を加え、それを再度インキュベートする。試験手
順の第三の工程では、標識を担うレセプターR2をピペ
ットで加える。必要ならば、第二と第三の工程の間に洗
浄工程を加えることができる。
抗体との複合体が最初に形成される。第二の工程(必要
に応じて、洗浄工程を先に行う)では、本発明のウイル
ス溶液を加え、それを再度インキュベートする。試験手
順の第三の工程では、標識を担うレセプターR2をピペ
ットで加える。必要ならば、第二と第三の工程の間に洗
浄工程を加えることができる。
【0032】再度インキュベートした後、固相を液相か
ら分離し、2相のうちの一方に存在する標識を試験手順
の第四の工程で測定する。レセプターR2は濃縮物とし
て存在し、使用前に適当な緩衝液(標識の安定剤や防腐
剤のような通常の添加物を含んでいてもよい)を用いて
希望の濃度に希釈しなければならない。
ら分離し、2相のうちの一方に存在する標識を試験手順
の第四の工程で測定する。レセプターR2は濃縮物とし
て存在し、使用前に適当な緩衝液(標識の安定剤や防腐
剤のような通常の添加物を含んでいてもよい)を用いて
希望の濃度に希釈しなければならない。
【0033】使用前にレセプターR2を希釈するには、
特定の緩衝液を用いる代わりに本発明のウイルス含有溶
液を用いることが特に好ましいとわかった。本発明の当
該溶液は、この場合、例えばレセプターR2を安定化す
るのに役立つ添加剤を含んでいてもよい。この溶液にお
いては、レセプターR2とウイルスとの複合体が形成さ
れる。予め形成された免疫複合体は、レセプターと試料
抗体をインキュベートする最初のインキュベーション工
程後に直接使用されよう。
特定の緩衝液を用いる代わりに本発明のウイルス含有溶
液を用いることが特に好ましいとわかった。本発明の当
該溶液は、この場合、例えばレセプターR2を安定化す
るのに役立つ添加剤を含んでいてもよい。この溶液にお
いては、レセプターR2とウイルスとの複合体が形成さ
れる。予め形成された免疫複合体は、レセプターと試料
抗体をインキュベートする最初のインキュベーション工
程後に直接使用されよう。
【0034】試験手順の第三の工程では、その後、標識
を直接測定する。これにより、以前は4つの作業工程を
必要とした試験手順が簡略化され、迅速化される。さら
に、本発明は、レセプターR1およびR2、貯蔵中に安
定しているウイルス溶液、および固相を含んでなる抗体
定量用の試験キットに関するものであり、ここでR1は
定量すべき抗体とまたは貯蔵中に安定している当該溶液
中のウイルスと特異的に結合することができ、かつ固相
に直接結合されるか、あるいはレセプター(定量すべき
抗体とまたは貯蔵中に安定している当該溶液中のウイル
スと特異的に結合し得るもの)と物質S(特異的結合能
を有するもの)との結合体であり、そしてR2はレセプ
ター(貯蔵中に安定している当該溶液中のウイルスと特
異的に結合し得るもの)と標識との結合体である。
を直接測定する。これにより、以前は4つの作業工程を
必要とした試験手順が簡略化され、迅速化される。さら
に、本発明は、レセプターR1およびR2、貯蔵中に安
定しているウイルス溶液、および固相を含んでなる抗体
定量用の試験キットに関するものであり、ここでR1は
定量すべき抗体とまたは貯蔵中に安定している当該溶液
中のウイルスと特異的に結合することができ、かつ固相
に直接結合されるか、あるいはレセプター(定量すべき
抗体とまたは貯蔵中に安定している当該溶液中のウイル
スと特異的に結合し得るもの)と物質S(特異的結合能
を有するもの)との結合体であり、そしてR2はレセプ
ター(貯蔵中に安定している当該溶液中のウイルスと特
異的に結合し得るもの)と標識との結合体である。
【0035】固相としては、レセプターR1を結合させ
た固相が用いられるか、または好ましい形態として、物
質Sと特異的に結合し得る成分を結合させた固相が用い
られる。固定化は特異的結合対のビオチン−アビジン/
ストレプトアビジンを介して行うのが望ましい。レセプ
ターR1およびR2と本発明による溶液とは、試験キッ
トでは物理的に互いに分離した状態で存在する。レセプ
ターR1は固相に直接結合させることもできる。レセプ
ターR1がSとレセプター(特異的に結合し得るもの)
との結合体であり、しかもSと特異的に結合し得る成分
が固相に結合されている場合は、固相をレセプターR
1、R2および本発明による溶液から物理的に離した状
態で存在させる。
た固相が用いられるか、または好ましい形態として、物
質Sと特異的に結合し得る成分を結合させた固相が用い
られる。固定化は特異的結合対のビオチン−アビジン/
ストレプトアビジンを介して行うのが望ましい。レセプ
ターR1およびR2と本発明による溶液とは、試験キッ
トでは物理的に互いに分離した状態で存在する。レセプ
ターR1は固相に直接結合させることもできる。レセプ
ターR1がSとレセプター(特異的に結合し得るもの)
との結合体であり、しかもSと特異的に結合し得る成分
が固相に結合されている場合は、固相をレセプターR
1、R2および本発明による溶液から物理的に離した状
態で存在させる。
【0036】以下の実施例および図面により、本発明を
さらに詳しく説明することにする。
さらに詳しく説明することにする。
【0037】
【実施例】実施例1 貯蔵中に安定しているA型肝炎ウイルス溶液(HAV溶
液)の調製 出発物質であるA型肝炎ウイルスは Mediagnost Compan
y(ドイツ) から入手した。貯蔵中安定である溶液は次の
組成を有する: 40mM リン酸ナトリウム緩衝液pH7.4 50mM 酒石酸二ナトリウム 0.1% N−ラウロイルサルコシン、ナトリウム塩 0.1% 防腐剤 0.2% ウシ血清アルブミン A型肝炎ウイルス A型肝炎ウイルスの含有量はバッチごとに異なり、シグ
ナルに基づいて、すなわち免疫学的試験において同一の
シグナルが得られるように、調整する。この溶液をHA
V抗原の添加後27.5℃で28時間攪拌する。
液)の調製 出発物質であるA型肝炎ウイルスは Mediagnost Compan
y(ドイツ) から入手した。貯蔵中安定である溶液は次の
組成を有する: 40mM リン酸ナトリウム緩衝液pH7.4 50mM 酒石酸二ナトリウム 0.1% N−ラウロイルサルコシン、ナトリウム塩 0.1% 防腐剤 0.2% ウシ血清アルブミン A型肝炎ウイルス A型肝炎ウイルスの含有量はバッチごとに異なり、シグ
ナルに基づいて、すなわち免疫学的試験において同一の
シグナルが得られるように、調整する。この溶液をHA
V抗原の添加後27.5℃で28時間攪拌する。
【0038】実施例2 抗HAV IgM試験 上記方法で調製した溶液を、Boehringer Mannheim GmbH
Companyから市販される Enzymun-Test(商標名)Anti-HA
V-IgM において使用した。次の溶液を用いた: 溶液1(インキュベーション緩衝液): 40 mM リン酸緩衝液pH7.0 約1.5μg/ml ビオチニル化抗ヒトIgM モノクローナルマウス抗体 溶液2: 抗HAVモノクローナルマウス抗体、 POD標識されたもの 約1 U/ml POD 陰性対照:抗HAVに関して陰性のヒト血清 陽性対照:ヒト血清中のヒト抗HAV IgM 溶液2と、様々な期間にわたり貯蔵しておいたHAV溶
液とを100:1(HAV溶液:溶液2)の比で混合
し、試験手順の前に少なくとも1時間インキュベートし
た。
Companyから市販される Enzymun-Test(商標名)Anti-HA
V-IgM において使用した。次の溶液を用いた: 溶液1(インキュベーション緩衝液): 40 mM リン酸緩衝液pH7.0 約1.5μg/ml ビオチニル化抗ヒトIgM モノクローナルマウス抗体 溶液2: 抗HAVモノクローナルマウス抗体、 POD標識されたもの 約1 U/ml POD 陰性対照:抗HAVに関して陰性のヒト血清 陽性対照:ヒト血清中のヒト抗HAV IgM 溶液2と、様々な期間にわたり貯蔵しておいたHAV溶
液とを100:1(HAV溶液:溶液2)の比で混合
し、試験手順の前に少なくとも1時間インキュベートし
た。
【0039】最初の工程では、10μlの試料(陰性対
照または陽性対照)を、ストレプトアビジンをコーティ
ングしたポリスチレンチューブ内の500μlのインキ
ュベーション緩衝液と、25℃で90分間インキュベー
トした。この間、ビオチニル化抗ヒトIgM抗体が試料
中に存在するIgMと結合し、さらにストレプトアビジ
ンをコーティングしてあるチューブ壁とも結合する。
照または陽性対照)を、ストレプトアビジンをコーティ
ングしたポリスチレンチューブ内の500μlのインキ
ュベーション緩衝液と、25℃で90分間インキュベー
トした。この間、ビオチニル化抗ヒトIgM抗体が試料
中に存在するIgMと結合し、さらにストレプトアビジ
ンをコーティングしてあるチューブ壁とも結合する。
【0040】1回洗浄後、第二の工程で、HAV溶液と
溶液2の混合物500μlをピペットでチューブに加
え、25℃で90分間インキュベートした。この第二の
工程では、HAV溶液と溶液2の混合物中のHAV抗原
と抗HAV抗体−POD結合体の予め形成された検出複
合体が、壁に結合された試料の抗HAV IgMと特異
的に結合する。
溶液2の混合物500μlをピペットでチューブに加
え、25℃で90分間インキュベートした。この第二の
工程では、HAV溶液と溶液2の混合物中のHAV抗原
と抗HAV抗体−POD結合体の予め形成された検出複
合体が、壁に結合された試料の抗HAV IgMと特異
的に結合する。
【0041】洗浄工程後、500μlの基質色素原溶液
(3.2mM過ホウ酸ナトリウムを含む100mMリン
酸/クエン酸緩衝液pH4.4を、等しい割合の1.9
mMABTS(商標名)と、試験を行う少なくとも1時
間前に混合したもの)をピペットでチューブに加え、2
5℃で60分間インキュベートした後、発色を405n
mで光度計により測定した。
(3.2mM過ホウ酸ナトリウムを含む100mMリン
酸/クエン酸緩衝液pH4.4を、等しい割合の1.9
mMABTS(商標名)と、試験を行う少なくとも1時
間前に混合したもの)をピペットでチューブに加え、2
5℃で60分間インキュベートした後、発色を405n
mで光度計により測定した。
【0042】実施例3 新たに調製したHAV溶液と本発明によるHAV溶液と
の シグナルレベルの比較 実施例1に従って調製したHAV溶液と新たに調製した
HAV溶液を実施例2の抗HAV IgM試験において
使用した。その際同一の緩衝液組成を用いた。結果は図
1にグラフで示してある。新たに調製したHAV溶液と
比べて、本発明によるHAV溶液を用いることにより、
シグナルレベルの有意な増加(約1.6倍)が達成され
た。こうして、同量のHAV物質を用いるとき、試験の
感度が高まる。試験の感度が重要でないときは、試験で
用いる量を本発明のHAV溶液を使うことにより低下さ
せることができ、高価なHAV原料の場合は特に有利で
ある。
の シグナルレベルの比較 実施例1に従って調製したHAV溶液と新たに調製した
HAV溶液を実施例2の抗HAV IgM試験において
使用した。その際同一の緩衝液組成を用いた。結果は図
1にグラフで示してある。新たに調製したHAV溶液と
比べて、本発明によるHAV溶液を用いることにより、
シグナルレベルの有意な増加(約1.6倍)が達成され
た。こうして、同量のHAV物質を用いるとき、試験の
感度が高まる。試験の感度が重要でないときは、試験で
用いる量を本発明のHAV溶液を使うことにより低下さ
せることができ、高価なHAV原料の場合は特に有利で
ある。
【0043】実施例4 HAV溶液の長期安定性 実施例1に従って調製したHAV溶液を4℃で貯蔵し、
その後この溶液を用いて得られたシグナルレベルを実施
例2に記載した抗HAV試験で測定した。得られた値を
表1に示す。対照実験から明らかなように、シグナルが
わずかに低い方へ徐々に移行したが、これは液体POD
結合体(溶液2)によるものである。この結合体も使用
しなければならず、同様に表1に示した期間にわたり4
℃で貯蔵した。
その後この溶液を用いて得られたシグナルレベルを実施
例2に記載した抗HAV試験で測定した。得られた値を
表1に示す。対照実験から明らかなように、シグナルが
わずかに低い方へ徐々に移行したが、これは液体POD
結合体(溶液2)によるものである。この結合体も使用
しなければならず、同様に表1に示した期間にわたり4
℃で貯蔵した。
【0044】
【表1】
【0045】実施例5 調製中のインキュベーション温度の影響 HAV溶液は実施例1に記載する通りに調製したが、H
AV抗原の添加後に様々な温度で異なる期間にわたり当
該溶液をインキュベートする点で相違していた。その
後、試料として陽性対照を用いて、実施例2に記載した
抗HAV IgM試験によりシグナルレベルを測定し
た。測定した吸光度を表2に示してある。吸光度は全て
の場合に約400mAから約1000mAに増加する。
4℃の低温では、このプロセスはおよそ7日間かかる。
一方、25℃と30℃では、ほぼ1日のインキュベーシ
ョンで十分である。このインキュベーション期間後、こ
の方法で調製したHAV溶液は貯蔵中に安定しており、
すなわちシグナルレベルがもはや貯蔵中に初期値まで低
下することはなく、先の実施例に示したように、より長
期間にわたって一定している。
AV抗原の添加後に様々な温度で異なる期間にわたり当
該溶液をインキュベートする点で相違していた。その
後、試料として陽性対照を用いて、実施例2に記載した
抗HAV IgM試験によりシグナルレベルを測定し
た。測定した吸光度を表2に示してある。吸光度は全て
の場合に約400mAから約1000mAに増加する。
4℃の低温では、このプロセスはおよそ7日間かかる。
一方、25℃と30℃では、ほぼ1日のインキュベーシ
ョンで十分である。このインキュベーション期間後、こ
の方法で調製したHAV溶液は貯蔵中に安定しており、
すなわちシグナルレベルがもはや貯蔵中に初期値まで低
下することはなく、先の実施例に示したように、より長
期間にわたって一定している。
【0046】
【表2】
【図1】抗HAV IgM試験による新たに調製したH
AV溶液と本発明のHAV溶液とのシグナルレベルの比
較を示す図。
AV溶液と本発明のHAV溶液とのシグナルレベルの比
較を示す図。
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式I: 【化1】 〔式中、R1 は6−20個のC原子を有するアルキル基
であり、 R2 はHまたは1−6個のC原子を有するアルキル基で
あり、 Xは1−6個のC原子を有するアルキル基であり、そし
て Yはアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンであ
る〕 で表される界面活性剤を含有することを特徴とする、ウ
イルスまたはその部分を含む溶液。 - 【請求項2】 ウイルスと特異的に結合し得る標識レセ
プターR2を含む、請求項1記載の溶液。 - 【請求項3】 一般式Iを有する界面活性剤をウイルス
またはその部分を含む溶液に加え、この混合物を2−3
5℃で18時間ないし10日間インキュベートすること
から成る、請求項1記載の溶液の調製方法。 - 【請求項4】 ヘテロジーニアスイムノアッセイに基づ
いてウイルスに対する抗体を定量する方法であって、試
料を請求項1記載の溶液と少なくとも2つのレセプター
R1およびR2と共にインキュベートし、ここでR1は
固相への結合を仲介しかつ定量すべき抗体とまたは該溶
液中に存在するウイルスと特異的に結合することがで
き、そしてR2は該溶液中に存在するウイルスと特異的
に結合し得るレセプターと標識との結合体であり、形成
された複合体を該溶液から分離し、そして一方の相に存
在する標識を測定することから成る、上記方法。 - 【請求項5】 ヘテロジーニアスイムノアッセイに基づ
いてウイルスに対する免疫グロブリンクラスまたはサブ
クラスの抗体を定量する方法であって、試料を請求項2
記載の溶液と少なくとも1つのレセプターR1と共にイ
ンキュベートし、ここでR1は液相中に溶解した状態で
存在しかつ固相への結合を仲介しかつ定量すべき抗体と
特異的に結合することができ、形成された複合体を該溶
液から分離し、そして一方の相に存在する標識を測定す
ることから成る、上記方法。 - 【請求項6】 即使用可能な希釈溶液中のウイルスまた
はその部分を安定化する方法であって、該溶液に請求項
1記載の一般式Iを有する界面活性剤を添加することか
ら成る方法。 - 【請求項7】 ウイルスに対する抗体を定量するヘテロ
ジーニアスイムノアッセイにおいて請求項1または2の
いずれか1つに記載した溶液を使用する方法。 - 【請求項8】 貯蔵中に安定している、ウイルスまたは
その部分を含む溶液を調製するために、請求項1記載の
一般式Iを有する界面活性剤を使用する方法。 - 【請求項9】 ヘテロジーニアスイムノアッセイに基づ
いて抗体を定量するための試験キットであって、請求項
1記載の溶液、レセプターR1およびR2、並びに固相
を含み、ここでR1は固相への結合を仲介しかつ定量す
べき抗体とまたは該溶液中に存在するウイルスと特異的
に結合することができ、そしてR2は該溶液中に存在す
るウイルスと特異的に結合し得るレセプターと標識との
結合体である、上記試験キット。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4211108:0 | 1992-04-03 | ||
DE4211108A DE4211108A1 (de) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | Viruslösung zum Einsatz bei Immunoassays |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0795899A JPH0795899A (ja) | 1995-04-11 |
JP2503358B2 true JP2503358B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=6455913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5076511A Expired - Lifetime JP2503358B2 (ja) | 1992-04-03 | 1993-04-02 | イムノアッセイに使用するウイルス溶液 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5459033A (ja) |
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