JPH0989813A - Xafs測定方法及びその装置 - Google Patents

Xafs測定方法及びその装置

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JPH0989813A
JPH0989813A JP7269070A JP26907095A JPH0989813A JP H0989813 A JPH0989813 A JP H0989813A JP 7269070 A JP7269070 A JP 7269070A JP 26907095 A JP26907095 A JP 26907095A JP H0989813 A JPH0989813 A JP H0989813A
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rays
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JP7269070A
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Takeyoshi Taguchi
武慶 田口
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機構及び動作が簡単であり、全体の形状を小
型に形成でき、しかも各要素の光学的な位置関係の調節
が簡単にできるXAFS測定装置を提供する。 【解決手段】 X線を放射するX線管5と、放射された
X線を平行X線ビームとして取り出す微細管プレートコ
リメータ1と、その平行X線ビームを受け取って特定波
長すなわち特定エネルギの平行X線ビームを出射する平
板結晶モノクロメータ11と、試料Sへ入射するX線強
度値を測定する入射X線検出器13と、試料Sを透過し
たX線強度値を測定する透過X線検出器14と、平板結
晶モノクロメータ11を支持すると共にそのモノクロメ
ータのX線回折面を通るθ回転軸線ωを中心としてθ回
転するθ回転台9と、入射X線検出器13及び透過X線
検出器14を支持すると共にθ回転軸線ωを中心として
2θ回転する2θ回転アーム16とを有するXAFS測
定装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に関するX線
吸収線図に現れる吸収係数の振動構造、例えばEXAF
S及びXANESを測定するためのXAFS測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、試料に照射するX線のエネルギ
を徐々に変えてゆき、その各々のエネルギについて試料
に入射するX線強度(I0 cps)と試料を透過したX
線強度(Icps)との比(I0 /I)を求め、それら
に基づいて質量吸収係数μ=log e(I0 /I)を算
出して、それをグラフ上にプロットすると、図5に示す
ようなX線吸収線図が得られる。なお、cpsは単位時
間当たりのX線カウント値(count/second) である。
このX線吸収線図において、吸収端Aより高エネルギ側
50eV程度の狭い領域に現れる吸収端微細構造は、通
常、XANES(ゼーネス:X-Ray Absorption Near Ed
ge Structure)と呼ばれている。また、XANESより
も高いエネルギ側へ1000eV程度の広い領域に現れ
るX線強度比、すなわち吸収係数の振動構造は、EXA
FS(イグザフス:Extended X-RayAbsorption Fine St
ructure)と呼ばれている。
【0003】これらのXANES及びEXAFSには、
X線吸収原子とそのまわりの原子との間の化学結合、分
子の立体構造、原子間距離、あるいは原子配位などに関
する情報が含まれている。よって、未知試料について図
5に示すようなX線吸収線図を求めれば、それに基づい
てその未知試料の構造解析を行うことができる。本発明
に係るXAFS測定方法及び測定装置は、そのようなX
ANES及びEXAFSに基づいて試料の構造解析を行
うものである。
【0004】従来のXAFS測定装置では、一般に図6
に示すように、直径が一定不変である仮想の集中円CR
の上に、X線源52、湾曲結晶モノクロメータ53及び
受光スリット54を配設する。湾曲結晶モノクロメータ
53は、集中円CRと実質的に同じ曲率で湾曲する。受
光スリット54は、入射X線検出器55、試料S及び透
過X線検出器57と共に支持台58の上に設けられる。
測定に際しては、図6において(a)→(b)→(c)
で示すように、湾曲結晶モノクロメータ53を集中円C
Rに沿って移動させ、同時に支持台58を同じく集中円
CRに沿って移動させる。このとき、位置不動のX線源
52と湾曲結晶モノクロメータ53との間の距離L1は
徐々に変化し、そして湾曲結晶モノクロメータ53と受
光スリット54との間の距離L2は、常にL1=L2の
条件を満たすように制御される。このような制御は、湾
曲結晶モノクロメータ53及び支持台58を複雑なリン
ク機構の上に搭載し、さらに両者を高精度なパルスモー
タによって駆動することによって実現している。
【0005】この従来のXAFS測定装置では、X線源
52から放射されて発散する連続X線を湾曲結晶モノク
ロメータ53で単色X線に分光して試料Sに入射し、そ
のX線の透過率をX線のエネルギ量との対応で測定す
る。試料Sに入射するX線のエネルギ量を変化させるた
め、湾曲結晶モノクロメータ53を集中円CRに沿って
移動させることにより、その湾曲結晶モノクロメータ5
3に入射するX線の入射角度を変化させる。そして、そ
のように時々刻々エネルギ量が変化するX線を試料Sに
照射することによって図5に示すX線吸収線図を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のX
AFS測定装置では、X線源52に対して湾曲結晶モノ
クロメータ53及び検出器支持台58を上記の特定の移
動条件の下で移動させなければならず、そのためのリン
ク機構の構造及び動作が極めて複雑で、しかも大型にな
っていた。機構が複雑であるため、各要素の光学的な位
置関係を調整するのも非常に難しかった。
【0007】本発明は、従来のXAFS測定装置におけ
るそのような問題点を解決するためになされたものであ
って、機構及び動作が簡単であり、全体の形状を小型に
形成でき、しかも各要素の光学的な位置関係の調節が簡
単にできるXAFS測定方法及びその装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るXAFS測定方法は、(1)X線源か
ら放射されたX線をコリメータによって平行X線ビーム
に成形し、(2)その平行X線ビームを平板結晶モノク
ロメータへ照射してその平板結晶モノクロメータから特
定波長の平行X線ビームを取り出し、(3)取り出した
平行X線ビームに関して試料に入射する前のX線強度値
及び試料を透過した後のX線強度値を測定し、そして
(4)平板結晶モノクロメータへの平行X線ビームの入
射角度を変化させることにより試料へ入射するX線のエ
ネルギを変化させることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るXAFS測定装置は、
(1)X線を放射するX線源と、(2)放射されたX線
を平行X線ビームとして取り出すコリメータと、(3)
その平行X線ビームを受け取って特定波長の平行X線ビ
ームを出射する平板結晶モノクロメータと、(4)試料
へ入射するX線のX線強度値を測定する入射X線検出器
と、(5)試料を透過したX線のX線強度値を測定する
透過X線検出器と、(6)平板結晶モノクロメータを支
持すると共にそのモノクロメータのX線回折面を通るθ
回転軸線を中心としてθ回転するθ回転台と、そして
(7)入射X線検出器及び透過X線検出器を支持すると
共にθ回転軸線を中心としてθ回転の2倍の角速度で同
じ回転方向へ2θ回転する2θ回転アームとを有するこ
とを特徴とする。
【0010】コリメータは、X線源から放射されたX線
を平行X線ビームとして取り出すことができるものであ
れば、どのような構成であっても良い。このコリメータ
は、望ましくは、例えば微細管プレートコリメータ1
(図2)を用いて構成する。この微細管プレートコリメ
ータ1は、Channel Plate Collimator(CPC)、Capi
llary Plate Collimator(CPC)、あるいは Micro C
hannel Plate(MCP)などと呼ばれるコリメータであ
って、具体的には図2に示すように、微細径で適宜の長
さのX線伝送管2をX線光軸L0 に対して平行方向に複
数個束ねることによって形成される。1本のX線伝送管
2は、例えばガラスキャピラリによって形成され、その
内径は10〜20μm程度に設定される。また、そのX
線伝送管2を束ねて形成される微細管プレートコリメー
タ1の有効径Rは、測定対象である試料の大きさに応じ
て適宜に決められるが、通常のXAFS測定では、20
〜30mm程度に設定される。また、微細管プレートコ
リメータ1の厚さTは、1〜2mm程度に設定される。
【0011】平板結晶モノクロメータは、湾曲形状でな
い平板形状のゲルマニウムやシリコンなどの単結晶によ
って形成されるモノクロメータである。このモノクロメ
ータとしては、図3に示すような対称カットのモノクロ
メータ3を用いることもできるし、図4に示すような非
対称カットのモノクロメータ4を用いることもできる。
対称カットのモノクロメータというのは、単結晶を結晶
格子面に対して平行にカットしてX線回折面3aを形成
したものであり、入射X線Ri に対して対称に回折X線
Ro を取り出すようにしたモノクロメータである。一
方、非対称カットのモノクロメータというのは、単結晶
を結晶格子面に対して斜めにカットしてX線回折面4a
を形成したものであり、入射X線Ri に対して非対称に
回折X線R0 を取り出すようにしたモノクロメータであ
る。非対称というのは、回折X線R0 のビーム幅が入射
X線Ri のビーム幅に対して広がったり、あるいは狭ま
ったりすることである。図4では、回折X線R0 のビー
ム幅が入射X線Ri のビーム幅よりも狭まった状態を示
している。
【0012】本発明に係るXAFS測定方法及び装置で
は、X線源から放射されたX線がコリメータによって平
行X線ビームとして取り出され、平板結晶モノクロメー
タの働きによってその平行X線ビームから特定波長すな
わち特定エネルギのX線が取り出される。このときに取
り出されるX線も平行X線ビームであり、そのビーム径
は平板結晶モノクロメータに入射するX線のビーム径よ
りも小さく絞られる。これにより、試料に入射するX線
のビーム径がその試料の大きさに合った大きさに設定さ
れる。本発明によれば、X線源から放射されて発散する
X線をコリメータによって平行ビームに成形してからモ
ノクロメータへ入射するようにしたので、モノクロメー
タとして湾曲形状でない平板形状のものを使用できる。
平板結晶モノクロメータを用いれば、湾曲結晶モノクロ
メータを用いた場合に比べて分解能が向上する。すなわ
ち、X線エネルギの細かい変化に関する質量吸収係数μ
の変動を測定できる。
【0013】ところで、一般的なX線装置に用いられる
ゴニオメータとして、θ−2θ型ゴニオメータが知られ
ている。このθ−2θ型ゴニオメータは、位置不動のθ
回転軸線を中心として回転(いわゆる、θ回転)するθ
回転台と、同じくθ回転軸線を中心としてθ回転と同じ
方向へ2倍の角速度で回転する2θ回転台とを有してい
る。粉末試料などを測定対象とした通常のX線回折装置
では、θ回転台によって試料を支持し、2θ回転台によ
ってX線カウンタなどのX線検出器を支持し、そしてX
線源から放射されるX線をθ回転する試料に照射する。
θ回転角度がいわゆるブラッグの回折条件を満足する角
度に到来すると、試料から回折X線が発生し、その回折
X線がX線検出器によって検出される。
【0014】本発明に係るXAFS測定方法及び装置に
よれば、X線源から放射されて発散するX線をコリメー
タによって平行ビームに成形してからモノクロメータへ
入射するようにしたので、モノクロメータを図6に示し
たように集中円CRに沿って移動させる必要がなくな
り、単に、一定の位置で回転させることが可能になっ
た。その結果、図6に示した複雑で大型の測角機構、す
なわちゴニオメータを用いることなく、上述した簡単で
小型なθ−2θ型ゴニオメータを用いることができる。
具体的には、θ回転台によって平板結晶モノクロメータ
を支持し、2θ回転台によって入射X線検出器及び透過
X線検出器を支持する。なお、入射X線検出器及び透過
X線検出器は、それぞれ、個別のX線検出器によって構
成することもでき、あるいは1個のX線検出器によって
それらを兼用させることもできる。1個のX線検出器に
よって入射X線検出器及び透過X線検出器を兼用する場
合には、試料の後方位置にX線検出器を配設し、試料を
X線経路から退避させることによって試料を透過する前
のX線強度値を測定し、そして試料をX線経路を遮る位
置に置くことによって試料を透過するX線強度値を測定
する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るXAFS測
定装置の一実施形態を模式的に示している。このXAF
S測定装置は、フィラメント6及びターゲット7を備え
たX線源としてのX線管5と、微細管プレートコリメー
タ1と、入射側スリット8と、θ回転台9に支持された
平板結晶モノクロメータ11と、出射側スリット12
と、試料に入射する前のX線の強度を測定する入射X線
検出器13と、測定対象である試料Sと、そして試料を
透過した後のX線の強度を測定する透過X線検出器14
とを有している。
【0016】フィラメント6は通電によって発熱して熱
電子を放出し、その熱電子が高速度でターゲット7に衝
突してその衝突部分から、種々の波長のX線を含んだ連
続X線が発散状態で放出される。微細管プレートコリメ
ータ1は、例えば図2に示すように、微細径のX線伝送
管2、例えばガラスキャピラリを多数個互いに密着状態
に束ねて集合させることによって形成される。このコリ
メータ1に入射する発散X線は、個々のX線伝送管2の
働きにより、平行X線ビームに成形される。従来よりピ
ンホールコリメータのように、狭い断面径の平行X線ビ
ームを形成するコリメータは良く知られていたが、微細
管プレートコリメータ1によって形成される平行X線ビ
ームはピンホールコリメータによって形成される平行X
線ビームに比べて極めて大きな断面径の平行ビームを形
成できる。
【0017】図1に戻って、θ回転台9は、θ回転駆動
装置15によって駆動されてθ回転軸線ωを中心として
所定の角速度で連続的又は間欠的に回転、すなわちθ回
転する。θ回転軸線ωは図1の紙面垂直方向に延びる軸
線であって、平板結晶モノクロメータ11のX線回折面
に含まれる。平板結晶モノクロメータ11は、図4に示
すような、非対称カットの平板結晶によって構成され
る。θ回転台9のまわりには、それと同軸に2θ回転ア
ーム16が設けられる。この2θ回転アーム16は、2
θ回転駆動装置17によって駆動されてθ回転軸線ωを
中心としてθ回転台9のθ回転と同じ方向へ2倍の角速
度でそのθ回転に同期して連続的又は間欠的に回転す
る。出射側スリット12、入射X線検出器13、試料S
及び透過X線検出器14の各要素は、いずれも、2θ回
転アーム16の上に固定支持される。θ回転駆動装置1
5及び2θ回転駆動装置17はそれ自体周知の回転駆動
機構を採用できるが、例えば、ウオームとウオームホイ
ールを用いた回転駆動機構を用いることができる。
【0018】入射X線検出器13は、試料Sに入射する
前のX線を検出して電気信号を出力し、その出力信号は
質量吸収係数演算器18へ送られる。また、透過X線検
出器14は、試料Sを透過したX線を検出して電気信号
を出力し、その出力信号は質量吸収係数演算器18へ送
られる。質量吸収係数演算器18は、入射X線検出器1
3の出力信号に基づいて試料Sに入射するX線強度I0
(cps:count/second )を算出し、さらに透過X線
検出器14の出力信号に基づいて試料Sを透過したX線
強度(Icps)を算出し、さらに両者の比(I0
I)を求め、そしてさらに質量吸収係数 μ=log e
(I0 /I) を算出する。この算出結果は、表示装置
19によって視覚によって確認できる形に表示される。
表示装置19は、例えば、CRTディスプレイ、液晶デ
ィスプレイなどの映像表示装置や、プリンタなどの印画
装置などによって構成される。CPU(中央処理装置)
21は、メモリ22の内部に格納した所定のプログラム
に従って、θ回転駆動装置15、2θ回転駆動装置1
7、質量吸収係数演算器18及び表示装置19の各機器
の動作を制御する。
【0019】本発明のXAFS測定装置は以上のように
構成されているので、平板結晶モノクロメータ11をθ
回転させ、さらに入射X線検出器13、試料S及び透過
X線検出器14を2θ回転させながら、X線管5から放
射されて発散する連続X線を微細管プレートコリメータ
1によって断面径の広い平行X線ビームに成形し、その
X線ビームを平板結晶モノクロメータ11に照射する。
平板結晶モノクロメータ11は、入射X線の入射角度に
応じて特定波長、すなわち特定エネルギの回折X線を出
射する。この回折X線に関しては、平板結晶モノクロメ
ータ11におけるX線回折面と結晶格子面との成す角度
に応じてその断面径が絞られており、これにより、試料
Sに入射するX線ビームの断面径をその試料Sの大きさ
に適合させる。θ回転台9がθ回転すると平板結晶モノ
クロメータ11に対する連続X線の入射角度が変化し、
これにより、その平板結晶モノクロメータ11から放射
されて試料Sに入射するX線の波長すなわちエネルギ値
が時々刻々変化する。
【0020】入射X線検出器13及び透過X線検出器1
4は各エネルギ値のX線に関して、それぞれ、入射X線
及び透過X線を検出し、そして質量吸収係数演算器18
によって入射X線強度値I0 、透過X線強度値I及び質
量吸収係数μ=log e(I0 /I)が演算される。C
PU21は、その演算結果に基づいてXANES及びE
XAFSを解析して試料Sに関する構造を判別する。こ
の判別結果及び必要に応じて図5に示すX線吸収線図が
表示装置19に表示される。
【0021】以上、好ましい実施例を挙げて本発明を説
明したが、本発明はその実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した技術的範囲内で種々に改
変できる。例えば、X線管5から発散するX線を平行X
線ビームに成形するためのコリメータは、多数の微細管
を集合させてプレート状に形成した微細管プレートコリ
メータ1(図2)に限られず、従来より周知の任意のコ
リメータを使用できる。但し、断面径の大きい平行X線
ビームを取り出したい場合には、微細管プレートコリメ
ータ1を用いるのが望ましい。また、平板結晶モノクロ
メータ11は、非対称カットの平板結晶モノクロメータ
(図4参照)に限られず、対称カットの平板結晶モノク
ロメータ(図3参照)を用いることもできる。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載のXAFS測定方法及び請
求項2記載のXAFS測定装置によれば、平行X線ビー
ムを平板結晶モノクロメータに入射するようにしたの
で、その平板結晶モノクロメータを図6で示すように集
中円CRに沿って円周運動させる必要がなくなり、単
に、同じ位置でθ回転させるだけで波長の異なるX線を
取り出すことができるようになった。従って、XAFS
測定装置の全体的な構造及び動作が非常に簡単になり、
しかもXAFS測定装置の全体の形状を小型に形成でき
る。さらに、X線源からX線検出器に至る各X線光学要
素の光学的な位置関係の調節が簡単にできるようになっ
た。また、平板結晶モノクロメータを用いたので、湾曲
結晶モノクロメータを用いた従来方法に比べて測定結果
に関する分解能が向上する。
【0023】請求項3記載のXAFS測定装置によれ
ば、コリメータとして微細管プレートコリメータを用い
たので、断面径の大きい平行X線ビームを平板結晶モノ
クロメータへ供給できる。
【0024】請求項4記載のXAFS測定装置によれ
ば、試料の大きさに適合した断面径のX線ビームを取り
出すことができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るXAFS測定装置の一実施形態を
示す平面図である。
【図2】コリメータの一実施形態である微細管プレート
コリメータを示す斜視図である。
【図3】平板結晶モノクロメータの一実施形態を模式的
に示す断面図である。
【図4】平板結晶モノクロメータの他の一実施形態を模
式的に示す断面図である。
【図5】XAFS測定装置を用いて行った測定の結果で
あるX線吸収線図の一例を示すグラフである。
【図6】従来のXAFS測定装置の一例を模式的に示す
平面図である。
【符号の説明】
1 微細管プレートコリメータ 2 ガラスキャピラリ(X線伝送管) 3 対称カットモノクロメータ 3a X線回折面 4 非対称カットモノクロメータ 4a X線回折面 5 X線管 6 フィラメント 7 ターゲット 9 θ回転台 11 平板結晶モノクロメータ 13 入射X線検出器 14 透過X線検出器 16 2θ回転アーム ω θ回転軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に入射するX線のエネルギを変化さ
    せたときに得られる質量吸収係数の振動構造を測定する
    XAFS測定方法において、 X線源から放射されたX線をコリメータによって平行X
    線ビームに成形し、 その平行X線ビームを平板結晶モノクロメータへ照射し
    てその平板結晶モノクロメータから特定波長の平行X線
    ビームを取り出し、 取り出した平行X線ビームに関して試料に入射する前の
    X線強度値及び試料を透過した後のX線強度値を測定
    し、 平板結晶モノクロメータへの平行X線ビームの入射角度
    を変化させることにより試料へ入射するX線のエネルギ
    を変化させることを特徴とするXAFS測定方法。
  2. 【請求項2】 試料に入射するX線のエネルギを変化さ
    せたときに得られる質量吸収係数の振動構造を測定する
    XAFS測定装置において、 X線を放射するX線源と、 放射されたX線を平行X線ビームとして取り出すコリメ
    ータと、 その平行X線ビームを受け取って特定波長の平行X線ビ
    ームを出射する平板結晶モノクロメータと、 試料へ入射するX線のX線強度値を測定する入射X線検
    出器と、 試料を透過したX線のX線強度値を測定する透過X線検
    出器と、 平板結晶モノクロメータを支持すると共にそのモノクロ
    メータのX線回折面を通るθ回転軸線を中心としてθ回
    転するθ回転台と、 入射X線検出器及び透過X線検出器を支持すると共にθ
    回転軸線を中心としてθ回転の2倍の角速度で同じ回転
    方向へ2θ回転する2θ回転アームとを有することを特
    徴とするXAFS測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のXAFS測定装置におい
    て、コリメータは、微細径のX線伝送管をX線光軸に対
    して平行方向に複数個束ねることによって形成された微
    細管プレートコリメータであることを特徴とするXAF
    S測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のXAFS測
    定装置において、平板結晶モノクロメータは、非対称カ
    ットモノクロメータであることを特徴とするXAFS測
    定装置。
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Cited By (4)

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JPH11352079A (ja) * 1998-06-10 1999-12-24 Rigaku Denki Kk Xafs測定方法及びxafs測定装置
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