JPH0989773A - 赤外線ガス分析計 - Google Patents

赤外線ガス分析計

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JPH0989773A
JPH0989773A JP26768195A JP26768195A JPH0989773A JP H0989773 A JPH0989773 A JP H0989773A JP 26768195 A JP26768195 A JP 26768195A JP 26768195 A JP26768195 A JP 26768195A JP H0989773 A JPH0989773 A JP H0989773A
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JP
Japan
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silicon wafer
infrared
groove
gas analyzer
optical filter
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JP26768195A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Nakada
嘉昭 中田
Hiroyuki Ihi
寛之 衣斐
Katsuhiko Tomita
勝彦 冨田
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Horiba Ltd
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来にない超小型の赤外線ガス分析計を提供
すること。 【解決手段】 上面にガス拡散用穴11を有し、下面に
導波管状の蛇行した溝12を有する第1のシリコンウェ
ハ10と、前記溝の一端部側に対応して形成された光通
過用孔21と、前記溝の他端側に対応して形成された光
学フィルタ22とを備え、前記溝の開口側を閉塞するよ
うに接合され、第1のシリコンウェハとともにセル13
を構成する第2のシリコンウェハ20と、前記光通過用
孔に対応する位置にマイクロ赤外光源31を有し、前記
光学フィルタに対応する位置に薄膜赤外線センサアレイ
32を形成した第3のシリコンウェハ30とをこの順に
重ね合わせて接合して分析部Xを構成し、この分析部を
ステムY上にマウントして、ワンチップタイプのガス分
析計とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、赤外線ガス分析
計に関し、特に、超小型の赤外線ガス分析計に関する。
【0002】
【発明の背景】赤外線ガス分析計は、赤外線活性なガス
が固有の波長で赤外線を吸収する性質を利用してサンプ
ルガス中の特定のガス成分を検出するものであり、従来
より広く用いられてきている。
【0003】ところで、前記ガスにおける吸収係数は、
ガスによって決まっており、赤外線の吸収でガスの濃度
を測定しようとすれば、最低でも数cmの光路長が必要
である。つまり、光源などの光学素子をいかに小さくし
ても、光学系全体を小さくすることはできなかった。
【0004】一方、フォトリソグラフィー技術の進歩は
目ざましいものがあり、この技術を使って様々な微小光
学系素子を作ることが報告されており、その中には、赤
外光源や赤外線検出器に関するものがある。しかしなが
ら、現在のところ、半導体基板内に赤外線ガス分析計を
作るといった発想はない。
【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、従来にない超小型の赤外線ガス
分析計を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の赤外線ガス分析計は、フォトリソグラフ
ィーによるマイクロマシニング技術を用い、三層構造の
半導体基板内に、セル、赤外光源、光学フィルタおよび
赤外線検出器からなる分析部を形成し、これをステム上
に載せてワンチップ化し、このワンチップの分析部を信
号処理用のプリント基板上にマウントして使用すること
を特徴としている。
【0007】より具体的には、上面にガス拡散用穴を有
し、下面に導波管状の蛇行した溝を有する第1のシリコ
ンウェハと、前記溝の一端部側に対応して形成された光
通過用孔と、前記溝の他端側に対応して形成された光学
フィルタとを備え、前記溝の開口側を閉塞するように接
合され、第1のシリコンウェハとともにセルを構成する
第2のシリコンウェハと、前記光通過用孔に対応する位
置にマイクロ赤外光源を有し、前記光学フィルタに対応
する位置に薄膜赤外線センサアレイを形成した第3のシ
リコンウェハとをこの順に重ね合わせて接合し、ステム
上に載せてワンチップタイプの分析部を構成し、この分
析部を信号処理用のプリント基板上にマウントして使用
することを特徴としている。
【0008】この発明の赤外線ガス分析計は、フォトリ
ソグラフィーによる一括加工によって、同一基板内に機
械部品、光学部品、電気回路などを集積することがで
き、量産化によって、赤外線ガス分析計の信頼性を高
め、低価格化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細を、図を参
照しながら説明する。
【0010】図1〜図6は、この発明の一つの実施の形
態を示し、まず、図1は、この発明の赤外線ガス分析計
の一例を概略的に示す分解斜視図で、この図に示すよう
に、この発明の赤外線ガス分析計は、三層構造よりな
り、3枚のシリコンウェハ10,20,30からなる分
析部Xと、ステムYとからなる。
【0011】そして、図2は、分析部Xの一例を示す断
面図で、第1のシリコンウェハ10には、その上面にガ
ス拡散用穴11が形成されるとともに、下面に蛇行した
導波管状の溝12が形成されている。第2のシリコンウ
ェハ20には、溝12の一端部側12aに対応して貫通
孔21が形成されるとともに、溝12の他端側12bに
対応して光学フィルタ22が形成されている。そして、
溝12は、第1のシリコンウェハ10と第2のシリコン
ウェハ20とが気密に接合されることによりセル13を
形成する。第3のシリコンウェハ30は、二つ301,
302に区分され、一方のシリコンウェハ301には、
貫通孔21に対応する位置にマイクロ赤外光源31が設
けられており、他方のシリコンウェハ302には、光学
フィルタ22に対応する位置に薄膜赤外線センサアレイ
32が設けられている。
【0012】なお、第3のシリコンウェハ30におい
て、二つ301,302に区分されている理由は、マイ
クロ赤外光源31による熱が薄膜赤外線センサアレイ3
2に伝わらないようにするためである。
【0013】上記3枚のシリコンウェハ10,20,3
0はこの順に重ね合わせられ、シリコンウェハ10と2
0とを、Au(金)を介したシリコンウェハどうしの拡
散接合によって接合し、シリコンウェハ20と30と
を、SiO2 膜を介した直接接合によって接合して分析
部Xとする。この分析部XをステムYに載せ、チップマ
ウント技術によってプリアンプなどとともにワンチップ
化し、光源変調および信号処理などを行う回路基板(図
示してない)上にマウントすることにより、所望の超小
型の赤外線ガス分析計が得られる。
【0014】そして、上記構成の赤外線ガス分析計は、
マイクロ赤外光源31でセル13内を照射している状態
において、サンプルガスがガス拡散用穴11を介してセ
ル12内に入る。前記マイクロ赤外光源31からの赤外
光は、セル13内のサンプルガスによる吸収を受けなが
ら薄膜赤外線センサアレイ32に受光され、所望の成分
の測定が行われる。
【0015】上記構成の赤外線ガス分析計の作成方法の
一例を、シリコンウェハごとに分けて詳細に説明する。
ここで用いられるシリコンウェハ10,20,30は、
例えば縦40mm×横20mm×厚さ500μmのシリ
コン単結晶(100)基板である。
【0016】まず、第1のシリコンウェハ10に、ガス
拡散用穴11およびセル12を形成する手順の一例を、
図3を参照しながら説明する。
【0017】シリコンウェハ10の両面(以下、上面側
をA面、下面側をB面という)に所定厚さ(例えば1μ
m)の酸化膜(SiO2 )14を形成する〔図3(A)
参照〕。
【0018】シリコンウェハ10のA,B両面に形成さ
れたSiO2 膜14の表面にレジスト15を塗布する
〔図3(B)参照〕。
【0019】シリコンウェハ10のA面におけるレジス
ト15に所定のマスキングを施してUV露光を行い、現
像する〔図3(C)参照〕。この図3(C)において、
符号11aは、レジスト15が除去された部分を示して
いる。
【0020】所定のエッチング液を用いてエッチングを
行うことにより、シリコンウェハ10のA面側の酸化膜
14を除去する〔図3(D)参照〕。この図3(D)に
おいて、符号11bは、エッチングによって酸化膜14
が除去された部分を示している。
【0021】シリコンウェハ10のA,B両面のレジス
ト15を除去する〔図3(E)参照〕)。この図3
(E)において、符号11cは、A面においてレジスト
15が除去された部分を示している。
【0022】シリコンウェハ10のA面に、シリコンは
溶けるが、酸化膜14は溶けないエッチング液を用いて
異方性エッチングを行うことにより、シリコンウェハ1
0のA面に拡散用の穴11を開設する〔図3(F)参
照〕。
【0023】シリコンウェハ10のA,B両面の酸化膜
14を除去する〔図3(G)参照〕。
【0024】シリコンウェハ10のB面にレジスト16
を塗布する〔図3(H)参照〕。
【0025】シリコンウェハ10のB面のレジスト16
に所定のマスキングを施してUV(紫外線)露光を行
い、現像する〔図3(I)参照〕。
【0026】Cr(クローム)、Auをこの順でスパッ
タリングし、シリコンウェハ10のA,B両面に所定厚
み(例えば1μm)の金属層17を形成する〔図3
(J)参照〕。
【0027】さらに、リフトオフを行う〔図3(K)参
照〕。
【0028】シリコンウェハ10のB面に、等方性エッ
チングを行うことにより、シリコンウェハ10のB面に
断面が半円状の蛇行した溝12を形成する〔図3(L)
参照〕。
【0029】シリコンウェハ10のB面に、Cr、Au
をこの順でスパッタリングすることにより、内面が鏡面
仕上げされた溝12が形成される〔図3(M)参照〕。
この図3(M)において、符号18は、スパッタリング
によって形成される金属層である。
【0030】上述のようにして形成された第1のシリコ
ンウェハ10のA面側の平面形状は、図6(A)に示す
通りである。すなわち、この第1のシリコンウェハ10
は、そのA面に複数のガス拡散用穴11が形成され、B
面に蛇行するとともに、表面に光反射性に優れた金属層
18で仕上げられた溝12が形成されている。
【0031】次に、第2のシリコンウェハ20に、第1
のシリコンウェハ10に形成されたセル12の一端側1
2aに対応する光通過用孔21と、セル12の他端側1
2bに対応する光学フィルタ22の形成手順の一例を、
図4を参照しながら説明する。
【0032】シリコンウェハ20のA,B両面に所定厚
さ(例えば1μm)の酸化膜(SiO2 )23を形成す
る〔図4(A)参照〕。
【0033】シリコンウェハ20のA,B両面に形成さ
れたSiO2 膜23の表面にレジスト24を塗布した
後、A面に所定のマスキングを施して第1のシリコンウ
ェハ10に形成されたセル12の一端側12aに対応す
る位置にUV露光を行い、現像を行う〔図4(B)参
照〕。この図4(B)において、符号21aは、レジス
ト24が除去された部分を示し、前記一端側12aに対
応している。
【0034】所定のエッチング液を用いてエッチングを
行うことにより、シリコンウェハ20のA面側の酸化膜
23を除去する〔図4(C)参照〕。この図4(C)に
おいて、符号21bは、酸化膜23が除去された部分を
示している。
【0035】シリコンウェハ20のA,B両面のレジス
ト24を除去する〔図4(D)参照〕)。この図4
(D)において、符号21cは、A面においてレジスト
24が除去された部分を示している。
【0036】シリコンウェハ20のA面に、シリコンは
溶けるが、酸化膜23は溶けないエッチング液を用いて
異方性エッチングを行うことにより、シリコンウェハ2
0のA面に穴21dを開設する〔図4(E)参照〕。
【0037】シリコンウェハ10のA,B両面にレジス
ト25を塗布した後、B面に所定のマスキングを施して
第1のシリコンウェハ10に形成されたセル12の他端
側12bに対応する位置にUV露光を行い、現像を行う
〔図4(F)参照〕。この図4(F)において、符号2
6aは、レジスト25が除去された部分を示し、前記他
端側12bに対応している。
【0038】所定のエッチング液を用いてエッチングを
行うことにより、シリコンウェハ20のB面側の酸化膜
23を除去する〔図4(G)参照〕。この図4(G)に
おいて、符号26bは、酸化膜23が除去された部分を
示している。
【0039】シリコンウェハ20のA,B両面のレジス
ト25を除去する〔図4(H)参照〕。この図4(H)
において、符号26cは、B面においてレジスト25が
除去された部分を示している。
【0040】シリコンウェハ20のB面に、シリコンは
溶けるが、酸化膜23は溶けないエッチング液を用いて
異方性エッチングを行うことにより、シリコンウェハ2
0のB面に穴26を開設する〔図4(I)参照〕。
【0041】シリコンウェハ20のA面のみエッチング
を行い、酸化膜23を除去するとともに、穴21dをB
面側に貫通して孔21とする〔図4(J)参照〕。
【0042】シリコンウェハ20のA面の穴26に対応
する部分にレジスト27を塗布し、現像を行う〔図4
(K)参照〕。
【0043】Cr、Auをこの順でスパッタリングし、
シリコンウェハ20のA面に所定厚み(例えば1μm)
の金属層28を形成する〔図4(L)参照〕。
【0044】さらに、リフトオフを行い、穴26に対応
するA面に金属層28が除去された部分29を形成する
〔図4(M)参照〕。
【0045】シリコンウェハ20のB面に、減圧CVD
法によって高屈折率物質と低屈折率物質とを交互に蒸着
して、所定の光学フィルタ22を形成する〔図4(N)
参照〕。
【0046】上述のようにして形成された第2のシリコ
ンウェハ20のA面側の平面形状は、図6(B)に示す
通りである。すなわち、この第2のシリコンウェハ20
は、そのA面が第1のシリコンウェハ10における溝1
2の開口側(B面)に気密に合わされることにより、セ
ル13を形成する。
【0047】そして、上述したように、第1のシリコン
ウェハ10に形成される溝12の内面および第2のシリ
コンウェハ20のA面の光学フィルタ22に対応する部
分29を除く部分には光反射性の良好な18,28がそ
れぞれ形成されているので、前記セル13はその内部に
おいて、入射した赤外光を効率よく反射する。
【0048】さらに、第3のシリコンウェハ30に、第
2のシリコンウェハ20における光通過用孔21に対応
する位置にマイクロ赤外光源31を、光学フィルタ22
に対応する位置に薄膜赤外線センサアレイを形成する手
順の一例を、図5を参照しながら説明する。
【0049】第3のシリコンウェハ30は、前記第1、
第2のシリコンウェハ10,20の半分よりやや小さい
2枚のシリコンウェハよりなる(例えば縦18mm×横
25mm×厚さ500μm)。これらのシリコンウェハ
301,302のA面に所定厚さ(例えば1μm)の酸
化膜(SiO2 )33を形成する〔図5(A)参照〕。
【0050】シリコンウェハ301,302のA面に形
成されたSiO2 膜33の表面にレジスト34を塗布す
る〔図5(B)参照〕。
【0051】シリコンウェハ301,302のレジスト
34の上面に所定のマスキングを施してUV露光を行
い、現像を行う〔図5(C)参照〕。この図5(C)に
おいて、符号31a,32aは、レジスト34が除去さ
れた部分を示し、それぞれ第2のシリコンウェハ20に
おける光通過用孔21、光学フィルタ22に対応してい
る。
【0052】シリコンウェハ301,302のA面側に
対し、Pt(白金)スパッタリングを行い、Pt層35
で被覆する〔図5(D)参照〕。このPt層35のシリ
コンウェハ301における一部は、マイクロ赤外光源
(Pt薄膜光源)31となり、シリコンウェハ302に
おける一部は、薄膜赤外線センサアレイ32における下
部電極321となるものである。
【0053】リフトオフを行うことにより、シリコンウ
ェハ301,302のそれぞれA面にPt薄膜光源3
1、センサ電極321が形成される〔図5(E)参
照〕。
【0054】シリコンウェハ302のセンサ電極321
に絡ませてPZT薄膜322を形成する〔図5(F)参
照〕。
【0055】シリコンウェハ301,302のA面にレ
ジスト37を塗布し、現像を行う〔図5(G)参照〕。
この図5(G)において、符号38は、シリコンウェハ
302におけるレジスト37が除去された部分を示して
いる。
【0056】シリコンウェハ301,302のA面側に
対し、Ptスパッタリングを行い、Pt層39で被覆す
る〔図5(H)参照〕。
【0057】リフトオフを行う〔図5(I)参照〕。こ
の図5(I)において、符号323は薄膜赤外線センサ
アレイ32における上部電極である。
【0058】シリコンウェハ301,302のA,B両
面にレジスト40を塗布し、現像を行う〔図5(J)参
照〕。この図5(J)において、符号31b,32b
は,シリコンウェハ301,302のB面におけるレジ
スト40が除去された部分を示している。
【0059】酸化膜エッチングを行う〔図5(K)参
照〕。
【0060】レジスト40を除去する〔図5(L)参
照〕。これによって、シリコンウェハ301のA面に
は、Pt薄膜よりなるマイクロ赤外光源31が形成さ
れ、シリコンウェハ302のA面には、複数の焦電素子
よりなる薄膜赤外線センサアレイ32が形成される。
【0061】シリコンウェハ301,302のB面の符
号31b,32bの部分を異方性エッチングして、シリ
コンウェハ301,302の熱容量を小さくする〔図5
(M)参照〕。
【0062】上述のようにして形成された第3のシリコ
ンウェハ30(301,302)のA面側の平面形状
は、図6(C)に示す通りである。なお、図6(C)に
おいて、符号41は、図5(E)および(I)におい
て、光源31および電極323と同時にパターニングさ
れた導電部である。
【0063】このように、上記実施の形態に係る赤外線
ガス分析計においては、フォトリソグラフィーによる一
括加工によって、同一基板内に機械部品、光学部品、電
気回路などを集積することができ、量産化によって、赤
外線ガス分析計の信頼性を高め、低価格化を図ることが
できる。しかも、小型であり、各シリコンウェハ10,
20,30の厚みtは、0.5mm程度であるから、こ
れらを接合し積層した分析部XをステムYに載せて信号
処理用のプリント基板に搭載したとしても数mmの厚み
にしかならないほど、超小型である。
【0064】そして、前記赤外線ガス分析計において
は、チップ状の分析部Xを適宜取り替えることにより、
種々のガスを測定できる。
【0065】図7は、この発明の他の実施の形態を示す
もので、この実施の形態における赤外線ガス分析計は、
赤外光源として半導体レーザを用いている。この図にお
いて、51,52はシリコンウェハ、53はシリコンウ
ェハ51と52とによってその間に形成されるセル、5
4はセル53の内部に設けられる赤外光源としての半導
体レーザ、55はセンサアレイ、56はサンプルガスを
セル53内に導入するためのマイクロポンプ、57はグ
レーティングである。
【0066】前記図7に示した赤外線ガス分析計におい
ても、上述した実施の形態のものと同様に、フォトリソ
グラフィーによる一括加工によって製作することができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、従来にない超小型の赤外線ガス分析計を得ることが
できる。そして、この発明によれば、フォトリソグラフ
ィーによる一括加工によって、同一基板内に機械部品、
光学部品、電気回路などを集積することができ、量産化
によって、赤外線ガス分析計の信頼性を高め、低価格化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態における赤外線ガ
ス分析計の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】前記赤外線ガス分析計の分析部の縦断面形状を
示す図である。
【図3】前記分析部を構成する第1のシリコンウェハの
加工工程の一例を示す図である。
【図4】前記分析部を構成する第2のシリコンウェハの
加工工程の一例を示す図である。
【図5】前記分析部を構成する第3のシリコンウェハの
加工工程の一例を示す図である。
【図6】(A),(B),(C)はそれぞれ第1のシリ
コンウェハ、第2のシリコンウェハ、第3のシリコンウ
ェハの上面の構成を示す図である。
【図7】この発明の他の実施の形態における赤外線ガス
分析計の要部を示し、(A)は縦断面図、(B)は平面
図である。
【符号の説明】
10…第1のシリコンウェハ、11…ガス拡散用穴、1
2…溝、13…セル、20…第2のシリコンウェハ、2
1…光通過用孔、22…光学フィルタ、30…第3のシ
リコンウェハ、31…マイクロ赤外光源、32…薄膜赤
外線センサアレイ、X…分析部、Y…ステム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトリソグラフィーによるマイクロマ
    シニング技術を用い、三層構造の半導体基板内に、セ
    ル、赤外光源、光学フィルタおよび赤外線検出器からな
    る分析部を形成し、これをステム上に載せてワンチップ
    化し、このワンチップの分析部を信号処理用のプリント
    基板上にマウントして使用することを特徴とする赤外線
    ガス分析計。
  2. 【請求項2】 上面にガス拡散用穴を有し、下面に導波
    管状の蛇行した溝を有する第1のシリコンウェハと、前
    記溝の一端部側に対応して形成された光通過用孔と、前
    記溝の他端側に対応して形成された光学フィルタとを備
    え、前記溝の開口側を閉塞するように接合され、第1の
    シリコンウェハとともにセルを構成する第2のシリコン
    ウェハと、前記光通過用孔に対応する位置にマイクロ赤
    外光源を有し、前記光学フィルタに対応する位置に薄膜
    赤外線センサアレイを形成した第3のシリコンウェハと
    をこの順に重ね合わせて接合し、ステム上に載せてワン
    チップタイプの分析部を構成し、この分析部を信号処理
    用のプリント基板上にマウントして使用することを特徴
    とする赤外線ガス分析計。
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WO1998049539A1 (en) * 1997-04-30 1998-11-05 Honeywell Inc. Micromachined inferential opto-thermal gas sensor
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