JPH0989719A - ホログラムカラーフィルター検査方法及び装置 - Google Patents

ホログラムカラーフィルター検査方法及び装置

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JPH0989719A
JPH0989719A JP25081495A JP25081495A JPH0989719A JP H0989719 A JPH0989719 A JP H0989719A JP 25081495 A JP25081495 A JP 25081495A JP 25081495 A JP25081495 A JP 25081495A JP H0989719 A JPH0989719 A JP H0989719A
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hologram
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hologram color
image
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JP25081495A
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Yoichi Mori
陽一 森
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラムカラーフィルターの分光特性が設
計通りに作製されているか否かを検査する方法と装置。 【解決手段】 集光性の要素ホログラム5′を周期的に
配置したアレーからなり、その各要素ホログラム5′
が、ホログラム記録面の法線に対して所定の角度をなし
て入射する照明光30をホログラム記録面に略沿う方向
に波長分散させて分光するホログラムカラーフィルター
5の検査において、ホログラムカラーフィルター5によ
り波長分散された回折光の赤成分、緑成分、青成分の中
の少なくとも1つの波長域を取り出すための開口を有す
るマスク41を各要素ホログラム5′の結像点に対応す
る結像面に配置し、マスク41を透過した輝度分布及び
色度分布像からホログラムカラーフィルター5の分光特
性を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラムカラー
フィルター検査方法及び装置に関し、特に、ホログラム
カラーフィルターの分光特性が設計通りに作製されてい
るか否かを検査するホログラムカラーフィルター検査方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置用のカラーフィルタ
ーとして、従来の波長吸収型のものと比較して、バック
ライトの各波長成分を無駄なく吸収なく各液晶セルへ入
射でき、バックライトの利用効率を大幅に向上させるも
のとして、本出願人は、特願平5−12170号等にお
いて、ホログラムカラーフィルターを提案した。その構
成は、偏心したフレネルゾーンプレート状の微小ホログ
ラムアレーからなるものである。以下、簡単にこのホロ
グラムカラーフィルターについて説明する。
【0003】図6の断面図を参照にしてこのホログラム
カラーフィルターを用いた液晶表示装置について説明す
る。同図において、規則的に液晶セル6′(画素)に区
切られた液晶表示素子6のバックライト3入射側にこの
ホログラムカラーフィルターを構成するホログラムアレ
ー5が離間して配置される。液晶表示素子6背面には、
各液晶セル6′の間に設けられたブラック・マトリック
ス4が配置される。以上の他、図示しない偏光板が液晶
表示素子6の両側に配置される。なお、ブラック・マト
リックス4の間には、従来のカラー液晶表示装置と同様
に、R、G、Bの分色画素に対応した色の光を通過する
吸収型のカラーフィルターを付加的に配置するようにし
てもよい。
【0004】ホログラムアレー5は、R、G、Bの分色
画素の繰り返し周期、すなわち、液晶表示素子6の紙面
内の方向に隣接する3つの液晶セル6′の組各々に対応
して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に配
置された微小ホログラム5′からなり、微小ホログラム
5′は液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの
液晶セル6′各組に整列して各々1個ずつ配置されてお
り、各微小ホログラム5′は、ホログラムアレー5の法
線に対して角度θをなして入射するバックライト3の中
の緑色の成分の光を、その微小ホログラム5′に対応す
る3つの分色画素R、G、Bの中心の液晶セルG上に集
光するようにフレネルゾーンプレート状に形成されてい
るものである。そして、微小ホログラム5′は、回折効
率の波長依存性がないかもしくは少ない、レリーフ型、
位相型、振幅型等の透過型ホログラムからなる。ここ
で、回折効率の波長依存性がないかもしくは少ないと
は、リップマンホログラムのように、特定の波長だけを
回折し、他の波長は回折しないタイプのものではなく、
1つの回折格子で何れの波長も回折するものを意味し、
この回折効率の波長依存性が少ない回折格子は、波長に
応じて異なる回折角で回折する。
【0005】このような構成であるので、ホログラムア
レー5の液晶表示素子6と反対側の面からその法線に対
して角度θをなして入射する白色のバックライト3を入
射させると、波長に依存して微小ホログラム5′による
回折角は異なり、各波長に対する集光位置はホログラム
アレー5面に平行な方向に分散される。その中の、赤の
波長成分は赤を表示する液晶セルRの位置に、緑の成分
は緑を表示する液晶セルGの位置に、青の成分は青を表
示する液晶セルBの位置にそれぞれ回折集光するよう
に、ホログラムアレー5を構成配置することにより、そ
れぞれの色成分はブラック・マトリックス4でほとんど
減衰されずに各液晶セル6′を通過し、対応する位置の
液晶セル6′の状態に応じた色表示を行うことができ
る。
【0006】このように、ホログラムアレー5をカラー
フィルターとして用いることにより、従来のカラーフィ
ルター用バックライトの各波長成分を無駄なく吸収なく
各液晶セル6′へ入射させることができるため、その利
用効率を大幅に向上させることができる。
【0007】このようなホログラムカラーフィルター5
は、計算機ホログラムレンズアレーを作製し、それを複
製することによって製作している。すなわち、微小ホロ
グラム5′のホログラム干渉縞を計算機によって計算
し、例えばクロムを成膜したガラス基板上に塗布した電
子線レジストへ電子ビームによってその干渉縞を描画
し、現像して、レリーフ型の計算機ホログラム(CG
H:Computer Generated Holo
gram)アレーのクロムパターンをまず作製する。次
に、このクロムパターンをマスクとしてガラス基板をイ
オンエッチングしてCGHアレー原版を作製する。次い
で、このようにして作製したCGHアレーのレリーフ面
上にホログラム感材を密着させるか若干ギャップをおい
て重ね合わせ、CGHアレー側から図6のバックライト
3に相当する角度θでレーザ光を入射させ、CGHアレ
ーの各CGHによって生じる収束回折光と直進透過光と
をホログラム感材中で干渉させて、CGHアレーを複製
する。この複製されたホログラムが図6のホログラムア
レー5として用いられる。さらに、この複製されたホロ
グラムを原版として再度複製したものをホログラムアレ
ー5として用いてもよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ホログラムカラーフィルター5は、液晶表示装置に組み
込む前に、分光特性が設計通りに作製されているか否か
を検査する必要があるが、ホログラムカラーフィルター
5は集光性の要素ホログラムの回折による分光特性を利
用しているので、特定方向から入射する白色光源、R、
G、Bの光を分けて取り出すマスクが必要であり、従来
の吸収型のカラーフィルターのように、カラービューア
ーのような白色光源の前にかざすだけの方法では検査す
ることができない。
【0009】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ホログラムカラーフィルター
の分光特性が設計通りに作製されているか否かを検査す
る方法と装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のホログラムカラーフィルター検査方法は、集光性の
要素ホログラムを周期的に配置したアレーからなり、そ
の各要素ホログラムが、ホログラム記録面の法線に対し
て所定の角度をなして入射する照明光をホログラム記録
面に略沿う方向に波長分散させて分光するホログラムカ
ラーフィルターの検査方法において、前記ホログラムカ
ラーフィルターにより波長分散された回折光の赤成分、
緑成分、青成分の中の少なくとも1つの波長域を取り出
すための開口を有するマスクを各要素ホログラムの結像
点に対応するホログラム記録面に平行な結像面に配置
し、前記マスクを透過した輝度分布及び色度分布像から
前記ホログラムカラーフィルターの分光特性を検査する
ことを特徴とする方法である。
【0011】この場合、マスクとしては、ホログラムカ
ラーフィルターにより波長分散された回折光の赤成分、
緑成分、青成分の中の1つの波長域のみを取り出すため
の開口を有するもの、3つの波長域を取り出すための開
口を有するものの何れも望ましい。また、ホログラムカ
ラーフィルターにより波長分散された回折光の赤成分、
緑成分、青成分の中の1つの波長域のみを取り出すため
の開口を有する領域と、3つの波長域を取り出すための
開口を有する領域とが並列されているものであってもよ
い。
【0012】また、マスクを透過した輝度分布及び色度
分布像は、反射型拡散スクリーンに投影して得ても、透
過型拡散スクリーンを介して得てもよい。
【0013】本発明のホログラムカラーフィルター検査
装置は、集光性の要素ホログラムを周期的に配置したア
レーからなり、その各要素ホログラムが、ホログラム記
録面の法線に対して所定の角度をなして入射する照明光
をホログラム記録面に略沿う方向に波長分散させて分光
するホログラムカラーフィルターの検査装置において、
前記ホログラムカラーフィルターに白色照明光を所定の
入射角で照射する照明手段と、前記ホログラムカラーフ
ィルターにより波長分散された回折光の赤成分、緑成
分、青成分の中の少なくとも1つの波長域を取り出すた
めの開口を有し、前記ホログラムカラーフィルターの各
要素ホログラムの結像点に対応するホログラム記録面に
平行な結像面に配置されたマスクと、前記マスクを透過
した輝度分布及び色度分布像を撮像する撮像手段と、前
記撮像手段により得られた輝度分布及び色度分布像から
輝度及び色度の分布を算出する算出手段とを有すること
を特徴とするものである。
【0014】この場合、算出手段において、得られた輝
度分布、色度分布の何れかの値を予め定めた基準値と比
較し、そのずれ量が予め決めた許容値より大きいか否か
を判定することが望ましい。
【0015】また、ホログラムカラーフィルターに設け
られたアライメントマークとマスクに設けられた対向ア
ライメントマークとを同時に読み取るアライメントマー
ク読み取り手段を有することが望ましい。
【0016】また、マスクを透過した輝度分布及び色度
分布像を反射型拡散スクリーン上に投影する投影手段を
有し、撮像手段によりその投影像を撮像することにより
輝度分布及び色度分布像を得るようにしても、マスクを
透過した輝度分布及び色度分布像を、マスクと一体に設
けられた透過型拡散スクリーンを介して撮像手段により
直接撮像することにより得るようにしてもよい。
【0017】本発明においては、ホログラムカラーフィ
ルターにより波長分散された回折光の赤成分、緑成分、
青成分の中の少なくとも1つの波長域を取り出すための
開口を有するマスクを各要素ホログラムの結像点に対応
するホログラム記録面に平行な結像面に配置し、マスク
を透過した輝度分布及び色度分布像からホログラムカラ
ーフィルターの分光特性を検査するようにしたので、液
晶表示装置に組み込む前に、ホログラムカラーフィルタ
ーから実際に色を発色させて分光特性を検査することが
でき、簡単な構成で能率的にホログラムカラーフィルタ
ーが設計通りに作製されているか否かを検査することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のホログラムカラー
フィルター検査方法及び装置の原理と実施例を図面を参
照にしながら説明する。図1〜図3を参照にしながら、
本発明の原理を説明する。図1、図2において、ホログ
ラムカラーフィルター5は、図6に示すような回折効率
の波長依存性がないかもしくは少ない透過型で集光性の
微小ホログラム5′のアレーからなる検査対象であり、
その裏面からから図6のバックライト3に相当する入射
角θで白色照明光30が入射される。そして、検査対象
のホログラムカラーフィルター5の前面には、微小ホロ
グラム5′の焦点距離だけ離間して開口マスク41又は
42が配置される。
【0019】ここで、開口マスク41、42は、液晶表
示装置として構成する場合のブラック・マトリックス4
と同様に、液晶表示装置の画素R、G、Bと同じピッチ
で所定寸法の開口が規則的に開口されているマスクであ
り、開口マスク41は全ての画素に対応して開口が設け
られ、開口マスク42は画素2つおいて次の1つの画素
に対応して開口42′が設けられているものである。
【0020】したがって、図1に示すように、ホログラ
ムカラーフィルター5に位置合わせして開口マスク41
を配置した場合、ホログラムカラーフィルター5が設計
通りに作製されていれば、開口マスク41の開口が全て
開いているため、ホログラムカラーフィルター5の微小
ホログラム5′によりR、G、Bに分光された全ての色
成分が開口マスク41を通過できる。したがって、投影
レンズ21により開口マスク41を反射スクリーン22
上に投影すると、反射スクリーン22上には3成分R、
G、Bが合わさって白色面として投影される。ホログラ
ムカラーフィルター5の何れかの領域にピッチの不均
一、回折効率の不均一等があると、その領域に対応する
位置は、白色として投影されずに色が着いたり、コント
ラストが表れるため、それらの存在が検出できる。
【0021】また、図2に示すように、ホログラムカラ
ーフィルター5に位置合わせして開口マスク42を配置
した場合であって、開口マスク42の開口42′を微小
ホログラム5′により分光されたR、G、B成分の中、
例えばG成分が入射する位置に配置した場合、ホログラ
ムカラーフィルター5が設計通りに作製されていれば、
ホログラムカラーフィルター5の微小ホログラム5′に
よりR、G、Bに分光された色成分中のG成分のみが開
口マスク42を通過できる。したがって、投影レンズ2
1により開口マスク42を反射スクリーン22上に投影
すると、反射スクリーン22上には均一な緑色面として
投影される。ホログラムカラーフィルター5の何れかの
領域に分光の設計値からのずれ、回折効率の不均一等が
あると、その領域に対応する位置の色は緑色からずれた
り同じ色でもコントラストが付くので、それらの存在が
検出できる。
【0022】図2の場合、画素のピッチをdとすると、
開口マスク42を分光方向に沿って図2の位置からその
ピッチd分右あるいは左方向に移動させると、開口マス
ク42の開口42′は分光されたR成分、あるいはB成
分が入射する位置に来ることになり、反射スクリーン2
2上に赤色面あるいは青色面として投影されることにな
り、これらの場合は、ホログラムカラーフィルター5の
R成分、B成分の分光特性を検査することができる。す
なわち、開口マスク42のように、画素2つおいて次の
1つの画素に対応して開口42′が設けられている開口
マスク42を用いる場合は、1つの開口マスク42を用
い、それを画素ピッチdだけ分光方向に移動調整するこ
とにより、分光された3つの色成分それぞれの分光特性
を選択して検査することができる。
【0023】図3は、ホログラムカラーフィルター5の
白色特性、R、G、B各色成分の分光特性を、1画面を
領域分けして同時に検査できるようにした開口マスク4
3の平面図であり、全体の開口マスク43が領域(4
1)、(42R)、(42G)、(42B)に分割さ
れ、領域(41)は開口マスク41と同様に全ての画素
に対応して開口が設けられており、領域(42R)は開
口マスク42と同様に画素2つおいて次の1つの画素に
対応して開口が設けられ、かつ、分光されたR成分が入
射する位置にのみ開口が設けられており、同様に、領域
(41G)は分光されたG成分が入射する位置にのみ開
口が、領域(41B)は分光されたB成分が入射する位
置にのみ開口がそれぞれ設けられている。
【0024】したがって、この開口マスク43を図1の
開口マスク41の位置に配置することにより、反射スク
リーン22上の領域(41)に対応する位置を観測する
ことによりホログラムカラーフィルター5の白色特性を
検査することができ、領域(42R)、(42G)、
(42B)に対応する位置を観測することによりそれぞ
れR、G、B各色成分の分光特性を検査することができ
る。
【0025】以上のような原理を用いてホログラムカラ
ーフィルター5を検査するための1つの実施例の装置の
全体の構成を図4に示す。装置は、検査すべきホログラ
ムカラーフィルター5を載置するX−Y−Zステージ2
3と、図6のバックライト3に相当する入射角θでホロ
グラムカラーフィルター5を照明する白色照明光30を
発生させるための光源31と、開口マスク41(又は4
2、43)を反射スクリーン22上に投影する投影レン
ズ21と、反射スクリーン22表面を撮像するCCDカ
メラ24と、ホログラムカラーフィルター5の周辺に設
けられ、集光距離が微小ホログラム5′の焦点距離と等
しい集光性の位相フレネルゾーンプレート状のアライメ
ントマーク14を単色光17で照明するレーザー18
と、アライメントマーク14によって回折された単色光
17の収束点と開口マスク41(42、43)の周辺に
設けられた対向アライメントマーク16との相対位置を
撮像して、ホログラムカラーフィルター5と開口マスク
41(42、43)の位置合わせ状況を検出するCCD
カメラ19と、CCDカメラ24からの輝度分布及び色
度分布情報が入力され、予め定めた基準値と比較してそ
れらのズレ量が予め定めた許容量より大きいか否かを判
定するコンピュータ25とから構成されている。
【0026】このような構成であるので、ホログラムカ
ラーフィルター5を検査する際には、まず、検査すべき
ホログラムカラーフィルター5をX−Y−Zステージ2
3上にセットし、CCDカメラ19によって撮像された
像をコンピュータ25画面に表示して、アライメントマ
ーク14によって回折された単色光17の収束点と開口
マスク41(42、43)の周辺に設けられた対向アラ
イメントマーク16との相対位置を正しく調節する。こ
の位置合わせは、特願平7−223081号で開示した
1つの方法であるが、その他公知の何れの方法も採用で
きる。
【0027】そして、X−Y−Zステージ23上のホロ
グラムカラーフィルター5にバックライト3の入射角θ
(図6)に相当する入射角で光源31からの白色照明光
30を照射して、投影レンズ21により開口マスク41
(又は42、43)を透過した光を反射スクリーン22
上に投影する。反射スクリーン22表面で散乱された輝
度分布及び色度分布像はCCDカメラ24で撮像され、
これら情報はコンピュータ25に入力され、そこで予め
定めた基準値と比較してそれらのズレ量が予め定めた許
容量より大きいか否かが判定される。
【0028】なお、以上の例では、開口マスク41、4
2又は43を透過した光は投影レンズによって反射型の
散乱スクリーン22上に投影して、その輝度分布及び色
度分布像をCCDカメラ24で撮像するものであった
が、開口マスク41、42、43と一体にスリガラスの
ような透過散乱型スクリーンをに設け、その透過散乱分
布像を直接CCDカメラ24で撮像するようにしてもよ
い。すなわち、図5に示すように、図1〜図3に示した
ような開口マスク41、42、43の出射側に透過散乱
型スクリーン32を一体に積層するか、あるいは、開口
マスク41、42、43を作製する際に、フォトリソグ
ラフィー等を用いて開口パターンに従ってクロム膜、低
反射クロム膜、樹脂ブラック等を選択的に残して開口パ
ターンを形成するのに用いる基板を透明板に代えて散乱
性のガラス32を用いるようにする。このような構成の
開口マスク41、42、43を用いると、その背面から
ホログラムカラーフィルター5の特性を表す輝度分布及
び色度分布像をCCDカメラ24で直接撮像することが
できる。
【0029】以上、本発明のホログラムカラーフィルタ
ー検査方法及び装置の原理と実施例について説明してき
たが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が
可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のホログラムカラーフィルター検査方法及び装置による
と、ホログラムカラーフィルターにより波長分散された
回折光の赤成分、緑成分、青成分の中の少なくとも1つ
の波長域を取り出すための開口を有するマスクを各要素
ホログラムの結像点に対応するホログラム記録面に平行
な結像面に配置し、マスクを透過した輝度分布及び色度
分布像からホログラムカラーフィルターの分光特性を検
査するようにしたので、液晶表示装置に組み込む前に、
ホログラムカラーフィルターから実際に色を発色させて
分光特性を検査することができ、簡単な構成で能率的に
ホログラムカラーフィルターが設計通りに作製されてい
るか否かを検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラムカラーフィルター検査原理
を説明するための図である。
【図2】本発明のホログラムカラーフィルター検査原理
を説明するためのもう1つの図である。
【図3】本発明の検査に用いる開口マスクの変形例を示
す平面図である。
【図4】本発明の1実施例のホログラムカラーフィルタ
ー検査装置の全体の構成を示す図である。
【図5】別の実施例のホログラムカラーフィルター検査
装置の全体の構成を示す図である。
【図6】ホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示
装置の断面図である。
【符号の説明】
3…バックライト 4…ブラック・マトリックス 5…ホログラムアレー(ホログラムカラーフィルター) 5′…微小ホログラム 6…液晶表示素子 6′…液晶セル 14…アライメントマーク 16…対向アライメントマーク 17…単色光 18…レーザー 19…CCDカメラ 21…投影レンズ 22…反射スクリーン 23…X−Y−Zステージ 24…CCDカメラ 25…コンピュータ 30…白色照明光 31…光源 32…透過散乱型スクリーン 41、42、43…開口マスク 42′…開口

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集光性の要素ホログラムを周期的に配置
    したアレーからなり、その各要素ホログラムが、ホログ
    ラム記録面の法線に対して所定の角度をなして入射する
    照明光をホログラム記録面に略沿う方向に波長分散させ
    て分光するホログラムカラーフィルターの検査方法にお
    いて、 前記ホログラムカラーフィルターにより波長分散された
    回折光の赤成分、緑成分、青成分の中の少なくとも1つ
    の波長域を取り出すための開口を有するマスクを各要素
    ホログラムの結像点に対応するホログラム記録面に平行
    な結像面に配置し、 前記マスクを透過した輝度分布及び色度分布像から前記
    ホログラムカラーフィルターの分光特性を検査すること
    を特徴とするホログラムカラーフィルター検査方法。
  2. 【請求項2】 前記マスクが前記ホログラムカラーフィ
    ルターにより波長分散された回折光の赤成分、緑成分、
    青成分の中の1つの波長域のみを取り出すための開口を
    有することを特徴とする請求項1記載のホログラムカラ
    ーフィルター検査方法。
  3. 【請求項3】 前記マスクが前記ホログラムカラーフィ
    ルターにより波長分散された回折光の赤成分、緑成分、
    青成分の中の3つの波長域を取り出すための開口を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のホログラムカラーフ
    ィルター検査方法。
  4. 【請求項4】 前記マスクに、前記ホログラムカラーフ
    ィルターにより波長分散された回折光の赤成分、緑成
    分、青成分の中の1つの波長域のみを取り出すための開
    口を有する領域と、3つの波長域を取り出すための開口
    を有する領域とが並列されていることを特徴とする請求
    項1記載のホログラムカラーフィルター検査方法。
  5. 【請求項5】 前記マスクを透過した輝度分布及び色度
    分布像を反射型拡散スクリーンに投影して得ることを特
    徴とする請求項1記載のホログラムカラーフィルター検
    査方法。
  6. 【請求項6】 前記マスクを透過した輝度分布及び色度
    分布像を透過型拡散スクリーンを介して得ることを特徴
    とする請求項1記載のホログラムカラーフィルター検査
    方法。
  7. 【請求項7】 集光性の要素ホログラムを周期的に配置
    したアレーからなり、その各要素ホログラムが、ホログ
    ラム記録面の法線に対して所定の角度をなして入射する
    照明光をホログラム記録面に略沿う方向に波長分散させ
    て分光するホログラムカラーフィルターの検査装置にお
    いて、 前記ホログラムカラーフィルターに白色照明光を所定の
    入射角で照射する照明手段と、 前記ホログラムカラーフィルターにより波長分散された
    回折光の赤成分、緑成分、青成分の中の少なくとも1つ
    の波長域を取り出すための開口を有し、前記ホログラム
    カラーフィルターの各要素ホログラムの結像点に対応す
    るホログラム記録面に平行な結像面に配置されたマスク
    と、 前記マスクを透過した輝度分布及び色度分布像を撮像す
    る撮像手段と、 前記撮像手段により得られた輝度分布及び色度分布像か
    ら輝度及び色度の分布を算出する算出手段とを有するこ
    とを特徴とするホログラムカラーフィルター検査装置。
  8. 【請求項8】 前記算出手段において、得られた輝度分
    布、色度分布の何れかの値を予め定めた基準値と比較
    し、そのずれ量が予め決めた許容値より大きいか否かを
    判定することを特徴とする請求項7記載のホログラムカ
    ラーフィルター検査装置。
  9. 【請求項9】 前記ホログラムカラーフィルターに設け
    られたアライメントマークと前記マスクに設けられた対
    向アライメントマークとを同時に読み取るアライメント
    マーク読み取り手段を有することを特徴とする請求項7
    記載のホログラムカラーフィルター検査装置。
  10. 【請求項10】 前記マスクを透過した輝度分布及び色
    度分布像を反射型拡散スクリーン上に投影する投影手段
    を有し、前記撮像手段によりその投影像を撮像すること
    により輝度分布及び色度分布像を得ることを特徴とする
    請求項7記載のホログラムカラーフィルター検査装置。
  11. 【請求項11】 前記マスクを透過した輝度分布及び色
    度分布像を、前記マスクと一体に設けられた透過型拡散
    スクリーンを介して前記撮像手段により直接撮像するこ
    とにより得ることを特徴とする請求項7記載のホログラ
    ムカラーフィルター検査装置。
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