JPH11305677A - 反射型液晶表示装置 - Google Patents

反射型液晶表示装置

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JPH11305677A
JPH11305677A JP10109319A JP10931998A JPH11305677A JP H11305677 A JPH11305677 A JP H11305677A JP 10109319 A JP10109319 A JP 10109319A JP 10931998 A JP10931998 A JP 10931998A JP H11305677 A JPH11305677 A JP H11305677A
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JP
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light
grating
liquid crystal
crystal display
display device
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JP10109319A
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English (en)
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Nobuhiko Ichikawa
市川信彦
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に複製でき、白色全域での回折効率が高
く、色度の変化の少ない透過型レリーフホログラムを光
拡散板として用いた反射型液晶表示装置。 【解決手段】 鏡面反射層39が観察側と反対側の液晶
表示素子30の外部あるいは内部に設けられなる反射型
液晶表示装置において、液晶表示素子30の観察側に密
着あるいは近接して、光拡散板機能を有する透過型レリ
ーフ回折光学素子10が配置されている反射型液晶表示
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶表示装
置に関し、特に、表示装置の観察側表面にホログラムか
らなる光拡散板を配置した反射型液晶表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示素子の観察側とは反対の
背面に反射層を配置して外光のある明るい環境下で表示
を観察できるようにした反射型液晶表示装置がよく知ら
れている。この反射型液晶表示装置は消費電力が低いと
いう利点がある一方、外光により表示させるため、表示
が見え難く、また、照明光下においても、最も反射強度
が高い正反射方向では、表面反射によりコントラストが
著しく低下するという問題があった。
【0003】この問題を解決するホログラム技術を用い
た方法がいくつか提案されている。これを以下に示す。
その1つとして、透過型体積ホログラムからなる光拡散
板を観察側表面に配置したものがWO96/37805
等において知られている。この反射型液晶表示装置の特
徴としては、白色表示が可能で、特定波長域では高回折
効率であるといえる。体積型ホログラム材料を使用する
場合、回折効率はある波長において100%を達成する
ことが可能である。
【0004】しかしながら、この方法では高価な体積型
ホログラム材料を使用しなくてはならず、また、ホログ
ラムが体積型であるため、ブラッグの条件から外れる波
長域では必ず回折効率が低減してしまい、白色光全体と
しては十分に光を活用できない。また、そのため、回折
光の色度が照明光の色度から変化してしまうことが問題
である。
【0005】これを解決するために、本出願人は、特願
平9−292462号において、反射型液晶表示装置の
観察側とは反対の背面に配置される反射層として、今ま
でに知られているレリーフホログラムに裏面反射層を設
けたものを使用することを提案した。このホログラムは
すでに偽造防止、意匠性向上のためのグラフィックホロ
グラムとして世に広く知られているものである。
【0006】このレリーフホログラムはエンボス複製が
可能なため、複製品は非常に安価にできる。また、回折
効率のピークは体積型ホログラムに比較して低いが(お
よそ30〜40%)、回折効率の波長による変化はほと
んど見られない。このことにより、ピークの回折効率が
体積ホログラムに比較して低くても、白色全域を考える
と、上記の透過型体積ホログラムからなる光拡散板と遜
色ない回折効率が得られる。また、このことにより、照
明光の色度を略保持した回折光が得られることが言え
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術のこ
のような現状に鑑みてなされたものであり、その目的
は、安価に複製でき、白色全域での回折効率が高く、色
度の変化の少ない透過型レリーフホログラムを光拡散板
として用いた反射型液晶表示装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の反射型液晶表示装置は、鏡面反射層が観察側と反対
側の液晶表示素子の外部あるいは内部に設けられなる反
射型液晶表示装置において、前記液晶表示素子の観察側
に密着あるいは近接して、光拡散板機能を有する透過型
レリーフ回折光学素子が配置されていることを特徴とす
るものである。
【0009】この場合に、透過型レリーフ回折光学素子
としては、面積のある拡散物体からの拡散光と外光に対
応する参照光との干渉縞からなる透過型レリーフホログ
ラム、2次元的にアレー状に配置された微小なセルの集
合体からなる計算機ホログラムであって、そのセルは透
過光に対して各々独自の位相を与える光路長を有してお
り、かつ、垂直に入射する光束を所定の観察域内に実質
的に回折し、その観察域外には実質的には回折しないよ
うな第1の位相分布と、斜めから所定の入射角で入射す
る光束を垂直に出射するような第2の位相分布とを加算
して得られる位相分布を有している計算機ホログラム、
モザイク状の素子要素に分割されており、各素子要素は
モザイク状に配置された格子単位からなり、各格子単位
には直線回折格子が形成されており、格子単位の素子要
素上での配置位置に応じて、その直線回折格子の格子間
隔と格子方向が異なっており、素子要素に所定の方向か
ら特定波長の照明光を入射させる場合に、素子要素中で
の格子単位の配置位置に対応してその格子単位からの回
折光が所定の観察面上の別々の領域に入射するように、
その直線回折格子の格子間隔と格子方向が設定されてい
る回折光学素子、モザイク状の素子要素に分割されてお
り、各素子要素には曲線回折格子が形成されており、素
子要素上での位置に応じてその曲線回折格子の格子間隔
と格子方向が異なっており、素子要素に所定の方向から
特定波長の照明光を入射させる場合に、素子要素中での
曲線回折格子の位置に対応してその曲線回折格子からの
回折光が所定の観察面上の別々の領域に入射するよう
に、その曲線回折格子の格子間隔と格子方向が設定され
ている回折光学素子、回折光学素子面上での位置に応じ
て格子間隔と格子方向が異なる波状曲線状の曲線回折格
子が形成されており、回折光学素子に所定の方向から特
定波長の照明光を入射させる場合に、曲線回折格子の位
置に対応してその曲線回折格子からの回折光が所定の観
察面上の別々の領域に入射するように、その曲線回折格
子の格子間隔と格子方向が設定されている回折光学素
子、等を用いることができる。
【0010】本発明においては、液晶表示素子の観察側
に密着あるいは近接して、光拡散板機能を有する透過型
レリーフ回折光学素子が配置されているので、安価な光
学素子を用いるだけで、観察可能な角度範囲が拡大さ
れ、その角度範囲内で白色全域での回折効率が高く、色
度の変化の少ない明るい反射型液晶表示装置を実現する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の反射型液晶表示
装置の実施例について説明する。まず、本発明において
光拡散板として用いる透過型レリーフホログラムについ
て説明する。図3は、本発明においてホログラム光拡散
板に用いるレリーフホログラムを撮影するための配置
(図(a))と、そのようにして撮影されたレリーフホ
ログラムの作用(図(b))を説明するための図であ
る。図3(a)に示すように、本発明の光拡散板に用い
るレリーフホログラムを撮影するには、フォトレジスト
等のレリーフホログラム感材1を用意し、その前方に距
離をおいてスリガラス等の光拡散板2を配置する。照明
光3を光拡散板2の背面に照明し、光拡散板2で前方へ
拡散された光を物体光4としてホログラム感材1の表面
から入射させると共に、照明光3と可干渉な参照光5を
ホログラム感材1の表面に斜め方向から入射させて、そ
の物体光4と参照光5をホログラム感材1中で干渉さ
せ、レリーフホログラム感材1を処理してその表面に干
渉縞に対応する凹凸レリーフパターンを形成し、その凹
凸レリーフパターンを透明樹脂11(図3(b))にエ
ンボス複製すると、図3(b)に示すような透過型レリ
ーフホログラム10が得られる。このホログラム10
は、例えば光拡散板2左端位置Aからの拡散光を4a、
その中心位置Bからの拡散光を4b、その右端位置Cか
らの拡散光を4cとすると、それぞれの光と参照光5が
干渉してなる多数のホログラムが多重記録されたものと
も言える。
【0012】このような透過型レリーフホログラム10
に撮影のときの参照光5と同じ角度で同じ波長の参照光
5と反対に進む再生照明光15を反対側から入射させる
と、ホログラム10で回折される光は記録のときの光拡
散板2の位置2’に入射するが、光拡散板2の左端位置
Aに対応する位置A’には、ホログラム10の全面から
記録のときの拡散光4aと反対方向に進む光14aが入
射し、同様に、光拡散板2の中心位置Bに対応する位置
B’には光14bが、右端位置Cに対応する位置C’に
は光14cが入射する。
【0013】記録のときの参照光5を例えば緑色領域の
波長の光とし、再生照明光15を白色光とすると、ホロ
グラム10によって回折される光は波長分散を起こし、
上記の回折光14a、14b、14cはそれぞれ点
A’、B’、C’を中心にして分散し、記録のときの光
拡散板2の位置2’に沿ってそれぞれスペクトルa、
b、cを形成する。各スペクトルa、b、cを表す両矢
符の右はR(赤色)、中心はG(緑色)、左はB(青
色)に対応する。図3(b)から明らかなように、スペ
クトルa、b、cは相互にずれるが、範囲Lでは全ての
スペクトルがずれて重なり合っている。これは、光拡散
板2上での3つの点A、B、Cについてだけでなく、よ
り多くの点あるいは全ての点について考えても同じであ
る。つまり、範囲Lにおいては、全ての波長成分の光が
入射することになるので、この範囲Lに眼Eを位置させ
てホログラム10を見ると、ホログラム10全面は白色
に見える。すなわち、透過型レリーフホログラム10は
白色の指向性光拡散板となる。これが本発明において光
拡散板として用いる透過型レリーフホログラムの基本原
理である。
【0014】このような透過型レリーフホログラム10
は、ピークの回折効率は体積型ホログラムに比較して低
いが(約30〜40%)、回折効率の波長による変化は
ほとんど見られない。そのため、白色波長全域を考える
と、体積型ホログラムと比べても遜色のない効率が得ら
れる。また、そのため、照明光の色度を略維持した回折
光が得られ、照明光の色度の変化がほとんどないと言え
る。
【0015】ここで、図3(a)のような配置でフォト
レジスト等のレリーフホログラム感材1上に露光した干
渉縞から図3(b)のような透過型レリーフホログラム
10を作製するための1つの手法を図4を参照にして説
明する。もちろん、図4の方法は1つの例であり、公知
の他の種々の方法を採用することができる。
【0016】図4(a)に示すように、ガラス基板20
表面にポジ型フォトレジスト21を塗布してレリーフホ
ログラム感材とし、図3(a)の配置でホログラム露光
する。その後、干渉縞露光済みのフォトレジスト21を
現像液で処理し、図4(b)に示すように、フォトレジ
スト21の表面に干渉縞に対応する凹凸レリーフパター
ン23を形成する。次いで、図4(c)に示すように、
このフォトレジスト21の凹凸レリーフパターン23上
に紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂あるいは熱硬化
型樹脂24を滴下して紫外線、電子線あるいは熱線25
を照射して樹脂24を硬化させる。その後、ガラス基板
20とフォトレジスト21からなる原版を剥離して、図
4(d)に示すような凹凸レリーフパターン23と相補
的な凹凸レリーフパターン23’を有するマザー版26
を得る。そして、図4(e)に示すように、このマザー
版26の凹凸レリーフパターン23’上に紫外線硬化型
樹脂、電子線硬化型樹脂あるいは熱硬化型樹脂27を滴
下して紫外線、電子線あるいは熱線28を照射して樹脂
27を硬化させ、その後、マザー版26を剥離すること
により、図4(f)に示すように、ホログラムの干渉縞
に対応し、凹凸レリーフパターン23と同じ凹凸レリー
フパターン23”がエンボス複製された透明樹脂11が
得られる。この凹凸レリーフパターン23”を有する透
明樹脂11が光拡散性の透過型レリーフホログラム10
として用いられる。上記マザー版26は何度でもエンボ
ス複製に用いることができるので、図3(b)に示した
ような本発明においても用いる透過型レリーフホログラ
ム10は非常に安価に作製することができる。
【0017】本発明においては、このような透過型レリ
ーフホログラムからなる光拡散板10を、反射型液晶表
示装置の観察側に密着あるいは近接配置することによ
り、観察可能な角度範囲を拡大する。図1にその様子を
示す。ここで、反射型カラー液晶表示装置30は、ツイ
ストネマチック液晶等の液晶層36が透明ガラス板31
と32の間に挟まれてなり、観察側の透明ガラス板31
の液晶層36と接する面には、ストライプ状等に配置さ
れたRGBからなるカラーフィルター33(カラー液晶
表示装置でなくモノクロ液晶表示装置の場合は、カラー
フィルター33は省かれる。)とその表面側に積層され
たTFTを含む透明画素電極34とが設けられ、観察側
とは反対の背面側の透明ガラス板32の液晶層36と接
する面には、共通対向電極35が設けられており、さら
にそれら電極34、35表面には図示しない配向膜、ブ
ラックマトリックス等が設けられている。画素電極34
はR(赤色)、G(緑色)、B(青色)画素毎に独立に
制御可能になっている(モノクロ液晶表示装置の場合
は、モノクロ画素毎に独立に制御可能になってい
る。)。なお、透明画素電極34、透明共通対向電極3
5の代わりに、一方を透明信号電極、他方を透明走査電
極とするマトリックス電極構造にすることもできる。ま
た、透明ガラス板31の入射側及び透明ガラス板32の
射出側には偏光板37、38が配置されており、さら
に、背面側の偏光板38の上にはアルミニウム等からな
る鏡面反射層39が設けられている。このような反射型
カラー液晶表示装置30の観察側の偏光板37上に、光
拡散板10として、図3(b)で説明したような特性の
透過型レリーフホログラムが密着あるいは近接配置され
ている。
【0018】このような反射型カラー液晶表示装置30
においては、反射型カラー液晶表示装置30の斜め前方
から入射した外光40は、光拡散板10で透過散乱さ
れ、その散乱光41は透明画素領域を通り、鏡面反射層
39で正反射され、再び透明画素領域を通って光拡散板
10に入射して前記原理により拡散光42となるため、
観察可能な角度範囲が拡大され、その角度範囲内で白色
全域での回折効率が高く、色度の変化の少ない明るい反
射型液晶表示装置を実現することができる。
【0019】なお、図1は鏡面反射層39を液晶表示装
置20の外部に配置する場合であるが、図2に示すよう
に、液晶表示装置20の内部に鏡面反射層を配置する場
合にも本発明は同様に適用できる。この例の反射型カラ
ー液晶表示装置30’は、ツイストネマチック液晶等の
液晶層36が透明ガラス板31とガラス板32’の間に
挟まれてなり、観察側の透明ガラス板31の液晶層36
と接する面には、ストライプ状等に配置されたRGBか
らなるカラーフィルター33(カラー液晶表示装置でな
くモノクロ液晶表示装置の場合は、カラーフィルター3
3は省かれる。)とその表面側に積層されたTFTを含
む透明画素電極34とが設けられ、観察側と反対側のガ
ラス板32’の液晶層36と接する面には、共通対向電
極を兼ねる金属鏡面反射層35’が設けられており、さ
らにそれら電極34、35’表面には図示しない配向
膜、ブラックマトリックス等が設けられている。画素電
極34はR(赤色)、G(緑色)、B(青色)画素毎に
独立に制御可能になっている(モノクロ液晶表示装置の
場合は、モノクロ画素毎に独立に制御可能になってい
る。)。また、透明ガラス板31の入射側には偏光板3
7が配置されている。このような反射型カラー液晶表示
装置30’の観察側の偏光板37上に、光拡散板10と
して、図3(b)で説明したような特性の透過型レリー
フホログラムが密着あるいは近接配置されている。この
場合にも、反射型カラー液晶表示装置30’の斜め前方
から入射した外光は、同様に光拡散板10で透過散乱さ
れ、その散乱光は透明画素領域を通り、共通対向電極を
兼ねる金属鏡面反射層35’で正反射され、再び透明画
素領域を通って光拡散板10に入射して前記原理により
拡散光となるため、観察可能な角度範囲が拡大され、そ
の角度範囲内で白色全域での回折効率が高く、色度の変
化の少ない明るい反射型液晶表示装置を実現することが
できる。
【0020】なお、本発明おいて光拡散板として用いる
透過型レリーフホログラムとしては、図3(a)のよう
な配置で撮影したホログラムの他に、特願平9−354
628号で提案した計算機ホログラムを用いてもよい。
この計算機ホログラムは、その特許請求の範囲に記載さ
れているように、2次元的にアレー状に配置された微小
なセルの集合体からなる計算機ホログラムであって、そ
のセルは透過光に対して各々独自の位相を与える光路長
を有しており、かつ、垂直に入射する光束を所定の観察
域内に実質的に回折し、その観察域外には実質的には回
折しないような第1の位相分布と、斜めから所定の入射
角で入射する光束を垂直に出射するような第2の位相分
布とを加算して得られる位相分布を有しているものであ
り、そのセルは縦横に碁盤の目状に配置されているもの
とすることができるものである。
【0021】さらに、本発明おいて光拡散板として用い
る透過型レリーフホログラムとしては、特願平10−7
182号で提案した回折光学素子をレリーフ型にしたも
のを用いてもよい。この回折光学素子は、その特許請求
の範囲に記載されているように、モザイク状の素子要素
に分割されており、各素子要素はモザイク状に配置され
た格子単位からなり、各格子単位には直線回折格子が形
成されており、格子単位の素子要素上での配置位置に応
じて、その直線回折格子の格子間隔と格子方向が異なっ
ており、素子要素に所定の方向から特定波長の照明光を
入射させる場合に、素子要素中での格子単位の配置位置
に対応してその格子単位からの回折光が所定の観察面上
の別々の領域に入射するように、その直線回折格子の格
子間隔と格子方向が設定されているものである。もう1
つの回折光学素子は、モザイク状の素子要素に分割され
ており、各素子要素には曲線回折格子が形成されてお
り、素子要素上での位置に応じてその曲線回折格子の格
子間隔と格子方向が異なっており、素子要素に所定の方
向から特定波長の照明光を入射させる場合に、素子要素
中での曲線回折格子の位置に対応してその曲線回折格子
からの回折光が所定の観察面上の別々の領域に入射する
ように、その曲線回折格子の格子間隔と格子方向が設定
されているものである。さらにもう1つの回折光学素子
は、回折光学素子面上での位置に応じて格子間隔と格子
方向が異なる波状曲線状の曲線回折格子が形成されてお
り、回折光学素子に所定の方向から特定波長の照明光を
入射させる場合に、曲線回折格子の位置に対応してその
曲線回折格子からの回折光が所定の観察面上の別々の領
域に入射するように、その曲線回折格子の格子間隔と格
子方向が設定されているものである。
【0022】これらの計算機ホログラム、レリーフ型回
折光学素子を図1及び図2に示したような反射型液晶表
示装置の観察側に密着あるいは近接配置することによ
り、同様に、観察可能な角度範囲が拡大され、その角度
範囲内で白色全域での回折効率が高く、色度の変化の少
ない明るい反射型液晶表示装置を実現することができ
る。
【0023】以上、本発明の反射型液晶表示装置を実施
例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に
限定されず種々の変形が可能である。また、本発明にお
いて光拡散板機能を有する透過型レリーフ回折光学素子
を適用する反射型液晶表示装置は、図1、図2に示した
ような原理、構成のものに限定されず種々のタイプのも
のに適用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の反射型液晶表示装置によると、液晶表示素子の観察側
に密着あるいは近接して、光拡散板機能を有する透過型
レリーフ回折光学素子が配置されているので、安価な光
学素子を用いるだけで、観察可能な角度範囲が拡大さ
れ、その角度範囲内で白色全域での回折効率が高く、色
度の変化の少ない明るい反射型液晶表示装置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型液晶表示装置の1実施例の構成
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の反射型液晶表示装置のもう1つの実施
例の構成を示す概略断面図である。
【図3】本発明においてホログラム光拡散板に用いる透
過型レリーフホログラムを撮影するための配置とレリー
フホログラムの作用を説明するための図である。
【図4】透過型レリーフホログラムの複製方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…レリーフホログラム感材 2…光拡散板 2’…記録のときの光拡散板の位置 3…照明光 4…物体光 4a、4b、4c…拡散光 5…参照光 11…透明樹脂 10…透過型レリーフホログラム(光拡散板) 15…再生照明光 14a、14b、14c…回折光 20…ガラス基板 21…ポジ型フォトレジスト 23…凹凸レリーフパターン 23’…凹凸レリーフパターン 23”…凹凸レリーフパターン 24…紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂あるいは熱
硬化型樹脂 25…電子線あるいは熱線 26…マザー版 27…紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂あるいは熱
硬化型樹脂 28…紫外線、電子線あるいは熱線 30…反射型カラー液晶表示装置 30’…反射型カラー液晶表示装置 31、32…透明ガラス板 32’…ガラス板 33…カラーフィルター 34…透明画素電極 35…共通対向電極 35’…共通対向電極を兼ねる金属鏡面反射層 36…液晶層 37、38…偏光板 39…鏡面反射層 40…外光 41…散乱光 42…拡散光 A、B、C…光拡散板の位置 A’、B’、C’…光拡散板のA、B、Cの位置に対応
する位置 L…白色に見える範囲 E…眼 a、b、c…スペクトル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡面反射層が観察側と反対側の液晶表示
    素子の外部あるいは内部に設けられなる反射型液晶表示
    装置において、前記液晶表示素子の観察側に密着あるい
    は近接して、光拡散板機能を有する透過型レリーフ回折
    光学素子が配置されていることを特徴とする反射型液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記透過型レリーフ回折光学素子が、面
    積のある拡散物体からの拡散光と外光に対応する参照光
    との干渉縞からなる透過型レリーフホログラムからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の反射型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記透過型レリーフ回折光学素子が、2
    次元的にアレー状に配置された微小なセルの集合体から
    なる計算機ホログラムであって、そのセルは透過光に対
    して各々独自の位相を与える光路長を有しており、か
    つ、垂直に入射する光束を所定の観察域内に実質的に回
    折し、その観察域外には実質的には回折しないような第
    1の位相分布と、斜めから所定の入射角で入射する光束
    を垂直に出射するような第2の位相分布とを加算して得
    られる位相分布を有している計算機ホログラムからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の反射型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記透過型レリーフ回折光学素子が、モ
    ザイク状の素子要素に分割されており、各素子要素はモ
    ザイク状に配置された格子単位からなり、各格子単位に
    は直線回折格子が形成されており、格子単位の素子要素
    上での配置位置に応じて、その直線回折格子の格子間隔
    と格子方向が異なっており、素子要素に所定の方向から
    特定波長の照明光を入射させる場合に、素子要素中での
    格子単位の配置位置に対応してその格子単位からの回折
    光が所定の観察面上の別々の領域に入射するように、そ
    の直線回折格子の格子間隔と格子方向が設定されている
    回折光学素子からなることを特徴とする請求項1記載の
    反射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記透過型レリーフ回折光学素子が、モ
    ザイク状の素子要素に分割されており、各素子要素には
    曲線回折格子が形成されており、素子要素上での位置に
    応じてその曲線回折格子の格子間隔と格子方向が異なっ
    ており、素子要素に所定の方向から特定波長の照明光を
    入射させる場合に、素子要素中での曲線回折格子の位置
    に対応してその曲線回折格子からの回折光が所定の観察
    面上の別々の領域に入射するように、その曲線回折格子
    の格子間隔と格子方向が設定されている回折光学素子か
    らなることを特徴とする請求項1記載の反射型液晶表示
    装置。
  6. 【請求項6】 前記透過型レリーフ回折光学素子が、回
    折光学素子面上での位置に応じて格子間隔と格子方向が
    異なる波状曲線状の曲線回折格子が形成されており、回
    折光学素子に所定の方向から特定波長の照明光を入射さ
    せる場合に、曲線回折格子の位置に対応してその曲線回
    折格子からの回折光が所定の観察面上の別々の領域に入
    射するように、その曲線回折格子の格子間隔と格子方向
    が設定されている回折光学素子からなることを特徴とす
    る請求項1記載の反射型液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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