JPH0989031A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

Info

Publication number
JPH0989031A
JPH0989031A JP26918295A JP26918295A JPH0989031A JP H0989031 A JPH0989031 A JP H0989031A JP 26918295 A JP26918295 A JP 26918295A JP 26918295 A JP26918295 A JP 26918295A JP H0989031 A JPH0989031 A JP H0989031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower cap
welding
mounting eye
shock absorber
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26918295A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Furuta
孝 古田
Shinichi Sugioka
伸一 杉岡
Toshihiro Mizobuchi
利博 溝淵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP26918295A priority Critical patent/JPH0989031A/ja
Publication of JPH0989031A publication Critical patent/JPH0989031A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器のロアーキャップに形成する突起
を変更して、補強溶接を施すことなく電気抵抗溶接のみ
によって取付アイの結合強度を増大する。 【解決手段】 ロアーキャップ3の下面に中心部分を取
り巻いて土手状または椀状の突起6を形成し、当該突起
6に対して接触部の電気抵抗熱を利用して電気抵抗溶接
により取付アイ4を固着するなり、或いは、上記と併せ
て、ロアーキャップ3の下面中心部分にも周囲の突起6
よりも低い椀状突起(6g)を形成し、当該突起(6
g)を含めて各突起6,(6g)に対し電気抵抗溶接で
取付アイ4を固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧緩衝器のロ
アーキャップに形成した突起に対して取付アイを電気抵
抗溶接で取り付ける場合の溶接(プロジェクション溶
接)構造に関し、さらに詳しくは、電気抵抗溶接後の補
強溶接を必要としない改良された取付アイの溶着構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】油圧緩衝器のロアーキャップに対して取
付アイを溶着する際には、これまで、当該ロアーキャッ
プの下面中心部分に椀状の突起(プロジェクション)を
形成しておき、この突起に取付アイを押し付けて電気抵
抗溶接により溶着している。
【0003】しかし、これだけでは、取付アイに曲げや
こじれ等の大きな外力が加わった場合に、上記溶着部分
の強度が不足して取付アイがロアーキャップから取れて
しまう恐れがある。
【0004】そこで、このような恐れのある場合には、
さらに、ロアーキャップと取付アイとの間に補強溶接と
して、二酸化炭素ガス(co2)またはメタルアルゴン
ガス(MAG)等のシールドガスの雰囲気中で行う所謂
ガスシールド溶接を施し、当該ガスシールド溶接による
補強溶接で溶着部分の結合強度を確保するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、取付アイ
の溶着部分に後からガスシールド溶接による補強溶接を
施すことで取付アイの結合強度を確保することはできる
が、その反面、曲げやこじれ等によって取付アイに加わ
る入力に対して当該溶着部分の結合強度が耐えるために
は10から20ミリメートル程度の長さの補強溶接を必
要とする。
【0006】そのために、上記の補強溶接に当っては、
溶接トーチ或いはワークの一方または両方を相対的に移
動させて溶接長さを確保しなければならず、補強溶接に
要する加工時間が長くなる。
【0007】その結果、当該補強溶接を流れ作業の間で
行おうとすると、他の工程との時間的なラインバランス
が悪くなるのでどうしてもライン外作業で行わざるを得
ず、全体としての作業能率が低下してしまうという不具
合をもつ。
【0008】さらに、上記補強溶接は溶融溶接であるが
ために、溶接設備は勿論のことワイヤやシールドガスお
よびコンタクトチップ等の副資材をも必要とし、製作費
が嵩むという問題点をも有していた。
【0009】したがって、この発明の目的は、ロアーキ
ャップに形成する突起の構成を変更することで、後から
補強溶接を施すことなく電気抵抗溶接のみによって取付
アイの結合強度を確保することのできる新規の構成を備
えた油圧緩衝器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、この発
明において、ロアーキャップの下面に中心部分を取り巻
いて土手状または椀状の突起を形成し、当該突起に対し
て電気抵抗溶接により取付アイを固着するなり、或い
は、上記と併せて、ロアーキャップの下面中心部分にも
周囲の突起よりも低い椀状突起を形成し、当該突起を含
めて各突起に対し電気抵抗溶接で取付アイを固着するこ
とにより達成される。
【0011】すなわち、上記のようにして、取付アイを
ロアーキャップに固着することにより、従来、ロアーキ
ャップの中心部分の一箇所のみであった取付アイの溶着
部分が当該中心部分を挟んだ両側の二箇所或いは中心部
分と両側の三箇所となる。
【0012】そのために、溶着部分の断面積がこれまで
のほぼ二倍または三倍に増大すると共に、取付アイに加
わった曲げやこじれ等によって生じるモーメントもこれ
らの溶着部分に分散されて作用することになる。
【0013】その結果、後から補強溶接を施すことなく
電気抵抗溶接のみによって取付アイの結合強度を確保す
ることが可能になるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、油圧緩衝器1の全体図を
示すもので、ここでは、要部である下端部分のみを切り
欠いて概略的に示してある。
【0015】図1において、油圧緩衝器1の本体である
アウターシェル2の下端は、ロアーキャップ3を嵌着し
た後にこれら両者をシーム溶接で結合することにより、
当該ロアーキャップ3で油密に閉じられている。
【0016】ロアーキャップ3の下面には、リング状に
形成した取付アイ4がアウターシェル2と軸線方向に並
べて縦に設けてあり、油圧緩衝器1は、当該取付アイ4
とアウターシェル2から延びるピストンロッド5の先端
とを通して例えば自動車の車輪と車体との間に上下方向
へと向けて介装される。
【0017】かくして、車輪と車体の上下方向への相対
変位に伴い油圧緩衝器1が共に伸縮動作し、当該油圧緩
衝器1で減衰力を発生しつつ車体の上下振動を減衰して
制振作用を行う。
【0018】一方、上記ロアーキャップ3の下面に取付
アイ4を溶着するに当って、この実施の態様の場合にあ
っては、図2と図3にみられるように、予め、ロアーキ
ャップ3の下面中心部分を取り巻いて環状に形成したエ
ンドレスの土手状突起6を形成しておく。
【0019】そして、この土手状突起6に対して取付ア
イ4を押し付けながら両者間に電流を流し、接触部の発
熱を利用して溶融溶接を行う所謂電気抵抗溶接によって
当該取付アイ4をロアーキャップ3に溶着してある。
【0020】これにより、取付アイ4は、ロアーキャッ
プ3に対して中心部分を挟んだ両側の二箇所で溶着され
ることになる。
【0021】そのために、ロアーキャップ3に対する取
付アイ4の溶着部分の断面積は、ロアーキャップ3の中
心部分でのみ溶着した場合と比べてほぼ倍増する。
【0022】また、取付アイ4に加わる曲げやこじれ等
によって生じるモーメントも、これら二箇所の溶着部分
に分散されて作用する。
【0023】その結果、ロアーキャップ3に対して取付
アイ4を電気抵抗溶接によって溶着したのち、当該溶着
部分に補強溶接を施すことなく電気抵抗溶接のみによっ
て取付アイ4の結合強度を確保することができる。
【0024】このように、当該実施の態様にあっては、
ロアーキャップ3側のエンドレスの土手状突起6を利用
してリング状の取付アイ4を、当該ロアーキャップ3の
中心部分を挟む二点で溶着することにより補強溶接を廃
止するようにしている。
【0025】このことから、上記土手状突起6は、必ず
しもこの実施の態様のように環状である必要はなく、楕
円状或いは四角形状または多角形状等のどのような形状
のものであっても同様である。
【0026】また、これらの土手状突起6は、例えば、
図4に示すように、エンドレスにすることなく複数の土
手状突起6a,6bとに分けて対向配置するなり、或い
は、図5に示すように、同じく、複数の椀状突起6c,
6d,6e,6fに分けて形成するようにしても同様で
あることは容易に理解できよう。
【0027】さらに、図6は、先の図2および図3の実
施の態様に対して、ロアーキャップ3の下面中心部分に
も周囲の土手状突起6より低い椀状突起6gを形成し、
当該突起6gを含めて各突起6,6aに電気抵抗溶接で
取付アイ4を溶着した場合の実施の態様を示している。
【0028】このものによれば、取付アイ4がロアーキ
ャップ3の中心部分を挟んだ両側の二箇所で溶着される
だけでなく、中心部分をも加えた三箇所で溶着されるこ
とになるので溶着部分の断面積がさらに増大し、かつ、
曲げやこじれ等によって生じるモーメントもこれら三箇
所の溶着部分に分散されることになる。
【0029】なお、上記椀状突起6gは、図4および図
5において点線で示すように、これらの図4および図5
の実施の態様においてもそのまま適用し得ることは言う
までもない。
【0030】一方、この発明を施す対象の油圧緩衝器1
がガス封入式の油圧緩衝器であった場合には、図6にお
いて実線でまた図4および図5にあっては点線でそれぞ
れ示してあるように、椀状突起6gを貫通して注油孔7
を穿設しておく。
【0031】そして、当該注油孔7を通して油圧緩衝器
1内へと作動油を注入した後にガス室内へと所定圧力の
不活性ガスを封入し、かつ、注油孔7を栓で封止してか
らそのままの状態を保ってローアキャップ3に取付アイ
4を溶着してやる。
【0032】これにより、ロアーキャップ3に対して取
付アイ4が三点で溶着されると同時に、注油孔7も当該
取付アイ4によって半永久的に閉塞されることになる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、ロアーキャップに対して取付アイが中心部分を挟む
両側の二箇所で溶着されることになり、これによって、
溶着部分の断面積が増大すると共に、曲げやこじれによ
るモーメントもこれら二箇所の溶着部分に分散される。
【0034】したがって、後からこれらの溶着部分に対
して施す補強溶接を廃止し、電気抵抗溶接のみによって
取付アイ4の結合強度を確保することができる。
【0035】請求項2の発明にあっても、上記と同じく
ロアーキャップに対して取付アイが中心部分を挟む両側
の二箇所で溶着されることになり、したがって、後から
施す補強溶接を廃止して電気抵抗溶接のみより取付アイ
の結合強度を確保することが可能となる。
【0036】また、請求項3の発明によれば、ロアーキ
ャップに対して取付アイが中心部分を挟む両側と中心部
分の三箇所で溶着されることになるので、後から補強溶
接を施すことなく電気抵抗溶接のみよって取付アイの結
合強度をさらに大きくとることができる。
【0037】請求項4の発明にあっては、上記した効果
に加えて、ロアーキャップに対する取付アイの溶着作業
と併せて自動的に作動油の注油孔をも閉塞することがで
きるという効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用する油圧緩衝器の一部を切断し
て示す概略図である。
【図2】ロアーキャップの一実施の態様を示す縦断正面
図である。
【図3】同上、ロアーキャップの底面図である。
【図4】同じく、ロアーキャップの別の実施の態様を示
す底面図である。
【図5】さらに、ロアーキャップの他の実施の態様を示
す底面図である。
【図6】同じく、ロアーキャップのさらに別の実施の態
様を示す底面図である。
【符号の説明】 1 油圧緩衝器 3 ロアーキャップ 4 取付アイ 6,6a,6b 土手状突起 6c,6d,6e,6f,6g 椀状突起 7 注油孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアーキャップの下面に中心部分を取り
    巻いてエンドレスの土手状突起を形成し、当該突起に対
    して電気抵抗溶接により取付アイを溶着したことを特徴
    とする油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 ロアーキャップの下面に中心部分を取り
    巻いて複数の土手状突起または椀状突起を形成し、これ
    ら突起に対して電気抵抗溶接により取付アイを溶着した
    ことを特徴とする油圧緩衝器。
  3. 【請求項3】 ロアーキャップの下面中心部分に対して
    も周囲の突起より低い椀状突起を形成し、当該突起を含
    めて各突起に対し電気抵抗溶接で取付アイを溶着した請
    求項1または2の油圧緩衝器。
  4. 【請求項4】 ロアーキャップの下面に中心部分に形成
    した椀状の突起を貫通して注油孔を穿設した請求項3の
    油圧緩衝器。
JP26918295A 1995-09-22 1995-09-22 油圧緩衝器 Pending JPH0989031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26918295A JPH0989031A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 油圧緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26918295A JPH0989031A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 油圧緩衝器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0989031A true JPH0989031A (ja) 1997-03-31

Family

ID=17468831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26918295A Pending JPH0989031A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 油圧緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0989031A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010525255A (ja) * 2007-04-16 2010-07-22 テンネコ・オートモティブ・オペレーティング・カンパニー・インコーポレイテッド 改良されたロッドアセンブリ溶接部

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010525255A (ja) * 2007-04-16 2010-07-22 テンネコ・オートモティブ・オペレーティング・カンパニー・インコーポレイテッド 改良されたロッドアセンブリ溶接部
KR101402965B1 (ko) * 2007-04-16 2014-06-03 테네코 오토모티브 오퍼레이팅 컴파니 인코포레이티드 개선된 로드 어셈블리 용접

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2310789T3 (es) Procedimiento para fabricar un contenedor presurizado.
EP1355080B1 (en) Methods of manufacturing an outer shell unit
JPH0989031A (ja) 油圧緩衝器
US6705438B2 (en) Method for attaching ring to damper base cup and damper having ring
JP4638215B2 (ja) 金属板接合構造
WO2022113526A1 (ja) 緩衝器
JP4844885B2 (ja) シリンダ装置およびその製造方法
JP3095252B2 (ja) ソレノイド
JP2002295569A (ja) ストラット式アウターシェルユニット
JP4225396B2 (ja) アキュムレータの製造方法
JP6445873B2 (ja) ショックアブソーバ
JPH11182610A (ja) ストラット型サスペンションの複筒式緩衝器
JP2000356238A (ja) ショックアブソーバの保持構造
JP4265712B2 (ja) アキュムレータの製造方法
JP4092271B2 (ja) 油圧緩衝器の取付部
JP4729170B2 (ja) ストラット式アウターシェルユニットおよびその製造方法
JP4092273B2 (ja) 油圧緩衝器に対する取付アイの固定方法
JP3988216B2 (ja) カウルトップサイド部の結合構造
EP1317986B1 (en) Method for attaching a ring to a pressurised damper using gas metal arc welding
JP2005163824A (ja) シリンダ装置
CN115805995A (zh) 一种采用非承载式车身的车辆、车架大梁及其制备方法
JP7177970B2 (ja) 緩衝器
JP7361331B2 (ja) 継手構造及び構体、並びに構造体
JPH0521669B2 (ja)
KR20190111790A (ko) 밀봉된 베이스부를 갖는 실린더 어셈블리