JPH0988643A - 可変バルブタイミング装置の診断装置 - Google Patents
可変バルブタイミング装置の診断装置Info
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- JPH0988643A JPH0988643A JP7250830A JP25083095A JPH0988643A JP H0988643 A JPH0988643 A JP H0988643A JP 7250830 A JP7250830 A JP 7250830A JP 25083095 A JP25083095 A JP 25083095A JP H0988643 A JPH0988643 A JP H0988643A
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高地での誤診断を防止する。
【解決手段】 所定の診断許可条件(S1〜S7)に
て、診断開始時の吸入空気流量Q0 を記憶してから(S
11)、可変バルブタイミング装置をON状態(低速用バ
ルブタイミング)から強制的にOFF状態(高速用バル
ブタイミング)に切換える(S12)。そして、切換後の
吸入空気流量の変化量(減少量)ΔQ=Q0 −Qを算出
し(S16)、診断用基準値SLと比較して(S16)、正
常・異常を判定する(S19,S20)。ここにおいて、診
断許可条件の1つとして、大気圧PAを検出し、大気圧
PAが小の高地では、診断を禁止する(S5)。
て、診断開始時の吸入空気流量Q0 を記憶してから(S
11)、可変バルブタイミング装置をON状態(低速用バ
ルブタイミング)から強制的にOFF状態(高速用バル
ブタイミング)に切換える(S12)。そして、切換後の
吸入空気流量の変化量(減少量)ΔQ=Q0 −Qを算出
し(S16)、診断用基準値SLと比較して(S16)、正
常・異常を判定する(S19,S20)。ここにおいて、診
断許可条件の1つとして、大気圧PAを検出し、大気圧
PAが小の高地では、診断を禁止する(S5)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの可変バ
ルブタイミング装置(VTC)の診断装置に関する。
ルブタイミング装置(VTC)の診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用エンジンにおいて
は、吸排気バルブ(吸気バルブ又は排気バルブ)のバル
ブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置
(VTC)を備え、エンジン運転条件(主にエンジン回
転数)に応じてバルブタイミングを制御している(特開
平2−298615号公報参照)。
は、吸排気バルブ(吸気バルブ又は排気バルブ)のバル
ブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置
(VTC)を備え、エンジン運転条件(主にエンジン回
転数)に応じてバルブタイミングを制御している(特開
平2−298615号公報参照)。
【0003】また、このような可変バルブタイミング装
置の診断のため、所定の診断許可条件にて、可変バルブ
タイミング装置を強制的に切換動作させて、この切換動
作(バルブタイミングの変更)によるエンジン運転状態
(例えば吸入空気流量)の変化量を検出し、この変化量
が基準値以上であれば正常、基準値未満であれば異常と
診断している。
置の診断のため、所定の診断許可条件にて、可変バルブ
タイミング装置を強制的に切換動作させて、この切換動
作(バルブタイミングの変更)によるエンジン運転状態
(例えば吸入空気流量)の変化量を検出し、この変化量
が基準値以上であれば正常、基準値未満であれば異常と
診断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の可変バルブタイミング装置の診断装置にあっ
ては、高地にて診断を行うと、バルブタイミングが変更
されても、空気密度が薄いために吸入空気流量などの変
化量が小さいので、正常であっても異常と誤診断する可
能性があるという問題点があった。
うな従来の可変バルブタイミング装置の診断装置にあっ
ては、高地にて診断を行うと、バルブタイミングが変更
されても、空気密度が薄いために吸入空気流量などの変
化量が小さいので、正常であっても異常と誤診断する可
能性があるという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、高地での誤診断を防止できる可変バルブタイミング
装置の診断装置を提供することを目的とする。
み、高地での誤診断を防止できる可変バルブタイミング
装置の診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、図1に示すように、可変バルブタイミング
装置を強制的に切換動作させる診断用強制切換手段と、
この切換動作によるエンジン運転状態の変化量を検出す
る運転状態変化量検出手段と、検出されたエンジン運転
状態の変化量に基づいて可変バルブタイミング装置の正
常・異常を診断する診断手段と、を備える可変バルブタ
イミング装置の診断装置において、高度を検出する高度
検出手段と、検出された高度が所定値以上のときに前記
診断手段による診断を禁止する診断禁止手段と、を設け
たことを特徴とする。
る発明では、図1に示すように、可変バルブタイミング
装置を強制的に切換動作させる診断用強制切換手段と、
この切換動作によるエンジン運転状態の変化量を検出す
る運転状態変化量検出手段と、検出されたエンジン運転
状態の変化量に基づいて可変バルブタイミング装置の正
常・異常を診断する診断手段と、を備える可変バルブタ
イミング装置の診断装置において、高度を検出する高度
検出手段と、検出された高度が所定値以上のときに前記
診断手段による診断を禁止する診断禁止手段と、を設け
たことを特徴とする。
【0007】このように、高度を検出して、これが所定
値以上のときには診断を禁止するので、高地での誤診断
を防止できる。また、高地では、スロットル開度を全開
に制御する場合が増えるなど、運転者の加速要求の傾向
が強まるので、このときに診断のためにバルブタイミン
グが変更されて、トルクが減少したりすると、運転性に
影響を及ぼすが、このようなことも防止できる。
値以上のときには診断を禁止するので、高地での誤診断
を防止できる。また、高地では、スロットル開度を全開
に制御する場合が増えるなど、運転者の加速要求の傾向
が強まるので、このときに診断のためにバルブタイミン
グが変更されて、トルクが減少したりすると、運転性に
影響を及ぼすが、このようなことも防止できる。
【0008】請求項2に係る発明では、前記診断禁止手
段に代えて、検出された高度に応じて前記診断手段にて
エンジン運転状態の変化量と比較する診断用基準値を変
化させる基準値可変手段を設けたことを特徴とする。高
度に応じてエンジン運転状態の変化量と比較する診断用
基準値を変化させることができ、高地では、診断用基準
値を小さくすることで、バルブタイミングの変更に伴う
変化量が小さくても、誤診断を防止できるのみならず、
より積極的に適切な診断を行うことができる。
段に代えて、検出された高度に応じて前記診断手段にて
エンジン運転状態の変化量と比較する診断用基準値を変
化させる基準値可変手段を設けたことを特徴とする。高
度に応じてエンジン運転状態の変化量と比較する診断用
基準値を変化させることができ、高地では、診断用基準
値を小さくすることで、バルブタイミングの変更に伴う
変化量が小さくても、誤診断を防止できるのみならず、
より積極的に適切な診断を行うことができる。
【0009】請求項3に係る発明では、前記高度検出手
段として大気圧センサを用いたことを特徴とする。高度
検出を大気圧センサにより行うので、比較的低コストに
実施できる。尚、大気圧が所定値以下のときに高地と判
定する。請求項4に係る発明では、前記高度検出手段は
スロットル開度とシリンダ吸入空気量相当値との関係か
ら高度を推定するものであることを特徴とする。
段として大気圧センサを用いたことを特徴とする。高度
検出を大気圧センサにより行うので、比較的低コストに
実施できる。尚、大気圧が所定値以下のときに高地と判
定する。請求項4に係る発明では、前記高度検出手段は
スロットル開度とシリンダ吸入空気量相当値との関係か
ら高度を推定するものであることを特徴とする。
【0010】高度検出をスロットル開度に対するシリン
ダ吸入空気量相当値の関係から推定して行うので、特別
なセンサを追加することなく実施できる。尚、同一スロ
ットル開度においてシリンダ吸入空気量相当値が小さい
場合に高地と判定する。請求項5に係る発明では、前記
高度検出手段及びこれに基づく診断禁止手段に代えて、
シリンダ吸入空気量相当値を検出するシリンダ吸入空気
量検出手段と、検出されたシリンダ吸入空気量相当値が
診断許可条件スロットル開度の下限値における平地での
シリンダ吸入空気量相当値から診断許可条件スロットル
開度の上限値における高地でのシリンダ吸入空気量相当
値までの範囲外のときに前記診断手段による診断を禁止
する診断禁止手段と、を設けたことを特徴とする。
ダ吸入空気量相当値の関係から推定して行うので、特別
なセンサを追加することなく実施できる。尚、同一スロ
ットル開度においてシリンダ吸入空気量相当値が小さい
場合に高地と判定する。請求項5に係る発明では、前記
高度検出手段及びこれに基づく診断禁止手段に代えて、
シリンダ吸入空気量相当値を検出するシリンダ吸入空気
量検出手段と、検出されたシリンダ吸入空気量相当値が
診断許可条件スロットル開度の下限値における平地での
シリンダ吸入空気量相当値から診断許可条件スロットル
開度の上限値における高地でのシリンダ吸入空気量相当
値までの範囲外のときに前記診断手段による診断を禁止
する診断禁止手段と、を設けたことを特徴とする。
【0011】高度検出の代わりに、診断許可条件とし
て、シリンダ吸入空気量相当値の範囲(診断許可条件ス
ロットル開度の下限値における平地でのシリンダ吸入空
気量相当値から診断許可条件スロットル開度の上限値に
おける高地でのシリンダ吸入空気量相当値までの範囲)
を制限することで、誤診断を防止する。
て、シリンダ吸入空気量相当値の範囲(診断許可条件ス
ロットル開度の下限値における平地でのシリンダ吸入空
気量相当値から診断許可条件スロットル開度の上限値に
おける高地でのシリンダ吸入空気量相当値までの範囲)
を制限することで、誤診断を防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。先ず本発明の第1の実施例を図2〜図4により説
明する。図2はシステム構成を示している。エンジン1
には、吸気通路2からスロットル弁3によって制御され
た空気が吸気バルブ4を介して吸入される。また、吸気
バルブ4の直前に燃料噴射弁5が設けられていて、これ
により燃料が噴射供給されて、エンジン1の燃焼室内に
混合気が生成される。エンジン1の燃焼室内で混合気は
点火栓6により点火されて燃焼し、排気は排気バルブ7
を介して排気通路8へ排出される。
する。先ず本発明の第1の実施例を図2〜図4により説
明する。図2はシステム構成を示している。エンジン1
には、吸気通路2からスロットル弁3によって制御され
た空気が吸気バルブ4を介して吸入される。また、吸気
バルブ4の直前に燃料噴射弁5が設けられていて、これ
により燃料が噴射供給されて、エンジン1の燃焼室内に
混合気が生成される。エンジン1の燃焼室内で混合気は
点火栓6により点火されて燃焼し、排気は排気バルブ7
を介して排気通路8へ排出される。
【0013】ここにおいて、吸気バルブ4の駆動機構に
は、可変バルブタイミング装置(VTC)9が設けられ
ていて、そのON/OFF制御により、吸気バルブ4の
バルブタイミングを低速用タイミング又は高速用タイミ
ングに変化させることができる。尚、可変バルブタイミ
ング装置を排気バルブ7の駆動機構に設けて、排気バル
ブ7のバルブタイミングを変化させることにより、吸気
バルブ4とのオーバーラップを変化させるようにしても
よい。
は、可変バルブタイミング装置(VTC)9が設けられ
ていて、そのON/OFF制御により、吸気バルブ4の
バルブタイミングを低速用タイミング又は高速用タイミ
ングに変化させることができる。尚、可変バルブタイミ
ング装置を排気バルブ7の駆動機構に設けて、排気バル
ブ7のバルブタイミングを変化させることにより、吸気
バルブ4とのオーバーラップを変化させるようにしても
よい。
【0014】コントロールユニット10は、マイクロコン
ピュータを内蔵し、各種センサからの信号に基づいて演
算処理を行い、燃料噴射弁5及び可変バルブタイミング
装置9の作動を制御する。前記各種のセンサとしては、
クランク角センサ11、エアフローメータ12、スロットル
センサ13などが設けられている。
ピュータを内蔵し、各種センサからの信号に基づいて演
算処理を行い、燃料噴射弁5及び可変バルブタイミング
装置9の作動を制御する。前記各種のセンサとしては、
クランク角センサ11、エアフローメータ12、スロットル
センサ13などが設けられている。
【0015】クランク角センサ11は、基準クランク角
(4気筒の場合 180°)毎の基準信号と単位クランク角
(1〜2°)毎の単位信号とを出力し、これらによりク
ランク角を検出し得ると共に、エンジン回転数Nを検出
可能である。エアフローメータ12は、例えば熱線式で、
吸気通路2における吸入空気流量Qを検出可能である。
(4気筒の場合 180°)毎の基準信号と単位クランク角
(1〜2°)毎の単位信号とを出力し、これらによりク
ランク角を検出し得ると共に、エンジン回転数Nを検出
可能である。エアフローメータ12は、例えば熱線式で、
吸気通路2における吸入空気流量Qを検出可能である。
【0016】スロットルセンサ13は、例えばポテンショ
メータ式で、スロットル弁3の開度TVOを検出可能で
ある。更に、高度検出手段として、大気圧センサ14が設
けられていて、大気圧PAを検出可能である。ここにお
いて、コントロールユニット10は、吸入空気流量Qとエ
ンジン回転数Nとに基づいて基本燃料噴射量Tp=K・
Q/N(Kは定数)を演算し、これに各種補正を施して
最終的な燃料噴射量Ti=Tp・COEF(COFFは
各種補正係数)を定め、このTiに相当するパルス幅の
駆動パルス信号をエンジン回転に同期した所定のタイミ
ングで燃料噴射弁5に出力して、燃料噴射を行わせる。
メータ式で、スロットル弁3の開度TVOを検出可能で
ある。更に、高度検出手段として、大気圧センサ14が設
けられていて、大気圧PAを検出可能である。ここにお
いて、コントロールユニット10は、吸入空気流量Qとエ
ンジン回転数Nとに基づいて基本燃料噴射量Tp=K・
Q/N(Kは定数)を演算し、これに各種補正を施して
最終的な燃料噴射量Ti=Tp・COEF(COFFは
各種補正係数)を定め、このTiに相当するパルス幅の
駆動パルス信号をエンジン回転に同期した所定のタイミ
ングで燃料噴射弁5に出力して、燃料噴射を行わせる。
【0017】また、コントロールユニット10は、主にエ
ンジン回転数Nに基づいてバルブタイミング(低速用タ
イミング又は高速用タイミング)を定め、可変バルブタ
イミング装置9をON/OFF制御する。また、コント
ロールユニット10は、図3に示すVTC診断ルーチンに
従って、可変バルブタイミング装置(VTC)9の正常
・異常を診断し、異常の場合に警報ランプ等により警報
を発する。
ンジン回転数Nに基づいてバルブタイミング(低速用タ
イミング又は高速用タイミング)を定め、可変バルブタ
イミング装置9をON/OFF制御する。また、コント
ロールユニット10は、図3に示すVTC診断ルーチンに
従って、可変バルブタイミング装置(VTC)9の正常
・異常を診断し、異常の場合に警報ランプ等により警報
を発する。
【0018】図3のVTC診断ルーチンについて説明す
る。本ルーチンはエンジン始動後に少なくとも1回実行
される。ステップ1(図にはS1と記してある。以下同
様)では、初期化のため、診断ディレイタイマTM1を
クリアする(TM1=0)。また、診断時間タイマTM
2をクリアする(TM2=0)。また、診断中フラグF
をリセットする(F=0)。
る。本ルーチンはエンジン始動後に少なくとも1回実行
される。ステップ1(図にはS1と記してある。以下同
様)では、初期化のため、診断ディレイタイマTM1を
クリアする(TM1=0)。また、診断時間タイマTM
2をクリアする(TM2=0)。また、診断中フラグF
をリセットする(F=0)。
【0019】ステップ2では、エンジン回転数Nを診断
許可条件エンジン回転数の下限値A1(例えば 2000rp
m)及び上限値A2(例えば 3200rpm)と比較して、A
1<N<A2か否かを判定し、YESの場合にステップ
3へ進む。NOの場合には、診断を不許可(又は中止)
としてステップ1へ戻る。ステップ3では、基本燃料噴
射量Tpを診断許可条件基本燃料噴射量の下限値B1
(例えば 4.0ms)及び上限値B2(例えば 5.5ms)と比
較して、B1<Tp<B2か否かを判定し、YESの場
合にステップ4へ進む。NOの場合には、診断を不許可
(又は中止)としてステップ1へ戻る。
許可条件エンジン回転数の下限値A1(例えば 2000rp
m)及び上限値A2(例えば 3200rpm)と比較して、A
1<N<A2か否かを判定し、YESの場合にステップ
3へ進む。NOの場合には、診断を不許可(又は中止)
としてステップ1へ戻る。ステップ3では、基本燃料噴
射量Tpを診断許可条件基本燃料噴射量の下限値B1
(例えば 4.0ms)及び上限値B2(例えば 5.5ms)と比
較して、B1<Tp<B2か否かを判定し、YESの場
合にステップ4へ進む。NOの場合には、診断を不許可
(又は中止)としてステップ1へ戻る。
【0020】ステップ4では、スロットル開度TVOを
診断許可条件スロットル開度の下限値C1(例えば 25d
eg)及び上限値C2(例えば 40deg)と比較して、C1
<TVO<C2か否かを判定し、YESの場合にステッ
プ5へ進む。NOの場合には、診断を不許可(又は中
止)としてステップ1へ戻る。ステップ5では、大気圧
PAを診断許可条件大気圧の下限値Dと比較して、PA
>Dか否かを判定し、YESの場合にステップ6へ進
む。NOの場合、すなわち、PA<Dで、高地の場合に
は、診断を不許可(又は中止)としてステップ1へ戻
る。この部分が高地での診断禁止手段に相当する。
診断許可条件スロットル開度の下限値C1(例えば 25d
eg)及び上限値C2(例えば 40deg)と比較して、C1
<TVO<C2か否かを判定し、YESの場合にステッ
プ5へ進む。NOの場合には、診断を不許可(又は中
止)としてステップ1へ戻る。ステップ5では、大気圧
PAを診断許可条件大気圧の下限値Dと比較して、PA
>Dか否かを判定し、YESの場合にステップ6へ進
む。NOの場合、すなわち、PA<Dで、高地の場合に
は、診断を不許可(又は中止)としてステップ1へ戻
る。この部分が高地での診断禁止手段に相当する。
【0021】ステップ6では、診断中フラグFの値を判
定し、F=0(診断開始前)のときはステップ7へ進
む。F=1(診断中)のときはステップ8へ進む。ステ
ップ7では、可変バルブタイミング装置(VTC)がO
N状態か否かを判定し、YESの場合にステップ8へ進
む。NO(OFF状態)の場合は、診断を不許可として
ステップ1へ戻る。ON状態(低速用バルブタイミン
グ)のときに強制的にOFF状態(高速用バルブタイミ
ング)に切換えて診断を行うからである。
定し、F=0(診断開始前)のときはステップ7へ進
む。F=1(診断中)のときはステップ8へ進む。ステ
ップ7では、可変バルブタイミング装置(VTC)がO
N状態か否かを判定し、YESの場合にステップ8へ進
む。NO(OFF状態)の場合は、診断を不許可として
ステップ1へ戻る。ON状態(低速用バルブタイミン
グ)のときに強制的にOFF状態(高速用バルブタイミ
ング)に切換えて診断を行うからである。
【0022】ステップ8では、診断許可条件成立から診
断開始までの診断開始ディレイ時間を計測するために、
診断ディレイタイマTM1をカウントアップして、ステ
ップ9へ進む。ステップ9では、診断ディレイタイマT
M1の値を予め定めた診断開始ディレイ時間T1(例え
ば 0.5sec )と比較して、TM1>T1か否かを判定
し、NO(診断開始ディレイ時間T1内)の場合は、ス
テップ2へ戻り、YES(診断開始ディレイ時間T1の
経過後)の場合は、診断の開始又は続行のために、ステ
ップ10以降へ進む。
断開始までの診断開始ディレイ時間を計測するために、
診断ディレイタイマTM1をカウントアップして、ステ
ップ9へ進む。ステップ9では、診断ディレイタイマT
M1の値を予め定めた診断開始ディレイ時間T1(例え
ば 0.5sec )と比較して、TM1>T1か否かを判定
し、NO(診断開始ディレイ時間T1内)の場合は、ス
テップ2へ戻り、YES(診断開始ディレイ時間T1の
経過後)の場合は、診断の開始又は続行のために、ステ
ップ10以降へ進む。
【0023】ステップ10では、診断中フラグFの値を判
定し、F=0(診断開始前)のときは、診断開始時の処
理であるステップ11〜13を実行後にステップ14へ進み、
F=1(診断中)のときは、ステップ11〜13を実行する
ことなくステップ14へ進む。ステップ11では、診断開始
時の処理として、このときの吸入空気流量Qを読込ん
で、診断開始時の吸入空気流量Q0 として記憶する(Q
0 =Q)。
定し、F=0(診断開始前)のときは、診断開始時の処
理であるステップ11〜13を実行後にステップ14へ進み、
F=1(診断中)のときは、ステップ11〜13を実行する
ことなくステップ14へ進む。ステップ11では、診断開始
時の処理として、このときの吸入空気流量Qを読込ん
で、診断開始時の吸入空気流量Q0 として記憶する(Q
0 =Q)。
【0024】ステップ12では、診断開始時の処理とし
て、可変バルブタイミング装置(VCT)を強制的にO
FF状態にする。すなわち、低速用バルブタイミングか
ら高速用バルブタイミングに強制的に切換える。この部
分が診断用強制切換手段に相当する。ステップ13では、
診断開始時の処理として、診断中フラグFをセットする
(F=1)。
て、可変バルブタイミング装置(VCT)を強制的にO
FF状態にする。すなわち、低速用バルブタイミングか
ら高速用バルブタイミングに強制的に切換える。この部
分が診断用強制切換手段に相当する。ステップ13では、
診断開始時の処理として、診断中フラグFをセットする
(F=1)。
【0025】ステップ14では、現在の吸入空気流量Qを
読込み、診断開始時の吸入空気流量Q0 からの変化量
(減少量)ΔQ=Q0 −Qを算出して、ステップ16へ進
む。この部分がステップ11の部分と共にエンジン運転状
態変化量算出手段に相当する。ステップ16では、吸入空
気流量の変化量(減少量)ΔQを予め定めた診断用基準
値SLと比較して、ΔQ>SLか否かを判定する。
読込み、診断開始時の吸入空気流量Q0 からの変化量
(減少量)ΔQ=Q0 −Qを算出して、ステップ16へ進
む。この部分がステップ11の部分と共にエンジン運転状
態変化量算出手段に相当する。ステップ16では、吸入空
気流量の変化量(減少量)ΔQを予め定めた診断用基準
値SLと比較して、ΔQ>SLか否かを判定する。
【0026】ステップ16での判定でNO(ΔQ<SL)
の場合は、ステップ17へ進む。ステップ17では、診断開
始後の経過時間を計測するために、診断時間タイマTM
2をカウントアップして、ステップ18へ進む。ステップ
18では、診断時間タイマTM2の値を予め定めた診断時
間T2(例えば 2.0sec )と比較して、TM2>T2か
否かを判定し、NO(診断時間T2内)の場合は、ステ
ップ2へ戻り、YES(診断時間T2の経過後)の場合
は、ステップ19へ進む。
の場合は、ステップ17へ進む。ステップ17では、診断開
始後の経過時間を計測するために、診断時間タイマTM
2をカウントアップして、ステップ18へ進む。ステップ
18では、診断時間タイマTM2の値を予め定めた診断時
間T2(例えば 2.0sec )と比較して、TM2>T2か
否かを判定し、NO(診断時間T2内)の場合は、ステ
ップ2へ戻り、YES(診断時間T2の経過後)の場合
は、ステップ19へ進む。
【0027】ステップ19では、例えば図4の(B)に示
すように、診断開始から所定の診断時間T2が経過して
も、吸入空気流量の変化量ΔQ<SLであり、バルブタ
イミングの切換えに伴うエンジン運転状態の変化が無い
と判断できるので、可変バルブタイミング装置(VT
C)は異常(NG)であると判定して、本ルーチンを終
了する。
すように、診断開始から所定の診断時間T2が経過して
も、吸入空気流量の変化量ΔQ<SLであり、バルブタ
イミングの切換えに伴うエンジン運転状態の変化が無い
と判断できるので、可変バルブタイミング装置(VT
C)は異常(NG)であると判定して、本ルーチンを終
了する。
【0028】ステップ16での判定でYES(ΔQ>S
L)の場合は、ステップ20へ進む。ステップ20では、例
えば図4の(A)に示すように、診断開始から所定の診
断時間T2内に、吸入空気流量の変化量ΔQ>SLとな
り、バルブタイミングの切換えに伴うエンジン運転状態
の変化が有ったと判断できるので、可変バルブタイミン
グ装置(VTC)は正常(OK)であると判定して、本
ルーチンを終了する。
L)の場合は、ステップ20へ進む。ステップ20では、例
えば図4の(A)に示すように、診断開始から所定の診
断時間T2内に、吸入空気流量の変化量ΔQ>SLとな
り、バルブタイミングの切換えに伴うエンジン運転状態
の変化が有ったと判断できるので、可変バルブタイミン
グ装置(VTC)は正常(OK)であると判定して、本
ルーチンを終了する。
【0029】ここで、ステップ16〜20の部分が診断手段
に相当する。尚、フローチャート上では省略したが、正
常あるいは異常と判定して診断を終了する場合、又は診
断途中で許可条件不成立となって診断を中止する場合
は、可変バルブタイミング装置9を元のON状態(ある
いはそのときのエンジン回転数Nに応じた状態)に戻
す。
に相当する。尚、フローチャート上では省略したが、正
常あるいは異常と判定して診断を終了する場合、又は診
断途中で許可条件不成立となって診断を中止する場合
は、可変バルブタイミング装置9を元のON状態(ある
いはそのときのエンジン回転数Nに応じた状態)に戻
す。
【0030】本実施例では、バルブタイミングの切換え
に伴うエンジン運転状態の変化を見るために、吸入空気
流量Qの変化をチェックしたが(ステップ11,14,1
6)、シリンダ吸入空気量に相当する基本燃料噴射量T
pの変化をチェックするようにしてもよい。この場合、
ステップ11では、診断開始時の処理として、このときの
シリンダ吸入空気量相当値Tpを読込んで、診断開始時
のシリンダ吸入空気量相当値Tp0 として記憶し(Tp
0 =Tp)、ステップ14では、現在のシリンダ吸入空気
量相当値Tpを読込み、診断開始時のTp0 からの変化
量(減少量)ΔTp=Tp0 −Tpを算出し、ステップ
16では、シリンダ吸入空気量相当値の変化量(減少量)
ΔTpを予め定めた診断用基準値SL(例えば 0.15ms
)と比較して、ΔTp>SLか否かを判定する。
に伴うエンジン運転状態の変化を見るために、吸入空気
流量Qの変化をチェックしたが(ステップ11,14,1
6)、シリンダ吸入空気量に相当する基本燃料噴射量T
pの変化をチェックするようにしてもよい。この場合、
ステップ11では、診断開始時の処理として、このときの
シリンダ吸入空気量相当値Tpを読込んで、診断開始時
のシリンダ吸入空気量相当値Tp0 として記憶し(Tp
0 =Tp)、ステップ14では、現在のシリンダ吸入空気
量相当値Tpを読込み、診断開始時のTp0 からの変化
量(減少量)ΔTp=Tp0 −Tpを算出し、ステップ
16では、シリンダ吸入空気量相当値の変化量(減少量)
ΔTpを予め定めた診断用基準値SL(例えば 0.15ms
)と比較して、ΔTp>SLか否かを判定する。
【0031】この他、バルブタイミングの切換えに伴う
エンジン運転状態の変化を見るために、吸入負圧の変化
をチェックするようにしてもよい。次に本発明の第2の
実施例を図5により説明する。図5は第2の実施例のV
TC診断ルーチンのフローチャートである。この実施例
は、ステップ5(図3)の部分を無くし、ステップ16で
吸入空気流量の変化量ΔQを診断用基準値SLと比較す
るに先立って、ステップ15で大気圧PAに応じて診断用
基準値SLを設定している。すなわち、大気圧PAが小
さくなる高地ほど、診断用基準値SLを小さく設定して
いる。従って、ステップ15の部分が診断用基準値可変手
段に相当する。
エンジン運転状態の変化を見るために、吸入負圧の変化
をチェックするようにしてもよい。次に本発明の第2の
実施例を図5により説明する。図5は第2の実施例のV
TC診断ルーチンのフローチャートである。この実施例
は、ステップ5(図3)の部分を無くし、ステップ16で
吸入空気流量の変化量ΔQを診断用基準値SLと比較す
るに先立って、ステップ15で大気圧PAに応じて診断用
基準値SLを設定している。すなわち、大気圧PAが小
さくなる高地ほど、診断用基準値SLを小さく設定して
いる。従って、ステップ15の部分が診断用基準値可変手
段に相当する。
【0032】このように高度に応じて吸入空気流量の変
化量ΔQと比較する診断用基準値SLを変化させて、高
地では診断用基準値SLを小さくすることで、高地での
バルブタイミングの変更に伴う変化量ΔQが小さくて
も、誤診断を防止できるのみならず、より積極的に適切
な診断を行うことができる。次に本発明の第3の実施例
を図6〜図8により説明する。
化量ΔQと比較する診断用基準値SLを変化させて、高
地では診断用基準値SLを小さくすることで、高地での
バルブタイミングの変更に伴う変化量ΔQが小さくて
も、誤診断を防止できるのみならず、より積極的に適切
な診断を行うことができる。次に本発明の第3の実施例
を図6〜図8により説明する。
【0033】この実施例は、図6に示すように、スロッ
トル開度TVOとシリンダ吸入空気量相当値(基本燃料
噴射量)Tpとの関係が平地と高地とで変化することか
ら、大気圧センサを用いずに、スロットル開度TVOと
シリンダ吸入空気量相当値Tpとの関係から高度を推定
して検出するようにしたものである。従って、高地での
診断を禁止する場合は、図3のフローチャートのステッ
プ5の部分を図7に示すように変更する。すなわち、ス
テップ5−1でスロットル開度TVO及びシリンダ吸入
空気量相当値(基本燃料噴射量)Tpから高度を推定
し、次のステップ5−2で高地か否かを判定して、高地
の場合には、診断を不許可(又は中止)としてステップ
1へ戻るのである。ここでは、ステップ5−1の部分が
高度検出手段に相当し、ステップ5−2の部分が診断禁
止手段に相当する。
トル開度TVOとシリンダ吸入空気量相当値(基本燃料
噴射量)Tpとの関係が平地と高地とで変化することか
ら、大気圧センサを用いずに、スロットル開度TVOと
シリンダ吸入空気量相当値Tpとの関係から高度を推定
して検出するようにしたものである。従って、高地での
診断を禁止する場合は、図3のフローチャートのステッ
プ5の部分を図7に示すように変更する。すなわち、ス
テップ5−1でスロットル開度TVO及びシリンダ吸入
空気量相当値(基本燃料噴射量)Tpから高度を推定
し、次のステップ5−2で高地か否かを判定して、高地
の場合には、診断を不許可(又は中止)としてステップ
1へ戻るのである。ここでは、ステップ5−1の部分が
高度検出手段に相当し、ステップ5−2の部分が診断禁
止手段に相当する。
【0034】また、高度に応じて診断基準値を変化させ
る場合は、図5のフローチャートのステップ15の部分を
図8に示すように変更する。すなわち、ステップ15−1
でスロットル開度TVO及びシリンダ吸入空気量相当値
(基本燃料噴射量)Tpから高度を推定し、次のステッ
プ15−2で高度に応じて診断用基準値SLを設定するの
である。ここでは、ステップ15−1の部分が高度検出手
段に相当し、ステップ15−2の部分が診断用基準値可変
手段に相当する。
る場合は、図5のフローチャートのステップ15の部分を
図8に示すように変更する。すなわち、ステップ15−1
でスロットル開度TVO及びシリンダ吸入空気量相当値
(基本燃料噴射量)Tpから高度を推定し、次のステッ
プ15−2で高度に応じて診断用基準値SLを設定するの
である。ここでは、ステップ15−1の部分が高度検出手
段に相当し、ステップ15−2の部分が診断用基準値可変
手段に相当する。
【0035】次に本発明の第4の実施例を図9及び図10
により説明する。この実施例は、高度検出に代えて、診
断許可条件を絞ることにより、高地での誤診断を防止す
るようにしたものである。図9を参照し、線P1は診断
許可条件スロットル開度の下限値C1における平地での
シリンダ吸入空気量相当値、線P2は診断許可条件スロ
ットル開度の上限値C2における平地でのシリンダ吸入
空気量相当値である。
により説明する。この実施例は、高度検出に代えて、診
断許可条件を絞ることにより、高地での誤診断を防止す
るようにしたものである。図9を参照し、線P1は診断
許可条件スロットル開度の下限値C1における平地での
シリンダ吸入空気量相当値、線P2は診断許可条件スロ
ットル開度の上限値C2における平地でのシリンダ吸入
空気量相当値である。
【0036】また、線H1は診断許可条件スロットル開
度の下限値C1における高地でのシリンダ吸入空気量相
当値、線H2は診断許可条件スロットル開度の上限値C
2における高地でのシリンダ吸入空気量相当値である。
また、線DLは、バルブタイミングの切換時にTp変化
が検知できるTpの下限値であり、スロットル開度条件
(C1<TVO<C2)でのみで診断すると、DL以下
の図示G領域で誤診断する可能性がある。
度の下限値C1における高地でのシリンダ吸入空気量相
当値、線H2は診断許可条件スロットル開度の上限値C
2における高地でのシリンダ吸入空気量相当値である。
また、線DLは、バルブタイミングの切換時にTp変化
が検知できるTpの下限値であり、スロットル開度条件
(C1<TVO<C2)でのみで診断すると、DL以下
の図示G領域で誤診断する可能性がある。
【0037】従って、診断許可条件を、線P1〜線H2
の範囲(図示ダブルハッチ領域)に制限する必要があ
る。すなわち、診断許可条件を、診断許可条件スロット
ル開度の下限値C1における平地でのシリンダ吸入空気
量相当値(P1)から、診断許可条件スロットル開度の
下上限値C2における高地でのシリンダ吸入空気量相当
値(H2)までの範囲として、この範囲以外のときは診
断を禁止する。
の範囲(図示ダブルハッチ領域)に制限する必要があ
る。すなわち、診断許可条件を、診断許可条件スロット
ル開度の下限値C1における平地でのシリンダ吸入空気
量相当値(P1)から、診断許可条件スロットル開度の
下上限値C2における高地でのシリンダ吸入空気量相当
値(H2)までの範囲として、この範囲以外のときは診
断を禁止する。
【0038】具体的には、図3のフローチャートのステ
ップ5の部分を図10に示すように変更する。すなわち、
ステップ5−1で、エンジン回転数Nより、図9の線P
1,H2の特性に従って、下限値E1及び上限値E2を
設定し、次のステップ5−2で、シリンダ吸入空気量相
当値(基本燃料噴射量)Tpを下限値E1及び上限値E
2と比較して、E1<Tp<E2か否かを判定し、YE
S(範囲内)の場合にはステップ6へ進むが、NO(範
囲外)の場合には診断を不許可(又は中止)としてステ
ップ1へ戻るのである。
ップ5の部分を図10に示すように変更する。すなわち、
ステップ5−1で、エンジン回転数Nより、図9の線P
1,H2の特性に従って、下限値E1及び上限値E2を
設定し、次のステップ5−2で、シリンダ吸入空気量相
当値(基本燃料噴射量)Tpを下限値E1及び上限値E
2と比較して、E1<Tp<E2か否かを判定し、YE
S(範囲内)の場合にはステップ6へ進むが、NO(範
囲外)の場合には診断を不許可(又は中止)としてステ
ップ1へ戻るのである。
【0039】ここでは、燃料噴射量制御において基本燃
料噴射量Tpを計算している部分がシリンダ吸入空気量
検出手段に相当し、ステップ5−1,5−2の部分が診
断禁止手段に相当する。
料噴射量Tpを計算している部分がシリンダ吸入空気量
検出手段に相当し、ステップ5−1,5−2の部分が診
断禁止手段に相当する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、高度を検出して、これが所定値以上のとき
には診断を禁止するので、高地での誤診断を防止できる
という効果が得られる。請求項2に係る発明によれば、
高地では、診断用基準値を変化させることで、誤診断を
防止できるのみならず、より積極的に適切な診断を行う
ことができるという効果が得られる。
明によれば、高度を検出して、これが所定値以上のとき
には診断を禁止するので、高地での誤診断を防止できる
という効果が得られる。請求項2に係る発明によれば、
高地では、診断用基準値を変化させることで、誤診断を
防止できるのみならず、より積極的に適切な診断を行う
ことができるという効果が得られる。
【0041】請求項3に係る発明によれば、高度検出を
大気圧センサにより行うので、比較的低コストに実施で
きるという効果が得られる。請求項4に係る発明によれ
ば、高度検出をスロットル開度及びシリンダ吸入空気量
相当値からの推定により行うので、特別なセンサを追加
することなく実施できるという効果が得られる。
大気圧センサにより行うので、比較的低コストに実施で
きるという効果が得られる。請求項4に係る発明によれ
ば、高度検出をスロットル開度及びシリンダ吸入空気量
相当値からの推定により行うので、特別なセンサを追加
することなく実施できるという効果が得られる。
【0042】請求項5に係る発明によれば、高度検出の
代わりに、シリンダ吸入空気量相当値の範囲を絞ること
により、特別なセンサを用いることなく、高地での誤診
断を防止できるという効果が得られる。
代わりに、シリンダ吸入空気量相当値の範囲を絞ること
により、特別なセンサを用いることなく、高地での誤診
断を防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の第1の実施例を示すシステム図
【図3】 VTC診断ルーチンのフローチャート
【図4】 VTC正常時及び異常時の特性図
【図5】 第2の実施例を示すVTC診断ルーチンのフ
ローチャート
ローチャート
【図6】 第3の実施例の原理図
【図7】 同上第3の実施例のためのフローチャート
【図8】 同上第3の実施例のためのフローチャート
【図9】 第4の実施例の原理図
【図10】 同上第4の実施例のためのフローチャート
【符号の説明】 1 エンジン 3 スロットル弁 4 吸気バルブ 5 燃料噴射弁 7 排気バルブ 9 可変バルブタイミング装置 10 コントロールユニット 11 クランク角センサ 12 エアフローメータ 13 スロットルセンサ 14 大気圧センサ
Claims (5)
- 【請求項1】エンジンの吸排気バルブのバルブタイミン
グを変化させる可変バルブタイミング装置の診断装置で
あって、 前記可変バルブタイミング装置を強制的に切換動作させ
る診断用強制切換手段と、この切換動作によるエンジン
運転状態の変化量を検出する運転状態変化量検出手段
と、検出されたエンジン運転状態の変化量に基づいて前
記可変バルブタイミング装置の正常・異常を診断する診
断手段と、を備えるものにおいて、 高度を検出する高度検出手段と、検出された高度が所定
値以上のときに前記診断手段による診断を禁止する診断
禁止手段と、を設けたことを特徴とする可変バルブタイ
ミング装置の診断装置。 - 【請求項2】エンジンの吸排気バルブのバルブタイミン
グを変化させる可変バルブタイミング装置の診断装置で
あって、 前記可変バルブタイミング装置を強制的に切換動作させ
る診断用強制切換手段と、この切換動作によるエンジン
運転状態の変化量を検出する運転状態変化量検出手段
と、検出されたエンジン運転状態の変化量を診断用基準
値と比較して前記可変バルブタイミング装置の正常・異
常を診断する診断手段と、を備えるものにおいて、 高度を検出する高度検出手段と、検出された高度に応じ
て前記診断手段にてエンジン運転状態の変化量と比較す
る診断用基準値を変化させる基準値可変手段と、を設け
たことを特徴とする可変バルブタイミング装置の診断装
置。 - 【請求項3】前記高度検出手段として大気圧センサを用
いたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可変
バルブタイミング装置の診断装置。 - 【請求項4】前記高度検出手段はスロットル開度とシリ
ンダ吸入空気量相当値との関係から高度を推定するもの
であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可
変バルブタイミング装置の診断装置。 - 【請求項5】エンジンの吸排気バルブのバルブタイミン
グを変化させる可変バルブタイミング装置の診断装置で
あって、 前記可変バルブタイミング装置を強制的に切換動作させ
る診断用強制切換手段と、この切換動作によるエンジン
運転状態の変化量を検出する運転状態変化量検出手段
と、検出されたエンジン運転状態の変化量に基づいて前
記可変バルブタイミング装置の正常・異常を診断する診
断手段と、を備えるものにおいて、 シリンダ吸入空気量相当値を検出するシリンダ吸入空気
量検出手段と、検出されたシリンダ吸入空気量相当値が
診断許可条件スロットル開度の下限値における平地での
シリンダ吸入空気量相当値から診断許可条件スロットル
開度の上限値における高地でのシリンダ吸入空気量相当
値までの範囲外のときに前記診断手段による診断を禁止
する診断禁止手段と、を設けたことを特徴とする可変バ
ルブタイミング装置の診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7250830A JPH0988643A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 可変バルブタイミング装置の診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7250830A JPH0988643A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 可変バルブタイミング装置の診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988643A true JPH0988643A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17213664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7250830A Pending JPH0988643A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 可変バルブタイミング装置の診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0988643A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7146851B2 (en) | 2004-01-29 | 2006-12-12 | Denso Corporation | Diagnostic apparatus for variable valve control system |
CN102477916A (zh) * | 2010-11-30 | 2012-05-30 | 丰田自动车株式会社 | 车辆、用于内燃机的异常判定方法和用于内燃机的异常判定装置 |
JP2012144993A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Denso Corp | 可変バルブタイミング制御システムのモータ回転状態検出系異常診断装置 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP7250830A patent/JPH0988643A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7146851B2 (en) | 2004-01-29 | 2006-12-12 | Denso Corporation | Diagnostic apparatus for variable valve control system |
CN102477916A (zh) * | 2010-11-30 | 2012-05-30 | 丰田自动车株式会社 | 车辆、用于内燃机的异常判定方法和用于内燃机的异常判定装置 |
JP2012117421A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Toyota Motor Corp | 車両、内燃機関の異常判定方法および内燃機関の異常判定装置 |
JP2012144993A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Denso Corp | 可変バルブタイミング制御システムのモータ回転状態検出系異常診断装置 |
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