JPH07286551A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置

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JPH07286551A
JPH07286551A JP6077343A JP7734394A JPH07286551A JP H07286551 A JPH07286551 A JP H07286551A JP 6077343 A JP6077343 A JP 6077343A JP 7734394 A JP7734394 A JP 7734394A JP H07286551 A JPH07286551 A JP H07286551A
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JP
Japan
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misfire
engine
engine load
combustion pressure
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JP6077343A
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Atsumi Hoshina
敦巳 保科
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/11Testing internal-combustion engines by detecting misfire
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    • G01MEASURING; TESTING
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加速時における失火検出の精度を向上させる。 【構成】スロットル弁開度TVOの変化量ΔTVO(S
21〜S23)に基づいて、機関の加速運転状態を検出する
(S24)。そして、加速運転時には、基本噴射パルス幅
Tpを加重平均し(S26)、該加重平均値TpAVE に基
づいて判定値S/Lを設定させる(S27)。一方、減速
運転時には、前記基本噴射パルス幅Tpをそのまま用い
て判定値S/Lを設定させる(S25)。ここで、燃焼圧
の積分値Piが前記判定値S/Lを下回るときには、失
火発生が判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の失火検出装置
に関し、詳しくは、機関負荷に応じて設定される判定値
に基づいて燃焼圧の検出値を判別することで、失火の有
無を検出する失火検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関の燃焼圧(筒内圧)
を検出し、該燃焼圧の最大値或いは該燃焼圧の所定積分
区間における積分値と、機関負荷に応じて設定される判
定値S/Lとを比較し、判定値よりも実際の燃焼圧が低
い場合には、失火発生により燃焼圧が低下したものと推
定して、失火発生を判定するよう構成された内燃機関の
失火検出装置が知られている(特開昭64−15937
号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記機関負
荷を例えば電子制御燃料噴射装置において算出される基
本燃料噴射量Tp(機関の吸入空気量相当値)で代表さ
せ、該基本燃料噴射量Tpに基づいて判定値S/Lを設
定させることが従来から行なわれていたが、かかる構成
の場合、加速時に前記判定値S/Lが不適切となって、
失火検出の精度が悪化することがあった。
【0004】即ち、加速時には、図6に示すように基本
燃料噴射量Tpの増大変化に対して燃焼圧の増大変化が
遅れるため、前記基本燃料噴射量Tpに基づいて判定値
S/Lを設定させると、加速時に、前記応答遅れによっ
て前記判定値S/Lが燃焼圧よりも先に立ち上がること
になってしまう。このため、加速時に判定値S/Lが不
当に大きく設定され、これによって、正常に燃焼してい
るにも関わらず燃焼圧が判定値S/Lよりも低いと判別
されることによって、失火発生が誤検出される惧れがあ
ったものである。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、機関負荷に応じた判定値と燃焼圧との比較に基づ
いて失火検出を行なう装置において、加速時において失
火発生が誤検出されることを回避できるようにすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかる内燃機関の失火検出装置は、図1に示すように
構成される。図1において、燃焼圧検出手段は機関の燃
焼圧を検出し、機関負荷検出手段は前記燃焼圧に関与す
る機関負荷パラメータを検出する。
【0007】また、機関負荷平均値算出手段は、機関負
荷検出手段で検出された機関負荷パラメータの平均値を
算出する。そして、平均値による判定値設定手段は、機
関負荷平均値算出手段で算出された機関負荷パラメータ
の平均値に基づいて失火検出の判定値を設定する。ここ
で、失火検出手段は、前記平均値による判定値設定手段
で設定された判定値と、前記燃焼圧検出手段による検出
値との比較に基づいて失火の有無を判別する。
【0008】請求項2の発明にかかる失火検出装置で
は、前記失火検出手段が、前記燃焼圧検出手段で検出さ
れた燃焼圧の所定積分区間における積分値が前記判定値
を下回るときに失火の発生を判定するよう構成した。請
求項3の発明にかかる失火検出装置では、前記機関負荷
検出手段が、機関の吸入空気量相当値を機関負荷パラメ
ータとして検出する構成とした。
【0009】請求項4の発明にかかる失火検出装置は、
機関の減速運転状態を検出する減速運転検出手段と、こ
の減速運転検出手段によって機関の減速運転状態が検出
されたときに、前記平均値による判定値設定手段に代わ
って、前記機関負荷検出手段で検出された機関負荷パラ
メータに基づいて判定値を設定する減速時判定値設定手
段と、を設けて構成される。
【0010】
【作用】請求項1の発明にかかる内燃機関の失火検出装
置によると、燃焼圧の検出値と該燃焼圧に関与する機関
負荷パラメータに応じた判定値との比較に基づいて失火
の有無が判別されるが、前記判定値の基礎となる機関負
荷パラメータは、検出手段によって検出された機関負荷
パラメータそのものではなく、平均化処理された機関負
荷パラメータを用いる構成としてある。
【0011】従って、加速時には、機関負荷パラメータ
の検出値に対して判定値設定の基礎となる機関負荷パラ
メータの立ち上がりが遅れることになり、これによっ
て、機関負荷パラメータの立ち上がりに対して遅れる燃
焼圧の立ち上がりに対応して判定値を設定させることが
可能となる。請求項2の発明にかかる失火検出装置で
は、燃焼圧の検出値を所定積分区間で積分し、該積分値
と該積分値の基準値としての判定値とを比較して、失火
の有無を検出させる構成としてあり、これにより、ノイ
ズ等に影響されずに失火による燃焼圧の低下を精度良く
検出させることができる。
【0012】請求項3の発明にかかる失火検出装置で
は、機関の吸入空気量相当値を、燃焼圧に関与する機関
負荷パラメータとして検出させる構成とし、吸入空気量
(混合気量)の変化による燃焼圧の変化に対応して失火
による燃焼圧の低下を精度良く判別できるようにした。
請求項4の発明にかかる失火検出装置では、減速運転時
には、機関負荷パラメータの平均値を用いずに、検出さ
れた機関負荷パラメータをそのまま用いて判定値を設定
させる。
【0013】加速時には燃焼圧の応答遅れに対応すべく
平均化された機関負荷パラメータに基づいて判定値を設
定させることが必要になるが、減速運転時には機関負荷
パラメータの変化に対して比較的応答良く燃焼圧の変化
が生じるので、平均化された機関負荷パラメータに基づ
いて判定値を設定すると、判定値が燃焼圧変化に対して
応答遅れを生じることになってしまう。
【0014】そこで、機関負荷パラメータの平均化処理
により加速時の失火検出精度を確保しつつ、減速運転時
には、検出された機関負荷パラメータをそのまま用いて
判定値を設定させて減速運転時における検出精度も確保
できるようにした。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。一実施例
を示す図2において、内燃機関1には、エアクリーナ
2,スロットルチャンバ3,吸気マニホールド4を介し
て空気が吸入される。そして、機関1からの燃焼排気
は、排気マニホールド5,排気ダクト6,三元触媒7,
マフラー8を介して大気中に排出される。
【0016】前記スロットルチャンバ3には、図示しな
いアクセルペダルに連動して開閉するスロットル弁9が
設けられており、このスロットル弁9によって機関1の
吸入空気量が調整されるようになっている。各気筒(#
1〜#4)の燃焼室に臨ませてそれぞれ点火栓(図示省
略)が装着されるが、かかる点火栓と対に、それぞれの
気筒毎に筒内圧センサ10a〜10d(燃焼圧検出手段)を
設けてある。
【0017】前記筒内圧センサ10a〜10dは、実開昭6
3−17432号公報に開示されるような点火栓の座金
として装着されるタイプのものを用いている。即ち、筒
内圧センサ10a〜10dは、リング状に形成された圧電素
子及び電極等からなり、点火栓とシリンダヘッドとの間
に挟み込まれ、燃焼圧による点火栓の変位に応じて圧力
検出信号を出力するものである。
【0018】但し、筒内圧センサ10a〜10dを、上記の
座金タイプに限定するものではなく、特開平4−815
57号公報に開示されるようなセンサ部を直接燃焼室内
に臨ませて筒内圧を絶対圧として検出するタイプのもの
であっても良い。また、機関1の図示しないカム軸に
は、カム軸の回転を介してクランク角を検出するクラン
ク角センサ11が設けられている。
【0019】このクランク角センサ11は、本実施例の4
気筒機関1において、気筒間の行程位相差に相当するク
ランク角180 °毎の基準角度信号REFと、単位クラン
ク角(1°或いは2°)毎の単位角度信号POSとをそ
れぞれ出力する。また、スロットル弁9の上流側には、
機関の吸入空気流量Qを検出するエアフローメータ12が
設けられ、スロットル弁9には、その開度TVOを検出
するポテンショメータ式のスロットルセンサ13が設けら
れている。
【0020】一方、吸気マニホールド4の各ブランチ部
には、各気筒別に電磁式の燃料噴射弁14が設けられてい
る。前記燃料噴射弁14は、図示しないプレッシャレギュ
レータにより所定圧力に調整された燃料を噴射パルス信
号に応じて間欠的に機関に噴射供給する。ここで、前記
筒内圧センサ10a〜10d,クランク角センサ11,エアフ
ローメータ12,スロットルセンサ13からの検出信号は、
機関制御用として設けられたコントロールユニット15に
出力される。
【0021】マイクロコンピュータを内蔵したコントロ
ールユニット15は、前記各センサの出力に基づいて燃料
噴射弁16の噴射量(噴射パルス幅Ti)を制御して、所
定空燃比の混合気を形成させる。コントロールユニット
15は、エアフローメータ12で検出された吸入空気流量Q
と、クランク角センサ11からの検出信号に基づいて算出
される機関回転速度Neとに基づいて基本噴射パルス幅
Tp(基本燃料噴射量)←K×Q/Ne(Kは定数)を
算出する。また、冷却水温度Tw等の機関運転条件に基
づく各種補正係数COやバッテリ電圧のよる補正分Ts
などを設定し、これらに基づいて前記基本噴射パルス幅
Tpを補正し、該補正結果を最終的な噴射パルス幅(燃
料噴射量)Tiとする。そして、所定の噴射タイミング
において前記噴射パルス幅Tiの噴射パルス信号を前記
燃料噴射弁14に出力させて、燃料噴射弁14による燃料噴
射を制御する。
【0022】また、前記コントロールユニット15は、図
3及び図4のフローチャートに示すように、前記筒内圧
センサ10a〜10dで検出される燃焼圧に基づいて機関1
における失火の有無を検出するようになっている。尚、
本実施例において、失火検出手段,平均値による判定値
設定手段,機関負荷平均値算出手段,減速時判定値設定
手段としての機能は、前記図3及び図4のフローチャー
トに示すように、コントロールユニット15がソフトウェ
ア的に備えている。減速運転検出手段としての機能は、
スロットルセンサ13とコントロールユニット15のソフト
ウェア機能とによって実現されている。
【0023】図3のフローチャートにおいて、ステップ
1(図中ではS1としてある。以下同様)では、クラン
ク角センサ11からの検出信号に基づいて現在のクランク
角位置を検出する。次のステップ2では、前記筒内圧セ
ンサ10a〜10dで検出された筒内圧Pを読み込む。
【0024】そして、ステップ3では、予め設定された
各気筒の1燃焼サイクル毎の所定積分区間(例えばBT
DC10°〜ATDC70°或いはBTDC10°〜ATDC
100°など)において、前記読み込まれた筒内圧P(燃
焼圧)を各気筒別に積分して筒内圧積分値(燃焼圧積分
値)Piを得る。ステップ4では、前記筒内圧積分値P
iと比較される判定値S/Lを、マップから検索して求
めるときのパラメータである基本噴射パルス幅Tpの設
定を行なう。
【0025】前記基本噴射パルス幅Tpは、機関1の吸
入空気量相当値であり、吸入空気量(混合気量)の変化
によって燃焼圧が変化するから、前記基本噴射パルス幅
Tp(基本燃料噴射量)が本実施例における燃焼圧に関
与する機関負荷パラメータに相当する。従って、前記基
本噴射パルス幅Tpの算出の基礎となる吸入空気流量
Q,機関回転速度Neを検出するエアフローメータ12,
クランク角センサ11と、コントロールユニット15による
演算機能によって本実施例における機関負荷検出手段が
構成される。
【0026】ステップ5では、予め前記基本噴射パルス
幅Tpと機関回転速度Neとに応じて前記判定値S/L
を記憶したマップを、前記ステップ4で設定された基本
噴射パルス幅Tpと、クランク角センサ11からの検出信
号に基づいて算出された機関回転速度Neとに基づいて
参照し、対応する判定値S/Lを読み出す。ステップ6
では、前記ステップ5で設定された判定値S/Lと、前
記ステップ3で算出された筒内圧積分値Piとを比較す
る。
【0027】ここで、筒内圧積分値Piが前記判定値S
/L以下であると判別されたときには、失火によって燃
焼圧が低下したものと判断する。そして、かかる失火判
定時には、ステップ7へ進み、失火判定回数をカウント
するためのカウント値Cを1アップさせる。次に、ステ
ップ8では、前記カウント値Cと所定値CINT とを比較
し、カウント値Cが所定値CINT 以上になっているとき
には、ステップ9へ進んで、失火発生を警報する。
【0028】尚、前記失火発生の警報は、車両のインス
トルメントパネルに設けた警報ランプの点灯などによっ
て行なわれる構成とすることが好ましい。一方、ステッ
プ6で、筒内圧積分値Piが前記判定値S/Lを越えて
いると判別され、失火発生がないことが判定された場
合、及び、ステップ8で、カウント値Cが所定値CINT
未満であることが判別された場合には、ステップ10へ進
む。
【0029】ステップ10では、失火の有無の判別を行な
った回数をカウントするカウント値Cmを1アップさせ
る。次のステップ11では、前記カウント値Cmと所定値
Cm INT とを比較し、前記カウント値Cmが所定値Cm
INT 以上になっているときには、ステップ12へ進み、前
記カウント値C,Cmをゼロリセットする。従って、前
記ステップ8における判別は、失火検出の所定回数Cm
INT 当たりに失火判定回数が所定値CINT を上回ってい
るか否かを判別することになり、換言すれば、所定回数
の点火において所定割合以上失火したときに、警報が発
せられるよう構成されている。
【0030】ところで、前記判定値S/Lを設定するた
めの前記ステップ4における基本噴射パルス幅Tpの処
理は、図4のフローチャートに従って行なわれる。図4
のフローチャートにおいて、ステップ21では、スロット
ルセンサ13により最新に検出されたスロットル弁開度T
VOを読み込む。また、次のステップ22では、所定時間
前に読み込み記憶しておいたスロットル弁開度TVOを
前回値BTVOとして読み出す。
【0031】そして、ステップ23では、前記前回値BT
VOと最新のスロットル弁開度TVOとの偏差ΔTVO
(←BTVO−TVO)を、単位時間当たりのスロット
ル弁開度TVOの変化量を示す値として算出し、次のス
テップ24では、前記偏差ΔTVOと所定値TVOINT
を比較することで、機関1が加速運転状態であるか、減
速運転状態であるかを判別する。
【0032】前記ステップ24で、前記偏差ΔTVOが所
定値TVOINT 以上であると判別されたときには、機関
1が減速運転状態(若しくは定常運転状態)であると判
断し、ステップ25へ進んで、前記判定値S/Lのマップ
を参照するときに用いる基本噴射パルス幅Tpとして、
燃料噴射制御に用いられる値をそのまま設定する。一
方、ステップ24で、前記偏差ΔTVOが所定値TVO
INT 未満であると判別されたときには、機関1が加速運
転状態(若しくは定常運転状態)であると判断し、ステ
ップ26へ進む。
【0033】ステップ26では、燃料噴射制御用に算出さ
れた基本噴射パルス幅Tpを加重平均して加重平均値T
AVE を得る。前記加重平均値TpAVE は、前回の加重
平均値をTpAVE-1 としたときに、例えば、TpAVE
(Tp+3×TpAVE-1 )/4として算出させることが
できる。そして、ステップ27では、前記加重平均値Tp
AVE を前記判定値S/Lのマップを参照するときに用い
る基本噴射パルス幅Tpとして設定する。
【0034】即ち、少なくとも機関1の加速運転状態に
おいては、前記判定値S/Lを加重平均された基本噴射
パルス幅Tpに基づいて設定させる一方、少なくとも機
関1の減速運転状態においては、前記判定値S/Lを噴
射制御用に算出された基本噴射パルス幅Tpをそのまま
用いて設定させる構成としてある。機関1の加速運転状
態においては、図5に示すように、基本噴射パルス幅T
p(吸入空気量)の増大変化に対して燃焼圧の立ち上が
りが遅れるので、基本噴射パルス幅Tpをそのまま用い
て判定値S/Lを設定させると、燃焼圧の立ち上がりの
遅れを失火によるものとして誤判定する惧れがある。
【0035】そこで、本実施例では、加速運転状態にお
いて、基本噴射パルス幅Tpの加重平均値TpAVE に基
づいて判定値S/Lを設定させる構成とすることで、判
定値S/Lが燃焼圧の増大変化に対応して増大変化する
ようにし、加速時に不適切な判定値S/Lに基づいて失
火発生が誤検出されることがないようにした。一方、機
関1の減速運転時には、図5に示すように、基本噴射パ
ルス幅Tp(吸入空気量)の減少変化に対応して燃焼圧
が比較的応答良く減少変化するので、判定値S/Lを加
重平均値TpAVE に基づいて設定させると、加速時とは
異なり失火を誤検出する惧れがある。
【0036】そこで、本実施例では、減速運転時には、
燃料噴射制御用に算出された基本噴射パルス幅Tpをそ
のまま用いて判定値S/Lを設定させ、失火発生が誤検
出されることがないようにした。尚、図4のフローチャ
ートにおいては、機関1の加減速運転状態の判別を、ス
ロットル弁開度TVOの変化に基づいて行なわせる構成
としたが、基本噴射パルス幅Tpの変化等に基づいて判
別させる構成としても良い。
【0037】また、前記図4のフローチャートのステッ
プ26における基本噴射パルス幅Tpの加重平均処理にお
いて、加重重みを前記ΔTVOなどの加速度を示すパラ
メータに基づいて変化させるようにすることで、燃焼圧
の応答遅れの特性に対応して判定値S/Lの設定精度を
更に高めることができる。前記加速度を示すパラメータ
としては、前記ΔTVOの他、吸入空気量或いは基本噴
射パルス幅Tpの変化割合などを用いることができる。
【0038】更に、上記実施例では、筒内圧積分値Pi
と判定値S/Lとを比較することで失火発生の有無を判
別する構成としたが、最大燃焼圧を筒内圧センサ10a〜
10dの検出結果から求め、前記最大燃焼圧と判定値S/
Lとを比較して失火を判別する構成であっても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる内燃機関の失火検出装置によると、加速運転時に
判定値が不適切に設定されて、失火検出の精度が悪化す
ることを回避できるようになるという効果がある。ま
た、請求項2の発明にかかる失火検出装置によると、燃
焼圧の検出値にノイズが発生しても、失火検出の精度を
維持し得るという効果がある。
【0040】更に、請求項3の発明にかかる失火検出装
置によると、機関の吸入空気量(混合気量)による燃焼
圧変化に対応して判定値を設定させることができ、以
て、高い検出精度を得ることができるという効果があ
る。また、請求項4の発明にかかる失火検出装置による
と、加速時と共に、減速運転時にも、判定値を適性に設
定させることができ、加速時及び減速時の失火検出精度
が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示すシステム概略図。
【図3】実施例の失火検出の様子を示すフローチャー
ト。
【図4】実施例の判定値用基本燃料パルス幅Tpの設定
制御を示すフローチャート。
【図5】実施例において判定値の基礎となる基本噴射パ
ルス幅Tpの特性を示すタイムチャート。
【図6】従来装置の問題点を説明するためのタイムチャ
ート。
【符号の説明】
1 内燃機関 9 スロットル弁 10a〜10d 筒内圧センサ 11 クランク角センサ 12 エアフローメータ 13 スロットルセンサ 14 燃料噴射弁 15 コントロールユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の燃焼圧を検出する燃焼圧検出手段
    と、 前記燃焼圧に関与する機関負荷パラメータを検出する機
    関負荷検出手段と、 該機関負荷検出手段で検出された機関負荷パラメータの
    平均値を算出する機関負荷平均値算出手段と、 該機関負荷平均値算出手段で算出された機関負荷パラメ
    ータの平均値に基づいて失火検出の判定値を設定する平
    均値による判定値設定手段と、 該平均値による判定値設定手段で設定された判定値と、
    前記燃焼圧検出手段による検出値との比較に基づいて失
    火の有無を判別する失火検出手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の失火検
    出装置。
  2. 【請求項2】前記失火検出手段が、前記燃焼圧検出手段
    で検出された燃焼圧の所定積分区間における積分値が前
    記判定値を下回るときに失火の発生を判定するよう構成
    されたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の失火
    検出装置。
  3. 【請求項3】前記機関負荷検出手段が、機関の吸入空気
    量相当値を機関負荷パラメータとして検出することを特
    徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の内燃機関の
    失火検出装置。
  4. 【請求項4】機関の減速運転状態を検出する減速運転検
    出手段と、 該減速運転検出手段によって機関の減速運転状態が検出
    されたときに、前記平均値による判定値設定手段に代わ
    って、前記機関負荷検出手段で検出された機関負荷パラ
    メータに基づいて判定値を設定する減速時判定値設定手
    段と、 を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3のいずれ
    かに記載の内燃機関の失火検出装置。
JP6077343A 1994-04-15 1994-04-15 内燃機関の失火検出装置 Pending JPH07286551A (ja)

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US08/422,550 US5571958A (en) 1994-04-15 1995-04-13 Apparatus and method for detecting misfire in an internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

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JP6077343A JPH07286551A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 内燃機関の失火検出装置

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