JP3461627B2 - 内燃機関の燃焼状態検出装置 - Google Patents
内燃機関の燃焼状態検出装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃焼状態
検出装置に関し、詳しくは、筒内圧の積分値に基づいて
燃焼状態を検出する装置に関する。
検出装置に関し、詳しくは、筒内圧の積分値に基づいて
燃焼状態を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関の筒内圧を検出する
一方、該筒内圧を膨張行程中の所定積分区間内において
積分し、該積分値と予め設定された判定値との比較に基
づいて、失火発生(異常燃焼)の有無を検出することが
行なわれている(特開昭64−15937号公報等参
照)。
一方、該筒内圧を膨張行程中の所定積分区間内において
積分し、該積分値と予め設定された判定値との比較に基
づいて、失火発生(異常燃焼)の有無を検出することが
行なわれている(特開昭64−15937号公報等参
照)。
【0003】上記のように筒内圧の積分値を用いて失火
発生を検出させることで、筒内圧の瞬時値を用いて失火
発生を検出させる場合に比べ、筒内圧検出信号にノイズ
が重畳したときでも精度の良い失火検出が可能となる。
発生を検出させることで、筒内圧の瞬時値を用いて失火
発生を検出させる場合に比べ、筒内圧検出信号にノイズ
が重畳したときでも精度の良い失火検出が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記筒内圧
積分値は、図5に示すように、機関低負荷時にはそのレ
ベルが低下すると共に、失火時と正常燃焼時との間にお
ける差が小さくなる。このため、筒内圧積分値の判定値
を機関負荷等に基づいて設定しても、機関の低負荷時に
は、筒内圧積分値によって失火の有無を高精度に判別す
ることができなくなり、誤判定を生じる惧れがあった。
積分値は、図5に示すように、機関低負荷時にはそのレ
ベルが低下すると共に、失火時と正常燃焼時との間にお
ける差が小さくなる。このため、筒内圧積分値の判定値
を機関負荷等に基づいて設定しても、機関の低負荷時に
は、筒内圧積分値によって失火の有無を高精度に判別す
ることができなくなり、誤判定を生じる惧れがあった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、筒内圧の積分値に基づいて異常燃焼を検出する装
置において、低負荷時であっても異常燃焼(失火)の有
無を精度良く診断できるようにすることを目的とする。
あり、筒内圧の積分値に基づいて異常燃焼を検出する装
置において、低負荷時であっても異常燃焼(失火)の有
無を精度良く診断できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、図1に示すように構成される。図1において、
筒内圧検出手段は、内燃機関の筒内圧を検出する。そし
て、筒内圧積分手段は、膨張行程中の区間を少なくとも
含む所定の積分区間において前記筒内圧検出手段で検出
された筒内圧を積分する。
発明は、図1に示すように構成される。図1において、
筒内圧検出手段は、内燃機関の筒内圧を検出する。そし
て、筒内圧積分手段は、膨張行程中の区間を少なくとも
含む所定の積分区間において前記筒内圧検出手段で検出
された筒内圧を積分する。
【0007】ここで、異常燃焼判定手段は、筒内圧積分
手段で得られた筒内圧積分値が、異常燃焼の発生時に下
回ることになる第1の判定値以下になり、当該気筒にお
ける次の燃焼サイクルで、前記筒内圧積分値が正常燃焼
に対応する値よりも大きな第2の判定値よりも大きくな
ったときに、異常燃焼の発生を判定する。かかる構成に
よると、筒内圧積分値が第1の判定値以下になって、燃
焼圧の低下が認められても、これに基づいて直ちに異常
燃焼の発生を判定するのではなく、当該気筒の次の燃焼
サイクルにおいて、筒内圧積分値が、正常燃焼に対応す
る値よりも大きな第2の判定値よりも大きくなったとき
に、初めて異常燃焼の発生を判定する。
手段で得られた筒内圧積分値が、異常燃焼の発生時に下
回ることになる第1の判定値以下になり、当該気筒にお
ける次の燃焼サイクルで、前記筒内圧積分値が正常燃焼
に対応する値よりも大きな第2の判定値よりも大きくな
ったときに、異常燃焼の発生を判定する。かかる構成に
よると、筒内圧積分値が第1の判定値以下になって、燃
焼圧の低下が認められても、これに基づいて直ちに異常
燃焼の発生を判定するのではなく、当該気筒の次の燃焼
サイクルにおいて、筒内圧積分値が、正常燃焼に対応す
る値よりも大きな第2の判定値よりも大きくなったとき
に、初めて異常燃焼の発生を判定する。
【0008】失火等の異常燃焼の発生によって筒内圧積
分値が落ち込んだ場合には、次の燃焼サイクルにおける
正常燃焼において、筒内圧積分値が前回の失火の影響を
受けて跳ね上がる傾向を示す(図4参照)。そこで、失
火相当に筒内圧積分値が低下したと判定された場合で
も、前記筒内圧積分値の跳ね上がりが次の燃焼サイクル
で発生しなかった場合には失火の発生は無かったものと
判断し、前記跳ね上がりがあったときにのみ異常燃焼の
発生を判定する構成とした。
分値が落ち込んだ場合には、次の燃焼サイクルにおける
正常燃焼において、筒内圧積分値が前回の失火の影響を
受けて跳ね上がる傾向を示す(図4参照)。そこで、失
火相当に筒内圧積分値が低下したと判定された場合で
も、前記筒内圧積分値の跳ね上がりが次の燃焼サイクル
で発生しなかった場合には失火の発生は無かったものと
判断し、前記跳ね上がりがあったときにのみ異常燃焼の
発生を判定する構成とした。
【0009】請求項2記載の発明では、前記第1の判定
値が、機関負荷と機関回転速度とに基づいて設定される
構成とした。かかる構成によると、機関負荷及び機関回
転速度による筒内圧積分値の変化に対応して、異常燃焼
の発生による燃焼圧の低下を判定するための判定値を設
定できる。
値が、機関負荷と機関回転速度とに基づいて設定される
構成とした。かかる構成によると、機関負荷及び機関回
転速度による筒内圧積分値の変化に対応して、異常燃焼
の発生による燃焼圧の低下を判定するための判定値を設
定できる。
【0010】請求項3記載の発明では、前記第2の判定
値が、前記第1の判定値よりも大きいと判別された筒内
圧積分値の平均値と所定値との加算値として設定される
構成とした。前記失火発生直後の燃焼サイクルにおける
筒内圧積分値の跳ね上がりは、正常燃焼時の筒内圧積分
値を越えることを示すから、第1の判定値よりも大きく
正常燃焼に対応するものと判断された筒内圧積分値の平
均値よりも所定以上に筒内圧が大きくなったことをもっ
て、前記跳ね上がりの発生を判定する構成とした。
値が、前記第1の判定値よりも大きいと判別された筒内
圧積分値の平均値と所定値との加算値として設定される
構成とした。前記失火発生直後の燃焼サイクルにおける
筒内圧積分値の跳ね上がりは、正常燃焼時の筒内圧積分
値を越えることを示すから、第1の判定値よりも大きく
正常燃焼に対応するものと判断された筒内圧積分値の平
均値よりも所定以上に筒内圧が大きくなったことをもっ
て、前記跳ね上がりの発生を判定する構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を説明す
る。一実施形態を示す図2において、内燃機関1には、
エアクリーナ2,スロットルチャンバ3,吸気マニホー
ルド4を介して空気が吸入される。そして、機関1から
の燃焼排気は、排気マニホールド5,排気ダクト6,三
元触媒7,マフラー8を介して大気中に排出される。
る。一実施形態を示す図2において、内燃機関1には、
エアクリーナ2,スロットルチャンバ3,吸気マニホー
ルド4を介して空気が吸入される。そして、機関1から
の燃焼排気は、排気マニホールド5,排気ダクト6,三
元触媒7,マフラー8を介して大気中に排出される。
【0012】前記スロットルチャンバ3には、図示しな
いアクセルペダルに連動して開閉するスロットル弁9が
設けられており、このスロットル弁9によって機関1の
吸入空気量が調整されるようになっている。また、各気
筒(#1〜#4)の燃焼室に臨ませてそれぞれ点火栓
(図示省略)が装着されるが、かかる点火栓と対に、そ
れぞれの気筒毎に筒内圧検出手段としての筒内圧センサ
10a〜10dを設けてある。
いアクセルペダルに連動して開閉するスロットル弁9が
設けられており、このスロットル弁9によって機関1の
吸入空気量が調整されるようになっている。また、各気
筒(#1〜#4)の燃焼室に臨ませてそれぞれ点火栓
(図示省略)が装着されるが、かかる点火栓と対に、そ
れぞれの気筒毎に筒内圧検出手段としての筒内圧センサ
10a〜10dを設けてある。
【0013】前記筒内圧センサ10a〜10dは、実開昭6
3−17432号公報に開示されるように、圧電素子を
含んで構成されるリング状のセンサであって、点火栓の
座金として装着されるものであり、点火栓が筒内圧を受
けてリフトしてそのセット荷重が変化することで、筒内
圧に対応する信号を出力するものである。また、機関1
の図示しないカム軸には、カム軸の回転を介してクラン
ク角を検出するクランク角センサ11が設けられている。
3−17432号公報に開示されるように、圧電素子を
含んで構成されるリング状のセンサであって、点火栓の
座金として装着されるものであり、点火栓が筒内圧を受
けてリフトしてそのセット荷重が変化することで、筒内
圧に対応する信号を出力するものである。また、機関1
の図示しないカム軸には、カム軸の回転を介してクラン
ク角を検出するクランク角センサ11が設けられている。
【0014】このクランク角センサ11は、本実施形態の
4気筒機関1において、気筒間の行程位相差に相当する
クランク角180 °毎の基準角度信号REFと、単位クラ
ンク角毎の単位角度信号POSとをそれぞれ出力するセ
ンサである。尚、前記基準角度信号REFは、気筒判別
が行なえるように、少なくとも特定1気筒に対応する検
出信号がそのパルス幅等によって他の検出信号と区別で
きるようになっている。
4気筒機関1において、気筒間の行程位相差に相当する
クランク角180 °毎の基準角度信号REFと、単位クラ
ンク角毎の単位角度信号POSとをそれぞれ出力するセ
ンサである。尚、前記基準角度信号REFは、気筒判別
が行なえるように、少なくとも特定1気筒に対応する検
出信号がそのパルス幅等によって他の検出信号と区別で
きるようになっている。
【0015】ここで、前記筒内圧センサ10a〜10d及び
クランク角センサ11の出力は、機関制御用として設けら
れたコントロールユニット12に出力される。マイクロコ
ンピュータを内蔵したコントロールユニット12は、図示
しない燃料噴射弁による燃料噴射量や点火時期を制御す
る一方、図3のフローチャートに示すようにして前記筒
内圧センサ10a〜10dの出力に基づき各気筒別に異常燃
焼状態(失火)の検出を行なう。
クランク角センサ11の出力は、機関制御用として設けら
れたコントロールユニット12に出力される。マイクロコ
ンピュータを内蔵したコントロールユニット12は、図示
しない燃料噴射弁による燃料噴射量や点火時期を制御す
る一方、図3のフローチャートに示すようにして前記筒
内圧センサ10a〜10dの出力に基づき各気筒別に異常燃
焼状態(失火)の検出を行なう。
【0016】尚、本実施形態において、筒内圧積分手段
及び異常燃焼判定手段としての機能は、前記図3のフロ
ーチャートに示すように、コントロールユニット12がソ
フトウェア的に備えている。図3のフローチャートにお
いて、ステップ1(図中ではS1としてある。以下同
様)では、膨張行程中の区間を少なくとも含む所定の積
分区間(例えば圧縮TDC〜ATDC100 °)におい
て、クランク角について筒内圧検出値を積分して、筒内
圧積分値Wを得る。
及び異常燃焼判定手段としての機能は、前記図3のフロ
ーチャートに示すように、コントロールユニット12がソ
フトウェア的に備えている。図3のフローチャートにお
いて、ステップ1(図中ではS1としてある。以下同
様)では、膨張行程中の区間を少なくとも含む所定の積
分区間(例えば圧縮TDC〜ATDC100 °)におい
て、クランク角について筒内圧検出値を積分して、筒内
圧積分値Wを得る。
【0017】次のステップ2では、機関負荷Tpと機関
回転速度Neとをパラメータとして第1の判定値W1を
記憶したマップを参照し、現在の機関負荷Tpと機関回
転速度Neとに対応する第1の判定値W1を検索する。
前記第1の判定値W1は、失火発生時のみ該判定値W1
を前記筒内圧積分値Wが下回るような値として、予め設
定されている。
回転速度Neとをパラメータとして第1の判定値W1を
記憶したマップを参照し、現在の機関負荷Tpと機関回
転速度Neとに対応する第1の判定値W1を検索する。
前記第1の判定値W1は、失火発生時のみ該判定値W1
を前記筒内圧積分値Wが下回るような値として、予め設
定されている。
【0018】ステップ3では、前記筒内圧積分値Wが前
記第1の判定値W1以下であるか否かを判別する。そし
て、前記筒内圧積分値Wが前記第1の判定値W1以下で
ある場合には、ステップ4へ進んで、フラグ「CAUTION
」に1をセットして、本ルーチンを一旦終了させ、同
じ気筒の次の燃焼サイクルを待つ。
記第1の判定値W1以下であるか否かを判別する。そし
て、前記筒内圧積分値Wが前記第1の判定値W1以下で
ある場合には、ステップ4へ進んで、フラグ「CAUTION
」に1をセットして、本ルーチンを一旦終了させ、同
じ気筒の次の燃焼サイクルを待つ。
【0019】前記筒内圧積分値Wが前記第1の判定値W
1以下である場合には、失火に伴って筒内圧積分値Wが
低下した可能性が高いが、特に、機関の低負荷時には、
失火の有無による筒内圧積分値Wの変化が小さいので
(図4参照)、たとえ筒内圧積分値Wが前記第1の判定
値W1以下であっても、実際には正常燃焼している可能
性もある。
1以下である場合には、失火に伴って筒内圧積分値Wが
低下した可能性が高いが、特に、機関の低負荷時には、
失火の有無による筒内圧積分値Wの変化が小さいので
(図4参照)、たとえ筒内圧積分値Wが前記第1の判定
値W1以下であっても、実際には正常燃焼している可能
性もある。
【0020】そこで、前記筒内圧積分値Wが前記第1の
判定値W1以下になった来歴を、フラグ「CAUTION 」に
1をセットすることで記憶させ、次の同じ気筒における
燃焼サイクルで、失火発生の確認処理を行うものであ
る。前記ステップ3で、積分値Wが第1の判定値W1を
越えていると判別されると、ステップ5へ進み、前記フ
ラグ「CAUTION 」に1がセットされているか否かを判別
する。即ち、ステップ4の判別は、前回の燃焼サイクル
で失火発生の可能性がある積分値Wの落ち込みが検出さ
れたか否かを判別することになる。
判定値W1以下になった来歴を、フラグ「CAUTION 」に
1をセットすることで記憶させ、次の同じ気筒における
燃焼サイクルで、失火発生の確認処理を行うものであ
る。前記ステップ3で、積分値Wが第1の判定値W1を
越えていると判別されると、ステップ5へ進み、前記フ
ラグ「CAUTION 」に1がセットされているか否かを判別
する。即ち、ステップ4の判別は、前回の燃焼サイクル
で失火発生の可能性がある積分値Wの落ち込みが検出さ
れたか否かを判別することになる。
【0021】ステップ5で、前記フラグ「CAUTION 」に
1がセットされていると判別された場合には、ステップ
6へ進み、今回ステップ3で第1の判定値W1を越えて
いると判別された筒内圧積分値Wが、当該気筒において
第1の判定値W1を越えていると判別された積分値Wの
平均値Wave に所定値αを加算した値(第2の判定値)
よりも大きいか否かを判別する。
1がセットされていると判別された場合には、ステップ
6へ進み、今回ステップ3で第1の判定値W1を越えて
いると判別された筒内圧積分値Wが、当該気筒において
第1の判定値W1を越えていると判別された積分値Wの
平均値Wave に所定値αを加算した値(第2の判定値)
よりも大きいか否かを判別する。
【0022】そして、前記第2の判定値(=Wave +
α)よりも積分値Wが大きい場合には、前回の燃焼サイ
クルで第1の判定値W1以下となった積分値Wは、失火
発生に因るものであると判断し、ステップ7へ進んで、
失火フラグに1をセットする。一方、積分値Wが前記第
2の判定値(=Wave +α)以下である場合には、前回
の燃焼サイクルで積分値Wが第1の判定値W1以下とな
ったものの、これは失火によるものではないと判断し、
ステップ8へ進んで、失火フラグに0をセットする。
α)よりも積分値Wが大きい場合には、前回の燃焼サイ
クルで第1の判定値W1以下となった積分値Wは、失火
発生に因るものであると判断し、ステップ7へ進んで、
失火フラグに1をセットする。一方、積分値Wが前記第
2の判定値(=Wave +α)以下である場合には、前回
の燃焼サイクルで積分値Wが第1の判定値W1以下とな
ったものの、これは失火によるものではないと判断し、
ステップ8へ進んで、失火フラグに0をセットする。
【0023】ステップ9では、前記フラグ「CAUTION 」
をゼロリセットし、次のステップ10では、第1の判定値
W1を越えていると判別された当該気筒における積分値
Wの平均値Wave を更新演算する。失火発生時には、図
5に示すように、失火直後の次の燃焼サイクルにおける
筒内圧積分値Wが、前回の失火の影響で通常レベルより
も跳ね上がる傾向を示すので、第1の判定値W1よりも
積分値Wが小さく失火の可能性があると推定されても直
ちに失火判定を行わず、次の燃焼サイクルで前記跳ね上
がり現象が発生するか否かを確かめてから、失火判定を
行うようにしたものである。
をゼロリセットし、次のステップ10では、第1の判定値
W1を越えていると判別された当該気筒における積分値
Wの平均値Wave を更新演算する。失火発生時には、図
5に示すように、失火直後の次の燃焼サイクルにおける
筒内圧積分値Wが、前回の失火の影響で通常レベルより
も跳ね上がる傾向を示すので、第1の判定値W1よりも
積分値Wが小さく失火の可能性があると推定されても直
ちに失火判定を行わず、次の燃焼サイクルで前記跳ね上
がり現象が発生するか否かを確かめてから、失火判定を
行うようにしたものである。
【0024】従って、低負荷時であって、第1の判定値
W1に基づく失火検出の信頼性が低いときでも、次の燃
焼サイクルにおける第2の判定値に基づく跳ね上がり判
別によって、失火判定の精度を確保できることになる。
W1に基づく失火検出の信頼性が低いときでも、次の燃
焼サイクルにおける第2の判定値に基づく跳ね上がり判
別によって、失火判定の精度を確保できることになる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、失火等の異常燃焼の発生によって筒内圧積
分値が落ち込んだ場合には、次の燃焼サイクルにおける
正常燃焼において、筒内圧積分値が前回の失火の影響を
受けて跳ね上がる傾向を示すことを利用し、失火相当に
筒内圧積分値が低下したと判定された場合でも、前記筒
内圧積分値の跳ね上がりが次の燃焼サイクルで発生しな
かった場合には失火の発生は無かったものと判断し、前
記跳ね上がりがあったときにのみ異常燃焼の発生を判定
する構成としたので、失火による筒内圧積分値の低下が
小さい低負荷時であっても、異常燃焼を精度良く検出で
きるという効果がある。
明によると、失火等の異常燃焼の発生によって筒内圧積
分値が落ち込んだ場合には、次の燃焼サイクルにおける
正常燃焼において、筒内圧積分値が前回の失火の影響を
受けて跳ね上がる傾向を示すことを利用し、失火相当に
筒内圧積分値が低下したと判定された場合でも、前記筒
内圧積分値の跳ね上がりが次の燃焼サイクルで発生しな
かった場合には失火の発生は無かったものと判断し、前
記跳ね上がりがあったときにのみ異常燃焼の発生を判定
する構成としたので、失火による筒内圧積分値の低下が
小さい低負荷時であっても、異常燃焼を精度良く検出で
きるという効果がある。
【0026】請求項2記載の発明によると、機関負荷及
び機関回転速度による筒内圧積分値の変化に対応して、
異常燃焼の発生による燃焼圧の低下を判定するための判
定値を精度良く設定できるという効果がある。請求項3
記載の発明によると、前記失火発生直後の燃焼サイクル
における筒内圧積分値の跳ね上がりを、正常時の筒内圧
積分値のレベルを基準として精度良く判定できるという
効果がある。
び機関回転速度による筒内圧積分値の変化に対応して、
異常燃焼の発生による燃焼圧の低下を判定するための判
定値を精度良く設定できるという効果がある。請求項3
記載の発明によると、前記失火発生直後の燃焼サイクル
における筒内圧積分値の跳ね上がりを、正常時の筒内圧
積分値のレベルを基準として精度良く判定できるという
効果がある。
【図1】請求項1記載の発明の構成ブロック図。
【図2】本発明の一実施形態を示すシステム概略図。
【図3】異常燃焼検出の実施形態を示すフローチャー
ト。
ト。
【図4】機関負荷による筒内圧積分値の変化を示す線
図。
図。
【図5】失火発生時の筒内圧積分値の跳ね上がり現象を
示す線図。
示す線図。
1 内燃機関
10a〜10d 筒内圧センサ
11 クランク角センサ
12 コントロールユニット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F02D 45/00 368
Claims (3)
- 【請求項1】内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧検出手
段と、 膨張行程中の区間を少なくとも含む所定の積分区間にお
いて前記筒内圧検出手段で検出された筒内圧を積分する
筒内圧積分手段と、 該筒内圧積分手段で得られた筒内圧積分値が、異常燃焼
の発生時に下回ることになる第1の判定値以下になり、
当該気筒における次の燃焼サイクルで、前記筒内圧積分
値が、正常燃焼に対応する値よりも大きな第2の判定値
よりも大きくなったときに、異常燃焼の発生を判定する
異常燃焼判定手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の燃焼状
態検出装置。 - 【請求項2】前記第1の判定値が、機関負荷と機関回転
速度とに基づいて設定されることを特徴とする請求項1
記載の内燃機関の燃焼状態検出装置。 - 【請求項3】前記第2の判定値が、前記第1の判定値よ
りも大きいと判別された筒内圧積分値の平均値と所定値
との加算値として設定されることを特徴とする請求項1
又は2に記載の内燃機関の燃焼状態検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19995795A JP3461627B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 内燃機関の燃焼状態検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19995795A JP3461627B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 内燃機関の燃焼状態検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0949454A JPH0949454A (ja) | 1997-02-18 |
JP3461627B2 true JP3461627B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=16416420
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19995795A Expired - Fee Related JP3461627B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 内燃機関の燃焼状態検出装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3461627B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP5509010B2 (ja) * | 2010-09-15 | 2014-06-04 | 大阪瓦斯株式会社 | エンジン制御装置 |
JP5888948B2 (ja) * | 2011-11-28 | 2016-03-22 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関の燃焼状態判定装置 |
JP6011461B2 (ja) * | 2013-05-28 | 2016-10-19 | トヨタ自動車株式会社 | 燃焼状態診断装置 |
JP5851543B2 (ja) * | 2014-03-24 | 2016-02-03 | 大阪瓦斯株式会社 | エンジン制御装置 |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP19995795A patent/JP3461627B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0949454A (ja) | 1997-02-18 |
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