JPH098788A - 微分回路 - Google Patents

微分回路

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JPH098788A
JPH098788A JP7158097A JP15809795A JPH098788A JP H098788 A JPH098788 A JP H098788A JP 7158097 A JP7158097 A JP 7158097A JP 15809795 A JP15809795 A JP 15809795A JP H098788 A JPH098788 A JP H098788A
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circuit
variable delay
input
differential
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JP7158097A
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Hideaki Sato
秀暁 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 NRZの符号で構成される入力信号から最大
のクロック成分を抽出する。 【構成】 NRZの符号で構成される入力信号S1が入
力バッファ2を介して可変遅延回路4vに入力される。
可変遅延回路4vは端子4vbがグランドで終端されて
いるので、入力信号S1がグランドで反射して反転信号
となり、この反射波が可変遅延回路4vを伝搬するの
で、入力信号S1に対して可変遅延回路4vの遅延時間
の2倍の遅延後、可変遅延回路4vの端子4vaに到達
し、前記反射波が入力信号S1に加算されて該入力信号
S1の微分波形S3が生成される。微分波形S3の整流
信号のデューティが50%になるように可変遅延回路4
vの遅延時間を制御し、前記微分波形S3を整流するこ
とにより、最大のクロック成分の電圧が抽出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光伝送システム
の光送信器及び光受信器等において、基準クロック信号
を2逓倍する逓倍器や、入力データからクロック成分を
抽出するタイミング抽出回路等に用いられる微分回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;1991年電子情報通信学会秋季大会予稿C-418 、菊
池博行、石原昇、佐野栄一、赤沢幸雄、山根康朗、「10
Gb/s GaAs-MESFETタイミング抽出IC」、P.5-132 一般に、光伝送システムでは、光伝送路の片端に光送信
端局装置を設け、伝送速度の低い複数の回線を時分割多
重化し、より高い伝送速度の光信号を光伝送路に送出す
る。この時分割多重化は、通常、光送信端局装置に供給
される基準クロック信号を、光伝送路に送出する光信号
の伝送速度のクロック信号に対応して逓倍されたクロッ
ク信号を基準として行われる。クロック信号を逓倍する
ためには、前記基準クロック信号の微分波形を生成し、
該微分波形を整流する必要がある。又、光受信器におい
て入力データ信号の論理レベルやジッタを識別再生する
場合、通常、等化処理されたデータ信号を所定のクロッ
ク信号によってラッチすることにより行われる。前記入
力データ信号がRZ(Return to Zero)符号のようにクロ
ック成分を持つ信号であれば、フィルタを通すことによ
り容易にクロック成分を抽出することができる。しか
し、最近では、前記入力データ信号の符号形式はNRZ
(Non Return to Zero) 符号に標準化される方向にあ
り、クロック成分を抽出するためには、この入力データ
信号を微分する回路が必要となる。例えば、従来の光受
信器、特にGb/S程度の高速に動作する光受信器では、前
記文献に記載されているような微分回路を採用してい
る。
【0003】図2は、従来の微分回路の構成ブロック図
である。この微分回路は入力端子1を有し、該入力端子
1が入力バッファ2の入力端子に接続されている。入力
バッファ2の出力端子は出力バッファ3の入力端子に接
続されると共に、固定遅延回路4の一方の端子4aに接
続され、該固定遅延回路4の他方の端子4bがグランド
に接続されている。固定遅延回路4は、遅延時間τ/2
の伝送線路で構成されている。出力バッファ3の出力端
子は出力端子5に接続されている。図3は、図2の動作
を説明するためのタイムチャートであり、縦軸に電圧、
及び横軸に時間がとられている。
【0004】この図を参照しつつ、図2の動作を説明す
る。入力端子1から入力バッファ2を介して固定遅延回
路4に入力される信号を図3中の信号S1のような波形
の信号とする。固定遅延回路4は端子4bがグランドで
終端されているので、入力信号S1がグランドで反射し
て反転信号となり、この反射波が固定遅延回路4を伝搬
するので、図3中の信号S2のように、入力信号S1に
対してτ(即ち、遅延時間τ/2の2倍)の遅延後、固
定遅延回路4の端子4aに到達し、信号S2が入力信号
S1に加算された信号S3が生成される。即ち、パルス
幅τを有する入力信号S1の微分波形S3が得られる。
更に微分波形S3を整流することにより、図3の信号S
4のような波形が得られ、クロック成分が生成される。
上記整流波形をフーリエ変換することにより、生成され
るクロック成分Aは、次の(1)式の関係で表される。 A∝(sinπτ/T0 )/π ・・・(1) τ;パルス幅 T0 ;1bitの周期に相当するパルス幅 従って、次の(2)式の条件でパルス幅τを設計すれ
ば、最大のクロック成分が得られる。 τ=T0 /2 ・・・(2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す従来の微分回路では、次のような課題があった。即
ち、(1)式から分かるように、固定遅延回路4の伝搬
遅延時間τ/2が(2)式の条件に合致しない場合、ク
ロック成分の振幅が減少する。そのため、基準クロック
信号の1周期又は1bitの周期T0 即ち伝送速度が変
化する度に、固定遅延回路4の伝搬遅延時間τ/2を設
計しなければならない。又、固定遅延回路4に高い精度
が要求され、製造が困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、微分回路において、一方の端子から
入力されたNRZの符号で構成される入力信号の伝搬遅
延時間を変化させ、かつ接地された他方の端子からの前
記入力信号の反射波と前記入力信号とを合成することに
より、前記入力信号の微分波形を生成する可変遅延回路
と、前記入力信号を入力端子から前記可変遅延回路へ選
択的に伝搬する入力バッファと、前記微分波形を出力端
子へ選択的に伝搬する出力バッファとを、備えている。
第2の発明では、微分回路において、第1の発明の可変
遅延回路と、第1の発明の入力バッファと、第1の発明
の出力バッファと、前記出力バッファの出力信号を整流
して整流信号を生成する整流回路と、前記整流信号を一
周期積分して該整流信号のデューティに対応した出力電
圧を生成する積分回路とを備え、前記積分回路の出力電
圧と前記整流信号の50%のデューティに対応して設定さ
れた基準電圧との差分に基づき、前記整流信号のデュー
ティが50%になるように前記可変遅延回路の伝搬遅延時
間を制御するようにしている。第3の発明では、微分回
路において、第1の発明の可変遅延回路と、第1の発明
の入力バッファと、第1の発明の出力バッファと、第2
の発明の整流回路と、第2の発明の積分回路と、前記積
分回路の出力電圧と前記整流信号の50%のデューティに
対応して設定された基準電圧との差分に基づき前記整流
信号のデューティが50%になるように前記可変遅延回路
の伝搬遅延時間を制御する帰還回路とを、備えている。
【0007】第4の発明では、微分回路において、NR
Zの符号で構成された入力信号の非反転信号と反転信号
とを生成し、かつ該非反転信号及び反転信号をそれぞれ
第1及び第2の可変遅延回路へ選択的に伝搬する差動型
入力バッファと、一方の端子から入力された前記非反転
信号の伝搬遅延時間を変化させ、かつ接地された他方の
端子からの前記非反転信号の反射波と前記非反転信号と
を合成することにより、前記非反転信号の微分波形を生
成する第1の可変遅延回路と、一方の端子から入力され
た前記反転信号の伝搬遅延時間を変化させ、かつ接地さ
れた他方の端子からの前記反転信号の反射波と前記反転
信号とを合成することにより、前記反転信号の微分波形
を生成する第2の可変遅延回路と、前記第1の可変遅延
回路により生成された微分波形と前記第2の可変遅延回
路により生成された微分波形との差分信号を出力端子へ
選択的に伝搬する差動型出力バッファとを、備えてい
る。第5の発明では、微分回路において、第4の発明の
差動型入力バッファと、第4の発明の第1の可変遅延回
路と、第4の発明の第2の可変遅延回路と、第4の発明
の差動型出力バッファと、前記差動型出力バッファの出
力信号を整流して整流信号を出力する整流回路と、前記
整流信号を一周期積分して該整流信号のデューティに対
応した出力電圧を生成する積分回路と、前記積分回路の
出力電圧と前記整流信号の50%のデューティに対応して
設定された基準電圧との差分に基づき、前記整流信号の
デューティが50%になるように前記第1の可変遅延回路
の伝搬遅延時間を制御する第1の帰還回路と、前記積分
回路の出力電圧と前記整流信号の50%のデューティに対
応して設定された基準電圧との差分に基づき、前記整流
信号のデューティが50%になるように前記第2の可変遅
延回路の伝搬遅延時間を制御する第2の帰還回路とを、
備えている。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、以上のように微分回路を
構成したので、NRZの符号で構成される入力信号が可
変遅延回路の一方の端子から入力され、所定の遅延時間
で伝搬される。この入力信号が接地された他方の端子で
反射して反転し、所定の遅延時間で前記一方の端子にお
いて前記入力信号と合成され、入力信号の微分波形が生
成される。任意の方法で可変遅延回路の遅延時間を調整
することにより、微分波形のパルス幅が調整される。入
力バッファは、前記入力信号が入力端子へ伝搬されるこ
とを防止し、出力バッファは、出力端子上の信号が可変
遅延回路へ伝搬されることを防止する働きをする。その
ため、入力信号の伝送速度が異なった場合、又、可変遅
延回路の伝搬遅延時間の精度が不十分な場合でも、可変
遅延回路の遅延時間を調整することにより、入力データ
信号から最大のクロック成分が抽出される。第2及び第
3の発明によれば、第1の発明の出力バッファの出力信
号が整流回路で整流され、この整流信号が積分回路で一
周期積分されて該整流信号のデューティに対応した出力
電圧が生成される。前記可変遅延回路の伝搬遅延時間
は、前記積分回路の出力電圧と前記整流信号の50%のデ
ューティに対応して設定された基準電圧との差分に基づ
き、前記整流信号のデューティが50%になるように制御
される。そのため、入力バッファ、出力バッファ、可変
遅延回路、及び整流回路の温度特性等により、整流回路
の出力信号のデューティが変動した場合についても、入
力信号から最大のクロック成分が抽出されるように最適
状態に制御される。
【0009】第4の発明によれば、NRZの符号で構成
された入力信号は、差動型入力バッファで非反転信号と
反転信号になり、かつ該非反転信号及び反転信号がそれ
ぞれ第1及び第2の可変遅延回路へ入力される。前記非
反転信号は、第1の可変遅延回路の一方の端子から入力
され、所定の遅延時間で伝搬される。この非反転信号が
接地された他方の端子で反射して反転し、所定の遅延時
間で前記一方の端子において前記非反転信号と合成さ
れ、該非反転信号の微分波形が生成される。前記反転信
号は、第2の可変遅延回路の一方の端子から入力され、
所定の遅延時間で伝搬される。この反転信号が接地され
た他方の端子で反射して反転し、所定の遅延時間で前記
一方の端子において前記反転信号と合成され、該反転信
号の微分波形が生成される。前記第1の可変遅延回路に
より生成された微分波形と前記第2の可変遅延回路によ
り生成された微分波形とが差動型出力バッファに入力さ
れ、これらの微分波形の差分信号が出力端子へ出力され
る。そのため、入力信号の伝送速度が異なった場合、
又、第1及び第2の可変遅延回路の伝搬遅延時間の精度
が不十分な場合でも、該可変遅延回路の遅延時間を調整
することにより、入力データ信号から最大のクロック成
分が抽出される。
【0010】第5の発明によれば、差動型出力バッファ
の出力信号は整流回路で整流され、この整流信号が積分
回路で一周期積分されて該整流信号のデューティに対応
した出力電圧が生成される。前記積分回路の出力電圧と
前記整流信号の50%のデューティに対応して設定された
基準電圧との差分に基づき、第1の帰還回路は前記整流
信号のデューティが50%になるように第1の可変遅延回
路の伝搬遅延時間を制御する。同様に、前記積分回路の
出力電圧と前記整流信号の50%のデューティに対応して
設定された基準電圧との差分に基づき、第2の帰還回路
は前記整流信号のデューティが50%になるように第2の
可変遅延回路の伝搬遅延時間を制御する。そのため、差
動型入力バッファ、差動型出力バッファ、第1及び第2
の可変遅延回路、及び整流回路温度特性等により該整流
回路の出力信号のデューティが変動した場合、第1及び
第2の可変遅延回路の遅延時間が該出力信号のデューテ
ィの50%に対応した値に調整され、入力信号から最大
のクロック成分が抽出可能な最適状態に制御される。従
って、前記課題を解決できるのである。
【0011】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す微分回路の構成ブ
ロック図であり、従来の図2中の要素と共通の要素には
共通の符号が付されている。この微分回路は、図2の従
来の微分回路における固定遅延回路4を可変遅延回路4
vに置き換えた構成である。可変遅延回路4vは、例え
ば可変容量ダイオード等で構成され、一方の端子4va
は入力バッファ2の出力端子に接続され、他方の端子4
vbがグランドに接続されている。次に、図3を参照し
つつ、図1の動作を説明する。図2に示す従来の微分回
路と同様に、端子4vbがグランドに接続された可変遅
延回路4vからの反射波S2と入力信号S1との加算に
より微分波形S3が生成されるが、可変遅延回路4vの
遅延時間を式(2)の条件を満足するように調整し、前
記微分波形S3を整流して信号S4を生成することによ
り、最大のクロック成分の電圧が抽出される。以上のよ
うに、この第1の実施例では、入力信号S1の伝送速度
が変動した場合や、遅延回路の伝搬遅延時間の精度が不
十分な場合でも、可変遅延回路4vの遅延時間の調整に
より、該入力信号S1から最大のクロック成分が抽出さ
れる。又、入力信号S1をクロック信号に置き換えて考
えれば、同様にして、入力クロック信号の2倍の周波数
に相当するクロック信号が抽出され、逓倍器としても使
用可能であることが分かる。
【0012】第2の実施例 図4は、本発明の第2の実施例を示す微分回路の回路図
であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付
されている。この微分回路は、図1の微分回路に整流回
路11、低域通過フィルタ(以下、LPF という)で構成
された積分回路12、及び帰還回路20を設けたもので
ある。即ち、出力バッファ3の出力端子は、整流回路1
1の入力側に接続され、整流回路11の出力側は出力端
子5に接続されると共に、積分回路12の入力側に接続
されている。積分回路12の出力側は、帰還回路20中
の抵抗21を介して演算増幅器(以下、オペアンプとい
う)22の反転入力端子に接続されている。オペアンプ
22の非反転入力端子は、可変基準電圧源23を介して
グランドに接続されている。オペアンプ22の出力端子
は、抵抗24を介して該オペアンプ22の反転入力端子
に接続されると共に、可変遅延回路4vの遅延制御端子
に接続されている。
【0013】次に、図3を参照しつつ、図4の動作を説
明する。図1の動作と同様に、出力端子5において信号
S4が得られ、該信号S4を積分回路12により積分す
ることにより、信号S4のデューティに比例した直流信
号S12が得られる。この直流信号S12が帰還回路2
0の可変基準電圧源23の電圧値に等しくなるように可
変遅延回路4vが制御されるので、可変基準電圧源23
の電圧値を信号S4のデューティの50%に対応した値
に調整することにより、最大のクロック成分が抽出さ
れ、なおかつ、入力バッファ2、出力バッファ3、可変
遅延回路4v、及び整流回路11の温度特性等により信
号S4のデューティが変動した場合についても、常に最
適状態に制御される。以上のように、この第2の実施例
では、入力バッファ2、出力バッファ3、可変遅延回路
4v、及び整流回路11の温度特性等により信号S4の
デューティが変動した場合についても、入力データ信号
S1から最大のクロック成分が抽出される最適の状態に
制御される。又、第1の実施例と同様に、逓倍器として
も使用できる。
【0014】第3の実施例 図5は、本発明の第3の実施例を示す微分回路の回路図
であり、図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付
されている。この微分回路は、差動型入力バッファ2
A、差動型出力バッファ3A、可変遅延回路4vA,4
vB、整流回路11、整流回路12、及び帰還回路2
0,30から構成されている。入力端子1は差動型入力
バッファ2Aの非反転入力端子に接続されている。この
差動型入力バッファ2Aは、入力信号S1の非反転信号
S1と反転信号S11とを生成する機能を有している。
差動型入力バッファ2Aの非反転出力端子は差動型出力
バッファ3Aの非反転入力端子に接続されると共に、第
1の可変遅延回路4vAを介してグランドに接続されて
いる。差動型入力バッファ2Aの反転出力端子は差動型
出力バッファ3Aの反転入力端子に接続されると共に、
第2の可変遅延回路4vBを介してグランドに接続され
ている。差動型出力バッファ3Aは、可変遅延回路4v
Aにより生成された微分波形と可変遅延回路4vBによ
り生成された微分波形との差分信号を出力端子へ選択的
に伝搬する機能を有している。差動型出力バッファ3A
の非反転出力端子は整流回路11の入力側に接続され、
該整流回路11の出力部が出力端子5に接続されると共
に、積分回路12の入力側に接続されている。積分回路
12の出力側は、図4と同様に帰還回路20に接続さ
れ、オペアンプ22の出力端子は、可変遅延回路4vA
の遅延制御端子に接続されている。又、積分回路12の
出力側は、帰還回路30中の抵抗31を介してオペアン
プ32の反転入力端子に接続されている。オペアンプ3
2の非反転入力端子は、可変基準電圧源33を介してグ
ランドに接続されている。オペアンプ32の出力端子
は、抵抗34を介して該オペアンプ32の反転入力端子
に接続されると共に、可変遅延回路4vBの遅延制御端
子に接続されている。図6は、図5の動作を説明するた
めのタイムチャートであり、縦軸に電圧、及び横軸に時
間がとられている。
【0015】この図を参照しつつ、図5の動作を説明す
る。入力端子1から差動型入力バッファ2Aを介して可
変遅延回路4vAに入力される信号を図5中の信号S1
のような波形の信号とすると、可変遅延回路4vBに
は、信号S1の反転信号S11が入力される。可変遅延
回路4vA,4vBの遅延時間をτ/2とすると、パル
ス幅τを有する信号S1の微分信号S3及び信号S11
の微分信号S13が生成され、差動型出力バッファ3A
の非反転入力端子及び反転入力端子にそれぞれ入力され
る。図4の動作と同様に、出力端子5において信号S4
が得られ、積分回路12により積分することにより、信
号S4のデューティに比例した直流信号が得られる。帰
還回路20と同様にして、前記直流信号が帰還回路30
中の可変基準電圧源33の電圧値に等しくなるように可
変遅延回路4vBが制御されるので、可変基準電圧源3
3の電圧値を調整することにより最大のクロック成分が
抽出され、なおかつ、差動型入力バッファ2A、差動型
出力バッファ3A、可変遅延回路4vA,4vB、及び
整流回路11の温度特性等により信号S4のデューティ
が変動した場合についても、常に最適状態に制御され
る。以上のように、この第3の実施例では、差動型入力
バッファ2A及び差動型出力バッファ3Aを備えた微分
回路についても、差動型入力バッファ2A、差動型出力
バッファ3A、可変遅延回路4vA,4vB、及び整流
回路11の温度特性等により信号S4のデューティが変
動した場合、入力データ信号S1から最大のクロック成
分を抽出可能な最適状態に制御される。また、第1の実
施例と同様に、逓倍器としても使用可能である。
【0016】尚、本発明は上記実施例に限定されず、種
々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次
のようなものがある。 (a) 図5中の第1の可変遅延回路4vAと第2の可
変遅延回路4vBとが同一の可変特性であれば、帰還回
路20,30のいずれか一方のみの出力信号で該可変遅
延回路4vA,4vBを制御してもよい。 (b) 図5中の整流回路11への入力信号は、差動型
出力バッファ3Aの反転出力端子から取り出してもよ
い。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、入力信号の伝送速度が異なった場合、又、遅
延回路の伝搬遅延時間の精度が不十分な場合でも、可変
遅延回路の遅延時間を、出力信号のデューティの50%
に対応した値に調整するようにしたので、入力データ信
号から最大のクロック成分を抽出できる。更に、入力信
号をクロック信号に置き換えて考えれば、同様にして、
入力クロック信号の2倍の周波数に相当するクロック信
号が抽出され、逓倍器としても使用できる。第2及び第
3の発明によれば、入力バッファ、出力バッファ、可変
遅延回路、及び整流回路の温度特性等により、該整流回
路の出力信号のデューティが変動した場合についても、
可変遅延回路の遅延時間を該出力信号のデューティの5
0%に対応した値に調整するようにしたので、入力信号
から最大のクロック成分を抽出可能な最適状態に制御で
きる。又、第1の発明と同様に、逓倍器としても使用可
能できる。
【0018】第4の発明によれば、差動型入力バッファ
及び差動型出力バッファを備えた微分回路についても、
差動型入力バッファ、差動型出力バッファ、第1及び第
2の可変遅延回路、及び整流回路温度特性等により該整
流回路の出力信号のデューティが変動した場合、可変遅
延回路の遅延時間を該出力信号のデューティの50%に
対応した値に調整するようにしたので、入力信号から最
大のクロック成分を抽出可能な最適状態に制御できる。
又、第1の発明と同様に、逓倍器としても使用可能でき
る。第5の発明によれば、差動型入力バッファ及び差動
型出力バッファを備えた微分回路についても、差動型入
力バッファ、差動型出力バッファ、第1及び第2の可変
遅延回路、及び整流回路温度特性等により該整流回路の
出力信号のデューティが変動した場合、可変遅延回路の
遅延時間を該出力信号のデューティの50%に対応した
値に調整するようにしたので、入力信号から最大のクロ
ック成分を抽出可能な最適状態に制御できる。又、第1
の発明と同様に、逓倍器としても使用可能できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す微分回路の構成ブ
ロック図である。
【図2】従来の微分回路の構成ブロック図である。
【図3】図2のタイムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例を示す微分回路の回路図
である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す微分回路の回路図
である。
【図6】図5のタイムチャートである。
【符号の説明】
2 入力バッフ
ァ 2A 差動型入力
バッファ 3 出力バッフ
ァ 3A 差動型出力
バッファ 4v 可変遅延回
路 4vA 第1の可変
遅延回路 4vB 第2の可変
遅延回路 11 整流回路 12 積分回路 20,30 帰還回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 10/06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端子から入力されたNRZの符号
    で構成される入力信号の伝搬遅延時間を変化させ、かつ
    接地された他方の端子からの前記入力信号の反射波と前
    記入力信号とを合成することにより、前記入力信号の微
    分波形を生成する可変遅延回路と、 前記入力信号を入力端子から前記可変遅延回路へ選択的
    に伝搬する入力バッファと、 前記微分波形を出力端子へ選択的に伝搬する出力バッフ
    ァとを、 備えたことを特徴とする微分回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変遅延回路と、 請求項1記載の入力バッファと、 請求項1記載の出力バッファと、 前記出力バッファの出力信号を整流して整流信号を生成
    する整流回路と、 前記整流信号を一周期積分して該整流信号のデューティ
    に対応した出力電圧を生成する積分回路とを備え、 前記積分回路の出力電圧と前記整流信号の50%のデュー
    ティに対応して設定された基準電圧との差分に基づき、
    前記整流信号のデューティが50%になるように前記可変
    遅延回路の伝搬遅延時間を制御する構成にしたことを特
    徴とする微分回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の可変遅延回路と、 請求項1記載の入力バッファと、 請求項1記載の出力バッファと、 請求項2記載の積分回路と、 前記積分回路の出力電圧と前記整流信号の50%のデュー
    ティに対応して設定された基準電圧との差分に基づき前
    記整流信号のデューティが50%になるように前記可変遅
    延回路の伝搬遅延時間を制御する帰還回路とを、 備えたことを特徴とする微分回路。
  4. 【請求項4】 NRZの符号で構成された入力信号の非
    反転信号と反転信号とを生成し、かつ該非反転信号及び
    反転信号をそれぞれ第1及び第2の可変遅延回路へ選択
    的に伝搬する差動型入力バッファと、 一方の端子から入力された前記非反転信号の伝搬遅延時
    間を変化させ、かつ接地された他方の端子からの前記非
    反転信号の反射波と前記非反転信号とを合成することに
    より、前記非反転信号の微分波形を生成する第1の可変
    遅延回路と、 一方の端子から入力された前記反転信号の伝搬遅延時間
    を変化させ、かつ接地された他方の端子からの前記反転
    信号の反射波と前記反転信号とを合成することにより、
    前記反転信号の微分波形を生成する第2の可変遅延回路
    と、 前記第1の可変遅延回路により生成された微分波形と前
    記第2の可変遅延回路により生成された微分波形との差
    分信号を出力端子へ選択的に伝搬する差動型出力バッフ
    ァとを、 備えたことを特徴とする微分回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の差動型入力バッファと、 請求項4記載の第1の可変遅延回路と、 請求項4記載の第2の可変遅延回路と、 請求項4記載の差動型出力バッファと、 前記差動型出力バッファの出力信号を整流して整流信号
    を出力する整流回路と、 前記整流信号を一周期積分し
    て該整流信号のデューティに対応した出力電圧を生成す
    る積分回路と、 前記積分回路の出力電圧と前記整流信号の50%のデュー
    ティに対応して設定された基準電圧との差分に基づき、
    前記整流信号のデューティが50%になるように前記第1
    の可変遅延回路の伝搬遅延時間を制御する第1の帰還回
    路と、 前記積分回路の出力電圧と前記整流信号の50%のデュー
    ティに対応して設定された基準電圧との差分に基づき、
    前記整流信号のデューティが50%になるように前記第2
    の可変遅延回路の伝搬遅延時間を制御する第2の帰還回
    路とを、 備えたことを特徴とする微分回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020297A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Anritsu Corp サンプリング装置および波形観測装置

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