JPH0986940A - 光学素子の成形方法 - Google Patents

光学素子の成形方法

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JPH0986940A
JPH0986940A JP24110795A JP24110795A JPH0986940A JP H0986940 A JPH0986940 A JP H0986940A JP 24110795 A JP24110795 A JP 24110795A JP 24110795 A JP24110795 A JP 24110795A JP H0986940 A JPH0986940 A JP H0986940A
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JP
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glass material
tray
temperature
molding
arm
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JP24110795A
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Tetsuo Izawa
哲雄 伊沢
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Olympus Optical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コバ肉の薄い光学素子を成形する。 【解決手段】 成形室1には本加熱炉2および補助加熱
炉3が順次連設されている。補助加熱炉3の近傍には搬
送アーム7が設けられている。補助加熱炉3下部には、
搬送レール5が搬送アーム7の進行方向と直交して設け
られている。搬送レール5はその上面に搬送皿11を移
動自在に搭載するもので、搬送皿11は搬送皿用シリン
ダ6により移動される。補助加熱炉3から搬送皿11の
進行方向とは逆の若干離れた位置の搬送レール5上には
搬送皿予備加熱炉4が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス素材を搬送
部材に載置して加熱軟化し、一対の成形用金型で押圧成
形する光学素子の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱軟化したガラス素材を押圧成
形する成形方法としては、例えば特公平4−32007
号公報記載の発明がある。上記発明は、軟化ガラスの温
度をガラス粘度108 〜106 ポアズ相当の温度にする
とともに、成形に用いる金型の温度を前記軟化ガラスの
ガラス転移点温度未満で、ガラス粘度1014.5ポアズ相
当の温度以上の範囲に設定し、プレス速度を10mm/
秒〜250mm/秒とすることを特徴とする光学素子の
成形方法である。上記発明によれば、成形レンズの肉厚
・面精度等の安定性および再現性が高くなり、高精度な
光学素子が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には以下のような問題があった。すなわち、ガラ
ス素材および搬送部材は押圧成形中に成形型や周辺雰囲
気等に熱を奪われて冷却される。この時、ガラス素材の
中心部はその殆どの熱が成形型に奪われる。しかし、ガ
ラス素材の外周部は成形型だけではなく、周辺雰囲気に
も熱を奪われるために中心部と比べて冷却速度が速くな
る。従って、ガラス素材外周部の冷却速度を遅延する必
要がある。
【0004】搬送部材とガラス素材との温度差が100
℃未満である場合、搬送部材からガラス素材に伝わる熱
量が少ないため、ガラス素材外周部の冷却が充分に遅延
されない。特に、コバ厚(光学素子外周部の厚み)が小
さい(1mm以下)光学素子の場合、ガラスの持つ熱容
量が外周部では小さいため、所望の寸法まで押圧できな
いうちにガラスが冷却固化してしまい、結果的に所望の
光学素子を得られないという問題が生じていた。
【0005】押圧成形開始時、ガラス素材はガラス粘度
108 〜106 ポアズ相当の温度に加熱されていた。こ
れは、ガラス素材の粘度が106 ポアズ未満の場合、ガ
ラス素材の温度がかなり高くなっていることから、成形
型に大きな熱衝撃が加わり、成形型の寿命が大幅に短く
なるという問題があった。また、ガラス素材の粘度が1
8 ポアズ以上の場合、型形状を全面転写する前にガラ
スが固化してしまい、所望の寸法まで押圧できないこと
があった。
【0006】一般に、加熱する際にはガラス素材と搬送
部材とを同時に加熱しているため、搬送部材はガラス素
材とほぼ同じ温度に加熱されている。そのため、ガラス
素材外周部には搬送部材からの熱の供給が殆ど無く、ガ
ラス素材外周部の固化を遅延する効果がなかった。加熱
条件を変更してさらに炉の温度を高くすると、加熱中に
ガラスが溶融して炉内に落下したり、成形時に型にガラ
スが融着して成形が不可能になるという問題が発生して
いた。
【0007】請求項1の課題は、特にコバ厚の小さい光
学素子においても、所望の寸法まで押圧成形できる光学
素子の成形方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ガラ
ス素材を搬送部材に載置して加熱軟化し、一対の成形用
金型で押圧成形する光学素子の成形方法において、押圧
成形開始時におけるガラス素材の温度をガラス粘度10
8 〜106 ポアズ相当の温度にするとともに、搬送部材
の温度を載置したガラス素材の温度よりも100℃以上
高い温度にして成形することを特徴とする光学素子の成
形方法である。
【0009】請求項1の発明においては、ガラス素材の
外周部が成形中に熱を外気に奪われても、搬送部材から
ガラス素材の外周部に熱が伝わることにより、ガラス素
材外周部の冷却速度を遅くし、ガラス素材外周部の固化
を遅延する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1〜図3は本実施の形態を示し、図
1は本実施の形態で用いる成形装置の概略を示す平面
図、図2は同縦断面図、図3はグラフである。成形室1
内には上型13と下型14とが対向して設けられてい
る。この上型13および下型14の外周にはそれぞれ上
型用ヒータ19および下型用ヒータ20が設置されてお
り、上型13および下型14はそれぞれガラス転移点温
度よりも若干低い温度に加熱されている。下型14は主
軸21の上端に固定されており、主軸21には下型駆動
装置15が接続されている。
【0011】成形室1には本加熱炉2および補助加熱炉
3が順次連設されている。本加熱炉2内にはヒータ線1
8がほぼ等間隔に巻回されている。補助加熱炉3には図
示を省略したヒータが内蔵されている。補助加熱炉3の
近傍には、成形室1,本加熱炉2および補助加熱炉3内
を水平方向に移動自在な搬送アーム7が設けられてい
る。搬送アーム7はアーム用シリンダ8により移動自在
に支持されている。搬送アーム7の先端部には半円形の
切り欠き10が設けられている。
【0012】補助加熱炉3下部には、搬送レール5が搬
送アーム7の進行方向と直交して設けられている。搬送
レール5はその上面に搬送皿11を移動自在に搭載する
もので、搬送皿11は搬送皿用シリンダ6により移動さ
れる。補助加熱炉3から搬送皿11の進行方向(図1
中、矢印方向)とは逆の若干離れた位置の搬送レール5
上には搬送皿予備加熱炉4が設けられている。搬送皿予
備加熱炉4には図示を省略したヒータが内蔵されてい
る。
【0013】以上の構成からなる成形装置を用いての成
形方法を説明する。搬送レール5上に搭載された搬送皿
11は、搬送皿用シリンダ6の動作により図1中の矢印
方向へ移動する。そして、搬送皿11は任意の温度に加
熱された搬送皿予備加熱炉4内に進入して加熱される。
次に、搬送皿予備加熱炉4内を出てきた搬送皿11に搬
送レール5上のガラス素材載置部9でガラス素材12を
載置する。次いで、ガラス素材12を載置した搬送皿1
1は、予め任意の温度(通常、ガラス転移点温度付近)
に加熱された補助加熱炉3内に進入する。
【0014】補助加熱炉3内に進入した搬送皿11は、
突き上げ用シリンダ17により突き上げ棒16が上昇
し、ガラス素材12とともに突き上げられる。そこへ搬
送アーム7がアーム用シリンダ8により前進し、搬送ア
ーム7の半円形状をした切り欠き部10が搬送皿11の
フランジ部の下部に挿入されて停止する。続いて、突き
上げ棒16が突き上げ用シリンダ17により下降し、ガ
ラス素材12を載置した搬送皿11は搬送アーム7の切
り欠き部10に載置される。
【0015】搬送皿11を載置した搬送アーム7はアー
ム用シリンダ8によりさらに前進し、その先端部が任意
の温度に加熱されている本加熱炉2内に進入して停止す
る。加熱完了後、さらに搬送アーム7はアーム用シリン
ダ8により前進し、その先端部は成形室1内の上下型1
3,14間に進入して停止する。そして、下型14が主
軸21とともに下型駆動装置15により上昇し、下型1
4が搬送皿11と嵌合しつつ、搬送皿11内で上下型1
3,14によりガラス素材12は押圧成形される。
【0016】本実施の形態では、ガラス素材12として
硝材PBH6からなる外径10mm,肉厚3mmの平板
を用い、両凸形状の光学素子(各面R=12mm,有効
径8mm,肉厚2mm,コバ厚0.63mm)を成形し
た。この成形時のガラス素材12および搬送皿11の温
度変化をグラフ化した図3を用い、温度変化作用につい
て説明する。
【0017】成形開始前、ガラス素材12および搬送皿
11は常温(約20℃)に保たれている。最初に、搬送
皿11が450℃に加熱されている搬送皿予備加熱炉4
内に入り加熱される。搬送皿予備加熱炉4内で搬送皿1
1を2分間加熱することにより、搬送皿11の温度は約
430℃になる。次に、搬送皿11にガラス素材12が
載置される。この時、搬送皿11は15秒間炉外に出る
ため、若干冷却されて温度が約400℃になる。
【0018】次いで、ガラス素材12を載置した搬送皿
11は450℃に加熱されている補助加熱炉3内に入り
1分間加熱される。これにより、搬送皿11は約430
℃に、ガラス素材12は約240℃(粘度1015ポアズ
以上)に加熱される。補助加熱の完了後、ガラス素材1
2を載置した搬送皿11は800℃に加熱されている本
加熱炉2内に入り30秒間加熱される。これにより、搬
送皿11は約700℃に、ガラス素材12は約550℃
(粘度107 ポアズ)に加熱される。
【0019】本加熱の完了後、ガラス素材12を載置し
た搬送皿11は直ちに成形室1の上下型13,14間に
搬送され、下型14が上昇して押圧成形される。押圧成
形は本加熱の完了直後に行われるので、押圧成形時の搬
送皿11の温度はガラス素材12の温度よりも約150
℃高い状態である。
【0020】押圧成形の結果、成形品の肉厚を2mmと
することができた。従来は、常温の搬送皿に常温のガラ
ス素材を載置して同時に加熱していたため、成形品の肉
厚を2.3mm以下にすることができなかった。成型品
の肉厚が2.3mmになるときの加熱条件からさらに炉
の温度を高温にすると、加熱中にガラスが溶融して炉内
に落下したり、成形時に型にガラスが融着して成形が不
可能となる状態であった。
【0021】本実施の形態によれば、搬送皿11を予備
加熱してからガラス素材12を載置するので、押圧成形
時の搬送皿11の温度をガラス素材12よりも100℃
以上高く保つことができる。因って、ガラス素材12外
周部の冷却速度を遅くすることができ、ガラス素材12
外周部の固化が遅延されることにより、コバ肉の薄い光
学素子を成形することができる。
【0022】(実施の形態2)図4〜図6は本実施の形
態を示し、図4は本実施の形態で用いる成形装置の概略
を示す平面図、図5は同縦断面図、図6はグラフであ
る。本実施の形態は、前記実施の形態1における搬送皿
予備加熱炉4および本加熱炉2を廃止し、代わりに本加
熱炉22にて構成した点が異なり、他の構成は同一な構
成部分からなるもので、同一構成部分には同一番号を付
してその説明を省略する。
【0023】本実施の形態の本加熱炉22は、成形室1
と補助加熱炉3との間に連設された状態で設けられてい
る。本加熱炉22内にはヒータ線23が巻回されてい
る。ヒータ線23は、両側の開口部付近は密に巻回さ
れ、中央部は粗に巻回されており、本加熱炉22内に温
度分布が生じるように構成されている。
【0024】以上の構成からなる成形装置を用いての成
形方法を説明する。搬送レール5上に搭載された搬送皿
11は、搬送皿用シリンダ6の動作により図4中の矢印
方向へ移動する。そして、搬送レール5上でガラス素材
12を搬送皿11に載置する。この時、搬送皿11およ
びガラス素材12は加熱されておらず、常温である。次
に、ガラス素材12を載置した搬送皿11は、予め任意
の温度(通常、ガラス転移点温度付近)に加熱された補
助加熱炉3内に進入する。
【0025】補助加熱炉3内に進入した搬送皿11は、
突き上げ用シリンダ17により突き上げ棒16が上昇
し、ガラス素材12とともに突き上げられる。そこへ搬
送アーム7がアーム用シリンダ8により前進し、搬送ア
ーム7の半円形状をした切り欠き部10が搬送皿11の
フランジ部の下部に挿入されて停止する。続いて、突き
上げ棒16が突き上げ用シリンダ17により下降し、ガ
ラス素材12を載置した搬送皿11は搬送アーム7の切
り欠き部10に載置される。
【0026】搬送皿11を載置した搬送アーム7はアー
ム用シリンダ8によりさらに前進し、その先端部は任意
の温度に加熱されている本加熱炉2内に進入して停止す
る。この時、搬送皿11に載置されたガラス素材12が
本加熱炉22の中央部(ヒータ線23が粗に巻回されて
いる部分)で加熱されるように、予め搬送アーム7の停
止位置を調整しておく。
【0027】加熱完了後、さらに搬送アーム7はアーム
用シリンダ8により前進し、その先端部が成形室1内の
上下型13,14間に進入して停止する。そして、下型
14が主軸21とともに下型駆動装置15により上昇
し、下型14が搬送皿11と嵌合しつつ、搬送皿11内
で上下型13,14によりガラス素材12は押圧成形さ
れる。
【0028】本実施の形態では、ガラス素材12として
硝材PBH6からなる外径10mm,肉厚3mmの平板
を用い、両凸形状の光学素子(各面R=12mm,有効
径8mm,肉厚2mm,コバ厚0.63mm)を成形し
た。この成形時のガラス素材12および搬送皿11の温
度変化をグラフ化した図6を用い、温度変化作用につい
て説明する。
【0029】成形開始前、ガラス素材12および搬送皿
11は常温(約20℃)に保たれている。最初に、搬送
皿11にガラス素材12が載置される。次に、ガラス素
材12を載置した搬送皿11は470℃に加熱されてい
る補助加熱炉3内に入り1分間加熱される。これによ
り、搬送皿11およびガラス素材12は約330℃(粘
度1015ポアズ以上)に加熱される。
【0030】補助加熱の完了後、ガラス素材12を載置
した搬送皿11は本加熱炉22内に入り30秒間加熱さ
れる。本加熱炉22内は、ヒータ線23が密に巻回され
ている開口部付近では900℃に、ヒータ線23が粗に
巻回されている中央部では800℃に加熱されている。
これにより、ヒータ線23が密に巻回されている部分で
主に加熱される搬送皿11は約660℃に、ヒータ線2
3が粗に巻回されている部分で主に加熱されるガラス素
材12は約550℃(粘度107 ポアズ)に加熱され
る。
【0031】本加熱の完了後、ガラス素材12を載置し
た搬送皿11は直ちに成形室1の上下型13,14間に
搬送され、下型14が上昇して押圧成形される。押圧成
形は本加熱の完了直後に行われるので、押圧成形時の搬
送皿11の温度はガラス素材12の温度よりも約110
℃高い状態である。
【0032】押圧成形の結果、成形品の肉厚を2mmと
することができた。従来は、常温の搬送皿に常温のガラ
ス素材を載置してヒータ線がほぼ等間隔に巻回されてい
る本加熱炉で加熱していたため、成形品の肉厚を2.3
mm以下にすることができなかった。成形品の肉厚が
2.3mmになるときの加熱条件からさらに炉の温度を
高温にすると、加熱中にガラスが溶融して炉内に落下し
たり、成形時に型にガラスが融着して成形が不可能とな
る状態であった。
【0033】本実施の形態によれば、ヒータ線23を両
側の開口部付近では密に巻回し、中央部では粗に巻回し
て本加熱炉22内に温度分布を生じさせ、ガラス素材1
2を載置した搬送皿11を加熱するので、押圧成形時の
搬送皿11の温度をガラス素材12よりも100℃以上
高く保つことができる。因って、ガラス素材12外周部
の冷却速度を遅くすることができ、ガラス素材12外周
部の固化が遅延されることにより、コバ肉の薄い光学素
子を成形することができる。
【0034】(実施の形態3)図7〜図10は本実施の
形態を示し、図7は本実施の形態で用いる成形装置の概
略を示す平面図、図8は同縦断面図、図9は搬送アーム
の拡大斜視図、図10は搬送皿の拡大断面図である。本
実施の形態は、前記実施の形態1における搬送皿予備加
熱炉4,搬送レール5,搬送アーム7および搬送皿11
を廃止し、代わりに搬送アーム24,搬送レール27お
よび搬送皿28にて構成した点が異なり、他の構成は同
一な構成部分からなるもので、同一構成部分には同一番
号を付してその説明を省略する。
【0035】本実施の形態の搬送アーム24は、2本の
導電体部材25a,25bと、後端部で2本の導電体部
材25a,25bを連結する絶縁部材26とから構成さ
れている。2本の導電体部材25a,25bはそれぞれ
図示省略した電源装置と結線されている。絶縁部材26
の先端部には半円形の切り欠き32が設けられている。
搬送レール27は、前記実施の形態1の搬送レール5と
同様の位置に設けられている。搬送レール27の表面は
樹脂やセラミック等により絶縁体となっており、搬送皿
28を搭載できるように構成されている。
【0036】搬送皿28は、搬送皿本体29と、その外
周部に巻装したヒータ線30とから構成されている。ヒ
ータ線30の最高温度は、載置するガラス素材12の粘
度が106 ポアズになる温度よりも100℃以上高い必
要がある。通常はニクロム線等が使用できる。ヒータ線
30には2ヶ所の電極31a,31bが設けられてい
る。この電極31a,31bは、搬送皿28を搬送アー
ム24に載置したときにそれぞれ導電体部材25a,2
5bと接触し、導通するような位置に設けられている。
ヒータ線30の電極31a,31bを除く部分には表面
に酸化被膜が被覆され、搬送皿本体29と絶縁されてい
る。
【0037】以上の構成からなる成形装置を用いての成
形方法を説明する。搬送レール27上に搭載された搬送
皿28は、搬送皿用シリンダ6の動作により図7中の矢
印方向へ移動する。そして、搬送レール27上でガラス
素材12を搬送皿28に載置する。この時、搬送皿28
およびガラス素材12は加熱されておらず、常温であ
る。次に、ガラス素材12を載置した搬送皿28は、予
め任意の温度(通常、ガラス転移点温度付近)に加熱さ
れた補助加熱炉3内に進入する。
【0038】補助加熱炉3内に進入した搬送皿28は、
突き上げ用シリンダ17により突き上げ棒16が上昇
し、ガラス素材12とともに突き上げられる。そこへ搬
送アーム24がアーム用シリンダ8により前進し、搬送
アーム24の半円形状をした切り欠き部32が搬送皿2
8のフランジ部の下部に挿入されて停止する。続いて、
突き上げ棒16が突き上げ用シリンダ17により下降
し、ガラス素材12を載置した搬送皿28は搬送アーム
24の切り欠き部32に載置される。この時、搬送アー
ム24の導電体部材25a,25bが搬送皿28のヒー
タ線30に設けられた電極31a,31bとそれぞれ接
触し、ヒータ線30が通電されて加熱が始まる。
【0039】搬送皿28を載置した搬送アーム24はア
ーム用シリンダ8によりさらに前進し、その先端部が任
意の温度に加熱されている本加熱炉2内に進入して停止
する。加熱完了後、さらに搬送アーム24はアーム用シ
リンダ8により前進し、その先端部は成形室1内の上下
型13,14間に進入して停止する。そして、下型14
が主軸21とともに下型駆動装置15により上昇し、下
型14が搬送皿28と嵌合しつつ、搬送皿28内で上下
型13,14によりガラス素材12は押圧成形される。
【0040】本実施の形態では、ガラス素材12として
硝材PBH6からなる外径10mm,肉厚3mmの平板
を用い、両凸形状の光学素子(各面R=12mm,有効
径8mm,肉厚2mm,コバ厚0.63mm)を成形し
た。この成形時のガラス素材12および搬送皿11の温
度変化は、前記実施の形態2において説明した図6とほ
ぼ同じであり、温度変化作用についての説明を省略す
る。
【0041】本実施の形態によれば、搬送皿28外周部
にヒータ線30を設け、補助加熱炉3および本加熱炉2
による加熱だけではなく、搬送皿28自体がガラス素材
12を加熱することにより、押圧成形時の搬送皿28の
温度をガラス素材12よりも100℃以上高く保つこと
ができる。因って、ガラス素材12外周部の冷却速度を
遅くすることができ、ガラス素材12外周部の固化が遅
延されることにより、コバ肉の薄い光学素子を成形する
ことができる。
【0042】尚、前記各実施の形態においては、ガラス
素材の材質や形状に関係なく、同様な作用・効果が得ら
れる。さらに、成形上の都合により、本加熱炉および補
助加熱炉の温度、また加熱および押圧成形の時間を変更
した場合でも変わりのない効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の効果は、ガラス素材外周部の
冷却速度を遅くすることができ、ガラス素材外周部の固
化が遅延されることにより、コバ肉の薄い光学素子を成
形できる光学素子の成形方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を示す平面図である。
【図2】実施の形態1を示す縦断面図である。
【図3】実施の形態1を示すグラフである。
【図4】実施の形態2を示す平面図である。
【図5】実施の形態2を示す縦断面図である。
【図6】実施の形態2を示すグラフである。
【図7】実施の形態3を示す平面図である。
【図8】実施の形態3を示す縦断面図である。
【図9】実施の形態3を示す斜視図である。
【図10】実施の形態3を示す断面図である。
【符号の説明】
1 成形室 2 本加熱炉 3 補助加熱炉 4 搬送皿予備加熱炉 5 搬送レール 6 搬送皿用シリンダ 7 搬送アーム 8 アーム用シリンダ 9 ガラス素材載置部 10 切り欠き 11 搬送皿 12 ガラス素材 13 上型 14 下型 15 下型駆動装置 16 突き上げ棒 17 突き上げ用シリンダ 18 ヒータ線 19 上型用ヒータ 20 下型用ヒータ 21 主軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス素材を搬送部材に載置して加熱軟
    化し、一対の成形用金型で押圧成形する光学素子の成形
    方法において、押圧成形開始時におけるガラス素材の温
    度をガラス粘度108 〜106 ポアズ相当の温度にする
    とともに、搬送部材の温度を載置したガラス素材の温度
    よりも100℃以上高い温度にして成形することを特徴
    とする光学素子の成形方法。
JP24110795A 1995-09-20 1995-09-20 光学素子の成形方法 Withdrawn JPH0986940A (ja)

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