JPH0986848A - 移動通路用手すり - Google Patents

移動通路用手すり

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JPH0986848A
JPH0986848A JP24728295A JP24728295A JPH0986848A JP H0986848 A JPH0986848 A JP H0986848A JP 24728295 A JP24728295 A JP 24728295A JP 24728295 A JP24728295 A JP 24728295A JP H0986848 A JPH0986848 A JP H0986848A
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JP
Japan
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handrail
canvas
threads
layer
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP24728295A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyunichirou Mori
純一朗 森
Isao Yatomi
功 矢冨
Toshio Kida
俊雄 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication of JPH0986848A publication Critical patent/JPH0986848A/ja
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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄形形状でも曲げ剛性が大きく、座くつしに
くい移動通路用手すりを提供する。 【構成】 本発明の移動通路用手すりは、たて横両方向
の糸本数の合計が65〜85本/5cmで厚さが 1.2〜 2.0mmの
内層帆布5の2層以上と、通常のたて横糸本数を有する
表面帆布4とを、ワイヤコード6を挟設して積層し接着
性ゴムにより断面C字形に成形した芯体7の上に、化粧
ゴム層8を設けて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エスカレータや動く歩
道(オートライン)のような移動通路用の手すりに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、エスカレータや動く歩道のよ
うな移動通路に使用される手すり(ハンドレール)は、
図3に示すように、鋼線を撚り合わせたワイヤーコー
ド、ナイロンコードのような強度部材1を内蔵し、複数
枚の帆布を接着性ゴム等により断面がほぼC字形に積層
成形してなる芯体2上に、化粧ゴム層3を設けた構造を
有し、端部がエンドレス状に接合されている。
【0003】最近のエスカレータ等の移動通路は、省ス
ペース化や意匠上の要求によりスリム形が主流になりつ
つあり、それに合わせて移動通路用手すりにおいても、
前記構造で全体の厚みを大幅に薄くしたものが実用化さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な薄形手すりは、従来の手すりに比べて断面係数が小さ
く屈曲しやすいため、以下に示すような問題が生じてい
た。すなわち、エンドレス接合された手すりは、駆動装
置により押し出し駆動され、プラスチック等の案内レー
ルに沿って走行するが、薄形手すりでは、案内レールが
欠落している部分で座くつしやすいという問題があっ
た。
【0005】また、案内レールの屈曲反転部(ニューア
ル部)において、手すりが案内レールに密着して走行す
るため、摩擦力が大きくなり、手すりの走行抵抗が大き
くなるばかりでなく、手すりと案内レール両者の摩擦し
ゅう動部の寿命が短くなるという問題があった。
【0006】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、薄形でありながら曲げ剛性が大きく座く
つしにくい移動通路用手すりを提供するすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の移動通路用手す
りは、強度部材を内蔵し帆布を断面がほぼC字形をなす
ように積層成形した芯体上に、化粧ゴム層を設けた移動
通路用手すりにおいて、前記帆布の少なくとも1層が、
5cm当りのたて糸本数と横糸本数との合計が65〜85本で
あり、かつ厚さが 1.2〜 2.0mmの織布であることを特徴
とする。
【0008】本発明において強度部材としては、鋼線や
アラミッド繊維等の高抗張力繊維を撚合わせた撚線、ま
たは鋼帯、ステンレス帯、合成樹脂帯のような高抗張力
を有する屈曲可能な帯状体が使用される。
【0009】本発明において、このような強度部材の上
下両側に重ねられ、接着性ゴム層等を介して積層一体化
される帆布は、手すりの内表面に露出し案内レールの外
表面と摩擦しゅう動する1層の表面帆布と、その内側に
積層され表面に露出しない2〜5層の内層帆布とから成
る。
【0010】本発明においては、これらの帆布のうちで
少なくとも1層の帆布を、 5cm当りのたて糸本数と横糸
本数との合計が65〜85本で厚さが 1.2〜 2.0mmのものと
する。このように、芯体を構成する帆布の少なくとも1
層において、たて横両方向の糸本数の合計を従来の帆布
(93〜95本)に比べて少ない65〜85本とすることで、帆
布はたて糸と横糸との間に十分な空隙を持つことにな
り、この空隙に浸透した接着性ゴムがたて糸と横糸との
間および上下に重ねられた層のたて糸および横糸同士を
強固に接着するため、手すりの曲げ剛性が向上する。ま
た、 5cm当りのたて横両方向の糸本数の合計が65本未満
の帆布では、糸の織成が粗くなりすぎて帆布本来の補強
機能を十分に果たすことができなくなり、手すりの機械
的強度が低下して好ましくない。
【0011】なお、たて横各方向それぞれの糸本数は、
手すりが十分な引張り強度を有するように、手すりの長
手方向に平行なたて方向の糸本数を横方向のそれよりも
若干多くすることが望ましい。
【0012】さらに、たて横両方向の糸本数の合計を前
記範囲に限定した帆布1層の厚さを、 1.2〜 2.0mmとす
ることで、手すりの可とう性乃至伸縮性を向上させ、屈
曲時の帆布層の突張りをなくし、断面形状の異常変形を
防止することができる。すなわち、帆布1層の厚さを
1.2mm未満とした場合には、帆布の断面積が不足するた
め、芯体として必要な強度を維持することができず、ま
た 2.0mmを越える厚さとした場合には、糸1本当たりの
径が太くなり、たて糸−横糸間の間隙が十分でなくなる
ため、目的とする曲げ剛性の向上が望めない。
【0013】さらに本発明においては、内表面に露出し
ない内層帆布の2層以上を、前記したようにたて横両方
向の糸本数の合計値および1層の厚さが限定された織布
とすることが望ましい。これは、内層帆布の1層のみに
適用したのでは、たて糸および横糸間の空隙に浸透した
接着性ゴムによる相互接着効果が十分に得られず、所望
の曲げ剛性が得られないためである。また、手すりの内
表面に露出する表面帆布においては、運転走行時案内レ
ールと摩擦しゅう動するため、特に大きな強度や耐磨耗
が要求される。そして、前記した糸本数および厚さを有
する帆布では、これらの要求を十分に満足させることが
できないため、内層帆布に適用することが望ましい。
【0014】
【作用】本発明の移動通路用手すりにおいては、芯体を
構成する帆布の少なくとも1層が、たて横両方向の糸本
数の合計が65〜85本/5cmで厚さが 1.2〜 2.0mmの織布と
なっているので、薄形でありながら曲げ剛性が向上し、
座くつしにく。また、案内レールへの巻付き密着性が改
良されているので、案内レールとの間の摩擦力が低減さ
れ、走行抵抗が軽減される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0016】実施例1〜3 長さ 5cm当りのたて糸本数および横糸本数がそれぞれ58
本および35本(合計93本)の綿帆布(厚さ 1.4mm)を表
面帆布4とするとともに、表1に示すたて糸本数および
横糸本数(長さ 5cm当り)を有する厚さ 1.4mmの綿帆布
を内層帆布5として使用し、表面帆布4 1枚と内層帆布
5 3枚とを、間にスチールワイヤ13本を引き揃えたワイ
ヤコード6の複数本を挟んで積層し、接着性ゴムにより
圧着一体化するとともに断面C字形に成形した。次い
で、こうして形成された芯体7の上に、所定形状に押出
成形された化粧ゴム層8を被せ、加熱加硫してエスカレ
ータ用手すりを製造した。
【0017】また、比較例として、表1にたて糸本数お
よび横糸本数を示した通常の綿帆布を内層帆布として使
用し、実施例と同様に芯体を成形した後、その芯体を用
いて手すりを製造した。
【0018】こうして実施例および比較例で得られた手
すりに対して、曲げ剛性を測定するとともに、屈曲時の
変形状態を調べた。曲げ剛性の測定は、図2に示すよう
に、支持体9により2点で支持した手すり10の支点間
中央を、 6mm撓ませるのに必要な荷重11の重さを測
り、それを曲げ剛性値とした。また、曲率半径 300〜 6
00mmの木型に手すりを巻き付け、変形状態を観察するこ
とにより、屈曲時の断面形状の異常変形の有無を調べ
た。これらの測定結果を表1に示す。
【0019】
【表1】 次に、実施例の手すりを手すり周回試験機にかけ、連続
500時間の周回試験をおこなったところ、座くつ現象は
全く見られなかった。またこのとき、案内レールの屈曲
反転部において、手すりが案内レールから浮き上がるよ
うにして周回するので、表面帆布や案内レール自体の磨
耗がなく、走行抵抗も低く抑えることができた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動通路
用手すりにおいては、内層帆布の少なくとも2層におい
て、たて糸本数と横糸本数との合計が65〜85本で、1層
の厚さが 1.2〜 2.0mmとなっているので、薄形であって
も曲げ剛性が大きく、かつ屈曲時の断面形状の異常変形
が防止される。したがって、座くつが生じにくいうえ
に、案内レールへの巻付き密着性が改良されており、走
行抵抗が低く抑えられ、かつ磨耗寿命が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通路用手すりの一実施例を示す横
断面図。
【図2】実施例および比較例で得られた手すりについて
曲げ剛性を測定する方法を示す斜視図。
【図3】従来の移動通路用手すりの構造を示す横断面
図。
【符号の説明】
4………表面帆布 5………内層帆布 6………ワイヤーコード 7………芯体 8………化粧ゴム層 10………手すり 11………荷重

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強度部材を内蔵し帆布を断面がほぼC字
    形をなすように積層成形した芯体上に、化粧ゴム層を設
    けた移動通路用手すりにおいて、 前記帆布の少なくとも1層が、 5cm当りのたて糸本数と
    横糸本数との合計が65〜85本であり、かつ厚さが 1.2〜
    2.0mmの織布であることを特徴とする移動通路用手す
    り。
  2. 【請求項2】 内表面に露出しない内層帆布の2層以上
    が、 5cm当りのたて横両方向の糸本数の合計が65〜85本
    で、厚さが 1.2〜 2.0mmの織布であることを特徴とする
    請求項1記載の移動通路用手すり。
JP24728295A 1995-09-26 1995-09-26 移動通路用手すり Pending JPH0986848A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000015536A1 (de) * 1998-09-11 2000-03-23 Semperit Aktiengesellschaft Holding Handlauf
JP2016074518A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 日立金属株式会社 ハンドレールに形成されたマーク構造とその製造方法

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