JPH098652A - Pll回路及び半導体集積回路 - Google Patents

Pll回路及び半導体集積回路

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JPH098652A
JPH098652A JP7180832A JP18083295A JPH098652A JP H098652 A JPH098652 A JP H098652A JP 7180832 A JP7180832 A JP 7180832A JP 18083295 A JP18083295 A JP 18083295A JP H098652 A JPH098652 A JP H098652A
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signal
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frequency
pll
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JP7180832A
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Tomohisa Hosono
智久 細野
Manabu Shibata
学 柴田
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Takashi Hayasaka
隆 早坂
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PLL回路の動作テストを容易に実施可能な
手段を提供する。 【構成】 電圧制御発振器113の出力から位相比較器
111の入力に至る帰還系に可変分周回路117と可変
分周回路116とを設ける。これら可変分周器117と
可変分周器116は帰還系全体の分周比を一定に保つよ
うな分周論理を有し、分周比選択信号SELによって制
御がされているPLL回路110は、上記可変分周器1
17と可変分周器116の分周比を変えることによっ
て、PLL回路110の出力信号POUTの周波数をテ
スタで検出可能な低周波数にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PLL(フェーズ・ロ
ックド・ループ)回路及びそれを搭載した半導体集積回
路に関し、詳しくはオンチップ化されたPLL回路の動
作テストを行う技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PLL回路は、通常分周回路を備え、入
力クロック信号の周波数を所望に逓倍してユーザ論理の
動作用クロック信号を形成する。よって、PLL回路を
搭載した半導体集積回路は、複数相のクロック信号が形
成可能にされる。従来、半導体集積回路に搭載されたP
LL回路の動作テストを行う場合、テスタよって当該テ
スタが検出可能な周波数の出力信号が得られるように入
力信号を形成しPLL回路に供給している。こうして、
テスタにより供給した入力信号に対する出力信号のフェ
ーズロック動作を観ることによって、PLL回路の動作
確認が行われる。一方、PLL回路から動作クロック信
号が供給されるユーザ論理の動作テストを行う場合は、
PLL回路が動作クロックを供給してユーザ論理の動作
を可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、ユーザ論理の動
作速度が向上されることにより、PLL回路による周波
数逓倍率が大きくされる結果、如何にテスタで相対的に
低速の信号(低周波数の信号)を入力信号として供給し
てもテスタで検出可能とされる信号速度を越えつつあ
る。高速信号が検出可能なテスタも存在するが、オンチ
ップ化されたPLL回路の動作テストにそれを用いるの
は使用コスト上不経済である。一方、ユーザ論理の動作
テストを行う場合、動作クロックを供給するPLL回路
が故障すると、ユーザ論理の動作テストは非常に困難と
される。そこで、本発明者らは、高速信号を出力するP
LL回路の動作テストを可能にする手段の必用性を見出
した。また、本発明者らは、ユーザ論理に動作クロック
信号を供給するPLL回路が故障してもそのユーザ論理
の動作テストを可能にする手段の必用性も見出した。
【0004】本発明の目的は、オンチップ化された高速
信号を出力するPLL回路の動作テストを実行可能にす
ることにある。また、他の目的はPLL回路の動作状態
に関係なく、そのPLL回路が動作クロック信号を供給
しているユーザ論理の動作テストを実行可能ににするこ
とにある。
【0005】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0007】すなわち、第1の入力信号と、電圧制御発
振器の出力信号に基づいて形成される第2の入力信号と
の位相誤差に応じた電圧信号を位相比較器にて形成し、
上記位相比較器から出力される電圧信号に応じて前記電
圧制御発振器が所定周波数の信号を出力するPLL回路
において、上記電圧制御発振器の出力から位相比較器の
入力に至る帰還系に第1及び第2の可変分周器を直列配
置し、上記第1及び第2の可変分周器は、帰還系全体の
分周比を一定に保ち、それぞれの分周比が可変にされる
ようにPLL回路を構成する。上記第1の入力信号と前
記第1の可変分周回路の出力信号とを選択的に出力可能
な出力選択回路を備えた上記PLL回路と、上記PLL
回路の出力選択回路から出力される信号を動作クロック
として用いるユーザ論理とを備えて半導体集積回路を構
成する。上記半導体集積は、上記PLL回路の出力選択
回路から出力される信号を受ける外部接続用の電極パッ
ドを備えることができる。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、直列配置された第1及
び第2の可変分周器によって、帰還系全体の分周比は一
定にされる。よって、第1の分周器の分周比と第2の可
変分周器間の信号周波数の高低は、夫々の分周比によっ
て設定することができる。第1の可変分周器の出力は、
第2の可変分周器に供給され第2の入力信号を形成す
る。上記第1の可変分周器の出力がPLL回路の出力信
号とされる。電圧制御発振器は第1の入力信号の周波数
を逓倍する。通常、PLL回路をマイクロコンピュータ
等の半導体集積回路のクロックパルスジェネレータに適
用する場合、PLL回路は外部から供給される上記第1
の入力信号の周波数を逓倍した周波数の信号を内部の論
理回路に供給する。このため、通常は、第2の可変分周
器には第1の入力信号よりも周波数の高い信号が供給さ
れることになる。制御信号を用いて、第1及び第2の可
変分周器の分周比を変えることによって、第1の可変分
周器が第2の可変分周器へ供給する信号の周波数を低く
することができる。テスタは、その能力に応じて認識可
能な信号周波数の上限が決まっている。前記低くされた
周波数の信号がテスタで認識されることにより、テスタ
はPLL回路のフェーズロック動作をチェックすること
が可能になる。また、上記第1の入力信号と上記第1の
可変分周器の出力信号とを選択的に出力可能な選択出力
回路を備えることによって、第1の入力信号はバイパス
されてPLL回路から出力することができる。このこと
は、例えばPLL回路に異常が生じた場合でも、選択出
力回路にて第1の入力信号をユーザ論理に供給しユーザ
論理を動作可能にすることができることを意味する。ま
た、上記PLL回路の出力選択回路から出力される信号
を受ける外部接続用の電極パッドを備えれば、前記テス
タとの接続をEB(エレクトロンビーム)テスタを用い
ることなく容易に行うことができる。
【0009】
【実施例】図1には本発明の半導体集積回路の一例ブロ
ック図が示される。同図に示される半導体集積回路10
0は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造
技術によってシリコンのような1個の半導体基板に形成
される。同図によれば、半導体集積回路100はPLL
回路110と、PLL回路100で形成された高速のク
ロック信号を分配するクロックツリー120と、分配さ
れたクロック信号を用いて動作するユーザ論理130と
を備える。上記PLL回路110は、外部から供給され
る比較的低速(比較的周波数が低い)入力信号PINを
ユーザ論理130にて必用な高速(比較的周波数の高
い)クロック信号である出力信号POUTを形成する。
上記入力信号PINは、半導体集積回路100に設けら
れたクロック信号発生回路から供給されるクロック信号
とされる。また、上記入力信号PINは外部から電極パ
ッドを介して供給可能とされる。位相比較回路111に
は、PLL回路110の出力信号POUTが分周比を選
択できる可変分周回路116を介してリファレンスPR
EFとして供給される。上記出力信号POUTは、半導
体集積回路100の電極パッド118にも供給されてい
る。上記位相比較回路111は、分周回路115及び可
変分周回路116から供給された信号を入力してそれら
の位相差を検出する。分周回路115は、入力信号PI
Nの周波数を所定の分周論理によって低くしている。例
えば、周波数を1/2にする。また、可変分周回路11
6は、供給される高速の出力信号POUTを分周するよ
うに作用する。位相比較回路111は供給される同周波
数の信号の位相差に応じてパルスを形成し出力する。例
えば、入力信号PINの分周信号(分周回路115の出
力)に対してリファレンスPREFの位相が進んでいる
場合は所定の信号UPが形成され、遅れている場合は所
定の信号DOWNが形成される。ローパスフィルタ11
2は、上記パルスを受け、パルスに応じた直流信号を出
力する。電圧制御発振回路113は、上記直流信号を受
け、その直流信号に応じて、出力信号の位相と周波数を
制御する。電圧制御発振回路113から出力されたパル
スは分周比を選択できる可変分周回路117に供給さ
れ、分周されて出力選択回路114に供給される。ま
た、PLL回路110は、入力信号PINを直接出力選
択回路114に供給する経路を備える。出力選択回路1
14は、供給される入力信号PIN又は可変分周回路1
17を介する電圧制御発振回路113の出力信号POU
Tとしてクロックツリー120に供給する。また、出力
信号POUTは分周回路116に帰還される。例えば、
半導体集積回路100が必要とする出力信号POUTの
周波数を48MHzとし、入力信号PINとして12M
Hzのクロック信号を供給すると、分周回路115と可
変分周回路117の分周比が1/2、可変分周回路11
6の分周比が1/8のとき、電圧制御発振回路113
は、位相引き込み及び周波数引き込みを完了した時点で
96MHzのクロック信号を出力する。上記クロックツ
リー120は、PLL回路110の出力信号POUTを
半導体集積回路100に設けられたユーザ論理130に
共通に供給する分配回路であり、ドライバにより所定の
電位が保たれて各ユーザ論理130に供給される。ここ
で用いられるユーザ論理130としては、特に制限され
ないが、半導体集積回路100がマイクロコンピュータ
であるならば、命令制御回路や演算回路とされる。ま
た、同期式メモリ回路、画像表示処理回路、音声出力回
路等が挙げられる。上記PLL回路110には、チップ
選択信号ともされるPLL駆動信号EN*(*はローイ
ネーブルを示す)が位相比較回路111、ローパスフィ
ルタ112、電圧制御発振回路113及び出力選択回路
114に供給され動作制御が行われる。また、PLL回
路110には、分周比を選択する分周比選択信号SEL
が可変分周回路116及び117に供給され、所望の分
周比の選択を可能にする。これらPLL駆動信号EN*
と分周比選択信号SELによって、PLL回路110の
動作モードが指定される。
【0010】図2には、上記PLL回路110の動作モ
ードが示される。上記PLL回路110は、ユーザ仕様
のクロック信号を供給するためのユーザモード、PLL
回路110自身の動作テストを行うためのPLLテスト
モード、入力信号PINを用いてユーザ論理130の動
作テストを行うためのユーザ論理テストモードを上記P
LL駆動信号EN*及び分周比選択信号SELを用いて
指定することができる。上記ユーザモードは、PLL駆
動信号EN*及び分周比選択信号SELをローレベルに
することにより指定される。このとき位相比較回路11
1、ローパスフィルタ112、電圧制御発振回路113
は動作状態にされ(例えば各回路のパワースイッチがオ
ン状態にされる)、出力選択回路114は可変分周回路
117から供給される信号を出力信号POUTとする。
このとき、分周回路115は1/2分周(供給された信
号の周期を2倍にする)の論理を備えるとする。また、
上記可変分周回路116及び117は、例えば1/2分
周と1/8分周(供給された信号の周期を8倍にする)
との論理を備える。例えば、分周比選択信号SELがロ
ーレベルとされた場合、ユーザ論理130に供給される
信号となるように可変分周回路117では1/2分周の
論理が選択される。このとき、1/2分周とすること
で、デューティ比50%のノイズに強い波形若しくはノ
ンオーバーラップ2相のクロック信号を形成するのに好
都合な波形を得ることができる。そのとき、可変分周回
路116は1/8分周とされる。具体的に、今PLL回
路110は、入力信号PINとして12MHzの信号を
用いて、ユーザ論理130に供給される出力信号POU
Tの周波数を48MHzとする。分周回路115は、1
/2分周論理が選択されるから位相比較回路111に供
給される信号は6MHzとされる。本実施例に従えば、
PLL回路110による位相引き込み及び周波数引き込
み完了時点において電圧制御発振回路113は、その出
力信号の周波数を96MHzとするように回路定数が決
定されており、これにより可変分周回路117は1/2
分周論理が選択されているから、出力信号POUTは4
8MHzとされる。出力信号POUTは、可変分周回路
116に供給され、分周比1/8とされて位相比較回路
に帰還される。
【0011】上記PLLテストモードは、PLL駆動信
号EN*をローレベル、分周比選択信号SELをハイレ
ベルにすることにより指定される。このとき、位相比較
回路111、ローパスフィルタ112、電圧制御発振回
路113及び出力選択回路114の動作状態は上記ユー
ザモードのときと同じである。また、可変分周回路11
6、117には、ハイレベルの分周比選択信号SELが
供給され、可変分周回路116では1/2分周の論理が
選択され、可変分周回路117では1/8分周の論理が
選択される。このとき、可変分周回路117から出力さ
れる信号はユーザ論理130に供給される信号の周波数
より低い、入力信号PINと同じ12MHzの信号とす
ることができる。すなわち、PLLテストモードにし、
テスタを入力信号PIN供給用の電極パッド118に接
続してPLL回路110に12MHzの入力信号PIN
を供給し、12MHzの出力信号POUTを電極パッド
118からテスタへ入力させるようにすれば、PLLの
フェーズロック動作をテスタの検出可能な低速信号で測
定することができる。このPLLテストモードは、オン
チップ化されたPLL回路110をテストするのに有効
とされる。
【0012】上記ユーザ論理テストモードは、PLL駆
動信号EN*をハイレベルにすることにより指定され
る。分周比選択信号SELは不定とされる。このとき位
相比較回路111、ローパスフィルタ112、電圧制御
発振回路113は非動作状態にされ、出力選択回路11
4は入力信号PINを出力信号POUTとする。このよ
うにすれば、PLL回路110が故障しても、ユーザ論
理130を動作させるクロック信号を供給することがで
きる。ここで、ユーザ論理130に供給される信号は、
外部よりテスタによって電極パッド119から供給して
もよい。このユーザ論理テストモードは、上記PLLテ
ストモードにてPLL回路110に故障がある場合、そ
のPLL回路110と接続されるユーザ論理130をテ
ストするのに有効とされる。上記PLLテストモードと
ユーザ論理テストモードとを備えるPLL回路110を
搭載した半導体集積回路100は、PLL回路110と
ユーザ論理130との障害切り分けを容易に実施するこ
とが可能になる。
【0013】図3の(A)には、上記半導体集積回路1
00においてPLL回路110とユーザ論理130との
動作テストを行う場合のテスト形態の一例が示される。
同図の(A)に示されるように、半導体集積回路100
に搭載されたPLL回路110とユーザ論理130をテ
ストする場合は、電極パッド119へテスタ300から
の出力を供給し入力信号PINとし、出力信号POUT
を電極パッド118からテスタの入力に供給すればよ
い。上記PLLテストモードにした場合には、出力信号
POUTが可変分周回路116、117によって、テス
タ300で検出可能な入力信号PINと同周期の信号に
調整されるから、フェーズロック動作を確認することが
可能になる。
【0014】図3の(B)には、上記PLL回路110
を、半導体集積回路100の所定の位置に配置する場合
に用いられるレイアウトマクロが示される。上記PLL
回路110のレイアウトマクロは、PLL回路110を
構成する位相比較回路111、ローパスフィルタ11
2、電圧制御発振回路113、出力選択回路114、分
周回路115、可変分周回路116、可変分周回路11
7等の論理を形成するために機能的に大きさが決まって
いるレイアウトマクロ310と、PLL駆動信号EN*
と分周比選択信号SELを形成すれば足りるレイアウト
マクロ320とから構成される。レイアウトマクロ31
0は、既にその論理検証等が行われて、設計登録ライブ
ラリに登録されたデータに基づいて形成されるレイアウ
トパターンを意味する。レイアウトマクロ320は、上
記レイアウトマクロ310の半導体集積回路100上の
配置位置に応じて形状を自由に変えられる。同図の
(B)の(1)で示されるように、レイアウトマクロ3
10が、半導体集積回路100の中央部にレイアウトさ
れる場合には、レイアウトマクロ320は例えばPLL
駆動信号EN*用と分周比選択信号SEL用との2つに
分けることができる。また、同図の(B)の(2)で示
されるように、レイアウトマクロ310が半導体集積回
路100の隅に配置される場合は、レイアウトマクロ3
20はPLL駆動信号EN*と分周比選択信号SELと
を形成するための1つのマクロとすることもできる。こ
のように、半導体集積回路100上でのPLL回路11
0のマクロ設定は、上記レイアウトマクロ310によっ
て決めることが可能になるから、PLL回路のレイアウ
トマクロの設定自由度を大きくすることができる。
【0015】上記実施例によれば以下の作用効果を得る
ことができる。 (1)PLL回路110を構成する可変分周回路11
6、117の分周比を分周比選択信号SELで変えるこ
とによって、出力信号POUTの周波数が低くされる。
ユーザ論理130へ供給される出力信号POUTの周波
数は、高すぎて通常のテスタに入力しても波形を認識さ
せることができない。よって、テスタ300にて供給す
る入力信号PINの周波数と同じ周波数の信号を出力信
号POUTとしてテスタに帰還させることによって、実
動作のPLL回路110のフェーズロック動作を確認す
ることができる。 (2)PLL回路110の入力信号は、PLL駆動信号
EN*をハイレベルにすることによって、出力選択回路
114から出力信号POUTとして出力される。このと
き、PLL回路110の位相比較回路111、ローパス
フィルタ112、電圧制御発振回路113は停止状態と
されるから、入力信号PINはノイズを印加されること
なく出力信号POUTとして出力される。この出力信号
POUTは、PLL回路110が故障したときにユーザ
論理130の動作クロックとして利用することができ
る。 (3)PLL回路110のレイアウトマクロは、性能に
関与する論理領域のレイアウトマクロ310によって半
導体集積回路100上の位置を決定することができる。
よって、半導体集積回路100におけるPLL回路11
0のレイアウトマクロ設計は、レイアウトマクロ320
を考慮することなく行えるからレイアウトマクロ設定の
自由度を大きくすることができる。
【0016】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0017】例えば、本実施例ではチップ選択信号EN
*を用いてPLL回路110を動作制御し、分周比選択
信号SELを用いて可変分周回路116及び117の分
周比を選択制御したが、1つの制御信号を用いても上記
動作制御及び選択制御を実現できる。また、本実施例の
可変分周回路116、117は、2つの分周論理しか持
たないが、複数ビットの分周比選択信号SELを用いれ
ば複数の分周論理を備えることができる。
【0018】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるクロッ
ク信号を供給するPLL回路に適用した場合を示した
が、特にこれに限定されることはない。本発明は、一般
のPLL回路に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0020】すなわち、第1及び第2の可変分周器の分
周比を変えることによって、第1の可変分周器と第2の
可変分周器との間の信号周波数を低くすることができ
る。その低くされた周波数はテスタの認識許容範囲とす
ることができ、外部に出力させることができる。テスタ
は、第1の入力信号を供給することができ、上記低くさ
れた周波数を入力することができるから、PLL回路の
フェーズロック動作確認を容易に行うことができる。ま
た、選択出力回路の出力を第1の入力信号とすれば、P
LL回路が故障してもユーザ論理を動作させるクロック
信号を供給し、ユーザ論理の動作テストを実行させるこ
とができる。このように、本発明の半導体集積回路は、
搭載されるPLL回路とユーザ論理の動作テストを別個
に実現するから、それらの障害切り分けに活用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の一例ブロック図であ
る。
【図2】PLL回路の動作モードの説明図である。
【図3】本発明の半導体集積回路のテスト動作の一例形
態図とPLL回路のレイアウトマクロの一例配置図であ
る。
【符号の説明】
100 半導体集積回路 110 PLL回路 111 位相比較回路 112 ローパスフィルタ 113 電圧制御発振回路 114 選択出力回路 115 分周回路 116 可変分周回路 117 可変分周回路 120 クロックツリー 130 ユーザ論理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀明 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 早坂 隆 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力信号と、電圧制御発振器の出
    力信号に基づいて形成される第2の入力信号との位相誤
    差に応じた電圧信号を位相比較器にて形成し、上記位相
    比較器から出力される電圧信号に応じて前記電圧制御発
    振器が所定周波数の信号を出力するPLL回路におい
    て、 上記電圧制御発振器の出力から位相比較器の入力に至る
    帰還系に第1及び第2の可変分周器を直列配置し、上記
    第1及び第2の可変分周器は、帰還系全体の分周比を一
    定に保ち、それぞれの分周比が可変にされるものである
    ことを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 上記第1の入力信号と前記第1の可変分
    周回路の出力信号とを選択的に出力可能な出力選択回路
    を備えた請求項1記載のPLL回路と、 上記PLL回路の出力選択回路から出力される信号を動
    作クロックとして用いるユーザ論理と、を備えることを
    特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 上記PLL回路の出力選択回路から出力
    される信号を受ける外部接続用の電極パッドを備えるこ
    とを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。
JP7180832A 1995-06-23 1995-06-23 Pll回路及び半導体集積回路 Withdrawn JPH098652A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289918A (ja) * 2000-04-10 2001-10-19 Fujitsu Ltd Pll半導体装置並びにその試験の方法及び装置
KR100843197B1 (ko) * 2006-02-28 2008-07-02 삼성전자주식회사 위상이 다른 다수개의 드라우지 클럭 신호들을 내부적으로발생하는 집적회로 장치

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