JPH0986464A - 自動二輪又は三輪車用カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動二輪及び三輪車に風防、天蓋となるカバ
ーを取り付け、駐車時にはカバーを倒して車体カバーと
し、風の転倒、いたずら、盗難防止に使用する。 【構成】 ハンドル又は車体フレームより主柱を設け、
ヒンジを介してカバーを取り付ける。カバーはバネ体に
より重量を軽減させて上げ下げを行い、上支点に天蓋ロ
ック、倒した点でカバーロックを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動二輪又は三輪車の風
防・雨除け・車体及びシートカバー部カバー・盗難いた
ずら防止を兼ね備えたカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動二輪又は三輪車用風防は車の
進行方向にガラス又は樹脂等で作った透明の板状のもの
を車の全面に立てて、車の進行による風圧が人体に当た
るのを防いだり、雨滴の人体特に顔面に当たるのを防ぐ
ためのものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】自動二輪又は三輪車は
機動性に富み狭い道路の走行が可能であり、５０ＣＣク
ラスのファミリーバイクに至っては近い所を容易に走行
可能で便利なものである。

【０００４】この様に狭い道路で走行が出来、小廻りの
効く自動二輪又は三輪車の最大の不便な点は雨中走行が
出来ないことである。大型であれ小型のファミリーバイ
クであれ降雨に対しては天蓋がないため、濡れてしまい
傘をさして運転する訳にはいかない。

【０００５】自動二輪又は三輪車の内、特にスクーター
等の小廻りの効く車を降雨中に乗れる様にした天蓋付の
スクーターがピザ配達等に使用されているが重く、大き
い天蓋は走行中はともかく停車して車を立てている時に
特に不安定であり、少しの横風や横ゆれで転倒れてしま
う。従って天蓋付きスクーターも実際には二輪車ではな
く三輪車に取り付けられることが多い。

【０００６】従来の自動二輪又は三輪車は自動車の様に
乗車する部分が覆われていないから濡れたりほこりがか
ぶったりする。更にドア鍵をかけて、他人の侵入を防ぐ
ことが出来ないから外部に置いた場合絶えずシートを切
られる様ないたずらや盗難の恐れがある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に本発明の自動二輪又は三輪車用カバーは、自動二輪又
は三輪車のハンドル又は車体フレームから支柱を立て、
風防及び天蓋を兼ねたカバーを支柱の上に取り付ける。
このカバーは走行中は車体重量と人間が一体となってバ
ランスして走行を行うため重量の大きい二輪又は三輪車
はほとんど影響がなく、比較的軽量なスクーター等にて
もあまり大きな走行障害とならず、雨中に走行出来るこ
とを考えれば更にプラスである。

【０００８】本発明は自動二輪又は三輪車が走行を終え
て駐車する時は停車してスタンドを立て、天蓋となって
いるカバーの天蓋ロックを解除してカバーを後方に倒
す。カバーは風防及び防雨天蓋から座席（シート）及び
車体を覆うカバーとなり、カバーロックのかかるまで倒
す。走行する時はカバーロックを外し、スプリングで軽
減されたカバーを上支点まで上げて天蓋ロックがかかる
まで持ち上げることによりカバーを風防及び天蓋として
使用して走行を行う。

【０００９】カバーはハンドル又は車体フレームに取り
つけられた支柱にヒンジを介して取り付けられ、カバー
の重量を軽減するためコイルバネやガススプリング等を
使用する。

【００１０】

【作用】本発明の自動二輪又は三輪車用カバーは支柱に
ヒンジを介してカバーが取り付けられているから走行中
は風防及び防雨用天蓋となり、駐車時はカバーを後ろに
倒して座席（シート）及び車体のカバーになり、風の抵
抗が少なくなるため倒れる心配がなくなる。更にカバー
を下げた状態でロックが出来るため、いたずらや盗難防
止に役立つ。

【００１１】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１は本発明のカバーを設けたファミリーバイクの側面
図であり、図４は同様に設けた自動二輪車の側面図であ
る。図１図４のカバー１はカバーロック２を解除し、カ
バーオープンのための取っ手３を矢印Ａ方向に持ち上げ
る。カバー１はバネ体４により容易に持ち上げられる。
カバー１は上支点で天蓋ロック５がかかる。図２、図５
はカバーを立てて走行している側面を示す図である。カ
バーは走行方向の風圧に対して天蓋ロック５より保持さ
れる。

【００１２】走行使用後カバー１を格納する時はハンド
ル６を廻して天蓋ロック５を解除し、取っ手３を持って
カバー１を押し下げ、カバーロック２が掛かる迄押し下
げる。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１４】天蓋があるので雨中で走行することが出来
る。従来の風防に比べても天蓋部分は走行方向には風圧
の抵抗とならないので、あまり大きな抵抗増とはならな
い。

【００１５】停車時にはカバーを倒して車体を包む状態
なるので風圧抵抗が小さくなり、風による転倒がなくな
り、駐車時風圧に対し安心して駐車することが出来る。

【００１６】露天に駐車してもカバーにより車体やシー
トは雨やほこりによる汚れを防ぐことが出来る。

【００１７】カバーロックをかけることにより車体、エ
ンジン、メーター、タンク、シート切りなどのいたずら
を防ぐことが出来、カバーにより運転部分に触れること
が出来ないから盗難防止にもなる。

【００１８】カバーの上げ下げはバネ体に補助されてい
るからカバー自体の重量に比して軽い力で行うことが出
来る。以上の理由により自動二輪又は三輪車は雨中にも
走行を可能とする便利な物であります。

【図面の簡単な説明】

【図１】カバーを倒したファミリーバイクの側面を示す
図である。

【図２】カバーを立てたファミリーバイクの側面を示す
図である。

【図３】カバーを立てたファミリーバイクの正面を示す
図である。

【図４】カバーを倒した自動二輪車の側面を示す図であ
る。

【図５】カバーを立てた自動二輪車の側面を示す図であ
る。

【図６】カバーを立てたヒンジ部分の断面図である。

【図７】カバーを倒したヒンジ部分の断面図である。

【図８】つる巻きバネを使用したヒンジ部分の断面図で
ある。

【符号説明】

１ カバー ２ カバーロック ３ 取手 ４ バネ体 ５ 天蓋ロック ６ ロック解除ハンドル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動二輪車又は三輪のハンドル又は車体
   フレームにヒンジを介して風防及び天蓋を兼ね備えたカ
   バー１を取り付け、走行中には天蓋ロック５にカバーを
   立て、駐車時にはカバーを倒してカバーにロックを行
   い、バネ体４によりカバーの重みを軽減してカバーを上
   げ下げ出来る様にした自動二輪車又は三輪のカバー。