JPH0985477A - レーザー溶接装置 - Google Patents

レーザー溶接装置

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JPH0985477A
JPH0985477A JP7269226A JP26922695A JPH0985477A JP H0985477 A JPH0985477 A JP H0985477A JP 7269226 A JP7269226 A JP 7269226A JP 26922695 A JP26922695 A JP 26922695A JP H0985477 A JPH0985477 A JP H0985477A
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JP
Japan
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temperature
laser
work
output
measured
Prior art date
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JP7269226A
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English (en)
Inventor
Noboru Nakamura
登 中村
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
Application filed by Araco Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
Priority to JP7269226A priority Critical patent/JPH0985477A/ja
Publication of JPH0985477A publication Critical patent/JPH0985477A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接不良による作業のやり直しによって作業
効率が悪かった。 【解決手段】 熱電対41を備えた温度計測手段によ
り、ワーク10におけるレーザー照射部位の温度を計測
するとともに、フィードバック制御手段である演算装置
50がこの計測温度結果に基づいてレーザー照射手段で
あるレーザー照射装置20の出力制御装置22に修正し
た目標発振出力値を設定しており、言い換えれば、ワー
ク10の温度が現実の加工点での出力と判断したフィー
ドバック制御を行えるようになり、モデル的な溶接を可
能として、作業効率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー溶接装置
に関し、特に、ヘミング部などの溶接に使用して好適な
レーザー溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレーザー溶接装置とし
て、図7に示すものが知られている。インナパネル1の
縁部をアウタパネル2の縁部で巻き込んで三重構造とし
たヘミング部3のワークに対し、ワーク裏面からレーザ
ーを照射する。レーザーは、出力制御装置4にて出力を
制御されたレーザー発振器5にてレーザー発振させ、所
定の光路6を経てワークに照射する。レーザー光の出力
は、レーザー発振器5の出口部分での出力値を計測して
フィードバック制御している。レーザー照射部位におけ
る溶け込み深さは、レーザー出力及びワークの表面状態
により、図8〜図10に示すように変化する。すなわ
ち、溶け込み深さが一枚目だけであれば、溶接不足であ
るし、二枚目にいたっていれば良好であり、三枚目にい
たっていると外面側に歪みが生じて不良となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のレーザ
ー溶接装置においては、レーザー発振器5の出口部分で
の出力値を一定とできたとしても、光路の汚染やワーク
の表面状態によってワークが実際に受ける熱量に変化が
あり、接合不良が生じてしまうことがあった。この場
合、後の検査工程において再度溶接し直したり、歪みを
修正したりするので、不要な手間を発生させるという課
題があった。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、溶接不良を亡くして作業の効率を向上させることが
可能なレーザー溶接装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、所定の出力でワークにレ
ーザー光を照射するレーザー照射手段と、上記ワークに
おけるレーザー照射部位の温度を計測する温度計測手段
と、この温度計測手段にて計測されたレーザー照射部位
の温度に基づいて上記レーザー照射手段における出力に
フィードバックさせるフィードバック制御手段とを具備
する構成としてある。
【0006】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載のレーザー溶接装置において、上記温度計測手段
は、ワークの照射部位を面的に温度計測する構成として
ある。
【0007】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、レーザー照射手段がある出力でレーザー光を
ワークに照射すると、温度計測手段は上記ワークにおけ
るレーザー照射部位の温度を計測し、フィードバック制
御手段がこの温度計測手段にて計測されたレーザー照射
部位の温度に基づいて上記レーザー照射手段における出
力にフィードバックさせる。
【0008】また、上記のように構成した請求項2にか
かる発明においては、温度計測手段がワークにおける照
射部位を面的に温度計測しており、局部的な温度計測に
よらないので、照射部位と計測部位にわずかなずれがあ
っても計測温度の誤差が小さくなる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ワークの
温度に基づいてレーザー出力にフィードバックしている
ため、加工点での出力がレーザー発振器の出力や途中の
光路の影響で変動しなくなり、溶接不良を未然に防いで
作業性を向上させることが可能なレーザー溶接装置を提
供することができる。
【0010】また、請求項2にかかる発明によれば、局
部的な温度計測でなく、広い範囲での面的な温度計測を
行うため、計測温度の誤差が小さくなり、正確にフィー
ドバック制御することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかか
るレーザー溶接装置をブロック図により示しており、図
2は、制御に使用するパラメータなどをワークの概略断
面図により示している。
【0012】ワーク10は、自動車の外装パネルであ
り、アウタパネル11の縁部を180度折り返すととも
に、インナパネル12の縁部を折り返した間に挟み込ん
で形成したヘミング部13を備えており、当該ヘミング
部13の裏面側からレーザー光を照射してレーザー溶接
を行う。ここにおいて、レーザー照射面からの溶け込み
深さをtwとし、アウタパネル11の裏面側の温度をt
1で表すことにする。本実施形態においては、ヘミング
部13を備えたワーク10のレーザー溶接を対象として
いるが、必ずしもヘミング部13を備える必要はなく、
一般的にレーザー溶接の対象となるものであれば特に限
定されない。従って、二枚のパネル同士を重ね合わせる
だけのワークであっても適用可能である。
【0013】レーザー照射装置20は、発振出力を変化
可能なレーザー発振器21と、このレーザー発振器21
の発振出力を制御する出力制御装置22と、およびレー
ザー発振器21の出力レーザー光をワークに照射せしめ
る途中に介在されたミラーやレンズなどからなる光学系
23とから構成されている。レーザー照射装置20とし
ては、所定の出力となるように制御可能なものであれば
良く、レーザー発振器21の種類、光学系23の構成な
どについては、適宜変更可能である。また、出力制御装
置22に対する目標出力値の設定方法においても、特に
限定される必要はなく、適宜、変形可能である。
【0014】ワーク10はパネル受け30上に載置さ
れ、同パネル受け30には上記ワーク10のヘミング部
13表面に押圧されてレーザー照射部位の温度を計測す
るための熱電対41を装着してあり、同熱電対41の他
端は温度計42に接続されている。本実施形態において
は、温度計測手段として熱電対41と温度計42を装着
しているが、レーザー照射部位の温度を検知できれば良
く、他の温度計測機器、例えば、赤外線などを使用して
無接触で温度計測するなど、適宜変更可能である。ま
た、熱電対41であっても、図1及び図2に示すように
点接触とするのではなく、図3に示すように面接触で面
的に温度計測するようにしても良い。面的に温度計測す
る場合は、図4に示すように、レーザー照射部位に対し
て広い範囲でワーク10の温度を計測できるが、点接触
で局部的に温度計測する場合には、図5に示すように、
計測位置のずれが生じる可能性もあり、これによって制
御が不正確となることもあり得る。
【0015】温度計42は、フィードバック制御手段を
構成する演算装置50に接続されており、この演算装置
50は所定の演算に基づいて上記レーザー照射装置20
における出力制御装置22の目標発振出力を設定し、フ
ィードバック制御を行う。すなわち、 t0 :設定温度 t1 :測定温度 ta ,tb :しきい値 P0 :発振出力設定値 P1 :修正発振出力設定値 k:補正係数 とした場合に、演算装置50は、 Δt=t0 −t1 を演算し、同Δtが、 ta ≦Δt≦tb なる範囲内にあれば、温度良好として修正発振出力設定
値P1 の演算は行わないが、この範囲を外れている場合
には、 P1 =P0 +kΔt なる、修正発振出力設定値P1 を演算して出力制御装置
22の目標発振出力を設定する。これによれば、測定温
度が設定温度からずれている場合に、そのずれた温度幅
が所定幅を越えていれば、ずれを打ち消すように発振出
力設定値を補正するという、いわゆるフィードバック制
御を行うことになる。
【0016】本実施形態においては、温度のずれを発振
出力に比例的に反映させてフィードバック制御している
が、フィードバック制御である限り、発振出力の設定方
法については適宜変更可能である。例えば、温度変化の
度合い(微分値)に基づいて発振出力に反映させたりす
るなど、演算方法についても適宜変更可能である。次
に、上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。溶
接作業は、図6に示すフローチャートに対応して行われ
る。なお、一連の溶接作業の制御については、上記演算
装置50が行っても良いし、別の制御装置を備えて制御
するものであっても構わないが、本実施形態において
は、演算装置50にて行う。
【0017】ステップ110にてレーザー照射時間に対
応した固定値nの値を変数Nに設定するとともに、ステ
ップ120にて本来の発振出力値P0 を出力制御装置2
2に設定し、ステップ130にてレーザービームの照射
を開始する。レーザービームの照射は出力制御装置22
に対して所定値以上の発振出力値を設定することによっ
て開始されるようにしておいても良い。次に、ステップ
140にて温度計42から熱電対41が計測した温度を
取り込むことにより、温度測定を行う。ステップ150
では、演算装置50はまずΔtを計測し、所定のしきい
値内であれば温度良好としてステップ160にて残りの
レーザー照射時間を表す変数Nの値を「1」だけ減算す
るとともに、ステップ170にて残りの照射時間がある
と判断するとサイドステップ130に戻って上述した作
業を繰り返す。
【0018】光学系23に汚れが付着しておらず、レー
ザー発振器21の出力が安定しており、ワーク10の表
面状態が比較的良好であれば、特に発振出力を修正しな
くても、ワーク10の表面温度は一定範囲内となり、所
定時間が経過したときにステップ160にてレーザーの
発振を止めて溶接作業を終了することになる。しかし、
各種の要因によってはワーク10の表面温度が一定範囲
内とならないことがある。このような場合には、溶け込
み深さがモデル的とならず、上述したように図8あるい
は図10に示すような溶接不良が発生する原因となる。
【0019】しかし、温度のずれが所定範囲から外れた
場合には、ステップ150にて温度不良と判断し、ステ
ップ180にてかかる温度不良を打ち消すような修正発
振出力設定値P1 を演算する。そして、ステップ190
にて残りのレーザー照射時間を更新した後、ステップ1
20にて同修正発振出力設定値P1を出力制御装置22
に設定するので、ステップ130ではレーザー発振器2
1の発振出力が調整される。この結果、温度不良が抑制
されるようになり、レーザー照射時間が経過したときに
は、極めて良好な溶接結果が得られる。
【0020】このように、熱電対41を備えた温度計測
手段により、ワーク10におけるレーザー照射部位の温
度を計測するとともに、フィードバック制御手段である
演算装置50がこの計測温度結果に基づいてレーザー照
射手段であるレーザー照射装置20の出力制御装置22
に修正した目標発振出力値を設定しており、言い換えれ
ば、ワーク10の温度が現実の加工点での出力と判断し
たフィードバック制御を行えるようになり、モデル的な
溶接を可能として、作業効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるレーザー溶接装置
のブロック図である。
【図2】ワークの概略断面図である。
【図3】他の実施形態にかかるレーザー溶接装置の部分
図である。
【図4】面的な温度計測手段による計測温度範囲を示す
図である。
【図5】局部的な温度計測手段による計測温度範囲を示
す図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる制御を示すフロー
チャートである。
【図7】従来のレーザー溶接装置のブロック図である。
【図8】溶け込み不足の場合のワークの概略断面図であ
る。
【図9】良好な溶接の場合のワークの概略断面図であ
る。
【図10】溶け込み深さ過多の場合のワークの概略断面
図である。
【符号の説明】
10…ワーク 20…レーザー照射装置 21…レーザー発振器 22…出力制御装置 23…光学系 41…熱電対 42…温度計 50…演算装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の出力でワークにレーザー光を照射
    するレーザー照射手段と、 上記ワークにおけるレーザー照射部位の温度を計測する
    温度計測手段と、 この温度計測手段にて計測されたレーザー照射部位の温
    度に基づいて上記レーザー照射手段における出力にフィ
    ードバックさせるフィードバック制御手段とを具備する
    ことを特徴とするレーザー溶接装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のレーザー溶接装置
    において、上記温度計測手段は、ワークの照射部位を面
    的に温度計測するものであることを特徴とするレーザー
    溶接装置。
JP7269226A 1995-09-22 1995-09-22 レーザー溶接装置 Pending JPH0985477A (ja)

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