JPH0985411A - ダイカスト用ノズル装置 - Google Patents

ダイカスト用ノズル装置

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JPH0985411A
JPH0985411A JP26773795A JP26773795A JPH0985411A JP H0985411 A JPH0985411 A JP H0985411A JP 26773795 A JP26773795 A JP 26773795A JP 26773795 A JP26773795 A JP 26773795A JP H0985411 A JPH0985411 A JP H0985411A
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Atsushi Kanayama
淳 金山
Kenzo Ikumi
健三 井汲
Hide Kurasawa
秀 倉澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填不足及びノズル詰まりをなくしたダイカ
スト用ノズル装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 金型22に配設されたノズル本体11
は、その本体部41にノズルチップ21が固定され、こ
のときに耐熱ガスケット14と断熱リング12が本体部
41とノズルチップ21との間で押圧圧縮され、金型2
2とノズル本体11の間に溶湯が流入することを防止し
ている。ノズル本体11が機械ノズルにノズルタッチし
ていると、機械ノズルからノズル本体11に熱が伝わ
り、ノズル本体11は加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属のスプル
ーレス射出成形のためのダイカスト用ノズル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図14はダイカスト成形装置の一般的な
構造を示す断面図である。図14において、ダイカスト
機械の機械ノズル4及び金型7は、水平に対して、約1
0度の傾きを持っており、更に、機械ノズル4の溶湯射
出部4aが溶解炉1内の溶融金属(溶湯9)の溶湯面9
aの高さより高い位置に配置されており、溶湯射出部4
aからの湯だれを防止する構造になっている。
【0003】このダイカスト成形装置により製品を成形
する場合には、はじめに、溶解炉1内で溶かされた溶湯
9を、スリーブ2の中で往復運動するプランジャー3で
送り出し、機械ノズル4内を通過させて金型7内に射出
する。この金型7は固定型7aと可動型7bとからな
り、機械ノズル4から射出された溶湯は固定型7a内の
スプルーブッシュ6を通過し、固定型7aと可動型7b
で形成された製品成形部8’に供給される。この製品成
形部8’に供給された溶湯は金型7により冷却され凝固
する。その後、可動型7bを矢印Aの方向に動かして金
型7を開き、図15に示すような製品部8a、ランナー
部8b、スプルー部8cとが一体となった成形品8を取
り出す。
【0004】上記ダイカスト成形装置におけるスプルー
ブッシュ6は、図14及び図16に示すように、外周部
を循環する冷却水31により冷却されていて、金型7が
開いたときの冷却不足によるスプルー部8cの中途切断
を防止するように構成されていた。一方、機械ノズル4
は、溶湯が機械ノズル4内で凝固しないように外周部が
機械ノズルヒーター5により加熱されていた。また、こ
の機械ノズル4の射出部4aは、溶湯が漏れないように
スプルーブッシュ6の機械ノズルタッチ部6aに押し当
てられた状態にセットされているものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
機械ノズル4から射出される溶湯は冷却されたスプルー
ブッシュ6を通過する際に熱を奪われ、金型7の製品成
形部8’に到達するまでにかなり低い温度となってしま
う。このため、製品成形部8’の微細な部分、極薄部分
には非常に充填しにくくなり、充填不足が発生すること
が多いという課題があった。
【0006】また、上記従来例におけるスプルーブッシ
ュ6は常に冷却されているため、スプルーブッシュ6と
常に接触している機械ノズル4の溶湯射出部4aの温度
が低下し、溶湯が凝固し易くなり、ノズル詰まりの原因
となるという課題もあった。尚、このノズル詰まりを防
止するため、機械ノズル4から射出される溶湯の温度を
高く設定することも考えられるが、溶湯の温度をあまり
高く保つと、ノズルの溶損、金型の溶湯充填部の肌荒
れ、溶湯のドロスの発生の原因となり、好ましいもので
はなかった。
【0007】本発明は、上記従来例の課題に鑑みなされ
たもので、その目的は、射出された溶湯の温度を下げる
ことなく金型の製品成形部に供給することにより、充填
不足及びノズル詰まりをなくしたダイカスト用ノズル装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明におけるダイカス
ト用ノズル装置においては、ノズル本体の溶湯射出部の
外周部と金型の間に、断熱リングが設けられている。ま
た、ノズル本体及び断熱リングと金型の嵌合は、室温時
も成形時の温度上昇時も常に隙間嵌めとなっていて、断
熱リングの破損を防止する構造となっている。更に、ノ
ズル本体と断熱リングの間には、溶湯の通過を防止する
ため、圧縮可能な耐熱ガスケットが設けられている。こ
の耐熱ガスケットは、断熱リングをノズル本体に固定す
る際にそれらの間で圧縮される。また、ノズル本体は、
断熱材料を用いたガイドリングを介して金型に固定され
ている。また、ノズル本体と金型は断熱材料を介して配
設され、直接接触することがないようになっていて、ノ
ズル本体と金型の断熱を確実なものとしている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるダイカスト用ノズ
ル装置のノズル本体は、機械ノズルとの接触により機械
ノズルから熱供給され、かつ金型と断熱されている。こ
のため、ノズル本体はホットノズルとなり、従来例のよ
うなスプルーブッシュによる溶湯の温度低下がなくな
り、金型の製品成形部の微細な形状部及び極薄部への溶
湯の充填が容易になり、充填不足がなくなる。
【0010】特に、ノズル本体と金型の間に溶湯が流入
すると、溶湯を介して熱がノズル本体から金型に逃げ、
ノズル本体をダイカスト成形に適した温度に保つことが
できなくなるため、このようなノズル本体と金型の間へ
の溶湯の流入を確実に防ぐことが必要である。このた
め、本発明においては、後述するように、断熱リングと
ガイドリング及び、耐熱ガスケットの圧縮により、金型
とノズル本体の間へ溶湯が流入することを防止してお
り、これにより確実に断熱している。
【0011】即ち、金型とノズル本体の間への溶湯の流
入防止は次のようにして行われる。金型に配設されるノ
ズル本体は、その本体部にノズルチップ又はノズルスペ
ーサ及びノズルベースを固定する構造になっており、こ
れらを固定する際に耐熱ガスケットが断熱リングとノズ
ル本体との間で押圧される。また、ノズル本体に直接断
熱リングを固定した場合には、その間で耐熱ガスケット
を圧縮している。これにより、耐熱ガスケットが圧縮さ
れ、金型とノズル本体の間に溶湯が流入することを防止
している。また、ノズル本体が機械ノズルにノズルタッ
チしていると、機械ノズルからノズル本体に熱が伝わ
り、ノズル本体は加熱される。この結果、ノズル本体の
溶湯射出部分は、機械ノズルとほとんど等しい温度、即
ち、ダイカスト成形に適した温度になる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るダイカスト用
ノズル装置を金型22に組み込み、ダイカスト機械に取
り付けた状態を示す断面図であり、図2は図1に示すダ
イカスト用ノズル装置の詳細な構成を示す要部拡大断面
図、図3は図2に示すダイカスト用ノズル装置の射出方
向から見た側面図、図4は図2に示すダイカスト用ノズ
ル装置のノズルタッチ方向から見た側面図である。
【0013】図1及び図2に示すように、金型22の固
定型22aには略円筒形の取付穴22dが設けられてお
り、この取付穴22d内にノズル本体11が収容されて
いる。このノズル本体11は、略円筒形状をなす本体部
41とその先端41a内に固定されるノズルチップ21
とから構成されている。このノズルチップ21は、先端
の外周にフランジ状の係止部21aを有し、また他方の
端部外周にはネジ部21bが形成されており、このネジ
部21bを本体部41の先端41a内周に形成されたネ
ジ部に螺合することにより本体部41に固定されてい
る。このような本体部41とノズルチップ21からなる
ノズル本体11は、耐熱鋼又は耐熱鋼よりも熱伝導率の
高い、例えば熱伝導率0.25cal/sec・cm・
℃以上のタングステン合金からなる。また、このノズル
本体11の本体部41の機械ノズルタッチ部41c付近
の外周には突出部41dが設けられており、また先端4
1a側の端面には後述する耐熱ガスケットに適合する環
状の凹部41eが設けられている。
【0014】断熱リング12は、セラミックなどの耐熱
性の良い熱伝導率の低い材料で、しかも押圧に耐え得る
機械的強度を持った材料で形成されている。この断熱リ
ング12は、取付穴22dの流出側開口部22cに適合
する外径を有し、その射出側の端面12aにはノズルチ
ップ21の係止部21aに適合する環状の凹部12bが
設けられている。この断熱リング12は、図2に示すよ
うに、この断熱リング12を貫通するノズルチップ21
を本体部41に固定する際に、ノズルチップ21の係止
部21aと本体部41の端面との間に挟まれて固定され
ている。尚、図3に示すように、ノズルチップ21の端
面にはスリ割り32が設けられていて、ドライバー等に
より回転できるようになっている。また、このスリ割り
32の代わりに、六角棒スパナに適合する六角穴を形成
しても良いもので、これに類する他のものであっても良
い。
【0015】耐熱ガスケット14は、ある程度耐熱性の
ある金や銅等の柔らかい材料、ステンレスOリング等の
金属Oリング、ステンレスCリング等の金属Cリング等
からなるものであり、ノズル本体11の本体部41の凹
部41e内に収めることが可能な大きさで、押圧されて
いない状態でわずかに凹部41eから突出する厚みを有
するように形成されている。この耐熱ガスケット14
は、前述したように、ノズルチップ21により断熱リン
グ12が本体部41に固定されるときに断熱リング12
と本体部41との間で圧縮される。
【0016】ガイドリング23、24は耐熱性を有し、
ノズル本体11の本体部41にその突出部41dを挟む
ように外嵌され、ガイドリング23が取付穴22d内の
段部22eに係止して位置決めされるものであり、その
外周が取付穴22dの内面に当接して本体部41を支え
て、その機械ノズルタッチ部41cを適正な位置に位置
決めするものである。
【0017】バックプレート15は、ノズル本体11及
びガイドリング23、24が取付穴22dから脱落する
ことを防ぐため、固定型22aの端面にネジ16で固定
されているものである。このバックプレート15には、
ノズル本体11の本体部41の機械ノズルタッチ部41
cの外径よりもわずかに大きい穴15aが設けられてお
り、この穴15aからノズル本体11の機械ノズルタッ
チ部11cがわずかに突出するように設定されている。
【0018】このような図1及び図2に示す状態におい
て、ダイカスト成形を開始すると、溶湯がノズル本体1
1内を通過し、金型22の製品成形部10’に充填され
る。このように金型22内に充填された溶湯は、冷却さ
れて凝固する。その後、可動型22bが矢印Aの方向に
動いて金型22が開くことにより、図5に示すような製
品部10aとランナー部10bとが一体となった成形品
10が取り出される。このときに、ノズル本体11は機
械ノズルからの熱により加熱されているため、図15に
示す従来の成形品8のようにスプルー部8cは形成され
ない。
【0019】上記のように、成形品10が取り出される
と、ノズル本体11のノズルチップ21の温度は本体部
41の熱により急激に成形可能な適正温度に回復する。
本実施例においては、ノズルチップ21の断面積が本体
部41の断面積よりも十分小さくなるように設定してい
るので、ノズルチップ21と本体部41の熱容量に差が
生じ、本体部41の熱容量の方が大きいため、ノズルチ
ップ21の温度を急激に回復させることができる。尚、
本体部41及びノズルチップ21に熱伝導率の良い材料
を用いると、更に急激な温度の回復が可能となる。
【0020】上記ダイカスト成形時に、溶湯がノズルチ
ップ21と断熱リング21の隙間及びノズルチップ21
と本体部41との螺合部分をそれぞれ通って流入してく
るが、耐熱ガスケット14が断熱リング12と本体部4
1との間で圧縮されてそれらの隙間をシールしているの
で、溶湯がノズル本体11と固定型22aとの間に流入
することはない。
【0021】尚、金型22の温度は、溶湯の温度よりも
はるかに低い温度のため、断熱リング12と金型22と
の隙間17には溶湯が奥まで流れ込む前に凝固するた
め、この隙間を小さくしておけば、ガスケット等を用い
なくても流れ込むことはない。
【0022】また、固定型22aとノズル本体11の熱
膨張率の相違は、固定型22aの流出側開口部22cと
断熱リング12との摺動により吸収される。
【0023】図6及び図7は、図2に示す実施例におい
て、ノズル本体11を加熱するための加熱手段として本
体部41の外周部にヒーター18を設けた変更例を示す
要部拡大断面図及び側面図である。このヒーター18は
内部に温度検出部を備えていて、ノズル本体11の温度
コントロールを行っている。18aはヒーター18のリ
ード線であり、温度制御装置(図示せず)に接続されて
いるものである。このようにヒーター18を備えること
により、ノズル本体11の適正温度までの温度の上昇を
早めることができ、より効率的な成形が容易となる。即
ち、連続して成形する時間を極めて短くすることが可能
になる。また、固定型22aを厚くすることが必要で、
ノズル本体11を長くせざるを得ない場合には、ヒータ
ー等の加熱手段を備えることは特に有効である。更に、
融点の高い金属材料のダイカストほどノズル本体に加熱
手段を設けることは有効である。
【0024】また、図6に示すノズル装置においては、
その断熱リング12の端面12a側の外周に環状の段部
12cが形成されており、この段部12cが固定型22
aの流出側開口部22cの内側に設けられた段部22f
に対面するように設定されている。熱膨張率の相違をあ
る程度吸収して断熱リング12の破損を防ぐため、これ
ら段部12c、22fの間には僅かに隙間があくように
設定されている。
【0025】図8及び図9は図6に示す変更例において
ノズル本体11と金型22の固定型22aの間に保護カ
バー19を設けた更なる変更例を示す要部拡大断面図及
び側面図である。このように、保護カバー19を設ける
ことで、ノズル本体11、断熱リング12等からなるノ
ズル装置をユニット化しノズルの取り付けと取り外しを
容易としている。尚、この保護カバー19は止めネジ2
0により固定型22aに固定されている。
【0026】図10及び図11は、図2に示す実施例に
おけるノズル本体11の構造及び断熱リング12の固定
構造を変更した変更例を示す要部拡大断面図及び側面図
である。このノズル装置におけるノズル本体11は、ノ
ズルチップ21を用いることなく単体からなり、その先
端部11a付近の外周に段部11bを有する。一方、断
熱リング12は、その端面に環状の凹部12dが設けら
れており、この凹部12d内に耐熱ガスケット14が収
められている。この断熱リング12は、ノズル本体11
の先端部11aに外嵌されて、更に止めネジ28でノズ
ル本体11にネジ止めされて固定されている。この変更
例においては、ノズルチップ21を用いていないので、
図2及び図6等に示すノズル装置に比べて、段熱リング
12とノズル本体11との間のシールがし易い構造にな
っている。
【0027】図12は図10に示す変更例における断熱
リング12を更に変更した更なる変更例を示す要部拡大
断面図である。このノズル装置における断熱リング12
は、その内周面にネジ部12eが設けられており、この
ネジ部12eをノズル本体11の先端部11a付近の外
周に設けられているネジ部11eに螺合することにより
ノズル本体11に固定されている。このノズル装置にお
いては、ノズル本体11の段部11b上に環状の凹部1
1dが設けられており、ここに耐熱ガスケット14が収
められている。このノズル装置においては、ネジ等を使
用することなく断熱リング12をノズル本体11に固定
することができ、部品点数を削減することが可能とな
る。
【0028】図13は図2に示す実施例におけるノズル
本体11の構造及び断熱リング12の固定構造を変更し
た変更例を示す要部拡大断面図である。このノズル装置
におけるノズル本体11は、ノズル先端まで形成される
と共にその先端部41f付近の外周にフランジ状に突出
した係止部41gを有しかつ後端部の外周にネジ部41
hを有する本体部41と、この本体部41に外嵌される
円筒形状のノズルスペーサ25と、本体部41のネジ部
41hに螺合されるネジ部26aが内周部に設けられ更
に外周にフランジ状の突出部26bが形成された略円筒
形状のノズルベース26と、から構成されている。一
方、断熱リング12は、本体部41に図中右方の後端側
から外嵌され、その内部に形成された段部12fが本体
部41の係止部41gに係止して射出方向に抜け落ちな
いように構成されている。このノズル装置においては、
本体部41に外嵌した断熱リング12を、ノズルベース
26を本体部41に固定する際にノズルスペーサ25を
介して押圧しながら固定する構造になっている。このた
め、ノズルスペーサ25の両端面にそれぞれ環状の凹部
25a、25bが設けられており、その中に溶湯の流入
を防止するための耐熱ガスケット14、27を収容して
いる。この耐熱ガスケット27は、本体部41とノズル
ベース26のネジ部41h、26aを通過する溶湯の固
定型22aとノズル本体11との間への流入を防止する
ものである。また、耐熱ガスケット14は、断熱リング
12とノズル本体11との隙間を通過する溶湯の流入を
遮断するものである。更に、ノズルスペーサ25は本体
部41と同一材料で形成されており、このノズルスペー
サ25を本体部41に外嵌することにより本体部41の
肉厚が厚くなったのと同じ効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、従来使用されていたス
プルーブッシュを廃止し、金型から断熱されたホットノ
ズルを用いているので、溶湯の射出がスムーズになり、
微細製品の成形を容易にすることができる。特に、従来
の装置では成形が困難であった極薄製品の成形も容易に
行うことができる。
【0030】また、従来の装置による小物部品の成形に
おいては、成形品のスプルー部が占める割合が多く、製
品部が占める割合が少なくなり、製品部の品質が不安定
となりがちであるが、本発明によれば、スプルー部がな
くなるため、非常に安定した成形が可能となる。更に、
リターン材もスプルー部の分だけ少なくなり、再溶解の
コストも削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイカスト用ノズル装置を金型に組み
込み、ダイカスト機械に取り付けた状態を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示すダイカスト用ノズル装置の詳細な構
成を示す要部拡大断面図である。
【図3】図2に示すダイカスト用ノズル装置の射出方向
の側面図である。
【図4】図2に示すダイカスト用ノズル装置のノズルタ
ッチ方向の側面図である。
【図5】図1等に示すダイカスト用ノズル装置にて成形
した成形品を示す側面図である。
【図6】図2に示す実施例において、ノズル本体を加熱
するための加熱手段として本体部の外周部にヒーターを
設けた変更例を示す要部拡大断面図である。
【図7】図6に示すダイカスト用ノズル装置の側面図で
ある。
【図8】図6の変更例においてノズル本体と金型の固定
型の間に保護カバーを設けた変更例を示す要部拡大断面
図である。
【図9】図8に示すダイカスト用ノズル装置の側面図で
ある。
【図10】図2に示す実施例におけるノズル本体の構造
及び断熱リングの固定構造を変更した変更例を示す要部
拡大断面図である。
【図11】図10に示すダイカスト用ノズル装置の側面
図である。
【図12】図12は図10に示す変更例における断熱リ
ングを更に変更した更なる変更例を示す要部拡大断面図
である。
【図13】図13は図2に示す実施例におけるノズル本
体の構造及び断熱リングの固定構造を変更した変更例を
示す要部拡大断面図である。
【図14】従来のダイカスト用ノズル装置を示す断面図
である。
【図15】図14に示すダイカスト用ノズル装置にて成
形した成形品を示す側面図である。
【図16】図14に示すダイカスト用ノズル装置に使用
されているスプルーブッシュを示す断面図である。
【符号の説明】
1 溶解炉 2 スリーブ 3 プランジャー 4 機械ノズル 4a 溶湯射出部 5 機械ノズルヒーター 6 スプルーブッシュ 6a 機械ノズルタッチ部 7、22 金型 7a、22a 固定型 7b、22b 可動型 8、10 成形品 8a、10a 製品部 8b、10b ランナー部 8c スプルー部 8’、10’ 製品成形部 9 溶湯 9a 湯面 11 ノズル本体 11a 先端部 11b 段部 11d 凹部 11e ネジ部 12 断熱リング 12a 端面 12b、12d 凹部 12c、12f 段部 12e ネジ部 13 ガイドリング 14 耐熱ガスケット 15 バックプレート 16 止めネジ 17 隙間 18 ヒーター 18a リード線 19 保護カバー 20 止めネジ 31 冷却水 41 本体部 41a 先端 41c 機械ノズルタッチ部 41d 突出部 41e 凹部 41f 先端部 41g 係止部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体と、 金型と前記ノズル本体との断熱を保ち前記金型と前記ノ
    ズル本体に隙間嵌めで嵌合する断熱リングと、 前記金型と前記ノズル本体の断熱と前記金型内の前記ノ
    ズル本体の位置を保つためのガイドリングと、 前記ノズル本体と前記金型の間に溶融金属が流入するこ
    とを防止するための圧縮性の耐熱ガスケットとを有し、 前記断熱リングを前記耐熱ガスケットを圧縮して、ノズ
    ル本体に固定し、該ノズル本体を前記ガイドリングを介
    して前記金型に固定したことを特徴とするダイカスト用
    ノズル装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル本体は、本体部と、該本体部
    の先端に前記断熱リングを前記本体部との間に挟んで固
    定するノズルチップとからなることを特徴とする請求項
    1記載のダイカスト用ノズル装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル本体は、先端に前記断熱リン
    グを係止する係止部を有する本体部と、該本体部の後端
    に固定されるノズルベースと、前記本体部に外嵌され且
    つ前記ノズルベースと前記断熱リングとの間に配置され
    たノズルスペーサとからなることを特徴とする請求項1
    記載のダイカスト用ノズル装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズル本体に温度制御可能な加熱手
    段を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    ダイカスト用ノズル装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズル本体に耐熱鋼よりも熱伝導率
    のよい耐熱金属材料を用いたことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載のダイカスト用ノズル装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズル本体は、その射出部の断面積
    が中央部の断面積よりも小さくなるように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の
    ダイカスト用ノズル装置。
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JP2003513817A (ja) * 1999-11-08 2003-04-15 ディー−エム−イー・カンパニー 射出成形用フローノズル

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