JPH0984995A - 浴室換気乾燥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １基の送風機を用いて小型に形成できる浴室
換気乾燥装置を提供することを目的とする。 【構成】 送風機９に吸い込まれた空気を吐出口３およ
び排気口５に同時に送風するように断面積の大きい吐出
流路１１と断面積の小さい排気流路１２を形成したファ
ンケーシング１３を設けた１基の送風機９と吐出流路１
１側に熱交換器１０を本体６内に設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴室を利用して洗濯物
を乾燥するとともに、浴室の暖房および換気する機能を
備えた浴室換気乾燥装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、雨の日には洗濯物を室内で乾かす
ことが多いが室内の湿度が高く乾きにくいため、浴室を
洗濯物の乾燥の場所として利用する浴室換気乾燥装置が
普及している。

【０００３】従来、この種の浴室の天井に取り付けられ
る浴室換気乾燥装置は、換気用送風機と循環用送風機が
独立して設けられる構成が一般的であった。

【０００４】以下、その構成について図６および図７を
参照しながら説明する。図に示すように、浴室１００に
連通する吸込口１０１と吐出口１０２とを設けた本体１
０３と、この本体１０３内に吸込口１０１から排気用送
風機１０４を介して室外１０５と連通する排気通路１０
６と、吸込口１０１から循環用送風機１０７、熱交換器
１０８を介して吐出口１０２に連通した循環通路１０９
を設けていた。

【０００５】上記構成において、洗濯物を乾燥する場合
には、浴室１００内に洗濯物（図示せず）を吊り下げ、
循環用送風機１０７および熱交換器１０８を運転する
と、浴室１００内の空気が吸込口１０１より循環用送風
機１０７に吸い込まれ、循環通路１０９より熱交換器１
０８を通り温風化された温風を浴室１００内に循環し、
温風が洗濯物に接触して洗濯物を乾燥していた。

【０００６】また、浴室１００内の湿気を排気する場合
には排気用送風機１０４を運転することにより、浴室１
００の湿気を吸込口１０１より吸気し、排気用送風機１
０４により排気通路１０６を通り室外１０５に排気して
いた。

【０００７】また、暖房時には循環用送風機１０７を運
転し、熱交換器１０８を通って加熱された温風を浴室１
００内に循環しながら浴室１００の暖房を行っていた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の浴室
換気乾燥装置では、排気用送風機１０４と循環用送風機
１０７が独立して設けられていたため、本体１０３が大
きくなるとともに、材料費も高くなるという問題があっ
た。

【０００９】本発明は上記課題を解決するもので、１基
の送風機を用いて小型に形成できる浴室換気乾燥装置を
提供することを第１の目的とする。

【００１０】また、第２の目的は、１基の送風機を用い
て乾燥と暖房および換気の選択が容易で効率良く行うこ
とができるようにすることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の浴室換気乾燥装
置は上記第１の目的を達成するために第１の手段は、浴
室に連通する吸込口と吐出口および室外と連通する排気
口を設けた本体と、この本体内に前記吸込口から吸い込
んだ空気を吐出口側と排気口側にモーターにより駆動さ
れるファンを介して送風する１基の送風機と、この送風
機と吐出口間の流路に設けた熱交換器とを備え、前記送
風機のファンにより吸い込まれた空気を吐出口および排
気口に同時に送風するように断面積の大きい吐出流路と
断面積の小さい排気流路を形成するファンケーシングを
設けた構成とする。

【００１２】第２の目的を達成するために、第２の手段
は、ファンを駆動するモーターのモーター収納部を送風
機のファンケーシングに対向して設け、ファンケーシン
グの吐出流路および排気流路を遮蔽するケーシング側板
状の吐出流路遮蔽板と排気流路遮蔽板とをモーター収納
部に挿脱自在に設けた構成とする。

【００１３】

【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、１
基の送風機を運転すると浴室に温風が送風され洗濯物の
乾燥や暖房が行えるとともに、湿気も同時に排気でき
る。

【００１４】また、第２の手段の構成により、吐出流路
遮蔽板または排気流路遮蔽板を操作すると、１基の送風
機によって乾燥や暖房および排気を選択して使用でき
る。

【００１５】

【実施例】

（実施例１）以下、本発明の第１実施例について図１お
よび図２を参照しながら説明する。

【００１６】図に示すように、浴室１に連通する吸込口
２と吐出口３および室外４と連通する排気口５を設け本
体６を形成し、本体６内には吸込口２から吸い込んだ空
気を吐出口３側と排気口５側にモーター７により駆動さ
れるファン８を介して送風する１基の送風機９を設け、
送風機９と吐出口３間の流路に熱交換器１０を設ける。

【００１７】そして、送風機９のファン８により吸い込
まれた空気を吐出口３および排気口５に向かい同時に送
風するように断面積の大きい吐出流路１１と断面積の小
さい排気流路１２を形成したファンケーシング１３を設
ける。

【００１８】上記構成により、洗濯物を乾燥するときに
は、浴室１内に洗濯物（図示せず）を吊り下げ、送風機
９と熱交換器１０を運転すると、吸込口２より浴室１内
の空気が送風機９内に吸い込まれ、送風機９のファンケ
ーシング１３に形成された断面積の大きい吐出流路１１
を大量の空気が通り熱交換器１０により加熱された大量
の温風が吐出口３より浴室１内に送風され、浴室１内に
吊り下げられた洗濯物に温風が接触して洗濯物が乾燥さ
れる。

【００１９】一方、送風機９に吸い込まれた空気の送風
機９のファンケーシング１３に形成された断面積の小さ
い排気流路１２を通り排気口５より室外４に排気され、
洗濯物の乾燥時に発生する湿気を徐々に排気することと
なる。

【００２０】また、浴室１内の空気を換気するときに
は、送風機９のみを運転することにより、浴室１内より
吸込口２を通り送風機９に吸い込まれた空気は吐出流路
１１を通り浴室１内に吐き出されて循環し、一方、排気
流路１２より浴室１内の空気が排気される。

【００２１】このように本発明の第１実施例の浴室換気
乾燥装置によれば、１基の送風機９によって、乾燥に必
要な温風の吐き出し量を確保しながら、乾燥に伴い発生
する湿気も同時に排気されるように形成できるので、本
体１の形状を小型に形成することができる。

【００２２】（実施例２）以下、本発明の第２実施例に
ついて図３〜図５を参照しながら説明する。なお、第１
実施例と同一部分には同一符号を付けて詳細な説明は省
略する。

【００２３】図に示すように、ファン８を駆動するモー
ター７のモーター収納部１４を送風機９Ａのファンケー
シング１３Ａに対向して設け、ファンケーシング１３Ａ
の吐出流路１１を遮蔽するケーシング側板形状の吐出流
路遮蔽板１５を、吐出流路１１を開放するときにはモー
ター収納部１４に収納されるように可動でき、吐出流路
１１を遮蔽するときには吐出流路１１内を可動するよう
にモーター収納部１４に挿脱自在に設ける。

【００２４】また、ファンケーシング１３Ａの排気流路
１２を遮蔽するケーシング側板形状の排気流路遮蔽板１
６を、排気流路１２を開放するときには、モーター収納
部１４に収納されるように可動でき、排気流路１２を遮
蔽するときには排気流路１２内を可動するようにモータ
ー収納部１４に挿脱自在に設ける。

【００２５】上記構成により、洗濯物の乾燥を行うとき
には、吐出流路遮蔽板１５と排気流路遮蔽板１６を共に
モーター収納部１４内に収納し、吐出流路１１と排気流
路１２を開放することにより第１実施例と同様の作用に
より洗濯物を乾燥することができる。

【００２６】また、浴室１の暖房を行うときには、排気
流路遮蔽板１６により排気流路１２を遮蔽し、吐出流路
１１を開放した状態で送風機９Ａと熱交換器１０を運転
すると、浴室１内の空気が吸込口２を通り送風機９Ａに
吸い込まれ、吐出流路１１を通り熱交換器１０によって
加熱された温風が吐出口３より浴室１内に吐き出され浴
室１内の暖房が行われる。

【００２７】また、浴室１の換気を行うときには、吐出
流路遮蔽板１５により吐出流路１１を遮蔽し、排気流路
１２を開放した状態で送風機９Ａのみを運転すると浴室
１内の空気が吸込口２を通り送風機９Ａ内に吸い込ま
れ、排気流路１２を通り室外４に排気され換気が行われ
る。

【００２８】このように本発明の第２実施例の浴室換気
乾燥装置によれば、吐出流路遮蔽板１５および排気流路
遮蔽板１６の操作により吐出流路１１および排気流路１
２を開閉できるので、乾燥、暖房、換気に最適な状態を
確保することができ、効率良く乾燥、暖房、換気を行う
ことができると共に、吐出流路遮蔽板１５および排気流
路遮蔽板１６をモーター収納部１４に挿脱自在に設けて
いるので本体６Ａの形状を大型に形成する必要がない。

【００２９】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば浴室に連通する吸込口と吐出口および室外と
連通する排気口を設けた本体と、この本体内に前記吸込
口から吸い込んだ空気を吐出口側と排気口側にモーター
により駆動されるファンを介して送風する１基の送風機
と、この送風機と吐出口間の流路に設けた熱交換器とを
備え、前記送風機のファンにより吸い込まれた空気を吐
出口および排気口に同時に送風するように断面積の大き
い吐出流路と断面積の小さい排気流路を形成したファン
ケーシングを設けたので、１基の送風機を用いて小型に
形成できる浴室換気乾燥装置を提供できる。

【００３０】また、ファンを駆動するモーターのモータ
ー収納部を送風機のファンケーシングに対向して設け、
ファンケーシングの吐出流路および排気流路を遮蔽する
ケーシング側板状の吐出流路遮蔽板と排気流路遮蔽板と
をモーター収納部に挿脱自在に設けたので、１基の送風
機によって乾燥、暖房、換気を効率良く行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の浴室換気乾燥装置を浴室
に取り付けた状態を示す断面図

【図２】同第１実施例の浴室換気乾燥装置の構成を示す
平断面図

【図３】同第２実施例の浴室換気乾燥装置を浴室に取り
付けた状態を示す断面図

【図４】同第２実施例の浴室換気乾燥装置の吐出流路の
開放状態を示す平断面図

【図５】同第２実施例の浴室換気乾燥装置の排気流路の
開放状態を示す平断面図

【図６】従来の浴室換気乾燥装置を浴室に取り付けた状
態を示す断面図

【図７】同浴室換気乾燥装置の構成を示す平断面図

【符号の説明】

１ 浴室 ２ 吸込口 ３ 吐出口 ４ 室外 ５ 排気口 ６ 本体 ７ モーター ８ ファン ９ 送風機 ９Ａ 送風機 １０ 熱交換器 １１ 吐出流路 １２ 排気流路 １３ ファンケーシング １３Ａ ファンケーシング １４ モーター収納部 １５ 吐出流路遮蔽板 １６ 排気流路遮蔽板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室に連通する吸込口と吐出口および室
   外と連通する排気口を設けた本体と、この本体内に前記
   吸込口から吸い込んだ空気を吐出口側と排気口側にモー
   ターにより駆動されるファンを介して送風する１基の送
   風機と、この送風機と吐出口間の流路に設けた熱交換器
   とを備え、前記送風機のファンにより吸い込まれた空気
   を吐出口および排気口に同時に送風するように断面積の
   大きい吐出流路と断面積の小さい排気流路を形成したフ
   ァンケーシングを設けた浴室換気乾燥装置。
2. 【請求項２】 ファンを駆動するモーターのモーター収
   納部を送風機のファンケーシングに対向して設け、ファ
   ンケーシングの吐出流路および排気流路を遮蔽するケー
   シング側板状の吐出流路遮蔽板と排気流路遮蔽板とをモ
   ーター収納部に挿脱自在に設けた請求項１記載の浴室換
   気乾燥装置。