JPH0984862A - トイレ用脱臭装置 - Google Patents

トイレ用脱臭装置

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JPH0984862A
JPH0984862A JP7249918A JP24991895A JPH0984862A JP H0984862 A JPH0984862 A JP H0984862A JP 7249918 A JP7249918 A JP 7249918A JP 24991895 A JP24991895 A JP 24991895A JP H0984862 A JPH0984862 A JP H0984862A
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JP
Japan
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toilet
deodorizing
air
light
room
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JP7249918A
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English (en)
Inventor
Hirokatsu Kaneko
博克 金子
Katsuhiko Nozaki
克彦 野崎
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トイレ室内の空気を優先的に脱臭する。 【解決手段】便器内及びトイレ室内の両方の脱臭を行う
ときは、電磁手段59が通電され、可動部60が吸引さ
れる。可動部60の移動によってによって切換弁51の
レバー部56を電磁手段59側に引かれ、切換弁51が
コイルばね61の付勢力に抗して時計方向に回転して開
口部31aが開く。このとき、室内空気吸入路31を通
じてトイレ室内の空気が点線矢印で示すように吸入され
る。一方、弁部52が主吸入路31の内側に突出して、
便器2内の空気を通過を妨げるような位置に配置される
ため、便器2内の空気の通過量が制限される。したがっ
て、トイレ室内の空気が優先的に吸入され、脱臭される
ことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレ用脱臭装置
に関する。詳しくは、便器内とトイレ室内の両方の脱臭
を行うときに、室内空気の吸入路に設けた切換弁を開い
て便器内の空気を通過量を制限する位置に配置すること
によって、トイレ室内の空気を優先的に脱臭できるトイ
レ用脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便器内及びトイレ室内の空気を吸
入して脱臭した後、これを排出するトイレ用脱臭装置が
知られている。このような従来のトイレ用脱臭装置で
は、便器内の空気及びトイレ室内の空気とを別々に吸入
するための2つの吸気口が設けられ、トイレ室内の空気
を吸入するための吸入口には開閉可能な弁が設けられて
いる。この弁が閉じているときはトイレ室内の空気は吸
入されないので便器内のみの脱臭が行われ、弁が開いて
いるときには便器内及びトイレ室内の脱臭が行われる。
また、使用者がトイレの便座に着座したことを感知する
ためのセンサーが取り付けられている。
【0003】この従来のトイレ用脱臭装置では、使用者
が着座したことがセンサーによって感知されると、まず
便器内のみの脱臭が開始される。その後、使用者が離座
したことがセンサーによって感知された後、例えば70
秒間は便器内のみの脱臭がそのまま継続される。そし
て、70秒経過後は、例えば7分間便器内及びトイレ室
内の両方の脱臭が行われる。このように使用者が離座し
た後にトイレ室内の脱臭を行うことによって、便器内か
ら漏れだした臭気が除去され、効果的に脱臭を行うこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のトイレ
用脱臭装置では、トイレ室内及び便器内の両方の脱臭が
行われているとき、便器内の空気を吸入するための吸気
口の大きさは便器内のみの脱臭時の吸気口の大きさと変
わらないため、トイレ室内の空気の吸入が十分に行え
ず、トイレ室内が効果的に脱臭されないという問題があ
った。また、便器内及びトイレ室内の脱臭はすでに便器
内のみの脱臭を終えた後に行われるので、便器内の脱臭
よりもトイレ室内の脱臭の方を積極的に行うことが望ま
しい。
【0005】そこで、本発明は上述したような課題を解
決したものであって、便器内とトイレ室内の脱臭を行う
ときに、トイレ室内の脱臭を優先的に行うことができる
トイレ用脱臭装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、便器内の空気を吸入するための
主吸入路と、トイレ室内の空気を吸入するための室内空
気吸入路と、吸入した空気を脱臭するための脱臭手段と
を備えたトイレ用脱臭装置において、室内空気吸入路に
開閉可能な切換弁を設け、便器内及びトイレ室内の空気
の脱臭を行うときは切換弁が開いて室内の空気を通過さ
せるとともに、切換弁が主吸入路を狭める位置に配置さ
れ便器内の空気の通過量を制限することを特徴とするも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係るトイレ用脱
臭装置の発明の実施の形態について、図面を参照して詳
細に説明する。
【0008】図1はいわゆる洋式便器2の横に設置した
本発明の実施の形態であるトイレ用脱臭装置20を前面
側から見た状態を示し、図2はこのトイレ用脱臭装置2
0を後面側から見た状態を示す。図1及び図2に示すよ
うに、箱形に形成されたキャビネット13の上端から水
平方向に吸気パイプ14が突設されており、この吸気パ
イプ14の先端には下方に向いた屈折部14aが設けら
れている。
【0009】この吸気パイプ14を便器2と便座5との
間に挿入して、屈折部14aを便器2の縁の内側に掛止
することにより、トイレ用脱臭装置20が便器2の横に
取り付けられる。また、吸盤15をキャビネット13の
便器2に対向する面に吸着させ、この吸盤15に設けら
れた突起15aを便座2の壁面に当接させることによっ
て、キャビネット13と便器2との隙間によるがたつき
がなくなり、トイレ用脱臭装置20が安定良く取り付け
られる。
【0010】なお、一般に便器2と便座5との間にはあ
る程度の隙間が設けられており、吸気パイプ14はこの
隙間よりも薄く形成されているため、便座5を便器2の
上に倒した場合であっても吸気パイプ14が便座15に
干渉することはない。
【0011】キャビネット13の前面部13a及び後面
部13bにはそれぞれ円形の透明窓16a,16bが設
けられている。この透明窓16a,16bの内側には、
人体感知装置30(図8)を構成する発光導光体18と
受光導光体19等が配置されている。また、キャビネッ
ト13の後面部13bには、室内空気吸入口17が設け
られている。
【0012】図3及び図4に示すように、吸気パイプ1
4はキャビネット13に対して適宜な掛止手段によって
取り付けられ、取り外し可能となっている。これは、吸
気パイプ14は常に便器2内に挿入されているために汚
れ易いので、容易に洗浄できるようにするためである。
【0013】キャビネット13の内部では、吸気パイプ
14で吸入した空気のための主吸入路21が矢印で示す
ように上から下に形成されている。この主吸入路21の
途中には脱臭用のオゾンを発生するためのオゾン発生部
22が配置されている。オゾン発生部22の下にはオゾ
ンを除去するためのオゾン触媒部23が配置され、その
下に空気を排出するためのファンを内蔵したブロア24
が取り付けられている。
【0014】主吸入路21の横には、図3に示すように
壁で仕切られた制御部25が設けられている。この制御
部25には、発光導光体18、受光導光体19及び基板
26等が配置される。基板26には、トイレ用脱臭装置
20を制御するための各種電子部品や人体感知装置30
を構成する部品等が実装される。
【0015】オゾン発生部22の上側には、図4に示す
ように室内空気吸入口17から通じる室内空気吸入路3
1が水平に形成され、主吸入路21に接続されている。
この室内空気吸入路31の主吸入路21に対する開口部
31aには、開閉自在な切換弁51が配置されている。
【0016】この切換弁51では、図5に示すように弁
部52が室内空気吸入路31の開口部31aに応じた形
状に成形され、この弁部52が支持部53の一端に取り
付けられて開口部31aを封止するように配置される。
支持部53の他端は開口部31aの上側壁面の上面に設
けられた軸部54の軸55に回転自在に取り付けられて
いる。また、軸部54側の支持部53の端部には長板状
のレバー部56が形成され、これに対向する位置に電磁
手段59が取り付けられている。
【0017】レバー部56には長孔56aが設けられ、
ここに電磁手段59の棒状の可動部60の先端部に設け
られた突起60aが挿入されている。この電磁手段59
は通電している間だけ、可動部60を吸引するものであ
る。また、軸55にはコイルばね61が巻装され、その
一端は切換弁51のレバー部56に当接し、他端は室内
空気吸入路31の上側壁面の上面に当接している。この
コイルばね61によって切換弁51は常に閉じる方向に
付勢されている。
【0018】以下、本発明に係るトイレ用脱臭装置20
の動作を説明する。便器2内のみの脱臭を行うときは、
図3及び図4に示すように、ブロア24が駆動されて吸
引力を発生し、これによって吸入パイプ14から吸入さ
れた便器2内の空気が主吸入路21を通じて下方に送ら
れる。このとき、図6に示すように電磁手段59は通電
されていないので、コイルばね61の付勢力によって切
換弁51の弁部52が室内空気吸入路31の開口部31
aに密着してこれを封止している。したがって、実線矢
印で示すように便器2内の空気のみが主吸入路21を通
り、図3及び図4に示すオゾン発生部22で脱臭された
後、オゾン触媒部23を通過してブロア24から下方に
排出される。
【0019】一方、便器2内及びトイレ室内の両方の脱
臭を行うときは、図7に示すように電磁手段59が通電
され、可動部60が吸引されて電磁手段59側に移動す
る。この可動部60の移動によって切換弁51のレバー
部56が電磁手段59側に引かれ、突起60aが長孔5
6aの上端まで移動するとともに、切換弁51がコイル
ばね61の付勢力に抗して軸55を中心として時計方向
に回転する。したがって、弁部52が離れて開口部31
aが開放される。
【0020】開口部31aが開いたことによって、室内
空気吸入路31を通じてトイレ室内の空気が点線矢印で
示すように吸入される。一方、弁部52が主吸入路31
の内側に突出して、便器2内の空気を通過を妨げるよう
な位置に配置されるため、便器2内の空気の通過量が制
限される。したがって、トイレ室内の空気が優先的に吸
入され、オゾン発生部22(図3)に送られて脱臭され
ることになる。後述するが、このトイレ用脱臭装置20
では、便器2内のみの脱臭を行った後に便器2内及びト
イレ室内の両方の脱臭を行うように制御される。したが
って、便器2内のみの脱臭を行った後は便器2内はすで
にある程度臭気が除去されているので、便器2内よりも
トイレ室内の脱臭を優先して行うことによって脱臭をよ
り効果的に行うことができる。
【0021】続いて、本発明に係る人体感知装置30に
ついて説明する。図8に示すように、この人体感知装置
30では、発光導光体18と受光導光体19が適宜な手
段でキャビネット13の内部に取り付けられ、左右の透
明窓16a,16bに対応した位置に配置されている。
そして、発光体33及び受光体34は基板26に取り付
けられ、発光体33は発光導光体18の反射部41a,
41bの下側に配置され、受光体34は受光導光体19
の反射部41a,41bの下側に配置されている。発光
導光体18と受光導光体19の間にはキャビネット13
の内部に形成された仕切板35(図3にも示す)が配置
される。この仕切板35は発光体33の光が装置内部で
受光体34側へ漏れるの防止するためのものである。
【0022】発光導光体18及び受光導光体19は、図
9に示すように高透過率(90%)の透明なアクリル樹
脂で同一の形状に成形されている。その中央部には互い
に交差して傾斜する2つの反射面41a,41bが上下
に隣接して形成されている。更に、反射面41a,41
bのそれぞれの頂部から所定の厚みを有する導光部42
a,42bが左右方向に形成されている。発光導光体1
8の反射面41a,41bが発光体33から発される光
を導光するための第1の導光手段を構成し、受光導光体
19の反射面41a,41bが受光体34に入射する光
を導光するための第2の導光手段を構成する。
【0023】また、図10に示すように基板26とキャ
ビネット13との間には、スライド板43が配置されて
いる。このスライド板43は、発光導光体18及び受光
導光体19の両端まで回り込むようなコ字状に形成され
ている。スライド板43の左右の端部は、図12に示す
ように発光導光体18及び受光導光体19の端部に対応
する遮光部43a,43bとなっている。
【0024】また、スライド板43には所定の長さの長
溝45,45が上下方向に設けられ、ここにキャビネッ
ト13の内壁に突設された2個の案内突起44,44が
挿入されている。したがって、スライド釦46(図1
0)を上下させることによって、長溝45,45の範囲
内でスライド板43が上下に移動可能となっている。
【0025】図12に示すようにスライド板43を上側
の位置に配置したとき、右側の遮光板43bが受光導光
体19の導光部42bと一致する位置に配置されるよう
に設定されている。また、図13に示すようにスライド
板43を下側の位置に配置したとき、左側の遮光板43
aが発光導光体18の導光部42aと一致する位置に配
置されるように設定されている。
【0026】以上のように構成された人体感知装置30
の動作について以下に説明する。例えば、図1に示すよ
うにトイレ用脱臭装置20を便器2の右側に取り付ける
場合、スライド釦46(図10)を押し上げて、図12
に示すようにスライド板43を上側の位置に配置する。
【0027】電源が供給されると、図10に示すように
発光体33が発光し、その光は発光導光体18の反射面
41a,41bによってそれぞれ左右方向に分光され、
図12に示すようにそれぞれの反射光は透明窓16a,
16bを通過して外部に照射される。そして、その光は
再び外部から透明窓16a,16bを通過して入射され
るが、このとき透明窓16aを通過した光は導光部42
aによって受光体34の位置まで導かれ、受光導光体1
9の反射部41aで反射して受光体34によって検出さ
れる。一方、透明窓16bを通過した光は遮光板43b
によって通過を妨げられ、受光体19では検出されな
い。
【0028】発光体33からの光を受光体34が検出し
ていない間は、人体の接近がないものと判断される。一
方、発光体33からの光を受光体34が検出したとき
に、人体の接近、本例では便座2(図1)に使用者が着
座したものと判断される。なお、上述したように、スラ
イド板43を上側の位置に配置した場合には、透明窓1
6bから入射した光は受光体34では検出されないの
で、図1に示すように、便座2の右側にトイレ脱臭装置
20を設置した場合には、キャビネット13の前面部1
3aの側のみの人体を感知することになる。これによっ
て、後面部13b側に配置される物体、例えば貯水タン
ク等を感知しまうことによる誤動作が防止される。
【0029】一方、トイレ脱臭装置20を例えば便器2
の左側に設置する場合には、図13に示すようにスライ
ド板43を下側の位置までスライドさせる。これによっ
て、発光体33から発せられた光のうち、右方向に反射
された光は透明窓16aを通過して外部に照射される
が、左方向に反射された光は遮光板43aによって遮ら
れて外部に照射されない。したがって、外部から入射す
る光は透明窓16b側から入射する光のみとなり、これ
を受光体34で検出する。これによって、透明窓16b
の設けられた後面部13b側の人体のみを感知すること
ができる。
【0030】このように、人体感知装置30によれば単
一の発光体33及び受光体34のみで左右両側の人体感
知が可能となる。したがって、トイレ用脱臭装置20に
取り付けた場合、トイレ用脱臭装置20を便器2の左右
どちらにでも取り付けることができる。
【0031】なお、本例では発光導光部18の左端部又
は受光導光体19の右端部のいずれかを遮光板43a,
43bで遮光するようにしたが、いずれか一方向のみの
光を受光体34が検出するようにすればよく、遮光板4
3a,43bの位置関係は本例に限られない。
【0032】図14は、本発明に係る人体感知装置の他
の実施の形態の構成を示したものである。この人体感知
装置70は、発光体71及び受光体72を回転自在な部
材であるダイヤル部73の外周側面に隣接して取り付け
たものである。このダイヤル部73は円柱状に形成さ
れ、図15に示すようにダイヤル部73は軸74を中心
として回転自在となっている。また、ダイヤル部73の
内側には基板77が配置され、ここに発光体71及び受
光体72が隣接して実装されている。これら発光体71
及び受光体72の位置に応じてダイヤル部73の外周に
孔78,78が設けられ、これらを通じて光を発光体7
1が光を外部に照射し、受光体72が入射した光を検出
する。
【0033】この人体感知装置70では、トイレ用脱臭
装置80の設置位置に応じてダイヤル部73を回転させ
て、使用者を感知する方向に向けることができる。した
がって、トイレ用脱臭装置80を便器2(図1)の左右
のいずれにも取り付けることができる。また、ダイヤル
部73は回転位置を無段階で調整可能であるので、適切
な方向、例えば斜め上方等に向けることによって人体感
知を確実に行うことができる。
【0034】また、図16に示すトイレ用脱臭装置81
のように、人体感知装置70を吸気パイプ14の突出方
向と同じ側面に設けることも可能である。この場合、ダ
イヤル部73が便器2(図1)と対向する側に配置され
るので、使用者から見えにくくなり、外観を向上させる
ことができる。
【0035】図17は、本発明に係る人体感知装置の他
の実施の形態を示すものである。トイレ用脱臭装置82
に取り付けられたこの人体感知装置86では、ダイヤル
部83に取り付けた発光体及び受光体を装置内部に配置
し、キャビネット85の前面部、上面部及び後面部に亘
って細長く形成された透明窓84を通じて発光及び受光
を行う。これによって、発光体及び受光体を装置内部に
配置することができ、ダイヤル部83の外部への突出部
分の高さを低くして、外観を向上させることができる。
【0036】なお、本発明による人体感知装置30,7
0,86は、トイレ用脱臭装置20,80,81,82
に取り付けた例を示したが、これに限られることなく使
用者の接近を感知することにより所定の動作を行う他の
装置にも適用できる。例えば、ラジオ付きカセットテー
プレコーダ等に適用した場合には、使用者の接近を感知
することにより、スイッチ等が配置された操作パネルの
上蓋を自動的に開閉するように制御することも可能であ
る。
【0037】続いて、本発明に係るトイレ用脱臭装置2
0,80,81,82における脱臭動作について説明す
る。図18に示すように、通常の脱臭動作においては、
使用者が着座したことが人体感知装置30,70,86
によって感知されると、まず便器内のみの脱臭が開始さ
れる。その後、使用者が離座したことが感知された後、
設定時間TA、例えば70秒間便器内のみの脱臭が継続
される。その後、設定時間TB、例えば7分間便器内及
びトイレ室内の脱臭が行われる。このように使用者が離
座した後にトイレ室内の脱臭を行うことによって、便器
内から漏れだした臭気が除去され、より効果的に脱臭を
行うことができる。
【0038】ここで、設定時間TA及びTBに使用者の
再着座が感知された場合、その後に行われる脱臭動作を
図19に示す。図19(A)は便器内のみの脱臭を行う
設定時間TAを延長する例である。また、図19(B)
は便器内及びトイレ室内の脱臭を行う設定時間TBを延
長する例である。更に、図19(C)は便器内のみの脱
臭を行う設定時間TA及び便器内及びトイレ室内の脱臭
を行う設定時間TBの両方を延長する例を示す。
【0039】図19(A)に示す脱臭動作の例を図20
を参照して説明する。電源が投入されると、人体感知装
置30,70,86は常に使用者が便座に着座したかど
うかを監視している(ステップ101)。そして、使用
者の着座が感知されると、便器内のみの脱臭を行う時間
TA及び便器内及びトイレ室内の脱臭を行う時間TBが
それぞれ例えば70秒と7分にそれぞれ設定され、この
設定時間TA,TBがメモリに格納されるとともに、便
器内の脱臭が開始される(ステップ102〜104)。
【0040】その後、人体感知装置30,70,86が
使用者の離座を感知すると、メモリより設定時間TAが
読み出され、タイマーが設定時間TA、本例では70秒
の計時を開始する(ステップ106,107)。この設
定時間TAの計時中は便器内のみの脱臭が継続されると
ともに、人体感知装置30,70,86によって常に使
用者が有無が監視される(ステップ114)。
【0041】人体の感知がないまま設定時間TAが経過
すると、メモリより設定時間TBが読み出される(ステ
ップ108,109)。そして、タイマーが設定時間T
B、本例では7分の計時を開始するとともに、切換弁5
1(図4)が開いて便器内及びトイレ室内の両方の脱臭
が開始される(ステップ110,111)。設定時間T
Bの計時中は、人体感知装置30,70,86によって
常に使用者の有無が監視される(ステップ113)。使
用者の再着座が感知されないまま設定時間TBが経過す
ると、脱臭動作が終了する(ステップ112,11
8)。
【0042】一方、ステップ113又は114におい
て、使用者の再着座が感知されると、時間TAに10秒
が加算され、新たな時間TAとして設定される(ステッ
プ115)。そして、ステップ115で設定された新た
な設定時間TAが140秒を越えたか否かが判断され、
これを越えている場合には時間TAが最大値140秒に
設定される(ステップ116,117)。これは、複数
の使用者が連続して着座した場合に際限なく設定時間T
Aが増加しないようにするためである。
【0043】その後、便器内のみの脱臭が再開され(ス
テップ104)、使用者の離座後にステップ115又は
117で設定された新たな設定時間TAがメモリから読
み出されて、計時が行なわれる(ステップ106,10
7)。このとき、設定時間TAは延長されているので、
通常の動作時よりも長く便器内のみの脱臭が行われる。
このように、連続してトイレが使用された場合には、便
器内のみの脱臭時間TAがその使用回数に比例して延長
されるので、発生した臭気が増加していても脱臭をより
効果的に行うことができる。
【0044】次に、図19(B)に示す便器内及びトイ
レ室内の脱臭を行う設定時間TBを延長する脱臭動作を
図21を参照して説明する。同図に示すように、設定時
間TA及びTBの間に使用者の再着座が感知されない場
合の動作は図20の例と同様である。
【0045】ステップ113又は114において、使用
者の再着座が感知されると、時間TBに1分が加算さ
れ、新たな設定時間TBとして設定される(ステップ1
22)。そして、ステップ122で設定された新たな設
定時間TBが10分を越えたか否かが判断され、これを
越えている場合には時間TBが最大値10分に設定され
る(ステップ123,124)。これは、複数の使用者
が連続して着座した場合に際限なく設定時間TBが増加
しないようにするためである。
【0046】その後、便器内のみの脱臭が再開され(ス
テップ104)、設定時間TAの経過後ステップ122
又は124で設定された新たな設定時間TBがメモリか
ら読み出されて、計時が行われる(ステップ109,1
10)。このとき、設定時間TBは延長されているの
で、通常の動作時よりも長く便器内とトイレ室内の脱臭
が行われる。このように、連続してトイレが使用された
場合には、便器内とトイレ室内の脱臭を行う設定時間T
Bがその使用回数に比例して延長されるので、発生した
臭気が増加していても脱臭をより効果的に行うことがで
きる。
【0047】次に、図19(C)に示す便器内のみの脱
臭時間TAと便器内及びトイレ室内の脱臭時間TBの両
方を延長する脱臭動作を図22を参照して説明する。同
図に示すように、設定時間TA及びTBの間に使用者の
再着座が感知されない場合の動作は図20の例と同様で
ある。
【0048】ステップ113又は114において、使用
者の再着座が感知されると、設定時間TAに10秒が加
算され、新たな時間TAとして設定されるとともに、設
定時間TBに1分が加算され、新たな時間TBとして設
定される(ステップ131)。そして、ステップ131
で設定された新たな設定時間TAが140秒を越えたか
否かが判断され、越えている場合には設定時間TAが最
大値140秒に設定される(ステップ132、13
3)。そして、ステップ131で設定された新たな設定
時間TBが10分を越えたか否かが判断され、越えてい
る場合には設定時間TBが最大値10分に設定される
(ステップ134,135)。これは、複数の使用者が
連続して着座した場合に際限なく設定時間TA,TBが
増加しないようにするためである。
【0049】その後、便器内のみの脱臭に続いて便器内
及びトイレ室内の脱臭がそれぞれ通常より長い時間行わ
れる。このように、連続してトイレが使用された場合に
は、便器内のみの脱臭を行う設定時間TAと便器内とト
イレ室内の脱臭を行う設定時間TBがその使用回数に比
例して延長されるので、発生した臭気が増加していても
脱臭をより効果的に行うことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、便器内の
空気を吸入するための主吸入路と、トイレ室内の空気を
吸入するための室内空気吸入路と、吸入した空気を脱臭
するための脱臭手段とを備えたトイレ用脱臭装置におい
て、室内空気吸入路に開閉可能な切換弁を設け、便器内
及びトイレ室内の空気の脱臭を行うときは切換弁が開い
て室内の空気を通過させるとともに、切換弁が主吸入路
を狭める位置に配置され便器内の空気の通過量を制限す
るようにしたものである。
【0051】従って本発明によれば、便器内の空気をあ
る程度脱臭した後に便器内とトイレ室内の両方の脱臭を
行う場合、便器内よりもトイレ室内の脱臭が優先して行
われるので、脱臭をより効果的に行うことができる等の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態であるトイレ用脱臭装
置20の構成を示す正面図である。
【図2】トイレ用脱臭装置20の後面部13bから見た
状態を示す背面図である。
【図3】トイレ用脱臭装置20の内部の詳細を示す正面
断面図である。
【図4】トイレ用脱臭装置20の内部の詳細を示す側面
断面図である。
【図5】切換弁51の構成を示す断面図である。
【図6】切換弁51が閉じている状態を示す断面図であ
る。
【図7】切換弁51が開いた状態を示す断面図である。
【図8】人体感知装置30の構成を示す側面断面図であ
る。
【図9】導光体18,19の形状を示す斜視図である。
【図10】図3のA−A断面図である。
【図11】図3のB−B断面図である。
【図12】スライド板43を上側の位置に配置した状態
を示す断面図である。
【図13】スライド板43を下側の位置に配置した状態
を示す断面図である。
【図14】人体感知装置の他の実施の形態を示す斜視図
である。
【図15】人体感知装置70の構成を示す断面図であ
る。
【図16】人体感知装置70の他の取付位置を示す斜視
図である。
【図17】人体感知装置の他の実施の形態を示す斜視図
である。
【図18】通常の脱臭動作を示すタイムチャートであ
る。
【図19】設定時間TA,TBに再着座が感知された場
合の脱臭動作を示すタイムチャートである。
【図20】便器内のみの脱臭を行う設定時間TAを延長
する脱臭動作を示すフローチャートである。
【図21】便器内及びトイレ室内の脱臭を行う設定時間
TBを延長する脱臭動作を示すフローチャートである。
【図22】設定時間TA,TBを延長する脱臭動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1,30,70,86 人体感知装置 2 便器 10,20,80,81,82 トイレ用脱臭装置 21 主吸入路 31 室内吸入路 31a 開口部 51 切換弁 52 弁部 56 レバー部 56a 長孔 59 電磁手段 60 可動部 60a 突起 61 コイルばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器内の空気を吸入するための主吸入路
    と、トイレ室内の空気を吸入するための室内空気吸入路
    と、吸入した空気を脱臭するための脱臭手段とを備えた
    トイレ用脱臭装置において、 上記室内空気吸入路に開閉可能な切換弁を設け、 上記便器内及び上記トイレ室内の空気の脱臭を行うとき
    は上記切換弁が開いて上記室内の空気を通過させるとと
    もに、上記切換弁が上記主吸入路を狭める位置に配置さ
    れ上記便器内の空気の通過量を制限することを特徴とす
    るトイレ用脱臭装置。
JP7249918A 1995-09-27 1995-09-27 トイレ用脱臭装置 Pending JPH0984862A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126061A (ja) * 2000-10-24 2002-05-08 Hioki Ee Corp 消臭装置
JP2009030413A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Inax Corp トイレ装置
JP2020191803A (ja) * 2019-05-27 2020-12-03 シャープ株式会社 動物用トイレ

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