JPH098422A - 金属ベース多層配線板 - Google Patents
金属ベース多層配線板Info
- Publication number
- JPH098422A JPH098422A JP15013095A JP15013095A JPH098422A JP H098422 A JPH098422 A JP H098422A JP 15013095 A JP15013095 A JP 15013095A JP 15013095 A JP15013095 A JP 15013095A JP H098422 A JPH098422 A JP H098422A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiring board
- multilayer wiring
- metal
- adhesive material
- insulating adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
Abstract
属ベース基板を提供すること。 【構成】金属板と回路加工した配線板とを、絶縁接着材
料シートを介して、積層一体化した金属ベース多層配線
板であって、前記絶縁接着材料シートの弾性率が、20
〜150℃の範囲において、10MPa以上103MP
a以下の範囲にあり、かつ線膨張係数が30〜80×1
0-6/℃の範囲にあること。
Description
に関する。
スペース化に伴い、これらの電子機器をエンジンルーム
内に設置することが要望されている。しかしながら、こ
の使用条件は、使用温度が高い、温度変化が大きい等の
過酷な使用条件であり、また、大きな面積の配線板が必
要とされ、この要求を満たすことはかなり困難である。
だ接続の寿命等は良好であるが、大きな面積の配線板を
製造しにくい等の問題があった。また、ガラスエポキシ
配線板の場合には、大面積の基板を低コストで製造でき
るが、基材の熱膨張率及び弾性率が大きいため、ヒート
サイクル等により、チップ実装部品のはんだ付け部分に
クラックが入りやすいということや、放熱性に乏しいた
め、部品から発生される熱を十分に放散することができ
ないという問題点があった。
基材と金属板を貼り合わせたもので、放熱性は良好であ
るが、アルミ板とチップ抵抗等の表面実装部品との熱膨
張率の差に起因する熱応力が大きく、ヒートサイクル試
験等により、はんだにクラックが入りやすいという問題
点があった。
点を改良することを目的として、特開昭63−2468
98号公報、特開昭62−246893号公報、及び特
開昭62−246895号公報に、絶縁接着材料にゴム
弾性体を使用し、金属板と多層配線板を積層接着したも
ので、金属板と多層配線板の間での応力緩和を図ってい
るが、ゴム状材料を使用した場合、高温での密着性が低
下するため、十分な耐熱性を得るには至っていなかっ
た。また、ワイヤボンディング時に、基板表面の窪みが
大きく、ワイヤボンディングの作業性が低下するという
課題があった。
べくなされたもので、良好なはんだ寿命を有し、そりの
少ない多層金属ベース基板に関する。
配線板は、金属板と回路加工した配線板とを、絶縁接着
材料シートを介して、積層一体化した金属ベース多層配
線板であって、前記絶縁接着材料シートの弾性率が、2
0〜150℃の範囲において、10MPa以上103M
Pa以下の範囲にあり、かつ線膨張係数が30〜80×
10-6/℃の範囲にあることを特徴とする。
250μmの範囲が好ましく、50μm未満の場合、ア
ルミ板との熱膨張率差による熱応力の発生を絶縁接着材
料シート層で緩和することが十分に出来ないため、チッ
プ抵抗部品等をはんだで表面実装した部分の歪量が大き
く、十分な熱衝撃信頼性を得ることができず、250μ
mを超えると、表面実装した部分の歪量が少なく、良好
な衝撃信頼性を得ることができるが、熱抵抗が増大する
ため、十分な放熱性を得ることができない。
縁接着材料シートが熱硬化性樹脂と高分子量成分の混合
物からなるものが使用でき、このうち、熱硬化性樹脂成
分については、エポキシ樹脂系、ポリイミド樹脂系、フ
ェノール樹脂系、等を使用することができ、高分子量成
分としては、電気絶縁性の良い高分子物質、例えば、高
分子量エポキシ樹脂、超高分子量エポキシ樹脂、アクリ
ルリゴム、NBR、エポキシ変性アクリルゴム、エポキ
シ化ポリブタジエン、フェノキシ樹脂等を1種以上使用
することができる。この絶縁接着材料シートの組成は、
熱硬化性樹脂のみでは、弾性率が大きく応力緩和の効果
が十分得られず、高分子量成分のみでは、弾性率が小さ
く耐熱性等が低下する。
上させるため、エポキシシラン、アミノシラン、尿素シ
ラン等のシランカップリング剤、例えば市販のものとし
て、NUC−A187、A189、A1160(いずれ
も、日本ユニカー株式会社製、商品名)等を組み合わせ
て使用することが好ましい。流動性を向上の目的のため
に、分子量500以下の低分子量エポキシ樹脂を含有す
ることが好ましく、このようなエポキシ樹脂の市販のも
のとしては、エピコート812、828(いずれも、油
化シェル株式会社製、商品名)等が使用できる。
制限するものではないが、ワニスライフの長い潜在性の
高いものが望ましく、この例としては、3級アミン、酸
無水物、イミダゾール化合物、ポリフェノール樹脂、マ
スクイソシアネート等の1種以上を使用することができ
る。
伝導率の無機フィラーを加えることが好ましく、このよ
うなものとしてアルミナ粉末、窒化アルミニウム粉末、
窒化ホウ素粉末等が使用できる。この添加量について
は、全接着剤の10〜60体積%であることが好まし
く、10%未満では放熱性向上の効果が少ないため不適
当であり、60%を越えて添加した場合、接着シートの
可とう性低下、接着性の低下、ボイド残存による耐電圧
の低下等の問題が発生するため不適当である。
びクラック性の向上のために1種類以上の、短繊維状無
機質を添加することができ、このようなものとして市販
のものでは、ほう酸アルミニウムウイスカーであるアル
ボレックスG、アルボレックスS1、S2、S3(いず
れも、四国化成工業株式会社製、商品名)等が使用でき
る。
は、ワニス状の縁接着剤をフィルム上に1層または2層
以上に分けて塗布・乾燥して、接着シートを製造するこ
とができる。この塗布方法としては、バーコータ、リッ
プコータ、ロールコータ等があるが、クレータ、ボイド
等の欠陥が少なく、塗膜厚をほぼ均一に塗工できる方法
ならば、どのような方法でも良い。
配線板、紙エポキシ配線板、CEM−3、等を使用する
ことが可能である。基材の厚さについては、20μm〜
500μmの範囲が好ましく、20μm未満の場合、銅
箔回路形成時に折れ、しわ等が発生しやすく、歩留り低
減の原因になり、500μmを超えると、チップ抵抗部
品等をはんだで表面実装した部分の歪量が大きくなり、
熱衝撃信頼性を得ることができず、また、熱抵抗値が大
きくなり、放熱性が低下する。
板、鋼板等を用いることができる。また、このうちアル
ミ板、鋼板等には、研磨、シランカップリング剤処理等
を行なうことにより、絶縁接着材料と金属板表面の密着
性の向上を図ることができ好ましい。さらに、このよう
な表面処理を行なった後に、1日以内に絶縁接着材料と
積層することが望ましい。銅板には、上記の処理の他、
黒化処理等を行なうこともできる。この金属板の厚さ
は、5mm〜50mmの範囲であることが好ましい。ア
ルミニウム板については、線膨張率が大きく、そりが発
生しやすいため、1mm〜50mmの範囲であることが
好ましい。
接着材料シートと、金属板とを、加圧加熱一体化し、図
1に示すように、多層配線板とする。これはプレス、真
空プレス等を用いることができる。プレス圧力について
は、樹脂の溶融粘度、流動性から適切に設定することが
必要であるが、通常2〜4MPa程度で行うことが好ま
しい。また、プレス温度は、プレスの室温付近から昇温
し、170℃で30分から1時間程度で完了するよう
に、硬化速度を設定することが経済性の点から望まし
い。 また、圧力を均一化し、回路充填性と表面平滑性
を向上させるために、プレス時にクッション材を使用す
ることが好ましい。このようなクッション材としては、
低密度ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等が
使用できる
板と積層して得た多層金属ベース基板において、絶縁接
着材料が応力緩和機能を有するため、チップ部品等の素
子と金属板との熱膨張率熱が一致させる必要がなくな
り、金属板に制約されることなく、はんだ寿命に優れ、
そりの少ない金属ベース多層配線板を得ることができ
た。
mになるように、ワニスA(表1に組成を示す。)を塗
工後、110℃にて10分乾燥して、絶縁接着材料シー
トを作製した。 (2)アルミニウム板を、研磨し、シランカップリング
剤A187(日本ユニカー株式会社製、商品名)に浸漬
処理した後、回路加工した配線板(銅箔厚さ35μm、
基材厚さ100μm)を、上記の絶縁接着材料シートを
介して、プレス積層した。なお、ワニスAを硬化した時
の弾性率は25℃で100MPa、150℃で20MP
aであった。 (3)絶縁接着材料付きアルミ板と回路形成済ガラス−
エポキシ両面回路基板(銅箔厚さ35μm、基材厚さ2
00μm)を、プレス加熱加圧下(170℃、1時間、
3MPa)で積層一体化する。
膜厚が80μmになるようにワニスAを塗工後、110
℃にて10分乾燥して、この上に第2層とし乾燥後の膜
厚が第1層、第2層合わせて120μmになるようにワ
ニスB(表1に示す。)を塗工後、110℃にて10分
乾燥して絶縁接着材料シートを作製した。 (2)アルミニウム板を、研磨し、シランカップリング
剤A187(日本ユニカー株式会社製、商品名)に浸漬
処理した後、絶縁接着材料シートを、第2層とアルミニ
ウム板表面とが接するように、ホットロールラミネータ
(線圧10kg/cm、120℃、加圧時間1.5秒)
で積層一体化する。 (3)絶縁接着材料付きアルミ板と回路形成済ガラス−
エポキシ両面回路基板(銅箔厚さ70μm、基材厚さ2
00μm)を加熱加圧下(170℃、1時間、3MP
a)で積層する。
と同様にして作製した。
厚さ35μm、基材厚さ600μmのものを使用する他
は、実施例1と同様にして金属ベース多層配線板を作製
した。ワニスBを硬化した時の弾性率は、25℃で10
000MPa、150℃で10MPaであった。
多層配線板の特性を表2に示す。なお、特性評価は以下
の方法で行った。
30分間放置を1サイクルとし、350サイクル経過後
のチップ抵抗素子(1.25mm、2mm)をはんだ接
続部の表面及び断面を観察し、はんだクラック発生の有
無を調査した。はんだクラックの発生があるものは不良
とし、はんだクラックの発生が無いものを良好と判定し
た。 熱抵抗 常法により測定を行った。 そり量 150℃雰囲気中で平板上に放置した場合の試料(大き
さ10cm*10cm)のそりの量を、試料端面と平面
間の距離を測定した。
寿命が良好であり、そりが少なく良好である。比較例1
については、絶縁接着材料シートの弾性率が大きいため
応力緩和の効果が少なく、基板のそりが大きい他、はん
だ寿命も短い。比較例2は、ガラス−エポキシ両面回路
基板の基材厚さが600μmと厚いため、放熱性の尺度
である熱抵抗が大きい他、はんだ寿命が短い。
て、放熱性、はんだ寿命に優れる金属ベース多層配線板
を提供することができた。
Claims (5)
- 【請求項1】金属板と回路加工した配線板とを、絶縁接
着材料シートを介して、積層一体化した金属ベース多層
配線板であって、前記絶縁接着材料シートの弾性率が、
20〜150℃の範囲において、10MPa以上103
MPa以下の範囲にあり、かつ線膨張係数が30〜80
×10-6/℃の範囲にあることを特徴とする金属ベース
多層配線板。 - 【請求項2】絶縁接着材料シートの厚さが、50μm〜
250μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記
載の金属ベース多層配線板。 - 【請求項3】配線板の厚みが、50μm〜500μmの
範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の
金属ベース多層配線板。 - 【請求項4】絶縁接着材料シートが、熱硬化性樹脂と高
分子量成分の混合物からなることを特徴とする請求項1
〜3のうちいずれかに記載の金属ベース多層配線板。 - 【請求項5】金属板が、厚さが10mm〜50mmの範
囲のアルミニウム板であることを特徴とする請求項4に
記載の金属ベース多層配線板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15013095A JPH098422A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 金属ベース多層配線板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15013095A JPH098422A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 金属ベース多層配線板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH098422A true JPH098422A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15490143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15013095A Pending JPH098422A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 金属ベース多層配線板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH098422A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009145109A1 (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-03 | 電気化学工業株式会社 | 金属ベース回路基板 |
CN114641122A (zh) * | 2020-12-16 | 2022-06-17 | 深南电路股份有限公司 | 线路板及其制备方法 |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP15013095A patent/JPH098422A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009145109A1 (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-03 | 電気化学工業株式会社 | 金属ベース回路基板 |
JPWO2009145109A1 (ja) * | 2008-05-29 | 2011-10-13 | 電気化学工業株式会社 | 金属ベース回路基板 |
US8426740B2 (en) | 2008-05-29 | 2013-04-23 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Metal base circuit board |
JP5517927B2 (ja) * | 2008-05-29 | 2014-06-11 | 電気化学工業株式会社 | 金属ベース回路基板 |
CN114641122A (zh) * | 2020-12-16 | 2022-06-17 | 深南电路股份有限公司 | 线路板及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3209132B2 (ja) | 金属ベース基板 | |
JP3559137B2 (ja) | 熱伝導性接着剤組成物及び該組成物を用いた熱伝導性接着フィルム | |
JP3787889B2 (ja) | 多層配線板及びその製造方法 | |
US6849934B2 (en) | Dielectric film for printed wiring board, multilayer printed board, and semiconductor device | |
JP3792327B2 (ja) | 熱伝導性接着剤組成物及び該組成物を用いた熱伝導性接着フィルム | |
JP3646890B2 (ja) | 絶縁接着材料付き金属体及びその製造方法 | |
JP2004512667A (ja) | 多層プリント基板 | |
US11490513B2 (en) | Metal base circuit board and method of manufacturing the metal base circuit board | |
JP2002012653A (ja) | 硬化性樹脂組成物及びそれを用いた金属ベース回路基板 | |
WO2007108087A1 (ja) | 絶縁樹脂層、キャリア付き絶縁樹脂層および多層プリント配線板 | |
JPH098422A (ja) | 金属ベース多層配線板 | |
JPH098426A (ja) | 金属ベース多層配線板 | |
JPH07154068A (ja) | 接着シートとその製造法及びその接着シートを用いた金属ベース配線板用基板の製造法並びにその接着シートを用いた金属ベース配線板の製造法 | |
JP3820668B2 (ja) | 金属ベース基板及びその製造方法 | |
JP4747619B2 (ja) | カバーレイフィルムおよびフレキシブル配線板 | |
JP4433689B2 (ja) | フレキシブルプリント配線板用樹脂組成物 | |
JPH0823165A (ja) | 絶縁接着材料付き銅箔を用いた金属コア配線板の製造方法 | |
JPH0892394A (ja) | 積層板成形用プリプレグおよび積層板 | |
JP3077491B2 (ja) | 金属箔張り積層板の製造法およびそれに用いる金属箔 | |
JPH06120657A (ja) | 金属ベース基板の製造法 | |
JP4162733B2 (ja) | 金属ベース基板の製造方法 | |
JPH0553628B2 (ja) | ||
JP2021112874A (ja) | 金属ベース銅張積層板 | |
JP3838390B2 (ja) | 絶縁ワニスの製造方法およびこの絶縁ワニスを用いた多層プリント配線板 | |
JP2004256631A (ja) | 接着剤組成物及び接着フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041005 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050224 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20050407 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20050513 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |