JPH0983841A - テレビカメラ用の雲台構造、及び、パンチルトカメラ - Google Patents

テレビカメラ用の雲台構造、及び、パンチルトカメラ

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JPH0983841A
JPH0983841A JP7255509A JP25550995A JPH0983841A JP H0983841 A JPH0983841 A JP H0983841A JP 7255509 A JP7255509 A JP 7255509A JP 25550995 A JP25550995 A JP 25550995A JP H0983841 A JPH0983841 A JP H0983841A
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JP
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pan
tilt
camera
television camera
base
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JP7255509A
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Isao Shibata
勲 芝田
Mineo Kubota
峰夫 窪田
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Canon Finetech Nisca Inc
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Nisca Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】全体をユニット化することにより、全体構成を
小型化することを可能とするテレビカメラ用の雲台構
造、及び、パンチルトカメラを提供することである。 【構成】テレビカメラ18がこれの取付面に直交する軸
線回りにパン自在に、且つ、前記取付面に平行な軸線回
りにチルト自在に装着される雲台構造であって、基台1
2と、この基台12に対してパン自在に取り付けられた
パン台14と、基台12上に配設され、パン台14をパ
ン駆動するためのパン機構16と、パン台14上に配設
され、テレビカメラ18をチルト自在に支持する支持機
構38と、この支持機構38に支持されたテレビカメラ
18をチルト駆動するためのチルト機構20とを具備
し、チルト機構20と、支持機構38に支持されたテレ
ビカメラ18とは、ワイヤ122を介して互いに連結さ
れることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、取付面に対して平行
な軸線回りにチルト駆動可能であると共に、取り付け面
に直交する軸線回りにパン駆動可能なカメラ本体を有す
るパンチルトカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、取付面に対して平行な軸線回
りにチルト駆動可能であると共に、取り付け面に直交す
る軸線回りにパン駆動可能なカメラ本体を有するパンチ
ルトカメラは種々知られており、例えば、監視用カメラ
等に用いられている。ここで、従来のパンチルトカメラ
は、チルト駆動可能であると共にパン駆動可能なパンチ
ルト機構の取付台上にカメラ本体が載置され、この取付
台が独立して、チルト駆動及びパン駆動されることによ
り、カメラ本体がチルト及びパンされるように構成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】換言すれば、従来にお
いては、カメラ本体と、パンチルト機構とは、夫々独立
に構成されており、任意のカメラ本体をパンチルト機構
に取り付けることが出来る替わりに、カメラ本体をパン
チルト機構に取り付けることにより完成されるパンチル
トカメラは、全体として大型化し、例えば、これを監視
用カメラとして秘密裏に用いようとする場合に、その大
型ゆえに目だってしまう問題点が指摘されていおり、解
決が要望されている。
【0004】
【発明の目的】この発明は、上述した問題点に鑑みなさ
れたもので、この発明の目的は、全体をユニット化する
ことにより、全体構成を小型化することを可能とするパ
ンチルトカメラを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わるテレビカメラ用
の雲台構造は、例えば請求項1の記載によれば、テレビ
カメラがこれの取付面に直交する軸線回りにパン自在
に、且つ、前記取付面に平行な軸線回りにチルト自在に
装着される雲台構造であって、基台と、この基台に対し
てパン自在に取り付けられたパン台と、前記基台上に配
設され、前記パン台をパン駆動するためのパン手段と、
前記パン台上に配設され、前記テレビカメラをチルト自
在に支持する支持手段と、この支持手段に支持された前
記テレビカメラをチルト駆動するためのチルト手段とを
具備し、前記チルト手段と、前記支持手段に支持された
テレビカメラとは、ワイヤを介して互いに連結されるこ
とを特徴としている。
【0006】また、この発明に係わるテレビカメラ用の
雲台構造は、例えば請求項2の記載によれば、テレビカ
メラがこれの取付面に直交する軸線回りにパン自在に、
且つ、前記取付面に平行な軸線回りにチルト自在に装着
される雲台構造であって、基台と、この基台に対してパ
ン自在に取り付けられたパン台と、前記基台上に配設さ
れ、前記パン台をパン駆動するためのパン手段と、前記
パン台上に配設され、前記テレビカメラをチルト自在に
支持する支持手段と、この支持手段に支持された前記テ
レビカメラをチルト駆動するためのチルト手段と、前記
チルト手段と、前記支持手段に支持されたテレビカメラ
とを互いに連結し、チルト手段の駆動に応じて、前記テ
レビカメラをチルトさせるためのワイヤとを具備するこ
とを特徴としている。
【0007】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、例えば請求項8の記載によれば、基台と、パンチル
トカメラの取付面に直交する軸線回りにパン自在に、且
つ、前記取付面に平行な軸線回りにチルト自在に配設さ
れたカメラ本体と、前記基台上に配設され、前記カメラ
本体をパン駆動するためのパン手段であって、パン自在
に前記基台に取り付けられたパン台を有するパン手段
と、前記カメラ本体をチルト駆動するためのチルト手段
とを具備し、前記チルト手段は、前記パン台に取り付け
られた駆動基板と、この駆動基板に装着されたチルト駆
動源と、このチルト駆動源と前記カメラ本体とを連結す
るワイヤとを備える事を特徴としている。
【0008】
【実施例】以下に、この発明に係わるテレビカメラ用の
雲台構造及びパンチルトカメラを、監視用カメラに適用
した場合の一実施例の構成を、添付図面を参照して詳細
に説明する。 [全体構成の概略説明]図1及び図2に示すように、こ
の一実施例の監視用カメラ10は、基台12と、この基
台12上にこれの垂直軸線回りに回動自在に(即ち、パ
ン自在に)支持されたパン台14と、このパン台14を
パン駆動するパン機構16と、このパン台14上にこれ
と平行な水平軸線回りに回動自在に(即ち、チルト自在
に)支持されたテレビカメラとしてのカメラ本体18
と、このカメラ本体18をチルト駆動するためのチルト
機構20(図2のみに示す)と、監視用カメラ10の全
体制御を司る制御部22及び監視用カメラ10への電源
供給源としての電源部24が共に設けられたメイン基板
26と、カメラ本体18を全体的に覆うための下面が開
放された半球状の透明なドームカバー28と、カメラ本
体18を除く監視用カメラ10の構成部分を全体的に覆
うための有底円筒状のカバー30とを備えて、概略構成
されている。
【0009】尚、ドーム状カバー28と円筒状カバー3
0とは互いに着脱自在に連結されており、互いに連結さ
れた状態で、監視用カメラ10の外面を全面的に規定し
ている。また、この監視用カメラ10は、その円筒状カ
バー30の底部において、例えば天井面に下向きに取り
付けられている。ここで、この監視用カメラの天井面へ
の取り付けは一例であり、その他、壁等の起立面等にも
取り付けられることは言うまでもない。
【0010】また、基台12とパン台14とパン機構1
6とチルト機構20と後述する支持機構38とにより、
この発明の雲台構造が構成されている。 [カメラ本体18の説明]上述したカメラ本体18は、
図2に示すように、中央部にケーブル取出用の開口(図
示せず)が形成されたビデオ回路基板32と、このビデ
オ回路基板32上に固定された正面視で門型形状の取付
用フレーム34と、この取付用フレーム34の天井板の
下面にに固定された状態でされた吊り下げられたレンズ
ユニット36と、このレンズユニット36とビデオ回路
基板32とを電気的に接続するカメラ接続用フレキシブ
ルケーブル(図示せず)と、取付用フレーム34をチル
ト方向に回転自在に支持する支持機構38とを備えて構
成されている。
【0011】ここで、上述した支持機構38は、詳細は
後述するが、パン台14の両側に立設された左右一対の
支持ステイ40A、40Bと、上述した取付用フレーム
34の左右の両側壁に固定され、互いに一直線状に整合
した状態で夫々外方に向けて突出するチルト支持軸42
A、42Bと、左右の支持ステイ40A、40Bに夫々
形成され、対応するチルト支持軸42A、42Bが回動
自在に挿通される支持穴44A、44Bとを備えて概略
構成されている。このように支持機構38は構成されて
いるので、カメラ本体18は、チルト支持軸42A、4
2Bを中心として上述した水平軸線回りに回動自在(即
ち、チルト自在)に支持されることになる。
【0012】また、レンズユニット36は、図4にブロ
ック図として概略的に示すように、ズームモータ46A
を有するパワーズーム機構46と、アイリスモータ48
Aを有するオートアイリス機構48と、フォーカスモー
タ50Aを有するオートフォーカス機構50と、撮像素
子としてのCCDセンサ52とを内蔵した状態で主とし
て備えている。
【0013】また、このカメラ本体18は、この一実施
例においては、図5に実線で示すように、その中心軸線
を監視用カメラ10の取付面に実質的に平行となる水平
位置と、図5に破線で示すように、その中心軸線を該取
付面に実質的に垂直となる垂直位置との間で、略90度
に渡り回動自在(チルト自在)に設定されている。この
ようにカメラ本体18をチルト駆動するためのチルト機
構20の構成は、図2を参照して後に詳細に説明する。 {パン機構16の説明}再び図1に示すように、上述し
たメイン基板26は、円筒状カバー30の底部に固定さ
れており、このメイン基板26の直上方には、図示しな
いスペーサを介して所定間隔を置いた状態で、上述した
基台12が円筒状カバー30の底部上に固定された状態
で配設されている。この基台12上に、パン台14(従
って、カメラ本体18)を上述した垂直軸線回りに回転
駆動(即ち、パン駆動)するためのパン機構16が取り
付けられている。
【0014】このパン機構16は、基台12の上方に支
柱56を介して所定間隔を開けて固定された回転基台5
8を備えている。この回転基台58上には、上スラスト
ベアリング60を介して、垂直軸線回りに回動自在にパ
ン台14が支持されており、このパン台14上には、上
述した取付ステイ40A、40Bが固定された状態で立
設されている。即ち、このパン台14上には、カメラ本
体18がこれと一体的に回転するように載置されてい
る。
【0015】ここで、図3に示すように、パン台14、
上スラストベアリング60、回転基台58の夫々の中央
部には、開口62,64,66が夫々形成されており、
これら開口62,64,66を順次介して,中空円筒状
の支軸68が上方から挿入されている。そして、この支
軸68の下端は、図1に示すように、回転基台58より
下方に取り出されている。尚、この支軸68は、パン台
14の開口62に圧入されることにより、パン台14に
これと一体的に回転するように固定されている。この中
空円筒状の支軸68には、メイン基板26とビデオ基板
32とを電気的に接続するためのメインフレキシブルフ
ラットケーブル70と、カメラ本体18をチルト駆動さ
せるための後述する駆動ワイヤ72が挿通されるように
挿通孔が上下に貫通した状態で形成されている。
【0016】また、この支軸68の回転基台58から下
方に取り出された部分の外周には、パン台14を回転駆
動するための従動歯車72が同軸に固定されており、こ
の従動歯車72と回転基台58との間には、従動歯車7
2及びこれが固定された支軸68の下端部を回転基台5
8に対して回転自在に支持するための下スラストベアリ
ング74が介設されている。尚、上述した支軸68の下
端面は、従動歯車72の下面から下方に突出し、基台1
2の上面近傍で終端している。
【0017】ここで、支軸68自体は、既に上述したよ
うに、上スラストベアリング60により回転基台58に
対して垂直軸線回りに回動自在に支持されているので、
この一実施例においては、下スラストベアリング74
は、回転基台58から直接に規定される上板と、従動歯
車72から直接に規定される下板と、これら上板と下板
との間に介設される複数のベアリングボール74Aと、
これらベアリングボールを所定位置に保持するためのリ
テイナー74Bとから構成されている。換言すれば、こ
の一実施例においては、下スラストベアリング74は、
ベアリングボール74Aとリテイナー74Bのみから構
成され、上板と下板とを直接的には備えていないように
構成されている。
【0018】このようにこの一実施例において下スラス
トベアリング74を構成することにより、この監視カメ
ラ10の垂直軸線に沿うサイズを小型化させることが出
来ることになる。一方、上述した基台12上には、これ
と従動歯車72との間に位置した状態で、略円筒状のフ
レキシブルケーブルガイド76が固定されている。ここ
で、図6に示すように、このフレキシブルケーブルガイ
ド76内に突出する支軸68の突出端部には、支軸68
内からのメインフレキシブルフラットケーブル70の取
り出しを許容するための切り欠き78が厚さ方向に貫通
した状態で形成されている。また、このフレキシブルケ
ーブルガイド76には、支軸68から切り欠き78を介
して取り出されたメインフレキシブルフラットケーブル
70を外部に導出するための導出溝80が厚さ方向に貫
通した状態で形成されている。
【0019】また、基台12のフレキシブルケーブルガ
イド76よりも外周に位置する部分には、この導出溝8
0から導出されたメインフレキシブルフラットケーブル
70が挿通されるスリット82が厚さ方向に貫通した状
態で、且つ、下端面に開口した状態で形成されている。
そして、このスリット82ら導出されたメインフレキシ
ブルフラットケーブル70は、上述したメイン基板26
の制御部22に図示しないコネクタを介して電気的に接
続されている。尚、上述した切り欠き78の形状に関し
ては、後に詳細に説明する。
【0020】このように、この一実施例においては、底
部に位置するメイン基板26と上部に位置するビデオ回
路基板32とを電気的に接続するメインフレキシブルフ
ラットケーブル70は、一端をビデオ回路基板32にコ
ネクタを介して接続され、支軸68の中心部にこれの軸
方向に沿って貫通した状態で形成された中空部を通り、
この支軸68の下端部から切り欠き78を介して径方向
に沿ってフレキシブルケーブルガイド76内に取り出さ
れ、これに形成された導出溝80を介して、フレキシブ
ルケーブルガイド76外に取り出され、基台12に形成
されたスリット82を介して、基台12とメイン基板2
6との間の空間内に取り出され、この後、図示しないコ
ネクタを介して、他端をメイン基板26に接続されるよ
うに構成されている。
【0021】従って、この一実施例によれば、メインフ
レキシブルフラットケーブル70は、パン台14、回転
基台58、基台12の夫々から、半径方向外方の領域を
通過しなくて済むので、回転基台58及び基台12の外
周面に密着した状態で円筒状カバー30を形成すること
が出来ることになる。この結果、監視用カメラ10の径
方向のサイズをコンパクトに押えて、監視用カメラ10
の全体の小型化を促進することが出来ることになる。
【0022】また、このパン機構16は、パン台14を
回転駆動(即ち、このパン台14上に載置されたカメラ
本体18をパン駆動)するためのパンモータ90を備
え、このパンモータ90は、基台12上にこれのモータ
軸が垂直軸線に沿って延出するようにして固定されてい
る。このパンモータ90のモータ軸には、平歯車から構
成される駆動歯車92が同軸に固定されており、この駆
動歯車92には、垂直軸線回りに回動自在に軸支された
減速歯車94の大径歯車94Aに噛合している。ここ
で、減速歯車94は、大径歯車94Aと同軸に小径歯車
94Bを備えており、この小径歯車94Bが、上述した
従動歯車72に噛合している。
【0023】このようにして、従動歯車72(従って、
これと一体回転するように連結されたパン台14、及
び、このパン台14上に載置されたカメラ本体18)
は、パンモータ90が一方向に起動することにより、図
中時計方向に沿って回転駆動(パン駆動)され、他方向
に起動することにより、図中反時計方向に沿って回転駆
動(パン駆動)されることになる。 {パン位置検出機構98の説明}また、このパン機構1
6には、パン台14の回動位置、即ち、パン位置を検出
するためのパン位置検出機構98が取り付けられてい
る。このパン位置検出機構98は、従動歯車72に減速
歯車94が噛合する位置とは異なる位置で噛合するパン
位置検出歯車100と、このパン位置検出歯車100に
同軸に固定された取出歯車102に噛合する検出歯車1
04Aを備え、この検出歯車の回転量に基づいてパン台
14の回転量を検出するパン回転量検出ユニット104
とを備えて構成されている。
【0024】このパン回転量検出ユニット104は、図
示しないパン位置検出用ケーブルを上述したスリット8
0を挿通して、図示しないコネクタを介した状態で、上
述した制御部22に電気的に接続されている。そして、
この制御部22においては、パン回転量検出ユニット1
04からの検出情報に基づき、図示しない基準位置(例
えば、待機状態を規定する回動位置)からのパン量(即
ち、揺動量)を算出することにより、レンズユニット3
6の現在のパン位置を検出するように設定されている。
【0025】以上のようにパン機構16は構成されてい
るので、制御部22の制御のもとで、パンモータ90が
起動することにより、カメラ本体18は全体としてパン
駆動されることとなり、そのパン位置情報は、パン位置
検出機構98で検出され、この検出結果は制御部22に
送られて、この制御部22おいてレンズユニット36の
パン位置は常時検出されることになる。 {支持機構38の説明}上述したように、カメラ本体1
8をチルト方向に回動駆動(即ち、チルト駆動)するた
めのチルト機構20は、図2に示すように、支持機構3
8によりチルト方向に沿って揺動自在に支持されたカメ
ラ本体18をチルト駆動するように構成されており、そ
の構成は後に詳細に説明するが、その前に、支持機構3
8の構成を説明する。
【0026】この支持機構38は、上述した一対の支持
ステイ40A、40Bの中の他方の支持ステイ40Bに
固定された支持板110を備え、詳細には、この支持板
110は、これに植設された上下一対の固定ロッド11
2A、112Bが、他方の支持ステイ40Bに形成され
た上下一対の取付穴114A、114Bに緊締状態で嵌
入することにより、他方の支持ステイ40Bに固定され
ている。
【0027】また、この支持板110には、上述した一
対のチルト支持軸42A、42Bの中の他方のチルト支
持軸42Aが相対的に摺動可能に貫通する貫通孔(図示
せず)と、この貫通孔を中心とした円弧状の溝として規
定され、取付用フレーム34の側面の上部に植設された
第1の従動ロッド116Aが摺動可能に挿通される第1
の円弧溝118Aと、取付用フレーム34の側面の下部
に植設された第2の従動ロッド116Bが摺動可能に挿
通される第2の円弧溝118Bとが、それぞれ、厚さ方
向に貫通した状態で形成されている。第1及び第2の従
動ロッド116A、116Bの夫々の先端は、対応する
円弧溝118A、118Bを貫通して外側に突出するよ
うに、夫々の長さを設定されている。
【0028】ここで、第1の従動ロッド116Aの先端
と、支持板110の前方部位との間には、第1の従動ロ
ッド116Aを図中時計方向に回動付勢するためのコイ
ルスプリング120が張設されている。これにより、カ
メラ本体18は、常時、図中時計方向に沿う回動付勢を
受けており、第1の円弧溝118Aの時計方向に沿う端
部に弾性的に当接している。このように、第1の従動ロ
ッド116Aが第1の円弧溝118Aの時計方向に沿う
端部に当接する状態において、図示するように、カメラ
本体18に取り付けられたレンズユニット36の光軸
は、略水平状態に維持されている。
【0029】また、このようにレンズユニット36の光
軸が略水平状態に維持される状態において、第2の従動
ロッド116Bは、第2の円弧溝118Bの時計方向に
沿う端部付近に位置するように設定されている。この第
2の従動ロッド116Bの先端には、後述するチルト機
構20の駆動ワイヤ122の一端が連結されている。 {チルト機構20の説明}次に、図2に参照して、カメ
ラ本体18をチルト駆動するためのチルト機構20の構
成を説明する。
【0030】このチルト機構20は、パン台14の下面
に固着された駆動基板150と、この駆動基板150に
モータ軸が垂直軸線回りに回転するように取り付けられ
たチルトモータ126と、このチルトモータ126のモ
ータ軸の先端に固着された駆動歯車128と、この駆動
歯車128に噛合する大径の伝達歯車130と、この伝
達歯車130に同軸に固定されたピニオン歯車132
と、このピニオン歯車132に噛合すると共に、一方向
に沿って摺動自在に支持されたラック板134と、上述
したように一端が第2の従動ロッド116Bの先端に連
結され、他端がこのラック板134の一部に連結された
駆動ワイヤ122とを備えて構成されている。尚、駆動
ワイヤ122は、その両端部を除く部分を、ワイヤーチ
ューブ136により覆われている。また、このチルトモ
ータ126は、この一実施例においては、可逆転可能な
ステッピングモータから構成されている。
【0031】このようにチルト機構20は構成されてい
るので、チルトモータ150の図中時計方向の起動に伴
い、ラック板132は前方に移動され、これにより、駆
動ワイヤ120はワイヤーチューブ134より前方に引
き出される事になる。この結果、第2の従動ロッド11
6Bは、コイルスプリング120の付勢力に抗して、図
中反時計方向にチルト支持軸42A、42B回りに揺動
されることになる。即ち、カメラ本体18は、図5に実
線で示す水平位置から一転鎖線で示す垂直位置に揺動駆
動されることになる。
【0032】また、チルトモータ150の図中反時計方
向の起動に伴い、ラック板132は後方に移動され、こ
れにより、駆動ワイヤ122はワイヤーチューブ134
内に引き込まれる事になる。この結果、第2の従動ロッ
ド116Bは、コイルスプリング120の付勢力にとあ
いまって、図中時計方向にチルト支持軸42A、42B
回りに揺動されることになる。即ち、カメラ本体18
は、図5に一転鎖線で示す垂直位置から実線で示す水平
位置に揺動駆動されることになる。
【0033】ここで、上述したワイヤーチューブ136
内の駆動ワイヤ122は、この一実施例においては図2
に示すように、従動歯車72とフレキシブルケーブルガ
イド76との間の空間を通り、支軸68内を通り抜け
て、パン台14の開口62から取り出されて、支持板1
10の外面に取り付けられるように設定されている。従
って、この一実施例によれば、駆動ワイヤ122は、パ
ン台14及び回転基台58から、それぞれ半径方向外方
の領域を通過しなくて済むので、回転基台58及び基台
12の外周面に密着した状態で円筒状カバー30を形成
することが出来ることになる。この結果、監視用カメラ
10の径方向のサイズをコンパクトに押えて、監視用カ
メラ10の全体の小型化を促進することが出来ることに
なる。
【0034】更に、この一実施例においては、カメラ本
体18をチルト自在に支持する取付用フレーム34を、
カメラ本体18を構成するビデオ回路基板32上に固定
するようにしているので、取付用フレーム34が固定さ
れる取付基台を別途設け、この取付基台にビデオ回路基
板を固定させる構成と比較して、監視用カメラ10の全
体構成を小型・軽量化、及び、低廉化することが可能と
なる。
【0035】また、この一実施例においては、カメラ本
体18は、その長手方向に関しての略中央部において、
取付用フレーム34の一対の起立片34A、34Bに支
軸40A、40Bを介して、チルト自在に軸支されてい
る。この結果、カメラ本体18を覆うドームカバー28
のサイズを最小に抑制し、全体構成を小型・軽量化する
ことが可能となる。
【0036】また、このチルト機構20には、カメラ本
体18の回動位置、即ち、チルト位置を検出するための
チルト位置検出機構138が取り付けられているが、こ
の一実施例においては、このチルト位置検出機構138
(図3のみに示す)は、チルトモータ126のモータ軸
に直結して設けられた図示しないロータリエンコーダか
ら構成されており、このロータリエンコーダは、図示し
ない接続ケーブルを介して、上述したメイン基板26の
制御部22に接続されている。
【0037】ここで、この制御部22においては、ロー
タリエンコーダからの検出情報に基づき、図示しない基
準位置(例えば、水平位置)からの回動量(即ち、チル
ト量)を算出することにより、カメラ本体18の現在の
チルト位置を検出するように設定されている。
【0038】以上のようにチルト機構20は構成されて
いるので、制御部22の制御のもとで、チルトモータ1
26が起動することにより、カメラ本体18は上述した
水平位置と垂直位置との間でチルト駆動されることとな
り、そのチルト位置情報は、チルト位置検出機構として
のロータリエンコーダで検出され、この検出結果は制御
部22に送られて、この制御部22おいてカメラ本体1
8のチルト位置は常時検出されることになる。{メイン
フレキシブルフラットケーブル70の支軸68への取付
態様の説明}次に、上述したパン機構16において説明
したメインフレキシブルフラットケーブル70の支軸6
8への取付態様について、図6乃至図8を参照して説明
する。
【0039】まず、図7に拡大した状態で示すように、
上述した切り欠き78は、互いに対向するように配設さ
れた凹面78A及び凸面78Bの間の空間として規定さ
れ、これら凹面78A及び凸面78Bは、夫々滑らかな
曲面(円弧状面)から構成されている。尚、これら凹面
78A及び凸面78Bは、図7に示すように、メインフ
レキシブルフラットケーブル70がこれら曲面の曲げ方
向と同様な方向に曲げ変形された状態で、切り欠き78
の下方開口端から挿入されるに、最低限必要とされる間
隔だけ離間した状態で対向するように設定されている。
【0040】ここで、凹面78Aは、図7に示すよう
に、メインフレキシブルフラットケーブル70の取出方
向に沿って凹むように、また、凸面78Bは、該取出方
向に沿って突出するように夫々規定されている。このよ
うに切り欠き78を形成することにより、ここを通るメ
インフレキシブルフラットケーブル70は、支軸68の
外方に取り出される状態で、取出方向とは反対方向に一
旦向かわさせられ、図6に示すように、その中途部にお
いて大き曲率なで所謂Uターンする状態で、折り返され
ることになる。
【0041】この結果、上述したパン機構16の動作に
基づいて、従動歯車72が回転駆動され、これにより、
従動歯車72に固定された支軸68が回転されることに
なるが、図8には、支軸68が図6に示す状態から、反
時計方向に回転駆動された状態が示されている。これら
図6及び図8から明らかな通り、支軸68の回転に伴
い、メインフレキシブルフラットケーブル70における
折り返し部の位置は、順次移動(遷移)して、同一部位
が繰り返して折り曲げ力を受けることが確実に抑制され
ることになる。このようにして、この一実施例によれ
ば、支軸68の回転に伴うメインフレキシブルフラット
ケーブル70の破断の可能性が小さくなり、耐久性が向
上すると共に、信頼性の向上が図られることになる。
【0042】また、上述した様に、切り欠き78を互い
に対向する円弧状の凹面78A及び凸面78Bから構成
しているので、ストレート状の切り欠きをメインフレキ
シブルフラットケーブル70が挿通する場合と比較し
て、より確実に、メインフレキシブルフラットケーブル
70は凹面78A及び凸面78Bの夫々の表面に摩擦係
合することになる。この結果、この一実施例において
は、メインフレキシブルフラットケーブル70は、単に
切り欠き78を挿通されるだけで、何ら固定具を用いる
事無く、支軸68に取り付けられることになる。従っ
て、この監視カメラ10の組み立て時において固定動作
を省略させることによる組み立て工数の減少を図ること
出来ると共に、固定具の不使用による部品点数の減少を
図ることが出来、これによりコストの低廉化を効果的に
達成することが出来ることになる。 [制御系の説明]次に、図3のブロック図及び図9以下
のフローチャートを参照して、この監視用カメラ10の
制御系の構成及び制御動作を説明する。
【0043】{制御系の構成の説明}先ず、図3を参照
して、この監視用カメラ10の制御系の構成を説明す
る。
【0044】上述したように、メイン基板18に規定さ
れた制御部22は、内部に、コントロール回路部22A
と、このコントロール回路部22Aに各々接続された通
信ドライブ部22B、モータドライブ部22C、位置検
出部22Dとを主として備えて構成されている。また、
上述したビデオ回路基板32には、タイミング発生部3
2Aと、ビデオ信号発生部32Bと、アイリスドライブ
回路32Cと、オートフォーカス回路32Dとが設けら
れ、レンズユニット36に上述したように設けられた構
成部分と適宜接続されている。
【0045】尚、レンズユニット36は、上述した構成
部分の他に、CCDセンサ52を駆動するためのCCD
ドライブ回路140と、CCDセンサ52から出力され
てきた信号を一旦保持するためのサンプルホールド回路
142と、パワーズーム機構46による撮像レンズのズ
ーム位置を検出するためのズーム位置検出機構144
と、オートフォーカス機構50による撮像レンズのフォ
ーカス位置を検出するためのフォーカス位置検出機構1
46とを更に備えて構成されている。
【0046】ここで、レンズユニット36におけるCC
Dセンサ52、ビデオ回路基板32のタイミング発生部
32Aにより生成された信号を、レンズユニット36の
CCDドライブ回路140を通して作られた駆動パルス
信号により動作するように構成されている。また、CC
Dセンサ52からの出力は、サンプルホールド回路14
2を経て、ビデオ回路基板32のビデオ信号処理部32
BでNTSC等のビデオ信号に変換処理される。そし
て、上述したタイミング発生部32A及びビデオ信号処
理部32Bは、CCDセンサ52のシャッタ速度及びア
イリスの開放程度を、制御部22におけるコントロール
回路部22Aにより指示されるように構成されている。
【0047】一方、ビデオ回路基板32のビデオ信号処
理部32Bは、アイリスの制御信号(即ち、アイリスの
開放程度を指示する信号)をアイリスドライブ回路32
Cに送り、このアイリスドライブ回路32Cは、このア
イリス制御信号に基づき、レンズユニット36のアイリ
スモータ48Aを駆動制御するように構成されている。
また、オートアイリス機構48からは、絞りの現在レベ
ルがビデオ信号処理部32Bに返され、この絞りの現在
レベルに基づき、制御部22のコントロール回路部22
Aは、その時の絞りのF値を、検出することが出来るよ
うに構成されている。
【0048】また、ビデオ回路基板32のオートフォー
カス回路32Dは、ビデオ信号処理部32Bはビデオ信
号の一部を受け取り、これをAD変換してデジタル化さ
れたデータに基づき、画像のコントラストレベルを検出
し、この検出結果を制御部22のコントロール回路部2
2Aに出力するように構成されている。このコントロー
ル回路部22Aは、フォーカスレンズを駆動することに
よる画像のコントラストの変化を検出し、コントラスト
の最も高い位置を、ピントの合った位置と規定するよう
に、オートフォーカス制御動作を行うように構成されて
いる。
【0049】また、制御部22のコントロール回路部2
2Aは、図示していないが、主として、AD変換機能及
び非同期のシリアル通信機能を持ったCPUと、このC
PUが動作するに必要なRAM及びROMとを備えて構
成されている。そして、CPUは、ビデオ回路基板32
のタイミング発生部32Aにシャッタ速度等を指示し、
ビデオ回路基板32のビデオ信号処理部32Bに明るさ
及びアイリス等の制御量を指示すると共に、アイリスの
現在のF値を読み取り、各駆動部の状況を位置検出部2
2Dからの出力をAD変換することにより検出しなが
ら、各モータをモータドライブ部22Cを介して駆動制
御し、ホストコンピュータ150からの命令の解読とこ
の命令に基づく実行とを行うように構成されている。
【0050】ここで、このCPUにおけるホストコンピ
ュータ150との通信は、通信ドライブ部22Bにおい
て行われるように構成されている。また、この通信ドラ
イブ部22Bは、ホストコンピュータ150のみなら
ず、他の監視用カメラ10A、10B、…とも通信する
ことが出来るように構成されている。即ち、この監視用
カメラ10は、複数の通信回路を有しており、これによ
り複数の監視用カメラ10A、10B、…とホストコン
ピュータ150とがループ接続されるように構成されて
いる。
【0051】具体的には、図9に示すように、ホストコ
ンピュータ150にこの一実施例の監視用カメラ10が
通信ケーブル152Aを介して接続され、この監視用カ
メラ10に、第1の他の監視用カメラ10Aが通信ケー
ブル152Bを介して接続され、この第1の他の監視用
カメラ10Aに、第2の他の監視用カメラ10Bが通信
ケーブル152Cを介して接続されている。
【0052】尚、この一実施例において最終接続機器と
される第2の他の監視用カメラ10Bが、ホストコンピ
ュータ150と接続されるか否かに関しては、ホストコ
ンピュータ150の持つシステムの制御方式によるもの
であり、この一実施例においては、接続ケーブル152
Dを破線で示すように、最終接続機器としての第2の他
の監視用カメラ10Bは、ホストコンピュータ150と
は接続されていない。
【0053】このように複数の監視用カメラ群10、1
0A、10Bはホストコンピュータ150と接続されて
いるので、ホストコンピュータ150からの命令は、先
ず、この一実施例の監視用カメラ10に伝達され、この
監視用カメラ10を経て第1の他の監視用カメラ10A
に伝達され、この第1の他の監視用カメラ10Aを経
て、第2の他の監視用カメラ10Bに伝達されることに
なる。また、第2の他の監視用カメラ10Bからの情報
は、第1の他の監視用カメラ10A、この一実施例の監
視用カメラ10を順次経て、ホストコンピュータ150
に伝達さることになる。
【0054】尚、この一実施例においては、ホストコン
ピュータ150と監視用カメラ群10、10A、10B
とは、図9に示すようなループ状の接続態様に限定され
ることなく、図10に変形例として示すように、ホスト
コンピュータ150と監視用カメラ群10、10A、1
0Bとは、各々接続ケーブル152A、152B、15
2Cを介して個別に接続されるようにしても良い。
【0055】一方、上述したメイン基板26には、制御
部22及び電源部24の他に、混合・分離回路部154
が設けられている。この混合・分離部154を備えるこ
とにより、電源にビデオ信号を乗せて出力することが出
来ると共に、入力された電源からビデオ信号成分を取り
だし、電源成分のみを電源部24に供給することが出来
ることになる。これにより、例えばホストコンピュータ
150等との通信が無ければ、同軸ケーブル1本でこの
監視用カメラ10を設置することが出来ることになる。
尚、電源部24は、各回路部に必要な電圧・電流を供給
することが出来るように構成されている。
【0056】また、上述した制御部22のモータドライ
ブ部22Cは、レンズユニット36に装着されたフォー
カスモータ50A及びズームモータ46Aと、チルト機
構20に備えられたチルトモータ126と、パン機構1
6に備えられたパンモータ90とに夫々対応したドライ
ブ回路を備えている。尚、この一実施例においては、フ
ォーカスモータ50A及びズームモータ46AはDCモ
ータであり、チルトモータ126及びパンモータ90は
ステッピングモータであり、上述したドライブ回路は、
DCモータ及びステッピングモータに夫々対応した状態
で構成されている。
【0057】また、上述した制御部22の位置検出部2
2Dは、チルト位置検出機構138、パン位置検出機構
98、ズーム位置検出機構144、フォーカス位置検出
機構146に各々DC電圧を供給すると共に、各検出機
構98、138、144、146から出力された検出信
号を、コントロール回路部22AのCPUのA/D変換
端子に出力するように接続されている。 {カメラ本体18の制御動作の説明}次に、以下に示す
表1を参照して、制御部22におけるカメラ本体18の
制御態様を説明する。
【0058】
【表1】
【0059】−−制御動作の概要の説明−− 先ず、表1に示すように、制御部22は、レンズユニッ
ト36におけるビデオ信号に関する制御モードとして、
「ホワイト」モード、「AE」モード、「シャッタ」モ
ード、「アイリス」モード、「ゲイン」モード、「露出
補正」モードの合計6つの制御モードを備えており、こ
れらビデオ信号に関する制御モードのほかに、レンズユ
ニット36に内蔵されたモータに関する制御モードとし
て、ズームモータ46Aを制御するための「ズーム」モ
ードと、フォーカスモータ50Aを制御するための「フ
ォーカス」モードとの2つの制御モードを備えている。
【0060】−−「ホワイト」モードの説明−− 「ホワイト」モードは、ホワイトバランスを調整するた
めの制御モードであり、自動的に最適のホワイトバラン
スをとる{オートホワイト}と、室内の色温度に設定す
るための{室内ホワイト}と、屋外の色温度に設定する
ための{屋外ホワイト}との、合計3種類の制御内容が
ある。
【0061】−−「AE」モードの説明−− 「AE」モードは、自動露出に関する制御モードであ
り、露出は、CCDセンサ52におけるシャッタ速度
と、オートアイリス機構48における絞り値と、ビデオ
AGCアンプのゲインの3つの制御要素に基づき決定さ
れるように設定されている。そして、この一実施例にお
いては、「AE」モードとしては、3つの制御要素の全
てを内部設定された条件で設定するための2種類の[オ
ートAE]と、何れか1つの制御要素を任意に指定する
ことの出来る3種類の[優先AE]と、全ての制御要素
を任意に設定することの出来る[マニュアルAE]とが
ある。尚、[マニュアルAE]は、[オートAE]をオ
フすることにより設定される。
【0062】ここで、[オートAE]としては、最適動
作条件が内部設定により指定されて自動露出を実行する
ための{フルオートAE}と、アイリスモータ48Aの
動作を極力制限するように内部設定により指定されて自
動露出を実行するための{アイリス保護オートAE}と
の、合計2種類の制御内容がある。この{アイリス保護
オートAE}は、この一実施例の制御上の特徴の一つを
構成するものであり、以下に、この制御手順を、図11
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0063】**{アイリス保護オートAE}の説明*
* 先ず、この{アイリス保護オートAE}が設定される
と、制御部22は、CCDセンサ52の検出結果に基づ
き、CCDセンサ52への現在の入射光量をチェックす
る(ステップS10)。そして、このチェック結果に基
づき、入射光量が変化したかを判断し(ステップS1
2)、入射光量が変化していないと判断される場合(即
ち、ステップS12でNO)には、元のステップS10
に戻り、これ以下の制御手順を繰り返し実行する。
【0064】一方、上述したステップS12でYESと
判断される場合、即ち、入射光量に変化が生じたと判断
される場合には、ビデオAGCアンプのゲインを所定量
だけ調整する(ステップS14)。尚、詳細は省略する
が、入射光量が増大する方向に変化した場合には、ゲイ
ンを小さくする方向に調整し、入射光量が減少する方向
に変化した場合には、ゲインを大きくする方向に調整す
るように設定されている。そして、ゲインの現在量と、
CCDセンサ52におけるシャッタ速度の現在量を夫々
読み取り(ステップS16)、両者のEv値に換算した
値の和が、所定の制限値Aを越えているかを判断する
(ステップS18)。
【0065】ここで、ゲインの現在量とシャッタ速度の
現在量との和が所定の制限値Aを越えていないと判断さ
れる場合(即ち、ステップS18でNO)には、変化さ
せた後のゲインの現在値が所定の制限値Bを越えている
かを判断する(ステップS20)。そして、ゲインの現
在値が所定の制限値Bを越えていないと判断される場合
(即ち、ステップS20でNO)には、現在設定されて
いるゲイン・シャッタ速度・絞りで適正露出が得られて
いるかを判断する(ステップS22)。
【0066】そして、適正露出が得られていると判断さ
れる場合(即ち、ステップS22でYES)には、上述
したステップS10に戻り、入射光量チェック以下の制
御手順を繰り返し実行する。一方、適正露出が得られて
いないと判断される場合(即ち、ステップS22でN
O)には、上述したステップS14に戻り、再び、ゲイ
ン調整以下の制御手順を繰り返し実行する。
【0067】また、上述したステップS20においてY
ESと判断される場合、即ち、ゲインの現在値が所定の
制限値Bを越えていると判断される場合には、これ以上
ゲイン調整をすることが出来ないので、次に、シャッタ
速度を所定量だけ変更する(ステップS24)。尚、詳
細は省略するが、入射光量が増大する方向に変化した場
合には、シャッタ速度を速くする方向に変更し、入射光
量が減少する方向に変化した場合には、シャッタ速度を
遅くする方向に変更するように設定されている。
【0068】この後、現在設定されているゲイン・シャ
ッタ速度・絞りで適正露出が得られているかを判断する
(ステップS26)。そして、適正露出が得られている
と判断される場合(即ち、ステップS26でYES)に
は、上述したステップS10に戻り、入射光量チェック
以下の制御手順を繰り返し実行する。一方、適正露出が
得られていないと判断される場合(即ち、ステップS2
6でNO)には、上述したステップS14に戻り、再
び、ゲイン調整動作以降の制御手順を繰り返し実行す
る。
【0069】一方、上述したステップS18でYESと
判断される場合、即ち、ゲインの現在値と、CCDセン
サ52におけるシャッタ速度の現在値との和が、所定の
制限値Aを越えていると判断される場合には、この時点
で初めて、オートアイリス機構48のアイリスモータ4
8Aを駆動して、絞りを所定量だけ変更する(ステップ
S28)。尚、詳細は省略するが、入射光量が増大する
方向に変化した場合には、絞りを絞る方向に変更し、入
射光量が減少する方向に変化した場合には、絞りを開く
方向に変更するように設定されている。
【0070】この後、ゲイン及びシャッタ速度を夫々初
期設定値に戻す(ステップS30)。そして、上述した
ステップS10に戻り、変更された絞りのもとで、再
び、入射光量のチェック以下の制御動作を繰り返し実行
する。
【0071】以上詳述したように、この一実施例の{ア
イリス保護オートAE}の制御手順は構成されているの
で、入射光量の変化に伴い実行される自動露出動作にお
いては、先ず、ゲインを調整することにより適正露出が
得られるようにし、このゲインの変化で自動露出動作が
賄いきれなくなった場合に、次に、シャッタ速度を変化
させて、適正露出が得られるようにし、ゲインの調整で
も、シャッタ速度の変化でも自動露出動作が賄いきれな
くなった場合に、最後の手段として、オートアイリス機
構48のアイリスモータ48Aを駆動して、絞りを変化
させるように動作されることになる。
【0072】ここで、機械的な稼働部であるアイリス機
構は、その駆動時間に応じて寿命が短くならざるを得な
いものである。即ち、アイリス機構は、耐久性の点で問
題がある。しかしながら、上述したように、この一実施
例においては、自動露出制御動作において、先ず機械駆
動されることの無いゲインを調整し、次に機械駆動され
ることの無いシャッタ速度を変更し、最終的な手段とし
てアイリスを機械的に駆動するのみであるので、常時こ
のアイリス機構を駆動して絞り値を変更する従来構成と
比較して、アイリス機構の寿命を飛躍的に延ばすことが
可能となり、監視用カメラ10の耐久性を向上させて、
監視用カメラ10に対する信頼性の向上を図ることが出
来ることになる。
【0073】また、この一実施例においては、絞りの駆
動は極力制限され、絞り値は極力一定に保持されること
になる。このため、絞りによる焦点深度の効果がより安
定的に得られることになると共に、CCDセンサ52の
サチュレーション防止の効果も、より安定的に得られる
ことになる。
【0074】**[優先AE]の説明** また、上述した[優先AE]としては、シャッタ速度を
指定した上での自動露出を実行する{シャッタ}優先制
御と、絞り値を指定した上での自動露出を実行する{ア
イリス}優先制御と、ゲインを指定した上での自動露出
を実行する{ゲイン}優先制御との、合計3種類の制御
内容がある。これら3種類の優先AE制御は、夫々を指
定した後に、指定した制御所状態を表1に示す「シャッ
タ」モード、「アイリス」モード、「ゲイン」モードに
従って指定されるように構成されている。
【0075】尚、一旦指定した値は、仮にフルオート等
の制御が設定されて必要無くなったとしても、メモリに
記憶され、指定値の変更動作を実行しない限り、再度、
優先モードが指定された場合には、メモリされている値
で制御されるように構成されている。
【0076】また、上述したように、[AE]モードが
オフされているときに、[マニュアル露出]モードが切
り替え設定され、この場合、3つの制御値は指定された
値となり、指定されていない場合には、デフォルト値と
して予め設定されている初期設定値(リセット値)が自
動的に指定されるように構成されている。
【0077】−−「露出補正」モードの説明−− 一方、上述した「露出補正」モードは、画面の明るさを
制御する制御モードであり、この「露出補正」モードで
設定された値を基準にして、上述した「AE」モードが
制御されるように構成されている。そして、この「露出
補正」モードは、露出補正値をマニュアルにより設定す
ることの出来る{補正値設定}と、現在の画面の明るさ
より1段階明るくするための{アップ}と、現在の画面
の明るさより1段階暗くするための{ダウン}の、合計
3種類の制御内容を備えている。また、露出補正のオン
/オフの切り替えのための{オン/オフ}の制御内容が
あり、オン時に指定された制御内容で露出補正制御を実
行し、オフ時には露出補正が解除されるように構成され
ている。
【0078】−−「ズーム」モードの説明−− また、上述したレンズユニット36に内蔵されたモータ
に関する制御モードとしての「ズーム」モードは、パワ
ーズーム機構46のズームレンズの焦点距離を変更する
ための制御モードであり、直接に焦点距離を指定し、指
定した焦点距離となるようにズームモータ46Aを駆動
制御するための{ズーム設定}と、焦点距離が望遠方向
に変化するようにズームモータ46Aを駆動制御するた
めの{テレ}と、焦点距離が広角方向に変化するように
ズームモータ46Aを駆動制御するための{ワイド}
と、ズームモータ46Aの駆動を停止させるための{ス
トップ}との、合計4種類の制御内容を備えている。
尚、ズームレンズの焦点距離が望遠側及び広角側の夫々
の駆動範囲に達した時点で、ズームモータ46Aの駆動
は自動的に停止されるように構成されている。
【0079】−−「フォーカス」モードの説明−− 上述した「フォーカス」モードは、オートフォーカス機
構50を駆動するための制御モードであり、オートフォ
ーカスの制御内容として、常時オートフォーカス動作す
るように設定された{フルオート}と、一度ピントが合
うまで、又は、ピントが合わない場合には設定時間だけ
オートフォーカスしようと動作するように設定された
{ワンショット}と、上述した「ズーム」モードが実行
されるか、後述する「パン」モードもしくは「チルト」
モードが実行された後に、所定時間だけオードフォーカ
スを行い、{ワンショット}と同様な制御で終了するよ
うに設定された{タイム}との、合計3種類の制御内容
を備えている。
【0080】尚、上述した{ワンショット}の制御内容
は、単独で実行されるように設定されており、この制御
内容の実行後は、マニュアルフォーカス制御状態に復帰
するように設定されている。
【0081】ここで、オートフォーカスは便利な機能で
はあるが、上述した{フルオート}の制御内容を実行す
ることにより、常時フォーカスモータ50Aが駆動され
ることになるので、却って、レンズユニット36の機械
的な寿命の点で問題となる。しかしながら、この一実施
例における制御上の特徴の一つを構成しているものであ
るが、上述した{タイム}の制御内容を実行させること
により、オートフォーカスは、「ズーム」、「パン」、
「チルト」等の動作が実行されて、画像が変化したとき
にのみ、自動的に一定時間だけオートフォーカス動作
し、その後はオートフォーカス動作しないように設定さ
れている。即ち、この{タイム}の制御内容を実行しつ
つ、必要に応じて、{ワンショット}の制御内容を実行
させることで、実質的に{フルオート}の制御内容に近
いオートフォーカス機能が、フォーカスモータ50Aの
駆動を極力制限した状態で達成されることになる。
【0082】このようにして、この一実施例において
は、{タイム}の制御内容が実行されることにより、フ
ォーカスモータ50Aの駆動時間は制限されることにな
り、常時このオートフォーカス機構50を駆動してオー
トフォーカスさせている従来構成と比較して、オートフ
ォーカス機構50の寿命を飛躍的に延ばすことが可能と
なり、監視用カメラ10の耐久性を向上させて、監視用
カメラ10に対する信頼性の向上を図ることが出来るこ
とになる。
【0083】一方、上述した「フォーカス」モードは、
オートフォーカス機構50のマニュアル的な制御内容と
して、直接に焦点位置を指定し、この指定した焦点位置
にフォーカスレンズが移動するようにフォーカスモータ
50Aを制御する{フォーカス設定}と、遠方側にピン
トが合うようにフォーカスレンズ46Aを移動するよう
にフォーカスモータ50Aを制御する{遠へ}と、近方
側にピントが合うようにフォーカスレンズを移動するよ
うにフォーカスモータ50Aを制御する{近へ}と、駆
動させたフォーカスモータ50Aを停止させるための
{ストップ}との、合計4種類の制御内容を備えてい
る。
【0084】尚、フォーカスレンズの位置が遠方側及び
近方側の夫々の移動範囲に達した場合には、フォーカス
モータ50Aの駆動は自動的に停止するように構成され
ている。また、オートフォーカスとマニュアルフォーカ
スの切り替えのための{オン/オフ}の制御内容があ
り、オン時に指定された制御内容でオートフォーカス制
御を実行し、オフ時に指定された制御内容でマニュアル
制御を実行するように構成されている。 {チルト機構20及びパン機構16の制御動作の説明}
次に、以下に示す表2を参照して、制御部22における
チルト機構20及びパン機構16の制御態様を説明す
る。
【0085】
【表2】
【0086】−−制御動作の概要の説明−− 先ず、表2に示すように、制御部22は、チルト機構2
0のチルトモータ126に関する制御モードとして「チ
ルト」モードを、また、パン機構16のパンモータ90
に関する制御モードとして「パン」モードを備えてい
る。尚、以下の説明において、「チルト」モードと「パ
ン」モードとは、チルトモータ126及びパンモータ9
0の駆動軸線の延出方向が異なるのみで、制御内容は実
質的に同様であるので、「パン」モードのみを説明し、
「チルト」モードの説明を省略する。
【0087】−−「パン」モードの説明−− 上述したように、「パン」モードは、パン機構16のパ
ンモータ90を駆動制御するための制御モードであり、
レンズユニット36の光軸の方向を設定し、その設定さ
れた方向にレンズユニット36が向くようにパンモータ
90を駆動する{パン位置設定}と、レンズユニット3
6が平面視で時計方向に回動するようにパンモータ90
を駆動する{時計方向へ}と、レンズユニット36が平
面視で反時計方向に回動するようにパンモータ90を駆
動する{反時計方向へ}と、パンモータ90の駆動を停
止させる{ストップ}と、速度制御に関する制御内容
と、リセットに関する制御内容とがある。
【0088】ここで、速度制御に関する制御態様とし
て、予め設定された所定速度で常に動作する[一速度制
御]と、駆動条件によって高速/低速の何れかの速度で
選択的に駆動する[二速度制御]との、合計2種類の制
御態様がある。この速度制御に関する制御態様は、「パ
ン」モードに含まれる{同一速度オン/オフ}の制御内
容により選択される。即ち、この{同一速度オン/オ
フ}において、オン設定されることにより、[一速度制
御]の制御態様が選択設定され、{同一速度オン/オ
フ}において、オフ設定されることにより、[二速度制
御]の制御態様が選択設定されるように構成されてい
る。
【0089】また、上述した「パン」モードは、[二速
度制御]の制御態様が選択された際における高速度を設
定するための{高速度設定}と、低速度を設定するため
の{低速度設定}との2種類の速度設定のための制御内
容を更に備えている。
【0090】−−[二速度制御]の説明−− 次に、この[二速度制御]の制御態様が選択された際の
高速度又は低速度の選択動作を、図12に示すフローチ
ャートを参照して説明する。先ず、ステップS40でチ
ルトモータ126又はパンモータ90へ駆動が命令され
たと判断されると、その駆動命令が「プリセット」に関
する命令であるかを判断する(ステップS42)。
【0091】尚、この「プリセット」に関する駆動命令
とは、チルト位置及びパン位置が予め設定(即ち、プリ
セット)された状態で、例えば図示しないプリセット釦
を押すことにより、カメラ本体18が所定のチルト位置
及びパン位置に移動するように、チルトモータ126及
びパンモータ90を駆動させる駆動命令として定義され
る。
【0092】ここで、このステップS42でYESと判
断される場合、即ち、駆動命令が「プリセット」に関す
ると判断される場合には、チルトモータ126及びパン
モータ90を共に高速度で駆動する駆動状態を選択設定
する(ステップS44)。そして、「チルト」モードの
{高速度設定}により設定された高速度で、チルトモー
タ126を駆動すると共に、「パン」モードの{高速度
設定}により設定された高速度で、パンモータ90を駆
動する(ステップS46)。
【0093】一方、上述したステップS42でNOと判
断される場合、即ち、駆動命令が「プリセット」に関す
るものではないと判断される場合には、次に、駆動命令
が上述した{パン位置設定}の制御内容における「チル
ト位置設定」に関する命令であるかを判断する(ステッ
プS48)。
【0094】このステップS48でYESと判断される
場合、即ち、駆動命令が「チルト位置設定」に関する命
令であると判断される場合には、チルトモータ126を
高速度で駆動する駆動状態を選択設定する(ステップS
50)。そして引き続き、駆動命令が{パン位置設定}
の制御内容における「パン位置設定」に関する命令であ
るかを判断する(ステップS52)。
【0095】このステップS52でNOと判断される場
合、即ち、駆動命令が「チルト位置設定」に関する命令
のみであると判断される場合には、上述したステップS
46に進み、チルトモータ126のみを「チルト」モー
ドの{高速度設定}により設定された高速度で駆動す
る。一方、上述したステップS52でYESと判断され
る場合、即ち、駆動命令が「チルト位置設定」及び「パ
ン位置設定」に共に関する命令であると判断される場合
には、パンモータ90を高速度で駆動する駆動状態を選
択設定し(ステップS54)、上述したステップ46に
進み、チルトモータ126及びパンモータ90を高速度
で駆動する。
【0096】また、上述したステップS48でNOと判
断される場合、即ち、駆動命令が「チルト位置設定」に
関する命令でないと判断される場合には、次に、駆動命
令が{パン位置設定}の制御内容における「パン位置設
定」に関する命令であるかを判断する(ステップS5
6)。このステップS56でYESと判断される場合、
即ち、駆動命令が「パン位置設定」に関する命令である
と判断される場合には、上述したステップS54に進
み、パンモータ90を高速度で駆動する駆動状態を選択
設定する。
【0097】一方、上述したステップS56においてN
Oと判断される場合、即ち、駆動命令が「プリセット」
に関するものでも、「チルト位置設定」に関するもので
も、「パン位置設定」に関するものでもないと判断され
る場合には、チルトモータ126をチルトモータ126
を低速度で駆動する駆動状態を選択設定し(ステップS
58)、パンモータ90を低速度で駆動する駆動状態を
選択設定する(ステップS60)。そして、ステップS
46に進み、チルトモータ126を「チルト」モードの
{低速度設定}により設定された低速度で、また、パン
モータ90を「パン」モードの{低速度設定}により設
定された低速度で夫々駆動する。
【0098】即ち、この一実施例においては、駆動命令
が「プリセット」または「パン位置設定」または「チル
ト位置設定」に関する命令であると判断された場合にの
み、対応するチルトモータ126及び/又はパンモータ
90は高速度で駆動され、これら「プリセット」、「パ
ン位置設定」、「チルト位置設定」の何れでもない場合
には、対応するチルトモータ126及び/又はパンモー
タ90は低速度で駆動されることになる。
【0099】尚、「パン」モード時における{時計方向
へ}及び{反時計方向へ}と、「チルト」モード時にお
ける{上方向へ}及び{下方向へ}とは、「プリセッ
ト」、「パン位置設定」、「チルト位置設定」の何れで
もないので、これらの駆動命令が出された場合には、低
速度での駆動状態が自動的に設定されることになる。
【0100】この結果、この一実施例によれば、「プリ
セット」または「パン位置設定」または「チルト位置設
定」のように、予め移動先、即ち、移動目標位置が設定
されている場合には、パン駆動及び/又はチルト駆動
は、高速で行われることになり、これにより、駆動時間
の短縮化を図ることが出来ることになる。一方、{時計
方向へ}や{反時計方向へ}のように、移動先を定めず
にカメラ本体18をパン駆動及び/又はチルト駆動する
場合には、カメラ本体18は低速で駆動されることにな
るので、情報の転送時間等により、カメラ本体18の実
際の指向方向と、写し出されている画像との間にずれが
生じる場合において、このずれを最小限に抑制すること
が出来、操作性の向上を図ることが出来ることになる。
【0101】即ち、この一実施例においては、この監視
用カメラ10を遠隔操作する操作者は、これをパン駆動
及び/又はチルト駆動する際に、例えば、プリセット釦
を押して、カメラ本体18をプリセット位置に移動させ
ようとする場合において、その駆動速度を何ら意識する
事無く、又は、駆動速度を何ら設定する事無く、単にプ
リセット釦を押せば、カメラ本体18は高速度でプリセ
ット位置に移動することになる。また、例えば、この監
視用カメラ10に写った不審者を追跡するために、{時
計方向へ}を指示する釦を押して、カメラ本体18を時
計方向にパン駆動させる場合において、その駆動速度を
何ら意識する事無く、又は、駆動速度を何ら設定する事
無く、単に{時計方向へ}を指示する釦を押すこととに
より、カメラ本体18は低速度で時計方向にパン駆動さ
れることになる。
【0102】このように、この一実施例においては、そ
の駆動状態に最適する駆動速度が予め定められているの
で、操作者は駆動速度を意識する事無く、又は、駆動速
度を設定する事無く作業することが出来、作業性の向上
を図ることが出来ることになる。
【0103】−−リセット動作の説明−− 尚、上述したリセットに関する制御内容として、カメラ
本体18の位置に関する{位置リセット}と、カメラ本
体18の駆動速度に関する{速度リセット}との合計2
種類の制御内容がある。ここで、表2に示す通り、{位
置リセット}が設定されることにより、カメラ本体18
の位置の初期化が実行され、これにしたがって、カメラ
本体18は、[チルト」モードにおいてはチルト方向の
駆動範囲の中央位置に、「パン」モードにおいてはパン
方向の駆動範囲の中央位置に、夫々強制的に移動される
様に構成されている。
【0104】また、{速度リセット}が設定されること
により、「チルト」モードにおいては、チルトモータ1
26の駆動速度を初期設定値に強制設定すると共に、二
速度制御状態となし、また、「パン」モードにおいて
は、パンモータ90の駆動速度を初期設定値に強制設定
すると共に、二速度制御状態となすように構成されてい
る。
【0105】尚、従来のビデオ信号、ズームレンズ、チ
ルト機構20、及び、パン機構16の制御は、ホストコ
ンピュータ等の全体制御装置が、複数の制御命令を一つ
の命令文にまとめて送るように構成されていたが、この
一実施例における監視用カメラ10は、複数の命令を同
時に実行することが出来るように構成されている。
【0106】−−他のモードの説明−− また、制御部22の制御モードとしては、上述した種々
のモードのほかに、「プリセット」モード、「追尾」モ
ード、「ステータス要求」モード、「タイマー」等の制
御モードがある。
【0107】−−「プリセット」モードの説明−− ここで、「プリセット」モードとしては、予め制御の状
態を指定する{指定制御}と、指定した状態に制御させ
る{実行制御}とがある。{指定制御}及び{実行制
御}は、プリセット番号を付すことにより、複数行い得
るものである。また、1つのプリセット番号で全てのモ
ードの制御指定をすることが出来るが、全てを指定しな
くても良いことは言うまでもない。また、指定しないモ
ードの制御は、「実行制御}が行われたときに、それ以
前の状態を継続する様に構成されている。
【0108】そして、{指定制御}としては、プリセッ
ト番号の後に指定したいモードの制御をホストコンピュ
ータ150等から命令する第1の方法と、監視用カメラ
10自体を希望する設定条件に状態を合わせてからプリ
セット番号を指定する第2の方法との、大別して2つの
方法がある。第2の方法は、設定するモードを指定する
ことも出来るように成されている。これは、単にパンチ
ルトの位置のみを指定したい場合等の利用に便利であ
る。
【0109】−−「追尾」モードの説明−− また、上述した「追尾」モードは、複数台の監視用カメ
ラ10、10A、10B、……で監視する場合に、1台
の監視用カメラの監視位置を移動させることにより、他
のカメラも、その監視位置を写し出すことが出来るよう
に、追従して移動するように設定された制御モードであ
る。
【0110】この「追尾」モードにおいては、予めグル
ープとなる監視用カメラの指定、グループ番号、カメラ
の座標等が設定される。ここで、グループとは、グルー
プ内の何れかの監視用カメラのパンチルト位置を変えた
ときに、同時に、その監視用カメラの写している方向に
向けたい監視用カメラ、もしくは、同時にカメラのパン
チルト位置等を動作させたいカメラの集合として規定さ
れる。即ち、監視を確実に実行しようとすると、広い監
視範囲で多数の監視用カメラを使用することとなるた
め、設置場所により、共に追尾動作させたい監視用カメ
ラのグループ(集合)が異なることになる。また、1台
の監視用カメラでも監視する方向によっては、所属する
グループが異なったり、また、多数の場所があることに
より、多数のグループを扱うことが出来るようにするた
めに、グループ番号が必要となる。
【0111】次に、図13を参照して、「追尾」モード
における座標の設定の方法を説明する。
【0112】ここで、仮に、部屋の内部を監視すること
にすると、部屋の1つのコーナに座標の原点を設定す
る。この原点に対しての各監視用カメラの位置C1,C
2,C3の座標を、各監視用カメラ毎に設定する。例え
ば、第1の監視用カメラ10であれば、C1(x1,y
1,z1)、第2の監視用カメラ10Aであれば、C2
(x2,y2,z2)、第3の監視用カメラ10Bであ
れば、C3(x3,y3,z3)と夫々設定する。
【0113】次に、予め座標の判っている位置P1に望
遠状態で第1の監視用カメラ10の位置C1を合わせ、
位置P1の座標と位置合わせ動作の完了信号を監視用カ
メラ10に送る。このとき、第1の監視用カメラ10に
関しては、パン方向の中央位置(リセット位置)Aに対
して角度θ、チルト方向の中央位置(リセット位置)B
に対して角度φが夫々規定される。そして、上述した位
置C1及び位置P1との座標から計算により、第1の監
視用カメラ10の実際の備え付け位置を校正する。この
設定手順は、同一グループ内の複数の監視用カメラに対
しては、同一座標で行われる。
【0114】次に追尾動作を説明する。
【0115】この追尾動作においては、グループ内の1
台の監視用カメラは、「パン」モード、及び「チルト」
モードで動作される。動作している、もしくは、動作し
た監視用カメラからは、随時、画像の被写体位置を座標
情報として他の監視用カメラ又はホストコンピュータ1
50に送る。画像の被写体位置は、パン、チルトの位置
よりその方向を、カメラ本体18のフォーカスレンズの
合焦位置より距離を知り、所定の演算により求める。画
像の被写体位置の座標情報を受け取った他の監視用カメ
ラは、パン、チルトの位置を計算して、チルト機構20
及びパン機構16を動作させて、カメラ本体18を移動
させる。このようにして追尾動作が実行される。
【0116】この時、被写体位置の監視用カメラ10か
らの距離は、フォーカスレンズの位置を求めることによ
り、設定することが出来るが、「フォーカス」モードは
{オート}で行う。また、フォーカスレンズの合焦位置
による距離算出には誤差が生じるため、また、オートフ
ォーカス機能があるので、この{オート}機能を用い
る。
【0117】ここで、「追尾」モードには、位置のプリ
セットも実行し得るものである。このプリセット動作
は、各グループごとに、位置の番号と共に座標で指定す
るか、角監視用カメラをその位置に向けて行う。動作
は、グループに対して位置の番号を指定して実行する −−「ステータス要求」モードの説明−− 上述した「ステータス要求」モードとは、ホストコンピ
ュータ150が監視用カメラの御状態を知るためのモー
ドである。即ち、各制御モードの状態、シャッタ速度、
絞り値、ビデオゲイン、露出補正値、ズーム値、フォー
カス位置、パン位置、チルト位置、プリセット設定状
態、グループ設定状態等をホストコンピュータ150に
おいて知り得ることになる。尚、これらの値は、一括で
も、また、個々にでも知ることが出来ることは言うまで
もない。
【0118】−−「タイマー」モードの説明−− 上述した「タイマー」モードとは、毎日の所定時刻に自
動的に監視用カメラ10を起動及び/又は停止させた
り、所定日(例えば、休日)の所定時刻に自動的に関し
ようカメラ10を起動及び/又は停止させることの出来
るモードである。この「タイマー」モードにおいては、
図示しない入力装置を介して、指定日または指定曜日、
開始時刻、停止時刻とが入力される。
【0119】[変形例の説明]この発明は、上述した一
実施例の構成に限定されることなく、この発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々変形可能であることは言うまで
もない。
【0120】例えば、上述した一実施例においては、こ
の発明のパンチルトカメラを監視用カメラに適用する場
合につき説明したが、この発明は、このような適用に限
定されることなく、テレビ会議やコンピュータ等の画像
入力用カメラとしても利用することが出来るものであ
り、要は、パン駆動及びチルト駆動することの出来る全
ての種類のカメラに適用することが出来るものである。
【0121】{第1の変形例の説明}また、上述した一
実施例においては、カメラ本体18は、チルト方向に関
しては、水平位置と垂直位置との間で略70度に渡り回
動駆動されるように説明したが、この発明は、このよう
な構成に限定されることなく、図14に第1の変形例と
して示すように、カメラ本体18は、実線で示すよう
に、取り付け面に対して斜め下方に45度だけ傾斜した
斜め下方位置と、破線で示すように、取り付け面に対し
て斜め上方に45度だけ傾斜した斜め上方位置との間
で、略90度に渡り回動駆動されるように構成しても良
い。
【0122】この場合、デッドスペースは、支軸40
A、40Bの上下に夫々されることになり、取付フレー
ム34の連結片34Cは、支軸40A、40Bの上方に
位置するデッドスペースに、また、チルトモータ126
は、支軸40A、40Bの下方に位置するデッドスペー
スに、夫々配設されることになる。
【0123】{第2の変形例の説明}また、上述した一
実施例においては、ドーム状のカバー28は、円筒状の
カバー30の開放上部に固定されるように説明したが、
この発明は、このような構成に限定されることなく、例
えば、パン台14に連結される状態で取り付けられるよ
うにしても良い。このように構成することにより、ドー
ム状カバー28とカメラ本体18とは、チルト方向に関
してのみ相対的に移動することになる。この結果、図1
5に第2の変形例として示すように、このドーム状カバ
ー28′は、カメラ本体18のチルト方向の移動のみを
許容するように、チルト方向に沿ってのみ円弧状に突出
するように構成することが出来ることになる。このよう
なドーム状カバー28′の形状は、極めてユニークなも
のであり、例えば、この監視用カメラ10の設置を被監
視者に明白に判らせ、監視している旨を暗黙のうちに示
すことが要求される場合には、図15に示すような形状
のドーム状カバー28′が用いられ、監視していること
を被監視者に判らせたくない場合には、図に示せすよう
な目立たない形状のドーム状カバー28が用いられる様
にしても良い。
【0124】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係わる
テレビカメラ用の雲台構造は、請求項1の記載によれ
ば、テレビカメラがこれの取付面に直交する軸線回りに
パン自在に、且つ、前記取付面に平行な軸線回りにチル
ト自在に装着される雲台構造であって、基台と、この基
台に対してパン自在に取り付けられたパン台と、前記基
台上に配設され、前記パン台をパン駆動するためのパン
手段と、前記パン台上に配設され、前記テレビカメラを
チルト自在に支持する支持手段と、この支持手段に支持
された前記テレビカメラをチルト駆動するためのチルト
手段とを具備し、前記チルト手段と、前記支持手段に支
持されたテレビカメラとは、ワイヤを介して互いに連結
されることを特徴としている。
【0125】また、この発明に係わるテレビカメラ用の
雲台構造は、請求項2の記載によれば、テレビカメラが
これの取付面に直交する軸線回りにパン自在に、且つ、
前記取付面に平行な軸線回りにチルト自在に装着される
雲台構造であって、基台と、この基台に対してパン自在
に取り付けられたパン台と、前記基台上に配設され、前
記パン台をパン駆動するためのパン手段と、前記パン台
上に配設され、前記テレビカメラをチルト自在に支持す
る支持手段と、この支持手段に支持された前記テレビカ
メラをチルト駆動するためのチルト手段と、前記チルト
手段と、前記支持手段に支持されたテレビカメラとを互
いに連結し、チルト手段の駆動に応じて、前記テレビカ
メラをチルトさせるためのワイヤとを具備することを特
徴としている。
【0126】また、この発明に係わるテレビカメラ用の
雲台構造は、請求項3の記載によれば、請求項1又は2
に記載の雲台構造において、前記ワイヤは、前記パン台
の中心部を貫通した状態で配設されることを特徴として
いる。
【0127】また、この発明に係わるテレビカメラ用の
雲台構造は、請求項4の記載によれば、請求項3に記載
の雲台構造において、前記パン台の中央部には、開口が
形成され、前記ワイヤは、前記開口を貫通した状態で配
設されることを特徴としている。
【0128】また、この発明に係わるテレビカメラ用の
雲台構造は、請求項5の記載によれば、請求項3に記載
の雲台構造において、前記パン台の中央部には、開口が
形成され、この開口には、中空状の支軸が嵌合され、前
記ワイヤは、前記支軸の中空部を挿通された状態で配設
される事を特徴としている。
【0129】また、この発明に係わるテレビカメラ用の
雲台構造は、請求項6の記載によれば、請求項1又は2
に記載の雲台構造において、前記テレビカメラを一方向
に沿って回動付勢する付勢手段を更に具備する事を特徴
としている。
【0130】また、この発明に係わるテレビカメラ用の
雲台構造は、請求項7の記載によれば、請求項6に記載
の雲台構造において、前記チルト手段は、前記テレビカ
メラを前記一方向とは逆の他方向にチルトさせる場合
に、前記付勢手段の付勢力に抗して該テレビカメラを回
動させることを特徴としている。
【0131】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項8の記載によれば、基台と、パンチルトカメ
ラの取付面に直交する軸線回りにパン自在に、且つ、前
記取付面に平行な軸線回りにチルト自在に配設されたカ
メラ本体と、前記基台上に配設され、前記カメラ本体を
パン駆動するためのパン手段であって、パン自在に前記
基台に取り付けられたパン台を有するパン手段と、前記
カメラ本体をチルト駆動するためのチルト手段とを具備
し、前記チルト手段は、前記パン台に取り付けられた駆
動基板と、この駆動基板に装着されたチルト駆動源と、
このチルト駆動源と前記カメラ本体とを連結するワイヤ
とを備える事を特徴としている。
【0132】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項9の記載によれば、請求項8に記載のカメラ
において、前記カメラ本体は、ビデオ回路基板と、この
ビデオ回路基板上に固定された前記レンズユニットとを
備えることを特徴としている。
【0133】従って、この発明によれば、全体をユニッ
ト化することにより、全体構成を小型化することを可能
とするテレビカメラ用の雲台構造、及び、パンチルトカ
メラが提供すされることになる。
【0134】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるパンチルトカメラの一実施例
の構成を、監視用カメラに適用した状態で示す側面図で
ある。
【図2】図1に示す監視用カメラのチルト機構の構成を
取り出して示す分解斜視図である。
【図3】図1に示す監視用カメラのPAN機構の構成を取
り出して示す分解斜視図である。
【図4】図1に示す監視用カメラの制御系の構成を示す
ブロック図である。
【図5】カメラ本体の回動範囲を概略的に示す側面図で
ある。
【図6】メインフレキシブルフラットケーブルの支軸か
らの取出状態を示す平面断面図である
【図7】支軸に形成された切り欠きの具体的な形状を拡
大した状態で示す平面図である。
【図8】支軸が図6に示す位置から反時計方向に回動さ
れた状態で示す平面断面図である。
【図9】ホストコンピュータと監視用カメラ群とをルー
プ接続した接続態様を概略的に示すブロック図である。
【図10】図9に示す接続態様とは異なる接続態様でホ
ストコンピュータと監視用カメラ群とを接続した変形例
の構成を概略的に示すブロック図である。
【図11】自動露出制御を実行するための制御手順を示
すフローチャートである。
【図12】二速度制御を実行するための制御手順を示す
フローチャートである。
【図13】追尾モードにおける座標設定を示す線図であ
る。
【図14】レンズユニットのチルト方向の回動状態に関
する一実施例の第1の変形例の構成を概略的に示す側面
図である。
【図15】ドーム状カバーに関する一実施例の第2の変
形例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 監視用カメラ(パンチルトカメラ) 10A;10B 他の監視用カメラ 12 基台 14 パン台 16 パン機構 18 カメラ本体 20 チルト機構 22 制御部 24 電源部 26 メイン基板 28 ドーム状カバー 30 円筒状カバー 32 ビデオ回路基板 34 取付用フレーム 36 レンズユニット 38 支持機構 40A;40B 支持ステイ 42A;42B チルト支持軸 44A;44B 支持穴 46 パワーズーム機構 46A ズームモータ 48 オートアイリス機構 48A アイリスモータ 50 オートフォーカス機構 50A フォーカスモータ 52 CCDセンサ 56 支柱 58 回転基台 60 上スラストベアリング 62:64:66 開口 68 支軸 70 メインフレキシブルフラットケーブル 72 従動歯車 74 下スラストベアリング 74A ベアリングボール 74B リテイナー 76 フレキシブルケーブルガイド 78 切り欠き 80 導出溝 82 スリット 90 パンモータ 92 駆動歯車 94 減速歯車 94A 大径歯車 94B 小径歯車 98 パン位置検出機構 100 パン位置検出歯車 102 取り出し歯車 104 パン回転量検出ユニット 104A 検出歯車 110 支持板 112A;112B 固定ロッド 114A;114B 取付穴 116A;116B 第1及び第2の従動ロッド 118A;118B 第1及び第2の円弧溝 120 コイルスプリング 122 駆動ワイヤ 124 駆動基板 126 チルトモータ 128 駆動歯車 130 伝達歯車 132 ピニオン歯車 134 ラック板 136 ワイヤーチューブ 138 チルト位置検出機構 140 CCDドライブ回路 142 サンプルホールド回路 144 ズーム位置検出機構 146 フォーカス位置検出機構 150 ホストコンピュータ 152A〜152D 接続ケーブル 154 混合・分離回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 17/56 G03B 17/56 B H04N 5/225 H04N 5/225 C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビカメラがこれの取付面に直交する軸
    線回りにパン自在に、且つ、前記取付面に平行な軸線回
    りにチルト自在に装着される雲台構造であって、 基台と、 この基台に対してパン自在に取り付けられたパン台と、 前記基台上に配設され、前記パン台をパン駆動するため
    のパン手段と、 前記パン台上に配設され、前記テレビカメラをチルト自
    在に支持する支持手段と、 この支持手段に支持された前記テレビカメラをチルト駆
    動するためのチルト手段と、を具備し、 前記チルト手段と、前記支持手段に支持されたテレビカ
    メラとは、ワイヤを介して互いに連結されることを特徴
    とするテレビカメラ用の雲台構造。
  2. 【請求項2】テレビカメラがこれの取付面に直交する軸
    線回りにパン自在に、且つ、前記取付面に平行な軸線回
    りにチルト自在に装着される雲台構造であって、 基台と、 この基台に対してパン自在に取り付けられたパン台と、 前記基台上に配設され、前記パン台をパン駆動するため
    のパン手段と、 前記パン台上に配設され、前記テレビカメラをチルト自
    在に支持する支持手段と、 この支持手段に支持された前記テレビカメラをチルト駆
    動するためのチルト手段と、 前記チルト手段と、前記支持手段に支持されたテレビカ
    メラとを互いに連結し、チルト手段の駆動に応じて、前
    記テレビカメラをチルトさせるためのワイヤと、を具備
    することを特徴とするテレビカメラ用の雲台構造。
  3. 【請求項3】前記ワイヤは、前記パン台の中心部を貫通
    した状態で配設されることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のテレビカメラ用の雲台構造。
  4. 【請求項4】前記パン台の中央部には、開口が形成さ
    れ、 前記ワイヤは、前記開口を貫通した状態で配設されるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のテレビカメラ用の雲台
    構造。
  5. 【請求項5】前記パン台の中央部には、開口が形成さ
    れ、 この開口には、中空状の支軸が嵌合され、 前記ワイヤは、前記支軸の中空部を挿通された状態で配
    設される事を特徴とする請求項3に記載のテレビカメラ
    用の雲台構造。
  6. 【請求項6】前記テレビカメラを一方向に沿って回動付
    勢する付勢手段を更に具備する事を特徴とする請求項1
    又は2に記載のテレビカメラ用の雲台構造。
  7. 【請求項7】前記チルト手段は、前記テレビカメラを前
    記一方向とは逆の他方向にチルトさせる場合に、前記付
    勢手段の付勢力に抗して該テレビカメラを回動させるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のテレビカメラ用の雲台
    構造。
  8. 【請求項8】基台と、 パンチルトカメラの取付面に直交する軸線回りにパン自
    在に、且つ、前記取付面に平行な軸線回りにチルト自在
    に配設されたカメラ本体と、 前記基台上に配設され、前記カメラ本体をパン駆動する
    ためのパン手段であって、パン自在に前記基台に取り付
    けられたパン台を有するパン手段と、 前記カメラ本体をチルト駆動するためのチルト手段と、
    を具備し、 前記チルト手段は、前記パン台に取り付けられた駆動基
    板と、この駆動基板に装着されたチルト駆動源と、この
    チルト駆動源と前記カメラ本体とを連結するワイヤとを
    備える事を特徴とするパンチルトカメラ。
  9. 【請求項9】前記カメラ本体は、 ビデオ回路基板と、 このビデオ回路基板上に固定された前記レンズユニット
    と、を備えることを特徴とする請求項8に記載のパンチ
    ルトカメラ。
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