JP3519146B2 - パンチルトカメラ - Google Patents

パンチルトカメラ

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JP3519146B2
JP3519146B2 JP29583094A JP29583094A JP3519146B2 JP 3519146 B2 JP3519146 B2 JP 3519146B2 JP 29583094 A JP29583094 A JP 29583094A JP 29583094 A JP29583094 A JP 29583094A JP 3519146 B2 JP3519146 B2 JP 3519146B2
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峰夫 窪田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、取付面に対して平行
な軸線回りにチルト駆動可能であると共に、取り付け面
に直交する軸線回りにパン駆動可能なカメラ本体を有す
るパンチルトカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、取付面に対して平行な軸線回
りにチルト駆動可能であると共に、取り付け面に直交す
る軸線回りにパン駆動可能なカメラ本体を有するパンチ
ルトカメラは種々知られており、例えば、監視用カメラ
等に用いられている。ここで、従来のパンチルトカメラ
は、チルト駆動可能であると共にパン駆動可能なパンチ
ルト機構の取付台上にカメラ本体が載置され、この取付
台が独立して、チルト駆動及びパン駆動されることによ
り、カメラ本体がチルト及びパンされるように構成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の監視
用カメラにパンチルトカメラを適用する場合において
は、監視領域を広げるために、常時、パン駆動やチルト
駆動されることになる。ここで、少なくとも、パン駆動
が繰り返し実行されることにより、カメラ本体と制御ユ
ニットとを電気的に接続する接続ケーブルは、パン駆動
されるごとに曲げ応力を受けることになり、寿命の点で
問題となり、解決が要望されている。
【0004】
【発明の目的】この発明は、上述した問題点に鑑みなさ
れたもので、この発明の目的は、パン駆動やチルト駆動
を繰り返し実行しても、寿命を短くする虞を解消したパ
ンチルトカメラを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わるパンチルトカメ
ラは、例えば請求項1の記載によれば、固定基台と、該
固定基台上に、パンチルトカメラの取付面に直交する軸
線回りにパン自在に配設されたカメラ本体と、該カメラ
本体をパン駆動するためのパン手段と、該パン手段を駆
動制御するための制御手段とを具備し、前記パン手段
は、駆動源と、前記カメラ本体が一体的に回転するよう
に配設される回転台と、この駆動源により回転駆動され
ると共に、前記回転台に固定され、軸方向に沿って貫通
する透孔が形成された支軸と、この支軸に厚さ方向に貫
通する様に形成された切り欠きと、一端が前記カメラ本
体に電気的に接続され、前記支軸内を通り、前記切り欠
きを介して該支軸内から取り出され、他端部で前記制御
手段に電気的に接続された接続ケーブルとを備えること
を特徴としている。
【0006】
【実施例】以下に、この発明に係わるパンチルトカメラ
の一実施例の構成を、監視用カメラに適用した場合につ
き、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0007】[全体構成の概略説明]図1及び図2に示
すように、この一実施例の監視用カメラ10は、チルト
機構12を内蔵したカメラ本体14と、カメラ本体14
をパン駆動(即ち、この監視用カメラ10の取付面に直
交する垂直軸線回りに回動駆動)するためのパン機構1
6と、監視用カメラ10の全体制御を司る制御部18及
び監視用カメラ10への電源供給源としての電源部20
が共に設けられたメイン基板22と、カメラ本体14を
全体的に覆うための下面が開放された半球状の透明なド
ームカバー24と、パン機構16及びメイン基板22を
全体的に覆うための有底円筒状のカバー26とを備え
て、概略構成されている。
【0008】尚、ドーム状カバー24と円筒状カバー2
6とは互いに着脱自在に連結されており、互いに連結さ
れた状態で、監視用カメラ10の外面を全面的に規定し
ている。また、この監視用カメラ10は、その円筒状カ
バー26の底部において、例えば天井面に下向きに取り
付けられている。ここで、この監視用カメラの天井面へ
の取り付けは一例であり、その他、壁等の起立面等にも
取り付けられることは言うまでもない。
【0009】[カメラ本体14の説明]上述したカメラ
本体14は、中央部にケーブル取出用の開口28が形成
されたビデオ回路基板30と、このビデオ回路基板24
上にスペーサ32を介して固定された取付用フレーム3
4と、この取付用フレーム34に監視用カメラ10の取
付面に対して略平行に設定された水平軸線回りに回動自
在(即ち、チルト自在)に軸支されたレンズユニット3
6と、詳細は後述するが、この取付用フレーム34に取
り付けられ、レンズユニット36をチルト駆動するため
のチルト機構12と、このレンズユニット36とビデオ
回路基板30とを電気的に接続するカメラ接続用フレキ
シブルケーブル38とを備えて構成されている。
【0010】尚、上述した取付用フレーム34は、正面
視で所謂門型に構成されており、詳細には、ビデオ回路
基板30上の両側に起立する一対の起立片34A,34
Bと、両起立片34A,34Bの先端部を互いに連結す
る連結片34Cとから、剛性部材により一体的に形成さ
れている。この取付用フレーム34のこの一実施例にお
ける特徴となる形状については、図4を参照して後に詳
細に説明する。
【0011】ここで、上述したレンズユニット36は、
その長手方向に関しての略中央部において、取付用フレ
ーム34の一対の起立片34A、34Bに、夫々水平軸
線に沿って延出する支軸40A、40Bを介して、上述
した水平軸線回りに回動自在(即ち、チルト自在に)に
軸支されている。尚、夫々の支軸40A、40Bは、対
応する起立片34A、34Bを夫々貫通して外方に取り
出されている。また、レンズユニット36は、図3にブ
ロック図として概略的に示すように、ズームモータ42
Aを有するパワーズーム機構42と、アイリスモータ4
4Aを有するオートアイリス機構44と、フォーカスモ
ータ46Aを有するオートフォーカス機構46と、撮像
素子としてのCCDセンサ48とを内蔵した状態で主と
して備えている。
【0012】また、このレンズユニット36は、この一
実施例においては、図4に実線で示すように、その中心
軸線を監視用カメラ10の取付面に実質的に平行となる
水平位置と、図4に破線で示すように、その中心軸線を
該取付面に実質的に垂直となる垂直位置との間で、略9
0度に渡り回動自在に設定されている。
【0013】このため、支軸40A(40B)を原点と
し、この支軸40A(40B)を通る水平軸線を横軸、
この支軸40A(40B)を通る垂直軸線を縦軸とする
グラフにおいて、水平位置から図中反時計方向に回動さ
れて垂直位置にもたらされることを想定すると、図4に
表されるグラフにおける第1及び第3象限に相当する領
域が、レンズユニット36の回動範囲として規定される
ことになる。従って、これら第1及び第3象限に相当す
る領域に、レンズユニット36の回動を阻害するような
部材を配設することは出来ない。しかしながら、第2及
び第4象限に相当する領域は、このレンズユニット36
の回動範囲とは無関係に存在し、ここに配設された部材
は、レンズユニット36の回動を何ら阻害しないもので
ある。
【0014】このため、この一実施例においては、上述
した取付用フレーム34の連結片34Cを、上述した第
2象限に相当する領域にのみ配設されるように形成して
いる。この結果、この取付フレーム34の連結片34C
が、レンズユニット36の回動を何ら阻害すること無
く、また、監視用カメラ10の高さ方向のサイズをコン
パクトに押えることができ、これにより、監視用カメラ
10の全体の小型化を促進することが出来ることにな
る。
【0015】{チルト機構12の説明}上述したよう
に、カメラ本体14に内蔵され、レンズユニット36を
チルト方向に回動駆動(即ち、チルト駆動)するための
チルト機構12は、図5に示すように、取付用フレーム
34の一方の起立片34Aの内面に取り付けられたチル
トモータ50を備えている。このチルトモータ50のモ
ータ軸50Aは、一方の起立片34Aからこれに形成し
た透孔(図示せず)を介して貫通して、外方に取り出さ
れており、この取り出されたモータ軸50Aの端部に
は、駆動側プーリ52が同軸に固定されている。尚、こ
のチルトモータ50は、この一実施例においては、可逆
転可能なステッピングモータから構成されている。
【0016】また、一方の起立片34Aを貫通して外方
に取り出された一方の支軸40Aには、従動側プーリ5
4が同軸に固定されており、駆動側プーリ52と従動側
プーリ54との間には、エンドレスベルト56が動力伝
達可能に掛け渡されている。このようにして、チルトモ
ータ50が図中反時計方向に起動することにより、レン
ズユニット36は水平位置から垂直位置に向けて回動駆
動(チルト駆動)され、一方、図中時計方向に起動する
ことにより、レンズユニット36は垂直位置から水平位
置に向けて回動駆動(チルト駆動)されることになる。
【0017】ここで、このチルトモータ50は、この一
実施例においては、上述した第4象限に相当する領域に
のみ配設されるように規制されている。この結果、この
チルトモータ50が、レンズユニット36の回動を何ら
阻害すること無く、また、監視用カメラ10の全体のサ
イズを大型化すること無く、全体構成の小型化を促進す
ることが出来ることになる。
【0018】また、この一実施例においては、チルト機
構12を内蔵した状態でカメラ本体14を構成している
ので、パン機能及びチルト機能の両方を有する従来のチ
ルト機構にカメラ本体を接続することにより、カメラ本
体をパン駆動及びチルト駆動する場合と比較して、監視
用カメラ10の全体構成を小型・軽量化することが可能
となる。
【0019】更に、この一実施例においては、レンズユ
ニット36をチルト自在に支持する取付用フレーム34
を、カメラ本体14を構成するビデオ回路基板30上に
固定するようにしているので、取付用フレーム34が固
定される取付基台を別途設け、この取付基台にビデオ回
路基板を固定させる構成と比較して、監視用カメラ10
の全体構成を小型・軽量化、及び、低廉化することが可
能となる。
【0020】また、この一実施例においては、レンズユ
ニット36は、その長手方向に関しての略中央部におい
て、取付用フレーム34の一対の起立片34A、34B
に支軸40A、40Bを介して、チルト自在に軸支され
ている。この結果、レンズユニット36を覆うドームカ
バー24のサイズを最小に抑制し、全体構成を小型・軽
量化することが可能となる。
【0021】{チルト位置検出機構58の説明}また、
このチルト機構12には、レンズユニット36の回動位
置、即ち、チルト位置を検出するためのチルト位置検出
機構58が取り付けられている。このチルト位置検出機
構58は、図5に示すように、他方の起立片34Bを貫
通して外方に取り出された支軸40Bに同軸に固定され
たチルト歯車60と、このチルト歯車60に噛合する検
出歯車62Aを備え、この検出歯車の回転量に基づいて
レンズユニット36のチルト方向の回転量を検出するチ
ルト回転量検出ユニット62とを備えて構成されてい
る。このチルト回転量検出ユニット62は、チルト位置
検出用ケーブル64を介して、ビデオ回路基板30に接
続されている。
【0022】尚、チルトモータ50は、チルトモータ制
御用ケーブル66を介してビデオ回路基板30に接続さ
れている。このように、この一実施例では、チルト位置
検出用ケーブル64及びチルトモータ制御用ケーブル6
6は、共にビデオ回路基板30に接続されているが、単
に、ビデオ回路基板30を接続基板として通過している
だけで、後述するメインフレキシブルフラットケーブル
68を介して上述しメイン基板22の制御部18に接続
されている。
【0023】即ち、この一実施例においては、ビデオ回
路基板30に、カメラ本体14とメイン基板22とを電
気的に接続する際の接続基板としての機能を付加してい
る。これにより、接続基板を別途設ける構成と比較し
て、装置の小型・軽量化、及び、低廉化を達成すること
が出来る。
【0024】ここで、この制御部18においては、チル
ト回転量検出ユニット62からの検出情報に基づき、図
示しない基準位置(例えば、水平位置)からの回動量
(即ち、チルト量)を算出することにより、レンズユニ
ット36の現在のチルト位置を検出するように設定され
ている。
【0025】以上のようにチルト機構12は構成されて
いるので、制御部18の制御のもとで、チルトモータ5
0が起動することにより、レンズユニット36は上述し
た水平位置と垂直位置との間でチルト駆動されることと
なり、そのチルト位置情報は、チルト位置検出機構58
で検出され、この検出結果は制御部18に送られて、こ
の制御部18おいてレンズユニット36のチルト位置は
常時検出されることになる。
【0026】{パン機構16の説明}上述したメイン基
板22は、円筒状カバー26の底部に固定されており、
このメイン基板22の直上方には、図示しないスペーサ
を介して所定間隔を置いた状態で、取付ベース70が円
筒状カバー26に固定された状態で配設されている。こ
の取付ベース70上に、カメラ本体14を(従って、レ
ンズユニット36)を上述した垂直軸線回りに回転駆動
(即ち、パン駆動)するためのパン機構16が取り付け
られている。
【0027】このパン機構16は、取付ベース70の上
方に支柱72を介して所定間隔を開けて固定されたパン
ベース74を備えている。このパンベース74上には、
垂直軸線回りに回動自在に回転台76が支持されてお
り、この回転台76上には、上述したビデオ回路基板3
0がスペーサ78を介して固定されている。即ち、この
回転台76上には、カメラ本体14がこれと一体的に回
転するように載置されている。また、この回転台76
は、パンベース74上に上スラストベアリング80を介
して、垂直軸線回りに回動自在に支持されている。
【0028】ここで、回転台76、上スラストベアリン
グ80、パンベース74の中央部には、開口82,8
4,86が夫々形成されており、これら開口82,8
4,86を順次介して,中空円筒状の支軸88が上方か
ら挿入されている。そして、この支軸88の下端はパン
ベース74より下方に取り出されている。尚、この支軸
88は、回転台76の開口82に圧入されることによ
り、回転台76にこれと一体的に回転するように固定さ
れている。
【0029】また、この支軸88のパンベース74から
下方に取り出された部分の外周には、回転台76を回転
駆動するための従動歯車90が同軸に固定されており、
この従動歯車90とパンベース74との間には、従動歯
車90及びこれが固定された支軸88の下端部をバンベ
ース74に対して回転自在に支持するための下スラスト
ベアリング92が介設されている。尚、上述した支軸8
8の下端面は、従動歯車90の下面から下方に突出し、
取付ベース70の上面近傍で終端している。
【0030】ここで、支軸88自体は、既に上述したよ
うに、上スラストベアリング80によりパンベース74
に対して垂直軸線回りに回動自在に支持されているの
で、この一実施例においては、下スラストベアリング9
2は、パンベース74から直接に規定される上板と、従
動歯車90から直接に規定される下板と、これら上板と
下板との間に介設される複数のベアリングボール92A
と、これらベアリングボールを所定位置に保持するため
のリテイナー92Bとから構成されている。換言すれ
ば、この一実施例においては、下スラストベアリング9
2は、ベアリングボール92Aとリテイナー92Bのみ
から構成され、上板と下板とを直接的には備えていない
ように構成されている。
【0031】このようにこの一実施例において下スラス
トベアリング92を構成することにより、この監視カメ
ラ10の垂直軸線に沿うサイズを小型化させることが出
来ることになる。一方、上述した取付ベース70上に
は、これと従動歯車90との間に位置した状態で、略円
筒状のフレキシブルケーブルガイド94が固定されてい
る。ここで、図6に示すように、このフレキシブルケー
ブルガイド94内に突出する支軸88の突出端部には、
支軸88内からのメインフレキシブルフラットケーブル
68の取り出しを許容するための切り欠き96が厚さ方
向に貫通した状態で形成されている。また、このフレキ
シブルケーブルガイド94には、支軸88から切り欠き
96を介して取り出されたメインフレキシブルフラット
ケーブル68を外部に導出するための導出溝94Aが厚
さ方向に貫通した状態で形成されている。
【0032】また、取付ベース70のフレキシブルケー
ブルガイド94よりも外周に位置する部分には、この導
出溝94Aから導出されたメインフレキシブルフラット
ケーブル68が挿通されるスリット98が厚さ方向に貫
通した状態で、且つ、下端面に開口した状態で形成され
ている。そして、このスリット98ら導出されたメイン
フレキシブルフラットケーブル68は、上述したメイン
基板22の制御部18に図示しないコネクタを介して電
気的に接続されている。尚、上述した切り欠き96の形
状に関しては、後に詳細に説明する。
【0033】このように、この一実施例においては、底
部に位置するメイン基板22と上部に位置するビデオ回
路基板30とを電気的に接続するメインフレキシブルフ
ラットケーブル68は、一端をビデオ回路基板30にコ
ネクタを介して接続され、支軸88の中心部にこれの軸
方向に沿って貫通した状態で形成された中空部を通り、
この支軸88の下端部から切り欠き96を介して径方向
に沿ってフレキシブルケーブルガイド94内に取り出さ
れ、これに形成された導出溝94Aを介して、フレキシ
ブルケーブルガイド94外に取り出され、取付ベース7
0に形成されたスリット98を介して、取付ベース70
とメイン基板22との間の空間内に取り出され、この
後、図示しないコネクタを介して、他端をメイン基板2
2に接続されるように構成されている。
【0034】従って、この一実施例によれば、メインフ
レキシブルフラットケーブル68は、回転台76、パン
ベース74、取付ベース70の夫々から、半径方向外方
の領域を通過しなくて済むので、パンベース74及び取
付ベース70の外周面に密着した状態で円筒状カバー2
6を形成することが出来る。この結果、監視用カメラ1
0の径方向のサイズをコンパクトに押えて、監視用カメ
ラ10の全体の小型化を促進することが出来ることにな
る。
【0035】また、このパン機構16は、回転台76を
回転駆動(即ち、この回転台76上に載置されたカメラ
本体14をパン駆動)するためのパンモータ100を備
え、このパンモータ100は、取付ベース70上にこれ
のモータ軸100Aが水平軸線に沿って延出するように
して固定されている。このパンモータ100のモータ軸
100Aには、はすば歯車から構成される駆動歯車10
2が同軸に固定されており、この駆動歯車102には、
垂直軸線回りに回動自在に軸支された伝達歯車104の
はすば歯車104Aに噛合している。ここで、伝達歯車
104は、はすば歯車104Aと同軸に平歯車104B
を備えており、この平歯車104Bには、第1の中間歯
車106Aが噛合すると共に、この第1の中間歯車10
6Aに同軸に固定された第2の中間歯車106Bが、上
述した従動歯車90に噛合している。
【0036】このようにして、従動歯車90(従って、
これと一体回転するように連結された回転台76、及
び、この回転台76上に載置されたカメラ本体14)
は、パンモータ100が一方向に起動することにより、
図中時計方向に沿って回転駆動(パン駆動)され、他方
向に起動することにより、図中反時計方向に沿って回転
駆動(パン駆動)されることになる。
【0037】{パン位置検出機構108の説明}また、
このパン機構16には、回転台76の回動位置、即ち、
パン位置を検出するためのパン位置検出機構108が取
り付けられている。このパン位置検出機構108は、従
動歯車90に第2の中間歯車106Bが噛合する位置と
は異なる位置で噛合するパン歯車110と、このパン歯
車110に同軸に固定された取出歯車112に噛合する
検出歯車114Aを備え、この検出歯車の回転量に基づ
いて回転台76の回転量を検出するパン回転量検出ユニ
ット114とを備えて構成されている。
【0038】このパン回転量検出ユニット114は、図
示しないパン位置検出用ケーブルを上述したスリット9
8を挿通して、図示しないコネクタを介した状態で、上
述した制御部18に電気的に接続されている。そして、
この制御部18においては、パン回転量検出ユニット1
14からの検出情報に基づき、図示しない基準位置(例
えば、待機状態を規定する回動位置)からのパン量(即
ち、揺動量)を算出することにより、レンズユニット3
6の現在のパン位置を検出するように設定されている。
【0039】以上のようにパン機構16は構成されてい
るので、制御部18の制御のもとで、パンモータ100
が起動することにより、カメラ本体14は全体としてパ
ン駆動されることとなり、そのパン位置情報は、パン位
置検出機構108で検出され、この検出結果は制御部1
8に送られて、この制御部18おいてレンズユニット3
6のパン位置は常時検出されることになる。
【0040】{メインフレキシブルフラットケーブル6
8の支軸88への取付態様の説明}次に、上述したパン
機構16において説明したメインフレキシブルフラット
ケーブル68の支軸88への取付態様について、図6乃
至図8を参照して説明する。
【0041】まず、図7に拡大した状態で示すように、
上述した切り欠き96は、互いに対向するように配設さ
れた凹面96A及び凸面96Bの間の空間として規定さ
れ、これら凹面96A及び凸面96Bは、夫々滑らかな
曲面(円弧状面)から構成されている。尚、これら凹面
96A及び凸面96Bは、図7に示すように、メインフ
レキシブルフラットケーブル68がこれら曲面の曲げ方
向と同様な方向に曲げ変形された状態で、切り欠き96
の下方開口端から挿入されるに、最低限必要とされる間
隔だけ離間した状態で対向するように設定されている。
【0042】ここで、凹面96Aは、図7に示すよう
に、メインフレキシブルフラットケーブル68の取出方
向に沿って凹むように、また、凸面96Bは、該取出方
向に沿って突出するように夫々規定されている。このよ
うに切り欠き96を形成することにより、ここを通るメ
インフレキシブルフラットケーブル68は、支軸88の
外方に取り出される状態で、取出方向とは反対方向に一
旦向かわさせられ、図6に示すように、その中途部にお
いて大き曲率なで所謂Uターンする状態で、折り返され
ることになる。
【0043】この結果、上述したパン機構16の動作に
基づいて、従動歯車90が回転駆動され、これにより、
従動歯車90に固定された支軸88が回転されることに
なるが、図8には、支軸88が図6に示す状態から、反
時計方向に回転駆動された状態が示されている。これら
図6及び図8から明らかな通り、支軸88の回転に伴
い、メインフレキシブルフラットケーブル68における
折り返し部の位置は、順次移動(遷移)して、同一部位
が繰り返して折り曲げ力を受けることが確実に抑制され
ることになる。このようにして、この一実施例によれ
ば、支軸88の回転に伴うメインフレキシブルフラット
ケーブル68の破断の可能性が小さくなり、耐久性が向
上すると共に、信頼性の向上が図られることになる。
【0044】また、上述した様に、切り欠き96を互い
に対向する円弧状の凹面96A及び凸面96Bから構成
しているので、ストレート状の切り欠きをメインフレキ
シブルフラットケーブル68が挿通する場合と比較し
て、より確実に、メインフレキシブルフラットケーブル
68は凹面96A及び凸面96Bの夫々の表面に摩擦係
合することになる。この結果、この一実施例において
は、メインフレキシブルフラットケーブル68は、単に
切り欠き96を挿通されるだけで、何ら固定具を用いる
事無く、支軸88に取り付けられることになる。従っ
て、この監視カメラ10の組み立て時において固定動作
を省略させることによる組み立て工数の減少を図ること
出来ると共に、固定具の不使用による部品点数の減少を
図ることが出来、これによりコストの低廉化を効果的に
達成することが出来ることになる。
【0045】[制御系の説明]次に、図3のブロック図
及び図9以下のフローチャートを参照して、この監視用
カメラ10の制御系の構成及び制御動作を説明する。
【0046】{制御系の構成の説明}先ず、図3を参照
して、この監視用カメラ10の制御系の構成を説明す
る。
【0047】上述したように、メイン基板18に規定さ
れた制御部18は、内部に、コントロール回路部18A
と、このコントロール回路部18Aに各々接続された通
信ドライブ部18B、モータドライブ部18C、位置検
出部18Dとを主として備えて構成されている。また、
上述したビデオ回路基板30には、タイミング発生部3
0Aと、ビデオ信号発生部30Bと、アイリスドライブ
回路30Cと、オートフォーカス回路30Dとが設けら
れ、レンズユニット36に上述したように設けられた構
成部分と適宜接続されている。
【0048】尚、レンズユニット36は、上述した構成
部分の他に、CCDセンサ48を駆動するためのCCD
ドライブ回路116と、CCDセンサ48から出力され
てきた信号を一旦保持するためのサンプルホールド回路
118と、パワーズーム機構42による撮像レンズのズ
ーム位置を検出するためのズーム位置検出機構120
と、オートフォーカス機構46による撮像レンズのフォ
ーカス位置を検出するためのフォーカス位置検出機構1
22とを更に備えて構成されている。
【0049】ここで、レンズユニット36におけるCC
Dセンサ48は、ビデオ回路基板30のタイミング発生
部30Aにより生成された信号を、レンズユニット36
のCCDドライブ回路116を通して作られた駆動パル
ス信号により動作するように構成されている。また、C
CDセンサ48からの出力は、サンプルホールド回路1
18を経て、ビデオ回路基板30のビデオ信号処理部3
0BでNTSC等のビデオ信号に変換処理される。そし
て、上述したタイミング発生部30A及びビデオ信号処
理部30Bは、CCDセンサ48のシャッタ速度及びア
イリスの開放程度を、制御部18におけるコントロール
回路部18Aにより指示されるように構成されている。
【0050】一方、ビデオ回路基板30のビデオ信号処
理部30Bは、アイリスの制御信号(即ち、アイリスの
開放程度を指示する信号)をアイリスドライブ回路30
Cに送り、このアイリスドライブ回路30Cは、このア
イリス制御信号に基づき、レンズユニット36のアイリ
スモータ44Aを駆動制御するように構成されている。
また、オートアイリス機構44からは、絞りの現在レベ
ルがビデオ信号処理部30Bに返され、この絞りの現在
レベルに基づき、制御部18のコントロール回路部10
Aは、その時の絞りのF値を、検出することが出来るよ
うに構成されている。
【0051】また、ビデオ回路基板30のオートフォー
カス回路30Dは、ビデオ信号処理部64からビデオ信
号の一部を受け取り、これをAD変換してデジタル化さ
れたデータに基づき、画像のコントラストレベルを検出
し、この検出結果を制御部18のコントロール回路部1
8Aに出力するように構成されている。このコントロー
ル回路部18Aは、フォーカスレンズを駆動することに
よる画像のコントラストの変化を検出し、コントラスト
の最も高い位置を、ピントの合った位置と規定するよう
に、オートフォーカス制御動作を行うように構成されて
いる。
【0052】また、制御部18のコントロール回路部1
8Aは、図示していないが、主として、AD変換機能及
び非同期のシリアル通信機能を持ったCPUと、このC
PUが動作するに必要なRAM及びROMとを備えて構
成されている。そして、CPUは、ビデオ回路基板30
のタイミング発生部30Aにシャッタ速度等を指示し、
ビデオ回路基板30のビデオ信号処理部30Bに明るさ
及びアイリス等の制御量を指示すると共に、アイリスの
現在のF値を読み取り、各駆動部の状況を位置検出部1
8Dからの出力をAD変換することにより検出しなが
ら、各モータをモータドライブ部18Cを介して駆動制
御し、ホストコンピュータ124からの命令の解読とこ
の命令に基づく実行とを行うように構成されている。
【0053】ここで、このCPUにおけるホストコンピ
ュータ124との通信は、通信ドライブ部18Bにおい
て行われるように構成されている。また、この通信ドラ
イブ部18Bは、ホストコンピュータ124のみなら
ず、他の監視用カメラ10A、18B、…とも通信する
ことが出来るように構成されている。即ち、この監視用
カメラ10は、複数の通信回路を有しており、これによ
り複数の監視用カメラ10A、10B、…とホストコン
ピュータ124とがループ接続されるように構成されて
いる。
【0054】具体的には、図9に示すように、ホストコ
ンピュータ124にこの一実施例の監視用カメラ10が
通信ケーブル126Aを介して接続され、この監視用カ
メラ10に、第1の他の監視用カメラ10Aが通信ケー
ブル126Bを介して接続され、この第1の他の監視用
カメラ10Aに、第2の他の監視用カメラ10Bが通信
ケーブル126Cを介して接続されている。
【0055】尚、この一実施例において最終接続機器と
される第2の他の監視用カメラ10Bが、ホストコンピ
ュータ124と接続されるか否かに関しては、ホストコ
ンピュータ124の持つシステムの制御方式によるもの
であり、この一実施例においては、接続ケーブル126
Dを破線で示すように、最終接続機器としての第2の他
の監視用カメラ10Bは、ホストコンピュータ124と
は接続されていない。
【0056】このように複数の監視用カメラ群10、1
0A、10Bはホストコンピュータ124と接続されて
いるので、ホストコンピュータ124からの命令は、先
ず、この一実施例の監視用カメラ10に伝達され、この
監視用カメラ10を経て第1の他の監視用カメラ10A
に伝達され、この第1の他の監視用カメラ10Aを経
て、第2の他の監視用カメラ10Bに伝達されることに
なる。また、第2の他の監視用カメラ10Bからの情報
は、第1の他の監視用カメラ10A、この一実施例の監
視用カメラ10を順次経て、ホストコンピュータ124
に伝達さることになる。
【0057】尚、この一実施例においては、ホストコン
ピュータ124と監視用カメラ群10、10A、10B
とは、図9に示すようなループ状の接続態様に限定され
ることなく、図10に変形例として示すように、ホスト
コンピュータ124と監視用カメラ群10、10A、1
0Bとは、各々接続ケーブル126A、126B、12
6Cを介して個別に接続されるようにしても良い。
【0058】一方、上述したメイン基板22には、制御
部18及び電源部20の他に、混合・分離回路部128
が設けられている。この混合・分離部128を備えるこ
とにより、電源にビデオ信号を乗せて出力することが出
来ると共に、入力された電源からビデオ信号成分を取り
だし、電源成分のみを電源部20に供給することが出来
ることになる。これにより、例えばホストコンピュータ
124等との通信が無ければ、同軸ケーブル1本でこの
監視用カメラ10を設置することが出来ることになる。
尚、電源部20は、各回路部に必要な電圧・電流を供給
することが出来るように構成されている。
【0059】また、上述した制御部18のモータドライ
ブ部18Cは、レンズユニット36に装着されたフォー
カスモータ46A及びズームモータ42Aと、チルト機
構12に備えられたチルトモータ50と、パン機構16
に備えられたパンモータ100とに夫々対応したドライ
ブ回路を備えている。尚、この一実施例においては、フ
ォーカスモータ46A及びズームモータ42AはDCモ
ータであり、チルトモータ50及びパンモータ100は
ステッピングモータであり、上述したドライブ回路は、
DCモータ及びステッピングモータに夫々対応した状態
で構成されている。
【0060】また、上述した制御部18の位置検出部1
8Dは、チルト位置検出機構58、パン位置検出機構1
08、ズーム位置検出機構120、フォーカス位置検出
機構122に各々DC電圧を供給すると共に、各検出機
構58、108、120、122から出力された検出信
号を、コントロール回路部18AのCPUのA/D変換
端子に出力するように接続されている。
【0061】{レンズユニット36の制御動作の説明}
次に、以下に示す表1を参照して、制御部18における
レンズユニット36の制御態様を説明する。
【0062】
【表1】 −−制御動作の概要の説明−− 先ず、表1に示すように、制御部18は、レンズユニッ
ト36におけるビデオ信号に関する制御モードとして、
「ホワイト」モード、「AE」モード、「シャッタ」モ
ード、「アイリス」モード、「ゲイン」モード、「露出
補正」モードの合計6つの制御モードを備えており、こ
れらビデオ信号に関する制御モードのほかに、レンズユ
ニット36に内蔵されたモータに関する制御モードとし
て、ズームモータ42Aを制御するための「ズーム」モ
ードと、フォーカスモータ46Aを制御するための「フ
ォーカス」モードとの2つの制御モードを備えている。
【0063】−−「ホワイト」モードの説明−− 「ホワイト」モードは、ホワイトバランスを調整するた
めの制御モードであり、自動的に最適のホワイトバラン
スをとる{オートホワイト}と、室内の色温度に設定す
るための{室内ホワイト}と、屋外の色温度に設定する
ための{屋外ホワイト}との、合計3種類の制御内容が
ある。
【0064】−−「AE」モードの説明−− 「AE」モードは、自動露出に関する制御モードであ
り、露出は、CCDセンサ48におけるシャッタ速度
と、オートアイリス機構44における絞り値と、ビデオ
AGCアンプのゲインの3つの制御要素に基づき決定さ
れるように設定されている。そして、この一実施例にお
いては、「AE」モードとしては、3つの制御要素の全
てを内部設定された条件で設定するための2種類の[オ
ートAE]と、何れか1つの制御要素を任意に指定する
ことの出来る3種類の[優先AE]と、全ての制御要素
を任意に設定することの出来る[マニュアルAE]とが
ある。尚、[マニュアルAE]は、[オートAE]をオ
フすることにより設定される。
【0065】ここで、[オートAE]としては、最適動
作条件が内部設定により指定されて自動露出を実行する
ための{フルオートAE}と、アイリスモータ44Aの
動作を極力制限するように内部設定により指定されて自
動露出を実行するための{アイリス保護オートAE}と
の、合計2種類の制御内容がある。この{アイリス保護
オートAE}は、この一実施例の制御上の特徴の一つを
構成するものであり、以下に、この制御手順を、図11
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0066】**{アイリス保護オートAE}の説明*
* 先ず、この{アイリス保護オートAE}が設定される
と、制御部18は、CCDセンサ48の検出結果に基づ
き、CCDセンサ48への現在の入射光量をチェックす
る(ステップS10)。そして、このチェック結果に基
づき、入射光量が変化したかを判断し(ステップS1
2)、入射光量が変化していないと判断される場合(即
ち、ステップS12でNO)には、元のステップS10
に戻り、これ以下の制御手順を繰り返し実行する。
【0067】一方、上述したステップS12でYESと
判断される場合、即ち、入射光量に変化が生じたと判断
される場合には、ビデオAGCアンプのゲインを所定量
だけ調整する(ステップS14)。尚、詳細は省略する
が、入射光量が増大する方向に変化した場合には、ゲイ
ンを小さくする方向に調整し、入射光量が減少する方向
に変化した場合には、ゲインを大きくする方向に調整す
るように設定されている。そして、ゲインの現在量と、
CCDセンサ48におけるシャッタ速度の現在量を夫々
読み取り(ステップS16)、両者のEv値に換算した
値の和が、所定の制限値Aを越えているかを判断する
(ステップS18)。
【0068】ここで、ゲインの現在量とシャッタ速度の
現在量との和が所定の制限値Aを越えていないと判断さ
れる場合(即ち、ステップS18でNO)には、変化さ
せた後のゲインの現在値が所定の制限値Bを越えている
かを判断する(ステップS20)。そして、ゲインの現
在値が所定の制限値Bを越えていないと判断される場合
(即ち、ステップS20でNO)には、現在設定されて
いるゲイン・シャッタ速度・絞りで適正露出が得られて
いるかを判断する(ステップS22)。
【0069】そして、適正露出が得られていると判断さ
れる場合(即ち、ステップS22でYES)には、上述
したステップS10に戻り、入射光量チェック以下の制
御手順を繰り返し実行する。一方、適正露出が得られて
いないと判断される場合(即ち、ステップS22でN
O)には、上述したステップS14に戻り、再び、ゲイ
ン調整以下の制御手順を繰り返し実行する。
【0070】また、上述したステップS20においてY
ESと判断される場合、即ち、ゲインの現在値が所定の
制限値Bを越えていると判断される場合には、これ以上
ゲイン調整をすることが出来ないので、次に、シャッタ
速度を所定量だけ変更する(ステップS24)。尚、詳
細は省略するが、入射光量が増大する方向に変化した場
合には、シャッタ速度を速くする方向に変更し、入射光
量が減少する方向に変化した場合には、シャッタ速度を
遅くする方向に変更するように設定されている。
【0071】この後、現在設定されているゲイン・シャ
ッタ速度・絞りで適正露出が得られているかを判断する
(ステップS26)。そして、適正露出が得られている
と判断される場合(即ち、ステップS26でYES)に
は、上述したステップS10に戻り、入射光量チェック
以下の制御手順を繰り返し実行する。一方、適正露出が
得られていないと判断される場合(即ち、ステップS2
6でNO)には、上述したステップS14に戻り、再
び、ゲイン調整動作以降の制御手順を繰り返し実行す
る。
【0072】一方、上述したステップS18でYESと
判断される場合、即ち、ゲインの現在値と、CCDセン
サ48におけるシャッタ速度の現在値との和が、所定の
制限値Aを越えていると判断される場合には、この時点
で初めて、オートアイリス機構44のアイリスモータ4
4Aを駆動して、絞りを所定量だけ変更する(ステップ
S28)。尚、詳細は省略するが、入射光量が増大する
方向に変化した場合には、絞りを絞る方向に変更し、入
射光量が減少する方向に変化した場合には、絞りを開く
方向に変更するように設定されている。
【0073】この後、ゲイン及びシャッタ速度を夫々初
期設定値に戻す(ステップS30)。そして、上述した
ステップS10に戻り、変更された絞りのもとで、再
び、入射光量のチェック以下の制御動作を繰り返し実行
する。
【0074】以上詳述したように、この一実施例の{ア
イリス保護オートAE}の制御手順は構成されているの
で、入射光量の変化に伴い実行される自動露出動作にお
いては、先ず、ゲインを調整することにより適正露出が
得られるようにし、このゲインの変化で自動露出動作が
賄いきれなくなった場合に、次に、シャッタ速度を変化
させて、適正露出が得られるようにし、ゲインの調整で
も、シャッタ速度の変化でも自動露出動作が賄いきれな
くなった場合に、最後の手段として、オートアイリス機
構44のアイリスモータ44Aを駆動して、絞りを変化
させるように動作されることになる。
【0075】ここで、機械的な稼働部であるアイリス機
構は、その駆動時間に応じて寿命が短くならざるを得な
いものである。即ち、アイリス機構は、耐久性の点で問
題がある。しかしながら、上述したように、この一実施
例においては、自動露出制御動作において、先ず機械駆
動されることの無いゲインを調整し、次に機械駆動され
ることの無いシャッタ速度を変更し、最終的な手段とし
てアイリスを機械的に駆動するのみであるので、常時こ
のアイリス機構を駆動して絞り値を変更する従来構成と
比較して、アイリス機構の寿命を飛躍的に延ばすことが
可能となり、監視用カメラ10の耐久性を向上させて、
監視用カメラ10に対する信頼性の向上を図ることが出
来ることになる。
【0076】また、この一実施例においては、絞りの駆
動は極力制限され、絞り値は極力一定に保持されること
になる。このため、絞りによる焦点深度の効果がより安
定的に得られることになると共に、CCDセンサ48の
サチュレーション防止の効果も、より安定的に得られる
ことになる。
【0077】**[優先AE]の説明** また、上述した[優先AE]としては、シャッタ速度を
指定した上での自動露出を実行する{シャッタ}優先制
御と、絞り値を指定した上での自動露出を実行する{ア
イリス}優先制御と、ゲインを指定した上での自動露出
を実行する{ゲイン}優先制御との、合計3種類の制御
内容がある。これら3種類の優先AE制御は、夫々を指
定した後に、指定した制御所状態を表1に示す「シャッ
タ」モード、「アイリス」モード、「ゲイン」モードに
従って指定されるように構成されている。
【0078】尚、一旦指定した値は、仮にフルオート等
の制御が設定されて必要無くなったとしても、メモリに
記憶され、指定値の変更動作を実行しない限り、再度、
優先モードが指定された場合には、メモリされている値
で制御されるように構成されている。
【0079】また、上述したように、[AE]モードが
オフされているときに、[マニュアル露出]モードが切
り替え設定され、この場合、3つの制御値は指定された
値となり、指定されていない場合には、デフォルト値と
して予め設定されている初期設定値(リセット値)が自
動的に指定されるように構成されている。
【0080】−−「露出補正」モードの説明−− 一方、上述した「露出補正」モードは、画面の明るさを
制御する制御モードであり、この「露出補正」モードで
設定された値を基準にして、上述した「AE」モードが
制御されるように構成されている。そして、この「露出
補正」モードは、露出補正値をマニュアルにより設定す
ることの出来る{補正値設定}と、現在の画面の明るさ
より1段階明るくするための{アップ}と、現在の画面
の明るさより1段階暗くするための{ダウン}の、合計
3種類の制御内容を備えている。また、露出補正のオン
/オフの切り替えのための{オン/オフ}の制御内容が
あり、オン時に指定された制御内容で露出補正制御を実
行し、オフ時には露出補正が解除されるように構成され
ている。
【0081】−−「ズーム」モードの説明−− また、上述したレンズユニット36に内蔵されたモータ
に関する制御モードとしての「ズーム」モードは、パワ
ーズーム機構44のズームレンズの焦点距離を変更する
ための制御モードであり、直接に焦点距離を指定し、指
定した焦点距離となるようにズームモータ44Aを駆動
制御するための{ズーム設定}と、焦点距離が望遠方向
に変化するようにズームモータ44Aを駆動制御するた
めの{テレ}と、焦点距離が広角方向に変化するように
ズームモータ44Aを駆動制御するための{ワイド}
と、ズームモータ44Aの駆動を停止させるための{ス
トップ}との、合計4種類の制御内容を備えている。
尚、ズームレンズの焦点距離が望遠側及び広角側の夫々
の駆動範囲に達した時点で、ズームモータ44Aの駆動
は自動的に停止されるように構成されている。
【0082】−−「フォーカス」モードの説明−− 上述した「フォーカス」モードは、オートフォーカス機
構46を駆動するための制御モードであり、オートフォ
ーカスの制御内容として、常時オートフォーカス動作す
るように設定された{フルオート}と、一度ピントが合
うまで、又は、ピントが合わない場合には設定時間だけ
オートフォーカスしようと動作するように設定された
{ワンショット}と、上述した「ズーム」モードが実行
されるか、後述する「パン」モードもしくは「チルト」
モードが実行された後に、所定時間だけオードフォーカ
スを行い、{ワンショット}と同様な制御で終了するよ
うに設定された{タイム}との、合計3種類の制御内容
を備えている。
【0083】尚、上述した{ワンショット}の制御内容
は、単独で実行されるように設定されており、この制御
内容の実行後は、マニュアルフォーカス制御状態に復帰
するように設定されている。
【0084】ここで、オートフォーカスは便利な機能で
はあるが、上述した{フルオート}の制御内容を実行す
ることにより、常時フォーカスモータ46Aが駆動され
ることになるので、却って、レンズユニット36の機械
的な寿命の点で問題となる。しかしながら、この一実施
例における制御上の特徴の一つを構成しているものであ
るが、上述した{タイム}の制御内容を実行させること
により、オートフォーカスは、「ズーム」、「パン」、
「チルト」等の動作が実行されて、画像が変化したとき
にのみ、自動的に一定時間だけオートフォーカス動作
し、その後はオートフォーカス動作しないように設定さ
れている。即ち、この{タイム}の制御内容を実行しつ
つ、必要に応じて、{ワンショット}の制御内容を実行
させることで、実質的に{フルオート}の制御内容に近
いオートフォーカス機能が、フォーカスモータ46Aの
駆動を極力制限した状態で達成されることになる。
【0085】このようにして、この一実施例において
は、{タイム}の制御内容が実行されることにより、フ
ォーカスモータ46Aの駆動時間は制限されることにな
り、常時このオートフォーカス機構46を駆動してオー
トフォーカスさせている従来構成と比較して、オートフ
ォーカス機構46の寿命を飛躍的に延ばすことが可能と
なり、監視用カメラ10の耐久性を向上させて、監視用
カメラ10に対する信頼性の向上を図ることが出来るこ
とになる。
【0086】一方、上述した「フォーカス」モードは、
オートフォーカス機構46のマニュアル的な制御内容と
して、直接に焦点位置を指定し、この指定した焦点位置
にフォーカスレンズが移動するようにフォーカスモータ
46Aを制御する{フォーカス設定}と、遠方側にピン
トが合うようにフォーカスレンズ46Aを移動するよう
にフォーカスモータ46Aを制御する{遠へ}と、近方
側にピントが合うようにフォーカスレンズを移動するよ
うにフォーカスモータ46Aを制御する{近へ}と、駆
動させたフォーカスモータ46Aを停止させるための
{ストップ}との、合計4種類の制御内容を備えてい
る。
【0087】尚、フォーカスレンズの位置が遠方側及び
近方側の夫々の移動範囲に達した場合には、フォーカス
モータ46Aの駆動は自動的に停止するように構成され
ている。また、オートフォーカスとマニュアルフォーカ
スの切り替えのための{オン/オフ}の制御内容があ
り、オン時に指定された制御内容でオートフォーカス制
御を実行し、オフ時に指定された制御内容でマニュアル
制御を実行するように構成されている。
【0088】{チルト機構12及びパン機構16の制御
動作の説明}次に、以下に示す表2を参照して、制御部
18におけるチルト機構12及びパン機構16の制御態
様を説明する。
【0089】
【表2】 −−制御動作の概要の説明−− 先ず、表2に示すように、制御部18は、チルト機構1
2のチルトモータ50に関する制御モードとして「チル
ト」モードを、また、パン機構16のパンモータ100
に関する制御モードとして「パン」モードを備えてい
る。尚、以下の説明において、「チルト」モードと「パ
ン」モードとは、チルトモータ50及びパンモータ10
0の駆動軸線の延出方向が異なるのみで、制御内容は実
質的に同様であるので、「パン」モードのみを説明し、
「チルト」モードの説明を省略する。
【0090】−−「パン」モードの説明−− 上述したように、「パン」モードは、パン機構16のパ
ンモータ100を駆動制御するための制御モードであ
り、レンズユニット36の光軸の方向を設定し、その設
定された方向にレンズユニット36が向くようにパンモ
ータ100を駆動する{パン位置設定}と、レンズユニ
ット36が平面視で時計方向に回動するようにパンモー
タ100を駆動する{時計方向へ}と、レンズユニット
36が平面視で反時計方向に回動するようにパンモータ
100を駆動する{反時計方向へ}と、パンモータ10
0の駆動を停止させる{ストップ}と、速度制御に関す
る制御内容と、リセットに関する制御内容とがある。
【0091】ここで、速度制御に関する制御態様とし
て、予め設定された所定速度で常に動作する[一速度制
御]と、駆動条件によって高速/低速の何れかの速度で
選択的に駆動する[二速度制御]との、合計2種類の制
御態様がある。この速度制御に関する制御態様は、「パ
ン」モードに含まれる{同一速度オン/オフ}の制御内
容により選択される。即ち、この{同一速度オン/オ
フ}において、オン設定されることにより、[一速度制
御]の制御態様が選択設定され、{同一速度オン/オ
フ}において、オフ設定されることにより、[二速度制
御]の制御態様が選択設定されるように構成されてい
る。
【0092】また、上述した「パン」モードは、[二速
度制御]の制御態様が選択された際における高速度を設
定するための{高速度設定}と、低速度を設定するため
の{低速度設定}との2種類の速度設定のための制御内
容を更に備えている。
【0093】−−[二速度制御]の説明−− 次に、この[二速度制御]の制御態様が選択された際の
高速度又は低速度の選択動作を、図12に示すフローチ
ャートを参照して説明する。先ず、ステップS40でチ
ルトモータ50又はパンモータ100へ駆動が命令され
たと判断されると、その駆動命令が「プリセット」に関
する命令であるかを判断する(ステップS42)。
【0094】尚、この「プリセット」に関する駆動命令
とは、チルト位置及びパン位置が予め設定(即ち、プリ
セット)された状態で、例えば図示しないプリセット釦
を押すことにより、レンズユニット36が所定のチルト
位置及びパン位置に移動するように、チルトモータ50
及びパンモータ100を駆動させる駆動命令として定義
される。
【0095】ここで、このステップS42でYESと判
断される場合、即ち、駆動命令が「プリセット」に関す
ると判断される場合には、チルトモータ50及びパンモ
ータ100を共に高速度で駆動する駆動状態を選択設定
する(ステップS44)。そして、「チルト」モードの
{高速度設定}により設定された高速度で、チルトモー
タ50を駆動すると共に、「パン」モードの{高速度設
定}により設定された高速度で、パンモータ100を駆
動する(ステップS46)。
【0096】一方、上述したステップS42でNOと判
断される場合、即ち、駆動命令が「プリセット」に関す
るものではないと判断される場合には、次に、駆動命令
が上述した{パン位置設定}の制御内容における「チル
ト位置設定」に関する命令であるかを判断する(ステッ
プS48)。
【0097】このステップS48でYESと判断される
場合、即ち、駆動命令が「チルト位置設定」に関する命
令であると判断される場合には、チルトモータ50を高
速度で駆動する駆動状態を選択設定する(ステップS5
0)。そして引き続き、駆動命令が{パン位置設定}の
制御内容における「パン位置設定」に関する命令である
かを判断する(ステップS52)。
【0098】このステップS52でNOと判断される場
合、即ち、駆動命令が「チルト位置設定」に関する命令
のみであると判断される場合には、上述したステップS
46に進み、チルトモータ50のみを「チルト」モード
の{高速度設定}により設定された高速度で駆動する。
一方、上述したステップS52でYESと判断される場
合、即ち、駆動命令が「チルト位置設定」及び「パン位
置設定」に共に関する命令であると判断される場合に
は、パンモータ100を高速度で駆動する駆動状態を選
択設定し(ステップS54)、上述したステップ46に
進み、チルトモータ50及びパンモータ100を高速度
で駆動する。
【0099】また、上述したステップS48でNOと判
断される場合、即ち、駆動命令が「チルト位置設定」に
関する命令でないと判断される場合には、次に、駆動命
令が{パン位置設定}の制御内容における「パン位置設
定」に関する命令であるかを判断する(ステップS5
6)。このステップS56でYESと判断される場合、
即ち、駆動命令が「パン位置設定」に関する命令である
と判断される場合には、上述したステップS54に進
み、パンモータ100を高速度で駆動する駆動状態を選
択設定する。
【0100】一方、上述したステップS56においてN
Oと判断される場合、即ち、駆動命令が「プリセット」
に関するものでも、「チルト位置設定」に関するもので
も、「パン位置設定」に関するものでもないと判断され
る場合には、チルトモータ50をチルトモータ50を低
速度で駆動する駆動状態を選択設定し(ステップS5
8)、パンモータ100を低速度で駆動する駆動状態を
選択設定する(ステップS60)。そして、ステップS
46に進み、チルトモータ50を「チルト」モードの
{低速度設定}により設定された低速度で、また、パン
モータ100を「パン」モードの{低速度設定}により
設定された低速度で夫々駆動する。
【0101】即ち、この一実施例においては、駆動命令
が「プリセット」または「パン位置設定」または「チル
ト位置設定」に関する命令であると判断された場合にの
み、対応するチルトモータ50及び/又はパンモータ1
00は高速度で駆動され、これら「プリセット」、「パ
ン位置設定」、「チルト位置設定」の何れでもない場合
には、対応するチルトモータ50及び/又はパンモータ
100は低速度で駆動されることになる。
【0102】尚、「パン」モード時における{時計方向
へ}及び{反時計方向へ}と、「チルト」モード時にお
ける{上方向へ}及び{下方向へ}とは、「プリセッ
ト」、「パン位置設定」、「チルト位置設定」の何れで
もないので、これらの駆動命令が出された場合には、低
速度での駆動状態が自動的に設定されることになる。
【0103】この結果、この一実施例によれば、「プリ
セット」または「パン位置設定」または「チルト位置設
定」のように、予め移動先、即ち、移動目標位置が設定
されている場合には、パン駆動及び/又はチルト駆動
は、高速で行われることになり、これにより、駆動時間
の短縮化を図ることが出来ることになる。一方、{時計
方向へ}や{反時計方向へ}のように、移動先を定めず
にレンズユニット36をパン駆動及び/又はチルト駆動
する場合には、レンズユニット36は低速で駆動される
ことになるので、情報の転送時間等により、レンズユニ
ット36の実際の指向方向と、写し出されている画像と
の間にずれが生じる場合において、このずれを最小限に
抑制することが出来、操作性の向上を図ることが出来る
ことになる。
【0104】即ち、この一実施例においては、この監視
用カメラ10を遠隔操作する操作者は、これをパン駆動
及び/又はチルト駆動する際に、例えば、プリセット釦
を押して、レンズユニット36をプリセット位置に移動
させようとする場合において、その駆動速度を何ら意識
する事無く、又は、駆動速度を何ら設定する事無く、単
にプリセット釦を押せば、レンズユニット36は高速度
でプリセット位置に移動することになる。また、例え
ば、この監視用カメラ10に写った不審者を追跡するた
めに、{時計方向へ}を指示する釦を押して、レンズユ
ニット36を時計方向にパン駆動させる場合において、
その駆動速度を何ら意識する事無く、又は、駆動速度を
何ら設定する事無く、単に{時計方向へ}を指示する釦
を押すこととにより、レンズユニット36は低速度で時
計方向にパン駆動されることになる。
【0105】このように、この一実施例においては、そ
の駆動状態に最適する駆動速度が予め定められているの
で、操作者は駆動速度を意識する事無く、又は、駆動速
度を設定する事無く作業することが出来、作業性の向上
を図ることが出来ることになる。
【0106】−−リセット動作の説明−− 尚、上述したリセットに関する制御内容として、レンズ
ユニット36の位置に関する{位置リセット}と、レン
ズユニット36の駆動速度に関する{速度リセット}と
の合計2種類の制御内容がある。ここで、表2に示す通
り、{位置リセット}が設定されることにより、レンズ
ユニット36の位置の初期化が実行され、これにしたが
って、レンズユニット36は、[チルト」モードにおい
てはチルト方向の駆動範囲の中央位置に、「パン」モー
ドにおいてはパン方向の駆動範囲の中央位置に、夫々強
制的に移動される様に構成されている。
【0107】また、{速度リセット}が設定されること
により、「チルト」モードにおいては、チルトモータ5
0の駆動速度を初期設定値に強制設定すると共に、二速
度制御状態となし、また、「パン」モードにおいては、
パンモータ100の駆動速度を初期設定値に強制設定す
ると共に、二速度制御状態となすように構成されてい
る。
【0108】尚、従来のビデオ信号、ズームレンズ、チ
ルト機構12、及び、パン機構16の制御は、ホストコ
ンピュータ等の全体制御装置が、複数の制御命令を一つ
の命令文にまとめて送るように構成されていたが、この
一実施例における監視用カメラ10は、複数の命令を同
時に実行することが出来るように構成されている。
【0109】−−他のモードの説明−− また、制御部18の制御モードとしては、上述した種々
のモードのほかに、「プリセット」モード、「追尾」モ
ード、「ステータス要求」モード、「タイマー」等の制
御モードがある。
【0110】−−「プリセット」モードの説明−− ここで、「プリセット」モードとしては、予め制御の状
態を指定する{指定制御}と、指定した状態に制御させ
る{実行制御}とがある。{指定制御}及び{実行制
御}は、プリセット番号を付すことにより、複数行い得
るものである。また、1つのプリセット番号で全てのモ
ードの制御指定をすることが出来るが、全てを指定しな
くても良いことは言うまでもない。また、指定しないモ
ードの制御は、「実行制御}が行われたときに、それ以
前の状態を継続する様に構成されている。
【0111】そして、{指定制御}としては、プリセッ
ト番号の後に指定したいモードの制御をホストコンピュ
ータ124等から命令する第1の方法と、監視用カメラ
10自体を希望する設定条件に状態を合わせてからプリ
セット番号を指定する第2の方法との、大別して2つの
方法がある。第2の方法は、設定するモードを指定する
ことも出来るように成されている。これは、単にパンチ
ルトの位置のみを指定したい場合等の利用に便利であ
る。
【0112】−−「追尾」モードの説明−− また、上述した「追尾」モードは、複数台の監視用カメ
ラ10、10A、10B、……で監視する場合に、1台
の監視用カメラの監視位置を移動させることにより、他
のカメラも、その監視位置を写し出すことが出来るよう
に、追従して移動するように設定された制御モードであ
る。
【0113】この「追尾」モードにおいては、予めグル
ープとなる監視用カメラの指定、グループ番号、カメラ
の座標等が設定される。ここで、グループとは、グルー
プ内の何れかの監視用カメラのパンチルト位置を変えた
ときに、同時に、その監視用カメラの写している方向に
向けたい監視用カメラ、もしくは、同時にカメラのパン
チルト位置等を動作させたいカメラの集合として規定さ
れる。即ち、監視を確実に実行しようとすると、広い監
視範囲で多数の監視用カメラを使用することとなるた
め、設置場所により、共に追尾動作させたい監視用カメ
ラのグループ(集合)が異なることになる。また、1台
の監視用カメラでも監視する方向によっては、所属する
グループが異なったり、また、多数の場所があることに
より、多数のグループを扱うことが出来るようにするた
めに、グループ番号が必要となる。
【0114】次に、図13を参照して、「追尾」モード
における座標の設定の方法を説明する。
【0115】ここで、仮に、部屋の内部を監視すること
にすると、部屋の1つのコーナに座標の原点を設定す
る。この原点に対しての各監視用カメラの位置C1,C
2,C3の座標を、各監視用カメラ毎に設定する。例え
ば、第1の監視用カメラ10であれば、C1(x1,y
1,z1)、第2の監視用カメラ10Aであれば、C2
(x2,y2,z2)、第3の監視用カメラ10Bであ
れば、C3(x3,y3,z3)と夫々設定する。
【0116】次に、予め座標の判っている位置P1に望
遠状態で第1の監視用カメラ10の位置C1を合わせ、
位置P1の座標と位置合わせ動作の完了信号を監視用カ
メラ10に送る。このとき、第1の監視用カメラ10に
関しては、パン方向の中央位置(リセット位置)Aに対
して角度θ、チルト方向の中央位置(リセット位置)B
に対して角度φが夫々規定される。そして、上述した位
置C1及び位置P1との座標から計算により、第1の監
視用カメラ10の実際の備え付け位置を校正する。この
設定手順は、同一グループ内の複数の監視用カメラに対
しては、同一座標で行われる。
【0117】次に追尾動作を説明する。
【0118】この追尾動作においては、グループ内の1
台の監視用カメラは、「パン」モード、及び「チルト」
モードで動作される。動作している、もしくは、動作し
た監視用カメラからは、随時、画像の被写体位置を座標
情報として他の監視用カメラ又はホストコンピュータ1
24に送る。画像の被写体位置は、パン、チルトの位置
よりその方向を、レンズユニット36のフォーカスレン
ズの合焦位置より距離を知り、所定の演算により求め
る。画像の被写体位置の座標情報を受け取った他の監視
用カメラは、パン、チルトの位置を計算して、チルト機
構12及びパン機構16を動作させて、レンズユニット
36を移動させる。このようにして追尾動作が実行され
る。
【0119】この時、被写体位置の監視用カメラ10か
らの距離は、フォーカスレンズの位置を求めることによ
り、設定することが出来るが、「フォーカス」モードは
{オート}で行う。また、フォーカスレンズの合焦位置
による距離算出には誤差が生じるため、また、オートフ
ォーカス機能があるので、この{オート}機能を用い
る。
【0120】ここで、「追尾」モードには、位置のプリ
セットも実行し得るものである。このプリセット動作
は、各グループごとに、位置の番号と共に座標で指定す
るか、角監視用カメラをその位置に向けて行う。動作
は、グループに対して位置の番号を指定して実行する −−「ステータス要求」モードの説明−− 上述した「ステータス要求」モードとは、ホストコンピ
ュータ124が監視用カメラの御状態を知るためのモー
ドである。即ち、各制御モードの状態、シャッタ速度、
絞り値、ビデオゲイン、露出補正値、ズーム値、フォー
カス位置、パン位置、チルト位置、プリセット設定状
態、グループ設定状態等をホストコンピュータ124に
おいて知り得ることになる。尚、これらの値は、一括で
も、また、個々にでも知ることが出来ることは言うまで
もない。
【0121】−−「タイマー」モードの説明−− 上述した「タイマー」モードとは、毎日の所定時刻に自
動的に監視用カメラ10を起動及び/又は停止させた
り、所定日(例えば、休日)の所定時刻に自動的に関し
ようカメラ10を起動及び/又は停止させることの出来
るモードである。この「タイマー」モードにおいては、
図示しない入力装置を介して、指定日または指定曜日、
開始時刻、停止時刻とが入力される。
【0122】[変形例の説明]この発明は、上述した一
実施例の構成に限定されることなく、この発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々変形可能であることは言うまで
もない。
【0123】例えば、上述した一実施例においては、こ
の発明のパンチルトカメラを監視用カメラに適用する場
合につき説明したが、この発明は、このような適用に限
定されることなく、テレビ会議やコンピュータ等の画像
入力用カメラとしても利用することが出来るものであ
り、要は、パン駆動及びチルト駆動することの出来る全
ての種類のカメラに適用することが出来るものである。
【0124】{第1の変形例の説明}また、上述した一
実施例においては、レンズユニット36は、チルト方向
に関しては、水平位置と垂直位置との間で略90度に渡
り回動駆動されるように説明したが、この発明は、この
ような構成に限定されることなく、図14に第1の変形
例として示すように、レンズユニット36は、実線で示
すように、取り付け面に対して斜め下方に45度だけ傾
斜した斜め下方位置と、破線で示すように、取り付け面
に対して斜め上方に45度だけ傾斜した斜め上方位置と
の間で、略90度に渡り回動駆動されるように構成して
も良い。
【0125】この場合、デッドスペースは、支軸40
A、40Bの上下に夫々されることになり、取付フレー
ム34の連結片34Cは、支軸40A、40Bの上方に
位置するデッドスペースに、また、チルトモータ50
は、支軸40A、40Bの下方に位置するデッドスペー
スに、夫々配設されることになる。
【0126】{第2の変形例の説明}また、上述した一
実施例においては、ドーム状のカバー24は、円筒状の
カバー26の開放上部に固定されるように説明したが、
この発明は、このような構成に限定されることなく、例
えば、回転台76に連結される状態で取り付けられるよ
うにしても良い。このように構成することにより、ドー
ム状カバー24とレンズユニット36とは、チルト方向
に関してのみ相対的に移動することになる。この結果、
図15に第2の変形例として示すように、このドーム状
カバー24′は、レンズユニット36のチルト方向の移
動のみを許容するように、チルト方向に沿ってのみ円弧
状に突出するように構成することが出来ることになる。
このようなドーム状カバー24′の形状は、極めてユニ
ークなものであり、例えば、この監視用カメラ10の設
置を被監視者に明白に判らせ、監視している旨を暗黙の
うちに示すことが要求される場合には、図15に示すよ
うな形状のドーム状カバー24′が用いられ、監視して
いることを被監視者に判らせたくない場合には、図に示
せすような目立たない形状のドーム状カバー24が用い
られる様にしても良い。
【0127】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係わる
パンチルトカメラは、請求項1の記載によれば、固定基
台と、該固定基台上に、パンチルトカメラの取付面に直
交する軸線回りにパン自在に配設されたカメラ本体と、
該カメラ本体をパン駆動するためのパン手段と、該パン
手段を駆動制御するための制御手段とを具備し、前記パ
ン手段は、駆動源と、前記カメラ本体が一体的に回転す
るように配設される回転台と、この駆動源により回転駆
動されると共に、前記回転台に固定され、軸方向に沿っ
て貫通する透孔が形成された支軸と、この支軸に厚さ方
向に貫通する様に形成された切り欠きと、一端が前記カ
メラ本体に電気的に接続され、前記支軸内を通り、前記
切り欠きを介して該支軸内から取り出され、他端部で前
記制御手段に電気的に接続された接続ケーブルとを備え
ることを特徴としている。
【0128】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項2の記載によれば、前記カメラ本体は、前記
回転台上に固定されるビデオ回路基板を備え、このビデ
オ回路基板には、略中央部に、第3の開口が形成され、
前記接続ケーブルは、前記第3の開口を介して、ビデオ
回路基板に機械的及び電気的に接続されることを特徴と
している。
【0129】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項3の記載によれば、前記カメラ本体は、前記
取付面に平行な軸線回りにチルト自在なレンズユニット
と、このレンズユニットをチルト駆動するチルト手段と
を備えることを特徴としている。
【0130】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項4の記載によれば、前記レンズユニットは、
前記ビデオ回路基板上に固定された取付用フレームチル
ト可能に支持されていることを特徴としている。
【0131】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項5の記載によれば、前記切り欠きは、一方の
端面に形成された略円弧状の凹面と、該一方の端面に対
向する他方の端面に形成された略円弧状の凸面とから規
定されることを特徴としている。
【0132】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項6の記載によれば、前記凹面が形成される一
方の端面は、前記接続ケーブルが前記支軸から取り出さ
れる取出側に配設され、前記凸面が形成される他方の端
面は、前記取出側とは反対側に配設されていることを特
徴としている。
【0133】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項7の記載によれば、記凹面は、前記接続ケー
ブルの前記支軸からの取出方向に沿って凹み、前記凸面
は、前記取出方向に沿って突出するように形成されてい
ることを特徴としている。
【0134】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項8の記載によれば、前記接続ケーブルは、前
記切り欠きを介して前記支軸内から外方に引き出された
後、一旦、前記取出方向とは反対側に向けて延出し、そ
の後、円弧状に折り返されて、前記取出方向に沿って延
出するように取り出されることを特徴としている。
【0135】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項9の記載によれば、前記切り欠きの間隙は、
前記凹面及び凸面を構成する略円弧状面の曲率と同様な
曲率で前記接続ケーブルを曲げた状態で、該接続ケーブ
ルを軸方向に沿って該切り欠き内に挿入することが出来
る値に設定されていることを特徴としている。
【0136】また、この発明に係わるパンチルトカメラ
は、請求項10の記載によれば、固定基台と、該固定基
台上に、パンチルトカメラの取付面に直交する軸線回り
にパン自在に配設されたカメラ本体と、該カメラ本体を
パン駆動するためのパン手段と、該パン手段を駆動制御
するための制御手段と具備し、前記パン手段は、駆動源
と、前記固定基台に固定され、略中央部に第1の開口が
形成されたパンベースと、該パンベースに、前記取付面
に直交する軸線回りに回動自在に支持され、略中央に第
2の開口が形成されると共に、前記カメラ本体がこれと
一体的に回転するように取り付けられる回転台と、該回
転台にこれの第2の開口を挿通するように一端部が固定
され、前記第1の開口を介して、該固定基台と前記パン
ベースとの間に他端部が取り出されると共に、軸方向に
沿って貫通した透孔が形成された支軸と、この支軸の前
記他端部の外周に固定され、前記駆動源により回転駆動
される従動歯車と、前記支軸の該従動歯車より突出する
突出端部に、厚さ方向に貫通するように形成された切り
欠きと、前記突出端部を取り囲むように、前記固定基台
に取り付けられ、一部にスリットが形成されたガイド部
材と、一端が前記カメラ本体に電気的に接続され、前記
支軸の透孔を介して、前記切り欠きから該支軸と前記ガ
イド部材ととの間に取り出され、前記スリットを通し
て、該ガイド部材の外周に取り出され、前記制御手段に
電気的に接続される接続ケーブルとを備えることを特徴
としている。
【0137】従って、この発明によれば、パン駆動やチ
ルト駆動を繰り返し実行しても、寿命を短くする虞を解
消したパンチルトカメラが提供すされることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるパンチルトカメラの一実施例
の構成を、監視用カメラに適用した状態で示す側面図で
ある。
【図2】図1に示す監視用カメラの一実施例の構成を示
す分解斜視図である。
【図3】図1及び図2に示す監視用カメラに備えられる
制御系の構成を、取り出して示すブロック図である。
【図4】カメラ本体におけるカメラユニットの回動範囲
を概略的に示す側面図である。
【図5】チルトモータ及びチルト位置検出機構の取付用
フレームへの取付状態を概略的に示す正面図である。
【図6】メインフレキシブルフラットケーブルの支軸か
らの取出状態を示す平面断面図である
【図7】支軸に形成された切り欠きの具体的な形状を拡
大した状態で示す平面図である。
【図8】支軸が図6に示す位置から反時計方向に回動さ
れた状態で示す平面断面図である。
【図9】ホストコンピュータと監視用カメラ群とをルー
プ接続した接続態様を概略的に示すブロック図である。
【図10】図9に示す接続態様とは異なる接続態様でホ
ストコンピュータと監視用カメラ群とを接続した変形例
の構成を概略的に示すブロック図である。
【図11】自動露出制御を実行するための制御手順を示
すフローチャートである。
【図12】二速度制御を実行するための制御手順を示す
フローチャートである。
【図13】追尾モードにおける座標設定を示す線図であ
る。
【図14】レンズユニットのチルト方向の回動状態に関
する第1の変形例の構成を概略的に示す側面図である。
【図15】ドーム状カバーに関する第2の変形例の構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 監視用カメラ(パンチルトカメラ) 10A;10B 他の監視用カメラ 12 チルト機構 14 カメラ本体 16 パン機構 18 制御部 20 電源部 22 メイン基板 24 ドーム状カバー 26 円筒状カバー 28 開口 30 ビデオ回路基板 32 スペーサ 34 取付用フレーム 34A;34B 起立片 34C 連結片 36 レンズユニット 38 カメラ接続用ケーブル 40A;40B 支軸 42 パワーズーム機構 42A ズームモータ 44 オートアイリス機構 44A アイリスモータ 46 オートフォーカス機構 46A フォーカスモータ 48 CCDセンサ 50 チルトモータ 50A モータ軸 52 駆動側プーリ 54 従動側プーリ 56 エンドレスベルト 58 チルト位置検出機構 60 チルト歯車 62 チルト回転量検出ユニット 62A 検出歯車 64 チルト位置検出用フレキシブルケーブル 66 チルトモータ制御用フレキシブルケーブル 68 メインフレキシブルフラットケーブル 70 取付ベース 72 支柱 74 パンベース 76 回転台 78 スペーサ 80 上スラストベアリング 82 開口 84 開口 86 開口 88 支軸 90 従動歯車 92 下スラストベアリング 92A ベアリングボール 92B リテイナ 94 フレキシブルケーブルガイド 96 切り欠き 98 スリット 100 パンモータ 100A モータ軸 102 駆動歯車 104 伝達歯車 104A はすば歯車 104B 平歯車 106A 第1の中間歯車 106B 第2の中間歯車 108 パン位置検出機構 110 パン歯車 112 取出歯車 114 パン回転量検出ユニット 114A 検出歯車 116 CCDドライブ回路 118 サンプルホールド回路 120 ズーム位置検出機構 122 フォーカス位置検出機構 124 ホストコンピュータ 126A〜126D 接続ケーブル 128 ワイヤーケーブル 130A;130B 支持スタンド 132 取付用フレーム 134 補助板 136A;136B 円弧状の溝 138A;138B 案内ピン 140 コイルスプリング 142 ラックアンドピニオン機構 142A ラック 144 ワイヤーチューブ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定基台と、 該固定基台上に、パンチルトカメラの取付面に直交する
    軸線回りにパン自在に配設されたカメラ本体と、 該カメラ本体をパン駆動するためのパン手段と、 該パン手段を駆動制御するための制御手段と、を具備
    し、 前記パン手段は、 駆動源と、 前記カメラ本体が一体的に回転するように配設される回
    転台と、 この駆動源により回転駆動されると共に、前記回転台に
    固定され、軸方向に沿って貫通する透孔が形成された支
    軸と、 この支軸に厚さ方向に貫通する様に形成された切り欠き
    と、 一端が前記カメラ本体に電気的に接続され、前記支軸内
    を通り、前記切り欠きを介して該支軸内から取り出さ
    れ、他端部で前記制御手段に電気的に接続された接続ケ
    ーブルと、を備えることを特徴とするパンチルトカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】前記カメラ本体は、前記回転台上に固定さ
    れるビデオ回路基板を備え、 このビデオ回路基板には、略中央部に、第3の開口が形
    成され、 前記接続ケーブルは、前記第3の開口を介して、ビデオ
    回路基板に機械的及び電気的に接続されることを特徴と
    する請求項1に記載のパンチルトカメラ。
  3. 【請求項3】前記カメラ本体は、前記取付面に平行な軸
    線回りにチルト自在なレンズユニットと、このレンズユ
    ニットをチルト駆動するチルト手段とを備えることを特
    徴とする請求項2に記載のパンチルトカメラ。
  4. 【請求項4】前記レンズユニットは、前記ビデオ回路基
    板上に固定された取付用フレームチルト可能に支持され
    ていることを特徴とする請求項3に記載のパンチルトカ
    メラ。
  5. 【請求項5】前記切り欠きは、一方の端面に形成された
    略円弧状の凹面と、該一方の端面に対向する他方の端面
    に形成された略円弧状の凸面とから規定されることを特
    徴とする請求項1に記載のパンチルトカメラ。
  6. 【請求項6】前記凹面が形成される一方の端面は、前記
    接続ケーブルが前記支軸から取り出される取出側に配設
    され、前記凸面が形成される他方の端面は、前記取出側
    とは反対側に配設されていることを特徴とする請求項5
    に記載のパンチルトカメラ。
  7. 【請求項7】前記凹面は、前記接続ケーブルの前記支軸
    からの取出方向に沿って凹み、 前記凸面は、前記取出方向に沿って突出するように形成
    されていることを特徴とする請求項5に記載のパンチル
    トカメラ。
  8. 【請求項8】前記接続ケーブルは、前記切り欠きを介し
    て前記支軸内から外方に引き出された後、一旦、前記取
    出方向とは反対側に向けて延出し、その後、円弧状に折
    り返されて、前記取出方向に沿って延出するように取り
    出されることを特徴とする請求項7に記載のパンチルト
    カメラ。
  9. 【請求項9】前記切り欠きの間隙は、前記凹面及び凸面
    を構成する略円弧状面の曲率と同様な曲率で前記接続ケ
    ーブルを曲げた状態で、該接続ケーブルを軸方向に沿っ
    て該切り欠き内に挿入することが出来る値に設定されて
    いることを特徴とする請求項5に記載のパンチルトカメ
    ラ。
  10. 【請求項10】固定基台と、 該固定基台上に、パンチルトカメラの取付面に直交する
    軸線回りにパン自在に配設されたカメラ本体と、 該カメラ本体をパン駆動するためのパン手段と、 該パン手段を駆動制御するための制御手段と、を具備
    し、 前記パン手段は、 駆動源と、 前記固定基台に固定され、略中央部に第1の開口が形成
    されたパンベースと、 該パンベースに、前記取付面に直交する軸線回りに回動
    自在に支持され、略中央に第2の開口が形成されると共
    に、前記カメラ本体がこれと一体的に回転するように取
    り付けられる回転台と、 該回転台にこれの第2の開口を挿通するように一端部が
    固定され、前記第1の開口を介して、該固定基台と前記
    パンベースとの間に他端部が取り出されると共に、軸方
    向に沿って貫通した透孔が形成された支軸と、 この支軸の前記他端部の外周に固定され、前記駆動源に
    より回転駆動される従動歯車と、 前記支軸の該従動歯車より突出する突出端部に、厚さ方
    向に貫通するように形成された切り欠きと、 前記突出端部を取り囲むように、前記固定基台に取り付
    けられ、一部にスリットが形成されたガイド部材と、 一端が前記カメラ本体に電気的に接続され、前記支軸の
    透孔を介して、前記切り欠きから該支軸と前記ガイド部
    材ととの間に取り出され、前記スリットを通して、該ガ
    イド部材の外周に取り出され、前記制御手段に電気的に
    接続される接続ケーブルと、を備えることを特徴とする
    パンチルトカメラ。
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