JPH0981718A - 作図方法および作図装置 - Google Patents

作図方法および作図装置

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JPH0981718A
JPH0981718A JP7255764A JP25576495A JPH0981718A JP H0981718 A JPH0981718 A JP H0981718A JP 7255764 A JP7255764 A JP 7255764A JP 25576495 A JP25576495 A JP 25576495A JP H0981718 A JPH0981718 A JP H0981718A
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Naoki Hayashi
直樹 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが対話的操作により電子的に作図する
際に、ユーザが容易に構図と配色のバランスをとること
のできる作図方法および装置を提供する。 【解決手段】 重み値計算手段が図の各要素の重み値を
計算し、重み値記憶手段が前記計算結果を図の要素と対
応づけて記憶する。すべての要素の重み値が得られた
後、釣り合い点計算手段が、図の要素の配置と記憶され
た重み値から、要素全体の重み値の幾何的釣り合い点を
計算する。釣り合い点の計算終了後、レイアウト自動変
更手段が、目標設定手段によってユーザから与えられた
幾何的釣り合い点の目標点とのずれを検出し、目標点に
幾何的釣り合い点が一致するように、図の要素のレイア
ウトを自動的に変更する。釣り合い点の計算終了後、ユ
ーザ変更手段によってユーザがレイアウト変更を行った
場合、幾何的釣り合い点が前記変更の直前の計算結果の
位置に戻るように、ユーザが変更した要素以外の要素の
レイアウトを自動的に変更するように構成することもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図形を扱うことのでき
るワードプロセッサなど、対話的操作により電子的に作
図を行うための作図装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサなどでグラフィ
カルユーザインタフェースを利用して、エンドユーザが
電子的に作図をすることが一般的になった。また、カラ
ースキャナやカラープリンタを含むコンピュータシステ
ムの普及により、グラフィックデザイナだけではなく、
一般ユーザでもカラーの図が作成できる環境ができつつ
ある。カラーの図は白黒に較べて訴求力が高いので、顧
客への提案書やプレゼンテーションのために、美しく分
かりやすい図を容易に作成したいというユーザのニーズ
は高い。ワードプロセッサやグラフィックソフトウエア
など、対話的操作による電子的な作図に関する従来の技
術では、ユーザが直線や多角形や楕円形といった図の要
素を生成し、これを2次元平面上に配置するという操作
を繰り返すことで図が作られる。図の要素を生成する
際、ユーザは、要素の形状と色を決定する。要素を配置
する際は、生成した個々の要素の形状と色を勘案して、
それらの位置を決める。美しく分かりやすい図を作るた
めには、構図と配色のバランスが取れていることが重要
である。しかしながら、従来の技術では、構図と配色の
バランスを取ることへの一般ユーザの負担は大きい。
【0003】従来の技術では、ユーザが新たな要素を生
成し配置した時に、それまでに生成した要素と位置関係
や色合いなどが不適切な場合、それまでに生成した要素
を含めた要素の形状や色や配置をユーザが適切に設定し
直さねばならない。ある一つの要素の形状や色や配置を
変更すると、全体の構図や配色は変わってしまう。ユー
ザは、このことを勘案して、すべての要素の形状と色と
配置を決めなければならない。グラフィックデザイナで
はない一般ユーザの場合、操作前に出来上がりのイメー
ジを持つことは難しいので、試行錯誤的に実際に変更し
て確かめながら、要素の形状と色と配置を決めていくこ
とになる。考えをまとめながら図を作成している場合、
図の要素の追加削除や再配置は頻繁に起こるので、この
負担は非常に大きくなる。例えば、提案書やプレゼンテ
ーション用OHPシートの作成では、何を訴えるかを練
り上げる必要が有る。従来の技術に基づくシステムをこ
の用途で用いると、構図と配色のバランスを取ることに
多大な工数がかかることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ユーザが対話的操作により
電子的に作図する際に、ユーザが容易に構図と配色のバ
ランスをとることのできる作図方法および装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の作図方法(請求
項1)は、図形要素の面積とその図形要素の密度に基づ
いて図形要素ごとの重み値を求めるステップと、複数の
図形要素に対する、前記重み値を求めるステップにより
得られた重み値と図形要素の配置された位置から複数の
図形要素の幾何的な第1の釣り合い点を求めるステップ
と、目標となる第2の釣り合い点を決定するステップ
と、前記第1の釣り合い点と前記第2の釣り合い点の差
分を求めるステップと、1つを選択するステップと、求
められた差分を打ち消すように、前記複数の図形要素の
少なくとも1つ図形要素の面積、密度および配置される
位置のいずれか少なくとも1つを変更して、前記複数の
図形要素の釣り合い点を前記第2の釣り合い点に一致さ
せるステップとを含むことを特徴とする。なお、図形要
素の密度は、図形要素の人間に及ぼす視覚効果の程度を
表す量でり、例えば、明度、色相、彩度等の関数や、テ
クスチャパターンの粗密の程度などを密度として用いる
ことができる。
【0006】その方法を実施するための本発明の作図装
置(請求項3)は、図形要素と、図形要素の面積と、図
形要素の密度と、図形要素の配置される位置とを記憶す
る図形要素データ保持部と、前記図形要素データ保持部
に保持されている図形要素の面積と図形要素の色に基づ
いて図形要素ごとの重み値を求める重み値計算手段と、
前記重み値計算手段により得られた複数の図形要素に対
する重み値と図形要素の配置された位置から複数の図形
要素の幾何的な第1の釣り合い点を求める釣り合い点計
算手段と、目標となる第2の釣り合い点を決定する目標
決定手段と、前記第1の釣り合い点と、前記第2の釣り
合い点の差分を求める差分計算手段と、1つを選択する
図形要素選択手段と、前記差分計算手段により求められ
た差分を打ち消すように、前記複数の図形要素の少なく
とも1つの図形要素の面積、密度および位置のいずれか
少なくとも1つを変更して、前記複 数の図形要素の釣
り合い点を前記第2の釣り合い点に一致させる図形要素
変更手段とを有することを特徴とする。
【0007】また、本発明の作図方法(請求項2)は、
図形要素の面接とその図形要素の密度に基づいて図形要
素ごとの重み値を求めるステップと、複数の図形要素に
対する、前記重み値を求めるステップにより得られた重
み値と図形要素の配置された位置から複数の図の要素の
幾何的な第1の釣り合い点を求めるステップと、前記複
数の図形要素の中の少なくとも1つの図形要素の面積、
配置および密度の少なくともいずれか1つの変更を入力
するステップと、前記複数の図形要素に対して、前記変
更を行った後の第2の釣り合い点を求めるステップと、
前記第1の釣り合い点と第2の釣り合い点との間の差分
を求めるステップと、を選択するステップと、求められ
た差分を打ち消すように、前記複数の図形要素の少なく
とも1つの図形要素の面積、密度および配置される位置
のいずれか少なくとも1つを変更して、前記複数の図形
要秦の釣り合い点を前記第1の釣り合い点に一致させる
ステップとを含むことを特徴とする。
【0008】その方法を実施するための本発明の作図装
置(請求項4)は、図形要素と、図形要素の面積と、図
形要素の密度と、図形要素の配置される位置とを記憶す
る図形要素データ保持部と、前記図形要素データ保持部
に保持されている図形要素の面積と図形要素の密度に基
づいて図形要素ごとの重み値を求める重み値計算手段
と、前記重み値計算手段により得られた複数の図形要素
に対する重み値と図形要素の配置された位置から複数の
図形要素の幾何的な第1の釣り合い点を求める第1の釣
り合い点計算手段と、前記複数の図形要素の中の少なく
とも1つの図形要素の面積、配置および密度の少なくと
もいずれか1つの変更を入力するユーザ変更手段と、前
記複数の図形要素に対して、前記変更を行った後の第2
の釣り合い点を求める第2の釣り合い点計算手段と、前
記第1の釣り合い点と第2の釣り合い点との間の差分を
求める差分計算手段と、求められた差分を打ち消すよう
に、前記複数の図形要素の少なくとも1つの図形要素の
面積、密度および配置される位置のいずれか少なくとも
1つを変更して、前記複数の図形要素の釣り合い点を前
記第1の釣り合い点に一致させる図形要素変更手段とを
有することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明(請求項3)は、重み値計算手段が図の
各要素の重み値を計算し、すべての要素の重み値が得ら
れた後、第1の釣り合い点計算手段が、図の要素の配置
と計算された重み値から、要素全体の重み値の幾何的釣
り合い点(第1の釣り合い点)を計算する。第1の釣り
合い点の計算終了後、差分計算手段が、目標決定手段に
よってユーザ指定あるいはデフォルトとして与えられた
幾何的釣り合い点の目標点(第2の釣り合い点)との差
分を検出し、その差分を打ち消し目標点に第1の幾何的
釣り合い点が一致するように、図の要素のレイアウトを
自動的に変更する。このように、画面上の目標点を指定
することで、システムがその目標点をバランスの中心と
するように図の要素の配置/形状/配色を自動的に変更
するので、構図と配色のバランスを取ることに対するユ
ーザの負担を大幅に軽減することができる。
【0010】また本発明(請求項4)では、重み値計算
手段が図の各要素の重み値を計算し、すべての要素の重
み値が得られた後、釣り合い点計算手段が、図の要素の
配置と得られた重み値から、要素全体の重み値の第1の
釣り合い点を計算する。釣り合い点の計算終了後、ユー
ザ変更手段によってユーザがレイアウト変更を行った場
合、第2の釣り合い点計算手段により、そのレイアウト
変更による新たな釣り合い点即ち第2の釣り合い点を計
算する。差分計算手段は第1の釣り合い点と第2の釣り
合い点との間の差分を求める。図形要素変更手段は、第
2の釣り合い点が前記第1の釣り合い点の位置に戻るよ
うに、前記差分を打ち消す程度にユーザが変更した要素
以外の要素の面積、密度および配置のいずれか少なくと
も1つを自動的に変更する。このように、本発明によれ
ば、ユーザがある要素の配置/形状/配色を変えた時
に、その時点までの構図と配色のバランスを崩さないよ
うに、システムが図の要素の配置/形状/配色を自動的
に変更するので、構図と配色のバランスを取ることに対
するユーザの負担を大幅に軽減することができる。
【0011】
【実施例】実施例の構成を図1に示す。図に示すよう
に、この実施例の作図装置は、要素データ保持部10
1、要素データ変更部102、要素雛形保持部103、
要素生成指示部104、要素レイアウト指示部105、
要素削除指示部106、重さ計算部107、要素−重さ
対応表保持部108、釣り合い点座標値計算部109、
釣り合い点座標値保持部110、目標座標指示部11
1、変更方法指示部112、ずれ計算部113、レイア
ウト変更量計算部114、画面表示部115、図印刷部
116、処理制御部117からなっている。この作図装
置は、コンピュータとプログラムとによって、その各機
能部を実現することができる。要素レイアウト指示部1
05、図中の要素データ保持部101、要素雛形保持部
103、要素−重さ対応表保持部108、釣り合い点座
標値保持部110は、RAMやディスクなどに記憶され
ている。また、その他の各処理部はROM等の記憶部に
記憶されているプログラムを読み出してCPUにより実
行して実現される。以下、各機能部の役割を説明する。
説明をわかりやすくするために、箇条書スタイルで特徴
を列挙する。
【0012】(1) 要素データ保持部 図の要素ごとに、その形状、色、配置に関する情報を保
持する機能を持つ。この実施例では、図の要素に関する
属性データを表形式で保持する。表は、属性と属性値の
組を対応づけたものである。要素毎に、一つの表が作ら
れる。各表には、これを一意に識別するためのIDが割
当てられる。
【0013】以下、各属性について説明する。属性に
は、「位置」「色」「形状」「テキスト」「表示順序」
がある。属性「位置」は、その要素の2次元平面上の位
置を示す。この要素の幾何的中心点(重心の位置に相
当)がその位置に一致するように、要素は平面上に配置
される。属性値として、2元の非負整数値からなる座標
値をとる。数値の単位は、印刷で用いられているポイン
トである。座標値(0,0)は、画面または印刷可能領
域の左下隅点を示す。座標値の第1元が右方向、第2元
が上方向の位置を示す。属性「色」は、その要素の色を
示す。属性値として、国際照明学会が定めたスケールで
あるL*a*b*でその要素の色を表現した値をとる。
属性「形状」は、その要素の形状を示す。属性値とし
て、ページ記述言語のPostScript(米国Ad
obe Systems Incorporatedの登
録商標)でその要素の形状を記述した値をとる。属性
「テキスト」は、その要素が何を表わすかを示すテキス
トであり、その要素の内側に描画されるものを示す。属
性値として、ページ記述言語のPostScriptで
その要素のテキストを記述した値をとる。属性「表示順
序」は、その要素が何番目に表示されるかを示す。この
実施例では、描画は上書きで行われるので、要素が重な
った場合は表示順序が後のものが手前に見える。属性値
として、一意の正数値をとる。
【0014】(2) 要素データ変更部102 要素データ変更部102は、他の機能部からの命令に応
じて、要素データ保持部101が保持する情報を変更す
る機能を持つ。また、変更する命令を受けた場合、その
変更処理を行った後、画面書き換え命令を画面表示部へ
送る機能を持つ。
【0015】図の要素の生成、すなわち新たな表の生成
は、後述する要素生成指示部104から送られる命令に
よって行われる。この命令を受けると、まず新たな一つ
の表を要素データ保持部101中に作り、次にその表の
各属性値に値を代入する。属性「色」と「形状」と「テ
キスト」は、その命令の引数として渡されるので、その
値を属性値として表に代入する。属性「位置」は、デフ
ォルトとして、(144,144)を属性値として用い
る。属性「表示順序」は、この機能部に保持された表の
その属性値としてその時点で最も大きな値を調べ、その
値に1を加えた正数値を新しい要素の属性「表示順序」
の属性値とする。
【0016】図の要素の配置は、後述する要素レイアウ
ト指示部105から送られる位置変更の命令によって行
われる。まず、配置の変更対象となる要素を特定する。
これは、その命令の引数として渡される移動元の座標値
を内包する図の要素のうち、属性「表示順序」の値が最
も大きいものである。要素が特定できれば、その要素の
属性「位置」の値を、引き数として渡された移動先の座
標値で置き換える。また、引数としてPostScri
ptプログラムが渡された場合は、これを属性「テキス
ト」の値としてその表に代入する。後述するように、要
素レイアウト指示部からは、色変更命令、形状変更命令
も送られる。この場合においても、位置変更命令と同様
に要素を特定するが、変更される属性はそれぞれ属性
「色」および属性「形状」である。
【0017】図の要素の削除、すなわちある要素データ
保持部101に保持される表の削除は、後述する要素削
除指示部106から送られる命令によって行われる。そ
の命令の引数として渡される座標値を内包する図の要素
のうち、属性「表示順序」の値が最も大きいものを選択
し、その表を削除する。
【0018】(4) 要素雛型保持部103 要素雛型保持部103は、個々の図の要素の雛型とな
る、要素の属性「色」と「形状」に関する値を持つ。色
については、L*a*b*の値と、その色を表わす言葉
(赤や青など)とを対応づけた組からなる表を持つ。
「形状」については、PostScriptプログラム
と、その形状が示す言葉(四角や楕円など)とを対応づ
けた組からなる表を持つ。ここで、色や形状が示す言葉
はユーザに提示する際に直感的に分かり易くするために
付けられたものである。
【0019】(5) 要素生成指示部104 要素生成指示部104は、新しい要素の生成に関するユ
ーザの指示を受け、要素雛型保持部103を用いて新た
な図の要素を生成し、これを要素データ変更部102を
介して要素データ保持部101に記憶させる機能を持
つ。また、テキスト入力を受け付ける機能を持つ。ユー
ザの指示は、要素の属性「色」と「形状」に関して、要
素雛型保持部103が保持する表のうちから、色と形状
を示す言葉をそれぞれ選択することで行われる。このと
き、さらにテキストを入力すると、そのテキストを新た
に作った図の要素が表わすもの、すなわちその要素の内
側に表示されるテキストにすることができる。その選択
が行われた後、要素生成指示部104は、要素データ変
更部102に新たな表を作成する命令を送る。この命令
の引数として、次のものが要素データ変更部102に渡
される。 ◎ ユーザが選択した色を表わす言葉と対応づけられた
L*a*b*の値。(属性「色」の値になる) ◎ ユーザが選択した形状を表わす言葉と対応づけられ
たPostScriptプログラム。(属性「形状」の
値になる)◎ 入力されたテキストが、できるだけ形状
を表すPostScriptプロ グラムが表示上占める領域の内側にはいるように、フォ
ント/行数/行間隔が設定された、入力されたテキスト
を描画するためのPostScriptプログラム。
(属性「テキスト」の値になる)
【0020】(5) 要素レイアウト指示部105 要素レイアウト指示部105は、要素のレイアウトの変
更に関するユーザの指示を受け、図の要素のレイアウト
を変更する機能を持つ。また、テキスト入力を受け付け
る機能を持つ。ユーザの指示は、配置変更または色変更
または形状変更またはテキスト入力である。配置変更の
場合、まず移動元の図形要素を選択することが行われ
る。ユーザが画面上の点を選択することで、この点を内
包する図の要素のうち、最も手前に表示されているもの
が移動の対象となる。次に移動先となる画面上の点が選
択される。これらの選択が行われた後、要素データ変更
部102に配置変更の命令を送る。この命令の引き数と
して、次のものが要素データ変更部102に渡される。 ◎はじめに選択した画面上の点の座標値。(移動元を示
す) ◎あとで選択した画面上の点の座標値。(移動先を示
す)
【0021】色変更の場合、まず変更対象を選択するこ
とが行われる。選択方法は、前記の移動元の選択と同様
である。次に、要素雛型保持部103が保持する表のう
ちから、色を表わす言葉の選択が行われる。これらの選
択が行われた後、要素レイアウト指示部105は、要素
データ変更部102に色変更の命令を送る。この命令の
引き数は次のものである。 ◎選択した画面上の点の座標値。(変更対象を示す) ◎ユーザが選択した色を表わす言葉と対応づけられたL
*a*b*の値。(属性「色」の値になる)
【0022】形状変更の場合、まず変更対象を選択する
ことが行われる。選択方法は、前記の移動元の選択と同
様である。次に、要素雛型保持部103が保持する表の
うちから、形状を表わす言葉の選択が行われる。これら
の選択が行われた後、要素レイアウト指示部105は、
要素データ変更部102に形状変更の命令を送る。この
命令の引き数は次のものである。 ◎選択した画面上の点の座標値。(変更対象を示す) ◎ユーザが選択した形状を表わす言葉と対応づけられた
PostScriptプログラム。(属性「形状」の値
になる)
【0023】テキスト入力の場合、まず変更対象を選択
することが行われる。選択方法は、前記の移動元の選択
と同様である。次に、テキストを入力すると、変更対象
となる図の要素の属性「テキスト」の値として、入力し
たテキストを設定することができる。テキスト入力の命
令の引数は次のものである。 ◎選択した画面上の点の座標値。(変更対象を示す) ◎入力されたテキストが、できるだけ前記のPostS
criptプログラムが表示上占める領域の内側にはい
るように、フォント/行数/行間隔が設定された、入力
されたテキストを描画するためのPostScript
プログラム。(属性「テキスト」の値になる)
【0024】(6) 要素削除指示部106 要素削除指示部106は、要素削除に関するユーザの指
示を受け、任意の座標に配置された図の要素を削除する
機能を持つ。ユーザの指示は、画面上の点を選択するこ
とで行われる。この点を内包する図の要素のうち、最も
手前に表示されているものが削除の対象となる。ユーザ
の指示後、選択された画面上の点の座標値を引数とし
て、削除命令を要素データ変更部102へ送る。
【0025】(7) 重さ計算部107 重さ計算部107は、図の要素の重さ値を計算する機能
を持つ。この実施例では、ある要素の重さ値は次の式で
与えられる。 ◎ 重さ値=要素面積値×要素密度値 要素密度値=1÷色明度値 ここで、要素面積値の単位は平方ポイント、色明度値は
L*a*b*のL*値である。なお、色明度値の代わり
に彩度を用いてもよい。この重さ計算部107は、要素
データ保持部101に保持された各要素に対して、その
属性「形状」の値から要素面積値を計算し、その属性
「色」の値から要素密度値を計算する。そして、前記要
素面積値と前記要素密度値を積算した結果を、その要素
を示す要素データ保持部101のIDとともに、要素−
重さ対応表保持部108に伝える。
【0026】(8) 要素−重さ対応表保持部108 要素−重さ対応表保持部108は、図の要素と、その要
素の重さ値とを対応づけた情報を保持する機能を持つ。
この実施例では、この機能部は一つの表で情報を保持す
る。表は2列であり、第1列が図の要素、第2列が重さ
値である。従って、各行が図の要素と重さ値の対応を示
す。第1列の値は、要素データ保持部101に保持され
た表のIDである。第2列の値は、その行の第1列が示
す図の要素の重さ値を、前記重さ計算部107で計算し
た結果が入る。
【0027】(9) 釣り合い点座標値計算部109 釣り合い点座標値計算部109は、釣り合い点の画面上
の位置を計算する機能を持つ。釣り合い点の座標値の計
算は、ベクトルの計算をすることで行われる。図形要素
iの位置ベクトル(座標原点からその要素の位置座標へ
のベクトル)をviとし、その要素の重さ値をmiとし
て、釣り合い点の位置ベクトルvbalanceは次のように
与えられる(図2参照)。 vbalance=(1/M)×Σmii M=Σmi この釣り合い点座標値計算部109は、要素データ保持
部101と要素−重さ対応表保持部108に保持された
情報を用いて、上記の計算を行い、結果を釣り合い点座
標値保持部110へ伝える。
【0028】(10) 釣り合い点座標値保持部110 釣り合い点座標値保持部110は、釣り合い点座標値計
算部109が計算した結果を保持する機能を持つ。ま
た、釣り合い点の目標点の座標を保持する機能を持つ。
【0029】(11) 目標座標指示部111 目標座標指示部111は、ユーザが画面上の点を選び、
その点を釣り合い点の目標点とすることができる機能を
持つ。また、画面上で選択された点の座標値を算定し、
その座標値を目標値として釣り合い点座標値保持部11
0へ伝える。なお、ユーザの指定なしに、デフォルトで
の目標座標を決定するようにしてもよい。
【0030】(12) 変更方法指示部112 変更方法指示部112は、システムによる自動的レイア
ウト変更機能の動作のOn/Offをユーザが指示でき
る機能を持つ。また、自動的レイアウト変更に関して、
釣り合い点を目標点に一致するようにレイアウト変更す
るか、あるいは現状の釣り合い点を維持するようにレイ
アウト変更するかを、ユーザが指示できる機能を持つ。
また、システムが図の要素のレイアウトの何を変更して
良いか、すなわち、要素の色/形状/配置のどれを変更
して良いかをユーザが指定できる機能を持つ。また、指
示された結果を保持する。
【0031】(13) ずれ計算部113 ずれ計算部113は、現状の釣り合い点と目標点から、
そのずれを打ち消すモーメントを計算する機能を持つ。
前記モーメントは、要素の重さすべてを加算した重さ値
Mに、位置ベクトルvdifを掛けた値になる。ここで位
置ベクトルvdifは、釣り合い点の位置ベクトルをv
balance、目標値の位置ベクトルをvgoalとして、次の
式を計算することで得られる。 vdif=vgoal−vbalance
【0032】(14) レイアウト変更量計算部114 レイアウト変更量計算部114は、変更方法指示部11
2によるユーザの指示と、ずれ計算部113の計算結果
から、ずれを打ち消すモーメントの配分を決定し、この
決定から要素の属性値の変更量を決定し、要素データ変
更部102にこの変更を伝える機能を持つ。この機能部
114の動作手順を以下に説明する。
【0033】[Step 1] 変更方法指示部112
で記憶されている変更方法が釣り合い点の維持の場合
は、次のことを行う。まず、釣り合い点座標値保持部1
10が保持する目標点の値を、その機能部110が保持
する釣り合い点(すなわち、ユーザによる図形要素の変
更、あるいは図形要素の削除等のレイアウト変更が起こ
る直前の釣り合い点)にする。次に、釣り合い点座標計
算部109に現在の釣り合い点を計算させる。そして、
その計算結果を釣り合い点座標値保持部110に保持さ
せる。
【0034】[Step 2] ずれ計算部113にモ
ーメントを計算させ、その結果である重さ値Mと位置ベ
クトルvdifをレイアウト変更量計算部114が記憶す
る。
【0035】[Step 3]変更方法指示部112に
記憶された、図の要素のレイアウトで変更してよいもの
に応じて、次のcase AからFのうちの一つを選
び、その処理を行う。
【0036】case A) 配置の場合 まず、図の要素のうちから一つを選ぶ。その要素の重さ
値をme、位置ベクトルをveとしたとき、その要素の新
しい位置ベクトルvnewを次の式で計算する(図3参
照)。 vnew=ve+(M/me)vdif
【0037】case B) 色の場合 まず、図の要素のうちから一つを選ぶ。次に、図形要素
に加算する重さ値mplusを計算する。mplusは、その要
素の位置ベクトルをve、veとvdifの大きさをそれぞ
れ|ve|, |vdif|、veとvdifのなす角をθとし
たとき、次の式で計算される(図4参照)。 mplus=(M×|vdif|)/(|ve| cosθ) 選ばれた図の要素の重さ値をme、この要素の面積をae
とすると、この要素の新たな色のL*値Lnewは次の式
で計算される。Lnew=ae/(me+mplus)上記の計
算の終了後に、記憶しているMとvdifに次の値を代入
する。 M=mplusdif=((|ve|cosθ)/|vdif|)vdif−v
e (図4参照) このvdifは、上記の要素の配色を変更した後に残る釣
り合い点からのずれを示すものである。そこで|vdif
|を0に近づけるように、更に、他の要素について上記
と同様の処理を行い色を変更すること繰り返す。即ち、
ここまでの計算を、|vdif|が0になるまで、図形要
素を適宜選んで繰り返す。
【0038】case C) 形状の場合 case Bと同様にして、図の要素のうちから一つを
選び、これに加算する重さ値mplusを計算する。選ばれ
た図の要素の重さ値をme、この要素の色のL*値をLe
とすると、この要素の新たな面積anewは次の式で計算
される。 anew=(me+mplus)Le この計算終了後、caseBと同様に、Mとvdifを変
更する。そして、ここまでの計算を、|vdif|が0に
なるまで、要素を適宜選んで繰り返す。
【0039】case D) 配置と色の場合 まず、図の要素のうちから一つを選ぶ。その要素の重さ
値をme、色のL*値をLe、位置ベクトルをveとした
とき、その要素の新しい位置ベクトルvnewと新たな色
のL*値Lnewを次の式で計算する。 vnew=ve+(M/(2×me))vdifnew=Le/2
【0040】case E) 配置と形状の場合 まず、図の要素のうちから一つを選ぶ。その要素の重さ
値をme、面積をae、位置ベクトルをveとしたとき、
その要素の新しい位置ベクトルvnewと新たな面積をa
newを次の式で計算する。 vnew=ve+(M/(2×me))vdifnew=2×ae
【0041】case F) 配置と色と形状の場合 まず、図の要素のうちから一つを選ぶ。その要素の重さ
値をme、色のL*値をLe、面積をae、位置ベクトル
をveとしたとき、その要素の新しい位置ベクトルvnew
と新たな色のL*値Lnewと新たな面積をanewを次の式
で計算する。 vnew=ve+(M/(4×me))vdifnew=Le/2 anew=2×ae
【0042】[Step 4] Step 3で計算した
結果である、位置ベクトルまたはL*値または面積値を
持つように、要素データ変更部102を用いて、要素の
位置または色または形状を変更する。
【0043】(15) 画面表示部115 画面表示部115は、画面書き換え命令により、要素デ
ータ保持部101に保持された要素のデータを解釈して
RGBラスタ画像に変換し、変換後の画像をディスプレ
イに表示する機能を持つ。また、釣り合い点座標値保持
部110に保持された座標値に対応して、画面上に釣り
合い点を描画する機能を持つ。さらに、画面表示部11
5は、ポインティングデバイスに連動するカーソルを画
面上に表示し、前述の各種指示/選択の際に座標点や図
の要素を直接選択する操作を可能にする機能を持つ。図
の要素を描画する際は、属性「表示順序」の値の小さい
ものから順次上書きで描画する。また、座標値(0,
0)の位置が画面の左下隅になるように描画する。ある
要素が属性「テキスト」に値を持つ場合は、まず属性
「色」と「形状」にしたがって描画し、そのあとで属性
「テキスト」の値に基づいてテキストを上書きで描画す
る。
【0044】(16) 図印刷部116 図印刷部116は、ユーザの指示により、要素データ保
持部101に保持された要素のデータを解釈してCMY
Kラスタ画像に変換し、変換後の画像を紙/OHPシー
トに印刷する機能を持つ。図の要素を描画する際は、属
性「表示順序」の値の小さいものから順次上書きで描画
する。また、紙/OHPシートの印刷可能領域に対し
て、座標値(0,0)の位置が左下隅になるように描画
する。ある要素が属性「テキスト」に値を持つ場合は、
まず属性「色」と「形状」にしたがって描画し、そのあ
とで属性「テキスト」の値に基づいてテキストを上書き
で描画する。
【0045】(17) 処理制御部117 処理制御部117は、処理全体の流れを統括する機能を
持つ。また、システム全体の起動と終了のユーザ指示を
受ける機能を持つ。また、処理制御部117は、ユーザ
指示を行うことのできる各機能部へ、指示入力受け付け
の時間を順次割り当てる。時間が割り当てられた機能部
でユーザからの入力があった場合、その要求による処理
が終了するまで他の機能部への割り当てを中断する。実
施例における処理の流れを図5に示す。この処理の流れ
は、処理制御部117によって統括され、実行される。
以下に、この処理の流れについて説明する。 [ステップS1] 処理制御部117で、終了制御がユ
ーザから指示されたか否かを監視し、終了制御が指示さ
れたときには、処理を終了する。終了制御が指示されて
いないときには、ステップS2に進む。 [ステップS2] 要素生成指示部104で、図の要素
の生成がユーザから指示されたか否かを調べる。 [ステップS3] 図の要素の生成がユーザから指示さ
れたときには、要素雛形保持部103のデータを用いて
新規要素データの生成を行い、要素データ変更部102
を介して要素データ保持部101に記憶させる。 [ステップS4] 要素削除指示部106で、図の要素
を指定しての削除がユーザから指示されたか否かを調べ
る。 [ステップS5] 上記の削除が指示されているときに
は、指定された要素に対応する要素データの削除を行
う。即ち、要素削除指示部106は、指定された要素の
削除命令を要素データ変更部102に送り、要素データ
変更部102は要素データ保持部101の該当する要素
を削除する。 [ステップS6] 要素レイアウト指示部105で、図
の要素のレイアウトに対する変更が、ユーザから指示さ
れたか否かを調べる。 [ステップS7] ユーザの指示としては、配置変更、
色変更、形状変更、テキスト入力等があり、これらのい
ずれかの属性値に関する変更の指示があると、要素レイ
アウト指示部105は、要素データ変更部102に、指
定された属性値の変更命令を送り、要素データ変更部1
02はそれらの属性の変更の命令を受けて、要素データ
保持部101の該当する要素データの属性値を変更す
る。 [ステップS8] 変更方法指示部112で、レイアウ
ト自動変更の動作のオン−−、オフまたは変更の方法が
指示されたかを調べる。 [ステップS9] そして、レイアウト自動変更の動作
のオン−−、オフまたは変更の方法が指示された場合に
は、指示に従った動作のオン、オフまたは変更方法の設
定を行う。 [ステップS10] 目標座標指示部111で、ユーザ
により画面上の点が指示されたかを調べる。 [ステップS11] 画面上の点が指示されたときは、
その指示に従って目標値の設定を行う。即ち、画面上で
選択された点の座標値を算定し、その座標値を目標値と
して釣り合い点座標値保持部110へ伝える。 [ステップS12] 図印刷部116で、図の印刷がユ
ーザから指示されたかを調べ、指示がなされていないと
きにはステップS1へ戻る。 [ステップS13] 印刷の指示がなされたときには、
図印刷部116は、図の印刷をしてステップS1へ戻
る。 [ステップS14] レイアウト自動変更の動作はオン
が設定されているか調べる。 [ステップS15] レイアウト自動変更の動作はオン
が設定されているときには、ずれ計算部113が、現状
の釣り合い点と目標点から、そのずれを打ち消すモーメ
ントを計算する。 [ステップS16] 次に、レイアウト変更量計算部1
14が、変更方法指示部112によるユーザの指示と、
ずれ計算部113の計算結果から、ずれを打ち消すモー
メントの配分を決定し、この決定から要素の属性値の変
更量を決定する。 [ステップS17] 要素データ変更部102は、要素
データ保持部101が保持する属性情報を各機能部から
の生成、削除、変更や計算結果のデータに基づいて変更
する。 [ステップS18] ステップS14の判定で、オフが
設定されているときには、レイアウトの変更は行わない
で、要素の追加、削除、変更を反映した画面を描画す
る。ステップS14の判定で、オンが設定されていると
きには、ステップS15〜S17によるレイアウト変更
結果を反映した画面の再描画を行う。
【0046】この実施例では、例えば、次のようなこと
を行うことができる。図7(a)に示されるように図の
要素が配置され、図の“+”に釣り合い点があるとす
る。この時、ユーザが要素レイアウト指示部105によ
り、レイアウトの自動変更をOnにし、変更してよいも
のとして配置を指示し、図の“×”を釣り合い点の目標
として指示したものとする。そうすると、図7(b)の
ような図の配置を自動的に得ることができる。
【0047】次に、図7(b)の状態から、ユーザが釣
り合い点の維持を指示し、レイアウトを変更してよいも
のとして色を指示したとする。ここで、ユーザが要素D
を新規に生成し、図8(a)に示す位置に置いたとす
る。そうすると、図8(b)に示すように図の配色を要
素Aの色明度値を変更して釣り合い点を維持するレイア
ウトを自動的に得ることができる。
【0048】また、図7(b)の状態から、ユーザが釣
り合い点の維持を指示し、レイアウトを変更してよいも
のとして面積を指示したとする。そして、図8(a)の
ように新規要素Dを配置したとする。そうすると、図8
(c)に示すように要素Aの面積を大きくして釣り合い
点を維持するレイアウトを自動的に得ることができる。
【0049】本実施例によれば、要素の位置と色と面積
から、現在の構図と配色のバランスが画面上でどちらに
偏っているかを、ユーザが容易に知ることができる。ま
た、画面上の点を指定することで、システムがその点を
バランスの中心とするように図の要素の配置/形状/配
色を自動的に変更してくれる。また、ユーザがある要素
の配置/形状/配色を変えた時に、その時点までの構図
と配色のバランスを崩さないように、システムが図の要
素の配置/形状/配色を自動的に変更してくれる。した
がって、従来に比べて、構図と配色のバランスを取るこ
とに対するユーザの負担を大幅に軽減することができ
る。
【0050】なお、本実施例では重さ計算の際に要素密
度を明度値だけの関数として扱ったが、色の他の特徴、
すなわち色相、彩度、テクスチャパターンを明度値に加
えて関数の引数とすることもできる。これにより、精密
な重み計算を行えると同時に、レイアウトの自動変更の
選択肢を増やすことが可能になる。
【0051】また、本実施例では、レイアウトの自動変
更が要素配置を変えてよい場合、一つの要素しか配置を
変えていない。これを任意個の要素を変えるようにして
も構わない。またこのとき、ユーザから個数の指示を受
けるようにしてもよい。この場合、よりユーザの意向に
そったレイアウト変更をシステムが行うことになる。
【0052】また、本実施例では、レイアウトの自動変
更が配置と色など複数のレイアウト属性を変えてよい場
合、変更の配分は固定である。この配分を可変にしても
構わない。特に、ユーザの指示に応じて配分を変えるよ
うにすれば、よりユーザの意向にそったレイアウト変更
をシステムが行うことになる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画面上の点を指定することで、システムがそ
の点をバランスの中心とするように図の要素の配置/形
状/配色を自動的に変更する。また、本発明によれば、
ユーザがある要素の配置/形状/配色を変えた時に、そ
の時点までの構図と配色のバランスを崩さないように、
システムが図の要素の配置/形状/配色を自動的に変更
する。したがって、本発明は、従来に比べて、構図と配
色のバランスを取ることに対するユーザの負担を大幅に
軽減するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概略の構成を示す図
【図2】釣り合い点の座標の計算を説明するための図
【図3】変更対象として要素の配置が指定されていると
きの、レイアウト変更の計算を説明するための図
【図4】変更対象として要素の色が指定されているとき
の、レイアウト変更の計算を説明するための図
【図5】実施例の処理の流れを示す図(その1)
【図6】実施例の処理の流れを示す図(その2)
【図7】釣り合い点の目標「×」を与え、要素の配置を
変更して、釣り合い点「+」と目標点を一致させる例を
示す図で、(a)は変更前、(b)は変更後のそれぞれ
のレイアウト
【図8】(a)は図7(b)のレイアウトに新規要素d
を配置したことを示す図、(b)は配色の変更により、
(c)は面積の変更により、それぞれ釣り合い点「+」
を維持する例を示す図
【符号の説明】
101…要素データ保持部、102…要素データ変更
部、103…要素雛形保持部、104…要素生成指示
部、105…要素レイアウト指示部、106…要素削除
指示部、107…重さ計算部、108…要素重さ対応表
保持部、109…釣り合い点座標値計算部、110…釣
り合い点座標値保持部、111…目標座標指示部、11
2…変更方法指示部、113…ずれ計算部、114…レ
イアウト変更量計算部、115…画面表示部、116…
図印刷部、117…処理制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形要素の面積とその図形要素の密度に
    基づいて図形要素ごとの重み値を求めるステップと、 複数の図形要素に対する、前記重み値を求めるステップ
    により得られた重み値と図形要素の配置された位置から
    複数の図形要素の幾何的な第1の釣り合い点を求めるス
    テップと、 目標となる第2の釣り合い点を決定するステップと、 前記第1の釣り合い点と前記第2の釣り合い点の差分を
    求めるステップと、 求められた差分を打ち消すように、前記複数の図形要素
    の少なくとも1つの図形要素の面積、密度および配置さ
    れる位置のいずれか少なくとも1つを変更して、前記複
    数の図形要素の釣り合い点を前記第2の釣り合い点に一
    致させるステップとを含むことを特徴とする作図方法。
  2. 【請求項2】 図形要素の面接とその図形要素の密度に
    基づいて図形要素ごとの重み値を求めるステップと、 複数の図形要素に対する、前記重み値を求めるステップ
    により得られた重み値と図形要素の配置された位置から
    複数の図の要素の幾何的な第1の釣り合い点を求めるス
    テップと、 前記複数の図形要素の中の少なくとも1つの図形要素の
    面積、配置および密度の少なくともいずれか1つの変更
    を入力するステップと、 前記複数の図形要素に対して、前記変更を行った後の第
    2の釣り合い点を求めるステップと、 前記第1の釣り合い点と第2の釣り合い点との間の差分
    を求めるステップと、 求められた差分を打ち消すように、前記複数の図形要素
    の少なくとも1つの図形要素の面積、密度および配置さ
    れる位置のいずれが少なくとも1つを変更して、前記複
    数の図形要秦の釣り合い点を前記第1の釣り合い点に一
    致させるステップとを含むことを特徴とする作図方法。
  3. 【請求項3】 図形要素と、図形要素の面積と、図形要
    素の密度と、図形要素の配置される位置とを記憶する図
    形要素データ保持部と、 前記図形要素データ保持部に保持されている図形要素の
    面積と図形要素の密度に基づいて図形要素ごとの重み値
    を求める重み値計算手段と、 前記重み値計算手段により得られた複数の図形要素に対
    する重み値と図形要素の配置された位置から複数の図形
    要素の幾何的な第1の釣り合い点を求める釣り合い点計
    算手段と、 目標となる第2の釣り合い点を決定する目標決定手段
    と、 前記第1の釣り合い点と、前記第2の釣り合い点の差分
    を求める差分計算手段と、 前記差分計算手段により求められた差分を打ち消すよう
    に、前記複数の図形要素の少なくとも1つの図形要素の
    面積、密度および位置のいずれか少なくとも1つを変更
    して、前記複 数の図形要素の釣り合い点を前記第2の
    釣り合い点に一致させる図形要素変更手段とを有するこ
    とを特徴とする作図装置。
  4. 【請求項4】 図形要素と、図形要素の面積と、図形要
    素の密度と、図形要素の配置される位置とを記憶する図
    形要素データ保持部と、 前記図形要素データ保持部に保持されている図形要素の
    面積と図形要素の密度に基づいて図形要素ごとの重み値
    を求める重み値計算手段と、 前記重み値計算手段により得られた複数の図形要素に対
    する重み値と図形要素の配置された位置から複数の図形
    要素の幾何的な第1の釣り合い点を求める第1の釣り合
    い点計算手段と、 前記複数の図形要素の中の少なくとも1つの図形要素の
    面積、配置および密度の少なくともいずれか1つの変更
    を入力するユーザ変更手段と、 前記複数の図形要素に対して、前記ユーザ変更手段によ
    り変更を行った後の第2の釣り合い点を求める第2の釣
    り合い点計算手段と、 前記第1の釣り合い点と第2の釣り合い点との間の差分
    を求める差分計算手段と、 求められた差分を打ち消すように、前記複数の図形要素
    の少なくとも1つの図形要素の面積、密度および配置さ
    れる位置のいずれか少なくとも1つを変更して、前記複
    数の図形要素の釣り合い点を前記第1の釣り合い点に一
    致させる図形要素変更手段とを有することを特徴とする
    作図装置。
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