JPH0981491A - ネットワークビデオサーバ、クライアント装置及びマルチメディア情報提供方法 - Google Patents

ネットワークビデオサーバ、クライアント装置及びマルチメディア情報提供方法

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JPH0981491A
JPH0981491A JP7234431A JP23443195A JPH0981491A JP H0981491 A JPH0981491 A JP H0981491A JP 7234431 A JP7234431 A JP 7234431A JP 23443195 A JP23443195 A JP 23443195A JP H0981491 A JPH0981491 A JP H0981491A
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client device
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JP7234431A
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Shigehiro Asano
滋博 浅野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L65/00Network arrangements, protocols or services for supporting real-time applications in data packet communication
    • H04L65/80Responding to QoS
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L12/02Details
    • H04L12/16Arrangements for providing special services to substations
    • H04L12/18Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L67/56Provisioning of proxy services
    • H04L67/568Storing data temporarily at an intermediate stage, e.g. caching
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    • H04L69/30Definitions, standards or architectural aspects of layered protocol stacks
    • H04L69/32Architecture of open systems interconnection [OSI] 7-layer type protocol stacks, e.g. the interfaces between the data link level and the physical level
    • H04L69/322Intralayer communication protocols among peer entities or protocol data unit [PDU] definitions
    • H04L69/329Intralayer communication protocols among peer entities or protocol data unit [PDU] definitions in the application layer [OSI layer 7]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要なネットワークのバンド幅を減少させ、
マルチメディア情報を同時に多数のユーザに提供するこ
とが可能なネットワークビデオサーバを提供すること。 【解決手段】 ネットワークを介して接続された複数の
クライアント装置にマルチメディア情報を分散記憶し、
各クライアント装置は要求に応じてマルチメディア情報
を端末に送出するネットワークビデオサーバにおいて、
前記クライアント装置のそれぞれは、前記要求に応じて
端末に送出するために前記ネットワークを介して得た前
記マルチメディア情報を連続して再生する一纏まりの再
生単位でキャッシュする手段を備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続されたクライアント装置によりマルチメディア情報を
連続して提供するネットワークビデオサーバシステム、
そのクライアント装置およびマルチメディア情報提供方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】分散型のマルチメディアサービスシステ
ムは、複数のクライアント装置がネットワークにより接
続され、各クライアント装置には任意数のユーザ端末が
接続されている形態のネットワークシステムであり、各
クライアント装置はユーザ端末によりビデオ・ファイル
などの連続して再生する一連のマルチメディア情報をユ
ーザに提供する。このようなシステムにおいてマルチメ
ディア情報を記憶・管理する方式としては、基本的に
は、ネットワーク中に中央マルチメディアサーバを接続
するものと、該サーバは接続せず各クライアント装置に
マルチメディア情報を分散記憶させるものが考えられ
る。
【0003】ところで、どのようなマルチメディア情報
の記憶・管理方式を採用する場合でも、クライアント装
置には、通常、ある程度の容量のストレージが用意され
る。そして、ユーザの要求する情報がクライアント装置
内のストレージにある場合には、それを再生し、クライ
アント装置内のストレージにない場合には、ネットワー
クを通じて他のクライアント装置もしくは中央マルチメ
ディアサーバに要求を出し、ネットワークを通じてクラ
イアント装置に情報を転送し、これを再生するようにし
ている。これによって、ユーザの要求する情報がストレ
ージにあった場合に限り、ユーザが要求を入力してから
再生が開始されるまでのレスポンスが高速化されること
を期待するものである。
【0004】しかし、従来のシステムでは、上記のクラ
イアント装置内ストレージは補助的なものであって、基
本的にはユーザからの要求に応じてマルチメディア情報
をその所有者(すなわち、他のクライアント装置もしく
は中央マルチメディアサーバ)から転送してもらうこと
を前提としており、システム内で多数のユーザからの再
生要求が集中すると、クライアント装置相互間もしくは
クライアント装置・中央マルチメディアサーバ間でのデ
ータ転送要求が頻発するので、ネットワークのバンド幅
が制限となって、多数の同時アクセスに対するマルチメ
ディア情報の提供が困難であるという問題点があった。
これをユーザ側から見ると、多くのユーザは最初に再生
要求を入力してから実際に再生が開始されるまでに長時
間待たされ、場合によっては何回も入力操作を行なうこ
とが必要となり、サービスの質が低下する問題点とな
る。
【0005】もちろん、全てのクライアント装置に全て
の情報を持たせれば上記問題は解決するが、これには莫
大なコストがかかるとともに、資源の利用率が極めて低
くなり実際的でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来は、多数の再生要
求が集中すると、再生要求を受けたクライアント装置が
要求されたマルチメディア情報を獲得するためにネット
ワークを介したデータ転送を行なおうとするが、ネット
ワークのバンド幅が制限となって、多くのクライアント
装置はすぐにデータ転送を行なうことができないので、
多数の同時アクセスに対するマルチメディア情報の提供
が困難であるという問題点があった。また、全てのクラ
イアント装置に全てのマルチメディア情報を持たせれば
上記の問題は解決するが、莫大なコストがかかり実際的
でない。
【0007】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、必要なネットワークのバンド幅を減少させ、
マルチメディア情報を同時に多数のユーザに提供するこ
とが可能なネットワークビデオサーバ、クライアント装
置及びマルチメディア情報提供方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、概略的には、
クライアント装置にキャッシュの手法を用いて平均的な
待ち時間を短縮し、ネットワークを介したデータ転送の
発生を削減して、ネットワークのバンド幅を節約するこ
とで、多くの要求に応えるようにしたものである。
【0009】一般にキャッシュ技術は計算機のメモリシ
ステムに適用されるが、マルチメディアの情報では動画
の場合のように膨大な情報量を含んでおり、クライアン
ト装置に搭載されるメモリ量をはるかに越えることが予
想される。そこで、本発明においては、ネットワークを
通じて転送される情報をディスク装置にキャッシュする
のが好ましい。
【0010】本発明(請求項1)は、ネットワークを介
して接続された複数のクライアント装置にマルチメディ
ア情報を分散記憶し、各クライアント装置は要求に応じ
てマルチメディア情報を端末に送出するネットワークビ
デオサーバにおいて、前記クライアント装置のそれぞれ
は、前記要求に応じて端末に送出するために前記ネット
ワークを介して得た前記マルチメディア情報を連続して
再生する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段を備
えたことを特徴とする。
【0011】本発明(請求項2)は、請求項1の発明に
おいて、前記クライアント装置のそれぞれは、前記マル
チメディア情報を端末に送出するのに先だって、送出す
るデータ量に相当するディスク装置の書き込みのバンド
幅を予約する手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0012】本発明(請求項3)は、ネットワークを介
して接続された複数のクライアント装置を備え、各クラ
イアント装置は要求に応じて該ネットワーク中に存在す
るマルチメディア情報を端末に送出するネットワークビ
デオサーバにおいて、前記クライアント装置のそれぞれ
は、前記要求に応じて端末に送出するために前記ネット
ワークを介して得た前記マルチメディア情報を連続して
再生する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段と、
キャッシュする可能性のある各マルチメディア情報ごと
にアクセスされた回数を頻度情報として記憶する手段
と、前記頻度情報に基づいてキャッシュの置き換えを行
なう手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】本発明(請求項4)は、ネットワークを介
して接続された複数のクライアント装置を備え、各クラ
イアント装置は要求に応じて該ネットワーク中に存在す
るマルチメディア情報を端末に送出するネットワークビ
デオサーバにおいて、前記クライアント装置のそれぞれ
は、前記要求に応じて端末に送出するために前記ネット
ワークを介して得た前記マルチメディア情報を連続して
再生する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段と、
キャッシュされているマルチメディア情報夫々が現在少
なくとも1つの端末に供給されているか否かを登録する
手段と、前記登録する手段を参照し、キャッシュから供
給中のマルチメディア情報を対象から除外してキャッシ
ュの置き換えを行なう手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】本発明(請求項5)は、ネットワークを介
して接続された複数のクライアント装置を備え、各クラ
イアント装置は要求に応じて該ネットワーク中に存在す
るマルチメディア情報を端末に送出するネットワークビ
デオサーバにおいて、前記クライアント装置のうち所定
のものをグループ化してクラスタを構成し、前記クライ
アント装置のそれぞれは、前記要求に応じて端末に送出
するために前記ネットワークを介して得た前記マルチメ
ディア情報のうち自装置の属するクラスタ内で自装置に
割り当てられたものを連続して再生する一纏まりの再生
単位でキャッシュする手段と、要求されたマルチメディ
ア情報をネットワークを介して転送してくる必要がある
場合、ネットワーク中に存在するオリジナルのマルチメ
ディア情報を得ようとするのに先だって、自装置の属す
るクラスタ内の該当する他のクライアント装置のキャッ
シュから該マルチメディア情報を得ることを試みる手段
とを備えたことを特徴とする。
【0015】本発明(請求項6)は、請求項5の発明に
おいて、前記クライアント装置のそれぞれは、要求され
たマルチメディア情報をネットワークを介して転送して
くる場合、該転送に先だって、転送するデータ量に相当
するネットワークのバンド幅を予約する手段をさらに備
えたことを特徴とする。
【0016】本発明(請求項7)は、ネットワークを介
して他のクライアント装置と接続され、割り当てられた
マルチメディア情報を記憶し、要求に応じて自装置の記
憶するマルチメディア情報またはネットワークを介して
得たマルチメディア情報を端末に送出するクライアント
装置において、前記要求に応じて端末に送出するために
前記ネットワークを介して得た前記マルチメディア情報
を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッシュす
る手段を備えたことを特徴とする。
【0017】本発明(請求項8)は、請求項7の発明に
おいて、前記マルチメディア情報を端末に送出するのに
先だって、送出するデータ量に相当するディスク装置の
書き込みのバンド幅を予約する手段をさらに備えたこと
を特徴とする。
【0018】本発明(請求項9)は、要求に応じて自装
置の記憶するマルチメディア情報またはネットワークを
介して得たマルチメディア情報を端末に送出するクライ
アント装置において、前記要求に応じて端末に送出する
ために前記ネットワークを介して得た前記マルチメディ
ア情報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッ
シュする手段と、キャッシュする可能性のある各マルチ
メディア情報ごとにアクセスされた回数を頻度情報とし
て記憶する手段と、前記頻度情報に基づいてキャッシュ
の置き換えを行なう手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】本発明(請求項10)は、要求に応じて自
装置の記憶するマルチメディア情報またはネットワーク
を介して得たマルチメディア情報を端末に送出するクラ
イアント装置において、前記要求に応じて端末に送出す
るために前記ネットワークを介して得た前記マルチメデ
ィア情報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャ
ッシュする手段と、キャッシュされているマルチメディ
ア情報夫々が現在少なくとも1つの端末に供給されてい
るか否かを登録する手段と、前記登録する手段を参照
し、キャッシュから供給中のマルチメディア情報を対象
から除外してキャッシュの置き換えを行なう手段とを備
えたことを特徴とする。
【0020】本発明(請求項11)は、ネットワークを
介して他のクライアント装置と接続され、要求に応じて
自装置の記憶するマルチメディア情報またはネットワー
クを介して得たマルチメディア情報を端末に送出するク
ライアント装置において、自装置と他のクライアント装
置をグループ化してなるクラスタ内で、各マルチメディ
ア情報が割り当てられたクライアント装置を特定する手
段と、前記要求に応じて端末に送出するために前記ネッ
トワークを介して得た前記マルチメディア情報について
前記特定する手段により割り当てられたクライアント装
置を特定し、該マルチメディア情報がクラスタ内で自装
置に割り当てられたものである場合、該マルチメディア
情報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッシ
ュする手段と、要求されたマルチメディア情報をネット
ワークを介して転送してくる必要がある場合、ネットワ
ーク中に存在するオリジナルのマルチメディア情報を得
ようとするのに先だって、前記特定する手段によりクラ
スタ内で該マルチメディア情報が割り当てられたクライ
アント装置を特定し、特定されたクライアント装置のキ
ャッシュから該マルチメディア情報を得ることを試みる
手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】本発明(請求項12)は、請求項11の発
明において、要求されたマルチメディア情報をネットワ
ークを介して転送してくる場合、該転送に先だって、転
送するデータ量に相当するネットワークのバンド幅を予
約する手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0022】本発明(請求項13)は、ネットワークを
介して他のクライアント装置と接続され、割り当てられ
たマルチメディア情報を記憶し、要求に応じて自装置の
記憶するマルチメディア情報またはネットワークを介し
て得たマルチメディア情報を端末に送出するクライアン
ト装置によるマルチメディア情報提供方法において、要
求されたマルチメディア情報の供給元を決定し、決定さ
れた供給元から得た前記マルチメディア情報を端末に送
出するとともに、端末に送出している前記マルチメディ
ア情報が前記ネットワークを介した供給元から得たもの
である場合、所定の条件を満たすならば該マルチメディ
ア情報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッ
シュすることを特徴とする。
【0023】本発明(請求項14)は、請求項13の発
明において、前記マルチメディア情報を端末に送出する
のに先だって、送出するデータ量に相当するディスク装
置の書き込みのバンド幅を予約することを特徴とする。
【0024】本発明(請求項15)は、要求に応じて自
装置の記憶するマルチメディア情報またはネットワーク
を介して得たマルチメディア情報を端末に送出するとと
もに、該マルチメディア情報を連続して再生する一纏ま
りの再生単位でキャッシュする手段を有するクライアン
ト装置によるマルチメディア情報提供方法であって、キ
ャッシュする可能性のある各マルチメディア情報ごとに
アクセスされた回数を頻度情報として記憶しておき、要
求されたマルチメディア情報の供給元を決定し、前記ネ
ットワークを介した供給元から前記マルチメディア情報
を得て端末に送出する場合、決定された供給元から得た
前記マルチメディア情報を端末に送出するとともに、前
記頻度情報に基づいてキャッシュの置き換えを行なうこ
とを特徴とする。
【0025】本発明(請求項16)は、要求に応じて自
装置の記憶するマルチメディア情報またはネットワーク
を介して得たマルチメディア情報を端末に送出するとと
もに、該マルチメディア情報を連続して再生する一纏ま
りの再生単位でキャッシュする手段を有するクライアン
ト装置によるマルチメディア情報提供方法であって、要
求されたマルチメディア情報の供給元を決定し、端末に
送出するマルチメディア情報がキャッシュから供給され
る場合、端末に送出に先だって該マルチメディア情報が
キャッシュから供給中であることを登録し、キャッシュ
から得た前記マルチメディア情報を端末に送出し、送出
終了後に他の端末への送出が行なわれていなければ該マ
ルチメディア情報がキャッシュから供給中でないことを
登録し、端末に送出する前記マルチメディア情報が前記
ネットワークを介した供給元から得るものである場合、
決定された供給元から得た前記マルチメディア情報を端
末に送出するとともに、前記登録の結果を参照し、キャ
ッシュから供給中の他のマルチメディア情報を対象から
除外してキャッシュの置き換えを行なうことを特徴とす
る。
【0026】本発明(請求項17)は、ネットワークを
介して他のクライアント装置と接続され、要求に応じて
自装置の記憶するマルチメディア情報またはネットワー
クを介して得たマルチメディア情報を端末に送出するク
ライアント装置と、他のクライアント装置とをグループ
化してなるクラスタが設定され、該クラスタ内で各マル
チメディア情報をキャッシュするクライアント装置が割
り当てられるマルチメディア情報提供方法であって、要
求されたマルチメディア情報の供給元を決定し、決定さ
れた供給元から得た前記マルチメディア情報を端末に送
出するとともに、端末に送出している前記マルチメディ
ア情報が前記ネットワークを介した供給元から得たもの
であり、かつ、該マルチメディア情報がクラスタ内で自
装置に割り当てられたものである場合、所定の条件を満
たすならば該マルチメディア情報を連続して再生する一
纏まりの再生単位でキャッシュすることを特徴とする。
【0027】本発明(請求項18)は、請求項17の発
明において、前記マルチメディア情報を端末に送出する
ためにネットワークを介して転送してくる必要がある場
合、該転送に先だって、転送するデータ量に相当するネ
ットワークのバンド幅を予約しておくことを特徴とす
る。
【0028】(作用)本発明(請求項1,7,13)で
は、システム全体で最低一箇所にはオリジナルのマルチ
メディア情報が保持されており、各オリジナルのマルチ
メディア情報は、システム中のクライアント装置に分散
させて保持している。システム中の各クライアント装置
は、要求を受け付けると、要求されたマルチメディア情
報が存在する箇所からマルチメディア情報を提供する
が、その際、該マルチメディア情報が前記ネットワーク
を介して得たものである場合には、該マルチメディア情
報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッシュ
しておく。その後、キャッシュしたマルチメディア情報
に対する要求があると、ネットワークを介したデータ転
送を行なわずに、キャッシュから端末に送出することが
できる。
【0029】このように本発明によれば、各クライアン
ト装置にマルチメディア情報をまるごとキャッシュして
おくことにより、ネットワークを介したデータ転送の発
生を削減して、ネットワークのバンド幅を節約すること
ができ、マルチメディア情報を同時に多数のユーザに提
供することができる。
【0030】また、ユーザにとっては最初に要求を入力
してから実際に再生が開始されるまでに一定時間以上待
たされることが少なくなり、サービスの向上が期待でき
る。
【0031】本発明(請求項3,9,15)では、シス
テム全体で最低一箇所にはオリジナルのマルチメディア
情報が保持されている。システム中の各クライアント装
置は、要求を受け付けると、要求されたマルチメディア
情報が存在する箇所からマルチメディア情報を提供する
が、その際、該マルチメディア情報が前記ネットワーク
を介して得たものである場合には、該マルチメディア情
報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッシュ
しておく。キャッシュにあたっては、クライアント装置
は、自分にキャッシュする可能性のある各マルチメディ
ア情報ごとにアクセスされた回数を頻度情報として記憶
しておいて、この頻度情報に基づいてキャッシュの置き
換えを行なう。その後、キャッシュしたマルチメディア
情報に対する要求があると、ネットワークを介したデー
タ転送を行なわずに、キャッシュから端末に送出するこ
とができる。
【0032】このように本発明によれば、各クライアン
ト装置に利用頻度のより高いマルチメディア情報をまる
ごとキャッシュしておくことにより、ネットワークを介
したデータ転送の発生を効果的に削減し、ネットワーク
のバンド幅を節約して、マルチメディア情報を同時に多
数のユーザに提供することができる。
【0033】また、本発明では、クライアント装置に設
けられたキャッシュは、頻度情報を用いて管理するが、
現在キャッシュに存在しなくてもキャッシュする可能性
のある全マルチメディア情報について頻度情報を管理し
ているので、より効果的に利用頻度の高いマルチメディ
ア情報をキャッシュすることができる。
【0034】また、ユーザにとっては最初に要求を入力
してから実際に再生が開始されるまでに一定時間以上待
たされることが少なくなり、サービスの向上が期待でき
る。
【0035】本発明(請求項4,10,16)では、シ
ステム全体で最低一箇所にはオリジナルのマルチメディ
ア情報が保持されている。システム中の各クライアント
装置は、要求を受け付けると、要求されたマルチメディ
ア情報が存在する箇所からマルチメディア情報を提供す
るが、その際、該マルチメディア情報が前記ネットワー
クを介して得たものである場合には、該マルチメディア
情報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッシ
ュしておく。
【0036】キャッシュの置き換えにあたっては、キャ
ッシュされているマルチメディア情報夫々について現在
少なくとも1つの端末に供給されているかどうかわかる
ように登録しておき、供給中であることが登録されてい
るマルチメディア情報を置き換え対象から除外してキャ
ッシュの置き換えを行なう。
【0037】その後、キャッシュしたマルチメディア情
報に対する要求があると、ネットワークを介したデータ
転送を行なわずに、キャッシュから端末に送出すること
ができる。
【0038】このように本発明によれば、各クライアン
ト装置にマルチメディア情報をまるごとキャッシュして
おくことにより、ネットワークを介したデータ転送の発
生を削減して、ネットワークのバンド幅を節約すること
ができ、マルチメディア情報を同時に多数のユーザに提
供することができる。
【0039】また、ユーザにとっては最初に要求を入力
してから実際に再生が開始されるまでに一定時間以上待
たされることが少なくなり、サービスの向上が期待でき
る。また、本発明によれば、キャッシュから供給中のマ
ルチメディア情報をキャッシュの置き換え対象から除外
してキャッシュの置き換えを行なうことにより、キャッ
シュから供給中のマルチメディア情報をキャッシュから
追い出すことのないようにし、マルチメディア情報の連
続性を損なうことなく再生することが可能である。
【0040】本発明(請求項5,11,17)では、シ
ステム全体で最低一箇所にはオリジナルのマルチメディ
ア情報が保持されている。システム中の各クライアント
装置は、要求を受け付けると、要求されたマルチメディ
ア情報が存在する箇所からマルチメディア情報を提供す
る。
【0041】ここで、本発明では、複数のクライアント
でクラスタを構成する。クラスタごとにクラスタキャッ
シュを持ち、クラスタキャッシュは同一クラスタに属す
るクライアント装置の要求に応えるようにする。クラス
タキャッシュはクラスタ内のクライアント装置に分散さ
せ、各クライアント装置にキャッシュするマルチメディ
ア情報を分担させる。なお、クラスタ内で各マルチメデ
ィア情報をキャッシュするクライアント装置の割り当て
方には、固定的に設定する方法と動的に変更する方法が
考えられる。また、1つのマルチメディア情報を1つの
クライアント装置に割り当てる方法、あるマルチメディ
ア情報を複数のクライアント装置に割り当てる方法、あ
るマルチメディア情報を1つのクライアント装置で複数
セットキャッシュする方法など種々の方法が考えられ
る。
【0042】システム中の各クライアント装置は、要求
を受け付けると、要求されたマルチメディア情報が存在
する箇所からマルチメディア情報を提供するが、その
際、該マルチメディア情報が前記ネットワークを介して
得たものである場合には、該マルチメディア情報を連続
して再生する一纏まりの再生単位でクラスタキャッシュ
にキャッシュしておく。
【0043】その後、外部から要求があった場合、従来
であればクラスタ外からマルチメディア情報を転送して
くる必要があったケースでも、同一クラスタに属するい
ずれかのクライアント装置のクラスタキャッシュにキャ
ッシュした要求されたマルチメディア情報があれば、こ
こを供給元として供給することができる。もし要求され
たマルチメディア情報が自分のクラスタキャッシュにあ
ればネットワークの使用は不要であり、同一クラスタに
属する他のクライアント装置のクラスタキャッシュにあ
れば、クラスタ外からマルチメディア情報を転送してく
るよりも、少ないネットワーク資源の利用で済む。
【0044】このように本発明によれば、各クラスタの
クラスタキャッシュにマルチメディア情報をまるごとキ
ャッシュしておくことにより、全システムにまたがる通
信を減少させて(ネットワークを介したデータ転送の発
生を削減しあるいはデータ転送の経路を短くして)、ネ
ットワークの有効利用ができ、ネットワークのバンド幅
を節約し、マルチメディア情報を同時に多数のユーザに
提供することができる。
【0045】つまり、クラスタキャッシュを用いること
で全システムにまたがる通信を減少させ、ネットワーク
の有効利用が可能である。
【0046】また、ユーザにとっては最初に要求を入力
してから実際に再生が開始されるまでに一定時間以上待
たされることが少なくなり、サービスの向上が期待でき
る。 (資源の予約について)ところで、再生するマルチメデ
ィア情報は、センターサーバまたは何れかのクライアン
ト装置のディスク装置から読み出されるが、ディスクお
よびネットワークの転送レートがマルチメディア情報の
転送レートより少ないと、情報の劣化および欠損が起こ
り、マルチメディア情報の連続性が損なわれることにな
る。
【0047】これを防止するため、好ましくは、マルチ
メディア情報の再生を行う前に、本発明(請求項2,
8,14)のように送出に必要なディスク装置のバンド
幅を予約し、本発明(請求項6,12,18)のように
転送に必要なネットワークのバンド幅を予約して、マル
チメディア情報が欠損なく連続的に再生されるようにす
るのが好ましい。スケジューリングできないものに対し
ては、要求を拒否するか、あるいは品質を落として提供
するのが好ましい。
【0048】このように本発明によれば、マルチメディ
ア情報を再生するディスクおよびそのディスクからクラ
イアントまでのネットワークのバンド幅が再生時に予約
できているので、マルチメディア情報の再生時に情報が
連続して再生される。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態を説明する。
【0050】まず、この実施の形態に係るシステムの基
本的な構成について説明する。図1に、本システムの基
本構成の一例を示す。
【0051】図1には、本システムに用いるネットワー
クの一形態として、複数のATM交換機40−1がAT
M交換機40−2を介して相互に接続されたATMネッ
トワークが示されている。各ATM交換機40−1には
それぞれ任意数のクライアント計算機(以下、クライア
ント)10が接続され、各クライアント10はネットワ
ークを通じ相互に通信することができる。
【0052】また、各クライアント10にはそれぞれ任
意数の端末30とハードディスク等のディスク装置20
が接続される。なお、ATM交換機40−1には、上記
のようなクライアント10の他に、ディスク装置を持ち
端末を持たないサーバ専用機が接続されても構わない。
【0053】ディスク20は、マルチメディア情報のオ
リジナルもしくはコピー(キャッシュしたもの)および
後述するようなキャッシュの管理情報を蓄積する。1つ
のマルチメディア情報は、連続して再生する一纏まりの
再生単位の情報であり、映画やカラオケなどのビデオ・
ファイル等が該当する。
【0054】ここで、この実施の形態では、システム全
体で最低一箇所には、オリジナルのマルチメディア情報
が保持されているものとする。オリジナルのマルチメデ
ィア情報を記憶管理する方法としては、基本的には、
(センターサーバを持たず)システム中のクライアント
に分散させて保持する形態、センターサーバ中に保持
する形態が考えられる。
【0055】この実施の形態では、前者のセンターサー
バが存在しないシステムについて説明する。この場合、
全てのクライアント10は、クライアントとしての機能
と分散サーバとしての機能を有することになる。もちろ
ん、本発明は、クライアント10の1つをセンターサー
バに置き換えたシステムにも適用可能である。
【0056】端末30は、ユーザによる所望のマルチメ
ディア情報の再生要求を受付け、要求されたマルチメデ
ィア情報を再生するなど、ユーザとシステムの間の入出
力のために用いられる。
【0057】次に、クラスタについて説明する。
【0058】この実施の形態では、ネットワークの構造
として、全てのクライアント10が単一のレベルに接続
されるのではなく、複数のクライアント10がクラスタ
を構成し、クラスタ間がさらに上位のネットワークに階
層的に接続されるようなクラスタ構造を採用している。
【0059】例えば、図1において同一のATM交換機
40−1に接続されている複数のクライアント10を1
つのグループとし、これをクラスタと呼ぶ。図1では、
クラスタ1〜クラスタnを示してある。これらクラスタ
1〜nは、それぞれのATM交換機40−1により、上
位に位置するATM交換機40−2を介して接続され
る。
【0060】この実施の形態では、詳しくは後述する
が、各クライアント10ごとに専用のキャッシュを設け
るとともに、各クラスタ内に当該クラスタ専用のキャッ
シュを設け、要求されたマルチメディア情報がクライア
ントキャッシュになかった場合は、クラスタ内のクラス
タキャッシュで検索するようにしている。
【0061】クラスタ内のクラスタキャッシュは、ク
ラスタ内のクライアントに分散させる形態、クラスタ
内の特定の装置がキャッシュを持つ形態が考えられる。
この実施の形態では、前者のクラスタ内のクライアント
に分散させる場合について説明する。
【0062】また、この実施の形態では、マルチメディ
ア情報は連続して再生する一纏まりの再生単位でまるご
とキャッシュするものとする。
【0063】次に、各クライアント10が管理するディ
スク空間の割り当てについて説明する。
【0064】一般にキャッシュ技術は計算機のメモリシ
ステムに適用されるが、動画などのようにマルチメディ
ア情報は膨大な情報量を含んでおり、クライアントシス
テムに搭載されるメモリ量をはるかに越えることが想定
される。そこで、ネットワークを通じて転送されるマル
チメディア情報を、各クライアント10に備えられたデ
ィスク20にキャッシュする。
【0065】図2は、各クライアント10が管理するデ
ィスク空間の割り当てを示したものである。図2のよう
に、ディスク空間50には、クライアントキャッシュ5
2、クラスタキャッシュ54、オリジナル用領域56、
管理情報用領域58が割り当てられる。
【0066】クライアントキャッシュ52は、当該クラ
イアント10が専用に使用するキャッシュである。他の
クライアント10は、このキャッシュをアクセスするこ
とができない。
【0067】クラスタキャッシュ54は、このクライア
ント10が属するクラスタに専用のキャッシュである。
このキャッシュは、該クラスタに属する全てのクライア
ント10からアクセスされる可能性がある。
【0068】オリジナル領域56は、オリジナルのマル
チメディア情報を保持するための領域で、マルチメディ
ア情報の追加、削除、修正等の場合以外は変更されな
い。オリジナル領域56は、本システム内の全てのクラ
イアント10からアクセスされる可能性がある。
【0069】管理情報領域58は、クライアントキャッ
シュ52とクラスタキャッシュ54を管理するために使
用される。
【0070】一般的なキャッシュ技術と同様に、上記の
クライアントキャッシュ52やクラスタキャッシュ54
において、マルチメディア情報を格納する領域が満たさ
れた場合、ある領域を解放し、解放された領域を新たな
キャッシュ領域として利用する。その際、この実施の形
態では、どの領域を解放するかは、各マルチメディア情
報の利用頻度をもとに決定する。この利用頻度の情報
は、各クライアント10ごとに持ち、マルチメディア情
報へのアクセスがあるたびに(アクセスの結果にかかわ
らず)更新を行う。
【0071】また、この実施の形態では、キャッシュの
エントリの数以上に(例えば、そのクライアント装置に
キャッシュする可能性のあるすべてのマルチメディア情
報について)頻度情報管理用のエントリを持つ。つま
り、キャッシュに存在しないマルチメディア情報も頻度
情報を管理することによって、利用頻度の高いマルチメ
ディア情報を優先的にキャッシュすることができる。
【0072】なお、各クライアント10に接続されたデ
ィスク20に設けられたキャッシュも送出のスケジュー
リングの対象となるため、要求によって送出のスケジュ
ーリングに組み込まれたキャッシュは、要求されたマル
チメディア情報の提供が終るまで、置換えの対象から外
されるようにする。
【0073】次に、ディスクのタイムスロットについて
説明する。
【0074】一般に、ディスクの読みだし速度がマルチ
メディア情報の再生速度より速い場合は、1つのディス
クを同時に複数のユーザに提供できる。このとき、ディ
スクストライピングの技法を用いると有効である。
【0075】この実施の形態では、ディスク20の読み
だし速度がマルチメディア情報の再生速度より速いもの
として、ディスク読みだしを複数のユーザで時分割で使
用し、タイムスロットの概念を使ってこれを管理するも
のとする。
【0076】各ディスクドライブは、複数の同じ長さの
タイムスロットを持ち、ディスクへの読み書きはこのタ
イムスロット単位で管理されている。1つのタイムスロ
ットで複数のマルチメディア情報が読み書きされること
はない。1つのタイムスロットで読み出された情報は、
クライアント10のメモリ(図示せず)上にバッファリ
ングされ、メモリ上のバッファから再生される。タイム
スロットを予約するのは、マルチメディア情報の再生が
連続して行われるのを保証するためである。
【0077】今、マルチメディア情報の再生の速度をK
Bpsとし、ディスクの読みだし速度をD Bpsと
すると(ただしK<D)、タイムスロットはD/K個に
なる。
【0078】一方、マルチメディア情報の再生と同時に
ディスク20上のキャッシュに書き込むためには、メモ
リ上のバッファから1つのタイムスロットを使用してデ
ィスクに書き込む。ディスクからの読みだし速度とディ
スクへの書き込み速度が一致する場合、タイムスロット
の長さは読みだし、書き込みで同一である。
【0079】次に、ディスクおよびネットワークのスケ
ジューリングについて説明する。
【0080】再生するマルチメディア情報は、何れかの
クライアントのディスクから(センターサーバを備える
場合は、センターサーバまたは何れかのクライアントの
ディスクから)読み出されるが、ディスクおよびネット
ワークの転送レートがマルチメディア情報の転送レート
より少ないと、情報の劣化および欠損が起こり、マルチ
メディア情報の連続性が損なわれることになる。
【0081】この実施の形態では、これを防止するた
め、マルチメディア情報の再生にかかわるディスク、メ
モリ、ネットワークなどの資源を要求にもとづきスケジ
ューリングしてから、マルチメディア情報の再生を行な
う。もしスケジューリングできないものに対しては、要
求を拒否するか、もしくは品質を落として提供するもの
とする。なお、以下では、説明を簡潔にするために、ス
ケジューリングできないものに対しては要求を拒否する
ものとして説明する。
【0082】このようにすれば、マルチメディア情報を
再生するディスクおよびそのディスクからクライアント
までのネットワークのバンド幅が再生時に予約できてい
るので、マルチメディア情報の再生時に情報を連続して
再生することができる。
【0083】次に、図1のクライアント10の内部構成
について説明する。
【0084】図3に、クライアント10の内部構成の一
例を示す。図3のように、このクライアント10は、通
信制御部12、キャッシュ制御部14、ディスク制御部
16、予約制御部18を備えている。
【0085】通信制御部12は、通信回線41からネッ
トワークに接続され、他の分散されたサーバ、すなわち
他のクライアント10と通信するための制御を行なう。
また、ユーザが所望のマルチメディア情報の再生要求等
を入力したり、要求されたマルチメディア情報を再生し
たりするための端末30も通信制御部12に接続され
る。ただし、当該クライアント10が端末を持たないサ
ーバ専用機の場合は、端末は接続されない。また、通信
制御部12は、ネットワークのスケジューリングを行な
い、予約制御部18にスケジューリングの可能性につい
ての情報を提供する。
【0086】キャッシュ制御部14は、ディスク制御部
16、通信制御部12、および予約制御部18と接続さ
れ、自分に接続された端末30または通信回線41を介
した他のクライアント10からの要求に基づき、キャッ
シュの管理情報、予約制御部18からの情報をもとに、
再生の可能性を判定し、再生が可能であれば通信制御部
12を介し、再生情報を通信回線41または端末30に
送り出す。また、ディスク20に格納されたキャッシュ
の管理情報を更新する。
【0087】ディスク制御部16は、マルチメディア情
報やキャッシュの管理情報が記憶されるディスク20を
制御するもので、キャッシュ制御部14からの要求に基
づいて情報の入出力を行なう。また、ディスク制御部1
6は、ディスク20のスケジューリングを行ない、予約
制御部18にスケジューリングの可能性についての情報
を提供する。
【0088】予約制御部18は、ネットワークおよびデ
ィスク20がマルチメディア情報の再生に十分かどうか
スケジューリング可能性を判断し、キャッシュ制御部1
4に情報を提供する。
【0089】次に、この実施の形態の動作について説明
する。
【0090】最初に、図4のフローチャートを参照しな
がら、本システムにユーザからマルチメディア情報の要
求があってから再生するまでの処理の流れを説明する。
【0091】まず、端末30を介してユーザからの要求
を受けたクライアント10は、マルチメディア情報の各
々に付けられたタイトルIDをもとに、マルチメディア
情報を再生するディスク20を決定する(ステップS
1)。再生するディスク20は、クライアントキャッシ
ュ52やクラスタキャッシュ54にキャッシュされてい
る場合と、オリジナル領域56からアクセスする場合が
ある。再生するディスク20の決定方法の詳細は後述す
る。
【0092】スケジューリングが可能である場合は、頻
度情報の更新とキャッシュの置換えを実行する(ステッ
プS2,S4)。キャッシュ置換え処理では、キャッシ
ュ置換えのためのディスクのタイムスロットおよび必要
なネットワークのバンド幅を予約する。
【0093】予約したディスクおよび必要なネットワー
クを使用して得たマルチメディア情報を要求元の端末3
0に再生する。このとき、キャッシュへの書き込みを行
なう場合には、キャッシュへの書き込みを行ないながら
再生を行う(ステップS5)。
【0094】再生が終了すると、予約した資源を解放し
て、予約の取消しを行なう(ステップS5)。
【0095】なお、再生するディスク20が決まって
も、ディスク20あるいはネットワークの予約が不可能
ならば、その時点でユーザに対してマルチメディア情報
の提示が不可能であることを知らせて処理を終了する
(ステップS2,S3)。
【0096】次に、図5および図6のフローチャートを
参照しながら、マルチメディア情報がどのディスクから
再生されるか、すなわちクライアントキャッシュ52、
クラスタキャッシュ54、およびオリジナル領域56の
いずれから再生されるかを決定する手順の一例について
詳細に説明する。
【0097】なお、図5および図6の手順中で行なわれ
るクライアントキャッシュ置き換え処理については図9
および図10を参照しながら、クラスタキャッシュ置き
換え処理については図11および図12を参照しなが
ら、後に詳しく説明する。
【0098】まず、要求されたクライアント10にマ
ルチメディア情報のオリジナルが存在するケースを調べ
る。
【0099】すなわち、ユーザから要求を受けたクライ
アント10は、要求のあったマルチメディア情報にアク
セスするため、まず、当該クライアント10自身の持っ
ているオリジナル領域56に要求された情報が存在する
か否かをチェックする(ステップS11)。もし、要求
されたマルチメディア情報が自分のディスク20のオリ
ジナル領域56に存在し、かつ、スケジューリングが可
能であれば(ステップS11,S12)、スケジューリ
ング予約を行ない、オリジナル領域56からマルチメデ
ィア情報を再生するとともに、クライアントキャッシュ
52の置き換え処理を実行する(ステップS14)。
【0100】ただし、要求されたマルチメディア情報の
オリジナルを持っていたとしても、スケジューリングが
不可であれば、ユーザにアクセスが不可であることを通
知する(ステップS13)。
【0101】次に、要求されたクライアント10にマ
ルチメディア情報のオリジナルが存在しなかった場合
は、クライアントキャッシュ52にコピーが存在するケ
ースを調べる。
【0102】すなわち、要求されたクライアント10が
オリジナル情報を持っていない場合、クライアント10
は、自分のクライアントキャッシュ52を検索する(ス
テップS15)。
【0103】もし要求されたマルチメディア情報のコピ
ーが自分のクライアントキャッシュ52に存在し、か
つ、スケジューリングが可能であれば(ステップS1
5,S16)、スケジューリング予約を行ない、クライ
アントキャッシュ52から読みだしたマルチメディア情
報を再生し、クライアントキャッシュ52の置き換え処
理を実行する(ステップS16,S18)。
【0104】ただし、要求されたマルチメディア情報の
コピーがクライアントキャッシュ52に存在しても、ス
ケジューリングが不可であれば、ユーザにアクセスが不
可であることを通知する(ステップS17)。
【0105】次に、要求されたクライアント10のオ
リジナル領域56にもクライアントキャッシュ52にも
要求されたマルチメディア情報が存在しなかった場合
は、自分のクラスタキャッシュ54にコピーが存在する
ケースを調べる。
【0106】すなわち、クライアント10は、自分のク
ラスタキャッシュ54を検索する(ステップS19)。
【0107】もし要求されたマルチメディア情報のコピ
ーが自分のクラスタキャッシュ54に存在し、かつ、ス
ケジューリングが可能さあれば(ステップS19,S2
0)、スケジューリング予約を行ない、クラスタキャッ
シュ54から読み出して再生したマルチメディア情報を
再生し、クラスタキャッシュ54の置き換え処理を実行
する(ステップS22)。
【0108】ただし、要求されたマルチメディア情報の
コピーがクラスタキャッシュ54に存在しても、スケジ
ューリングが不可であれば、ユーザにアクセスが不可で
あることを通知する(ステップS21)。
【0109】次に、要求されたクライアント10内
に、要求されたマルチメディア情報のオリジナルもコピ
ーも存在しない場合は、当該クライアント10の属する
クラスタ内にオリジナルが存在するケースを調べる。
【0110】すなわち、要求されたクライアント10の
オリジナル領域56にもクライアントキャッシュ52お
よびクラスタキャッシュ54にも要求されたマルチメデ
ィア情報が存在しなかった場合は、当該クライアント1
0は、要求されたマルチメディア情報を得るために、当
該クライアント10の属するクラスタに対して要求を出
す(ステップS23)。
【0111】クライアント10から要求を受けたクラス
タ内のクライアント10はそれぞれ、自分のオリジナル
領域56に要求のあったマルチメディア情報のオリジナ
ルが存在するか否かを調べ、その結果を要求元のクライ
アント10に応答する(あるいはオリジナルを持つクラ
イアント10だけが応答する)。
【0112】上記応答により、要求されたマルチメディ
ア情報のオリジナルが、クラスタ内のいずれかのクライ
アント10に存在することがわかった場合、スケジュー
リングが可能であるか否かを調べる(ステップS19,
S20)。スケジューリングが可能であれば、スケジュ
ーリング予約を行ない、ネットワークによりオリジナル
を持つクライアント10との間でデータ転送を行ない、
転送されたマルチメディア情報を再生し、クライアント
キャッシュ52の置き換え処理を実行する(ステップS
22)。
【0113】ただし、クラスタ内に要求されたマルチメ
ディア情報のオリジナルが存在しても、スケジューリン
グが不可であれば、ユーザにアクセスが不可であること
を通知する(ステップS26)。
【0114】なお、クラスタ内に要求されたマルチメデ
ィア情報のオリジナルが存在しない場合、クラスタキャ
ッシュ54の置き換え処理を実行する(ステップS2
8)。なお、クラスタキャッシュ54の置き換え処理 上記の手順でも要求のあったマルチメディア情報を探
し出すことができなかった場合、クラスタ内の他のクラ
イアント10のクラスタキャッシュ54にコピーが存在
するケースを調べる。
【0115】すなわち、まず、当該クライアント10
は、要求されたマルチメディア情報を得るために、クラ
スタ内でクラスタキャッシュ54にコピーを持つ可能性
のある他のクライアント10と通信を行ない、コピーを
持つか否かを調べる(ステップS29)。
【0116】上記他のクライアント10にコピーが存在
することがわかった場合、スケジューリングが可能であ
るか否かを調べる(ステップS30)。
【0117】スケジューリングが可能であれば、スケジ
ューリング予約を行ない、ネットワークによりコピーを
持つクライアント10との間でデータ転送を行ない、転
送されたマルチメディア情報を再生し、クラスタキャッ
シュ54の置き換え処理を実行する(ステップS3
2)。
【0118】ただし、要求されたマルチメディア情報の
コピーが存在しても、スケジューリングが不可であれ
ば、ユーザにアクセスが不可であることを通知する(ス
テップS31)。
【0119】なお、クラスタ内の他のクライアント10
のクラスタキャッシュ54に要求されたマルチメディア
情報のコピーが存在しない場合、クラスタキャッシュ5
4の置き換え処理を実行する(ステップS33)。
【0120】上記の手順の結果、クラスタ内に要求の
あったマルチメディア情報が見つからない場合、本シス
テム内(当該クラスタ外)のどこかに存在するオリジナ
ルを再生することになる。
【0121】まず、要求されたクライアント10は、本
システム内のオリジナルに要求を出す(ステップS3
4)。
【0122】次に、スケジューリングが可能であるか否
かを調べる(ステップS35)。
【0123】スケジューリングが可能であれば、スケジ
ューリング予約を行ない、本システム内のオリジナルか
ら再生を行ない、クライアントキャッシュ52の置き換
え処理を実行する(ステップS22)。
【0124】ただし、スケジューリングが不可であれ
ば、ユーザにアクセスが不可であることを通知する(ス
テップS26)。
【0125】以上の手順において、各判定は、マルチメ
ディア情報の再生に先立って、スケジューリングの段階
で行われる。これにより、ディスクおよびネットワーク
のバンド幅を確保し、マルチメディア情報の連続性を保
証することができる。
【0126】このように本実施形態によれば、各クライ
アント装置にマルチメディア情報を一纏まりの再生単位
でキャッシュしておくことにより、ネットワークを介し
たデータ転送の発生を削減して、ネットワークのバンド
幅を節約することができ、マルチメディア情報を同時に
多数のユーザに提供することができる。また、ユーザに
とっては最初に要求を入力してから実際に再生が開始さ
れるまでに一定時間以上待たされることが少なくなり、
サービスの向上が期待できる。
【0127】以下では、クライアントキャッシュ52と
クラスタキャッシュ54に関してより詳細に説明する。
【0128】まず、キャッシュの管理情報について説明
する。
【0129】キャッシュの管理情報には、クライアント
キャッシュ52の管理情報、クラスタキャッシュ54の
管理情報の2つがある。
【0130】まず、各クライアント10ごとに独立して
使用されるクライアントキャッシュ52の管理情報につ
いて説明する。
【0131】図7に、クライアントキャッシュ52の管
理情報の構成の一例を示す。図7に示すように、このク
ライアントキャッシュ52の管理情報は、クライアント
キャッシュ管理情報テーブル61、クライアントキャッ
シュリンクポインタ62、クライアントキャッシュ置き
換えポインタ63から構成される。
【0132】この実施の形態では、クライアントキャッ
シュ管理情報テーブル61のエントリの数は、このシス
テムのマルチメディア情報の数すなわちタイトルIDの
数と一致する。
【0133】「タイトルID」のフィールド(図中10
1)には、マルチメディア情報を区別するための識別子
であるタイトルIDが格納される。
【0134】「頻度カウンタ」のフィールド(図中10
2)は、対応するマルチメディア情報が再生要求された
ために当該テーブルを検索することになった回数(再生
要求回数)を記録するためのものである。頻度カウンタ
の値は、対応するマルチメディア情報の再生要求がある
とインクリメントされる。再生されない場合でも再生要
求によりインクリメントする。クライアントキャッシュ
52内の頻度カウンタのどれかが最大値に達するとクラ
イアントキャッシュ52内の頻度カウンタのすべてがデ
クリメントされる。キャッシュされているエントリのう
ち頻度カウンタの値がもっとも低いものが置換えの対象
となる。
【0135】「予約カウンタ」のフィールド(図中10
3)は、該当キャッシュエントリがスケジュールされて
いるか否かを記録するためのものである。予約カウンタ
の値は、該当キャッシュエントリがスケジュールされる
とインクリメントされ、再生が終了するとデクリメント
される。予約カウンタは初期値として0で始まるが、予
約カウンタが0である場合、だれも該当エントリを使用
していないことを示す。また、予約カウンタが0でない
場合は、該当エントリは置換えの対象から外される。
【0136】「キャッシュへのポインタ」のフィールド
(図中104)には、該当エントリに対応するクライア
ントキャッシュ52へのポインタ値が格納される。この
フィールドは、エントリがキャッシュされていないとき
はヌルとなる。
【0137】「リンク」のフィールド(図中105)
は、対応するマルチメディア情報がキャッシュされてい
るとき有効になる。このフィールドには、対応するマル
チメディア情報がキャッシュされている次のエントリに
リンクを張るためのポインタ値が格納される。
【0138】「マーク」のフィールド(図中106)
は、対応するマルチメディア情報がキャッシュ置換えの
対象になったときに有効になる。このフィールドは、キ
ャッシュ置き換え処理で使用される。
【0139】以上のように、クライアントキャッシュ5
2の管理情報は、リンク構造で管理されている。
【0140】クライアントキャッシュリンクポインタ6
2は、上記のリンクの先頭を示している。
【0141】クライアントキャッシュ置き換えポインタ
63は、クライアントキャッシュ52内にキャッシュさ
れているマルチメディア情報に対応する頻度カウンタの
うち最小の数を示しており、キャッシュ置き換えの際に
使用される。
【0142】次に、各クラスタ内で使用されるクラスタ
キャッシュ54の管理情報について説明する。
【0143】図8(a)に、クラスタキャッシュ54の
管理情報の構成の一例を示す。図8(a)に示すよう
に、このクラスタキャッシュ54の管理情報は、クラス
タキャッシュ管理情報テーブル71、クラスタキャッシ
ュリンクポインタ72、クラスタキャッシュ置き換えポ
インタ73から構成される。
【0144】クラスタキャッシュ54は、クラスタ全体
で管理される。この実施の形態では、管理の複雑さを避
けるために、タイトルIDをハッシュ関数にかけた結果
の値を使って、クラスタ内のどのクライアント10がど
のマルチメディア情報のキャッシュを管理するかを決定
するものとする。例えば、タイトルIDをクラスタ内の
クライアント10の台数で割った余りをハッシュ関数の
値として使用する。具体的には、例えば図8(a)に示
すように、同一クラスタを構成するクライアントが4台
ある場合、タイトルIDを4で割った余りと同じ値のノ
ードIDを持つクライアントが、そのタイトルIDを持
つマルチメディア情報のキャッシュを管理する。
【0145】この実施の形態では、クラスタキャッシュ
管理情報テーブル71のエントリの数は、このクライア
ント10にハッシュが対応する全てのマルチメディア情
報の数と同じにする。
【0146】クラスタキャッシュ54の各エントリに
は、クライアントキャッシュ52と同じように、以下の
情報が含まれる。
【0147】「タイトルID」のフィールド(図中20
1)には、マルチメディア情報を区別するための識別子
であるタイトルIDが格納される。
【0148】「頻度カウンタ」のフィールド(図中20
2)は、対応するマルチメディア情報が再生要求された
ために当該テーブルを検索することになった回数(再生
要求回数)を記録するためのものである。頻度カウンタ
の値は、対応するマルチメディア情報の再生要求がある
とインクリメントされる。再生されない場合でも再生要
求によりインクリメントする。クラスタキャッシュ54
内の頻度カウンタのどれかが最大値に達するとクラスタ
キャッシュ54内の頻度カウンタのすべてがデクリメン
トされる。キャッシュされているエントリのうち頻度カ
ウンタの値がもっとも低いものが置換えの対象となる。
【0149】「予約カウンタ」のフィールド(図中20
3)は、該当キャッシュエントリがスケジュールされて
いるか否かを記録するためのものである。予約カウンタ
の値は、該当キャッシュエントリがスケジュールされる
とインクリメントされ、再生が終了するとデクリメント
される。予約カウンタは初期値として0で始まるが、予
約カウンタが0である場合、だれも該当エントリを使用
していないことを示す。また、予約カウンタが0でない
場合は、該当エントリは置換えの対象から外される。
【0150】「キャッシュへのポインタ」のフィールド
(図中204)には、該当エントリに対応するクラスタ
キャッシュ54へのポインタ値が格納される。このフィ
ールドは、エントリがキャッシュされていないときはヌ
ルとなる。
【0151】「リンク」のフィールド(図中205)
は、対応するマルチメディア情報がキャッシュされてい
るとき有効になる。このフィールドには、対応するマル
チメディア情報がキャッシュされている次のエントリに
リンクを張るためのポインタ値が格納される。
【0152】「マーク」のフィールド(図中206)
は、対応するマルチメディア情報がキャッシュ置換えの
対象になったときに有効になる。このフィールドは、キ
ャッシュ置き換え処理で使用される。
【0153】クラスタキャッシュ54はリンク構造なの
で、クラスタキャッシュ54の先頭を示すクラスタキャ
ッシュリンクポインタ72からリンク構造をたどること
で、クラスタキャッシュ54を検索することができる。
【0154】クラスタキャッシュ置き換えポインタ73
は、クラスタキャッシュ54にキャッシュされているマ
ルチメディア情報のなかで頻度カウンタが最小の数を示
しており、キャッシュの置き換えの際に使用される。
【0155】次に、図5および図6の手順におけるクラ
イアントキャッシュ置換え処理を説明する。図9および
図10に、クライアントキャッシュ置換え処理の手順の
一例を示す。
【0156】各クライアント10において、そのクライ
アントキャッシュ52に存在するマルチメディア情報の
なかで、再生要求回数が最低の頻度であるものは、各ク
ライアント10に存在するクライアントキャッシュ置き
換えポインタ63によって示されている。
【0157】まず、クライアントキャッシュ52に新た
なマルチメディア情報を入力するのに十分な領域が空い
ている場合は(ステップS41)、スケジューリングが
可能であれば(ステップS42)、キャッシュに付け加
えられる(ステップS44)。ただし、スケジューリン
グが不可であれば(ステップS42)、頻度の更新を行
なう(ステップS43)。
【0158】もし、十分な領域が空いていない場合は、
クライアントキャッシュ置き換えポインタ63ととも
に、以下の条件を判断し、条件が満たされている場合に
はクライアントキャッシュ52が更新される。
【0159】クライアントキャッシュ置き換えポインタ
63の値より、要求したマルチメディア情報の頻度情報
の方が大きく(ステップS45)、かつ、要求したマル
チメディア情報に対応する予約カウンタが0であり(ス
テップS45)、かつ、スケジューリングができる場合
は(ステップS47)、置き換えポインタの値を頻度カ
ウンタに持つエントリをマークする(ステップS4
9)。
【0160】スケジューリングの可能性の判定は、例え
ば、対応するディスクの少なくとも1つのタイムスロッ
トが空いており、空いているタイムスロットを使用して
ディスクに書き込みを行うことができることで判定す
る。
【0161】上記3つの条件が1つでも満たされない場
合は、キャッシュの更新は行わなず、マークをクリアし
頻度の更新を行なう(ステップS46,S48,S5
0)。
【0162】次に、上記の3つの条件が満たされた場
合、マークされたエントリのキャッシュの大きさが置き
換えに十分であるならば(ステップS49)、マークが
ついた領域にキャッシュするとともに、クライアントキ
ャッシュ置き換えポインタ63と頻度情報を更新する
(ステップS53)。
【0163】マークされたエントリのキャッシュの大き
さが置き換えに十分でないならば(ステップS49)、
次々と頻度カウンタが小さいエントリを探し、上記のよ
うな処理を繰り返す。
【0164】すなわち、置換えを行う場合は、最も少な
い頻度情報をもつエントリの予約カウンタが0であるも
のを置換えの対象とするが、予約カウンタが0でないと
きは予約カウンタが0で、次に頻度情報が少ないエント
リを置換えの対象とする。置換えの対象となったエント
リにはマークが付けられるが、置き換えるマルチメディ
ア情報全てに対応する大きさのキャッシュ領域が確保で
きるまでは、キャッシュを実際に置き換えることはな
い。置き換えるマルチメディア情報に対応する大きさの
キャッシュ領域が確保できなかったら、マークをリセッ
トし、キャッシュは更新しない。
【0165】次に、図5および図6の手順におけるクラ
スタキャッシュ置換え処理を説明する。図11および図
12に、クラスタキャッシュ置換え処理の手順の一例を
示す。なお、クラスタキャッシュ54の置換え処理は、
基本的には、クラスタキャッシュ54の置換え処理と同
様である。
【0166】各クライアント10において、そのクラス
タキャッシュ54に存在するマルチメディア情報のなか
で、再生要求回数が最低の頻度であるものは、各クライ
アント10に存在するクラスタキャッシュ置き換えポイ
ンタ73によって示されている。
【0167】まず、クラスタキャッシュ54に新たなマ
ルチメディア情報を入力するのに十分な領域が空いてい
る場合は(ステップS61)、スケジューリングが可能
であれば(ステップS62)、キャッシュに付け加えら
れる(ステップS64)。ただし、スケジューリングが
不可であれば(ステップS62)、頻度の更新を行なう
(ステップS63)。
【0168】もし、十分な領域が空いていない場合は、
クラスタキャッシュ置き換えポインタ73とともに、以
下の条件を判断し、条件が満たされている場合にはクラ
スタキャッシュ54が更新される。
【0169】クラスタキャッシュ置き換えポインタ73
の値より、要求したマルチメディア情報の頻度情報の方
が大きく(ステップS65)、かつ、要求したマルチメ
ディア情報に対応する予約カウンタが0であり(ステッ
プS65)、かつ、スケジューリングができる場合は
(ステップS67)、置き換えポインタの値を頻度カウ
ンタに持つエントリをマークする(ステップS69)。
【0170】スケジューリングの可能性の判定は、例え
ば、対応するディスクの少なくとも1つのタイムスロッ
トが空いており、空いているタイムスロットを使用して
ディスクに書き込みを行うことができ、かつ、ネットワ
ークにおいてマルチメディア情報の再生されるクライア
ント10とクラスタキャッシュ54の間に再生するレー
ト以上の通信のバンド幅を予約することができることで
判定する。
【0171】上記3つの条件が1つでも満たされない場
合は、キャッシュの更新は行わなず、マークをクリアし
頻度の更新を行なう(ステップS66,S68,S7
0)。
【0172】次に、上記の3つの条件が満たされた場
合、マークされたエントリのキャッシュの大きさが置き
換えに十分であるならば(ステップS69)、マークが
ついた領域にキャッシュするとともに、クラスタキャッ
シュ置き換えポインタ73と頻度情報を更新する(ステ
ップS73)。
【0173】マークされたエントリのキャッシュの大き
さが置き換えに十分でないならば(ステップS69)、
次々と頻度カウンタが小さいエントリを探し、上記のよ
うな処理を繰り返す。
【0174】すなわち、置換えを行う場合は、最も少な
い頻度情報をもつエントリの予約カウンタが0であるも
のを置換えの対象とするが、予約カウンタが0でないと
きは予約カウンタが0で、次に頻度情報が少ないエント
リを置換えの対象とする。置換えの対象となったエント
リにはマークが付けられるが、置き換えるマルチメディ
ア情報全てに対応する大きさのキャッシュ領域が確保で
きるまでは、キャッシュを実際に置き換えることはな
い。置き換えるマルチメディア情報に対応する大きさの
キャッシュ領域が確保できなかったら、マークをリセッ
トし、キャッシュは更新しない。
【0175】以上のような条件で、クライアント10で
は再生と同時にクラスタキャッシュ54に対してクラス
タキャッシュ書き込みのデータを転送し、クラスタキャ
ッシュ54を持つクライアント10では空きスロットで
書き込みを行う。
【0176】次に、スケジューリング予約について説明
する。
【0177】前述のように、マルチメディア情報の再生
を行うのに先立って、ネットワーク、ディスクなどの資
源の割り付けが可能であるかどうかチェックし、可能で
あればそれらの資源を予約し、割り付けを行なう。ネッ
トワークのバンド幅は、マルチメディア情報を実時間で
再生するに十分なバンド幅が必要になる。
【0178】クライアントキャッシュ52の管理情報や
クラスタキャッシュ54の管理情報においては、読み出
しがキャッシュから行われる場合、対応する予約カウン
タをインクリメントすることで、再生中のマルチメディ
ア情報が置換えの対象外になるようにする。マルチメデ
ィア情報の再生が終了すると、予約していたスケジュー
リングを解放する。使用していたキャッシュの予約カウ
ンタは、デクリメントする。
【0179】このように本実施形態によれば、各クライ
アント装置に利用頻度のより高いマルチメディア情報を
まるごとキャッシュしておくことにより、ネットワーク
を介したデータ転送の発生を効果的に削減し、ネットワ
ークのバンド幅を節約して、マルチメディア情報を同時
に多数のユーザに提供することができる。
【0180】また、クライアント装置は、現在キャッシ
ュに存在しなくてもキャッシュする可能性のある全マル
チメディア情報について頻度情報を管理しているので、
より効果的に利用頻度の高いマルチメディア情報をキャ
ッシュすることができる。
【0181】また、キャッシュから供給中のマルチメデ
ィア情報をキャッシュの置き換え対象から除外してキャ
ッシュの置き換えを行なうことにより、キャッシュから
再生中のマルチメディア情報をキャッシュから追い出す
ことのないようにし、マルチメディア情報の連続性を損
なうことなく再生することが可能である。
【0182】また、ユーザにとっては最初に要求を入力
してから実際に再生が開始されるまでに一定時間以上待
たされることが少なくなり、サービスの向上が期待でき
る。ところで、図1では1階層のクラスタ構造を取って
いたが、クラスタ構造は、様々な形態をとることができ
る。
【0183】例えば、下位のクラスタを取りまとめる形
で階層的にクラスタを構成することができる。図1の場
合、クラスタ1〜クラスタnに属する全クライアント1
0から上位層のクラスタを構成することができる。ある
いは、クラスタ1〜クラスタmで1つの上位のクラスタ
を構成し、クラスタm+1〜クラスタnで他の上位のク
ラスタを構成することもできる。あるいは、クラスタ1
〜クラスタmで上位のクラスタを構成し、クラスタm+
1〜クラスタnは上位のクラスタを構成しないこともで
きる。
【0184】図1では深さが2までの階層クラスタ構造
を取ることができる例を示してあるが、ATM交換機4
0−2にさらに任意台数のATM交換機を介して他のク
ラスタを接続することにより、より深い階層構造のクラ
スタを構成することもできる。
【0185】なお、図1では、1つのクライアント10
はいずれかの最下層のクラスタに所属させた構成を示し
ているが、必要に応じて、ある交換機40−1について
はクラスタ構造を採用しないようにしても構わない。
【0186】また、図1では、各ATM交換機40−1
にはそれぞれ複数のクライアント10が接続されている
システムを示しているが、クライアント10が1台しか
接続されていないATM交換機40−1が混在していて
も構わない。この場合、該クライアント10は、最下層
のクラスタを構成することはないが、上位のクラスタに
属することは可能である。
【0187】ようするに、クラスタ構造は、自由に設定
することができる。
【0188】クラスタを階層的に設定した場合、さらに
上位のクラスタにおけるクラスタキャッシュは、基本的
には、前述した最下層のクラスタキャッシュと同様であ
る。
【0189】また、図1の構成では、前述のように、各
クラスタ1〜n内にクラスタキャッシュ54を設け、要
求されたマルチメディア情報がクライアントキャッシュ
52になかった場合は、クラスタクラスタキャッシュ5
4で検索するようにしているが、さらに上位のクラスタ
構造を設ける場合は、下位のクラスタ内のクラスタキャ
ッシュにない場合は、次々と上位のクラスタのクラスタ
キャッシュを検索していくことになる。
【0190】この実施の形態では、オリジナルのマルチ
メディア情報がシステム中で唯一しか存在しないが、こ
れをシステム中に複数持つことによって同時サービス性
を向上させる拡張も可能である。また、この実施の形態
では、センタサーバを持たない例を示したが、オリジナ
ルの一部もしくは全部をセンタサーバが持ち、クライア
ント10にオリジナルを持たない構成も可能である。
【0191】この実施の形態では、ネットワークの通信
方式としてATM交換機によるATMネットワークを用
いたが、本発明は、他の方式のネットワークにも適用可
能である。
【0192】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、その技術的範囲において種々変形して
実施することができる。
【0193】
【発明の効果】本発明によれば、クライアント装置にマ
ルチメディア情報を連続して再生する一纏まりの再生単
位でキャッシュしておくようにしたので、ネットワーク
を介したデータ転送の発生を削減し、ネットワークのバ
ンド幅を節約することができる。また、キャッシュにマ
ルチメディア情報がコピーされるので、マルチメディア
情報を同時に多数のユーザに提供することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステムの基本構成
を示す図
【図2】クライアントに接続されるディスク空間の割り
当てを示す図
【図3】同実施の形態のクライアントの内部構成を示す
【図4】ユーザの要求からマルチメディア情報の再生ま
での処理の流れを示すフローチャート
【図5】マルチメディア情報を再生するディスクを決定
する手順を示すフローチャート
【図6】マルチメディア情報を再生するディスクを決定
する手順を示すフローチャート
【図7】クライアントキャッシュの管理情報を示す図
【図8】クラスタキャッシュの管理情報を示す図
【図9】クライアントキャッシュ置き換え処理の手順を
示すフローチャート
【図10】クライアントキャッシュ置き換え処理の手順
を示すフローチャート
【図11】クラスタキャッシュ置き換え処理の手順を示
すフローチャート
【図12】クラスタキャッシュ置き換え処理の手順を示
すフローチャート
【符号の説明】
10…クライアント計算機 12…通信制御部 14…キャッシュ制御部 16…ディスク制御部 18…予約制御部 20…ディスク装置 30…端末 40…ATM交換機

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークを介して接続された複数のク
    ライアント装置にマルチメディア情報を分散記憶し、各
    クライアント装置は要求に応じてマルチメディア情報を
    端末に送出するネットワークビデオサーバにおいて、 前記クライアント装置のそれぞれは、前記要求に応じて
    端末に送出するために前記ネットワークを介して得た前
    記マルチメディア情報を連続して再生する一纏まりの再
    生単位でキャッシュする手段を備えたことを特徴とする
    ネットワークビデオサーバ。
  2. 【請求項2】前記クライアント装置のそれぞれは、 前記マルチメディア情報を端末に送出するのに先だっ
    て、送出するデータ量に相当するディスク装置の書き込
    みのバンド幅を予約する手段をさらに備えたことを特徴
    とする請求項1に記載のネットワークビデオサーバ。
  3. 【請求項3】ネットワークを介して接続された複数のク
    ライアント装置を備え、各クライアント装置は要求に応
    じて該ネットワーク中に存在するマルチメディア情報を
    端末に送出するネットワークビデオサーバにおいて、 前記クライアント装置のそれぞれは、 前記要求に応じて端末に送出するために前記ネットワー
    クを介して得た前記マルチメディア情報を連続して再生
    する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段と、 キャッシュする可能性のある各マルチメディア情報ごと
    にアクセスされた回数を頻度情報として記憶する手段
    と、 前記頻度情報に基づいてキャッシュの置き換えを行なう
    手段とを備えたことを特徴とするネットワークビデオサ
    ーバ。
  4. 【請求項4】ネットワークを介して接続された複数のク
    ライアント装置を備え、各クライアント装置は要求に応
    じて該ネットワーク中に存在するマルチメディア情報を
    端末に送出するネットワークビデオサーバにおいて、 前記クライアント装置のそれぞれは、 前記要求に応じて端末に送出するために前記ネットワー
    クを介して得た前記マルチメディア情報を連続して再生
    する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段と、 キャッシュされているマルチメディア情報夫々が現在少
    なくとも1つの端末に供給されているか否かを登録する
    手段と、 前記登録する手段を参照し、キャッシュから供給中のマ
    ルチメディア情報を対象から除外してキャッシュの置き
    換えを行なう手段とを備えたことを特徴とするネットワ
    ークビデオサーバ。
  5. 【請求項5】ネットワークを介して接続された複数のク
    ライアント装置を備え、各クライアント装置は要求に応
    じて該ネットワーク中に存在するマルチメディア情報を
    端末に送出するネットワークビデオサーバにおいて、 前記クライアント装置のうち所定のものをグループ化し
    てクラスタを構成し、 前記クライアント装置のそれぞれは、 前記要求に応じて端末に送出するために前記ネットワー
    クを介して得た前記マルチメディア情報のうち自装置の
    属するクラスタ内で自装置に割り当てられたものを連続
    して再生する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段
    と、 要求されたマルチメディア情報をネットワークを介して
    転送してくる必要がある場合、ネットワーク中に存在す
    るオリジナルのマルチメディア情報を得ようとするのに
    先だって、自装置の属するクラスタ内の該当する他のク
    ライアント装置のキャッシュから該マルチメディア情報
    を得ることを試みる手段とを備えたことを特徴とするネ
    ットワークビデオサーバ。
  6. 【請求項6】前記クライアント装置のそれぞれは、 要求されたマルチメディア情報をネットワークを介して
    転送してくる場合、該転送に先だって、転送するデータ
    量に相当するネットワークのバンド幅を予約する手段を
    さらに備えたことを特徴とする請求項5に記載のネット
    ワークビデオサーバ。
  7. 【請求項7】ネットワークを介して他のクライアント装
    置と接続され、割り当てられたマルチメディア情報を記
    憶し、要求に応じて自装置の記憶するマルチメディア情
    報またはネットワークを介して得たマルチメディア情報
    を端末に送出するクライアント装置において、 前記要求に応じて端末に送出するために前記ネットワー
    クを介して得た前記マルチメディア情報を連続して再生
    する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段を備えた
    ことを特徴とするクライアント装置。
  8. 【請求項8】前記マルチメディア情報を端末に送出する
    のに先だって、送出するデータ量に相当するディスク装
    置の書き込みのバンド幅を予約する手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項7に記載のクライアント装置。
  9. 【請求項9】要求に応じて自装置の記憶するマルチメデ
    ィア情報またはネットワークを介して得たマルチメディ
    ア情報を端末に送出するクライアント装置において、 前記要求に応じて端末に送出するために前記ネットワー
    クを介して得た前記マルチメディア情報を連続して再生
    する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段と、 キャッシュする可能性のある各マルチメディア情報ごと
    にアクセスされた回数を頻度情報として記憶する手段
    と、 前記頻度情報に基づいてキャッシュの置き換えを行なう
    手段とを備えたことを特徴とするクライアント装置。
  10. 【請求項10】要求に応じて自装置の記憶するマルチメ
    ディア情報またはネットワークを介して得たマルチメデ
    ィア情報を端末に送出するクライアント装置において、 前記要求に応じて端末に送出するために前記ネットワー
    クを介して得た前記マルチメディア情報を連続して再生
    する一纏まりの再生単位でキャッシュする手段と、 キャッシュされているマルチメディア情報夫々が現在少
    なくとも1つの端末に供給されているか否かを登録する
    手段と、 前記登録する手段を参照し、キャッシュから供給中のマ
    ルチメディア情報を対象から除外してキャッシュの置き
    換えを行なう手段とを備えたことを特徴とするクライア
    ント装置。
  11. 【請求項11】ネットワークを介して他のクライアント
    装置と接続され、要求に応じて自装置の記憶するマルチ
    メディア情報またはネットワークを介して得たマルチメ
    ディア情報を端末に送出するクライアント装置におい
    て、 自装置と他のクライアント装置をグループ化してなるク
    ラスタ内で、各マルチメディア情報が割り当てられたク
    ライアント装置を特定する手段と、 前記要求に応じて端末に送出するために前記ネットワー
    クを介して得た前記マルチメディア情報について前記特
    定する手段により割り当てられたクライアント装置を特
    定し、該マルチメディア情報がクラスタ内で自装置に割
    り当てられたものである場合、該マルチメディア情報を
    連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッシュする
    手段と、 要求されたマルチメディア情報をネットワークを介して
    転送してくる必要がある場合、ネットワーク中に存在す
    るオリジナルのマルチメディア情報を得ようとするのに
    先だって、前記特定する手段によりクラスタ内で該マル
    チメディア情報が割り当てられたクライアント装置を特
    定し、特定されたクライアント装置のキャッシュから該
    マルチメディア情報を得ることを試みる手段とを備えた
    ことを特徴とするクライアント装置。
  12. 【請求項12】要求されたマルチメディア情報をネット
    ワークを介して転送してくる場合、該転送に先だって、
    転送するデータ量に相当するネットワークのバンド幅を
    予約する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1
    1に記載のクライアント装置。
  13. 【請求項13】ネットワークを介して他のクライアント
    装置と接続され、割り当てられたマルチメディア情報を
    記憶し、要求に応じて自装置の記憶するマルチメディア
    情報またはネットワークを介して得たマルチメディア情
    報を端末に送出するクライアント装置によるマルチメデ
    ィア情報提供方法において、 要求されたマルチメディア情報の供給元を決定し、 決定された供給元から得た前記マルチメディア情報を端
    末に送出するとともに、 端末に送出している前記マルチメディア情報が前記ネッ
    トワークを介した供給元から得たものである場合、所定
    の条件を満たすならば該マルチメディア情報を連続して
    再生する一纏まりの再生単位でキャッシュすることを特
    徴とするマルチメディア情報提供方法。
  14. 【請求項14】前記マルチメディア情報を端末に送出す
    るのに先だって、送出するデータ量に相当するディスク
    装置の書き込みのバンド幅を予約する手段をさらに備え
    たことを特徴とする請求項13に記載のマルチメディア
    情報提供方法。
  15. 【請求項15】要求に応じて自装置の記憶するマルチメ
    ディア情報またはネットワークを介して得たマルチメデ
    ィア情報を端末に送出するとともに、該マルチメディア
    情報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッシ
    ュする手段を有するクライアント装置によるマルチメデ
    ィア情報提供方法であって、 キャッシュする可能性のある各マルチメディア情報ごと
    にアクセスされた回数を頻度情報として記憶しておき、 要求されたマルチメディア情報の供給元を決定し、 前記ネットワークを介した供給元から前記マルチメディ
    ア情報を得て端末に送出する場合、決定された供給元か
    ら得た前記マルチメディア情報を端末に送出するととも
    に、前記頻度情報に基づいてキャッシュの置き換えを行
    なうことを特徴とするマルチメディア情報提供方法。
  16. 【請求項16】要求に応じて自装置の記憶するマルチメ
    ディア情報またはネットワークを介して得たマルチメデ
    ィア情報を端末に送出するとともに、該マルチメディア
    情報を連続して再生する一纏まりの再生単位でキャッシ
    ュする手段を有するクライアント装置によるマルチメデ
    ィア情報提供方法であって、 要求されたマルチメディア情報の供給元を決定し、 端末に送出するマルチメディア情報がキャッシュから供
    給される場合、端末に送出に先だって該マルチメディア
    情報がキャッシュから供給中であることを登録し、キャ
    ッシュから得た前記マルチメディア情報を端末に送出
    し、送出終了後に他の端末への送出が行なわれていなけ
    れば該マルチメディア情報がキャッシュから供給中でな
    いことを登録し、 端末に送出する前記マルチメディア情報が前記ネットワ
    ークを介した供給元から得るものである場合、決定され
    た供給元から得た前記マルチメディア情報を端末に送出
    するとともに、前記登録の結果を参照し、キャッシュか
    ら供給中の他のマルチメディア情報を対象から除外して
    キャッシュの置き換えを行なうことを特徴とするマルチ
    メディア情報提供方法。
  17. 【請求項17】ネットワークを介して他のクライアント
    装置と接続され、要求に応じて自装置の記憶するマルチ
    メディア情報またはネットワークを介して得たマルチメ
    ディア情報を端末に送出するクライアント装置と、他の
    クライアント装置とをグループ化してなるクラスタが設
    定され、該クラスタ内で各マルチメディア情報をキャッ
    シュするクライアント装置が割り当てられるマルチメデ
    ィア情報提供方法であって、 要求されたマルチメディア情報の供給元を決定し、 決定された供給元から得た前記マルチメディア情報を端
    末に送出するとともに、 端末に送出している前記マルチメディア情報が前記ネッ
    トワークを介した供給元から得たものであり、かつ、該
    マルチメディア情報がクラスタ内で自装置に割り当てら
    れたものである場合、所定の条件を満たすならば該マル
    チメディア情報を連続して再生する一纏まりの再生単位
    でキャッシュすることを特徴とするマルチメディア情報
    提供方法。
  18. 【請求項18】前記マルチメディア情報を端末に送出す
    るためにネットワークを介して転送してくる必要がある
    場合、該転送に先だって、転送するデータ量に相当する
    ネットワークのバンド幅を予約しておくことを特徴とす
    る請求項17に記載のマルチメディア情報提供方法。
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