JP2002063052A - 分散処理システム - Google Patents

分散処理システム

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JP2002063052A JP2000246813A JP2000246813A JP2002063052A JP 2002063052 A JP2002063052 A JP 2002063052A JP 2000246813 A JP2000246813 A JP 2000246813A JP 2000246813 A JP2000246813 A JP 2000246813A JP 2002063052 A JP2002063052 A JP 2002063052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の計算機と、共有記憶装置とを有する分
散処理システムにおいて、共有記憶装置への高速なアク
セス性を実現する。 【解決手段】 記憶領域管理手段3aは、各ユーザが使
用可能な、共有記憶装置5上の記憶領域を管理する。ユ
ーザ特定手段3bは、共有記憶装置5に対して書き込み
要求を行ったユーザを特定する。未使用容量算出手段3
cは、ユーザ特定手段3bによる特定結果に応じて、要
求を行ったユーザに係る未使用領域の容量を算出する。
リザーブ領域割り当て手段3dは、未使用容量算出手段
3cによって算出された未使用容量に応じて、要求を行
った計算機が独自に管理可能な共有記憶装置5上の領域
であるリザーブ領域をその計算機に対して割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分散処理システムに
関し、特に、相互に接続された複数の計算機と、少なく
とも1つの共有記憶装置とから構成される分散処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】UNIX(登録商標)システムでは、複
数台の計算機に処理を分散させる分散処理システムが提
供されている。このような分散処理システムにおいて
は、各計算機によって処理されるデータがシステム全体
として一貫性および整合性を保っていなければならない
ため、同じデータがシステム内に複数存在することは望
ましいこととは言えない。従って、システム内にユニー
クに存在しているデータを格納する記憶装置は、各計算
機から共通にアクセスできるようにする必要がある。こ
のような目的のもと、一個もしくは物理的または論理的
に分割された複数台の記憶装置(以下、「共有記憶装
置」と称す)をシステム内の各計算機によって共有させ
る共有ファイルシステムが実現されている。
【0003】このような共有ファイルシステムを複数の
ユーザが使用する場合には、一部のユーザが共有記憶装
置を独占的に使用してしまって他のユーザが使用できな
いといった事態を未然に防ぐ必要が生ずる。このような
事態を防止する対策として、システムの管理者が、予め
各ユーザの使用量の上限を設定しておき、その上限を越
えないように制御する方法が考えられる。また、ユーザ
毎ではなく、例えば、部門単位や作業グループ単位とい
った、ひとまとまりのユーザ群ごとに使用量の上限を制
御する方法が考えられる。
【0004】ところで、従来は、前述のような記憶装置
を複数台の計算機で共有するシステムは実現されておら
ず、類似する形態として、記憶装置を接続した計算機を
サーバとし、他の計算機はサーバに対してファイルの操
作を依頼するクライアントとして動作する形態が存在し
ていた。このような、サーバ・クライアントシステムに
おける、ユーザ毎またはユーザ群毎の記憶装置の使用量
の上限に関する制御は次のように行われていた。
【0005】図7は、従来のサーバ・クライアントシス
テムの構成例を示すブロック図である。この図におい
て、計算機10〜12は、通信路13を介して相互に接
続されている。計算機10には、記憶装置14が接続さ
れ、ファイルシステム14aが構築されている。計算機
10には、ファイルシステム14aのサービスを他の計
算機に提供するためのサーバサブシステム10aが動作
し、計算機11,12ではそれぞれクライアントサブシ
ステム11a,12aが動作している。
【0006】ここで、計算機11のユーザがファイルシ
ステム14aにデータを格納する場合、このユーザはデ
ータの書き込みをクライアントサブシステム11aに依
頼する。クライアントサブシステム11aは、そのデー
タを通信路13を介して計算機10のサーバサブシステ
ム10aに送信する。サーバサブシステム10aは、受
信したデータを格納するための記憶装置の使用量と、予
め設定されたそのユーザの使用量の上限を比較し、使用
量の上限を越えない場合には、受信したデータをファイ
ルシステム14aに供給して格納させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法では、計算機11のユーザがファイルシステム14a
上に配置されたファイルにデータを書き込む度に、クラ
イアントサブシステム11aがデータそのものを通信路
13を介してサーバサブシステム10aに送信する必要
があるため、計算機10およびサーバサブシステム10
aの処理能力および通信路13の伝送能力がデータを書
き込む時の性能を決めてしまうという問題点があった。
更に、計算機11のユーザと、計算機12のユーザが同
じファイルシステム14aにデータを格納しようとした
場合には処理の競合が発生し、性能の劣化が更に顕著と
なるという問題点もあった。
【0008】前述の点に鑑み、分散処理システム全体と
して実行性能を向上させるために、共有記憶装置中のデ
ータ記憶領域の管理をサーバから、各クライアントへ分
権化することによって、各クライアントがサーバに対し
て記憶装置上のデータ書き込み対象のブロックを問い合
わせることを不要にできるデータ管理方式が、特願平1
1−143502号公報に開示されている。このデータ
管理方式において提案された管理方式によると、各クラ
イアントは、サーバから管理を委託された記憶領域(以
下、「リザーブ領域」と称す)に関しては、サーバから
独立して独自の裁量で管理することが可能となる。従っ
て、共有記憶装置に対してデータを書き込む毎にサーバ
に問い合わせる必要もなく、高速なアクセスが可能とな
る。
【0009】図8は、前述の共有記憶装置を用いた方式
の構成例を示す図である。この図において、計算機20
〜22は、通信路23を介して相互に接続されている。
計算機20〜22には、直接アクセス可能な共有記憶装
置25が接続され、共有ファイルシステム25aが構築
されている。計算機20には、共有ファイルシステム2
5aを管理するための管理用サブシステム20aが動作
し、計算機21,22には、アクセス用サブシステム2
1a,22aがそれぞれ動作している。
【0010】ここで、計算機21のユーザが共有ファイ
ルシステム25aにデータを格納する場合を考えると、
このユーザはデータの書き込みを、アクセス用サブシス
テム21aに依頼する。アクセス用サブシステム21a
は、そのデータがアクセス用サブシステム21aが管理
するリザーブ領域に格納できるものであれば、リザーブ
領域内にそのデータを書き込むための領域を割り当て、
共有記憶装置25に直接書き込む。
【0011】このときの使用量の上限に関する制御を考
えると、共有ファイルシステム25aにおける使用量の
上限は、ユーザが計算機21および計算機22の何れの
計算機上で使用していたとしても、また、双方の計算機
上で同時に使用していたとしても、総合的に判断または
制御されなければならない。そのためには、管理用サブ
システム20aがユーザ毎の使用量の上限を一括的に管
理する、従来の手法を踏襲した方法が簡明な実現方式で
あると考えられる。
【0012】しかしながら、このような従来方式を踏襲
した方法では、計算機21のユーザが共有ファイルシス
テム25aにデータを書き込む度に、アクセス用サブシ
ステム21aは、管理用サブシステム20aに対して書
き込みの可否の確認を行う必要がある。その結果、計算
機20および管理用サブシステム20aの処理能力なら
びに通信路23の伝送能力が、データを書き込む際の性
能を決定してしまう。書き込むデータ自体の送信は不要
であるので、図7の場合と比較すると影響は少ないが、
データを書き込む毎に通信路23を介して情報を送受信
する必要があるため、特願平11−143502号公報
に開示されたデータ管理方式の特徴である高速アクセス
性が阻害されてしまうという問題点もあった。
【0013】ところで、近年では、分散処理システムの
規模は拡大の一途を辿り、数百ないし数千の計算機を接
続した分散処理システムも出現している。また、インタ
ーネットサービスプロバイダのように、多くのユーザに
対して記憶装置を貸与するサービスも出現している。し
かしながら、従来の手法を用いた分散処理システムで
は、前述したように高速なアクセスが困難であることか
ら、ユーザの要求を満足するシステムの構築が困難であ
るという問題点もあった。
【0014】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、特願平11−143502号公報に開示さ
れたデータアクセス管理方式によって実現された高速な
アクセスを阻害することなく、また、分散処理システム
に対するシステムの負荷を最小限に抑えて記憶装置の制
限制御を行うことが可能な分散処理システムを提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示す、相互に接続された複数の計
算機1〜3と、少なくとも1つの共有記憶装置5とから
構成される分散処理システムにおいて、各ユーザが使用
可能な、共有記憶装置5上の記憶領域を管理する記憶領
域管理手段3aと、共有記憶装置5に対して書き込み要
求を行ったユーザを特定するユーザ特定手段3bと、ユ
ーザ特定手段3bによる特定結果に応じて、要求を行っ
たユーザに係る未使用領域の容量を算出する未使用容量
算出手段3cと、未使用容量算出手段3cによって算出
された未使用容量に応じて、要求を行った計算機が独自
に管理可能な共有記憶装置5上の領域であるリザーブ領
域をその計算機に対して割り当てるリザーブ領域割り当
て手段3dと、を有することを特徴とする分散処理シス
テムが提供される。
【0016】ここで、記憶領域管理手段3aは、各ユー
ザが使用可能な、共有記憶装置5上の記憶領域を管理す
る。ユーザ特定手段3bは、共有記憶装置5に対して書
き込み要求を行ったユーザを特定する。未使用容量算出
手段3cは、ユーザ特定手段3bによる特定結果に応じ
て、要求を行ったユーザに係る未使用領域の容量を算出
する。リザーブ領域割り当て手段3dは、未使用容量算
出手段3cによって算出された未使用容量に応じて、要
求を行った計算機が独自に管理可能な共有記憶装置5上
の領域であるリザーブ領域をその計算機に対して割り当
てる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の動作原理を説明
する原理図である。この図に示すように、計算機1〜3
は、通信路4によって相互に接続され、分散処理システ
ムを構成している。また、計算機1〜3のそれぞれは、
共有記憶装置5に接続されており、必要なデータを書き
込んだり、読み出したりすることが可能とされている。
【0018】計算機3は、計算機1,2に対してリザー
ブ領域を供与する処理を行う。ここで、この図に示すよ
うに、計算機3は、記憶領域管理手段3a、ユーザ特定
手段3b、未使用容量算出手段3c、および、リザーブ
領域割り当て手段3dによって構成されている。
【0019】記憶領域管理手段3aは、各ユーザが使用
可能な、共有記憶装置5上の記憶領域を管理する。ユー
ザ特定手段3bは、共有記憶装置5に対して書き込み要
求を行ったユーザを特定する。
【0020】未使用容量算出手段3cは、ユーザ特定手
段3bによる特定結果に応じて、要求を行ったユーザに
係る未使用領域の容量を算出する。リザーブ領域割り当
て手段3dは、未使用容量算出手段3cによって算出さ
れた未使用容量に応じて、要求を行った計算機が独自に
管理可能な共有記憶装置5上の領域であるリザーブ領域
をその計算機に対して割り当てる。
【0021】次に、以上の原理図の動作について説明す
る。いま、ユーザAが、計算機1を操作して、共有記憶
装置5に対して所定量のデータを書き込む要求を初めて
行ったとする。すると、計算機1は、自己に割り当てら
れているリザーブ領域と、書き込もうとするデータ量と
を比較し、書き込み可能である場合にはリザーブ領域に
対して書き込みを実行する。リザーブ領域が不足してい
る場合には、計算機3に対してリザーブ領域の確保を要
請する。いま、最初の処理であるとし、計算機1にはリ
ザーブ領域が供与されていないとすると、計算機1は計
算機3に対してリザーブ領域の確保を要請する。
【0022】要求を受けた計算機3では、ユーザ特定手
段3bがどのユーザから要求がなされたかを特定し、特
定結果を記憶領域管理手段3aに通知する。記憶領域管
理手段3aは、各ユーザが使用可能な最大領域を示す情
報を格納しており、この情報を未使用容量算出手段3c
に対して供給する。
【0023】未使用容量算出手段3cは、そのユーザが
使用可能な領域のうち、未使用となっている領域の容量
を算出し、リザーブ領域割り当て手段3dに通知する。
リザーブ領域割り当て手段3dは、未使用容量算出手段
3cから通知された未使用容量に応じて、適切な容量の
リザーブ領域を計算機1に対して割り当てる。ここで、
適切な容量とは、例えば、このユーザの記憶領域の使用
量が最大領域の50%未満である場合には、未使用容量
の25%をリザーブ領域として供与する。
【0024】また、使用量が最大領域の50%以上かつ
90%未満である場合には、未使用容量をシステムを構
成する計算機の数(この例では“3”)で除した値に対
応する領域をリザーブ領域として供与する。
【0025】更に、使用量が最大領域の90%以上であ
る場合には、リザーブ領域は供与しない。なお、このよ
うにして適切なリザーブ領域を、未使用容量から決定す
るのは、このユーザAが、例えば、計算機2から、リザ
ーブ領域を確保する要求を行った場合に、未使用領域が
少ない場合には、例えば、計算機1からリザーブ領域を
返還させる必要が生じ、その処理にリザーブ領域を確保
する以上に長大な時間を要するからである。
【0026】このようにして、適切な容量のリザーブ領
域が計算機1に対して供与されると、計算機1は、この
リザーブ領域を独自の裁量で管理し、ユーザAから要求
があったデータを書き込む。
【0027】以上のように、計算機3に対してリザーブ
領域が要求された場合には、そのユーザに係る未使用容
量に応じて、適切なリザーブ領域を供与するようにした
ので、ユーザ毎に使用制限を行うとともに、高速なアク
セスを実現することが可能となる。
【0028】次に、本発明の実施の形態の構成例につい
て説明する。図2は、本発明の実施の形態の構成例を示
す図である。この図に示すように、計算機40〜42
は、通信路43によって相互に接続され、分散処理シス
テムが構築されている。また、共有記憶装置45は、通
信路44によって計算機40〜42に接続されている。
【0029】計算機41〜42は、例えば、パーソナル
コンピュータによって構成されている。通信路43は、
例えば、インターネットによって構成されている。通信
路44は、例えば、LAN(Local Area Network)によ
って構成されている。
【0030】計算機40は、共有ファイルシステム45
aを管理するための管理用サブシステム40aを有して
いる。また、計算機41,42は、共有記憶装置45に
アクセスするためのアクセス用サブシステム41a,4
2aをそれぞれ有している。
【0031】共有記憶装置45は、例えば、ハードディ
スクによって構成されており、共有ファイルシステム4
5aが構築されている。また、共有ファイルシステム4
5aには、各ユーザのユーザIDと、使用可能な最大ブ
ロック数等を示す情報が格納されている。
【0032】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。先ず、具体的な動作の説明にはいる前に、シス
テム全体の動作の概略について説明する。共有ファイル
システム45aの管理テーブル45bには、図3に示す
情報が格納されている。ここで、グループIDは、各グ
ループに付与されたユニークな番号である。使用量は、
各グループが使用可能な共有ファイルシステム45aの
記憶容量である。ユーザIDは、各グループを構成する
ユーザのIDである。最大使用ブロック数は、各ユーザ
が使用可能な最大のブロック数である。最大使用ファイ
ル数は、各ユーザが使用可能な最大のファイル数であ
る。なお、グループに属する全てのユーザの使用ブロッ
ク数の合計は、グループの使用量と等しい関係にある。
【0033】この例では、グループIDが「G000
1」に属するユーザ群に対しては、55GBの記憶領域
が割り当てられており、また、グループIDが「G00
02」に属するユーザ群に対しては、85GBの記憶領
域が割り当てられている。グループIDが「G000
1」のグループには、ユーザIDが「P1001〜P1
100」のユーザが属しており、各ユーザが使用可能な
最大ブロック数と、最大使用ファイル数とが示されてい
る。また、グループIDが「G0002」のグループに
は、ユーザIDが「P2001〜P2100」のユーザ
が属しており、前述の場合と同様に各ユーザが使用可能
な最大ブロック数と、最大使用ファイル数とが示されて
いる。このように、各ユーザは、使用可能なブロック数
とファイル数とが予め決定されており、その決定された
数量を上回って使用することはできない。
【0034】管理用サブシステム40aは、各ユーザ単
位で現在の記憶領域の使用状況を管理する。各ユーザに
割り当てられた記憶領域は、図4に示すように、使用済
みブロック、リザーブ領域、および、未使用ブロックか
ら構成されている。ここで、使用済みブロックは、既に
使用されているブロックを示す。リザーブ領域は、各計
算機が独自の裁量で使用可能な領域である。未使用ブロ
ックは、未だ使用されていないブロックを示す。各計算
機は、リザーブ領域内で処理が可能な場合には、独自の
裁量でリザーブ領域を使用することにより、ユーザから
の要求に応える。そして、リザーブ領域が不足した場合
や、無くなった場合には、管理用サブシステム40aに
対してリザーブ領域の供与を要求する。管理用サブシス
テム40aは、その時点における未使用ブロック数を参
照し、その容量に応じて最適なリザーブ領域を供与す
る。具体的には、管理用サブシステム40aは、以下の
処理に従って、要求を行った計算機に対してリザーブ領
域を供与する。 (1)未使用ブロック数が、最大使用ブロック数の50
%を上回っている場合には、未使用ブロックの25%を
リザーブ領域として要求を行った計算機に供与する。 (2)未使用ブロック数が最大使用ブロック数の50%
以下かつ10%以上であり、また、未使用ブロック数が
50メガバイトを下回らない場合には、管理用サブシス
テム40aは、未使用ブロックの容量をシステムを構成
する計算機の台数で除して得られた値に対応する領域
を、リザーブ領域として要求を行った計算機に供与す
る。 (3)未使用ブロック数が最大使用ブロック数の10%
未満であり、かつ、未使用ブロック数の容量が50メガ
バイトを下回った場合には、管理用サブシステム40a
は、リザーブ領域の供与を行わない。その結果、アクセ
ス用サブシステム41a,42aは、書き込み要求が発
生するたびに管理用サブシステム40aに対して書き込
みの可否の問い合わせを行い、許可が得られた場合には
書き込み処理を実行する。
【0035】このように、未使用ブロック数に応じてリ
ザーブ領域の割り当て量を変化させることにより、高速
なアクセスを可能とすることができる。以下にその動作
の詳細について説明する。
【0036】いま、計算機41のユーザAが、1000
ブロックからなるデータの共有ファイルシステム45a
への書き込みを、システムに対して初めて要求したとす
る。なお、ユーザAは、他の計算機からも未だ書き込み
要求を行っていないものとする。従って、ユーザAの記
憶領域は、全て未使用状態である。
【0037】すると、計算機41のアクセス用サブシス
テム41aは、書き込み要求の1000ブロックと、現
在有しているリザーブ領域(=0)とを比較し、リザー
ブ領域が不足しているので、管理用サブシステム40a
に対して、リザーブ領域を供与するように要求する。
【0038】管理用サブシステム40aは、ユーザAが
記憶領域をまだ使用していないことを検知し、前述の
(1)に該当することから、未使用ブロックの25%を
計算機41に対してリザーブ領域として供与する。具体
的には、ユーザAの最大使用ブロックが10000ブロ
ックである場合には、2500(=10000×0.2
5)ブロックがリザーブ領域として計算機41に対して
供与される。
【0039】その結果、計算機41のアクセス用サブシ
ステム41aは、2500ブロックのリザーブ領域を確
保し、そのうちの1000ブロックを要求されたデータ
の書き込みに使用する。
【0040】次に、ユーザAが計算機42から、110
0ブロックからなるデータを共有ファイルシステム45
aに対して書き込む要求を行ったとすると、前述の場合
と同様の処理が実行され、計算機42のアクセス用サブ
システム42aに対して1875(7500×0.2
5)ブロックのリザーブ領域が供与される。アクセス用
サブシステム42aは、供与された1875ブロックの
うち、1100ブロックを要求されたデータの書き込み
に対して割り当てる。
【0041】続いて、ユーザAが計算機42から、50
0ブロックからなるデータを共有ファイルシステム45
aに対して書き込む要求を行ったとすると、その時点で
の計算機42が有するユーザAのリザーブ領域の残量は
775ブロックであるので、アクセス用サブシステム4
2aは、リザーブ領域のうち500ブロックを要求され
たデータの書き込みに割り当てる。
【0042】続いて、ユーザAが計算機42から、11
00ブロックからなるデータを共有ファイルシステム4
5aに対して書き込む要求を行ったとすると、その時点
での計算機42が有するユーザAのリザーブ領域の残量
は275ブロックであるので、アクセス用サブシステム
42aは、リザーブ領域の供与を管理用サブシステム4
0aに対して要求する。
【0043】このとき、ユーザAの未使用ブロックは、
5625ブロックであり全体の50%以上であることか
ら、前述の場合と同様にその25%に該当する1406
ブロックが計算機42に対して割り当てられることにな
る。その結果、未使用領域は4219(=5625−1
406)となり、また、計算機42のリザーブ領域は、
1681(=275+1406)ブロックとなる。計算
機42は、リザーブ領域のうち1100ブロックを、要
求されたデータの書き込みに割り当てる。
【0044】更に、ユーザAが、計算機42から、10
00ブロックからなるデータを共有ファイルシステム4
5aに対して書き込む要求を行ったとすると、その時点
での計算機42が有するユーザAのリザーブ領域の残量
は581ブロックであるので、アクセス用サブシステム
42aは、リザーブ領域の供与を管理用サブシステム4
0aに対して要求する。ここで、ユーザAの未使用ブロ
ックは、4219ブロックであり、全体の50%を下回
っているので、管理用サブシステム40aは、前述の
(2)の処理により、リザーブ領域を割り当てる。即
ち、その時点における未使用領域の4219ブロック
を、システムを構成する計算機の台数である3で除して
得られた値に対応する1406ブロックをリザーブ領域
として計算機42に供与する。その結果、計算機42
は、供与された1406ブロックのうち、1000ブロ
ックを要求されたデータの書き込みに割り当てる。
【0045】以上のような処理が繰り返され、ユーザA
の未使用ブロックが1000ブロックを下回った場合に
おいて、更に、リザーブ領域の要求がなされた場合に
は、前述の(3)の処理が実行される。従って、これ以
降は、リザーブ領域は供与されないので、書き込み要求
を受けた計算機が、管理サブシステム40aに対して書
き込みの可否を直接問い合わせ、許可された場合には要
求されたデータの書き込み処理を実行することになる。
【0046】以上に示したように、本実施の形態によれ
ば、ユーザ単位で使用可能な領域である最大ブロック数
を定義するとともに、使用可能な領域の残量に応じて、
リザーブ領域を供与するようにしたので、例えば、所定
量を一律にリザーブ領域として供与する場合と比較する
と、未使用ブロックに応じた最適なリザーブ領域を供与
することができる。具体的には、未使用ブロックが少な
くなった場合に対応する(2)の処理では、未使用ブロ
ックをシステムを構成する計算機の台数で除した値に対
応する領域をリザーブ領域として供与することにより、
各計算機が一定量のリザーブ領域を確実に確保すること
が可能となり、リザーブ領域が不足することに起因し
て、管理用サブシステム40aに対してリザーブ領域の
要求が頻繁に行われることを防止できる。
【0047】また、未使用ブロックがかなり少なくなっ
た場合に対応する(3)の処理では、管理用サブシステ
ム40aがリザーブ領域を供与することを停止すること
により、リザーブ領域が不足することによって発生する
他の計算機からのリザーブ領域の回収処理の発生を防止
し、処理速度を向上させることが可能となる。具体的に
は、例えば、計算機41が2000ブロックのリザーブ
領域を有しており、現時点における未使用ブロックが5
00ブロックである場合に、1500ブロックのリザー
ブ領域が計算機42から要求された場合には、計算機4
1から不足分のブロックを回収する処理が必要となる
が、本実施の形態によれば、このような処理の発生を防
止できる。
【0048】最後に、図5,6を参照して、以上に説明
した処理を可能にするためのフローチャートについて説
明する。図5は、書き込み要求がなされたアクセス用サ
ブシステムにおいて実行される処理の一例を説明するフ
ローチャートである。このフローチャートが開始される
と、以下の処理が実行される。
【0049】[S10]アクセス用サブシステムは、計
算機から書き込み要求を受信したか否かを判定し、書き
込み要求を受信した場合にはステップS11に進み、そ
れ以外の場合には同一の処理を繰り返す。 [S11]アクセス用サブシステムは、書き込みの要求
を行ったユーザを特定する。
【0050】[S12]アクセス用サブシステムは、ス
テップS11において特定したユーザに対応するリザー
ブ量Raを取得する。ここで、リザーブ量Raとは、要
求を行ったユーザが現在使用している計算機に供与され
ているリザーブ領域の容量である。 [S13]アクセス用サブシステムは、ユーザが行った
書き込み要求の要求ブロック数Waを取得する。
【0051】[S14]アクセス用サブシステムは、要
求ブロック数Waがリザーブ量Raよりも大きいか否か
を判定し、大きい場合にはステップS15に進み、それ
以外の場合にはステップS17に進む。 [S15]アクセス用サブシステムは、管理用サブシス
テム40aに問い合わせを行って、リザーブ領域を獲得
する処理を実行する。なお、この処理の詳細は、図6を
参照して説明する。
【0052】[S16]アクセス用サブシステムは、既
存のリザーブ量Raに対して、新たに獲得した新規リザ
ーブ量を加算し、リザーブ量Raとする。 [S17]アクセス用サブシステムは、確保したリザー
ブ領域を利用して書き込み処理を実行する。 [S18]アクセス用サブシステムは、リザーブ量Ra
から、書き込みによって使用した領域に対応するWaを
減算し、現在のリザーブ量Raを算出する。
【0053】以上の処理によれば、計算機において書き
込み要求がなされた場合には、必要に応じて管理用サブ
システム40aに対してリザーブ領域の確保を要請し、
要求されたデータを共有ファイルシステム45aに書き
込むことが可能となる。
【0054】次に、図6を参照して、図5に示すリザー
ブ領域獲得処理の詳細について説明する。このフローチ
ャートが開始されると、以下の処理が実行される。 [S30]管理用サブシステム40aは、変数Caに対
して、このユーザの使用済みブロック数を代入する。
【0055】[S31]管理用サブシステム40aは、
変数Laに対して、このユーザの最大使用ブロック数を
代入する。 [S32]管理用サブシステム40aは、変数Naに対
して、新たに獲得する新規リザーブ量を代入する。
【0056】[S33]管理用サブシステム40aは、
変数Nmに対して、ファイルシステムを共有する計算機
の台数を代入する。 [S34]管理用サブシステム40aは、使用済みブロ
ック数Caの値が、最大使用ブロック数Laに0.5を
乗算した値以下である場合には、ステップS39に進
み、それ以外の場合にはステップS35に進む。
【0057】[S35]管理用サブシステム40aは、
使用済みブロック数Caの値が、最大使用ブロック数に
0.9を乗算した値よりも大きい場合にはステップS3
7に進む、それ以外の場合にはステップS36に進む。 [S36]管理用サブシステム40aは、最大使用ブロ
ック数Laから使用済みブロック数Caを減算した値が
50MB未満である場合にはステップS37に進み、そ
れ以外の場合にはステップS38に進む。
【0058】[S37]管理用サブシステム40aは、
新規リザーブ量Naに0を代入し、ステップS40に進
む。即ち、新たにリザーブ領域を付与しないとして次の
処理に進む。
【0059】なお、この処理は、前述の(3)の処理に
対応している。 [S38]管理用サブシステム40aは、最大使用ブロ
ック数Laから使用済みブロック数Caを減算して得ら
れた値を計算機の台数Nmで除算し、得られた値を新規
リザーブ量Naに代入し、ステップS40に進む。
【0060】なお、この処理は、前述の(2)の処理に
対応している。 [S39]管理用サブシステム40aは、最大使用ブロ
ック数Laから使用済みブロック数Caを減算して得ら
れた値に、0.25を乗算した値を、新規リザーブ量N
aに代入し、ステップS40に進む。
【0061】なお、この処理は、前述の(1)の処理に
対応している。 [S40]管理用サブシステム40aは、新規のリザー
ブ領域をNaだけ確保して、要求を行った計算機に対し
て供与する。そして、もとの処理に復帰(リターン)す
る。
【0062】以上に示すフローチャートによれば、前述
した実施の形態において示す機能を実現することが可能
となる。なお、以上の実施の形態において示したリザー
ブ領域を確保する方法は、あくまでも一例であって、こ
れ以外にも種々の実現形態が考えられる。要は、各ユー
ザに割り当てられた最大使用ブロックの残量に応じて、
割り当て方法を変更するようにすれば、本発明の目的は
達成されるものと考えられる。
【0063】また、以上の実施の形態では、最大使用ブ
ロックを基準にして、最適なリザーブ領域を計算機に供
与するようにしたが、最大使用ファイル数を基準として
同様の判断を行うことも可能である。
【0064】更に、これまで述べてきたように、リザー
ブ領域やリザーブ量の概念を取り入れると、ディスク使
用量の制限管理を無効の状態から有効の状態に変更する
際に、特別の考慮が必要となる。制限管理を無効化して
いる状態において、現在の使用量を管理しないこととす
ると、制限管理を有効化した際にファイルシステム内の
全てのファイルについて走査し、使用者毎の使用状況を
集計する必要があり、大量のデータを扱う分散処理シス
テムにおいては現実的ではない。従って、制限管理を無
効化している状態においても現在の使用量は情報を更新
する方式を採る。
【0065】ディスク使用量の制限管理を無効の状態か
ら有効の状態に変更する場合、管理用サブシステムは、
全てのアクセス用サブシステムに対してディスク使用量
の制限管理を開始することを通知する。この通知を受け
たアクセス用サブシステムは、以降初めて管理用サブシ
ステムに対して割り当てを要求するに先立って、その時
点において管理用サブシステムに未通知分の使用量を通
知する。これによって、ディスク使用量の制限管理を正
確かつ効率的に有効の状態に変更することが可能とな
る。
【0066】最後に、上記の処理機能は、コンピュータ
によって実現することができる。その場合、分散処理シ
ステムが有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読
み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述さ
れており、このプログラムをコンピュータで実行するこ
とにより、上記処理がコンピュータで実現される。コン
ピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録
装置や半導体メモリ等がある。市場へ流通させる場合に
は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)や
フロッピー(登録商標)ディスク等の可搬型記録媒体に
プログラムを格納して流通させたり、ネットワークを介
して接続されたコンピュータの記憶装置に格納してお
き、ネットワークを通じて他のコンピュータに転送する
こともできる。コンピュータで実行する際には、コンピ
ュータ内のハードディスク装置等にプログラムを格納し
ておき、メインメモリにロードして実行する。
【0067】(付記1) 相互に接続された複数の計算
機と、少なくとも1つの共有記憶装置とから構成される
分散処理システムにおいて、各ユーザが使用可能な、前
記共有記憶装置上の記憶領域を管理する記憶領域管理手
段と、前記共有記憶装置に対して書き込み要求を行った
ユーザを特定するユーザ特定手段と、前記ユーザ特定手
段による特定結果に応じて、要求を行ったユーザに係る
未使用領域の容量を算出する未使用容量算出手段と、前
記未使用容量算出手段によって算出された未使用容量に
応じて、要求を行った計算機が独自に管理可能な前記共
有記憶装置上の領域であるリザーブ領域をその計算機に
対して割り当てるリザーブ領域割り当て手段と、を有す
ることを特徴とする分散処理システム。
【0068】(付記2) 前記リザーブ領域割り当て手
段は、未使用容量が所定量以上である場合は、未使用領
域の一定量を要求を行った計算機に対して割り当て、未
使用容量が所定量を下回った場合には、システムを構成
する計算機の台数で前記未使用容量を除して得られた値
に対応するリザーブ領域を割り当てる、ことを特徴とす
る付記1記載の分散処理システム。
【0069】(付記3) 前記リザーブ領域割り当て手
段は、未使用容量が所定量を更に下回った場合には、リ
ザーブ領域の割り当てを停止することを特徴とする付記
2記載の分散処理システム。
【0070】(付記4) 前記記憶領域管理手段は、ユ
ーザ群毎に使用可能な記憶領域を管理し、前記未使用容
量算出手段は、前記ユーザ特定手段によって特定された
ユーザが所属するユーザ群に係る未使用容量を算出す
る、ことを特徴とする付記1記載の分散処理システム。
【0071】(付記5) 前記記憶領域管理手段による
管理を無効状態から有効状態に変更する場合には、各計
算機はその時点における記憶領域の使用量であって、未
通知の使用量について前記記憶領域管理手段に通知する
ことを特徴とする付記1記載の分散処理システム。
【0072】(付記6) 相互に接続された複数の計算
機と、少なくとも1つの共有記憶装置とから構成される
分散処理方法において、各ユーザが使用可能な、前記共
有記憶装置上の記憶領域を管理する記憶領域管理ステッ
プと、前記共有記憶装置に対して書き込み要求を行った
ユーザを特定するユーザ特定ステップと、前記ユーザ特
定手段による特定結果に応じて、要求を行ったユーザに
係る未使用領域の容量を算出する未使用容量算出ステッ
プと、前記未使用容量算出手段によって算出された未使
用容量に応じて、要求を行った計算機が独自に管理可能
な前記共有記憶装置上の領域であるリザーブ領域をその
計算機に対して割り当てるリザーブ領域割り当て手段ス
テップと、を有することを特徴とする分散処理方法。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、相互に
接続された複数の計算機と、少なくとも1つの共有記憶
装置とから構成される分散処理システムにおいて、各ユ
ーザが使用可能な、共有記憶装置上の記憶領域を管理す
る記憶領域管理手段と、共有記憶装置に対して書き込み
要求を行ったユーザを特定するユーザ特定手段と、ユー
ザ特定手段による特定結果に応じて、要求を行ったユー
ザに係る未使用領域の容量を算出する未使用容量算出手
段と、未使用容量算出手段によって算出された未使用容
量に応じて、要求を行った計算機が独自に管理可能な共
有記憶装置上の領域であるリザーブ領域をその計算機に
対して割り当てるリザーブ領域割り当て手段と、を設け
るようにしたので、各計算機に対して最適なリザーブ領
域を割り当てることが可能となるので、高速なアクセス
性を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の実施の形態の構成例を示す図である。
【図3】図2に示す管理テーブルの一例を示す図であ
る。
【図4】各ユーザに割り当てられた記憶領域の分割の態
様の一例を示す図である。
【図5】図2に示すアクセス用サブシステムで実行され
る処理の一例を説明するフローチャートである。
【図6】図2に示す管理用サブシステムで実行される処
理の一例を説明するフローチャートである。
【図7】従来の分散処理システムの構成例を示す図であ
る。
【図8】従来の分散処理システムの他の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
1〜3 計算機 3a 記憶領域管理手段 3b ユーザ特定手段 3c 未使用領域算出手段 3d リザーブ領域割り当て手段 4 通信路 5 共有記憶装置 10〜12 計算機 10a サーバサブシステム 11a,12a クライアントサブシステム 13 通信路 14 記憶装置 14a ファイルシステム 20〜22 計算機 20a 管理用サブシステム 21a,22a アクセス用サブシステム 25 共有記憶装置 25a 共有ファイルシステム 40〜42 計算機 40a 管理用サブシステム 41a,42a アクセス用サブシステム 43,44 通信路 45 共有記憶装置 45a 共有ファイルシステム 45b 管理テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に接続された複数の計算機と、少な
    くとも1つの共有記憶装置とから構成される分散処理シ
    ステムにおいて、 各ユーザが使用可能な、前記共有記憶装置上の記憶領域
    を管理する記憶領域管理手段と、 前記共有記憶装置に対して書き込み要求を行ったユーザ
    を特定するユーザ特定手段と、 前記ユーザ特定手段による特定結果に応じて、要求を行
    ったユーザに係る未使用領域の容量を算出する未使用容
    量算出手段と、 前記未使用容量算出手段によって算出された未使用容量
    に応じて、要求を行った計算機が独自に管理可能な前記
    共有記憶装置上の領域であるリザーブ領域をその計算機
    に対して割り当てるリザーブ領域割り当て手段と、 を有することを特徴とする分散処理システム。
  2. 【請求項2】 前記リザーブ領域割り当て手段は、未使
    用容量が所定量以上である場合は、未使用領域の一定量
    を要求を行った計算機に対して割り当て、 未使用容量が所定量を下回った場合には、システムを構
    成する計算機の台数で前記未使用容量を除して得られた
    値に対応するリザーブ領域を割り当てる、 ことを特徴とする請求項1記載の分散処理システム。
  3. 【請求項3】 前記リザーブ領域割り当て手段は、未使
    用容量が所定量を更に下回った場合には、リザーブ領域
    の割り当てを停止することを特徴とする請求項2記載の
    分散処理システム。
  4. 【請求項4】 前記記憶領域管理手段は、ユーザ群毎に
    使用可能な記憶領域を管理し、 前記未使用容量算出手段は、前記ユーザ特定手段によっ
    て特定されたユーザが所属するユーザ群に係る未使用容
    量を算出する、 ことを特徴とする請求項1記載の分散処理システム。
  5. 【請求項5】 相互に接続された複数の計算機と、少な
    くとも1つの共有記憶装置とから構成される分散処理方
    法において、 各ユーザが使用可能な、前記共有記憶装置上の記憶領域
    を管理する記憶領域管理ステップと、 前記共有記憶装置に対して書き込み要求を行ったユーザ
    を特定するユーザ特定ステップと、 前記ユーザ特定手段による特定結果に応じて、要求を行
    ったユーザに係る未使用領域の容量を算出する未使用容
    量算出ステップと、 前記未使用容量算出手段によって算出された未使用容量
    に応じて、要求を行った計算機が独自に管理可能な前記
    共有記憶装置上の領域であるリザーブ領域をその計算機
    に対して割り当てるリザーブ領域割り当て手段ステップ
    と、 を有することを特徴とする分散処理方法。
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