JP2000339279A - 映像分散キャッシュ装置、及び映像収集再生装置 - Google Patents

映像分散キャッシュ装置、及び映像収集再生装置

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JP2000339279A
JP2000339279A JP11149910A JP14991099A JP2000339279A JP 2000339279 A JP2000339279 A JP 2000339279A JP 11149910 A JP11149910 A JP 11149910A JP 14991099 A JP14991099 A JP 14991099A JP 2000339279 A JP2000339279 A JP 2000339279A
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video data
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JP11149910A
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English (en)
Inventor
Masaki Sato
正樹 佐藤
Noriko Tanaka
則子 田中
Ryuji Yasukochi
龍二 安河内
Akio Uesugi
明夫 上杉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアント計算機がサーバ計算機上の映像
データを参照する際に、それらの間に存在して、サーバ
計算機上の映像データを効率良く分散してキャッシング
する映像分散キャッシュ装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 複数の蓄積手段を有し、映像サーバ計算
機の保持する映像データを分割した映像セグメントを分
散蓄積する映像分散蓄積手段103と、クライアントか
らの要求により、映像分散蓄積手段103に蓄積された
映像セグメントを収集して映像データを再構成し、クラ
イアント計算機へ転送する映像収集再生手段107と、
映像分散蓄積手段103からの要求により、映像データ
を映像セグメントへ分割して、映像分散蓄積手段103
へ転送する映像分割記録手段102とで構成され、大き
な映像データのキャッシングを可能とし、また、より粒
度の小さな単位で蓄積装置の負荷分散を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
分散した複数のサーバ計算機と、複数のクライアント計
算機とがゲートウェイ装置を介してネットワークで相互
接続されている分散ファイルシステムに関し、特に、複
数のクライアント計算機が、ゲートウェイ計算機を介し
てサーバ計算機上の映像データにアクセスする場合に、
分散ファイルシステムの映像データを分散してキャッシ
ングし、中継を行なう映像分散キャッシュ装置と、その
分散蓄積された映像を収集・再構成する映像収集再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、分散ファイルシステムにおいて
は、複数のクライアント計算機からのサーバ計算機上の
ファイルに対する読み出し要求は、一旦途中のゲートウ
ェイ計算機で中継を行なっている。ゲートウェイ計算機
がサーバ計算機から読み出したファイルは、クライアン
ト計算機に中継され、同時にそれらのファイルは、ゲー
トウェイ計算機内部のキャッシュ(ハードディスク、半
導体メモリなど)に蓄積される。そうしたゲートウェイ
計算機の一例が特開平4−313126号公報(発明の
名称「分散ファイルシステムのファイル入出力方式」)
に開示されている。
【0003】図32を参照して、従来例について説明す
る。この従来技術に開示されたシステムは、クライアン
ト計算機3201と、ゲートウェイ計算機3202と、
サーバ計算機3203で構成されている。これらの計算
機は、互いにネットワークにより接続されており分散フ
ァイルシステムを構成している。
【0004】クライアント計算機3201は、サーバ計
算機3203に対してブロック情報を要求するブロック
情報要求手段3211と、ゲートウェイ計算機3202
を介してサーバ計算機3203にファイル入出力要求を
送り、当該ファイルを受信するためのファイル入出力要
求手段3212とを含む。
【0005】ゲートウェイ計算機3202は、複数のク
ライアント計算機3201とサーバ計算機3203との
間にあり、サーバ計算機3203内のディスク装置32
33と、各クライアント計算機3201との間のキャッ
シュとして機能するものであり、キャッシュした内容を
保持するディスクキャッシュ3222と、キャッシュの
管理を行なうキャッシュ管理手段3221とを含む。
【0006】サーバ計算機3203は、ファイルを格納
するディスク装置3233と、クライアント計算機32
01からの要求に応えてブロック情報を送るブロック情
報応答手段と、ゲートウェイ計算機3202内のキャッ
シュ管理手段3221からの要求に応えてディスク装置
3233内のファイルの入出力を行なうファイル入出力
手段3232とを含む。
【0007】このシステムの詳細な動作は次のようであ
る.クライアント計算機3201がサーバ計算機320
3内のディスク装置3233中のファイルにアクセスし
て1つのブロックを読み込む場合の動作について説明す
る.クライアント計算機3201内のブロック情報要求
手段3211は、ゲートウェイ計算機3202を介して
サーバ計算機3203に対して読み込み対象のブロック
に関するブロック情報の取得を要求するブロック情報要
求メッセージを発行する。
【0008】サーバ計算機3203内のブロック情報応
答手段3231は、ブロック情報要求メッセージに応じ
て、ディスク装置3233から該当するブロック情報を
取り出し、ブロック情報応答メッセージとしてゲートウ
ェイ計算機3202を介してクライアント計算機320
1内のブロック情報要求手段3211に返答する。
【0009】クライアント計算機3201内のファイル
入出力要求手段3212は、受け取ったブロック情報に
基づいて、読み込み対象のブロックの読み込みを要求す
るファイルアクセス要求をゲートウェイ計算機3202
内のキャッシュ管理手段3221に対して発行する。
【0010】ファイルアクセス要求を受け取ったキャッ
シュ管理手段3221は、そのファイルアクセス要求に
係るブロック情報と、ディスクキャッシュ3222に記
憶されている読み込み対象のブロックに係るブロック情
報との比較を行なう。比較の結果、該当するブロック情
報が存在しない場合、またはそのブロック情報の内容
(更新時刻)が異なる場合には、キャッシュ管理手段3
221はファイルアクセス要求をサーバ計算機3203
に対して発行する。
【0011】サーバ計算機3203内のファイル入出力
応答手段は、このファイルアクセス要求に応答して、デ
ィスク装置3233内のファイル中の該当するブロック
を読み出し、ゲートウェイ計算機3202にそのブロッ
クを転送する.ゲートウェイ計算機3202内のキャッ
シュ管理手段3221は、サーバ計算機3203から受
け取ったブロックをディスクキャッシュ3222に格納
し、そのブロックに係るブロック情報のディスクキャッ
シュ3222への設定または更新を行ない、そのブロッ
クをクライアント計算機3201内のファイル入出力要
求手段3212へ転送する。
【0012】上述の比較において、両方のブロック情報
の内容が一致する場合には、キャッシュ管理手段322
1はディスクキャッシュ3222に記憶されている読み
込み対象のブロックをクライアント計算機3201内の
ファイル入出力要求手段3212へ転送する。
【0013】このように、クライアント計算機3201
からの読み出し要求が、ゲートウェイ計算機3202で
処理される場合には、サーバ計算機3203とゲートウ
ェイ計算機3202間でブロックの転送は行なわれな
い。したがって、ネットワークのトラフィックを低減す
ることができ、複数のクライアント計算機によるサーバ
計算機内のディスク装置中のファイルに対するアクセス
の高速化を図ることができる。
【0014】但し、上記の従来において、クライアント
計算機あるいはサーバ計算機の台数が多くなると、1台
のゲートウェイ計算機で処理を行なうことが困難になっ
てくる。そこでこの問題を解決するための方法として、
シャープ株式会社の開発した「URLハッシュ式分散P
roxyキャッシュ」がある。この方式は、上記従来例
のサーバ計算機にWWW(World Wide We
b)サーバ計算機を、またゲートウェイ計算機に分散P
roxyを適用したものとなっている。
【0015】この従来例について、図33を参照して説
明する.この従来技術に示されたシステムは、テキスト
データや映像データなどのデータを保持するWWWサー
バ計算機3301と、クライアント計算機3303と、
クライアント計算機3303からの要求を中継する分散
Proxy3302で構成されている。これらの計算機
は、互いにネットワークにより接続されており分散ファ
イルシステム構成しており、分散Proxy3302
は、各々が上記従来例のゲートウェイ計算機に相当する
Proxy−1(3304−1)、Proxy−2(3
304−2)、・・・、Proxy−n(3304−
n)から構成されている。
【0016】このシステムの詳細な動作は次のようであ
る。クライアント計算機3303が、WWWサーバ計算
機3301の保持しているファイルにアクセスする場合
の動作について説明する。
【0017】クライアント計算機3303は、URL
(Uniform ResourceLocator)
を使用してWWWサーバ計算機3301上のファイルを
指定する。URLは、WWWシステム上でファイルの所
在を示すために用いられるもので、例えばhttp:/
/www.abc.co.jp/index.html
である。次に、URLで指定されたファイルを分散Pr
oxy3302を介してアクセスする際に、Proxy
−1(3304−1)、Proxy−2(3304−
2)、・・・、Proxy−n(3304−n)のうち
どれを使用するかを決定する。決定方法として、この従
来例ではハッシュ関数を用いている。具体的には、UR
Lに対するチェックサムを計算し、その値をProxy
の台数で割って余りXを得る。得られた余りXにより、
Proxy−Xを選択して、サーバ計算機にアクセスす
る。以降は上記従来例と同様の手順である。
【0018】この従来例では、URL文字列から計算す
るチェックサムとその剰余を用いたURLハッシュ関数
を使用することによって、複数のファイルを異なるPr
oxyを利用して並列アクセスすることにより、高速応
答が可能になる。また、チェックサムの剰余の分散度に
応じたProxyの負荷分散が可能になる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来技術
においては、第一に、ProxyではURLで示される
「ファイル単位」でのキャッシングを行なっているこ
と、また、URLハッシュ関数ではファイルへの「アク
セス情報」を考慮していないことにより、一つのファイ
ルにクライアント計算機からのアクセスが集中した場合
には、特定のProxyの負荷だけが増大し、Prox
y間の十分な負荷分散を行なえない可能性があるという
問題があった。
【0020】また、第二に、一般に「映像ファイルのよ
うな大きなファイル」をキャッシングするとキャッシュ
ヒット率の低下を引き起こす。そのため一般にはファイ
ルがあるサイズ以上の場合にはキャッシングしないよう
にProxyの設定を行なっており、映像データのよう
な大きなファイルはキャッシングされないという問題が
あった。
【0021】また、第三に、分散Proxy中のPro
xyが一台でも停止すると、そのProxyに保持され
ていたキャッシュファイルはすべて使用できなくなると
いう問題があった。
【0022】また、第四に、URLハッシュ関数によっ
て固定的にProxyを選択するだけであり、Prox
yの負荷情報を考慮していない。Proxyの負荷情報
を考慮していないため、動的な負荷分散に対応すること
が難しく、負荷が高くなっているProxyに、更にア
クセスの集中する可能性があるという問題があった。
【0023】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
ので、そのサイズが大きいが故に従来はキャッシュの対
象とされていなかった映像サーバ計算機上の「映像デー
タ」を効率良く分散してキャッシュする映像分散キャッ
シュ装置を提供することが目的である。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ネットワーク上に分散した複数のクライ
アント計算機と、複数の映像サーバ計算機との間に介在
し、映像サーバ計算機の保持する映像データを複数の蓄
積装置に分散してキャッシュする映像分散キャッシュ装
置ないしシステムであって、映像サーバ計算機の保持す
る映像データを複数の部分へと分割した映像セグメント
を分散蓄積する映像分散蓄積手段と、クライアント計算
機からの映像データ再生要求により、映像分散蓄積手段
に蓄積された前記映像セグメントを収集することで、映
像データを再構成し、クライアント計算機へ転送を行な
う映像収集再生手段と、映像分散蓄積手段からの映像セ
グメント取得要求により、映像サーバ計算機から得られ
る映像データを映像セグメントへ分割して、映像分散蓄
積手段へ転送する映像分割記録手段とから構成されるも
のである。
【0025】上述の本発明に係る映像分散キャッシュ装
置において、映像分散蓄積手段は、(主に相互にネット
ワークで接続される、)映像分割記録手段から転送され
る映像セグメントを蓄積したり、蓄積された映像セグメ
ントを映像収集再生手段へ転送する複数の映像蓄積手段
と、映像蓄積手段に蓄積された映像セグメントの管理を
行ない、映像蓄積手段に対して、映像分割記録手段から
取得し蓄積を行なう映像セグメントを指示したり、映像
蓄積手段に蓄積されている映像セグメントのうち映像収
集再生手段へ転送する映像セグメントを指示するキャッ
シュ管理手段と、映像収集再生手段からの映像データの
再生要求に応じて、映像データの映像セグメントへの分
割方法と映像蓄積手段への配置方法を決定し、分割方法
については映像分割記録手段に指示し、配置方法につい
てはキャッシュ管理手段に指示する配置管理手段と、を
備える。
【0026】ここで、配置管理手段は、映像データごと
に、映像セグメントへの分割方法や前記映像蓄積手段へ
の配置方法を決定することもできる.また、配置管理手
段は、映像データのフォーマットに応じて、映像セグメ
ントへの分割方法や映像蓄積手段への配置方法を決定す
るようにしてもよく、又は、映像データへのアクセスパ
ターンに応じて、映像セグメントへの分割方法や映像蓄
積手段への配置方法を決定するようにしてもよく、又
は、クライアント計算機上で動作しているアプリケーシ
ョンソフトウェアに応じて、映像セグメントへの分割方
法や映像蓄積手段への配置方法を決定するようにしても
よく、又は、映像蓄積部の負荷や残蓄積容量に応じて、
映像セグメントへの分割方法や映像蓄積手段への配置方
法を決定するようにしてもよい。
【0027】さらに、配置管理手段は、映像データから
映像セグメントへ分割する方法として、お互いに補間し
合うような映像セグメントへ分割する方法を使用するこ
ともできる.また、配置管理手段は、映像データのお互
いに補間し合う映像セグメントとして、映像のフレーム
あるいはフィールドを使用するようにしてもよく、また
は、映像データのお互いに補間し合う映像セグメントと
して、映像の画素あるいはラインを使用するようにして
もよい.また、配置管理手段は、映像データのお互いに
補間し合う映像セグメントのサイズを、映像データの部
分により変更するようにしてもよい。
【0028】また、配置管理手段は、映像データから映
像セグメントへ分割する方法として、お互いに補間し合
うような映像セグメントへ分割する方法を用いることに
加え、冗長セグメントの配置方法の決定を行ない、映像
分割記録手段に冗長セグメントを生成し映像蓄積手段に
転送することを要求するようにしてもよい.また、配置
管理手段は、映像データから映像セグメントへ分割する
方法として、お互いに補間し合うような映像セグメント
へ分割する方法を用いることに加え、複製したセグメン
トの配置方法の決定を行ない、映像分割記録手段に複製
セグメントを生成し映像蓄積手段に転送することを要求
するようにしてもよい。さらに、配置管理手段は、映像
データの先頭部分ほど多重に複製セグメントを配置する
(つまり、映像データの先頭部分の映像セグメントほど
多くの複製セグメントを生成して、配置する)ようにし
てもよい.さらに、配置管理手段は、映像データへのア
クセスパターンを元に、映像蓄積手段に配置した映像セ
グメントの配置を再度変更することもできる。
【0029】ここで、映像収集再生手段は、クライアン
ト計算機へ映像データの転送を開始する再生開始レベ
ル、映像セグメントの受信を一時停止する受信一時停止
レベル、映像セグメントの受信を再開する受信再開レベ
ルの3つの閾値により映像データの転送を制御すること
もできる.また、映像収集再生手段は、クライアント計
算機へ映像データの転送を開始する再生開始レベル、映
像蓄積手段からの映像セグメントの受信を一時停止する
受信一時停止レベル、映像セグメントの受信を再開する
受信再開レベルの3つの閾値を、映像蓄積手段との間の
ネットワークの状態、あるいはクライアント計算機に応
じて変更しながら、映像データの転送を制御するように
してもよい。
【0030】さらに、映像収集再生手段は、映像蓄積手
段のうち一つあるいは複数が故障により停止した場合で
も、残りの映像蓄積手段に蓄積された映像セグメントを
使用して、映像データの再構成を行ないクライアント計
算機への転送を継続するようにすることもできる.ま
た、映像収集再生手段は、クライアント計算機へ転送す
る映像データが存在しない場合には、直前にクライアン
ト計算機へ転送した映像データを再度転送するようにし
てもよく、あるいは、直前にクライアント計算機へ転送
した映像データから、音声データが含まれる場合には音
声データを取り除いて再度転送するようにしてもよい。
【0031】さらに、映像収集再生手段は、クライアン
ト計算機へ転送する映像データを再構成するための映像
セグメントの送信が遅れている映像蓄積手段に対して、
遅れていることを通知するメッセージを送信するように
することもできる.また、映像収集再生手段は、クライ
アント計算機へ転送する映像データを再構成するタイミ
ングよりも遅れて受信した映像セグメントを捨て去り、
捨て去った映像セグメント数を、送信の遅れている映像
蓄積手段に通知するようにしてもよい。
【0032】上述の本発明に係る映像分散キャッシュ装
置において、映像収集再生手段は、クライアント計算機
へ転送した映像データを蓄積する再生映像蓄積手段を備
えることもできる.ここで、再生映像蓄積手段は、クラ
イアント計算機へ転送した映像データを映像セグメント
単位で蓄積し、蓄積内容の管理を行なうようにすること
もできる.また、映像収集再生手段は、再生映像蓄積手
段に蓄積されていない映像セグメントのみ前記映像蓄積
手段から収集し、蓄積されている内容と組み合わせるこ
とによってクライアント計算機へ転送する映像データを
再構成するようにしてもよい。
【0033】さらに、キャッシュ管理手段は、映像蓄積
手段に蓄積された映像セグメントの中で、不要な映像セ
グメントを選択する際に、一定時間間隔でサンプルした
アクセス回数の少ない物から順に選択するようすること
もできる。また、映像データの終端に近い物から順に選
択するようにすることもできる.さらに、再生映像蓄積
手段は、映像蓄積手段に蓄積された映像セグメントの中
で、不要な映像セグメントを選択する際に、一定時間間
隔でサンプルしたアクセス回数の少ない物から順に選択
するようすることもできる。また、映像データの終端に
近い物から順に選択するようにすることもできる。
【0034】さらに、配置管理手段は、ビデオデータと
音声データから構成される映像データ中の音声データを
複製し、映像データとは別に冗長に映像蓄積手段に配置
する方法を決定し、映像分割記録手段は、映像データか
ら音声データを複製し、映像蓄積手段へ転送するように
することもできる.また、配置管理手段は、ビデオデー
タと音声データから構成される映像データを映像セグメ
ントに分割する際に、ビデオデータと音声データとで異
なる単位で分割する方法や配置する方法を決定し、映像
分割記録手段は、映像データからビデオデータと音声デ
ータを分離し、個別に分割し、映像蓄積手段へ転送する
ようにすることもできる。また、音声データを分割する
単位として、サンプリングレートを使用するようにして
もよい。
【0035】以上のような映像分散キャッシュ装置ない
しシステムにおいては、映像データをお互いに補間し合
う映像セグメントとして分割、蓄積、さらには収集して
再生するように構成することで、従来キャッシングが困
難であったサイズの大きな映像データのキャッシングを
行なうことができるという効果を得ることができる。
【0036】また、映像セグメントを単位としてキャッ
シュを管理することにより、映像データという大きな単
位でキャッシュを管理する場合に比べ、より粒度の小さ
な単位での映像蓄積部における負荷分散を行なうことが
できるという効果を得ることができる。また、映像デー
タを、固定的なサイズで分割するのではなく、お互いに
補間し合う映像セグメントとして分割することにより、
一部の映像蓄積部が故障した場合でも残った映像蓄積部
に蓄積された映像セグメントを用いて不完全(映像デー
タの用途として、一部分のデータが欠落しても問題の小
さいものは多く存在する)ではあるが映像データを再構
成することができるという効果を得ることができる。
【0037】また、各映像蓄積部に蓄積されている映像
セグメントを、各映像蓄積部の負荷情報に基づいて再配
置することによって、各映像蓄積部の負荷を動的に調整
することができるという効果を得ることができる。
【0038】また、映像収集再生部を、転送開始レベ
ル、受信一時停止レベル、受信再開レベルの3つの閾値
により制御することで、FIFOバッファに格納されて
いる映像セグメント数を適切に保ちながら、一部の映像
蓄積部故障した場合でも、クライアント計算機へ映像デ
ータを継続して転送できるという効果を得ることができ
る。
【0039】また、映像収集再生部に再生映像蓄積部を
備え、クライアント計算機に転送した映像データを蓄積
することで、クライアント計算機から再度同じ映像デー
タの再生が要求された場合に、映像収集再生部が映像分
散蓄積部から収集する映像セグメントを減らすという効
果を得ることができる。
【0040】また、映像蓄積部あるいは再生映像蓄積部
に蓄積されている映像セグメントをから不要なものを選
択する方法として、映像セグメント毎に一定時間間隔で
アクセス回数をサンプルし、アクセス回数の少ない映像
セグメントを選択する、あるいは、映像セグメント毎に
重要度を設け、重要度の小さなものから選択する、ある
いは、映像データの終端に近い映像セグメントから順に
選択することにより、映像セグメントに対するヒット率
(クライアント計算機が映像データの再生要求を行なっ
た時に、その映像データを構成する映像セグメントが映
像蓄積部あるいは再生映像蓄積部上に存在する確率)を
向上するという効果を得ることができる。
【0041】また、映像セグメントだけでなく、映像セ
グメント中の音声データの複製を行ない音声セグメント
として映像蓄積部に蓄積することで、映像収集再生部が
映像蓄積部の一部の故障のために映像セグメントを収集
できない場合でも、音声セグメントを利用することによ
り、クライアント計算機で再生される映像データの(映
像は途切れるが)音声の途切れを防ぐという効果を得る
ことができる.また、映像セグメント中のビデオデータ
の複製を行ないビデオセグメントとして映像蓄積部に蓄
積し、映像の途切れを防ぐことも可能である。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の映像分散キャッシ
ュ装置の実施の形態について、図1から図33を用いて
説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何等限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々なる態様で実施し得る。
【0043】(実施の形態1)図1は、本発明における
映像分散キャッシュ装置の第1の実施の形態の一例を示
す構成図である.図1において、101−1〜101−
kは、パーソナルコンピュータやワークステーションな
どの映像サーバ計算機1〜k、101−1〜101−m
は、パーソナルコンピュータやワークステーションなど
のクライアント計算機1〜m、103は、映像サーバ計
算機101−1〜101−kと、クライアント計算機1
01−1〜101−mとの間に介在し、映像サーバ10
1−1〜101−k計算機の保持する映像データを複数
の部分へと分割した映像セグメントを分散蓄積する映像
分散蓄積部、102は、映像分散蓄積部103からの映
像セグメント取得要求により、映像サーバ計算機101
−1〜101−kから得られる映像データを映像セグメ
ントに分割して、映像分散蓄積部へ転送する映像分割記
録部、107は、クライアント計算機101−1〜10
1−mからの映像データ再生要求により、映像分散蓄積
部103に蓄積された映像セグメントを収集すること
で、映像データを再構成し、再生要求を行なったクライ
アント計算機101−1〜101−mへ転送を行なう映
像収集再生部である。映像サーバ計算機101−1〜1
01−k、クライアント計算機101−1〜101−
m、映像分割記録部102、映像分散蓄積部103、映
像収集再生部107はそれぞれネットワークに接続され
ている。
【0044】ここで、映像分散蓄積部103は、ハード
ディスクや半導体メモリなどを備え、映像分割記録部1
02から転送される映像セグメントを蓄積したり、蓄積
されている映像セグメントを映像収集再生部107へ転
送する映像蓄積部106−1〜106−n、映像蓄積部
106−1〜106−nに蓄積された映像セグメントの
管理を行ない、映像蓄積部106−1〜106−nに対
して、映像分割記録部102から取得し蓄積を行なう映
像セグメントを指示したり、映像蓄積部106−1〜1
06−nに蓄積されている映像セグメントのうち映像収
集再生部107へ転送する映像セグメントを指示するキ
ャッシュ管理部105、映像収集再生部107からの映
像データ再生要求に応じて、映像データの製造セグメン
トへの分割方法と映像蓄積部106−1〜106−nへ
の配置方法を決定し、分割方法については映像分割記録
部102に指示し、配置方法についてはキャッシュ管理
部105に指示する配置管理部104、から構成されて
いる。
【0045】なお、映像分割記録部102、映像収集再
生部107、映像分散蓄積部103及び103を構成す
る配置管理部104,キャッシュ管理部105,映像蓄
積部106の設置形態であるが、102,103,10
7は同一LAN内、103を構成する104,105,
106は103という閉じた装置として、又は同じフロ
ア内設置でのネットワーク接続として、という想定が一
般的と思われるが、これら102〜107はどのような
設置接続の組み合わせでも(つまり、一部/全部閉じた
装置としても、一部/全部ネットワーク接続としても)
一向に構わない.本発明では、102,103,10
7、及び103内の映像蓄積部106−1〜106−
n、キャッシュ管理部105、配置管理部104はお互
いにネットワークにより接続されているものとする。
【0046】図2は、映像データの構成および映像蓄積
部106−1〜106−nへ蓄積される蓄積データの構
成の一例を示す図である。図2において、映像データ2
01は、複数の映像セグメント202−1〜202−n
によって構成されている。蓄積データ203は、個々の
映像セグメントを識別するための映像セグメント識別子
204と映像セグメント205から構成されている。
【0047】図3は、配置管理部104で管理を行なっ
ている配置管理テーブルの構成の一例を示す図である。
図3において、配置管理テーブル301は、映像サーバ
計算機101−1〜101−k上の映像データを識別す
るための映像データ識別子302、映像データを分割す
る方式を表す分割方式303、映像データを分割した映
像セグメントの配置の方法を表す配置方式304からな
る。
【0048】また、図3は映像分散蓄積部103に映像
データ識別子302として、Data1、Data2、
Data3、Data4、Data5を持つ映像データ
が蓄積された後の状態を表している。それぞれの映像デ
ータについて、分割方式303と配置方式304につい
て説明する。以降では、映像データ識別子302がDa
ta1の映像データのことを、映像データData1と
記述する。また、映像蓄積部106−1〜106−nを
識別するための映像蓄積部識別子S1、S2、、、Sn
を用いて記述する。
【0049】映像データData1については、1映像
セグメントを映像1フレーム分として分割し、S1から
S4に対してラウンドロビン(開始点S1)で各映像セ
グメントを配置していることを表している。開始点S1
とは、ラウンドロビンの開始点のことであり、S1から
ラウンドロビンを開始することを表している。
【0050】また、映像データData2については、
1映像セグメントを映像10フレーム分として分割し、
S1からS2に対して、ラウンドロビン(開始点S1)
で各映像セグメントを配置していることを表している。
【0051】また、映像データData3については、
1映像セグメントを映像1フレーム分として分割し、S
1からS4に対して、ラウンドロビン(開始点S1)で
各映像セグメントを配置し、さらに、1番目から100
番目の映像セグメントの複製セグメントを作成し、その
複製セグメントを、S1からS4に対して、ラウンドロ
ビン(開始点S2)で配置していることを表している。
【0052】また、映像データData4については、
1番目から1000番目の映像セグメントは1映像セグ
メントを1フレーム分として分割し、1000番目以降
の映像セグメントは1映像セグメントを10フレーム分
として分割し、S1からS4に対して、ラウンドロビン
(開始点S2)で映像セグメントを配置していることを
表している。
【0053】また、映像データData5については、
1映像セグメントを映像2フレーム分として分割し、S
1からS3に対して、ラウンドロビン(開始点S1)で
各映像セグメントを配置し、さらに、4映像セグメント
単位でパリティセグメントを生成し、S4に配置してい
ることを表している.本実施の形態の説明においては、
映像データ識別子302として、Data1、Data
2、、などの表記を用いたが、URLで記述するように
してもよい。
【0054】図4は、キャッシュ管理部105で管理を
行なっているキャッシュ管理テーブルの構成の一例を示
す図である。図4において、キャッシュ管理テーブル4
01は、映像サーバ計算機101−1〜101−k上の
映像データを識別するための映像データ識別子402、
映像蓄積部106−1〜106−nを識別するための映
像蓄積部識別子403、映像セグメントを識別する映像
セグメント識別子404からなる。
【0055】ここで、映像データ識別子402は、映像
データ識別子302と同一のものであり、映像蓄積部識
別子403は、配置方式304中で使用されているもの
と同一であり、映像セグメント識別子404は、蓄積デ
ータ203中の映像セグメント識別子204と同一のも
のである。
【0056】また、図4は、映像分散蓄積部103に映
像データData1が蓄積された後の状態を表してい
る。映像データData1については、S1からS4を
使って配置され、S1の中には映像セグメント識別子
1、5、9、、、nを持つ映像セグメント、S2の中に
は映像セグメント識別子2、6、10、、、n+1を持
つ映像セグメント、S3の中には映像セグメント識別子
3、7、11、、、n+2を持つ映像セグメントを蓄積
していることを表している。
【0057】次に、本発明の第1の実施の形態につい
て、各部の動作を詳細に説明する.以下では例として、
クライアント計算機108−1が映像サーバ計算機10
1−1上に存在する映像データData1の再生を要求
した場合の動作について説明する。映像データData
1は、映像フレームが順に並んでいるようなフォーマッ
トであるとする。より具体的にはDVフォーマットやM
JPEGフォーマットなどである。
【0058】図5は映像収集再生部107の動作フロー
チャートを、図6は配置管理部104の動作フローチャ
ートを、図7はキャッシュ管理部105の動作フローチ
ャートを、図8は映像分割記録部102の動作フローチ
ャートを、図9は映像蓄積部106−1〜106−nの
動作フローチャートの一例を示す図である。
【0059】図5を用いて映像収集再生部107の動作
を説明する.映像収集再生部107は、クライアント計
算機からの映像データ再生要求を待つ。映像データの再
生要求には、映像データ識別子および映像データ毎の映
像データ属性情報(例えば映像データのフォーマット、
映像データのアクセスパターン、クライアント計算機で
実行中のクライアントアプリケーションソフトウェアに
関する情報などである)が含まれている。(ステップ5
01) ここで、クライアント計算機108−1が、映
像データData1の再生を映像収集再生部107へ要
求すると、映像収集再生部107は配置管理部104へ
映像データの再生要求を送信する。
【0060】映像Data1の再生要求は、映像データ
識別子としてData1、映像データ属性情報としてD
Vフォーマットなどの情報を含んでいる。(ステップ5
02) 次に、映像収集再生部107は、映像蓄積部1
06−1〜106−nから転送されてくる映像セグメン
トおよび映像セグメント識別子の受信を行なう(ステッ
プ503)。
【0061】次に、映像収集再生部107は、ステップ
503で受信した映像セグメント識別子を利用して、映
像データを再構成する。具体的な再構成の方法の一例と
しては、映像データから映像セグメントに分割する際
に、各映像セグメントに映像セグメント識別子として一
意な順序番号を付けておき、映像収集再生部107では
受信した映像セグメントを順序番号順に並べることで再
構成を行なうことである(ステップ504)。
【0062】次に、映像収集再生部107は、再構成で
きた部分から順に映像データをクライアント計算機10
8−1へ転送する。ここで、映像データ全体が再構成さ
れるのを待ってクライアント計算機108−1に転送す
る必要はなく、映像データの最初から順にクライアント
計算機108−1へ転送すればよい(ステップ50
5)。
【0063】次に、映像収集再生部107は、クライア
ント計算機108−1からの映像データ再生終了要求が
送信されてきているかどうかの確認を行なう。再生終了
要求には、再生を終了する映像データの映像データ識別
子が含まれている。送信されてきている場合にはステッ
プ507へ進み、送信されてきていない場合にはステッ
プ503へ進み、次の映像セグメントの受信を行なう
(ステップ506)。
【0064】クライアント計算機108−1から、映像
データの再生終了要求が送られてきている場合には、映
像収集再生部107は、配置管理部104へ再生終了要
求を送信する(ステップ507)。
【0065】図6を用いて配置管理部104の動作を説
明する.配置管理部104は、映像収集再生部107か
らの映像データの再生要求、あるいは、映像データの再
生終了要求を待つ。(ステップ601、ステップ60
5) ここで、映像収集再生部107が、ステップ50
2により、映像データの再生要求を送信すると、配置管
理部104は、映像データの再生要求に含まれる映像デ
ータ属性情報を用いて、映像データを映像セグメントに
分割する方法、および、映像セグメントを映像蓄積部1
06−1〜106−nへ配置する方法を決定する。映像
データData1については、映像フレームが並んでい
るだけのフォーマットであるため、1映像セグメントを
1映像フレームとして映像セグメントに分割して、S1
からS4に対して、ラウンドロビン(開始点S1)で配
置するように決める。その後、決定した内容について配
置管理テーブル301へ設定を行なう(ステップ60
2)。
【0066】次に、配置管理部104は、映像データの
分割転送要求を映像分割記録部102へ送信する。映像
データの分割転送要求には、映像データ識別子および映
像データの分割方法が含まれている。映像データDat
a1についての分割転送要求は、映像データ識別子とし
てData1、分割方法として1映像セグメントを1映
像フレーム毎に分割、と言う情報を含んでいる(ステッ
プ603)。
【0067】次に、配置管理部104は、映像データの
蓄積転送要求をキャッシュ管理部105へ送信する。映
像データの蓄積転送要求は、映像データ識別子および映
像セグメントの配置方法が含まれている。映像データD
ata1についての蓄積転送要求は、映像データ識別子
としてData1、配置方法としてS1からS4に対し
て、S1から順にラウンドロビンで配置、という情報を
含んでいる(ステップ604)。
【0068】また、映像収集再生部107が、ステップ
507により、映像データの再生終了要求を送信する
と、配置管理部104は、映像分割記録部102へ映像
データの分割転送終了要求を送信する。映像データの分
割転送終了要求には、分割転送を終了したい映像データ
の映像データ識別子を含まれている。映像データDat
a1について分割転送終了要求は、映像データ識別子と
してData1を含んでいる(ステップ606)。
【0069】次に、配置管理部104は、キャッシュ管
理部105へ映像データの蓄積転送終了要求を送信す
る。映像データの蓄積転送終了要求には、蓄積転送を終
了したい映像データ識別子が含まれている。映像データ
Data1についての蓄積転送終了要求は、映像データ
識別子としてData1を含んでいる(ステップ60
7)。
【0070】図7を用いてキャッシュ管理部105の動
作を説明する.キャッシュ管理部105は、配置管理部
104からの映像データの蓄積転送要求、あるいは、映
像データの蓄積転送終了要求を待つ(ステップ701、
ステップ703)。
【0071】ここで、配置管理部104が、ステップ6
04により、映像データの蓄積転送要求を送信すると、
キャッシュ管理部105は、映像データの蓄積転送要求
に含まれる配置方法の情報から、キャッシュ管理テーブ
ル401へ設定を行なう。映像データData1につい
ては、S1からS4に対して、S1から順にラウンドロ
ビンで配置、という配置方法に関する情報が得られるの
で、S1には映像セグメント識別子が1の映像セグメン
トを、S2には映像セグメント識別子が2の映像セグメ
ントを順に配置することになり、図4で示されるキャッ
シュ管理テーブルのように値が設定される。その後、キ
ャッシュ管理部105は、キャッシュ管理テーブル40
1の値を元に、各映像蓄積部106−1〜106−nに
対して、映像データを構成する映像セグメントの蓄積転
送要求を送信する。映像セグメントの蓄積転送要求に
は、映像収集再生部107へ転送する映像セグメントの
映像セグメント識別子列が含まれている(ステップ70
2)。
【0072】また、ステップ607により、映像データ
の蓄積転送終了要求が送信されると、キャッシュ管理部
105は、映像蓄積部106−1〜106−nのすべて
に蓄積転送終了要求を送信する。映像セグメントの蓄積
転送終了要求には、蓄積転送を終了したい映像データの
映像データ識別子が含まれている。映像データData
1についての映像セグメントの蓄積転送終了要求は、映
像データ識別子としてData1を含んでいる。(ステ
ップ704)。
【0073】図8を用いて映像分割記録部102の動作
を説明する.映像分割記録部102は、配置管理部10
4からの映像データの分割転送要求を待つ(ステップ8
01)。
【0074】ここで、配置管理部104が、ステップ6
03により、映像データの分割転送要求を、映像分割記
録部102に送信すると、分割映像記録部102は、映
像サーバ計算機101−1〜101−kから映像データ
を取得しながら、分割転送要求に含まれる分割方法の情
報を用いて、分割の準備を行なう。映像データData
1については、映像サーバ計算機101−1から映像デ
ータData1を取得しながら、1映像セグメントを1
映像フレームとして分割する準備をする(ステップ80
2)。
【0075】次に、映像分割記録部102は、映像蓄積
部106−1〜106−nからの映像セグメントの取得
要求を待つ。映像セグメントの取得要求には、映像蓄積
部106−1〜106−nの必要とする映像セグメント
の映像セグメント識別子が含まれている。映像蓄積部1
06−1〜106−nからの取得要求がある場合には、
ステップ804へ、そうでない場合には、ステップ80
5へ(ステップ803)。
【0076】次に、映像分割記録部102は、映像デー
タセグメントの取得要求に含まれる映像セグメント識別
子に対応する映像セグメントを映像データ中から取り出
し、要求元の映像蓄積部106−1〜106−nへ転送
する(ステップ804)。配置管理部104から映像デ
ータの分割転送終了要求が届いていれば、ステップ80
1へ、届いていない場合には、ステップ803へ進み、
次の映像セグメント取得要求を待つ(ステップ80
5)。
【0077】図9を用いて映像蓄積部106−1〜10
6−nの動作を説明する。すべての映像蓄積部106−
1〜106−nは同一の動作をするため、映像蓄積部1
06−1のみ説明する。
【0078】映像蓄積部106−1は、キャッシュ管理
部105からの映像セグメントの蓄積転送要求を待つ。
(ステップ901)ここで、キャッシュ管理部105
が、ステップ702により、映像蓄積部106−1に対
して、映像セグメントの蓄積転送要求を送信すると、映
像蓄積部106−1は、映像セグメントの蓄積転送要求
に含まれる映像セグメント識別子列を用いて、映像セグ
メントの蓄積転送処理を開始する。映像蓄積部106−
1は、得られた映像セグメント識別子列に含まれる映像
セグメント識別子について順に以降の処理を行なう。
【0079】映像蓄積部106−1は、映像セグメント
識別子で示される映像セグメントが、映像蓄積部106
−1に存在するかどうかの判定を行なう。存在すれば、
ステップ904へ、存在しない場合にはステップ903
へ進む。(ステップ902)映像蓄積部106−1は、
映像収集再生部107に転送する映像セグメントを保持
していない場合には、映像分割記録部102に対して、
映像セグメントの取得要求を送信する。映像蓄積部10
6−1は、映像分割記録部102から、当該映像セグメ
ントが転送されるのを待って、映像蓄積部106−1内
に蓄積する(ステップ903)。
【0080】次に、映像蓄積部106−1は、映像蓄積
部106−1内に蓄積されている映像セグメントを、映
像収集再生部107へ転送する。(ステップ904)最
後に、映像蓄積部106−1は、配置管理部104から
映像セグメントの蓄積転送終了要求が届いていれば、ス
テップ901へ、届いていなければ、ステップ902へ
進み、次の映像セグメント識別子が示す映像セグメント
が存在するかどうかの確認を行なう(ステップ90
5)。
【0081】以上のように本実施の形態では、映像デー
タをお互いに補間し合う映像セグメントとして分割(1
02)、蓄積(103)、さらには収集して再生(10
7)するように構成することで、従来キャッシングが困
難であったサイズの大きな映像データのキャッシングを
行なうことができるという効果を得ることができる。
【0082】また、映像分散蓄積手段103において、
映像セグメントを単位としてキャッシュを管理すること
により、映像データという大きな単位でキャッシュを管
理する場合に比べ、より粒度の小さな単位での映像蓄積
部106−1〜106−nにおける負荷分散を行なうこ
とができるという効果を得ることができる。
【0083】また、映像データを、固定的なサイズで分
割するのではなく、お互いに補間し合う映像セグメント
として分割することにより、一部の映像蓄積部106−
1〜106−nが故障した場合でも残った映像蓄積部1
06−1〜106−nに蓄積された映像セグメントを用
いて不完全(映像データの用途として、一部分のデータ
が欠落しても問題の小さいものは多く存在する)ではあ
るが映像データを再構成することができ、その実用的効
果は大きい。
【0084】なお本実施の形態では、配置管理部104
において、映像データ属性情報のうち映像データのフォ
ーマットを利用して映像セグメントへの分割方法、映像
セグメントの配置方法を決定したが、映像データへのア
クセスパターンや、クライアント計算機108−1〜1
08−m上で動作しているアプリケーションソフトウェ
ア情報を利用して映像セグメントへの分割方法、映像セ
グメントの配置方法を決定することも可能である。
【0085】ここで、映像データへのアクセスパターン
とは、例えば映像フレームを単位としてアクセスを行な
うとか、あるサイズのブロックを単位としてアクセスを
行なうかということである。また、クライアント計算機
108−1〜108−m上で動作しているアプリケーシ
ョンソフトウェアの例としては、例えば監視ソフトウェ
アや映像編集ソフトウェアや映像表示ソフトウェアなど
である。
【0086】さらに、映像データ属性情報だけでなく映
像蓄積部106−1〜106−nの状態(負荷や残蓄積
容量)を考慮して、映像セグメントへの分割方法、映像
セグメントの配置方法を決定するようにすることも可能
である。
【0087】このように各種の情報を用いることで、よ
り映像蓄積部106−1〜106−nの負荷を分散でき
る映像セグメントへの分割方法や映像セグメントの配置
方法を決定することができるという効果を得ることがで
きる。
【0088】また、映像セグメントの配置方法を決定す
る際に、配置の開始点を映像データによって変えること
も可能である。これにより、特定の映像蓄積部106−
1〜106−nに映像データの最初の映像セグメントが
配置されるということがなくなり、映像蓄積部106−
1〜106−nにおける負荷分散を行なうことができる
という効果を得ることができる。
【0089】また、お互いに補間し合うデータとして、
映像フレームを例として説明を行なったが、映像フレー
ムにかえて、映像フィールドや画素やラインを用いるこ
とも可能である。
【0090】これにより、映像フレームよりもさらに粒
度の小さな映像セグメントに分割することで、より粒度
の小さな単位での映像蓄積部106−1〜106−nに
おける負荷分散を行なうことができるという効果を得る
ことができる。
【0091】また、映像データ全体を通して同一の映像
セグメントへ分割するのではなく、映像データの部分に
よって変更することも可能である。これにより、映像デ
ータの部分によってアクセス頻度にばらつきのある場合
への対応(例えば、アクセス頻度の高い部分は小さな単
位で分割し、アクセス頻度の小さな部分は大きな単位で
分割する)が可能になるという効果を得ることができ
る。
【0092】また、映像分割記録部102において、映
像データを映像セグメントに分割する際に、冗長セグメ
ントを生成し、映像蓄積部106−1〜106−nに配
置することも可能である。
【0093】ここで、冗長セグメントの生成方法の例と
しては、まず、複数個(2の冪乗が好ましい)の映像セ
グメントを合わせたものを映像ブロックとする。次に、
映像ブロック毎に映像ブロックに含まれるすべての映像
セグメントについて、映像セグメントを単位として排他
的論理和を求め、その値を冗長セグメントする.このよ
うに冗長セグメントを生成し、配置することで、映像収
集再生部107で映像データを再構成する際に、収集で
きなかった映像セグメントを復元するためのデータとし
て利用できるという効果を得ることができる。
【0094】また、映像分割記録部102において、映
像データを映像セグメントに分割する際に、複製セグメ
ントを生成し、映像蓄積部106−1〜106−nに配
置することも可能である。さらに、一般に映像データで
は先頭部分ほどアクセスする頻度が高いと考えられるの
で、先頭部分ほど複製セグメントを多く生成し、配置す
ることも可能である。
【0095】このように複製セグメントを配置すること
で、より映像蓄積部106−1〜106−nの負荷分散
を行なうことが可能になり、本発明の映像分散キャッシ
ュ装置が、より多くのクライアント計算機からのアクセ
ス要求に対して、応えることが可能となるという効果を
得ることができる。
【0096】また、映像分散蓄積部103の構成方法と
して、図10のように構成することも可能である。図1
0において、図1と同一のものについては同じ番号で示
す。図1と異なる部分は、映像蓄積部1001−1〜1
001−nとキャッシュ管理部1002−1〜1002
−nである。つまり、図1におけるキャッシュ管理部1
05を、各映像蓄積部毎にキャッシュ管理部1002−
1〜1002−nへと分割して、映像蓄積部106−1
〜106−nの内部に配置したものである.図1ではす
べての映像蓄積部106−1〜106−nの管理負荷が
キャッシュ管理部105へと集中していたが、このよう
に構成することで、映像蓄積部106−1〜106−n
の管理負荷を各映像蓄積部108−1〜106−nへと
分散するという効果を得ることができる。
【0097】(実施の形態2)図1は、本発明における
映像分散キャッシュ装置の第2の実施の形態の一例を示
す構成図である。本発明における分散キャッシュ装置の
第2の実施の形態では、本発明における映像分散キャッ
シュ装置の第1の実施の形態の配置管理部103に、各
映像蓄積部106−1〜106−nの負荷情報を管理す
るための負荷情報テーブルをさらに備えている.さら
に、配置管理部103、キャッシュ管理部105、映像
蓄積部106−1〜106−nについては、第1の実施
の形態の場合の動作に加え、映像セグメントの再配置処
理を行なう。この再配置処理の動作については以下で詳
しく説明する。また、他の各部については、第1の実施
の形態の場合と同様である。
【0098】図11は、負荷情報テーブルの構成の一例
を示す図である。図11において、負荷情報テーブル1
101は、映像蓄積部を識別するための映像蓄積部識別
子1102、映像蓄積部で処理中の映像データを示す負
荷要因1103、各負荷原因毎の負荷1104からな
る。ここで、負荷は、映像蓄積部にあるハードディスク
などの記憶装置の最大転送レートのうち、何%を使用し
ているかで決める。
【0099】図11は、映像分散蓄積部103で、映像
データData1と映像データData2を処理してい
る途中の状態を表している。このテーブルからは、例え
ば、S1では、映像データData1の処理の負荷が1
0%、映像データData2の処理の負荷が20%とな
っていることがわかる。
【0100】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、負荷情報テーブル1101を利用して、映像蓄積部
106−1〜106−nに蓄積された映像セグメントの
再配置を行なう処理について説明する。図12は、配置
管理部104が映像セグメントを再配置処理する時の動
作フローチャートを示す図である。
【0101】図12を用いて配置管理部104における
再配置処理に関して説明する.配置管理部104は、一
定間隔(例えば1秒間隔)で映像蓄積部106−1〜1
06−nの負荷について調べ、負荷情報テーブル110
1へ設定する。設定した結果が図11のようになった場
合について、以下を説明する。配置管理部104は、負
荷情報テーブル1101中の負荷1104を利用して、
各映像データを処理するための負荷のばらつきについて
調べる。負荷のばらつきが大きい映像データが存在する
場合には、ステップ1202へ進む。ここで、負荷のば
らつきはが大きいとは、例えば負荷の値の最小値と最大
値を比べて、2倍以上の差がある場合である。図11の
例では、映像データData2について負荷の差が2倍
(S1、S2では20%、S3、S4では10%)ある
ので、再配置の対象となる(ステップ1201)。
【0102】次に、ステップ1201で得られたばらつ
きのある映像データの中から再配置する映像データを選
ぶ。図11の例では、映像データData2のみのた
め、再配置の対象として映像データData2を選択す
る。複数の候補がある場合には、負荷の差の大きなもの
を選択する(ステップ1202)。
【0103】次に、再配置の対象となった映像データに
ついて、低減したい負荷の割合に応じて再配置を行なう
映像セグメントを決定する。例えば、図11の例では、
映像データData2について、S1、S2の負荷が2
0%、S3、S4の負荷が10%であるから、S1に蓄
積されている映像セグメントの25%の映像セグメント
をS3へ、S2に蓄積されている映像セグメントの25
%の映像セグメントをS4へ移動する(ステップ120
3)。
【0104】最後に、ステップ1203の決定内容に基
づいて映像セグメントの再配置要求をキャッシュ管理部
105に対して行なう。映像セグメントの再配置要求に
は、再配置する映像セグメントの情報(映像蓄積部識別
子、映像セグメント識別子、移動先の映像蓄積部識別
子)が含まれる(ステップ1204)。
【0105】図13は、キャッシュ管理部105が映像
セグメントを再配置処理する時の動作フローチャートを
示す図である。図13を用いてキャッシュ管理部105
における再配置処理に関して説明する。
【0106】キャッシュ管理部105は、配置管理部1
04からの映像セグメントの再配置要求を待つ。(ステ
ップ1301)ここで、配置管理部104が、ステップ
1204により、キャッシュ管理部105に映像セグメ
ントの再配置要求を送信すると、キャッシュ管理部10
5は、映像セグメントの移動要求を各映像蓄積部106
−1〜106−nに対して送信する。映像セグメントの
移動要求には、移動するセグメントの情報(映像セグメ
ント識別子、移動先の映像蓄積部識別子)が含まれる
(ステップ1302)。
【0107】次に、キャッシュ管理部105は、映像蓄
積部106−1〜106−nからの移動終了通知を待
つ。移動終了通知がすべて届いた後に、移動要求の内容
に基づいてキャッシュ管理テーブルの内容を更新する
(ステップ1303)。
【0108】図14は、映像蓄積部106−1〜106
−nが映像セグメントを再配置処理する時の動作フロー
チャートを示す図である。図14を用いて映像蓄積部1
06−1〜106−nにおける再配置処理に関して説明
する。
【0109】映像蓄積部106−1〜106−nは、キ
ャッシュ管理部105からの映像セグメントの移動要求
を待つ。(ステップ1401)ここで、キャッシュ管理
部105が、ステップ1302により、映像蓄積部10
6−1〜106−nに映像セグメントの移動要求を送信
すると、各映像蓄積部106−1〜106−nは、移動
要求に含まれる情報を元に蓄積している映像セグメント
の移動処理を行なう。映像蓄積部106−1〜106−
nは、移動処理終了後、キャッシュ管理部105へ、移
動終了通知を行なう(ステップ1402)。
【0110】以上のように本実施の形態では、各映像蓄
積部106−1〜106−nに蓄積されている映像セグ
メントを、各映像蓄積部106−1〜106−nの負荷
情報に基づいて再配置することによって、各映像蓄積部
106−1〜106−nの負荷を動的に調整することが
でき、その実用的効果は大きい。
【0111】なお、本実施の形態では、映像データを単
位とした負荷情報の管理を行なっていたが、映像セグメ
ントを単位として負荷情報の管理を行なうことにより、
より最適に負荷を調整することができるという効果を得
ることができる。
【0112】(実施の形態3)図15は、本発明におけ
る映像分散キャッシュ装置の第3の実施の形態の一例を
示す構成図である。本発明における分散キャッシュ装置
の第3の実施の形態では、本発明における映像分散キャ
ッシュ装置の第1の実施の形態の映像収集再生部107
に、映像蓄積部106−1〜106−nから映像セグメ
ントを受信する映像収集部1501、映像セグメントを
再構成して、再生要求を行なったクライアント計算機1
08−1〜108−mへ転送する映像転送部1502、
映像収集部1501から映像転送部1502へ映像セグ
メントを受け渡すためのFIFO(First In
First Out)バッファ1503を備える。他の
各部については、第1の実施の形態の場合と同様であ
る.以下の説明では、映像セグメント識別子には一意な
順序番号が付けられている場合について説明を行なう。
【0113】図16は、本発明における映像分散キャッ
シュ装置の第3の実施の形態の映像収集再生部107の
構成の一例を示す図である。図16において、FIFO
バッファ1601−1〜1601−pは、S1〜Snか
ら映像収集部1501へ送信された映像セグメントと映
像セグメント識別子をそれぞれ格納するためのFIFO
バッファである。映像収集部1501は、S1〜Snか
ら送信されてきた映像セグメントと映像セグメント識別
子を、各FIFOバッファ1601−1〜1601−p
へ格納する映像受信部1605−1〜1605−pから
構成される。映像受信部1605−1〜1605−p
は、それぞれが独立に並行して動作する。一方、映像転
送部1502は、FIFOバッファ1601−1〜16
01−pから、適宜映像セグメントを選び、映像データ
を再構成しつつ、再生要求を行なったクライアント計算
機108−1〜108−mへ転送する。
【0114】また、映像受信部1605−1〜1605
−pおよび映像転送部1502が、FIFOバッファ1
601−1〜1601−pを用いて、映像セグメントの
受信処理および映像データの転送処理を行なうために、
転送開始レベル1602、受信一時停止レベル160
3、受信再開レベル1604を設ける。映像転送部15
02は、転送開始レベル1602を越える映像セグメン
トがFIFOバッファ1601−1〜1601−pに格
納されている場合に、映像データをクライアント計算機
108−1〜108−mへ転送する。また、映像受信部
1605−1〜1605−pは、受信一時停止レベル1
603を越える映像セグメントがFIFOバッファ16
01−1〜1601−pに格納されている場合に、S1
〜Snからの受信を一時停止する。さらに、FIFOバ
ッファ1601−1〜1601−pに格納されている映
像セグメントが減り、受信再開レベル1604を下回る
ようになった場合に、S1〜Snからの受信を再開す
る。映像受信部1605−1〜1605−pおよび映像
転送部1502の詳細な動作について図17、図18を
用いて説明する。
【0115】図17は、映像受信部1605−1〜16
05−pの動作フローチャートの一例を示す図である。
図17を用いて、映像受信部1605−1〜1605−
pの詳細な動作について説明する。映像受信部1605
−1〜1605−pはすべて同一の動作を行なうので、
以下の説明では映像受信部1605−1がS1からの映
像セグメントの受信を行なう場合について説明する.映
像受信部1605−1は、S1の送信する映像セグメン
トを受信し、FIFOバッファ1601−1へ格納する
(ステップ1701)。
【0116】次に、映像受信部1605−1は、FIF
Oバッファ1601−1に格納されている映像セグメン
ト数を調べ、受信一時停止レベル1603よりも少ない
かどうか判定する。少ない場合には、ステップ1706
へ、そうでない場合には、ステップ1703へ(ステッ
プ1702)受信一時停止レベル1603よりも多くな
った場合には、映像受信部1605−1は、S1に対し
て、映像セグメントの送信を一時停止するように、送信
一時停止要求を送信する。映像受信部1605−1は、
受信一時停止状態になる(ステップ1703)受信一時
停止レベル1603よりも少ない場合には、映像受信部
1605−1は、受信終了要求があるかどうか確認を行
なう。受信終了要求がない場合には、S1の送信する次
の映像セグメントの受信処理へ移る。ここで、受信終了
要求は、クライアント計算機108−1〜108−mか
らの再生終了要求に対応して、映像収集部1501が映
像受信部1605−1に対して映像セグメントの受信の
終了を要求するものである(ステップ1706)。
【0117】次に、受信一時停止状態になった映像受信
部1605−1は、FIFOバッファ1601−1に格
納されている映像セグメント数を調べ、映像受信再開レ
ベル1604よりも少ないかどうか判定する。少ない場
合には、ステップ1705へ、そうでない場合には、ス
テップ1707へ。(ステップ1704)受信再開レベ
ル1604よりも少ない場合には、映像受信部1605
−1は、S1に対して、映像セグメントの送信を再開す
るように、送信再開要求を送信する。映像受信部160
5−1は、S1の送信する次の映像セグメントの受信処
理へ移る。(ステップ1705)受信再開レベル160
4よりも多い場合には、映像受信部1605−1は、受
信終了要求があるかどうか確認を行なう。受信終了要求
がない場合には、FIFOバッファ1601−1に格納
されている映像セグメント数の確認処理へ移る(ステッ
プ1707)。
【0118】図18は、映像転送部1502の動作フロ
ーチャートの一例を示す図である.図18を用いて、映
像転送部1502の詳細な動作について説明する.動作
を制御する値として、次転送映像セグメント識別子を定
義する。次転送映像セグメント識別子は、映像転送部1
502が映像データを再構成しクライアント計算機10
8−1〜108−mへ送信する際に、次に必要となる映
像セグメント識別子を表す。
【0119】S1〜Snがすべて正常に動作しているこ
とを確認する。すべて正常な場合にはステップ1802
へ、一部が故障している場合にはステップ1807へ
(ステップ1801)。
【0120】まず、S1〜Snすべてが正常な場合の動
作について説明する.映像転送部1502は、FIFO
バッファ1601−1〜1601−pのすべてが、転送
開始レベル1602以上の映像セグメントを格納してい
るかどうか確認する。転送開始レベル1602以上でな
い場合には、転送開始レベル1602以上になるまで待
つ。
【0121】ただし、再生要求を行なったクライアント
計算機108−1〜108−mへ映像セグメントを送信
する時間になっても、FIFOバッファ1601−1〜
1601−pのすべてが、転送開始レベル1602以上
の映像セグメントを格納していない場合にも、ステップ
1803へ進む(タイムアウト処理)(ステップ180
2)。
【0122】映像転送部1502は、FIFOバッファ
1601−1〜1601−pのすべてから、次転送映像
セグメント識別子よりも古い(より小さな映像セグメン
ト識別子を持つもの)映像セグメント識別子を持つ映像
セグメントを削除する(ステップ1803)。
【0123】映像転送部1502は、FIFOバッファ
1601−1〜1601−pの先頭に格納されている映
像セグメントの映像セグメント識別子を調べ、次転送映
像セグメント識別子と一致する映像セグメント識別子を
持つ映像セグメントをFIFOバッファ1601−1〜
1601−pから取り出す(映像データの再構成処
理)。取り出した映像セグメントを再生要求を行なった
クライアント計算機108−1〜108−mへ転送す
る。 ただし、次転送映像セグメント識別子と一致する
映像セグメント識別子を持つ映像セグメントが存在しな
い場合には、前回クライアント計算機108−1〜10
8−mへ転送した、映像セグメントを再度転送する(ス
テップ1804)。
【0124】映像転送部1502は、次転送映像セグメ
ントを、ステップ1804で転送した映像セグメントの
映像セグメント識別子の値に設定する。(ステップ18
05)最後に、映像転送部1502は、転送終了要求が
あるかどうか確認を行なう。転送終了要求がない場合に
は、S1〜Snの故障確認へ移る。ここで、転送終了要
求は、クライアント計算機108−1〜108−mから
の再生終了要求に対応して、映像収集再生部107が映
像転送部1502に対して映像セグメントの転送の終了
を要求するものである(ステップ1806)。
【0125】次に、S1〜Snのうち一部が故障した場
合の動作について説明する。仮にS1が故障した場合に
ついて説明する。S1以外が故障した場合も同様の処理
になる。
【0126】まず、以下のステップ1807〜ステップ
1809では、S1用のFIFOバッファ1601−1
を処理対象から外し、残りのFIFOバッファ1601
−2〜1601−pについて処理を行なう。映像転送部
1502は、FIFOバッファ1601−2〜1601
−pのすべてが、転送開始レベル1602以上の映像セ
グメントを格納しているかどうか確認する。転送開始レ
ベル1602以上でない場合には、転送開始レベル16
02以上になるまで待つ。
【0127】ただし、再生要求を行なったクライアント
計算機108−1〜108−mへ映像セグメントを送信
する時間になっても、FIFOバッファ1601−2〜
1601−pのすべてが、転送開始レベル1602以上
の映像セグメントを格納していない場合にも、ステップ
1808へ進む(タイムアウト処理)(ステップ180
7)。
【0128】映像転送部1502は、FIFOバッファ
1601−2〜1601−pのすべてから、次転送映像
セグメント識別子よりも古い(より小さな映像セグメン
ト識別子を持つもの)映像セグメント識別子を持つ映像
セグメントを削除する(ステップ1808)。
【0129】映像転送部1502は、FIFOバッファ
1601−2〜1601−pの先頭に格納されている映
像セグメントの映像セグメント識別子を調べ、次転送映
像セグメント識別子と一致する映像セグメント識別子を
持つ映像セグメントをFIFOバッファ1601−2〜
1601−pから取り出す(映像データの再構成処
理)。取り出した映像セグメントを再生要求を行なった
クライアント計算機108−1〜108−mへ転送す
る。また、次転送映像セグメント識別子と一致する映像
セグメント識別子を持つ映像セグメントが存在しない場
合には、前回クライアント計算機108−1〜108−
mへ転送した、映像セグメントを再度転送する(ステッ
プ1809)。
【0130】以上のように本実施の形態では、通常相反
する概念である、映像を収集する際に生じるゆらぎを吸
収するためにFIFO1503に多く蓄積するというゆ
らぎ吸収の要請と、映像をスムーズに送出(し、またク
ライアントで映像をスムーズに再生)するためにFIF
Oに多く蓄積しすぎないという要請と、の調和を実現す
る手法、つまり、映像収集再生部107を、転送開始レ
ベル1602、受信一時停止レベル1603、受信再開
レベル1604の3つの閾値により制御することで、F
IFOバッファ1601−1〜1601−pに格納され
ている映像セグメント数を適切に保ちながら、且つ、一
部の映像蓄積部106−1〜106−nが故障した場合
でも、クライアント計算機108−1〜108−mへ映
像データを継続して転送でき、その実用的効果は大き
い。
【0131】なお本実施の形態では、転送開始レベル1
602、受信一時停止レベル1603、受信再開レベル
1604の3つの閾値が、すべてのFIFOバッファ1
601−1〜1601−pで共通であるとしていたが、
FIFOバッファ1601−1〜1601−p毎に3つ
の閾値の値を変更することも可能である。また、3つの
閾値を、ネットワークの状態あるいはクライアント計算
機108−1〜108−mの特性によって変更すること
も可能である。
【0132】例えば、映像受信部1605−1〜160
5−pと映像蓄積部106−1〜106−n間のネット
ワーク速度が異なる場合に、ネットワーク速度が速いも
のほど受信一時停止レベル1603、受信再開レベル1
604を小さな値に設定可能であるし、映像蓄積部10
6−1〜106−nの負荷が高いものほど受信一時停止
レベル1603、受信再開レベル1604を大きな値に
設定可能であるし、クライアント計算機108−1〜1
08−mが必要とするバッファリング量に合わせて転送
開始レベル1602の値を設定可能である。これによ
り、FIFOバッファ1601−1〜1601−pに格
納される映像セグメント数をより細かく制御可能となる
という効果を得ることができる。
【0133】また、次転送映像セグメント識別子に一致
する映像セグメント識別子を持つ映像セグメントが存在
しない場合には、前回クライアント計算機108−1〜
108−mへ転送した映像セグメントを再度転送してい
たが、その際、映像データ中の音声データを取り除い
て、再度転送することも可能である。これにより、クラ
イアント計算機108−1〜108−mで映像データを
再生する際の不自然な音の発生を防ぐという効果を得る
ことができる。
【0134】また、ステップ1803、あるいはステッ
プ1808において、次転送映像セグメント識別子より
も古い映像セグメント識別子を持つ映像セグメントの削
除を行なったが、古い映像セグメント識別子を映像受信
部1605−1〜1605−pが受信するということ
は、当該映像蓄積部106−1〜106−nからの映像
セグメントの送信が遅れていることを意味している。映
像受信部1605−1〜1605−pが、この送信の遅
れを補正するためのメッセージを、映像蓄積部106−
1〜106−nへ送信することも可能である。また、遅
れを補正するメッセージ中に削除した映像セグメント数
を含め、補正の参考情報とすることも可能である。これ
により、映像蓄積部106−1〜106−nからの送信
遅れの補正が可能となり、無駄な映像セグメントの送信
を防ぐと言う効果を得ることができる。
【0135】(実施の形態4)図19は、本発明におけ
る分散キャッシュ装置の第4の実施の形態の一例を示す
構成図である。図19において、図1と同じ部分につい
ては、同じ符合を付して説明を省略する。
【0136】1901は、クライアント計算機108−
1〜108−mからの映像データ再生要求により、再生
映像蓄積部1901に蓄積されている映像セグメント
と、それを補間する映像セグメントを映像分散蓄積部1
03から収集することで、映像データを再構成し、再生
要求を行なったクライアント計算機108−1〜101
−mへ転送を行なう映像収集再生部である。
【0137】1902は、ハードディスクや半導体メモ
リなどを備え、映像収集再生部1901が、クライアン
ト計算機108−1〜108−mに転送した映像セグメ
ントを蓄積し、蓄積した映像データについて、映像セグ
メント単位で管理する、再生映像蓄積部である。
【0138】1903は、映像蓄積部106−1〜10
6−nに蓄積された映像セグメントの管理を行ない、映
像蓄積部106−1〜106−nに対して、映像分割記
録部102から取得し蓄積を行なう映像セグメントを指
示したり、映像蓄積部106−1〜106−nに蓄積さ
れている映像セグメントのうち映像収集再生部107へ
転送する必要のある映像セグメント列を指示するキャッ
シュ管理部である。
【0139】1904は、映像収集再生部1902から
の映像データ再生要求に応じて、過去再生要求があった
映像データに関しては、その時と同一の映像データの映
像セグメントへの分割方法と映像蓄積部106−1〜1
06−nへの配置方法を使用し、そうでない場合は、新
しく映像データの映像セグメントへの分割方法と映像蓄
積部106−1〜106−nへの配置方法を決定した
り、分割方法については映像分割記録部102に指示
し、配置方法についてはキャッシュ管理部105に指示
する配置管理部である。
【0140】図20は、再生映像蓄積部1902で管理
を行なっている再生映像管理テーブルの構成の一例を示
す図である。図20において、再生映像管理テーブル2
001は、再生映像蓄積部1902が蓄積した映像デー
タを識別するための映像データ識別子2002、蓄積し
た映像データの映像セグメントを識別する蓄積映像セグ
メント2003、蓄積していない映像セグメントを識別
するための非蓄積映像セグメント2004からなる。
【0141】ここで、映像データ識別子2002は、実
施の形態1の図3における映像データ識別子302と同
一のものであり、蓄積映像セグメント2003と非蓄積
映像セグメント2004で使用されるのは映像セグメン
ト識別子は、実施の形態1の図2における蓄積データ2
03中の映像セグメント識別子204と同一である。ま
た、蓄積映像セグメント2003で保持する映像セグメ
ント識別子と、非蓄積映像セグメント2004が保持す
る映像セグメント識別子を組合せることによって、前記
映像データを構成可能である。
【0142】また、図20は、再生映像蓄積部1902
に、映像データData1の一部が蓄積された後の状態
を表している。映像データData1については、映像
セグメント識別子1、2、4、、、nを持つ映像セグメ
ントを蓄積していて、映像セグメント識別子3、5、1
0、、、を持つ映像セグメントは蓄積していないことを
表している。
【0143】次に、本発明の第4の実施の形態につい
て、再生映像管理テーブル2001を利用して映像デー
タを再構成する処理について、図21、図6、7を用い
てその動作を説明する。以下では例として、クライアン
ト計算機108−1が映像サーバ計算機101−1上に
存在する映像データData1を一度再生した後、再度
再生を要求した場合の動作について説明する。図20に
おける映像データData1の設定は、最初の再生で
は、映像セグメント識別子、1、2、4、、、nを持つ
映像セグメントのみ再生表示できたことを示している。
【0144】図21は、映像収集再生部1901の映像
収集処理の動作フローチャートの一例を示す図である。
【0145】図21を用いて、映像収集再生部1901
の動作と合わせて、再生映像蓄積部1902の動作を説
明する。図5と同一の動作に関しては、同じ符合を付し
て説明を省略する。
【0146】ステップ2101:映像収集再生部190
1は、再生する映像データが、再生映像蓄積部1902
に蓄積されているかどうか、再生映像蓄積部1902に
確認要求を出す。確認要求には、映像データ識別子が含
まれる。再生映像蓄積部1902は、確認要求を受ける
と、確認要求に含まれる映像データ識別子が、再生映像
管理テーブル2001に設定されているかどうか確認す
る。再生要求映像データが設定されている場合、その非
蓄積映像セグメント2004に保持されている映像セグ
メント識別子列を返す。設定されていない場合、映像デ
ータ識別子を再生映像管理テーブル2001に設定し
て、蓄積されていないことを返す。映像データData
1については、再生映像蓄積部1902に蓄積されてい
て、非蓄積映像セグメントは、3、5、10、、、n−
1という映像セグメント識別子を持つ映像セグメントで
ある。
【0147】ステップ2102:映像収集再生部190
1は、再生映像蓄積部1902に再生する映像データが
蓄積されていない場合はステップ502へ、蓄積されて
いた場合はステップ2103へ。
【0148】ステップ2103:配置管理部104へ、
蓄積されていない映像セグメントのみの再生を行なうよ
うに、再生要求に情報を設定する。この時、再生要求に
は、映像データ識別子、映像データ毎の映像データ属性
情報および再生映像蓄積部1902から受けとった非蓄
積映像セグメントの映像セグメント識別子列が含まれ
る。映像データData1についての再生要求には、映
像データ識別子としてData1、映像セグメント識別
子列として、3、5、10、、、n−1、という情報が
含まれる。
【0149】ステップ2104:映像収集再生部190
1は、ステップ503で受信した映像セグメントの映像
セグメント識別子と再生映像蓄積部1902が蓄積して
いる映像セグメントの映像セグメント識別子を利用し
て、映像データを再構成する。再構成の具体的な方法
は、第1の実施の形態と同様である。
【0150】ステップ2105:映像収集再生部190
1は、再構成できた部分から順に映像データをクライア
ント計算機108−1へ転送する。ここで、映像データ
全体が再構成されるのを待ってクライアント計算機10
8−1に転送する必要はなく、映像データの最初から順
にクライアント計算機108−1へ転送して、転送した
映像セグメントを再生映像蓄積部1902に渡す。再生
映像蓄積部1902は、取得した映像セグメントを蓄積
し、再生映像管理テーブル2001の蓄積映像セグメン
ト2003に、蓄積した映像セグメントの映像セグメン
ト識別子を設定する。
【0151】ステップ2106:クライアント計算機1
08−1から、映像データの再生終了要求が送られてき
ている場合には、映像収集再生部1901は、配置管理
部1903へ再生終了要求を送信し、再生映像蓄積部1
902に再生終了要求を出す。再生終了要求を受けた再
生映像蓄積部1902は、必要に応じて再生映像管理テ
ーブ2001の非蓄積セグメント2004を設定する。
【0152】図6は、配置管理部1903の動作フロー
チャートを示す図である.本発明の第4の実施の形態で
は、以下の変更を加えて、配置管理部1903の動作を
説明する。ステップ602を以下のステップ602A
に、ステップ604を以下のステップ604Aに変更す
る。
【0153】ステップ602A:ステップ502によ
り、映像データの再生要求が送信されると、配置管理部
1903は、再生要求に含まれる映像データ識別子が配
置管理テーブル301に設定されているかどうか確認す
る。設定されている場合、その分割方式と配置方式を使
用する。設定されていない場合、映像データ属性情報を
用いて、映像データを映像セグメントに分割する方法、
および、映像セグメントを映像蓄積部106−1〜10
6−nへ配置する方法を決定する。映像データData
1については、映像フレームが並んでいるだけのフォー
マットであるため、1映像セグメントを1映像フレーム
として映像セグメントに分割して、S1からS4に対し
て、ラウンドロビン(開始点S1)で配置するように決
める。その後、決定内容が、配置管理テーブル301に
設定されていなければ、設定を行なう。
【0154】ステップ604A:配置管理部1903
は、映像データData1の蓄積転送要求をキャッシュ
管理部1904へ送信する。映像データの蓄積転送要求
には、映像データ識別子、映像セグメントの配置方法、
および転送すべき映像セグメント識別子列が含まれてい
る。映像データData1についての蓄積転送要求は、
映像データ識別子としてData1、配置方法としてS
1からS4に対して、S1から順にラウンドロビンで配
置、転送すべき映像セグメント識別子列として3、5、
10、、、n−1、という情報を含んでいる。
【0155】図7は、キャッシュ管理部1904の動作
フローチャートを示す図である.本発明の第4の実施の
形態では、以下の変更を加えて、キャッシュ管理部19
04の動作を説明する。ステップ702を、以下のステ
ップ702Aに変更する。
【0156】ステップ702A:ここで、ステップ60
4Aにより、映像データの蓄積転送要求が送信される
と、キャッシュ管理部1904は、蓄積転送要求に含ま
れる映像データ識別子が、キャッシュ管理テーブル40
1に設定されているかどうか確認する。設定されていな
い場合、第1の実施の形態と同様に、蓄積転送要求に含
まれる配置方法の情報から、キャッシュ管理テーブル4
01の設定を行なう。設定されている場合、蓄積転送要
求に含まれる転送すべき映像セグメント識別子列と、映
像セグメント識別子404から各映像蓄積部の転送すべ
き映像セグメント識別子列を生成し、映像蓄積部106
−1〜106−nに対して、蓄積転送要求を送信する。
映像データData1のについては、S1からS4に対
して、S1から順にラウンドロビンで配置されていると
いう情報が得られるので、S1には映像セグメント識別
子が5、、、の映像セグメントを、S2には映像セグメ
ント識別子が10、、、、の映像セグメントを、S3に
は、3、、、、を蓄積転送要求することになる。
【0157】以上のように本実施の形態では、再生映像
蓄積部1901に蓄積している映像セグメント列と、こ
れを補間する映像セグメント列を映像蓄積部106−1
〜106−nに転送要求することで取得した映像セグメ
ント列を組み合わせて再生することにより、映像蓄積部
106−1〜106−nから転送される映像セグメント
数を減少させるという効果を得ることができる。
【0158】(実施の形態5)図1は、本発明における
映像分散キャッシュ装置の第5の実施の形態の一例を示
す構成図である。本発明における分散キャッシュ装置の
第5の実施の形態では、キャッシュ管理部105で不必
要な映像セグメントを決定するための、キャッシュ管理
テーブルを備えている。さらに、キャッシュ管理部で
は、第1の実施の形態における動作に加え、不必要な映
像セグメントを選択して削除動作を行なう。
【0159】図22、23は、キャッシュ管理部105
で管理を行なっているキャッシュ管理テーブルの構成の
一例を示す図である。図22において、キャッシュ管理
テーブル2201は、図4のキャッシュ管理テーブル4
01と、映像セグメント識別子404単位の重要度を示
すための重要レベル2202からなる。ここで、重要レ
ベル2202とは、例えば映像データの先頭からの位置
によって決定するものである。映像データの先頭部分に
近いほど値は大きくなり、映像データ終端は最小値とな
る。
【0160】また、図22は、映像分散蓄積部103に
映像データData1が蓄積された後の状態を表してい
る。映像データData1については、S1からS4を
使って配置され、S1の中には映像セグメント識別子
1、5、9、、、nを持つ映像セグメントが蓄積され、
その重要レベルは5、5、3、、、1、S2の中には映
像セグメント識別子2、6、10、、、n+1を持つ映
像セグメントが蓄積され、その重要レベルは5、5、
3、、、1、S3の中には映像セグメント識別子3、
7、11、、、n+2を持つ映像セグメントを蓄積さ
れ、重要レベルは5、5、3、、、1であることを表し
ている。
【0161】図23において、キャッシュ管理テーブル
2301は、図4のキャッシュ管理テーブル401と、
映像セグメント識別子404単位のアクセス頻度230
2からなる。ここで、アクセス頻度2302とは、例え
ば一定時間内に、各映像セグメントを、映像蓄積部10
6−1〜106−nが映像収集再生部107に転送した
回数である。
【0162】また、図23は、映像分散蓄積部103に
映像データData1が蓄積され、何度かアクセスされ
た後の状態を表している。映像データData1につい
ては、S1からS4を使って配置され、S1の中には映
像セグメント識別子1、5、9、、、nを持つ映像セグ
メントが蓄積され、そのアクセス頻度は5、5、
3、、、1、S2の中には映像セグメント識別子2、
6、10、、、n+1を持つ映像セグメントが蓄積さ
れ、そのアクセス頻度は5、5、3、、、1、S3の中
には映像セグメント識別子3、7、11、、、n+2を
持つ映像セグメントが蓄積され、アクセス頻度は5、
5、3、、、1であることを表している。
【0163】次に、本発明の第5の実施の形態につい
て、キャッシュ管理テーブル2201、2301を利用
した、映像蓄積部106−1〜106−nに蓄積されて
いる映像データの中の不要な映像セグメントの削除処理
について、図24〜図26を用いて、2つの動作を説明
する。以下では例として、映像蓄積部106−1〜10
6−n上に蓄積された映像データData1をキャッシ
ングする場合の動作について説明する。
【0164】図24、26は、キャッシュ管理部105
の動作フローチャートを、図25は映像蓄積部106の
動作フローチャートの一例を示す図である.本発明の第
5の実施の形態の1つ目の形態では、キャッシング管理
テーブル2101を使用し、図24を用いて、キャッシ
ュ管理部105の動作と合わせて映像蓄積部106−1
〜106−nの動作の一部を説明する。図24におい
て、図7と同一の動作は、同じ符合を付して説明を省略
する。映像蓄積部106−1〜106−nは、すべて同
一の動作を行なうので、映像蓄積部106−1について
のみ説明する。また、以下で説明する動作以外は、第1
の実施の形態と同様の動作を行なうものとする。
【0165】ステップ2401:キャッシュ管理部10
5は、映像蓄積部106−1〜106−nの蓄積可能容
量を確認し、容量が不足していればステップ2402
へ、不足していない場合、ステップ702へ。
【0166】ステップ2402:キャッシュ管理テーブ
ル2201をもとに、不必要な映像セグメントとして重
要レベル2202が最小の映像セグメントを選択し、映
像蓄積部106−1に削除要求を送信する。この時、削
除要求には、映像データ識別子および映像セグメント識
別子が含まれる。 削除要求を受信した映像蓄積部10
6−1は、削除要求から得た情報により指定の映像セグ
メントを削除する。
【0167】ステップ2403:配置管理部104から
映像データの蓄積転送終了要求が送信されると、キャッ
シュ管理部105は、映像蓄積部106−1〜106−
nのすべてに映像データData1の蓄積転送終了要求
を送信し、キャッシュ管理テーブル2201の重要レベ
ル2202を、映像セグメント識別子単位に設定する。
映像データData1については、先頭から8フレーム
までを最重要であるとして設定値を5として、9フレー
ム目から3、というように、終端に近付くほど値を小さ
くする。S1には、映像セグメント識別子1、5を持つ
映像セグメントが蓄積されているので、それぞれ5を設
定する。S2には、映像セグメント識別子2、6を持つ
映像セグメントが蓄積されているので、同様に5を設定
することになり、図22で示されるキャッシュ管理テー
ブルのように値が設定される。
【0168】次に、本発明の第5の実施の形態の2つ目
の形態として、キャッシュ管理テーブル2301を使用
し、図25を用いて、映像蓄積部106の動作を説明す
る。図25において、図9と同一の動作については、同
じ符合を付して、説明を省略する。
【0169】ステップ2501:映像蓄積部106−1
は、転送通知をキャッシュ管理部105へ送信する。こ
のとき、転送通知には、映像データ識別子および映像収
集再生部107へ転送した映像セグメントの持つ映像セ
グメント識別子が含まれる。映像データData1の先
頭セグメントの場合、映像データ識別子としてData
1、映像セグメント識別子1、という情報が含まれる。
【0170】図26を用いてキャッシュ管理部105の
動作を説明する。図26において、図7と同一の動作の
場合は、同じ符合を付して説明を省略する. ステップ2601:キャッシュ管理部105は、映像蓄
積部106−1〜106−nの蓄積可能容量を確認し、
容量が不足していればステップ2602へ、不足してい
ない場合、ステップ702へ。
【0171】ステップ2602:キャッシュ管理テーブ
ル2301をもとに、不必要な映像セグメントとしてア
クセス頻度2305が低い映像セグメントを選択し、映
像蓄積部106−1に削除要求を送信する。この時、削
除要求には、映像データ識別子および映像セグメント識
別子列が含まれる。削除要求を受信した映像蓄積部10
6−1は、削除要求から得た情報により指定の映像セグ
メントを削除する. ステップ2603:映像蓄積部106−1〜106−n
からの転送通知を待つ。
【0172】ステップ2604:ここで、映像蓄積部1
06−1が、ステップ2501によりキャッシュ管理部
105に転送通知を送信すると、キャッシュ管理部10
5は、転送通知に含まれる映像データ識別子と映像セグ
メント識別子から、該当するキャッシュ管理テーブル2
301のアクセス頻度2305を更新し、最新のアクセ
ス頻度を利用するために一定時間間隔でアクセス頻度を
0にする。映像データData1の先頭セグメントから
順に映像収集再生部107に転送された場合、S1の映
像セグメント識別子1に対応するアクセス頻度に1を加
算、S2の映像セグメント識別子2に対応するアクセス
頻度に1加算することになり、図23で示されるキャッ
シュ管理テーブルのように値が設定される。
【0173】以上のように本実施の形態では、映像蓄積
部106−1〜106−nに蓄積されている映像セグメ
ントから不要なものを選択する方法として、映像セグメ
ント毎に一定時間間隔でアクセス回数をサンプルし、ア
クセス回数の少ない映像セグメントを選択する、あるい
は映像データの終端に近い映像セグメントから順に選択
することにより、映像セグメントに対するヒット率を向
上させることができ、その実用的効果は大きい。
【0174】なお、本実施の形態の1つ目の例では、不
必要な映像セグメントを選択するための重要度を、映像
データの先頭からの位置を用いて設定したが、映像デー
タの使用者であるユーザやアプリケーションによって設
定された重要ポイントを含む映像データを使用し、重要
ポイント近傍の映像セグメントの重要度を高く、重要ポ
イントより離れると重要度を低く設定することにして
も、同様の効果が得られる。この重要ポイントとは、例
えば監視装置において、異常状態を検知した際のアラー
ム発生時に、異常状態発生位置として映像データに記録
されるものである。
【0175】2つ目の例において、転送通知を映像蓄積
装置106−1〜106−nが各々送信しているが、映
像セグメントの転送先である映像収集再生部107が一
定時間間隔ごとに一括して、転送された映像セグメント
識別子列をキャッシュ管理部105へ送信しても、キャ
ッシュ管理テーブル2301更新可能であり、同様の効
果が得られる。
【0176】また、各映像セグメントへのアクセス回数
を、一定時間間隔で0としたが、例えば、各アクセス回
数を1/nにするなど、一定の法則に基づいて修正する
ことで、過去のアクセス頻度の影響を考慮に入れたアク
セス頻度とすることが可能である。ここで、nの値は、
次回のアクセス回数の計測において、今回計測したアク
セス回数の影響をどの程度残すかによって決める値で、
nの値が大きいほど影響は小さくなる。
【0177】(実施の形態6)図15は、本発明におけ
る映像分散キャッシュ装置の第6の実施の形態の一例を
示す構成図である。本発明における分散キャッシュ装置
の第6の実施の形態では、映像データを構成する映像セ
グメントをビデオセグメントと音声セグメントとに分離
して、分散キャッシュする場合についての説明をする。
【0178】図27は、映像データの構成および映像蓄
積部106−1〜106−nへ蓄積される蓄積データの
構成の一例を示す図である。図27において、映像デー
タ2701は、複数の映像セグメント2702−1〜2
702−nによって構成されている。また、映像セグメ
ント2702−1〜2702−nは、ビデオデータと音
声データから構成されている。映像蓄積部106−1〜
106−nへ蓄積される蓄積データには、映像セグメン
ト(ビデオデータ+音声データ)のまま蓄積する場合の
蓄積映像データ2703、映像セグメント中のビデオデ
ータを分離してビデオセグメントとして蓄積する場合の
蓄積ビデオデータ2706、映像セグメント中の音声デ
ータを分離して音声セグメントとして蓄積する場合の蓄
積音声データ2709の3種類ある。蓄積映像データ2
703は、個々の映像セグメントを識別するための映像
セグメント識別子2704と映像セグメント2705か
ら構成され、蓄積ビデオデータ2706は、個々のビデ
オセグメントを識別するためのビデオセグメント識別子
2707とビデオセグメント2708から構成され、蓄
積音声データ2709は、個々の音声セグメントを識別
するための音声セグメント識別子2710と音声セグメ
ント2711から構成されている。
【0179】図28は、配置管理部104で管理を行な
っている配置管理テーブルの構成の一例を示す図であ
る。図28は、図3で説明を行なった配置管理テーブル
301に対して、映像セグメントをビデオセグメントと
音声セグメントとに分離して扱う場合への対応を行なっ
たものである。配置管理テーブル2801は、映像サー
バ計算機101−1〜101−k上の映像データを識別
するための映像データ識別子302、映像データを分割
する方式を表す分割方式303、映像データを分割した
映像セグメントの配置の方法を表す配置方式304から
なる。
【0180】また、図28は、映像データData1
0、Data11が蓄積された後の状態を表している。
それぞれの映像データについて、分割方式303と配置
方式304について説明する。
【0181】映像データData10については、1映
像セグメントを映像1フレーム分として分割し、S1か
らS4に対してラウンドロビン(開始点S1)で各映像
セグメントを配置し、さらに、映像データ中の音声デー
タの複製を行ない1音声セグメントを映像1フレーム分
として分割し、S1に配置していることを表している。
【0182】映像データData11については、映像
データ中からビデオデータを分離し1ビデオセグメント
を映像1フレーム分として分割し、S1からS4に対し
てラウンドロビン(開始点S1)で各ビデオセグメント
を配置し、さらに、映像データ中から音声データを分離
し1音声セグメントを映像100フレーム分として分割
し、S1からS4に対してラウンドロビン(開始点S
2)で各音声セグメントを配置していることを表してい
る。
【0183】以降では、図28で表されているように蓄
積されている映像データData10を再構成し、クラ
イアント計算機108−1〜108−mへ転送する動作
について詳細に説明する。
【0184】図29は、本発明における映像分散キャッ
シュ装置の第6の実施の形態の映像収集再生部107の
構成の一例を示す図である。図29において、FIFO
バッファ2901−1〜2901−pは、S1〜Snか
ら映像収集部1501へ送信された映像セグメントと映
像セグメント識別子、あるいは音声セグメントと音声セ
グメント識別子をそれぞれ格納するためのFIFOバッ
ファである。映像収集部1501は、S1〜Snから送
信されてきた映像セグメントと映像セグメント識別子、
あるいは音声セグメントと音声セグメント識別子を、各
FIFOバッファ2901−1〜2901−pへ格納す
る(種類の異なるセグメントは異なるFIFOバッファ
に格納される)映像受信部1605−1〜1605−p
から構成される。映像受信部1605−1〜1605−
pは、それぞれが独立に並行して動作する。一方、映像
転送部1502は、FIFOバッファ2901−1〜2
901−pから、適宜映像セグメント、あるいは音声セ
グメントを選び、映像データを再構成しつつ、再生要求
を行なったクライアント計算機108−1〜108−m
へ転送する。
【0185】また、映像受信部1605−1〜1605
−pおよび映像転送部1502が、FIFOバッファ2
901−1〜2901−pを用いて、映像セグメントあ
るいは音声セグメントの受信処理、および映像データの
転送処理を行なうために、転送開始レベル1602、受
信一時停止レベル1603、受信再開レベル1604を
設ける。映像転送部1502は、転送開始レベル160
2を越える映像セグメントがFIFOバッファ2901
−1〜2901−pに格納されている場合に、映像デー
タをクライアント計算機108−1〜108−mへ転送
する。
【0186】また、映像受信部1605−1〜1605
−pは、受信一時停止レベル1603を越える映像セグ
メント、あるいは音声セグメントがFIFOバッファ2
901−1〜2901−pに格納されている場合に、S
1〜Snからの受信を一時停止する。さらに、FIFO
バッファ2901−1〜2901−pに格納されている
映像セグメント、あるいは音声セグメントが減り、受信
再開レベル1604を下回るようになった場合に、S1
〜Snからの受信を再開する。映像受信部1605−1
〜1605−pおよび映像転送部1502の詳細な動作
について図30、図31を用いて説明する。
【0187】図30は、映像受信部1605−1〜16
05−pの動作フローチャートの一例を示す図である。
図30を用いて、映像受信部1605−1〜1605−
pの詳細な動作について説明する。映像受信部1605
−1〜1605−pはすべて同一の動作を行なうので、
以下の説明では映像受信部1605−1がS1からの映
像セグメントを、映像受信部1605−2がS1からの
音声セグメントを受信する場合について説明する。
【0188】まず、映像受信部1605−1の動作につ
いて説明する.映像受信部1605−1は、S1の送信
する映像セグメントを受信し、FIFOバッファ290
1−1へ格納する(ステップ3001)。
【0189】次に、映像受信部1605−1は、FIF
Oバッファ2901−1に格納されている映像セグメン
ト数を調べ、受信一時停止レベル1603よりも少ない
かどうか判定する。少ない場合には、ステップ3006
へ、そうでない場合には、ステップ3003へ。(ステ
ップ3002) 受信一時停止レベル1603よりも多くなった場合に
は、映像受信部1605−1は、S1に対して、映像セ
グメントの送信を一時停止するように、送信一時停止要
求を送信する。映像受信部1605−1は、受信一時停
止状態になる。(ステップ3003) 受信一時停止レベル1603よりも少ない場合には、映
像受信部1605−1は、受信終了要求があるかどうか
確認を行なう。受信終了要求がない場合には、S1の送
信する次の映像セグメントの受信処理へ移る。ここで、
受信終了要求は、クライアント計算機108−1〜10
8−mからの再生終了要求に対応して、映像収集部15
01が映像受信部1605−1に対して映像セグメント
の受信の終了を要求するものである(ステップ300
6)。
【0190】次に、受信一時停止状態になった映像受信
部1605−1は、FIFOバッファ2901−1に格
納されている映像セグメント数を調べ、映像受信再開レ
ベル1604よりも少ないかどうか判定する。少ない場
合には、ステップ3005へ、そうでない場合には、ス
テップ3007へ(ステップ3004)。
【0191】受信再開レベル1604よりも少ない場合
には、映像受信部1605−1は、S1に対して、映像
セグメントの送信を再開するように、送信再開要求を送
信する。映像受信部1605−1は、S1の送信する次
の映像セグメントの受信処理へ移る。(ステップ300
5) 受信再開レベル1604よりも多い場合には、映像受信
部1605−1は、受信終了要求があるかどうか確認を
行なう。受信終了要求がない場合には、FIFOバッフ
ァ2901−1に格納されている映像セグメント数の確
認処理へ移る(ステップ3007)。
【0192】次に、映像受信部1605−2の動作につ
いて説明する。動作フローチャートは図30の場合と同
様である。映像受信部1605−2は、S1の送信する
音声セグメントを受信し、FIFOバッファ2901−
2へ格納する(ステップ3001)。
【0193】次に、映像受信部1605−2は、FIF
Oバッファ2901−2に格納されている音声セグメン
ト数を調べ、受信一時停止レベル1603よりも少ない
かどうか判定する。少ない場合には、ステップ3006
へ、そうでない場合には、ステップ3003へ。(ステ
ップ3002) 受信一時停止レベル1603よりも多くなった場合に
は、映像受信部1605−2は、S1に対して、音声セ
グメントの送信を一時停止するように、送信一時停止要
求を送信する。映像受信部1605−2は、受信一時停
止状態になる。(ステップ3003) 受信一時停止レベル1603よりも少ない場合には、映
像受信部1605−2は、受信終了要求があるかどうか
確認を行なう。受信終了要求がない場合には、S1の送
信する次の音声セグメントの受信処理へ移る。ここで、
受信終了要求は、クライアント計算機108−1〜10
8−mからの再生終了要求に対応して、映像収集部15
01が映像受信部1605−2に対して音声セグメント
の受信の終了を要求するものである(ステップ300
6)。
【0194】次に、受信一時停止状態になった映像受信
部1605−2は、FIFOバッファ2901−2に格
納されている音声セグメント数を調べ、映像受信再開レ
ベル1604よりも少ないかどうか判定する。少ない場
合には、ステップ3005へ、そうでない場合には、ス
テップ3007へ。(ステップ3004) 受信再開レベル1604よりも少ない場合には、映像受
信部1605−2は、S1に対して、音声セグメントの
送信を再開するように、送信再開要求を送信する。映像
受信部1605−2は、S1の送信する次の音声セグメ
ントの受信処理へ移る。(ステップ3005) 受信再開レベル1604よりも多い場合には、映像受信
部1605−2は、受信終了要求があるかどうか確認を
行なう。受信終了要求がない場合には、FIFOバッフ
ァ2901−2に格納されている映像セグメント数の確
認処理へ移る(ステップ3007)。
【0195】図31は、映像転送部1502の動作フロ
ーチャートの一例を示す図である。図31を用いて、映
像転送部1502の詳細な動作について説明する。動作
を制御する値として、次転送映像セグメント識別子を定
義する。次転送映像セグメント識別子は、映像転送部1
502が映像データを再構成しクライアント計算機10
8−1〜108−mへ送信する際に、次に必要となる映
像セグメント識別子を表す。
【0196】映像転送部1502は、S1〜Snがすべ
て正常に動作していることを確認する。すべて正常な場
合にはステップ3102へ、一部が故障している場合に
はステップ3108へ(ステップ3101)。
【0197】まず、S1〜Snすべてが正常な場合の動
作について説明する.映像転送部1502は、FIFO
バッファ2901−1〜2901−pのすべてが、転送
開始レベル1602以上の映像セグメントを格納してい
るかどうか確認する(音声セグメントを格納しているF
IFOバッファ2901−1〜2901−pについては
確認を行なわない)。転送開始レベル1602以上でな
い場合には、転送開始レベル1602以上になるまで待
つ。
【0198】ただし、再生要求を行なったクライアント
計算機108−1〜108−mへ映像セグメントを送信
する時間になっても、FIFOバッファ2901−1〜
2901−pのすべてが、転送開始レベル1602以上
の映像セグメントを格納していない場合(音声セグメン
トを格納しているFIFOバッファ2901−1〜29
01−pについては対象外)にも、ステップ1803へ
進む(タイムアウト処理)(ステップ3102)。
【0199】映像転送部1502は、FIFOバッファ
2901−1〜2901−pのすべてから、次転送映像
セグメント識別子よりも古い(より小さな映像セグメン
ト識別子を持つもの)映像セグメント識別子を持つ映像
セグメントを削除し、さらに削除した映像セグメントに
対応する(この例の場合には、削除した映像セグメント
の映像セグメントと同一の音声セグメント識別子を持
つ)音声セグメントをFIFOバッファ2901−1〜
2901−pから削除する(ステップ3103)。
【0200】映像転送部1502は、FIFOバッファ
2901−1〜2901−pの先頭に格納されている映
像セグメントの映像セグメント識別子を調べ、次転送映
像セグメント識別子と一致する映像セグメント識別子を
持つ映像セグメントをFIFOバッファ2901−1〜
2901−pから取り出し、転送用セグメントとする
(映像データの再構成処理)。ただし、次転送映像セグ
メント識別子と一致する映像セグメント識別子を持つ映
像セグメントが存在しない場合には、前回クライアント
計算機108−1〜108−mへ転送した、映像セグメ
ントを転送用セグメントとする(ステップ3104)。
【0201】映像転送部1502は、ステップ3104
で取り出した転送用セグメントに対応する(この例の場
合には、転送した映像セグメントの映像セグメントと同
一の音声セグメント識別子を持つ)音声セグメントをF
IFOバッファ2901−1〜2901−pから削除す
る。その後、ステップ3104で取り出した転送用セグ
メントを、再生要求を行なったクライアント計算機10
8−1〜108−mへ転送する。
【0202】だたし、ステップ3104において、次転
送映像セグメント識別子と一致する映像セグメント識別
子を持つ映像セグメントが存在せず、前回クライアント
計算機108−1〜108−mへ転送した、映像セグメ
ントを再度転送した場合には、映像セグメントに対応す
る音声セグメントをFIFOバッファ2901−1〜2
901−pから取り出し、ステップ3104で取り出し
た転送用セグメントと合成して、クライアント計算機1
08−1〜108−mへ転送する。ここで、合成とは、
転送用セグメント中の音声データの部分に、上記で取り
出した音声セグメント(音声データ)を上書きする処理
である(ステップ3105)。
【0203】映像転送部1502は、次転送映像セグメ
ントを、ステップ3104で転送した映像セグメントの
映像セグメント識別子の値に設定する。(ステップ31
06)最後に、映像転送部1502は、転送終了要求が
あるかどうか確認を行なう.転送終了要求がない場合に
は、S1〜Snの故障確認へ移る。ここで、転送終了要
求は、クライアント計算機108−1〜108−mから
の再生終了要求に対応して、映像収集再生部107が映
像転送部1502に対して映像セグメト、あるいは音声
セグメントの転送の終了を要求するものである。(ステ
ップ3107)。
【0204】次に、S1〜Snのうち一部が故障した場
合の動作について説明する。仮にS1が故障した場合に
ついて説明する。S1以外が故障した場合も同様の処理
になる。
【0205】まず、以下のステップ1807〜ステップ
1809では、S1用のFIFOバッファ2901−1
を処理対象から外し、残りのFIFOバッファ2901
−2〜2901−pについて処理を行なう。映像転送部
1502は、FIFOバッファ2901−2〜2901
−pのすべてが、転送開始レベル1602以上の映像セ
グメントを格納しているかどうか確認する(音声セグメ
ントを格納しているFIFOバッファ2901−1〜2
901−pについては確認を行なわない)。転送開始レ
ベル1602以上でない場合には、転送開始レベル16
02以上になるまで待つ。
【0206】ただし、再生要求を行なったクライアント
計算機108−1〜108−mへ映像セグメントを送信
する時間になっても、FIFOバッファ2901−2〜
2901−pのすべてが、転送開始レベル1602以上
の映像セグメントを格納していない場合(音声セグメン
トを格納しているFIFOバッファ2901−1〜29
01−pについては対象外)にも、ステップ1808へ
進む(タイムアウト処理)(ステップ3108)。
【0207】映像転送部1502は、FIFOバッファ
2901−2〜2901−pのすべてから、次転送映像
セグメント識別子よりも古い(より小さな映像セグメン
ト識別子を持つもの)映像セグメント識別子を持つ映像
セグメントを削除し、さらに削除した映像セグメントに
対応する(この例の場合には、削除した映像セグメント
の映像セグメントと同一の音声セグメント識別子を持
つ)音声セグメントをFIFOバッファ2901−1〜
2901−pから削除する(ステップ3109)。
【0208】映像転送部1502は、FIFOバッファ
2901−2〜2901−pの先頭に格納されている映
像セグメントの映像セグメント識別子を調べ、次転送映
像セグメント識別子と一致する映像セグメント識別子を
持つ映像セグメントをFIFOバッファ2901−2〜
2901−pから取り出し、転送用セグメントとする
(映像データの再構成処理)。
【0209】また、次転送映像セグメント識別子と一致
する映像セグメント識別子を持つ映像セグメントが存在
しない場合には、前回クライアント計算機108−1〜
108−mへ転送した、映像セグメントを転送用セグメ
ントとする(ステップ3110)。
【0210】映像転送部1502は、ステップ3110
で取り出した転送用セグメントに対応する(この例の場
合には、転送した映像セグメントの映像セグメントと同
一の音声セグメント識別子を持つ)音声セグメントをF
IFOバッファ2901−1〜2901−pから削除す
る。その後、ステップ3110で取り出した転送用セグ
メントを、再生要求を行なったクライアント計算機10
8−1〜108−mへ転送する。
【0211】また、ステップ3104において、次転送
映像セグメント識別子と一致する映像セグメント識別子
を持つ映像セグメントが存在せず、前回クライアント計
算機108−1〜108−mへ転送した、映像セグメン
トを再度転送した場合には、映像セグメントに対応する
音声セグメントをFIFOバッファ2901−1〜29
01−pから取り出し、ステップ3110で取り出した
転送用セグメントと合成して、クライアント計算機10
8−1〜108−mへ転送する。ここで、合成とは、転
送用セグメント中の音声データの部分に、上記で取り出
した音声セグメント(音声データ)を上書きする処理で
ある(ステップ3111)。
【0212】以上のように本実施の形態では、映像セグ
メントだけでなく、映像セグメント中の音声データの複
製を行ない音声セグメントとして映像蓄積部106−1
〜106−nに配置することで、映像収集再生部107
が映像蓄積部106−1〜106−nの一部の故障のた
めに映像セグメントを収集できない場合でも、音声セグ
メントを利用することにより、クライアント計算機10
8−1〜108−mで再生される映像データの(映像は
途切れるが)音声の途切れを防ぐことがで、また、映像
セグメント中のビデオデータの複製を行ないビデオセグ
メントとして映像蓄積部106−1〜106−nに配置
し、映像の途切れを防ぐことも可能であり、その実用的
効果は大きい。
【0213】なお、映像データを、ビデオデータと音声
データとに分離することで、それぞれのデータに適切な
サイズ(例えば、ビデオデータに関してはフレーム単
位、音声データに関してはサンプリングレートの定数倍
単位など)に分割し、ビデオセグメントや音声セグメン
トとすることができるという効果を得ることができる。
【0214】また、以上の各実施の形態では、サイズの
大きい映像データをキャッシングするために、それより
も細かい単位として映像セグメントとしているが、キャ
ッシングするためにファイル等よりも小さな単位で扱え
るもの(例えばブロック等)であれば特定の単位に限定
されるものではない。
【0215】
【発明の効果】以上のように本発明の映像分散キャッシ
ュ装置によれば、映像データをお互いに補間し合う映像
セグメントとして分割、蓄積、さらには収集して再生す
るように構成することで、従来キャッシングが困難であ
ったサイズの大きな映像データのキャッシングを行なう
ことが可能となった。
【0216】また、映像セグメントを単位としてキャッ
シュを管理することにより、映像データという大きな単
位でキャッシュを管理する場合に比べ、より粒度の小さ
な単位での映像蓄積部における負荷分散を行なうことが
可能となった。
【0217】また、映像データを、固定的なサイズで分
割するのではなく、お互いに補間し合う映像セグメント
として分割することにより、一部の映像蓄積部が故障し
た場合でも残った映像蓄積部に蓄積された映像セグメン
トを用いて不完全(映像データの用途として、一部分の
データが欠落しても問題の小さいものは多く存在する)
ではあるが映像データを再構成することが可能となっ
た。
【0218】また、各映像蓄積部に蓄積されている映像
セグメントを、各映像蓄積部の負荷情報に基づいて再配
置することによって、各映像蓄積部の負荷を動的に調整
することが可能となった。
【0219】また、映像収集再生部を、転送開始レベ
ル、受信一時停止レベル、受信再開レベルの3つの閾値
により制御することで、FIFOバッファに格納されて
いる映像セグメント数を適切に保ちながら、一部の映像
蓄積部故障した場合でも、クライアント計算機へ映像デ
ータを継続して転送することが可能となった。
【0220】また、映像収集再生部に再生映像蓄積部を
備え、クライアント計算機に転送した映像データを蓄積
することで、クライアント計算機から再度同じ映像デー
タの再生が要求された場合に、映像収集再生部が映像分
散蓄積部から収集する映像セグメントを減らすことが可
能になった。
【0221】また、映像蓄積部あるいは再生映像蓄積部
に蓄積されている映像セグメントをから不要なものを選
択する方法として、映像セグメント毎に一定時間間隔で
アクセス回数をサンプルし、アクセス回数の少ない映像
セグメントを選択する、あるいは、映像セグメント毎に
重要度を設け、重要度の小さなものから選択する、ある
いは、映像データの終端に近い映像セグメントから順に
選択することにより、映像セグメントに対するヒット率
(クライアント計算機が映像データの再生要求を行なっ
た時に、その映像データを構成する映像セグメントが映
像蓄積部あるいは再生映像蓄積部上に存在する確率)を
向上することが可能になった。
【0222】また、映像セグメントだけでなく、映像セ
グメント中の音声データの複製を行ない音声セグメント
として映像蓄積部に配置することで、映像収集再生部が
映像蓄積部の一部の故障のために映像セグメントを収集
できない場合でも、音声セグメントを利用することによ
り、クライアント計算機で再生される映像データの(映
像は途切れるが)音声の途切れを防ぐことが可能となっ
た。また、映像セグメント中のビデオデータの複製を行
ないビデオセグメントとして映像蓄積部に配置し、映像
の途切れを防ぐことも可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、2の実施形態における映像分散
キャッシュ装置を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態における映像データの
構成および映像蓄積部へ蓄積される蓄積データの構成の
一例を示す図
【図3】本発明の第1の実施形態における配置管理テー
ブルの構成の一例を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態におけるキャッシュ管
理テーブルの構成の一例を示す図
【図5】本発明の第1の実施形態における映像収集再生
部の動作フローチャート
【図6】本発明の第1の実施形態における配置管理部の
動作フローチャート
【図7】本発明の第1の実施形態におけるキャッシュ管
理部の動作フローチャート
【図8】本発明の第1の実施形態における映像分割記録
部の動作フローチャート
【図9】本発明の第1の実施形態における映像蓄積部の
動作フローチャート
【図10】本発明の第1の実施形態における映像分散蓄
積部の構成の一例を示す図
【図11】本発明の第2の実施形態における負荷情報テ
ーブルの構成の一例を示す図
【図12】本発明の第2の実施形態における配置管理部
の動作フローチャート
【図13】本発明の第2の実施形態におけるキャッシュ
管理部の動作フローチャート
【図14】本発明の第2の実施形態における映像蓄積部
の動作フローチャート
【図15】本発明の第3、6の実施形態における映像分
散キャッシュ装置を示すブロック図
【図16】本発明の第3の実施形態における映像収集再
生部を示すブロック図
【図17】本発明の第3の実施形態における映像受信部
の動作フローチャート
【図18】本発明の第3の実施形態における映像転送部
の動作フローチャート
【図19】本発明の第4の実施形態における映像分散キ
ャッシュ装置を示すブロック図
【図20】本発明の第4の実施形態における再生映像管
理テーブルの構成の一例を示す図
【図21】本発明の第4の実施形態における映像収集再
生部の動作フローチャート
【図22】本発明の第5の実施形態におけるキャッシュ
管理テーブルの構成の一例を示す図
【図23】本発明の第5の実施形態におけるキャッシュ
管理テーブルの構成の一例を示す図
【図24】本発明の第5の実施形態におけるキャッシュ
管理部の動作フローチャート
【図25】本発明の第5の実施形態における映像蓄積部
の動作フローチャート
【図26】本発明の第5の実施形態におけるキャッシュ
管理部の動作フローチャート
【図27】本発明の第6の実施形態における映像データ
の構成および映像蓄積部へ蓄積される蓄積データの構成
の一例を示す図
【図28】本発明の第6の実施形態における配置管理テ
ーブルの構成の一例を示す図
【図29】本発明の第6の実施形態における映像収集再
生部を示すブロック図
【図30】本発明の第6の実施形態における映像受信部
の動作フローチャート
【図31】本発明の第6の実施形態における映像転送部
の動作フローチャート
【図32】従来のデータキャッシング方式の例図
【図33】従来の分散proxy方式の例図
【符号の説明】
101−1〜101−k…映像サーバ計算機 102…映像分散記録部 103…映像分散蓄積部 104…配置管理部 105…キャッシュ管理部 106−1〜106−n…映像蓄積部 107…映像収集再生部 108−1〜108−m…クライアント計算機 1001−1〜1001−n…映像蓄積部 1002−1〜1002−n…キャッシュ管理部 1501…映像収集部 1502…映像転送部 1503…FIFOバッファ 1601−1〜1601−p…FIFOバッファ 1605−1〜1605−p…映像受信部 2901−1〜2901−p…FIFOバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/46 H04N 7/173 610Z 5K033 12/28 H04L 11/00 310C 12/66 11/20 B H04N 7/173 610 (72)発明者 安河内 龍二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上杉 明夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B045 AA03 BB19 BB29 BB35 BB47 DD12 DD16 JJ44 5B082 CA18 CA20 FA03 GA00 HA02 HA08 HA09 5B089 GA11 JA11 JB03 KA06 KD02 KH11 KH14 LB25 5C064 BC04 BC11 BC18 BC20 BC23 BC25 BD03 BD08 BD11 5K030 GA03 HA05 HB02 HC01 HD03 JT04 KA06 LD17 LE03 LE14 5K033 AA02 AA09 BA15 CB01 CB08 DA05 DB12 DB14 DB18

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像サーバ計算機及び、前記映像サーバ計
    算機から映像データを取得し、それを映像セグメントへ
    分割して送出する映像分割記録手段と、クライアント計
    算機及び、前記クライアント計算機からの映像データ再
    生要求により、映像セグメントを収集し、前記映像セグ
    メントから映像データを再構成し、前記クライアント計
    算機へ転送を行なう映像収集再生手段と、の間に介在す
    る装置であって、 前記映像分割記録手段から映像セグメントを受信し、分
    散して蓄積し、映像データ再生要求を受けてクライアン
    ト計算機へ転送する映像分散蓄積手段を備える映像分散
    キャッシュ装置。
  2. 【請求項2】 映像分散蓄積手段は、映像分割記録手段
    から転送される映像セグメントを蓄積したり、蓄積され
    た前記映像セグメントを映像収集再生手段へ転送する複
    数の映像蓄積手段と、映像蓄積手段に蓄積された映像セ
    グメントの管理を行ない、前記映像蓄積手段に対して、
    前記映像分割記録手段から取得し蓄積を行なう前記映像
    セグメントを指示したり、前記映像蓄積手段に蓄積され
    ている前記映像セグメントのうち前記映像収集再生手段
    へ転送する前記映像セグメントを指示するキャッシュ管
    理手段と、前記映像収集再生手段からの映像データの再
    生要求に応じて、前記映像データの前記映像セグメント
    への分割方法と前記映像蓄積手段への配置方法を決定
    し、分割方法については前記映像分割記録手段に指示
    し、配置方法については前記キャッシュ管理手段に指示
    する配置管理手段と、を備えることを特徴とする請求項
    1記載の映像分散キャッシュ装置。
  3. 【請求項3】 配置管理手段は、映像データごとに、映
    像セグメントへの分割方法や映像蓄積手段への配置方法
    を決定することを特徴とする請求項2記載の映像分散キ
    ャッシュ装置。
  4. 【請求項4】 配置管理手段は、映像データのフォーマ
    ットに応じて、映像セグメントへの分割方法や映像蓄積
    手段への配置方法を決定することを特徴とする請求項3
    記載の映像分散キャッシュ装置。
  5. 【請求項5】 配置管理手段は、映像データへのアクセ
    スパターンに応じて、映像セグメントへの分割方法や映
    像蓄積手段への配置方法を決定することを特徴とする請
    求項3記載の映像分散キャッシュ装置。
  6. 【請求項6】 配置管理手段は、クライアント計算機上
    で動作しているアプリケーションソフトウェアに応じ
    て、映像セグメントへの分割方法や映像蓄積手段への配
    置方法を決定することを特徴とする請求項3記載の映像
    分散キャッシュ装置。
  7. 【請求項7】 配置管理手段は、映像蓄積部の負荷や残
    蓄積容量に応じて、映像セグメントへの分割方法や前記
    映像蓄積手段への配置方法を決定することを特徴とする
    請求項3記載の映像分散キャッシュ装置。
  8. 【請求項8】 配置管理手段は、映像データから映像セ
    グメントへ分割する方法として、お互いに補間し合うよ
    うな前記映像セグメントへ分割する方法を使用すること
    を特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の映像分
    散キャッシュ装置。
  9. 【請求項9】 配置管理手段は、映像データのお互いに
    補間し合う映像セグメントとして、映像のフレームある
    いはフィールドを使用することを特徴とする請求項8記
    載の映像分散キャッシュ装置。
  10. 【請求項10】 配置管理手段は、映像データのお互い
    に補間し合う映像セグメントとして、映像の画素あるい
    はラインを使用することを特徴とする請求項8記載の映
    像分散キャッシュ装置。
  11. 【請求項11】 配置管理手段は、映像データのお互い
    に補間し合う映像セグメントのサイズを、映像データの
    部分により変更することを特徴とする請求項8から10
    のいずれかに記載の映像分散キャッシュ装置。
  12. 【請求項12】 配置管理手段は、映像データから前記
    映像セグメントへ分割する方法として、お互いに補間し
    合うような映像セグメントへ分割する方法を用いること
    に加え、 冗長セグメントの配置方法の決定を行ない、映像分割記
    録手段に前記冗長セグメントを生成し映像蓄積手段に転
    送することを要求することを特徴とする請求項8から1
    1のいずれかに記載の映像分散キャッシュ装置。
  13. 【請求項13】 配置管理手段は、映像データから映像
    セグメントへ分割する方法として、お互いに補間し合う
    ような映像セグメントへ分割する方法を用いることに加
    え、 複製したセグメントの配置方法の決定を行ない、映像分
    割記録手段に複製セグメントを生成し映像蓄積手段に転
    送することを要求することを特徴とする請求項8から1
    1のいずれかに記載の映像分散キャッシュ装置。
  14. 【請求項14】 前記配置管理手段は、前記映像データ
    の先頭部分ほど多重に前記複製セグメントを配置するよ
    うにすることを特徴とする請求項13記載の映像分散キ
    ャッシュ装置。
  15. 【請求項15】 配置管理手段は、映像データへのアク
    セスパターンを元に、映像蓄積手段に配置した映像セグ
    メントの配置を再度変更することを特徴とする請求項2
    から14のいずれかに記載の映像分散キャッシュ装置。
  16. 【請求項16】映像サーバ計算機及び、前記映像サーバ
    計算機から映像データを取得し、それを映像セグメント
    へ分割・送出する映像分割記録手段及び、前記映像分割
    記録手段から映像セグメントを受信し、分散蓄積する映
    像分散蓄積手段と、クライアント計算機と、の間に介在
    する装置であって、 クライアント計算機からの映像データ再生要求により、
    映像分散蓄積手段から映像セグメントを収集すること
    で、映像データを再構成し、前記クライアント計算機へ
    転送を行なう映像収集再生手段を備えた映像収集再生装
    置。
  17. 【請求項17】 映像収集再生手段は、クライアント計
    算機へ映像データの転送を開始する再生開始レベル、映
    像蓄積手段からの映像セグメントの受信を一時停止する
    受信一時停止レベル、映像セグメントの受信を再開する
    受信再開レベル、の3つの閾値により映像データの転送
    を制御することを特徴とする請求項16に記載の映像収
    集再生装置。
  18. 【請求項18】 映像収集再生手段は、3つの閾値を、
    映像蓄積手段との間のネットワークの状態、又はクライ
    アント計算機に応じて変更しながら映像データの転送を
    制御することを特徴とする請求項16記載の映像収集再
    生装置。
  19. 【請求項19】映像分散蓄積手段が、映像分割記録手段
    から転送される映像セグメントを蓄積したり、蓄積され
    た前記映像セグメントを映像収集再生手段へ転送する映
    像蓄積手段を複数有しており、 映像収集再生手段は、映像蓄積手段のうち一つあるいは
    複数が故障により停止した場合でも、残りの映像蓄積手
    段に蓄積された映像セグメントを使用して、映像データ
    の再構成を行ないクライアント計算機への転送を継続す
    ることを特徴とする請求項16から18のいずれかにに
    記載の映像収集再生装置。
  20. 【請求項20】 映像収集再生手段は、クライアント計
    算機へ転送する映像データが存在しない場合には、直前
    にクライアント計算機へ転送した映像データを再度転送
    することを特徴とする請求項16から18のいずれかに
    記載の映像収集再生装置。
  21. 【請求項21】再度転送される映像データに音声データ
    が含まれる場合には、前記音声データを取り除いて再度
    転送することを特徴とする請求項20に記載の映像収集
    再生装置。
  22. 【請求項22】 映像収集再生手段は、クライアント計
    算機へ転送する映像データを再構成するための映像セグ
    メントの送信が遅れていることを、映像分散蓄積手段に
    対して通知することを特徴とする請求項16に記載の映
    像収集再生装置。
  23. 【請求項23】 映像収集再生手段は、クライアント計
    算機へ転送する映像データを再構成するタイミングより
    も遅れて受信した映像セグメントを捨て去り、捨て去っ
    た前記映像セグメント数を、送信の遅れている映像分散
    蓄積手段に通知することを特徴とする請求項22に記載
    の映像収集再生装置。
  24. 【請求項24】 映像収集再生手段は、クライアント計
    算機へ転送した映像データを蓄積する再生映像蓄積手段
    を備えることを特徴とする請求項16に記載の映像収集
    再生装置。
  25. 【請求項25】 再生映像蓄積手段は、クライアント計
    算機へ転送した映像データを、映像セグメント単位で蓄
    積し、蓄積内容の管理を行なうことを特徴とする請求項
    24に記載の映像収集再生装置。
  26. 【請求項26】 映像収集再生手段は、再生映像蓄積手
    段に蓄積されていない映像セグメントのみを映像分散蓄
    積手段から収集し、蓄積されている内容と組み合わせて
    映像データを再構成し、それをクライアント計算機へ転
    送することを特徴とする請求項24又は25に記載の映
    像収集再生装置。
  27. 【請求項27】 キャッシュ管理手段は、映像蓄積手段
    に蓄積された映像セグメントの中で、不要な映像セグメ
    ントを選択する際に、一定時間間隔でサンプルしたアク
    セス回数の少ない物から順に選択して削除することを特
    徴とする請求項2に記載の映像分散キャッシュ装置。
  28. 【請求項28】 キャッシュ管理手段は、映像蓄積手段
    に蓄積された映像セグメントの中で、不要な映像セグメ
    ントを選択する際に、映像データの終端に近い物から順
    に選択して削除することを特徴とする請求項2に記載の
    映像分散キャッシュ装置。
  29. 【請求項29】 再生映像蓄積手段は、蓄積された映像
    セグメントの中で、不要な映像セグメントを選択する際
    に、一定時間間隔でサンプルしたアクセス回数の少ない
    物から順に選択して削除することを特徴とする請求項2
    4に記載の映像収集再生装置。
  30. 【請求項30】 再生映像蓄積手段は、蓄積された映像
    セグメントの中で、不要な映像セグメントを選択する際
    に、映像データの終端に近い物から順に選択して削除す
    ることを特徴とする請求項24に記載の映像収集再生装
    置。
  31. 【請求項31】 配置管理手段は、ビデオデータと音声
    データから構成される映像データ中の音声データを複製
    し、前記映像データとは別に冗長に映像蓄積手段に配置
    する方法を決定し、映像分割記録手段に対して、前記映
    像データから前記音声データを複製し、前記映像蓄積手
    段へ転送するように指示することを特徴とする請求項2
    に記載の映像分散キャッシュ装置。
  32. 【請求項32】 配置管理手段は、ビデオデータと音声
    データから構成される映像データを映像セグメントに分
    割する際に、前記ビデオデータと前記音声データとで異
    なる単位で分割する方法や配置する方法を決定し、映像
    分割記録手段に対して、前記映像データから前記ビデオ
    データと前記音声データを分離し、個別に分割し、前記
    映像蓄積手段へ転送するように指示することを特徴とす
    る請求項2記載の映像分散キャッシュ装置。
  33. 【請求項33】 配置管理手段は、音声データを分割す
    る単位として、サンプリングレートを使用することを特
    徴とする請求項32に記載の映像分散キャッシュ装置。
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