JP2013045274A - キャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラム - Google Patents

キャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013045274A
JP2013045274A JP2011182336A JP2011182336A JP2013045274A JP 2013045274 A JP2013045274 A JP 2013045274A JP 2011182336 A JP2011182336 A JP 2011182336A JP 2011182336 A JP2011182336 A JP 2011182336A JP 2013045274 A JP2013045274 A JP 2013045274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
partial data
cache server
user
evaluation value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011182336A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Awano
潤 粟野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2011182336A priority Critical patent/JP2013045274A/ja
Publication of JP2013045274A publication Critical patent/JP2013045274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】動画や音楽データ等の時系列に沿って再生されるコンテンツ内の各箇所におけるユーザの評価結果を考慮して効率的にコンテンツを分割すること。
【解決手段】本発明にかかるキャッシュサーバは、時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、分割位置に基づいてコンテンツから複数の部分データに分割し、分割された各部分データに対応する評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラムに関し、特に、映像や音楽等のコンテンツをキャッシュするために複数のチャンクに分割するためのキャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラムに関する。
図13は、関連技術にかかるコンテンツ配信システム9の構成を示すブロック図である。コンテンツ配信システム9は、端末100、オリジンサーバ200及びキャッシュサーバ900を備え、それぞれ、ネットワーク400を介して接続される。
端末100は、IP(Internet Protocol)などの通信プロトコルによりネットワークを介して通信可能な端末であり、オリジンサーバ200やキャッシュサーバ900から、ネットワーク400を介してコンテンツを取得する機能を備える。
ここで、コンテンツとしては、例えば動画や映像、音楽などのメディアコンテンツ、ゲームやOS(Operating System)のアップデートデータなどのソフトウェア、Webコンテンツなど様々なものが存在する。これらのコンテンツを取得するためのプロトコル(配信プロトコル)も、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)や、FTP(File Transfer Protocol)、RTP(Real−time Transport Protocol)、RTSP(Real Time Streaming Protocol)など様々なものが存在する。
オリジンサーバ200は、端末100からの要求に応じて、前記配信プロトコルにより要求されたコンテンツを端末100に配信する機能を備える。
キャッシュサーバ900は、オリジンサーバ200が備える配信プロトコルを備え、オリジンサーバ200から端末100へのコンテンツ配信処理を仲介する。すなわち、キャッシュサーバ900は、オリジンサーバ200が保持するコンテンツをキャッシュ(一時的に保持)することで、それ以降に、端末100から同じコンテンツを要求された場合には、オリジンサーバ200に代わって要求されたコンテンツを配信するものである。これにより、オリジンサーバ200の負荷を下げることができる。また、キャッシュサーバ900とオジリンサーバ200の間のネットワーク負荷を低減することができる。さらに、概してキャッシュサーバ900は、オリジンサーバ200よりも端末100に近い場所に配置されるので、コンテンツ配信の遅延も短縮することができる。
キャッシュサーバ900は、前記したようにオリジンサーバ200から端末100へのコンテンツ配信を仲介することで、配信されたコンテンツをキャッシュする以外にも、オリジンサーバ200の所有者又はオリジンサーバ200に保持されたコンテンツの所有者とのビジネス的な同意に従い、事前に対象とするコンテンツを保持することもある。
ここで、キャッシュサーバ900におけるキャッシュデータの管理方法としては、キャッシュしたコンテンツをチャンクというコンテンツを分割したデータ小片として管理する方法がある。例えば、コンテンツが動画であった場合、先頭部分や興味深いシーンを含む部分など、部分毎にアクセス頻度が異なる場合が考えられる。ここで、この手法の有利な点は、このような場合にチャンク単位で制御ポリシを変更することができることである。
例えば、特許文献1では、チャンクへのアクセス頻度に基づいて、レスポンスの異なる複数の記憶装置の中から当該チャンクの保存先とする記憶装置を決定する方法が示されている。他にも、チャンクで管理する方法には以下の(A)及び(B)のような利点が考えられる。
(A)削除可能な機会の増加
キャッシュされたコンテンツをアクセス頻度の低下により削除する場合、アクセス頻度が低下したといっても少数の端末は当該コンテンツにアクセスしているケースが多く、この場合コンテンツの削除ができない。この結果、キャッシュ用の記憶装置に十分な空きを確保できず、アクセス頻度の高いよりキャッシュすべきコンテンツがキャッシュできない問題がある。チャンク単位で削除可能とすることで、コンテンツ単位での削除処理も削除できる機会が多くなり、記憶装置の容量を空けることができる。
(B)高速・効率的な配信
キャッシュサーバが、例えば、HDD(Hard Disc Drive)や、SSD(Solid State Disk)、RAM(Random Access Memory)など複数のタイプの記録装置を備えている場合、チャンク単位で求めたアクセス頻度に応じて、チャンクを適切なタイプの記録装置に配置することができる。例えば、HDD、SSD、RAMでは、後者ほどコストが高くサイズは小さめとなる。しかし、後者の方がI/O(Input/Output)性能が高い。そのため、アクセス頻度の高いチャンクを後者のタイプの記録装置に移動することで、レスポンスの良い配信ができ、また、より多くのコンテンツ要求を処理できる。また、コンテンツ単位の処理の場合、アクセス頻度の低い箇所まで、SSDやRAMに記録されることになり、貴重な容量を無駄に消費してしまう。
また、特許文献2には、データ記憶装置に複数のデータサーバを接続し、データ記憶装置に配信データをあらかじめ複数の部分に分割して格納し、配信データに対して端末から配信要求を受けたときに、配信データを構成する各部分を各データサーバにそれぞれ分担させ、データ記憶装置よりそれぞれ読み出させて配信させるデータ配信システムに関する技術が開示されている。
また、特許文献3には、記憶領域を複数のバッファプールに分割する分割比率を動的に最適化するデータベースサーバに関する技術が開示されている。
特開2010−191774号公報 特開2004−102521号公報 特開2005−327138号公報
このように、チャンク単位で管理した場合、上記(A)及び(B)のようなメリットが得られる。ここで、チャンクのサイズを小さくすると、より決めの細かい制御が可能となり有利な面があるが、反対に管理に要する情報量や処理が複雑になるという側面がある。一方、チャンクサイズを大きくすると、管理に要する情報量や処理負荷が軽減されるが、同じチャンクにユーザの興味を惹くシーンや、そうでないシーンが含まれる余地がある。そのため、チャンク単位で同じポリシを適用することが必ずしも適切ではない場合がある。
ここで、特許文献1には、コンテンツの分割するポリシについて触れられていない。また、特許文献2では、1データブロックあたりの大きさはシステムに応じて決定するというだけであるため、具体的な分割方法について開示されていない。
特許文献3では、測定された応答時間に基づいて、予測される応答時間が最適になるような分割比率を算出する。しかし、応答時間には、アクセス時のネットワークの負荷などコンテンツの内容と関連性のない要素が含まれているため、応答時間に基づいて最適な分割比率がユーザの興味を正確に反映できるとは限らない。
以上のことから、特許文献1乃至3では、コンテンツから分割された各チャンクに、ユーザにとって有用なデータと不要なデータとが混在することとなり、キャッシュサーバの資源を効率的に使用できないという問題点がある。
本発明は、上述した問題点を考慮してなされたものであり、コンテンツ内の各箇所におけるユーザの評価結果を考慮して効率的にコンテンツを分割するためのキャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるキャッシュサーバは、時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する。
本発明の第2の態様にかかるコンテンツ配信方法は、時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する。
本発明の第3の態様にかかるコンテンツ配信システムは、時間軸に沿って再生されるコンテンツを管理するコンテンツサーバと、前記コンテンツの配信要求を送信する端末と、前記配信要求に応じて前記コンテンツサーバから取得し、前記端末へ配信した前記コンテンツの一部をキャッシュとして保持するキャッシュサーバと、を備え、前記キャッシュサーバは、前記コンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する。
本発明の第4の態様にかかるコンテンツ配信プログラムは、時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定する分割位置決定処理と、前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割する分割処理と、前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定するキャッシュ対象決定処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明により、コンテンツ内の各箇所におけるユーザによる評価結果を考慮して、キャッシュサーバの資源を効率的に使用することで、配信遅延の短縮及びストレージ容量の削減を実現できるキャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかるコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかるコンテンツ分割処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかる評価指標ごとの関心度分布の例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるコンテンツの分割の例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバにおける関心度計算処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバにおけるコンテンツ分割処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバにおける、端末からのコンテンツ配信要求に応じたコンテンツ配信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバにおけるチャンク入替処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバにおけるキャッシュ削除処理の流れを示すフローチャートである。 関連技術にかかるコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
<発明の実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1にかかるコンテンツ配信システム1の構成を示すブロック図である。コンテンツ配信システム1は、コンテンツサーバ10と、キャッシュサーバ20と、端末30とを備える。
コンテンツサーバ10は、時間軸に沿って再生されるコンテンツ101を管理する。ここで、時間軸に沿って再生されるコンテンツ101とは、動画や音楽等のデータであり、予め定義された再生順序に従って画像データや音素データ等が再生されることにより映像や音楽と認識されるデータをいう。
端末30は、コンテンツ101の配信要求を送信する。端末30は、キャッシュサーバ20に対して例えば、上記のコンテンツ101のストリーミング配信を要求し、キャッシュサーバ20から受信したデータを逐次、所定の再生順序に従って再生する。
キャッシュサーバ20は、端末30からの配信要求に応じてコンテンツサーバ10からコンテンツ101を取得し、端末30へコンテンツ101を配信する。そして、キャッシュサーバ20は、当該配信したコンテンツ101の一部である部分データ201をキャッシュとして内部の記憶装置(不図示)に保持する。
そして、キャッシュサーバ20は、端末30からの配信要求により指定された再生開始位置に対応する部分データが当該記憶装置内に保持されている場合には、当該部分データを読み出して端末30へ返信する。また、指定された再生開始位置に対応する部分データが当該記憶装置内に保持されていない場合には、キャッシュサーバ20は、当該再生開始位置に対応するデータをコンテンツサーバ10から取得し、その後、端末30へ送信する。
また、キャッシュサーバ20は、コンテンツ101内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツ101の分割位置を決定する。そして、キャッシュサーバ20は、分割位置に基づいてコンテンツ101から複数の部分データ201に分割する。その後、キャッシュサーバ20は、分割された各部分データに対応する評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データ201を決定する。
ここで、「複数の再生位置に対するユーザによる評価値」とは、各再生位置ごとにユーザが所定の評価基準に基づいてその内容の価値評価を行った結果を数値化したものである。当該評価値は、コンテンツ101内の各再生位置におけるユーザの関心の度合いを示す値であってもよい。または、評価値は、キャッシュサーバ20において再生されるコンテンツ101を視聴するユーザの操作履歴に基づいて統計的に算出される値としてもよい。さらに、視聴後のユーザによるコンテンツ101内の各再生位置における有用性の評価結果としてもよい。尚、評価値は、予めキャッシュサーバ20内の記憶装置に格納されていてもよい。または、評価値は、端末30におけるコンテンツ101の再生に応じて逐次、キャッシュサーバ20が受け付けるようにしてもよい。
また、「各部分データ201に対応する評価値」とは、複数の再生位置のうち、特定の部分データ201に対応する再生位置における評価値から求まる代表的な値である。例えば、複数の評価値の平均値や中央値などの統計的に算出される値であるとよい。
図2は、本発明の実施の形態1にかかるコンテンツ分割処理の流れを示すフローチャートである。まず、キャッシュサーバ20は、分割位置決定処理により、分割位置を決定する(ステップS11)。すなわち、キャッシュサーバ20は、時間軸に沿って再生されるコンテンツ101内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、コンテンツ101の分割位置を決定する。
次に、キャッシュサーバ20は、分割処理により、コンテンツ101を分割する(ステップS12)。すなわち、キャッシュサーバ20は、分割位置に基づいてコンテンツ101から複数の部分データ201に分割する。
そして、キャッシュサーバ20は、キャッシュ対象決定処理により、キャッシュ対象を決定する(ステップS13)。すなわち、キャッシュサーバ20は、分割された各部分データに対応する評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データ201を決定する。
このように、本発明の実施の形態1では、動画や音楽データ等の時間軸に沿って再生されるコンテンツを分割するに当たり、ユーザにとって有用なデータであるか否かを評価値によって判別することができ、有用なデータと不要なデータとを異なるチャンクに分割することができる。よって、各チャンクに、ユーザにとって有用なデータと不要なデータとが混在することとを防ぎ、キャッシュサーバの資源を効率的に使用することができる。つまり、コンテンツ内の各箇所におけるユーザの評価結果を考慮して効率的にコンテンツを分割することができる。よって、コンテンツ内の各箇所におけるユーザによる評価結果を考慮して、キャッシュサーバの資源を効率的に使用することで、配信遅延の短縮及びストレージ容量の削減を実現可能なキャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラムを提供することができる。
<発明の実施の形態2>
図3は、本発明の実施の形態2にかかるコンテンツ配信システム2の構成を示すブロック図である。図3は、図13で示したコンテンツ配信システム9におけるキャッシュサーバ900が、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300に置き換わったものである。図3のその他の構成は、図13と同等であるため、詳細な説明は省略する。尚、オリジンサーバ200は、図1のコンテンツサーバ10の一実施形態である。
図4は、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300の構成を示すブロック図である。キャッシュサーバ300は、コンテンツ配信部310と、コンテンツ管理部311と、注目位置指定部312と、関心度計算部313と、コンテンツ分割部314と、コンテンツ記録装置320と、メタ情報記録装置321とを備える。
ここで、コンテンツ記録装置320は、複数の異なるタイプの記憶装置(記録装置320a、記録装置320b)により構成されている場合を想定する。異なるタイプとは、例えば、HDD、SSDなどが考えられる。HDDは、バイト単価(データ量あたりの単価)は安く、大容量が必要な用途に適用できるが、I/O性能(データ入出力の性能)は低い。逆に、SSDは、バイト単価は高く、大容量が必要な用途には適用しづらいが、I/O性能は高いので頻繁にアクセスされるデータを保存するのに適している。本発明の実施の形態2における説明では、記録装置320aがHDD、記憶装置320bがSSDとみなして説明する。
なお、例として前記2つのタイプの記憶装置を使うものとしたが、1つタイプのみの記憶装置を用いても良いし、RAMを加えて3つのタイプとしても良い。また、それ以上の異なるタイプの記憶装置を用いた構成としても構わない。
コンテンツ配信部310は、端末100からのコンテンツ要求501を受信した場合、コンテンツ管理部311に問い合わせを行う。ここで、コンテンツ要求501には、配信対象のコンテンツの識別子と当該コンテンツ内の再生開始位置(以下、「視聴開始位置」と呼ぶ。)とが含まれるものとする。このとき、コンテンツ配信部310は、コンテンツ要求501において要求されたコンテンツがコンテンツ記録装置320に記録されているか否かを確認する。また、当該問合せにおいて、要求されたコンテンツがコンテンツ記録装置320に記録されていると判定された場合、コンテンツ配信部310は、当該コンテンツのうち、再生開始位置に対応する部分データ(以下、「チャンク」と呼ぶ。)が記録されているか否かを確認する。つまり、コンテンツ配信部310は、要求されたコンテンツのうちチャンク単位でコンテンツ記録装置320において保持されているか否かを判定する。
また、コンテンツ配信部310は、チャンク単位でコンテンツの保持を確認した結果、コンテンツ全体もしくはその一部が記録されていない場合又はコンテンツ管理部311からの要求に応じて、コンテンツ全体又はその一部をオリジンサーバ200に要求する機能をさらに備える。
尚、コンテンツ配信部310は、コンテンツ管理部311に問い合わせることでコンテンツが既にチャンクに分割されているかどうかの情報を得ることができる。
また、コンテンツ配信部310は、コンテンツ全体又はその一部をオリジンサーバ200に要求した結果、配信されたコンテンツをコンテンツ記録装置320に記録し、コンテンツを記録したことをコンテンツ管理部311に通知する機能を備える。ここでは、まずは、記憶装置320a(すなわちHDD)に記憶するものとする。
コンテンツ配信部310は、他にも端末100から要求されたコンテンツの識別子などの情報や、要求された視聴開始位置及び実際に端末100に対して配信したコンテンツ内の再生位置をコンテンツ管理部311に通知する機能を備える。
コンテンツ管理部311は、コンテンツを管理する機能を備える。具体的には、コンテンツ管理部311は、コンテンツ配信部310から通知された情報や、メタ情報記録装置321に記録されたメタ情報(後述)に基づき、以下の(A)、(B)、(C)及び(D)の処理を実施する。
(A)コンテンツを保持するかどうかの決定。
(B)保持する場合は、どのチャンクを保持するかの決定。
(C)既に保持されたコンテンツの不要な箇所をチャンク単位で削除する。
(D)コンテンツの保持先とする記憶装置を複数の記録装置(ここでは、記憶装置320aと記憶装置320b)の間で切替える。例えば、関心度(後述)の高いチャンクや、単に視聴開始数が多いチャンクは、SSD(すなわち、記録装置320b)に、それ以外をHDD(すなわち、記録装置320a)に記録するといった処理を行う。
また、コンテンツ管理部311は、コンテンツ配信部310からコンテンツが既に保持されていているか否かの問い合わせされた場合、メタ情報記録装置321に記録されたメタ情報を参照する。これにより、コンテンツ管理部311は、コンテンツが記録されているか否かの情報をコンテンツ配信部310に応答する機能を備える。ここで、コンテンツの一部のみが記録されていた場合、コンテンツ管理部311は、チャンク単位で保持されているか否かの情報を応答する機能を備える。
注目位置指定部312は、端末100がネットワーク400を介して情報を入力可能なインタフェースを備える。注目位置指定部312は、例えば、WEBサーバの機能を用いて実現できる。注目位置指定部312は、端末100を使用するユーザが動画視聴中におもしろいと感じたコンテンツ内の箇所などの興味を持った再生位置を指定可能な機能を提供する。但し、注目位置指定部312が受け付ける再生位置は、端末100経由の指定のみならず、興味をもつ箇所を予測可能なアルゴリズムにより自動的に位置指定を行うこととしても、当該コンテンツに関連する個人又は団体がプロモーションなどを意図して位置を指定しておくこととしても構わない。
ここで、注目位置指定部312が受け付けた再生位置を以下では、マーク位置と呼ぶ。マーク位置は、当該マーク位置を指定したユーザ又は他のユーザにWEBインタフェースなどにより提示され、当該ユーザ自身が次回のコンテンツを視聴する際又は他のユーザがコンテンツを視聴する場合には、視聴する価値の高い位置として視聴位置が、当該ユーザ等においてスキップ先を決めるために利用される。
また、より多くのユーザが指定したマーク位置をより目立つように提示するなど、当該マーク位置が多くのユーザの関心を集めていることを視覚的に示す提示の仕方としても良い。尚、マーク位置をどの様に提示するか、また、マーク位置について、当該マーク位置を指定したユーザだけに提示するかもしくは複数のユーザでシェアするかというポリシは様々なものが考えられるが、本発明には直接関係ないので詳細は省略する。
注目位置指定部312は、その提供するインタフェースにより、前記マーク位置について、例えばコンテンツ開始からの時間又はバイト位置としてユーザから指定を受け付けることが考えられる。注目位置指定部312は、前記マーク位置をメタ情報記録装置321のメタ情報に記録する。
関心度計算部313は、メタ情報記録装置321に記録されたメタ情報に基づき、各々のチャンクについて、ユーザにとって関心が高い度合いを示す関心度を算出する。ここで算出された関心度は、コンテンツ分割部314及びコンテンツ管理部311から参照され、コンテンツをチャンクに分割する処理や、チャンク単位での削除制御、保持先とする記録装置の入替制御を実施する際の判断材料として使用される。尚、関心度は、上述した本発明の実施の形態1における評価値の一実施例である。
関心度計算部313は、前記関心度を算出するにあたり、例えば以下の式(1)を使用することができる。
CII[i] = Σ{j=0,n}(Cj * Ij[i]) ・・・ 式(1)
ここで、コンテンツを分割可能な最小サイズに均等に区切った場合の各チャンクを基本単位チャンクと呼ぶ。CII[i]は、i番目の基本単位チャンクにおける関心度を示す。尚、基本単位チャンクは、所定の時間単位、データサイズ単位、固定フレーム(動画中の1枚の画面)又は符号化単位(例えばGOP(Group Of Pictures)単位)などとすることができる。
また、Cjは、j番目の評価指標の重み付け係数を示す。Ij[i]は、i番目の基本単位チャンクにおけるj番目の評価指標の値を示す。Σ{j=0,n}(Cj * Ij[i])は、jを0からnまで変化させた時の(Cj * Ij[i])の和を示す。つまり、関心度は、0からnまでのn+1種類ある評価指標の重み付け和を基本単位チャンク毎に求めたものとなる。
ここでの評価指標とは、ユーザの関心度に相関があると考えられる情報である。本発明の実施の形態2において評価指標は、マーク数や、視聴開始数及び視聴数を想定している。図6は、本発明の実施の形態2にかかる評価指標ごとの関心度分布の例を示す図である。図6の場合、n=2であり、i0[i]は基本単位チャンクにおけるi番目のマーク数、I1[i]は、基本単位チャンクにおけるi番目の視聴開始数、I2[i]は、基本単位チャンクにおけるi番目の視聴数をそれぞれ示す。ただし、他の指標をさらに使用することしても良い。
コンテンツ分割部314は、メタ情報記録装置321に記録されたメタ情報から該当コンテンツにおける各基本単位チャンクの関心度を読み出し、読み出した関心度に基づき分割位置を決定する。分割位置とは、コンテンツ記録装置320に記録されたコンテンツをチャンクに分割する際の境界である。その後、コンテンツ分割部314は、分割位置に基づいてコンテンツをチャンクに分割する。コンテンツ分割部314は、ここで決定された分割位置をチャンク位置としてメタ情報に追加する。
コンテンツ分割部314は、上記のように関心度に基づいてコンテンツの分割位置を決定する際には、予め所定の関心度のレベルを定義しておき、各基本単位チャンクをいずれかの関心度のレベルに分類する。そして、コンテンツ分割部314は、コンテンツの時間軸に沿って前後の基本単位チャンクの間で、関心度のレベルが異なる場合に、当該基本単位チャンクの間、つまり、関心度のレベルの変わり目を分割位置とする。ここで、所定の関心度のレベルとは、例えば以下のように、関心度を高、中、低のように3段階とすることができる。尚、関心度のレベルはこれに限定されない。尚、CII[i]を移動平均などにより平滑化処理した後で、前記関心度の分類処理を実施することとしても良い。
以下は、関心度レベルの閾値TH_a<TH_bとした場合の基本単位チャンクの関心度のレベルの分類の条件である。
CII[i] < TH_a の場合、関心度:低
TH_a ≦ CII[i] < TH_b の場合、関心度:中
TH_b ≦ CII[i] の場合、関心度:高
上記分類の結果決定された分割位置に基づいてコンテンツが分割された場合のチャンクサイズが大きすぎる場合又は小さすぎる場合を考慮し、チャンクサイズの上限及び下限をさらに考慮してチャンク境界を決定することとしても良い。
図7は、本発明の実施の形態2にかかるコンテンツの分割の例を示す図である。なお、実施の形態2では、関心度を算出するための評価指標として、マークされた数、視聴開始数及び視聴数を用いることとするが、前記いずれかの評価指標により関心度を算出することとしても良い。
まず、コンテンツ分割部314は、各基本単位チャンクについての関心度CII[j]の分布から関心度のレベルのいずれかに分類する。そして、時間軸に沿って隣接する基本単位チャンク同士でレベルが同じものごとにグループ化する。その結果、グループの境界が分割位置d1〜d9となる。その後、コンテンツ分割部314は、分割位置d1〜d9を境界として、分割位置の間に挟まれた基本単位チャンクについて一つのチャンクとする(分割後のチャンク)。さらに、コンテンツ分割部314は、分割後のチャンクごとに関心度を算出する。
コンテンツ記録装置320は、コンテンツ全体又はその一部が記録される記憶装置である。前記したようにコンテンツ記録装置320は、複数のタイプの記憶装置により構成することができる。ここでは、2つのタイプの記録装置を想定しており、記録装置320aはHDDで、記憶装置320bはSSDでそれぞれ構成することを想定している。但し、キャッシュサーバ300が備える記憶装置のタイプの数はこれに限らないし、他のタイプの記録装置としても良い。
コンテンツ記憶装置320に記憶されたコンテンツは、コンテンツ分割部314により適切な境界でチャンクに分割される。また、コンテンツ記録装置320に対するコンテンツの記録及び削除並びに入替処理は、コンテンツ単位又はチャンク単位でコンテンツ管理部311により実施される。
ここで、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300は、次のように表現することもできる。すなわち、関心度計算部313は、評価値算出処理として、複数の再生位置のそれぞれに対して、コンテンツを視聴したユーザによる関心の度合いを用いて評価値を算出し、コンテンツ分割部314は、算出された評価値に基づいて、コンテンツの分割位置を決定する。これにより、評価値は、再生されたコンテンツを視聴したユーザによる評価を反映した値となり、各再生位置についてユーザによる関心度合いを適切に考慮して効率的にコンテンツを分割することができる。
また、本発明の実施の形態2にかかるコンテンツ分割部314は、時間軸に沿って連続する複数の再生位置における評価値が所定の範囲内である場合に、当該再生位置同士が同一の部分データつまりチャンクとなるように分割位置を決定することが望ましい。これにより、評価値が近い再生位置については同一のチャンクとすることができ、キャッシュ対象の決定精度を高めることができる。特に、評価値が、複数の再生位置のそれぞれに対してコンテンツを視聴したユーザによる関心の度合いを含む場合には、ユーザによる関心の高い時間帯と低い時間帯とに分けて分割位置を決定することができ、ユーザの興味を反映してより適切なキャッシュ対象を決定できる。よって、キャッシュサーバの資源を効率的に使用し、配信遅延の短縮、ストレージ容量の削減を実現できる。
さらに、関心度計算部313は、ユーザにより他のユーザへ推薦すべき箇所として選択された回数、ユーザのコンテンツの視聴時に再生開始位置として選択された回数又は複数の再生位置が再生された回数の少なくともいずれかを用いて、複数の再生位置のそれぞれにおける評価値を算出し、コンテンツ分割部314は、算出された評価値に基づいて、コンテンツの分割位置を決定するとよい。これにより、ユーザの関心をより的確に評価値に反映することができる。
さらに、キャッシュサーバ300は、キャッシュ対象として決定されたチャンクを保持するための複数の記憶装置を備え、コンテンツ管理部311は、選択処理として、キャッシュ対象として決定されたチャンクに対応する評価値に基づいて、当該部分データを複数の記憶装置のうちいずれに格納するかを選択するとよい。これにより、例えば、評価値の高い時間帯のチャンクについては、より入出力性能の高い記憶装置に格納し、評価値の低い時間帯のチャンクについては、それ以外の記憶装置に格納することができ、キャッシュサーバの資源を効率的に使用できる。
図5は、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300のハードウェア構成を示すブロック図である。キャッシュサーバ300は、CPU(Central Processing Unit)301と、RAM(Random Access Memory)302と、ROM(Read Only Memory)303と、通信部304と、HDD305aと、SSD305bとを備える。
HDD305aは、不揮発性記憶装置である。尚、HDD305aは、記録装置320a及びメタ情報記録装置321を含む具体例の一つである。HDD305aは、OS(不図示)、コンテンツ配信プログラム306、チャンク307a及びメタ情報308を格納する。ここで、コンテンツ配信プログラム306は、本発明の実施の形態2にかかるコンテンツ配信処理が実装されたコンピュータプログラムである。チャンク307aは、コンテンツのうちキャッシュ対象として記録装置320aに格納された部分データに相当する。チャンク307aは、例えば、関心度のレベルが相対的に低いものとすることができる。メタ情報308は、メタ情報記録装置321に格納されるデータに相当する。
SSD305bは、フラッシュメモリを用いた記憶装置である。尚、SSD305bは、記録装置320bを含む具体例の一つである。SSD305bは、チャンク307bを格納する。チャンク307bは、コンテンツのうちキャッシュ対象として記録装置320bに格納された部分データに相当する。チャンク307bは、例えば、関心度のレベルが相対的に高いものとすることができる。
CPU301は、キャッシュサーバ300における各種処理、RAM302、ROM303、通信部304、HDD305a及びSSD305bへのアクセス等を制御する。通信部304は、ネットワーク400を介して端末100及びオリジンサーバ200を含む外部との通信を行う。
キャッシュサーバ300は、CPU301が、RAM302、ROM303、HDD305a及びSSD305bに格納されたOS、コンテンツ配信プログラム306等を読み込み、実行する。これにより、キャッシュサーバ300は、コンテンツ配信処理を実現することができる。
メタ情報記録装置321は、コンテンツに関連する情報であるメタ情報が記録される記憶装置である。本発明の実施の形態2では、メタ情報として、コンテンツID、チャンク番号、チャンクID、チャンク位置、キャッシュ存在、記録装置タイプ、関心度、マーク数、視聴開始数及び視聴数を含むものとする。但し、それらの情報の一部としても良いし、別の情報を含むこととしても構わない。
以下に、各項目の内容を簡単に説明する。コンテンツIDは、コンテンツを一意に識別可能な識別子である。オリジンサーバ200から当該コンテンツを要求する際に用いられたURLをベースに算出する方法や、システムで一意に生成したIDに対して前記URLを対応付ける方法など、コンテンツIDを得る方法は様々である。尚、本発明の実施の形態2においては、どの様な方法により識別子を決めるかは問題としない。
ここで、チャンク番号は、コンテンツ先頭からのチャンクの通し番号である。チャンクIDは、各コンテンツを構成するチャンクを一意に識別可能な識別子である。尚、チャンクIDは、コンテンツ毎に一意であれば良いので単にチャンク番号を流用できる。
チャンク位置は、当該チャンクのコンテンツ中における再生位置を示す値である。そして、チャンク位置は、コンテンツ分割部314により決定されたコンテンツの分割位置である。位置を示す情報として、例えば、当該チャンクの開始時刻とすることができる。他には、当該チャンクのコンテンツの先頭からのオフセットバイト数を用いることができる。また、これらの双方共をチャンク位置として記録することとしても良い。注目位置指定部312は、指定されたマーク位置を、対応するチャンク番号に変換する際に当該情報を使用できる。
キャッシュ存在は、該当するチャンクがコンテンツ記録装置320に記録されているか否かを示す。例えば、記録されている場合は'1'、記録されていない場合は'0'とすることができる。
記憶装置タイプは、チャンク単位でコンテンツが保持された記録装置を特定するための情報である。例えば、' 記録装置320a'又は' 記録装置320b'を設定することができる。
関心度は、前記式(1)により算出された関心度である。マーク数は、該当するチャンク位置をユーザがマークした数であり、関心度を算出する際に使用される。視聴開始数は、該当するチャンク位置から視聴の開始を要求した回数であり、関心度を算出する際に使用される。視聴数は、該当するチャンク位置が視聴された、つまり、再生された回数であり、関心度を算出する際に使用される。前記関心度、マーク数、視聴開始数及び視聴数は、前述の基本単位チャンクごとに記録される。
チャンク番号、チャンクID及びチャンク位置など、チャンク単位で保持される情報は、チャンクに分割する前は、チャンク=コンテンツ全体であるため、1つの情報となる。例えば、チャンク位置もコンテンツの先頭位置を示す1つの情報のみとなる。よって、チャンク位置など、チャンク単位の情報を参照することで、コンテンツがチャンクに分割されているかどうかが判定できる。
以上説明した、コンテンツ配信部310、コンテンツ管理部311、注目位置指定部312、関心度計算部313及びコンテンツ分割部314は、その全てをソフトウェア、例えば上述したコンテンツ配信プログラム306で実装し、で実装し、CPU301上で動作させることで実施できる。または、その一部又は全てをハードウェアで構成することも可能である。
尚、上記では、記憶装置320aはHDD、記憶装置320bはSSDで構成することを想定している。しかし、それに限らず、別のRAMなど情報を記録可能な装置で構成できる。メタ情報記憶装置321についても、SSD及びRAMのような半導体メモリや、HDDといった磁気ディスク又は光磁気ディスクなど情報を記録可能な装置により構成できる。
図8は、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300における関心度計算処理の流れを示すフローチャートである。まず、キャッシュサーバ300において、関心度判定の契機が発生する(ステップS201)。この契機として、次のものが考えられる。例えば、ユーザや、注目位置決定アルゴリズムなどにより、注目位置指定部312を介してマーク位置を指定した契機が考えられる。または、コンテンツ管理部311又はコンテンツ分割部314により関心度計算を要求された契機が考えられる。
次に、キャッシュサーバ300は、関心度を計算する(ステップS202)。具体的には、キャッシュサーバ300は、メタ情報記録装置321に記録されたメタ情報に含まれる情報に基づき式(1)を用いて関心度を計算する。
その後、キャッシュサーバ300は、算出された関心度を記録する(ステップS203)。すなわち、キャッシュサーバ300は、計算された関心度を用いて前記メタ情報中の関心度を示す情報を更新する。
図9は、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300におけるコンテンツ分割処理の流れを示すフローチャートである。まず、コンテンツ分割部314は、定期的にメタ情報記録装置321からメタ情報を読み込む(ステップS211)。
次に、コンテンツ分割部314は、コンテンツ記録装置320に記録されてから十分な時間が経過したコンテンツ又は視聴数やマーク数の情報が十分蓄積されたコンテンツを分割対象のコンテンツとして選択する(ステップS212)。
続いて、コンテンツ分割部314は、選択されたコンテンツの関心度の計算を関心度計算部313に依頼する。そして、関心度計算部313は、当該依頼に応じて、図8に従い関心度を計算し、メタ情報記録装置321に記録する。その後、コンテンツ分割部314は、メタ情報記録装置321から当該コンテンツのメタ情報を読み込み、メタ情報中に記述された関心度情報を取得する(ステップS213)。
そして、コンテンツ分割部314は、取得した関心度に基づき図7で示したように関心度のレベルによりコンテンツ内の各基本単位チャンクを分類し、この分類の境界をコンテンツの分割位置として決定する(ステップS214)。
その後、コンテンツ分割部314は、決定されたコンテンツの分割位置に従い、コンテンツ記録装置320中の対応するコンテンツをチャンクに分割し、分割した結果をメタ情報記録装置321に記録されたメタ情報に反映させる(ステップS215)。
次に、図10のフローチャートを用いて、端末100においてコンテンツの任意の位置が再生される場合の処理を説明する。図10は、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300における、端末からのコンテンツ配信要求に応じたコンテンツ配信処理の流れを示すフローチャートである。まず、キャッシュサーバ300にかかるコンテンツ配信部310は、端末100からコンテンツ要求501を受信する(ステップS301)。このとき、コンテンツの先頭から要求される場合もあれば、コンテンツの途中の位置から要求される場合もある。
次に、コンテンツ配信部310は、コンテンツ要求された位置、すなわち視聴開始位置をコンテンツ管理部311に通知する(ステップS302)。このとき、コンテンツ管理部311は、コンテンツ配信部310から通知された視聴開始位置の情報に基づき、メタ情報記録装置321のメタ情報を更新する。
併せて、コンテンツ配信部310は、視聴開始位置に対応するチャンクがコンテンツ記録装置320に記録されているか否かをコンテンツ管理部311に問い合わせる。つまり、コンテンツ配信部310は、要求されたチャンクがキャッシュとして保持されているか否かを判定する(ステップS303)。
そして、ステップS303における問い合わせの結果、要求されたチャンクが保持されていると判定された場合(ステップS303でYES)、コンテンツ配信部310は、要求されたチャンクをコンテンツ記録装置320から読み出し、当該チャンクを端末100に対して配信する。すなわち、キャッシュ対象として保持されたチャンクがキャッシュから配信される(ステップS304)。
そして、コンテンツ配信部310は、端末100から配信要求されたコンテンツの配信が終了したか否かを判定する(ステップS305)。すなわち、コンテンツ配信部310は、コンテンツ記録装置320から読み出したコンテンツの全体又は一部の配信を継続し、コンテンツ記録装置320に記録されたコンテンツの全体又は一部の配信が完了した際に、コンテンツの終わりかどうか、すなわち、コンテンツを最後まで配信したかどうかを判定する。
配信が終了したと判定された場合(ステップS305でYES)、ステップS310へ進む。一方、配信が未終了と判定された場合(ステップS305でNO)、ステップS303へ戻り、直前に配信を行ったチャンクの次の再生位置のチャンクについて、ステップS303以降を実行する。
一方、ステップS303における問い合わせの結果、要求されたチャンクが保持されていないと判定された場合(ステップS303でNO)、コンテンツ配信部310は、オリジンサーバ200に対して、コンテンツの保持していない箇所からのコンテンツを要求する。そして、コンテンツ配信部310は、その応答としてオリジンサーバ200から配信されたコンテンツを端末100に配信する(ステップS306)。
その後、コンテンツ配信部310は、配信したコンテンツについてチャンク境界が決定済みか否かを判定する(ステップS307)。このとき、判定には、メタ情報中のチャンク位置を参照すれば良い。判定の結果、既にコンテンツがチャンクへと分割されていると判定された場合(ステップS307でYES)、コンテンツ配信部310は、チャンク単位でキャッシュとして保持するか否かを判定する(ステップS308)。このとき、コンテンツ配信部310は、分割後のチャンク単位の関心度を考慮して判定する。そして、コンテンツ配信部310は、キャッシュとして保持すると判定したチャンクについて、コンテンツ記録装置320に記録する。その後、ステップS310へ進む。
ここで、コンテンツ分割部314は、例えば、基本単位チャンクでの関心度を用いてチャンク内での平均値又は合計値を算出することで、分割後のチャンク単位の関心度を求めることができる。そして、コンテンツ分割部314は、それが所定の閾値を超えた場合に保持する、といった処理が適用できる。
ステップS307においてコンテンツがチャンクへと分割されていないと判定された場合(ステップS307でNO)、コンテンツ配信部310は、オリジンサーバ200から配信されたコンテンツをコンテンツ記録装置320に記録する(ステップS309)。その後、ステップS310へ進む。
そして、コンテンツ配信部310は、コンテンツ記録装置320から読み出され、又は、オリジンサーバ200から応答されたコンテンツを、端末100に配信した位置をユーザが視聴した再生位置と見なし、コンテンツ管理部311に通知する。併せて、コンテンツあるいはチャンクの保持状況もコンテンツ管理手段311に通知する。コンテンツサーバ10は、コンテンツ又はチャンクの保持状況もコンテンツ管理部311に通知する。コンテンツ管理部311は、通知された再生位置の情報や、コンテンツ又はチャンクの保持状況により、メタ情報記録装置321のメタ情報を更新する(ステップS310)。
次に、図11のフローチャートを用いて、コンテンツ管理部311が、定期的な契機でコンテンツ記憶装置320に保持されたコンテンツを、異なるタイプのコンテンツ記録装置間で入れ替える処理の流れを説明する。図11は、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300におけるチャンク入替処理の流れを示すフローチャートである。
まず、キャッシュサーバ300において、コンテンツの記録先の記録装置を入れ替えるための定期的な契機が発生する(ステップS401)。この契機は、注目位置指定部312によりコンテンツがチャンクへと分割された後に発生するものとする。
次に、コンテンツ管理部311は、分割後のチャンクにおける関心度を算出する(ステップS402)。具体的には、コンテンツ管理部311は、メタ情報記録装置321に記録されたメタ情報にアクセスし、評価対象とするコンテンツにおける分割後の各チャンクについて関心度を読み出し、チャンク単位の関心度を計算する。
ここで、評価対象とするコンテンツは、コンテンツ記録装置320に保持された全てのコンテンツとしても良いし、一部のコンテンツとしても良い。また、チャンク単位の関心度は、同一チャンク内で関心度を平均した値としても良いし、合計値、あるいは他の方法としても構わない。
その後、コンテンツ管理部311は、記録装置の入替を実施する(ステップS403)。例えば、コンテンツ管理部311は、評価対象とするコンテンツのチャンク単位の関心度を評価し、関心度の値が所定の値以上のチャンクの記録先を記録装置320b、それ以外のチャンクの記録先を記録装置320aとして選択する。そして、選択に従って、コンテンツ管理部311は、各チャンクの記録先を入れ替える。その後、コンテンツ管理部311は、チャンク単位での記録先の入れ替えの結果をメタ情報記録装置321中のメタ情報に反映する。
次に、図12のフローチャートを用いて、コンテンツ管理部311が、定期的な契機でコンテンツ記憶装置320に保持されたコンテンツの一部を削除する処理の流れを説明する。図12は、本発明の実施の形態2にかかるキャッシュサーバ300におけるキャッシュ削除処理の流れを示すフローチャートである。
まず、キャッシュサーバ300において、コンテンツをチャンク単位で削除するための定期的な契機が発生する(ステップS501)。この契機は、コンテンツ分割部314によりコンテンツがチャンクへと分割された後に発生するものとする。ここで、削除処理については、コンテンツ記憶装置320の空き容量を確認し、空き容量が所定の値以下となった時のみ以降の削除処理を実施することとしても良い。
次に、コンテンツ管理部311は、分割後のチャンクにおける関心度を算出する(ステップS502)。具体的には、コンテンツ管理部311は、メタ情報記録装置321に記録されたメタ情報にアクセスし、削除対象とするコンテンツにおける分割後の各チャンクについて関心度を読み出し、チャンク単位の関心度を計算する。ここで、チャンク単位の関心度は、同一チャンク内で関心度を平均した値としても良いし、合計値又は他の方法としても構わない。また、前記削除対象とするコンテンツは、コンテンツ記録装置320に保持された全てのコンテンツとしても良いし、一部のコンテンツとしても良い。例えば、端末100から所定の時間アクセスされていないコンテンツを削除対象にしてもよい。
その後、コンテンツ管理部311は、チャンクの削除を実施する(ステップS503)。例えば、コンテンツ管理部311は、削除対象とするコンテンツのチャンク単位の関心度を評価し、関心度の値が所定の値未満のチャンクを削除対象とする。そして、コンテンツ管理部311は、削除対象となったチャンクをコンテンツ記憶装置320から削除する。その後、コンテンツ管理部311は、以上のチャンク単位での削除処理により変化したコンテンツ記憶装置320中のコンテンツの保持状態を、メタ情報記録装置321中のメタ情報に反映する。
このように、本発明の実施の形態2では、チャンク毎のマーク数、視聴開始数、視聴数に基づきユーザの関心度を推測し、この関心度が類似した範囲が同一チャンクとなるようチャンク境界を決定する。これにより、チャンク単位で実施する制御(例えば、コンテンツ記憶装置からのチャンク単位での削除、また、チャンク単位でのタイプの異なる記録装置間での入替処理)がより適切に実施することができる。また、キャッシュサーバの資源を効率的に使用することができる。その結果、配信遅延の短縮や、ストレージ容量削減、そしてより多くの端末が収容可能な高効率なコンテンツ配信システムの提供が可能となる。言い換えると、同一の制御ポリシの適用が適切となるようにチャンクの境界やサイズを決定することで、チャンク単位でより効果的な制御が実現可能となる。
<その他の発明の実施の形態>
本発明の実施の形態1又は2にかかるコンテンツ配信システムを、固定ISP(Internet Service Provider)のネットワーク又はモバイルネットワークに適用することができる。これにより、前記ネットワークの管理者は、良好なユーザ体験を維持可能しつつ、ストレージサイズ削減によりコストを抑えてのコンテンツ配信サービスをユーザに提供可能となる。
上述したように本発明の実施の形態1又は2は、端末がネットワークを介してオリジンサーバが保持するコンテンツを取得する際に、端末とオリジンサーバとの通信を仲介し、オリジンサーバが保持するコンテンツをキャッシュし、これをオリジンサーバに代わって端末に配信することで、オリジンサーバの負荷を低減すると共に、配信遅延を改善可能な技術に関に関する。特に、キャッシュサーバにおいて、キャッシュしたコンテンツをチャンクというデータ小片で管理するキャッシュサーバに関する。本発明の実施の形態1又は2は、いわば、キャッシュサーバにおけるチャンク分割位置決定方法ということもできる。
また、本発明の他の態様にかかるコンテンツ配信システムにおけるキャッシュサーバは、注目位置指定手段と、関心度計算手段と、コンテンツ管理手段と、コンテンツ分割手段と、コンテンツ記憶装置とを備えるものである。そして、注目位置指定手段により、ユーザが、コンテンツ中の注目している位置を指定可能とする。また、関心度計算手段により、前記注目している位置情報や、視聴場所と視聴回数の情報などに基づき関心度を算出とする。さらに、コンテンツ分割手段が、コンテンツ記憶装置に記録されたコンテンツをチャンクに分割する際に、前記算出された関心度に基づいて、類似した関心度となる範囲が同一チャンクとなるよう制御する。これにより、コンテンツ管理手段によるチャンク単位での制御(例えば、コンテンツ記憶装置からのチャンク単位での削除、また、チャンク単位でのタイプの異なる記録装置間での入れ替え処理)をより適切に実施することができる。また、キャッシュサーバの資源を効率的に使用することができる。その結果、配信遅延の短縮や、ストレージ容量削減、そしてより多くの端末が収容可能な高効率なコンテンツ配信システムの提供が可能となる。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記A1) 時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、
前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、
前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する
キャッシュサーバ。
(付記A2) 前記評価値は、前記複数の再生位置のそれぞれに対して、前記コンテンツを視聴した前記ユーザによる関心の度合いを含む
ことを特徴とする付記A1に記載のキャッシュサーバ。
(付記A3) 時間軸に沿って連続する複数の再生位置における前記評価値が所定の範囲内である場合に、当該再生位置同士が同一の部分データとなるように前記分割位置を決定する
ことを特徴とする付記A1又はA2に記載のキャッシュサーバ。
(付記A4) 前記評価値は、
前記ユーザにより他のユーザへ推薦すべき箇所として選択された回数、前記ユーザの前記コンテンツの視聴時に再生開始位置として選択された回数又は前記複数の再生位置が再生された回数の少なくともいずれかを用いて、前記複数の再生位置のそれぞれについて算出された値である
ことを特徴とする付記A1乃至A3のいずれか1項に記載のキャッシュサーバ。
(付記A5) 前記キャッシュサーバは、前記キャッシュ対象として決定された部分データを保持するための複数の記憶装置を備え、
前記キャッシュ対象として決定された部分データに対応する前記評価値に基づいて、当該部分データを前記複数の記憶装置のうちいずれに格納するかを選択する
ことを特徴とする付記A1乃至A4のいずれか1項に記載のキャッシュサーバ。
(付記A6) 時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、
前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、
前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する
コンテンツ配信方法。
(付記A7) 前記複数の再生位置のそれぞれに対して、前記コンテンツを視聴した前記ユーザによる関心の度合いを用いて前記評価値を算出し、
前記算出された評価値に基づいて、前記コンテンツの分割位置を決定する
ことを特徴とする付記A6に記載のコンテンツ配信方法。
(付記A8) 時間軸に沿って連続する複数の再生位置における前記評価値が所定の範囲内である場合に、当該再生位置同士が同一の部分データとなるように前記分割位置を決定する
ことを特徴とする付記A6又はA7に記載のコンテンツ配信方法。
(付記A9) 前記ユーザにより他のユーザへ推薦すべき箇所として選択された回数、前記ユーザの前記コンテンツの視聴時に再生開始位置として選択された回数又は前記複数の再生位置が再生された回数の少なくともいずれかを用いて、前記複数の再生位置のそれぞれにおける前記評価値を算出し、
前記算出された評価値に基づいて、前記コンテンツの分割位置を決定する
ことを特徴とする付記A6乃至A8のいずれか1項に記載のコンテンツ配信方法。
(付記A10) 前記キャッシュ対象として決定された部分データに対応する前記評価値に基づいて、当該部分データを複数の記憶装置のうちいずれに格納するかを選択する
ことを特徴とする付記A6乃至A9のいずれか1項に記載のコンテンツ配信方法。
(付記A11) 時間軸に沿って再生されるコンテンツを管理するコンテンツサーバと、
前記コンテンツの配信要求を送信する端末と、
前記配信要求に応じて前記コンテンツサーバから取得し、前記端末へ配信した前記コンテンツの一部をキャッシュとして保持するキャッシュサーバと、を備え、
前記キャッシュサーバは、
前記コンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、
前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、
前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する
コンテンツ配信システム。
(付記A12) 前記評価値は、前記複数の再生位置のそれぞれに対して、前記コンテンツを視聴した前記ユーザによる関心の度合いを含む
ことを特徴とする付記A11に記載のコンテンツ配信システム。
(付記A13) 前記キャッシュサーバは、
時間軸に沿って連続する複数の再生位置における前記評価値が所定の範囲内である場合に、当該再生位置同士が同一の部分データとなるように前記分割位置を決定する
ことを特徴とする付記A11又はA12に記載のコンテンツ配信システム。
(付記A14) 前記評価値は、
前記ユーザにより他のユーザへ推薦すべき箇所として選択された回数、前記ユーザの前記コンテンツの視聴時に再生開始位置として選択された回数又は前記複数の再生位置が再生された回数の少なくともいずれかを用いて、前記複数の再生位置のそれぞれについて算出された値である
ことを特徴とする付記A11乃至A13のいずれか1項に記載のコンテンツ配信システム。
(付記A15) 前記キャッシュサーバは、
前記キャッシュ対象として決定された部分データを保持するための複数の記憶装置を備え、
前記キャッシュ対象として決定された部分データに対応する前記評価値に基づいて、当該部分データを前記複数の記憶装置のうちいずれに格納するかを選択する
ことを特徴とする付記A11乃至A14のいずれか1項に記載のコンテンツ配信システム。
(付記A16) 時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定する分割位置決定処理と、
前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割する分割処理と、
前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定するキャッシュ対象決定処理と、
をコンピュータに実行させるコンテンツ配信プログラム。
(付記A17) 前記分割位置決定処理は、
時間軸に沿って連続する複数の再生位置における前記評価値が所定の範囲内である場合に、当該再生位置同士が同一の部分データとなるように前記分割位置を決定する
ことを特徴とする付記A16に記載のコンテンツ配信プログラム。
(付記A18) 前記複数の再生位置のそれぞれに対して、前記コンテンツを視聴した前記ユーザによる関心の度合いを用いて前記評価値を算出する評価値算出処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記分割位置決定処理は、
前記算出された評価値に基づいて、前記コンテンツの分割位置を決定する
ことを特徴とする付記A16又はA17に記載のコンテンツ配信プログラム。
(付記A19) 前記評価値算出処理は、
前記ユーザにより他のユーザへ推薦すべき箇所として選択された回数、前記ユーザの前記コンテンツの視聴時に再生開始位置として選択された回数又は前記複数の再生位置が再生された回数の少なくともいずれかを用いて、前記複数の再生位置のそれぞれにおける前記評価値を算出する
ことを特徴とする付記A18に記載のコンテンツ配信プログラム。
(付記A20) 前記キャッシュ対象として決定された部分データに対応する前記評価値に基づいて、当該部分データを複数の記憶装置のうちいずれに格納するかを選択する選択処理をさらに前記コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記A16乃至A19のいずれか1項に記載のコンテンツ配信プログラム。
(付記B1) 端末が要求したコンテンツを、オリジンサーバに代わってキャッシュサーバから前記端末に配信するコンテンツ配信システムで、さらに、前記キャッシュサーバは、コンテンツをより小さいサイズのデータ小片に分割し、かつデータ小片単位で記録、あるいは削除、あるいは移動、あるいは複製を実施するコンテンツ配信サーバシステムであり、
前記コンテンツの所定の区間単位で得られた、ユーザの関心の度合いを示す関心度により、前記データ小片に分割する際の分割位置を決定することを特徴とするコンテンツ配信システム。
(付記B2) 付記B1記載のコンテンツ配信システムであって、前記関心度は、
・複数の端末により指定された位置およびその数、
・視聴開始位置およびその数、
・視聴位置およびその数
の少なくとも1つにより算出することを特徴とするコンテンツ配信システム。
(付記B3) 付記B1記載のコンテンツ配信システムであって、前記関心度を1つないしは複数の所定の閾値と比較することで、複数のグループに分類し、前記分類されたグループの境界を前記データ小片に分割する際の分割位置とすることを特徴とするコンテンツ配信システム。
(付記B4) 端末が要求したコンテンツを、オリジンサーバに代わってキャッシュサーバから前記端末に配信するコンテンツ配信方法で、さらに、前記キャッシュサーバは、コンテンツをより小さいサイズのデータ小片に分割し、かつデータ小片単位で記録、あるいは削除、あるいは移動、あるいは複製を実施するコンテンツ配信サーバ方法であり、
前記コンテンツの所定の区間単位で得られた、ユーザの関心の度合いを示す関心度により、前記データ小片に分割する際の分割位置を決定することを特徴とするコンテンツ配信方法。
(付記B5) 付記B4記載のコンテンツ配信方法であって、前記関心度は、
・複数の端末により指定された位置およびその数、
・視聴開始位置およびその数、
・視聴位置およびその数
の少なくとも1つにより算出することを特徴とするコンテンツ配信方法。
(付記B6) 付記B4記載のコンテンツ配信方法であって、前記関心度を1つないしは複数の所定の閾値と比較することで、複数のグループに分類し、前記分類されたグループの境界を前記データ小片に分割する際の分割位置とすることを特徴とするコンテンツ配信方法。
(付記B7) 端末が要求したコンテンツを、オリジンサーバに代わって前記端末に配信するキャッシュサーバで、さらに、前記キャッシュサーバは、コンテンツをより小さいサイズのデータ小片に分割し、かつデータ小片単位で記録、あるいは削除、あるいは移動、あるいは複製を実施するキャッシュサーバであり、
前記コンテンツの所定の区間単位で得られた、ユーザの関心の度合いを示す関心度により、前記データ小片に分割する際の分割位置を決定することを特徴とするキャッシュサーバ。
(付記B8) 付記B7記載のキャッシュサーバであって、前記関心度は、
・複数の端末により指定された位置およびその数、
・視聴開始位置およびその数、
・視聴位置およびその数
の少なくとも1つにより算出することを特徴とするキャッシュサーバ。
(付記B9) 付記B7記載のキャッシュサーバであって、前記関心度を1つないしは複数の所定の閾値と比較することで、複数のグループに分類し、前記分類されたグループの境界を前記データ小片に分割する際の分割位置とすることを特徴とするキャッシュサーバ。
1 コンテンツ配信システム
10 コンテンツサーバ
101 コンテンツ
20 キャッシュサーバ
201 部分データ
30 端末
2 コンテンツ配信システム
100 端末
200 オリジンサーバ
300 キャッシュサーバ
301 CPU
302 RAM
303 ROM
304 通信部
305a HDD
305b SSD
306 コンテンツ配信プログラム
307a チャンク
307b チャンク
308 メタ情報
310 コンテンツ配信部
311 コンテンツ管理部
312 注目位置指定部
313 関心度計算部
314 コンテンツ分割部
320 コンテンツ記録装置
320a 記録装置
320b 記録装置
321 メタ情報記録装置
400 ネットワーク
501 コンテンツ要求
502 コンテンツ
503 コンテンツ
9 コンテンツ配信システム
900 キャッシュサーバ
d1 分割位置
d2 分割位置
d3 分割位置
d4 分割位置
d5 分割位置
d6 分割位置
d7 分割位置
d8 分割位置
d9 分割位置

Claims (10)

  1. 時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、
    前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、
    前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する
    キャッシュサーバ。
  2. 前記評価値は、前記複数の再生位置のそれぞれに対して、前記コンテンツを視聴した前記ユーザによる関心の度合いを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のキャッシュサーバ。
  3. 時間軸に沿って連続する複数の再生位置における前記評価値が所定の範囲内である場合に、当該再生位置同士が同一の部分データとなるように前記分割位置を決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のキャッシュサーバ。
  4. 前記評価値は、
    前記ユーザにより他のユーザへ推薦すべき箇所として選択された回数、前記ユーザの前記コンテンツの視聴時に再生開始位置として選択された回数又は前記複数の再生位置が再生された回数の少なくともいずれかを用いて、前記複数の再生位置のそれぞれについて算出された値である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキャッシュサーバ。
  5. 前記キャッシュサーバは、前記キャッシュ対象として決定された部分データを保持するための複数の記憶装置を備え、
    前記キャッシュ対象として決定された部分データに対応する前記評価値に基づいて、当該部分データを前記複数の記憶装置のうちいずれに格納するかを選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のキャッシュサーバ。
  6. 時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、
    前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、
    前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する
    コンテンツ配信方法。
  7. 前記複数の再生位置のそれぞれに対して、前記コンテンツを視聴した前記ユーザによる関心の度合いを用いて前記評価値を算出し、
    前記算出された評価値に基づいて、前記コンテンツの分割位置を決定する
    ことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信方法。
  8. 時間軸に沿って連続する複数の再生位置における前記評価値が所定の範囲内である場合に、当該再生位置同士が同一の部分データとなるように前記分割位置を決定する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のコンテンツ配信方法。
  9. 時間軸に沿って再生されるコンテンツを管理するコンテンツサーバと、
    前記コンテンツの配信要求を送信する端末と、
    前記配信要求に応じて前記コンテンツサーバから取得し、前記端末へ配信した前記コンテンツの一部をキャッシュとして保持するキャッシュサーバと、を備え、
    前記キャッシュサーバは、
    前記コンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定し、
    前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割し、
    前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定する
    コンテンツ配信システム。
  10. 時間軸に沿って再生されるコンテンツ内の複数の再生位置に対するユーザによる評価値に基づいて、当該コンテンツの分割位置を決定する分割位置決定処理と、
    前記分割位置に基づいて前記コンテンツから複数の部分データに分割する分割処理と、
    前記分割された各部分データに対応する前記評価値に基づいてキャッシュ対象となる部分データを決定するキャッシュ対象決定処理と、
    をコンピュータに実行させるコンテンツ配信プログラム。
JP2011182336A 2011-08-24 2011-08-24 キャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラム Pending JP2013045274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011182336A JP2013045274A (ja) 2011-08-24 2011-08-24 キャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011182336A JP2013045274A (ja) 2011-08-24 2011-08-24 キャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013045274A true JP2013045274A (ja) 2013-03-04

Family

ID=48009136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011182336A Pending JP2013045274A (ja) 2011-08-24 2011-08-24 キャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013045274A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024779A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社東芝 情報処理装置、データアクセス方法およびプログラム
JP7393691B2 (ja) 2020-06-12 2023-12-07 株式会社Mixi 情報処理装置,情報処理装置の制御方法及び制御プログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000339279A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像分散キャッシュ装置、及び映像収集再生装置
JP2006157687A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 視聴者間コミュニケーション方法及び装置及びプログラム
WO2009088007A1 (ja) * 2008-01-11 2009-07-16 Nec Corporation コンテンツ管理装置、コンテンツ管理システム、コンテンツ管理方法およびプログラム
JP2010191774A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Nec Corp コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置及びコンテンツ配信方法ならびにそのプログラム、データストレージ装置とその処理方法およびプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000339279A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像分散キャッシュ装置、及び映像収集再生装置
JP2006157687A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 視聴者間コミュニケーション方法及び装置及びプログラム
WO2009088007A1 (ja) * 2008-01-11 2009-07-16 Nec Corporation コンテンツ管理装置、コンテンツ管理システム、コンテンツ管理方法およびプログラム
JP2010191774A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Nec Corp コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置及びコンテンツ配信方法ならびにそのプログラム、データストレージ装置とその処理方法およびプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024779A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社東芝 情報処理装置、データアクセス方法およびプログラム
JP7393691B2 (ja) 2020-06-12 2023-12-07 株式会社Mixi 情報処理装置,情報処理装置の制御方法及び制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9621928B2 (en) Streaming playback and dynamic ad insertion
US8463876B2 (en) Partial object distribution in content delivery network
EP2359536B1 (en) Adaptive network content delivery system
JP5408257B2 (ja) コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信プログラム
CA2841216C (en) Modular storage server architecture with dynamic data management
US8392615B2 (en) Dynamic variable rate media delivery system
US20100235438A1 (en) Variable Rate Media Delivery System
JP6478980B2 (ja) キャッシュベースのコンテンツ配信のためのシステム及び方法
US11496809B2 (en) Video file storage prediction process for caches in video servers
US20100106683A1 (en) Computer system and replication method for the computer system
EP2556481A1 (en) Partial object distribution in content delivery network
AU2011203246A1 (en) Content processing between locations workflow in content delivery networks
JP5699619B2 (ja) キャッシュ装置、データ管理方法、プログラム、及びキャッシュシステム
JP2013045274A (ja) キャッシュサーバ、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信プログラム
KR101169041B1 (ko) 캐시서버 및 멀티미디어 컨텐츠 제공 방법
JP2013045273A (ja) キャッシュサーバ、キャッシュ対象決定方法、コンテンツ配信システム及びキャッシュ対象決定プログラム
JP3999004B2 (ja) コンテンツ管理方法
WO2009088007A1 (ja) コンテンツ管理装置、コンテンツ管理システム、コンテンツ管理方法およびプログラム
JP5560545B2 (ja) 配信システム、ならびに配信方法
KR20080078172A (ko) 프록시 서버에서 스트리밍 서비스를 제공하기 위한 캐시교체 장치 및 그 방법
KR101990298B1 (ko) 컨텐츠 확장자에 따라 컨텐츠를 관리하는 컨텐츠 기반 네트워크의 라우터
JP6721879B2 (ja) ネットワークシステム、ノード装置、キャッシュ方法及びキャッシュプログラム
WO2013102962A1 (ja) キャッシュ装置、キャッシュ置換方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体
JP4035683B2 (ja) Wwwプロキシ装置
EP3062210B1 (en) Method and server for the storage of multimedia content and its delivery in adaptive streaming systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150901