JPH0980465A - 液晶を用いた空間光変調素子及びその製造方法と、該空間光変調素子を用いた透写型表示装置 - Google Patents

液晶を用いた空間光変調素子及びその製造方法と、該空間光変調素子を用いた透写型表示装置

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JPH0980465A
JPH0980465A JP7259580A JP25958095A JPH0980465A JP H0980465 A JPH0980465 A JP H0980465A JP 7259580 A JP7259580 A JP 7259580A JP 25958095 A JP25958095 A JP 25958095A JP H0980465 A JPH0980465 A JP H0980465A
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metal
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Shigeki Kondo
茂樹 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像度で階調表示に優れた、液晶を用いた
空間光変調素子を提供する。 【解決手段】 透明導電膜を有する第1の透明絶縁基板
と、透明導電膜102、光導電層103、表示画素に対
応して分割された金属ミラー105を有する第2の透明
絶縁基板101との間に、液晶を挟持した構成を有する
空間光変調素子において、金属ミラー部分の光導電層1
03aが非晶質シリコンからなり、金属ミラー間の間隙
部分の光導電層103bが多結晶シリコンからなること
を特徴とする。 【効果】 特別な遮光膜を形成すること無しに、隣接ビ
ット間のクロストークを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶を用いた空間
光変調素子及び、その光画像増幅機能を利用した透写型
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン画像に代表される高精細画
像システムを実現する上で、臨場感溢れる大画面は必要
不可欠である。CRTで代表される従来の直視型ディス
プレイでは、大画面化に物理的な制約が有り、拡大透写
するプロジェクション方式に期待が寄せられている。
【0003】一方、空間光変調素子(SLM;Spat
ial Light Modulator)は、基本的
に、書き込み光と読み出し光の2つの独立した光源から
の光情報を同時に処理することができるため、この2つ
の光の性質を変えることにより、インコヒーレント光−
コヒーレント光変換、波長変換、光画像増幅など多くの
機能を2次元で実行できる。このため、ディスプレイ、
光情報処理、光通信の分野で幅広い応用が期待されてい
る。特に、SLMの光画像増幅機能を利用した透写型デ
ィスプレイは、小型の高精細画像を大画面に拡大、表示
できる可能性が有り、研究・開発が盛んに行われている
(例えば、SID 90 DIGEST,p.327、
SID 91 DIGEST,p.250、フラットパ
ネルディスプレイ1994,p.186,日経マグロフ
ィル社刊、等)。
【0004】従来の透写型ディスプレイに用いられてき
たSLMデバイスの基本構成を図6に示す。
【0005】このSLMは、2枚のガラス基板601に
挟まれた数層の薄膜から構成されている。薄膜層は、光
導電層603と、光吸収層604、誘電体ミラー60
5、液晶層606からなる。これらの外側を透明電極6
02で挟み、両電極間に交流電圧607を印加する。光
吸収層604は、基本構成としては不要だが、強い読み
出し光を使用する場合に、誘電体ミラー605で反射し
きれなかった光(誘電体ミラーを構成する膜の種類や層
数にもよるが、入射光の1%未満であろう)が、高感度
な光導電層に影響を与えないようにするために形成され
る。
【0006】このような構成のSLMデバイスを等価回
路で表すと図7のようになる。上述の各薄膜層は、それ
ぞれが抵抗成分と容量成分の並列構成で表すことができ
る。そして、それらの並列構成が薄膜の構成順に直列に
並んだ構成として考えることができる。ここで、60
3’,603”は光導電層の抵抗成分と容量成分、同様
に604’,604”は光吸収層のそれぞれの成分、6
05’,605”は誘電体ミラーのそれぞれの成分、6
06’,606”は液晶層のそれぞれの成分である。そ
れぞれの成分の大きさは、構成する物質により異なる
が、少なくとも、光吸収層の抵抗成分604’、誘電体
ミラーの抵抗成分605’、液晶層の抵抗成分606’
は絶縁体特性として扱って差し支えない。
【0007】上記SLMデバイスの基本動作を図6,図
7をもとに説明する。書き込み光608の強弱により、
光導電層603のインピーダンスが光電変換により変化
する。その結果、液晶層606の両端にかかる電圧が変
化し、液晶層の光学状態を変化させる。こうした状態
で、読み出し光609を照射すると、液晶層の光学状態
に応じた光が誘電体ミラー605で反射され、出射光6
10としてスクリーンなどに投影される。すなわち、書
き込み光608が光導電層603に照射されない状態で
は、光導電層603の抵抗成分603’は十分高抵抗で
あり、その結果、図7に示した等価回路図からも明らか
なように、各薄膜層の容量成分(603”,604”,
605”,606”)の容量分割により、液晶層606
にかかる電圧がほぼ決定される。一方、光導電層603
に書き込み光608が照射されると、その部分で光電流
が発生し、実効的に抵抗成分603’の大きさが小さく
なったことと等価になり、書き込み光が照射されなかっ
た状態に比べ、液晶層606にかかる電圧が変化する。
【0008】上述のような構成では、以下の問題点が有
った。
【0009】すなわち、液晶層にかかる電圧は、光導電
層のインピーダンス変化によって制御されるが、その電
圧変化範囲は、図7に示した等価回路図からも明らかな
ように、SLMを構成している薄膜層の抵抗及び容量の
比によって決定される。この中で抵抗値については、先
述したように、液晶層、光吸収層、誘電体ミラーはほぼ
絶縁体として扱ってよい。また、光導電層については、
書き込み光が照射されていないときは、ほぼ絶縁体とし
て扱ってよく、また、書き込み光が照射されているとき
は、光電流が流れるため、実質的に或る抵抗体として扱
うことができる。
【0010】周知の通り、液晶を用いてその光学状態を
アナログ的に変化させようとした場合、液晶層にはある
程度以上の電圧を加える必要がある。図11に、アクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置に広く用いられているT
N(Twisted Nematic)液晶の電圧−透
過率(V−T)曲線を示す(交流電圧の場合には、横軸
はVrmsで表される)。液晶層には、その光学状態が
初期状態から変化し始める電圧(光学的閾値電圧、図1
1中のVt)以上の電圧を印加する必要がある。また、
表示特性(コントラスト比、階調数など)を上げるた
め、ある程度高い電圧(図11中のVmax)までの信
号電圧を液晶層に加える。このVmax−Vtの電圧振
幅範囲は、信号の中心電圧に対して正負それぞれ通常4
〜5[V]程度(高分子分散型液晶を用いた場合は、同
程度か、さらに1〜2[V]程度振幅は大きくなる)で
ある。このような駆動に対する考え方は、読み出し光の
光変調に液晶層を用いるSLMデバイスにおいても同じ
である。
【0011】例えば、光導電層として、a−Si:H
(ε;10、膜厚T;2.0μm、ρs;2E7〜2E
3Ω/cm2 )、光吸収層として、CdTe(ε;1
0、T;3.0μm、ρs;3.5E7Ω/cm2 )、
誘電体ミラーとして、SiO2 /HfO2 (n;1.4
6/n;2.08、ε;4/ε;8、T;0.1μm×
10Layers/T;0.1μm×11Layer
s、ρs;2.2E8Ω/cm2 )、液晶層として、
ε;10、T;4.0μm、ρs;5E11Ω/cm2
の材料を仮定する。このような層構成のSLMデバイス
において、液晶層にかかる電圧を考えてみる。
【0012】図12に、a−Si:H層に書き込み光が
照射されることによってその抵抗が変化することを想定
した場合、液晶層にどの程度の電圧が印加されるかをシ
ミュレーションした結果を示す。グラフの横軸は、a−
Si:H層の抵抗、縦軸は、液晶層にかかる電圧であ
る。図中の点線が、上記の仮定に基づいた層構成で構成
されたSLMデバイスについてのシミュレーション結果
である。この計算では、SLMデバイス全体にかけてい
る交流信号の振幅を10[V]とした。
【0013】図12から明らかなように、上記の層構成
では、液晶層にかかる電圧は、約1[V]程度(交流信
号の振幅に比例する)しかなく、この電圧範囲内で表示
特性を出せる液晶のモードを用いる必要がある。仮にこ
の程度の電圧範囲で表示特性が出せる液晶モードが存在
するとしても(実際に、このような条件下でSLMデバ
イスが作られている例はある。フラットパネルディスプ
レイ、1994、p.186〜)、このような狭い電圧
範囲で多階調表示を行う必要があり、周辺のシステム設
計が非常に難しくなることは容易に想像がつく(1
[V]で64階調表現をしようとした場合、1階調当り
16[mV]で制御する必要がある)。
【0014】このような問題点を回避するためには、図
7の等価回路から明らかなように、光導電層の容量を非
常に小さくするか(膜厚を厚くする)、液晶層の容量を
大きくする(膜厚を薄くする)必要がある。このため、
光導電層をBSO結晶で構成した例がある(SID 9
1 DIGEST p.250)。この光導電層は、単
結晶であるため、膜厚が非常に厚く(〜250μm)、
上記の条件を満足するものである。しかしながら、単結
晶であるが故に、a−Si:Hのように大面積に薄膜を
形成することが困難であり、横方向の抵抗が無視でき
ず、その結果解像度が出にくくなる、バンドギャップが
大きいため書き込み光は単波長光に限定され、キャリア
の動作速度も遅いという問題点が有った。
【0015】光導電層にa−Si:Hのような薄膜を用
いて、なおかつ、液晶層に電圧がよりかかる構成とし
て、図8に示すような構成が考えられている。
【0016】図6の構成と比較して、誘電体ミラーの代
わりに、金属ミラー805を用いたのが特徴である。金
属ミラーを用いた場合、誘電体ミラーを用いた場合に対
して、ミラーを各画素に対応して分割形成する必要が生
ずるが、TFT(Thin−Film−Transis
tor)と反射電極との組み合わせに対しては、製造工
程は非常に簡単であり(基本的に、パターニング工程は
1回で済み、マスク合わせも必要なく、また、成膜工程
も少ないのでゴミ等による歩留り低下の心配もない)、
また、液晶にとって非常に大きな問題である基板段差も
TFTが無い分小さくてすみ、その結果、非常に高密度
の画素を形成できる可能性がある。また、誘電体ミラー
は、高屈折率及び低屈折率の誘電体材料を何層にも積層
した多層干渉膜で構成されている。このため、製造工程
が多くなり、また、広い波長領域にわたって高い反射率
を維持するために多数の積層が必要になる。その点、金
属ミラーは、波長に関係なく全ての光を高い反射率で反
射できる。
【0017】このような構成にすることによって、等価
回路としては、図9に示したように、光導電層と液晶層
との2層だけの直列構造となる。この構成で、先述した
ような材料からなる光導電層と液晶層との組み合わせ
で、液晶層に実際にどの程度電圧が印加できるかをシミ
ュレーションした。その結果を図12に実線で示した。
【0018】図12から明らかなように、図8の構成を
とることで、SLMデバイスに外部から同じ振幅の交流
電界を加えた場合、液晶層に加わる電圧は、〜3.5
[V]になり、図6の構成にした場合の3.5倍の電圧
が加わることがわかる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8の
構成をとった場合、以下のような問題が発生する。
【0020】図10を用いて図8の構成をとった場合の
問題点を説明する。図6の構成のように誘電体ミラーを
用いる場合には横方向の電荷のリークは無いが、図8の
構成をとる限り、先述したように金属ミラー805を分
割形成しなければならない。この結果、金属ミラー間に
隙間ができる。この隙間は、金属ミラーを形成する工程
(例えば、ホトリソグラフ工程)の精度によって決定さ
れるが、せいぜい1〜2μm程度である(金属ミラーの
大きさは、基板の大きさと画素数にもよる。例えば、対
角3インチの基板に1500H ×1000V の画素を形
成すると1画素当り約20μm角程度の大きさにな
る)。
【0021】このような構成で読み出し光が照射される
と、金属ミラー805上に照射された光は図中911で
示したように出射側にきれいに反射されるが、隙間の部
分に照射された光912はそのまま光導電層603に入
射する(図中920)。その結果、隙間の部分の光導電
層の抵抗が低下し、隣接ビット間の信号のクロストーク
を引き起こす。この状態のままで絵を表示すると解像感
の無いぼやけた絵になってしまう。
【0022】従って、金属ミラー間の隙間の部分を何ら
かの層で遮光してやればよい。しかしながら、例えば図
13に示すように、隙間の部分にのみ遮光物質921を
埋め込むような構成では、そのために新たな絶縁層92
2が必要になり、金属ミラーにしたことによって層数を
減らした意味合いが薄くなる。また、金属ミラー805
のエッジ部分でどうしても新たな段差923が生じてし
まい、その部分で読み出し光に乱れが生じてしまう等の
問題がある。
【0023】上述したように、金属ミラーを用いたSL
Mデバイスは、層構成が少なくて済み、その結果、外部
から加える交流バイアスが液晶層にかかり易くなり、表
示に必要な電圧のS/Nが十分とれるようになる。その
ため、液晶のモードとしても従来用いられてきたような
TNモードや高分子分散モードの液晶が使えるようにな
る、階調表現のためのシステム構成が簡単になる、とい
った利点がある。その一方で、どうしても金属ミラー間
に物理的な隙間が生じ、その部分に光漏れがあるため、
解像感の無い表示になってしまう、その部分の遮光をす
れば金属ミラーを用いた利点が薄らぐ、という問題点が
あった。
【0024】本発明の目的は、光反射層として金属ミラ
ーを用いたSLMデバイスの上記利点を活かしつつ、上
記問題点を解決することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明者は、図8に示し
た基本構成のままで、金属ミラー間の光漏れ対策が可能
な手段を見い出し、本発明に至ったものである。
【0026】すなわち、本発明の第一は、透明導電膜を
有する第1の透明絶縁基板と、透明導電膜、光導電層、
金属ミラーが順次積層された積層体を有する第2の透明
絶縁基板との間に、液晶を挟持した構成を有する空間光
変調素子において、前記金属ミラーは表示画素に対応し
て分割されており、かつ、該金属ミラー部分の前記光導
電層と該金属ミラー間の間隙部分の前記光導電層との膜
組成が異なることを特徴とする空間光変調素子にある。
【0027】上記本発明第一は、さらにその特徴とし
て、「前記金属ミラー部分の前記光導電層が非晶質シリ
コンからなり、前記金属ミラー間の間隙部分の前記光導
電層が多結晶シリコンからなる」こと、「前記金属ミラ
ー部分の前記光導電層が水素を含んだ非晶質シリコンか
らなり、前記金属ミラー間の間隙部分の前記光導電層が
水素をほとんど含まない非晶質シリコンからなる」こ
と、「前記金属ミラー部分の前記光導電層と、前記金属
ミラー間の間隙部分の前記光導電層とは、互いに膜の密
度が異なる非晶質シリコンからなる」こと、をも含む。
【0028】また、本発明の第二は、透明導電膜を有す
る第1の透明絶縁基板と、透明導電膜、光導電層、金属
ミラーが順次積層された積層体を有する第2の透明絶縁
基板との間に、液晶を挟持した構成を有する空間光変調
素子の製造方法において、前記第2の透明絶縁基板の製
造工程が、金属ミラーを分割形成する工程と、該金属ミ
ラー側からエネルギービームを照射する工程とを有する
ことを特徴とする空間光変調素子の製造方法にある。
【0029】上記本発明第二は、さらにその特徴とし
て、「前記エネルギービームを照射する工程が、前記金
属ミラー間の間隙部分の前記光導電層として形成した非
晶質シリコンを多結晶化する工程を含む」こと、「前記
エネルギービームを照射する工程が、前記金属ミラー間
の間隙部分の前記光導電層として形成した非晶質シリコ
ン中に含まれる水素の含有量を低下させる工程を含む」
こと、をも含む。
【0030】更に、本発明の第三は、上記本発明第一の
空間光変調素子と、前記第1及び第2の透明絶縁基板上
の前記透明導電膜間に電圧を加える信号源と、前記光導
電層に書き込み光を照射する書き込み光源と、前記第1
の透明絶縁基板側から読み出し光を照射する読み出し光
源と、前記液晶層及び前記金属ミラーを介して変調され
た該読み出し光を表示するための表示用光学系とを有す
ることを特徴とする透写型表示装置にある。
【0031】本発明によれば、光反射層である金属ミラ
ー部分と金属ミラー間の間隙部分の光導電層との膜組成
を異ならせ、金属ミラー間の間隙部分の光導電層の光照
射時の抵抗値を、金属ミラー部分の光導電層の光照射時
の抵抗値よりも大きくなるようにすることにより、特別
な遮光膜を形成すること無しに、隣接ビット間のクロス
トークを防止できるものである。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明における、前記金属ミラー
部分と金属ミラー間の間隙部分の光導電層との膜組成を
異ならせる手法について以下に説明する。
【0033】周知の通り、水素をその膜中に含んだ非晶
質シリコン(a−Si:H)は、その特異な構造(シリ
コン原子の未結合手を水素原子が終端している)によ
り、光を照射しない場合膜中を流れる電流(暗電流)は
非常に小さく、光を照射した場合に流れる電流(光電
流)は非常に大きい特徴がある。そのS/N比は、膜の
成膜条件や照射される光の強さなどにより変わるが、通
常3〜4桁以上とれる。このとき、光電流の大きさに関
る因子として、膜中の水素濃度がある。膜中の水素濃度
がある範囲の場合に光電流は非常に大きくとれるが、膜
中の水素濃度が非常に少ないか、あるいは、全く無い場
合、光電流は殆ど観察されない。膜中の水素濃度は、成
膜条件で制御できるが、予め膜中に取り込まれている水
素は、熱や紫外線等のエネルギービームを照射すること
によっても減少させることができる。また、水素量その
ものは殆ど変化しなくても、光を当て続けることで水素
原子の結合状態が変化し光電流が殆ど得られなくなる状
態を作り出すことができる。
【0034】また、さらに、熱やエネルギービームの照
射条件によっては、膜中の水素が爆発的に抜けて、膜の
緻密さがなくなり、ぼそぼその膜になる場合がある。こ
のような膜には、もはや、光電流特性を持たせることは
できなくなる。照射条件をさらに制御することで、照射
領域の非晶質シリコン層のみを溶融し、その部分を再度
固化させることによって、固相成長により多結晶シリコ
ン層にすることができる。多結晶シリコンは、結晶粒界
に非常に多くの未結合手が存在し、その結果光照射によ
って結晶粒内で発生したキャリアがすぐトラップされる
ため、光電流は殆ど観察されない。
【0035】上記の現象を応用して、金属ミラー部分と
金属ミラー間の間隙部分の光導電層との膜組成を異なら
せることができる。即ち、金属ミラー側からエネルギー
ビームを照射することにより、金属ミラーにセルフアラ
イン的に該金属ミラーの下層の光導電層の膜組成を変化
させることができる。
【0036】上記エネルギービームとしては、例えばエ
キシマレーザー等を用いることができ、基本的にはある
波長を持ったビームにより光導電膜にエネルギー(熱)
を与えることができるものであれば、特に限定されな
い。
【0037】本発明に係る液晶としては、一般的なTN
モードや高分子分散モードの他にも、強誘電液晶やゲス
ト−ホストモードの液晶等を用いることができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0039】[実施例1]図1に、本実施例によるSL
Mデバイスの作成フローを示した。尚、図1では、図8
に示した構造のうち、光導電層が形成された基板側の一
部のみを示しており、対向基板、液晶層及び外部信号源
等は省略している。
【0040】先ず、本実施例のSLMデバイスの作成方
法について説明する。
【0041】1)対角3インチのガラス基板101上
に、スパッタリング法により透明導電膜として膜厚15
00ÅのITO(Indium−Tin−Oxide)
膜102を成膜した後、プラズマCVD法により光導電
層として膜厚2μmのa−Si:H膜103を成膜し
た。a−Si:H膜の成膜条件は、以下の通りである。
【0042】 SiH4 /H2 ;200sccm/750sccm Power ;90W Sub.Temp.;250℃
【0043】次に、同じくスパッタリング法により金属
ミラーとなる膜厚2000ÅのAl(アルミニウム)膜
105を成膜した後、ホトレジスト111を塗布し、パ
ターニングした。(図1(a))。
【0044】2)パターニングしたホトレジストをマス
クにAl膜105をパターニングした。これにより、一
辺が38μmの正方形で、隣接ミラーとの間隙幅が2μ
mのAlミラーを多数形成した。続いて、ホトレジスト
膜を除去した後、基板全体に、Al膜105側からAr
Fエキシマレーザーを照射した(図1(b))。ArF
エキシマレーザーの照射条件は、以下の通りである。
【0045】 Laser Power;100mJ/cm2 Sub.Temp. ;25℃ 走査条件 ;3×3mm幅
【0046】3)エキシマレーザーを照射した際、Al
ミラーが存在するところはそのまま反射され下地のa−
Si:H層103aには何ら影響は無いが、Alミラー
の存在しないところは、そのままエキシマレーザーが照
射され、膜中の水素が離脱し、水素濃度が著しく減少し
た。すなわち、Alミラーにセルフアライン的に水素濃
度が減少した領域103bが形成された(図1
(c))。その結果、a−Si:H層103aの膜中の
水素濃度は15wt%、領域103bの膜中の水素濃度
は、Alミラー側の表面から5000Å程度の深さまで
3.0wt%、それ以降ではAlミラーが存在している
ところの濃度と同程度となった。
【0047】以上のような層構成を有する基板に対し、
最大強度100luxのCRT(cathode Ra
y Tube)を書き込み光源として、基板101側か
ら書き込み光を照射してAlミラーの存在する部分と存
在しない部分の膜の垂直方向の抵抗値を測定したとこ
ろ、Alミラーが存在する領域103aの抵抗値は、1
E11Ω・cmオーダー(暗抵抗)から1E7Ω・cm
オーダー(光照射時)まで変化したのに対し、Alミラ
ーが存在しない領域103bの抵抗値は、領域103a
の暗抵抗値と同程度のオーダーのままであり、領域10
3bがAlミラー間の遮光領域として十分作用している
ことが分かった。
【0048】上記層構成を有する基板と、ガラス基板上
にスパッタリング法により透明導電膜として膜厚150
0ÅのITO膜を成膜した別の基板との間に、45度ツ
イストネマチックモードの液晶を挟み、SLMデバイス
を構成した。
【0049】上記SLMデバイスを用いて、図2に示し
たプロジェクションシステムを作成し、スクリーンに拡
大投影することで本発明の効果を確認した。
【0050】システムは、書き込み光源としてのCRT
1、上記構成のSLMデバイス2、読み出し光源として
の1.5kW短アーク長キセノンランプ4(強度;10
0000lux)、リフレクター5、偏光ビームスプリ
ッター3、透写光学レンズ6、スクリーン7より成って
おり、スクリーン上に対角40インチに拡大して本発明
の効果を確認した。
【0051】本実施例により作成したSLMデバイスを
用いた場合、水平方向の解像度は約1400TV本であ
り、高品位の画像表示装置としての性能を確認した。一
方、Alミラーの無い部分に何も処理をしていないもの
は、同じミラー数でありながら殆ど解像しなかった。
【0052】また、図6で示した構成の同一サイズのS
LMデバイスを用いた場合は、解像度に限っては本実施
例の構成とほぼ同じであったが、表示階調数が少なく淡
い感じ(ノーマリーホワイトモード表示)の画像になっ
てしまった。
【0053】また、表示画面の明るさについては、本実
施例では図6の構成の約90%の明るさが確保され、実
用上はほとんど気にならないレベルと考えられる。この
明るさは、Alミラーの画素領域ピッチに占める面積比
率とよく一致している。
【0054】[実施例2]図3に、本実施例によるSL
Mデバイスの作成フローを示した。尚、図3では、図8
に示した構造のうち、光導電層が形成された基板側の一
部のみを示しており、対向基板、液晶層及び外部信号源
等は省略している。
【0055】先ず、本実施例のSLMデバイスの作成方
法について説明する。作成手順は、基本的に実施例1で
示したのと同じである。
【0056】1)対角3インチのガラス基板301上
に、スパッタリング法により透明導電膜として膜厚15
00ÅのITO膜302を成膜した後、プラズマCVD
法により膜厚2μmのa−Si:H膜303を成膜し
た。a−Si:H膜の成膜条件は、以下の通りである。
【0057】 SiH4 /H2 ;200sccm/750sccm Power ;90W Sub.Temp.;250℃
【0058】次に、同じくスパッタリング法により膜厚
2000ÅのAl膜305を成膜した後、ホトレジスト
311を塗布し、パターニングした。(図3(a))。
【0059】2)パターニングしたホトレジストをマス
クにAl膜305をパターニングした。これにより、一
辺が38μmの正方形で、隣接ミラーとの間隙幅が2μ
mのAlミラーを多数形成した。続いて、ホトレジスト
膜を除去した後、基板全体に、Al膜305側からAr
Fエキシマレーザーを照射した(図3(b))。ArF
エキシマレーザーの照射条件は、以下の通りである。
【0060】 1st.Step Laser Power;100mJ/cm2 Sub.Temp. ;25℃ 走査条件 ;3×3mm幅 2nd.Step Laser Power;200mJ/cm2 Sub.Temp. ;25℃ 走査条件 ;3×3mm幅
【0061】3)エキシマレーザーを照射した際、Al
ミラーが存在するところはそのまま反射され下地のa−
Si:H層303aには何ら影響は無いが、Alミラー
の存在しないところは、表面層付近(照射面からの深さ
方向で、約0.5μm)はエキシマレーザーの照射の影
響が及ぶ。エキシマレーザーの照射を2段階に分けたの
は、1段階目の照射で、表面層付近の非晶質シリコン中
の水素を離脱させ、2段階目の照射で、1段階目の照射
で水素濃度を低下させた部分の非晶質シリコンを溶融、
再結晶化して多結晶シリコンに組成変化させるためであ
る。以上の結果、図3(c)に示されるように、Alミ
ラーの存在する部分に膜厚2μmのa−Si:H膜30
3a、Alミラーの存在しない部分に膜厚0.5μmの
poly−Si膜303bと膜厚1.5μmのa−S
i:H膜303cが形成された構成を得た。
【0062】以上のような層構成を有する基板に対し、
最大強度50luxの透過型液晶ディスプレーを書き込
み光源として、基板301側から書き込み光を照射して
Alミラーの存在する部分と存在しない部分の膜の垂直
方向の抵抗値を測定したところ、Alミラーが存在する
領域303aの抵抗値は、1E11Ω・cmオーダー
(暗抵抗)から1E7Ω・cmオーダー(光照射時)ま
で変化したのに対し、Alミラーが存在しない領域30
3b,cの抵抗値は、1E11Ω・cmオーダー以上の
ままであり、領域303b,cがAlミラー間の遮光領
域として十分作用していることが分かった。
【0063】上記層構成を有する基板と、ガラス基板上
にスパッタリング法により透明導電膜として膜厚150
0ÅのITO膜を成膜した別の基板との間に、45度ツ
イストネマチックモードの液晶を挟み、SLMデバイス
を構成した。
【0064】上記SLMデバイスを用いて、実施例1と
同様、図2に示したプロジェクションシステムを作成
し、スクリーン上に対角40インチに拡大投影すること
で本発明の効果を確認したところ、実施例1とほぼ同様
の良好な結果が得られた。
【0065】[実施例3]図4に、本実施例によるSL
Mデバイスの作成フローを示した。尚、図4では、図8
に示した構造のうち、光導電層が形成された基板側の一
部のみを示しており、対向基板、液晶層及び外部信号源
等は省略している。
【0066】先ず、本実施例のSLMデバイスの作成方
法について説明する。作成手順は、基本的に実施例1で
示したのと同じである。
【0067】1)対角3インチのガラス基板401上
に、スパッタリング法により透明導電膜として膜厚15
00ÅのITO膜402を成膜した後、プラズマCVD
法により膜厚2μmのa−Si:H膜403を成膜し
た。a−Si:H膜の成膜条件は、以下の通りである。
【0068】 SiH4 /H2 ;200sccm/750sccm Power ;90W Sub.Temp.;250℃
【0069】次に、同じくスパッタリング法により膜厚
2000ÅのAl膜405を成膜した後、ホトレジスト
411を塗布し、パターニングした。(図4(a))。
【0070】2)パターニングしたホトレジストをマス
クにAl膜405をパターニングした。これにより、一
辺が38μmの正方形で、隣接ミラーとの間隙幅が2μ
mのAlミラーを多数形成した。続いて、ホトレジスト
膜を除去した後、基板全体に、Al膜405側からAr
Fエキシマレーザーを照射した(図4(b))。ArF
エキシマレーザーの照射条件は、以下の通りである。
【0071】 Laser Power;300mJ/cm2 Sub.Temp. ;25℃ 走査条件 ;3×3mm幅
【0072】3)エキシマレーザーを照射した際、Al
ミラーが存在するところはそのまま反射され下地のa−
Si:H層403aには何ら影響は無いが、Alミラー
の存在しないところは、そのままエキシマレーザーが照
射され、膜中の水素が爆発的に離脱し、水素濃度が著し
く減少した。すなわち、Alミラーにセルフアライン的
に水素濃度が減少した領域403bが形成された(図4
(c))。その結果、a−Si:H層403aの膜中の
水素濃度は15wt%、領域403bのうち、Alミラ
ー側の表面から約0.5μmの深さまでは、膜中の水素
が抜けて膜の密度が小さく、ぼそぼそで表面の凹凸も大
きい膜となった。
【0073】以上のような層構成を有する基板に対し、
最大強度100luxのCRT(cathode Ra
y Tube)を書き込み光源として、基板401側か
ら書き込み光を照射してAlミラーの存在する部分と存
在しない部分の膜の垂直方向の抵抗値を測定したとこ
ろ、Alミラーが存在する領域403aの抵抗値は、1
E11Ω・cmオーダー(暗抵抗)から1E7Ω・cm
オーダー(光照射時)まで変化したのに対し、Alミラ
ーが存在しない領域403bの抵抗値は、領域403a
の暗抵抗値と同程度のオーダーのままであり、領域40
3bがAlミラー間の遮光領域として十分作用している
ことが分かった。
【0074】上記層構成を有する基板と、ガラス基板上
にスパッタリング法により透明導電膜として膜厚150
0ÅのITO膜を成膜した別の基板との間に、高分子分
散モードの液晶を挟み、SLMデバイスを構成した。
【0075】上記SLMデバイスを用いて、図5に示し
たプロジェクションシステムを作成し、スクリーンに拡
大投影することで本発明の効果を確認した。
【0076】システムは、書き込み光源としてのCRT
1、上記構成のSLMデバイス2、読み出し光源として
の1.5kW短アーク長キセノンランプ4(強度;10
0000lux)、リフレクター5、反射ミラー3、透
写光学系としてのシュリーレン光学系6、スクリーン7
より成っており、スクリーン上に対角40インチに拡大
して本発明の効果を確認したところ、実施例1とほぼ同
様の良好な結果が得られた。
【0077】以上説明してきた本発明の実施例において
は、カラー画像については特に言及していないが、従来
から用いられている色分解・合成ミラー光学系や、カラ
ーフィルターと組み合わせることにより、容易にカラー
画像が形成できることは明らかである。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶を用いた空間光変調素子において、光導電層と金属
ミラーという簡単な構成による利点(液晶層に電圧がか
かりやすく、液晶のモードの選択の幅が広がる、周辺シ
ステムの低電圧化が図れる、誘電体ミラーに比べプロセ
スが簡単でコストも安くなる等。)はそのまま維持しつ
つ、金属ミラーを用いることによって発生するミラー間
の間隙部分の遮光の問題を、特別な遮光膜を形成するこ
と無しに解決することができた。
【0079】また、本発明の空間光変調素子を用いて構
成した透写型表示装置は、高解像度で階調表現にも優
れ、より高画質な画像表示を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る空間光変調素子の製
造プロセスの説明図である。
【図2】本発明の第一実施例に係る透写型表示装置の構
成を示す模式図である。
【図3】本発明の第二実施例に係る空間光変調素子の製
造プロセスの説明図である。
【図4】本発明の第三実施例に係る空間光変調素子の製
造プロセスの説明図である。
【図5】本発明の第三実施例に係る透写型表示装置の構
成を示す模式図である。
【図6】誘電体ミラーを用いた従来例の空間光変調素子
の構成を示す模式図である。
【図7】図6の空間光変調素子の等価回路図である。
【図8】金属ミラーを用いた従来例の空間光変調素子の
構成を示す模式図である。
【図9】図8の空間光変調素子の等価回路図である。
【図10】金属ミラーを用いた従来例の空間光変調素子
の問題点を説明するための模式図である。
【図11】液晶層にかかる電圧と光透過率との関係を説
明するための図である。
【図12】空間光変調素子における光導電層の膜抵抗と
液晶層にかかる電圧との関係を説明するための図であ
る。
【図13】金属ミラーの間隙部に遮光膜を形成した空間
光変調素子の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 書き込み光源 2 SLMデバイス 3 偏光ビームスプリッター、反射ミラー 4 読み出し光源 5 リフレクター 6 透写光学系 7 スクリーン 101,301,401 ガラス基板 102,302,402 ITO膜 103,303,403 a−Si:H層 105,305,405 Al膜 111,311,411 ホトレジスト 601 ガラス基板 602 透明電極 603 光導電層 604 光吸収層 605 誘電体ミラー 607 交流電源 608 書き込み光 609 読み出し光 610 出射光 805 金属ミラー 911 金属ミラー上に照射された光 912 金属ミラー間の間隙部分に照射された光 921 遮光膜 922 絶縁層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明導電膜を有する第1の透明絶縁基板
    と、透明導電膜、光導電層、金属ミラーが順次積層され
    た積層体を有する第2の透明絶縁基板との間に、液晶を
    挟持した構成を有する空間光変調素子において、 前記金属ミラーは表示画素に対応して分割されており、
    かつ、該金属ミラー部分の前記光導電層と該金属ミラー
    間の間隙部分の前記光導電層との膜組成が異なることを
    特徴とする空間光変調素子。
  2. 【請求項2】 前記金属ミラー部分の前記光導電層が非
    晶質シリコンからなり、前記金属ミラー間の間隙部分の
    前記光導電層が多結晶シリコンからなることを特徴とす
    る、請求項1に記載の空間光変調素子。
  3. 【請求項3】 前記金属ミラー部分の前記光導電層が水
    素を含んだ非晶質シリコンからなり、前記金属ミラー間
    の間隙部分の前記光導電層が水素をほとんど含まない非
    晶質シリコンからなることを特徴とする、請求項1に記
    載の空間光変調素子。
  4. 【請求項4】 前記金属ミラー部分の前記光導電層と、
    前記金属ミラー間の間隙部分の前記光導電層とは、互い
    に膜の密度が異なる非晶質シリコンからなることを特徴
    とする、請求項1に記載の空間光変調素子。
  5. 【請求項5】 透明導電膜を有する第1の透明絶縁基板
    と、透明導電膜、光導電層、金属ミラーが順次積層され
    た積層体を有する第2の透明絶縁基板との間に、液晶を
    挟持した構成を有する空間光変調素子の製造方法におい
    て、 前記第2の透明絶縁基板の製造工程が、金属ミラーを分
    割形成する工程と、該金属ミラー側からエネルギービー
    ムを照射する工程とを有することを特徴とする空間光変
    調素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記エネルギービームを照射する工程
    が、前記金属ミラー間の間隙部分の前記光導電層として
    形成した非晶質シリコンを多結晶化する工程を含むこと
    を特徴とする、請求項5に記載の空間光変調素子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記エネルギービームを照射する工程
    が、前記金属ミラー間の間隙部分の前記光導電層として
    形成した非晶質シリコン中に含まれる水素の含有量を低
    下させる工程を含むことを特徴とする、請求項5に記載
    の空間光変調素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載の空間光
    変調素子と、前記第1及び第2の透明絶縁基板上の前記
    透明導電膜間に電圧を加える信号源と、前記光導電層に
    書き込み光を照射する書き込み光源と、前記第1の透明
    絶縁基板側から読み出し光を照射する読み出し光源と、
    前記液晶層及び前記金属ミラーを介して変調された該読
    み出し光を表示するための表示用光学系とを有すること
    を特徴とする透写型表示装置。
JP7259580A 1995-09-13 1995-09-13 液晶を用いた空間光変調素子及びその製造方法と、該空間光変調素子を用いた透写型表示装置 Withdrawn JPH0980465A (ja)

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