JPH09258259A - 液晶を用いた空間光変調素子及びその製造方法 - Google Patents

液晶を用いた空間光変調素子及びその製造方法

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JPH09258259A
JPH09258259A JP7049196A JP7049196A JPH09258259A JP H09258259 A JPH09258259 A JP H09258259A JP 7049196 A JP7049196 A JP 7049196A JP 7049196 A JP7049196 A JP 7049196A JP H09258259 A JPH09258259 A JP H09258259A
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JP
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liquid crystal
photoconductive layer
spatial light
light
metal mirror
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JP7049196A
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Inventor
Shigeki Kondo
茂樹 近藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遮光膜などを形成することなく、光導電層の金
属ミラー間に形成される隙間部分を遮光できるようにす
る。 【解決手段】光導電層6上に多数の金属ミラー7を分割
形成した後に、金属ミラー7が分割形成された光導電層
6の全面に金属ミラー7側からハロゲン光を1000分
程度照射して、光導電層6のハロゲン光が照射された領
域6aでの光電変換特性を劣化させることにより、光導
電層6の金属ミラー7間の隙間部分が遮光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶を用いた空間
光変調素子及びその製造方法に係り、詳しくは光導電層
上に金属ミラーが分割形成される液晶を用いた空間光変
調素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン画像に代表される高精細画
像システムを実現するうえで、臨場感あふれる大画面は
必要不可欠であるが、CRT(Cathode Ray Tube)で代
表される従来の直視型ディスプレイでは、大画面化には
物理的な制約があるため、拡大透写するプロジェクショ
ン方式のディスプレイが期待されている。
【0003】一方、空間光変調素子(SLM;Spatial
Light Modulator )は、基本的に、書き込み光と読み出
し光の2つの独立した光源からの光情報を同時に処理す
ることができるため、この2つの光の性質を変えること
によって、インコヒーレント光−コヒーレント光変換、
波長変換、光画像増幅など多くの機能を2次元で実行で
きる。
【0004】このため、ディスプレイ、光情報処理、光
通信などの分野で幅広い応用が期待されている。特に、
空間光変調素子(SLM)の光画像増幅機能を利用した
透写型ディスプレイは、小型の高精細画像を大画面に拡
大、表示できる可能性があり、研究開発が盛んに行われ
ている(例えば、SID 90 DIGEST,p.327、 SID 91 DIGES
T,p.250、 フラットパネルディスプレイ1994,p.18
6,日経マグロフィル社刊、等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6は、透写型ディス
プレイに用いられる従来の液晶を用いた空間光変調素子
(SLM)の一例を示す概略構成図である。この図に示
すように、この空間光変調素子100は、対向配置され
た一対のガラス基板101a,101b上にそれぞれ透
明電極102a,102bが形成され、一方のガラス基
板101aの透明電極102a上には、光導電層10
3、光吸収層104、誘電体ミラー105が順次積層さ
れている。
【0006】また、ガラス基板101aの誘電体ミラー
105と、透明電極102bの透明電極102a間には
配向処理された液晶106が挟持され、ガラス基板10
1a,101b間には液晶106を駆動するための交流
電源107が接続されている。尚、A1は書き込み光、
A2は読み出し光、A3は出射光である。
【0007】光吸収層104は、基本構成としては不要
であるが、強い読み出し光を使用する場合に、誘電体ミ
ラー105で反射しきれなかった光(誘電体ミラー10
5を構成する薄膜の種類や層数にもよるが、一般に入射
光の1%未満である)が、高感度な光導電層103に影
響を与えないようにするために形成される。
【0008】図7は、上述した空間光変調素子100の
等価回路図である。この図に示すように、空間光変調素
子100の光導電層103、光吸収層104、誘電体ミ
ラー105、液晶106は、それぞれ抵抗成分と容量成
分の並列構成で表すことができ、これらの各並列構成が
積層順に直列に接続された構成として見なすことができ
る。
【0009】この図において、110a,110bはそ
れぞれ光導電層103の抵抗成分と容量成分、111
a,111bはそれぞれ光吸収層104の抵抗成分と容
量成分、112a,112bはそれぞれ誘電体ミラー1
05の抵抗成分と容量成分、113a,113bはそれ
ぞれ液晶106の抵抗成分と容量成分である。尚、上述
した各抵抗成分と容量成分のうち、構成する物質により
異なるが、少なくとも光吸収層104、誘電体ミラー1
05、液晶106の各抵抗成分111a,112a,1
13aは、絶縁体特性として扱って差し支えない。
【0010】次に、上述した空間光変調素子100の動
作について説明する。
【0011】ガラス基板101a側に照射される書き込
み光A1の強弱により、光導電層103のインピーダン
スが光電変換により変化する。その結果、液晶106の
両端にかかる電圧が変化し、液晶106の光学状態を変
化させる。こうした状態で読み出し光A2を照射する
と、液晶106の光学状態に応じた光が誘電体ミラー1
05で反射され、出射光A3としてスクリーンなどに投
影される。
【0012】即ち、書き込み光A1が光導電層103に
照射されない状態では、光導電層103の抵抗成分11
0aは十分に高抵抗であり、その結果、図7に示した等
価回路図からも明らかなように、液晶106には、光導
電層103、光吸収層104、誘電体ミラー105、液
晶106の各容量成分110b,111b,112b,
113bの容量分割により、かかる電圧が略決定され
る。
【0013】一方、光導電層103に書き込み光A1が
照射されると、その部分で光電流が発生し、実効的に抵
抗成分110aの大きさが小さくなったことと等価にな
り、書き込み光A1が照射されなかった状態に比べ、液
晶106にかかる電圧が変化する。
【0014】しかしながら、上述した従来の空間光変調
素子100の構成では、以下のような問題点があった。
【0015】上述した空間光変調素子100では、液晶
106にかかる電圧は光導電層103のインピーダンス
変化によって制御されるが、その電圧変化範囲は、図7
に示した等価回路図からも明らかなように、光導電層1
03、光吸収層104、誘電体ミラー105、液晶10
6の各抵抗成分110a,111a,112a,113
a、及び各容量成分110b,111b,112b,1
13bの比によって決定される。
【0016】尚、光吸収層104、誘電体ミラー10
5、液晶106の各抵抗成分111a,112a,11
3aについては、上述したように絶縁体として扱うこと
ができる。また、光導電層103については、書き込み
光A1が照射されていない時は光電流が流れるため、実
質的に、ある抵抗体として扱うことができる。
【0017】ところで、液晶を用いてその光学状態をア
ナログ的に変化させようとした場合、液晶にある程度以
上の電圧を印加する必要がある。即ち、アクティブマト
リクス型の液晶装置に広く用いられているTN(Twiste
d Nematic )モードの液晶の電圧−透過率(V−T)曲
線(図8参照)から明らかなように、液晶にある値以上
の電圧がかからないとその光学状態が初期状態と変化し
ない電圧(光学的閾値電圧、図中のVt)以上の電圧を
印加する必要がある。また、表示特性(コントラスト
比、階調数など)を上げるために、ある値以上の電圧
(図中のVmax )までの信号電圧が液晶に印加される。
【0018】このように、液晶にかかる電圧振幅範囲
(Vmax −Vt)は、信号電圧の中心電圧に対して正負
それぞれ通常4〜5v程度(尚、図8の横軸は通常Vrm
s で表され、高分子分散型液晶を用いた場合は、同程度
が、さらに1〜2v程度振幅は大きくなる)である。
【0019】そして、上述した空間光変調素子100に
おいても、読み出し光A2の光変調に液晶106を用い
ているので、その駆動に対する考え方は同じである。例
えば、空間光変調素子100の光導電層103として、
a-Si:H(ε; 10 ,膜厚T; 2.0μm , ρs; 2E7〜2E3 Ω/c
m2)、光吸収層104として、CdTe(ε; 10 ,膜厚T;3.
0μm , ρs; 3.5E7Ω/cm2)、誘電体ミラー105とし
て、SiO2/HfO2 ( n; 1.46/n; 2.08 , ε; 4/ε; 8 , 膜
厚T; 0.1μm X 10Layers/膜厚T; 0.1μm X 11Layers
,ρs; 2.2E8Ω/cm2)、液晶106として、ε; 10 ,
膜厚T; 4.0μm ,ρs; 5E11 Ω/cm2の材料を用いた場合
に、液晶106にかかる電圧について考察してみる。
【0020】図9は、光導電層(a-Si:H層)103の抵
抗と液晶106にかかる電圧との関係を示した図であ
る。
【0021】この図から明らかなように、光導電層10
3に書き込み光A1が照射されることによってその抵抗
が変化することを想定した場合、上述した層構成の空間
光変調素子100では、液晶106にかかる電圧V1
(点線)の振幅範囲は1v程度(透明電極102a,1
02b間に印加される交流電源107は10vである)
であり、この振幅範囲内で表示特性を出せる液晶のモー
ドを用いる必要がある。しかしながら、液晶106にか
かる電圧V1の振幅範囲が1v程度で表示特性を出せる
液晶モードでは、1v程度の狭い範囲で多階調表示を行
う必要があり、装置全体のシステム設計が非常に難しい
ものとなる(例えば、1vで64階調表示をしようとし
た場合、1階調当たり16mvで制御する必要があ
る)。
【0022】このような問題点を回避するためには、図
7に示した等価回路において、光導電層103の容量を
非常に小さくするか(膜厚を厚くする)、液晶106の
容量を大きくする(膜厚を薄くする)必要がある。この
ため、光導電層をBSO結晶で構成した例がある(例え
ば、SID 90 DIGEST,p.327 )。この光導電層は、単結晶
であるため膜厚が非常に厚く(〜250μm)、上述し
た条件を満足するものである。
【0023】しかしながら、単結晶であるが故に、a-S
i:Hのように大面積に薄膜を形成することが困難であ
る。また、横方向の抵抗が無視できず、その結果、解像
度が出にくくなり、更に、バンドギャップが大きいた
め、書き込み光は単波長に限定され、キャリアの動作速
度も遅いという問題点があつた。
【0024】このため、上述した問題点を解決するため
に、従来、図10に示すように、光導電層にa-Si:Hのよ
うな薄膜を用いて、且つ、液晶にかかる電圧の振幅範囲
がより大きくなるように構成された空間光変調素子20
0が提案されている。
【0025】この空間光変調素子200は、図6に示し
た空間光変調素子100の誘電体ミラー105の代わり
に分割された多数の金属ミラー201を光導電層103
上に形成した構成であり、光吸収層は形成されていな
い。他の構成は図6に示した空間光変調素子100と同
様である。また、図11は、上述した空間光変調素子2
00の等価回路図である。この図に示すように、この空
間光変調素子200では、光導電層103と液晶106
の各抵抗成分110a,113aと容量成分110b,
113bの並列構成が直列に接続された構成として見な
すことができる。金属ミラー201は、上述した誘電体
ミラー105と異なり、各画素に対応して分割形成する
必要があるが、TFT(Thin Film Transistor)と反射
電極との組み合わせに対しては、製造工程は非常に簡単
である(基本的にパタンニング工程は1回で済み、ま
た、マスク合わせも必要なく成膜工程も少ないので、ご
み等の付着による歩留り低下の心配もない)。
【0026】また、液晶106にとって非常に大きな問
題である基板段差もTFTがないぶん小さくて済み、そ
の結果、非常に高密度の画素を形成できる可能性があ
る。更に、上述した誘電体ミラー105は、高屈折率及
び低屈折率の誘電体材料を何層にも積層した多層干渉膜
で構成されているために、製造工程が多くなり、また、
広い波長領域に渡って高い反射率を維持するために多数
の積層が必要になるが、金属ミラー201は、波長に関
係なく全ての光を高い反射率で反射できる。
【0027】そして、この空間光変調素子200では、
図9に示したように、上述した光導電層103と液晶1
06とを組み合わせた場合での液晶106にかかる電圧
V2(実線)の振幅範囲は3.5v程度(透明電極10
2a,102b間に印加される交流電源107は10v
である)であり、図6に示した空間光変調素子100に
対して3.5倍程度に電圧振幅範囲が広くなる。
【0028】しかしながら、上述した従来の空間光変調
素子200の構成では、以下のような問題点があった。
【0029】図12に示すように、各画素に対応して金
属ミラー201が分割形成されているので、各金属ミラ
ー201間に隙間202ができる(尚、図6に示した液
晶表示装置100では誘電体ミラー105を用いている
ので、横方向電荷のリークはない)。この隙間202
は、金属ミラー201を形成する工程(例えば、ホトリ
ソグラフ工程)の精度によって決定されるが、せいぜい
1〜2μm程度である。金属ミラー201の大きさは、
ガラス基板101a,101bの大きさと画素数にもよ
る。例えば、対角3インチのガラス基板に1500H ×
1000V の画素を形成すると、1画素当たり約20μ
m程度の大きさになる。
【0030】そして、ガラス基板101b側から読み出
し光A2が照射されると、各金属ミラー201上に照射
された光(読み出し光A2)は出射光A3として反射さ
れるが、金属ミラー201間の隙間202に入射した光
(読み出し光A2)は、そのまま光導電層103まで入
っていく。その結果、隙間202の部分の光導電層10
3の抵抗が低下し、隣接ビット間の信号のクロストーク
を引き起こす。この結果、表示される画像は、解像感の
ないぼやけたものになってしまう。
【0031】このため、金属ミラー201間の隙間20
2の部分を何らかの薄膜で遮光することが考えられる。
例えば、図13に示すように、光導電層103上の全面
に絶縁層203を形成し、各金属ミラー201間の隙間
202がある部分の光導電層103上に遮光膜204を
形成するような構成が考えられる。
【0032】しかしながら、図13に示すような絶縁層
203を形成すると、金属ミラー201にしたことによ
って層の数を減らした意味合いがなくなり、また、各金
属ミラー201間の隙間202に遮光膜204を形成す
ることによって新たなプロセスが必要となる。更に、金
属ミラー201のエッジ部分で遮光膜204による段差
が生じ、この部分で照射される読み出し光に乱れが生じ
てしまう等の問題点がある。
【0033】そこで、本発明は、液晶の光学状態に応じ
た光を反射する分割された金属ミラーの、その隙間に遮
光膜等を形成することなく、金属ミラー間の隙間を遮光
状態にして高品位な表示を行うことができる液晶を用い
た空間光変調素子及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、互いに対向するように配置さ
れた一対の第1,第2の透明絶縁基板間に液晶を挟持
し、前記第1の透明絶縁基板には透明電極が形成され、
前記第2の透明絶縁基板には透明電極、光導電層、分割
形成された多数の金属ミラーが順次積層されており、前
記各透明電極間に電圧を印加し、前記第2の透明絶縁基
板側から前記光導電層に書き込み光を照射すると共に、
前記第1の透明絶縁基板側から読み出し光を照射するこ
とにより、前記読み出し光が前記液晶及び金属ミラーを
介して変調されて読み出される液晶を用いた空間光変調
素子において、前記光導電層は、その表面に分割された
前記金属ミラーが形成されていない領域での光電変換特
性が劣化するように形成されていることを特徴としてい
る。
【0035】また、前記金属ミラーは、画素に対応して
分割形成されていることを特徴としている。
【0036】また、前記光導電層は、水素を含んだ非晶
質シリコン膜からなることを特徴としている。
【0037】また、液晶がその間に挟持される一対の第
1,第2の透明絶縁基板にそれぞれ透明電極を形成する
工程と、前記第2の透明絶縁基板に形成した前記透明電
極上に光導電層を形成する工程と、前記光導電層上に多
数の金属ミラーを分割形成する工程とを少なくとも有す
る液晶を用いた空間光変調素子の製造方法において、前
記光導電層上に多数の金属ミラーを分割形成した後、前
記金属ミラーが分割形成された前記光導電層に前記金属
ミラー側から、光又はエネルギービームを所定時間照射
する工程を有することを特徴としている。
【0038】(作用)上述した光導電層等に用いた水素
を含む非晶質シリコン(a-Si:H)は、その特異な構造
(シリコン原子の未結合手を水素原子が終端している)
により、光を照射しない場合にはその膜中を流れる電流
(暗電流)は非常に小さく、光を照射した場合には、そ
の膜中を流れる電流(光電流)は非常に大きいという特
徴がある。また、そのS/N比は、膜の成膜条件や照射
される光の強さなどによって変わるが、通常、3〜4桁
以上とれる。
【0039】この時、光電流の大きさに関する因子とし
て、膜中の水素原子がある。膜中の水素濃度がある範囲
の場合に光電流は非常に大きくとれるが、膜中の水素濃
度が非常に少ないか、或は全くない場合には、光電流は
ほとんど観察されない。
【0040】膜中の水素濃度は、成膜条件で制御できる
が、予め膜中に取り込まれている水素は、熱や紫外線等
のエネルギービームを照射することによっても減少させ
ることができる。
【0041】また、水素量そのものはほとんど変化しな
くても、光を当て続けることで水素原子の結合が変化
し、光電流がほとんど得られなくなる状態を作り出すこ
とができる(図5参照)。図5において、横軸は光照射
時間、縦軸は照射後の光電流の初期状態の光電流に対す
る比であり、照射光として、100mw/cm2のハロゲンラ
ンプを用いた。
【0042】図5に示した測定結果から、このハロゲン
ランプで1000分間程度照射し続けると、光電流(光
変換特性)は初期状態の1/20以下に低下することが
分かる。このように、照射による非晶質シリコン(a-S
i:H)の劣化(光電流の減少)の程度は、非晶質シリコ
ン(a-Si:H)の成膜条件や光の照射条件によっても変わ
るが、例えば、照射光の強度を強くしたり、照射時間を
長くするとさらに劣化の度合いは大きくなる。
【0043】上述した照射による非晶質シリコン(a-S
i:H)の劣化(光電流の減少)の詳しいメカニズムは分
かっていないが、光照射によって膜中の水素の結合状態
が変化し、膜内のトラップ準位密度が上昇するためであ
ると考えられている。この状況は、非晶質シリコン(a-
Si:H)の技術分野では光劣化現象として知られている。
そして、非晶質シリコン(a-Si:H)の持つ光電変換特性
をセンサーとして応用しようとした場合、上述した光劣
化現象は信頼性上問題となるが、本願本発明者は、逆に
この光劣化現象を利用することを考えた。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0045】図1は、実施の形態に係る液晶を用いた空
間光変調素子を示す概略断面図である。この空間光変調
素子1は、対向して配置された一対のガラス基板2,3
を備えており、ガラス基板2,3間には、液晶4が挟持
されている。
【0046】書き込み光A1が照射されるガラス基板2
には、ITO(Indium Tin Oxide)膜などからなる透明
電極5、水素を含んだ非晶質シリコン(a-Si:H)からな
る光導電層6、アルミニウム膜などからなる分割された
多数の金属ミラー7が順次積層されている。また、読み
出し光A2が照射されるガラス基板3には、ITO膜な
どからなる透明電極8が形成されており、この透明電極
8と金属ミラー7間に配向処理された液晶4が注入され
ている。
【0047】光導電層6は、その表面に金属ミラー7が
形成されている部分に書き込み光A1が照射され、その
表面に金属ミラー7が形成されていない部分には読み出
し光A2が照射される。尚、A3は出射光である。
【0048】また、光導電層6は、その表面に金属ミラ
ー7が形成されている領域6aでは成膜時そのままの特
性、即ち良好な光電変換特性を有しているが、その表面
に金属ミラー7が形成されていない領域6bでは光電変
換特性が劣化した構造になっている(詳細は後述す
る)。即ち、光導電層6は、その表面に金属ミラー7が
形成されていない領域6bでは、その薄膜の垂直方向の
抵抗値は暗抵抗時と同程度のオーダであり、分割形成さ
れた各金属ミラー7間の遮光領域として作用する。
【0049】
【実施例】次に、実施例を挙げて上述した空間光変調素
子1の構造を詳細に説明する。
【0050】図1に示した空間光変調素子1において、
厚さ1.1mmのガラス基板2,3上には、膜厚が15
00ÅのITO膜からなる透明電極5,8がそれぞれ形
成されている。また、光導電層6は膜厚が2μmの水素
を含んだ非晶質シリコン(a-Si:H)膜で形成され、金属
ミラー7は膜厚が2000Åのアルミニウム膜で分割形
成されている。金属ミラー7は、1辺が38μmの正方
形状に形成されており、隣接する各金属ミラー7間の間
隔は2μmである。ガラス基板2,3間に挟持される液
晶4には、例えば、45°ツイストネマチックモードの
液晶を用いた。次に、上述した空間光変調素子1の製造
方法を、図2(a)〜(e)を参照して説明する。
【0051】先ず、対角3インチのガラス基板2上の全
面に、スパッタリング法により膜厚1500Åの透明電
極(ITO膜)5を成膜した後、その表面上にプラズマ
CVD法により膜厚2μmの水素を含んだ非晶質シリコ
ン(a-Si:H)からなる光導電膜(a-Si:H膜)6を成膜す
る(図2(a)参照)。光導電層(a-Si:H膜)6の成膜
条件は、SiH4/H2 ;200sccm/ 750sccm 、Power ;
90w 、 Sub Temp. ;250℃とした。
【0052】尚、図では省略したが、ガラス基板3にも
同様にしてスパッタリング法により膜厚1500Åの透
明電極(ITO膜)8を成膜する。
【0053】次に、光導電層(a-Si:H膜)6上の全面
に、スパッタリング法により膜厚2000Åのアルミニ
ウム膜9を成膜した後、フォトリソグラフィ法によりそ
の表面に所定形状のフォトレジスト膜10を塗布してパ
ターニングする(図2(b)参照)。
【0054】次に、パターニングしたフォトレジスト膜
10をマスクにしてアルミニウム膜9をパターニングし
た後、フォトレジスト膜10を除去し、分割された正方
形状(1辺38μm)のアルミニウム膜からなる金属ミ
ラー7を多数形成する(図2(c)参照)。
【0055】次に、このガラス基板2全面に、金属ミラ
ー7側からハロゲンランプ(図示省略)で100mw/cm2
のハロゲン光Bを1000分程度照射する(図2(d)
参照)。
【0056】ハロゲン光Bを照射した際、光導電層6の
金属ミラー7が形成されている領域6aではその表面で
ハロゲン光Bが反射して、下地の光導電層6には何ら影
響はないが、金属ミラー7が形成されていない領域(光
導電層6が露出している部分)6bでは、そのままハロ
ゲン光Bが照射される。この結果、上述したように光導
電層6のハロゲン光Bが照射された領域6bでは、その
膜中のトラップ準位密度が増加して光電流がほとんど観
察されず、光電変換特性が初期状態の1/20以下に劣
化した。即ち、金属ミラー7にセルファラインに光に対
して反応しない領域が形成された(図2(e)参照)。
【0057】次に、これらのガラス基板2,3を貼り合
わせてその隙間に液晶(例えば、45°ツイストネマチ
ックモードの液晶)4を注入することにより、図1に示
した空間光変調素子1が作成される。
【0058】この空間光変調素子1に対して、書き込み
光源としてCRT、読み出し光源として1.5kwの短ア
ーク長キセノンランプを用いて、金属ミラー7が形成さ
れていない領域6bと金属ミラー7が形成されている領
域6aでの光導電層6の垂直方向の抵抗値を測定した。
尚、この時の書き込み光A1の強度は最大で100(lu
x) 、読み出し光A2の強度は100000(lux) とし
た。
【0059】この測定の結果、光導電層6の金属ミラー
7が形成されている領域6aの抵抗値は、1E11Ω・
cmオーダー(暗抵抗)から1E7Ω・cmオーダー(光照
射時)まで変化したのに対して、光導電層6の金属ミラ
ー7が形成されていない領域6bの抵抗値は、読み出し
光A2が照射されているにもかかわらず、金属ミラー7
が形成されている領域6aの暗抵抗値と同程度のオーダ
ーであり、金属ミラー7が形成されていない領域6b
が、分割形成されている金属ミラー7間の遮光領域とし
て十分作用していることが実証された。
【0060】そして、図3に示すような拡大透写するプ
ロジェクション装置20に上述した空間光変調素子1を
用いて、本発明の効果を確認した。
【0061】このプロジェクション装置20は、書き込
み光源としてのCRT21、読み出し光源としての1.
5kw短アーク長キセノンランプ22、リフレクター2
3、偏向ビームスプリッタ24、透写光学レンズ系2
5、スクリーン26、及び空間光変調素子1とを備えて
おり、空間光変調素子1による光画像増幅機能よってス
クリーン26上に、対角40インチに画像を拡大投影し
た。
【0062】この時のスクリーン26上での水平方向の
解像度は約1400TV本であり、高品位の表示画像と
しての性能を確認した。尚、図10に示した従来構造の
金属ミラー201を有する同一サイズの空間光変調素子
200を代わりに用いて同様に拡大投影したところ、金
属ミラーの数が同じでありながらほとんど解像しなかっ
た。
【0063】また、図6に示した誘電性ミラー105を
有する同一サイズの空間光変調素子100を代わりに用
いて同様に拡大投影して比較した結果、本実施例の空間
光変調素子1とほぼ同じ解像度であった。尚、本実施例
の空間光変調素子1では、10vの交流電圧を印加した
が、図6に示した空間光変調素子100では、20vの
交流電圧を印加した。また、図6に示した空間光変調素
子100に本実施例と同じ10vの交流流電圧を印加し
た場合には、解像度はほとんど変わらなかったが、表示
階調数が少なく淡い感じ(ノーマリーホワイトモード表
示)の画像になった。
【0064】また、本実施例の空間光変調素子1を用い
た場合、表示画面の明るさについては、図6の構成の空
間光変調素子100を用いた場合の約90%の明るさが
確保され、実用上ほとんど差し支えないレベルであっ
た。この明るさは、金属ミラー7の画素領域ピッチに占
める面積比率とほぼ一致する。
【0065】尚、上述した空間光変調素子1の製造方法
では、光導電層6の全面に金属ミラー7側からハロゲン
光Bを1000分程度照射したが(図2(d)参照)、
光導電層6の全面に金属ミラー7側からハロゲン光Bを
100分程度照射した場合においても、光導電層6のハ
ロゲン光Bが照射された領域6bでは、その膜中のトラ
ップ準位密度が増加して光電流がほとんど観察されず、
光電変換特性が初期状態の1/10以下に劣化した。即
ち、金属ミラー7にセルファラインに光に対して反応し
ない領域が形成された。
【0066】更に、上述した空間光変調素子1の製造方
法では、光導電層6の全面に金属ミラー7側からハロゲ
ン光Bを照射したが(図2(d)参照)、光導電層6の
全面に金属ミラー7側からHe-Ne レーザー光を所定時間
(例えば、100分程度以上)照射した場合において
も、光導電層6のHe-Ne レーザー光が照射された領域6
bでは、その膜中のトラップ準位密度が増加して、光電
流がほとんど観察されなかった。即ち、金属ミラー7に
セルファラインに光に対して反応しない領域が形成され
た。
【0067】また、上述した実施例では、図3に示した
ようなプロジェクション装置20に上述した空間光変調
素子1を用いて、本発明の効果を確認したが、これ以外
にも、例えば、図4に示すようなプロジェクション装置
30を用いることもできる。このプロジェクション装置
30は、書き込み光源としてのCRT31、読み出し光
源としての1.5kw短アーク長キセノンランプ32、リ
フレクター33、反射ミラー34、透写光学系としての
シュリーレン光学系35、スクリーン36、及び空間光
変調素子1とを備えており、空間光変調素子1による光
画像増幅機能よってスクリーン36上に、対角40イン
チに画像を拡大投影した。
【0068】この時のスクリーン36上での水平方向の
解像度は約1400TV本であり、前記同様に高品位の
表示画像としての性能を確認した。尚、空間光変調素子
1へは、前記同様に10vの交流電圧を印加した。
【0069】また、上述した実施例では、ガラス基板
2,3間に挟持される液晶4として、45°ツイストネ
マチックモードの液晶を用いたが、これ以外にも例え
ば、高分子分散モードやゲスト−ホストモードの液晶、
強誘電性液晶等を用いてもよい。
【0070】また、上述した実施例では、書き込み光源
としてCRTを用いたが、これ以外にも例えば、液晶デ
ィスプレイ、レーザー光による書き込み、スライドなど
の静止画を白色光源を用いて投影することもできる。
【0071】更に、上述した実施例では、光導電層6の
金属ミラー7が分割形成されていない領域6bでの光電
変換特性を劣化させる手段として、光源(ハロゲンラン
プ)から光を照射したが、これ以外にも例えば、レーザ
ー光、熱、紫外線等のエネルギービームの照射によって
も、光導電層6の金属ミラー7が分割形成されていない
領域6bでの光電変換特性を劣化させることができる。
【0072】また、上述した実施例では、特にカラー画
像については言及していないが、従来から用いられてい
る色分解・合成ミラー光学系や、カラーフィルターと組
み合わせることにより、容易にカラー画像が形成できる
ことは明らかである。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る空間
光変調素子は、光導電層表面の金属ミラーが分割形成さ
れていない領域での光電変換特性が劣化するように形成
されているので、金属ミラー間の隙間の遮光を遮光膜な
どを形成することなしに、金属ミラー間の隙間を遮光状
態にして、解像度のよい高品位な画像表示ができる。
【0074】また、本発明に係る空間光変調素子を透写
型ディスプレイに用いることにより、光導電層表面の金
属ミラーが分割形成されていない隙間を遮光膜などを形
成することなく遮光状態にすることができるので、低コ
ストで高画質な画像を拡大表示することができる。
【0075】また、本発明に係る製造方法によれば、そ
の表面に金属ミラーが分割形成された光導電層に対して
光又はエネルギービームを照射することによって、光導
電層表面の金属ミラーが分割形成されていない領域での
光電変換特性を劣化させることができるので、金属ミラ
ー間の隙間の遮光を遮光膜などを形成することなしに、
金属ミラー間の隙間を遮光状態にして、解像度のよい高
品位な画像表示ができる空間光変調素子を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶を用いた空間光
変調素子を示す概略断面図。
【図2】本発明の実施例に係る空間光変調素子の製造方
法を説明するための図で、(a)は透明電極と光導電層
の成膜工程を示す図、(b)はアルミニウム膜とフォト
レジスト膜の成膜工程を示す図、(c)はアルミニウム
膜からなる金属ミラーの形成工程を示す図、(d)は光
導電層へのハロゲン光の照射工程を示す図、(e)はハ
ロゲン光の照射により光電変換特性の劣化した領域が形
成された光導電層の形成工程を示す図。
【図3】本発明に係る空間光変調素子を用いたプロジェ
クション装置の構成を示す図。
【図4】本発明に係る空間光変調素子を用いたプロジェ
クション装置の構成を示す図。
【図5】光導電膜への光照射時間と光電流との関係を示
す図。
【図6】従来例に係る空間光変調素子の一例を示す概略
断面図。
【図7】図5に示した空間光変調素子の等価回路を示す
図。
【図8】液晶にかかる電圧と透過率との関係を示す図。
【図9】光導電層の抵抗と液晶にかかる電圧との関係を
示す図。
【図10】従来例に係る空間光変調素子の一例を示す概
略断面図。
【図11】図9に示した空間光変調素子の等価回路を示
す図。
【図12】図9に示した空間光変調素子の問題点を説明
するための図。
【図13】従来例に係る空間光変調素子の一例を示す概
略断面図。
【符号の説明】
1 空間光変調素子 2 ガラス基板(第2の透明絶縁基板) 3 ガラス基板(第1の透明絶縁基板) 4 液晶 5,8 透明電極 6 光導電層 7 金属ミラー 20,30 プロジェクション装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向するように配置された一対の
    第1,第2の透明絶縁基板間に液晶を挟持し、前記第1
    の透明絶縁基板には透明電極が形成され、前記第2の透
    明絶縁基板には透明電極、光導電層、分割形成された多
    数の金属ミラーが順次積層されており、前記各透明電極
    間に電圧を印加し、前記第2の透明絶縁基板側から書き
    込み光を照射すると共に、前記第1の透明絶縁基板側か
    ら読み出し光を照射することにより、前記読み出し光が
    前記液晶及び金属ミラーを介して変調されて読み出され
    る液晶を用いた空間光変調素子において、 前記光導電層は、その表面に前記金属ミラーが分割形成
    されていない領域での光電変換特性が劣化するように形
    成されている、ことを特徴とする液晶を用いた空間光変
    調素子。
  2. 【請求項2】 前記金属ミラーは、画素に対応して分割
    形成されている、 請求項1記載の液晶を用いた空間光変調素子。
  3. 【請求項3】 前記金属ミラーは、膜厚数千Åのアルミ
    ニウム膜からなる、 請求項1又は2記載の液晶を用いた空間光変調素子。
  4. 【請求項4】 前記光導電層は、水素を含んだ非晶質シ
    リコン膜からなる、 請求項1記載の液晶を用いた空間光変調素子。
  5. 【請求項5】 表面に前記金属ミラーが分割形成されて
    いない領域での前記光導電層の光電変換特性は、前記金
    属ミラーが分割形成されている領域に対して1/10以
    下に劣化している、 請求項1記載の液晶を用いた空間光変調素子。
  6. 【請求項6】 前記書き込み光はCRTである、 請求項1記載の液晶を用いた空間光変調素子。
  7. 【請求項7】 前記読み出し光はキセノンランプであ
    る、 請求項1記載の液晶を用いた空間光変調素子。
  8. 【請求項8】 液晶がその間に挟持される一対の第1,
    第2の透明絶縁基板にそれぞれ透明電極を形成する工程
    と、前記第2の透明絶縁基板に形成した前記透明電極上
    に光導電層を形成する工程と、前記光導電層上に多数の
    金属ミラーを分割形成する工程とを少なくとも有する液
    晶を用いた空間光変調素子の製造方法において、 前記光導電層上に多数の金属ミラーを分割形成した後、
    前記金属ミラーが分割形成された前記光導電層に前記金
    属ミラー側から、光又はエネルギービームを所定時間照
    射する工程を有する、 ことを特徴とする液晶を用いた空間光変調素子の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記金属ミラーは、前記光導電層上にス
    パッタリング法により成膜されたアルミニウム膜をフォ
    トリソグラフィ法により画素に対応して分割形成され
    る、 請求項8記載の液晶を用いた空間光変調素子の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記光導電層は、プラズマCVD法に
    より水素を含んだ非晶質シリコン膜で形成される、 請求項8記載の液晶を用いた空間光変調素子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記光又はエネルギービームの照射時
    間は、100分以上である、 請求項8記載の液晶を用いた空間光変調素子の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記光は100mw/cm2のハロゲン光で
    ある、 請求項8又は11記載の液晶を用いた空間光変調素子の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 表面に前記金属ミラーが分割形成され
    ていない領域での前記光導電層の光電変換特性は、前記
    金属ミラーが分割形成されている領域に対して1/10
    以下に劣化している、 請求項8記載の液晶を用いた空間光変調素子の製造方
    法。
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