JPH07114041A - 光書き込み型ライトバルブ装置及びこの装置を用いた画像表示装置 - Google Patents

光書き込み型ライトバルブ装置及びこの装置を用いた画像表示装置

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JPH07114041A
JPH07114041A JP5338472A JP33847293A JPH07114041A JP H07114041 A JPH07114041 A JP H07114041A JP 5338472 A JP5338472 A JP 5338472A JP 33847293 A JP33847293 A JP 33847293A JP H07114041 A JPH07114041 A JP H07114041A
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JP
Japan
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optical writing
light valve
light
type light
layer
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Application number
JP5338472A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Morikawa
昌彦 森川
Akitsugu Hatano
晃継 波多野
Yozo Narutaki
陽三 鳴瀧
Masataka Matsuura
昌孝 松浦
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生画像の隣接画素へのにじみの広がり及び
にじみの重複等による画像劣化を最小限に抑え、光書き
込み型ライトバルブの特徴である高輝度、高精細画像表
示を確保する。 【構成】 光書き込み型ライトバルブは、一対の対向す
る透光性基板1、1′、透光性基板1の内側の面上に順
次形成された書き込み制限マスク3、平坦化層4、透明
電極2、光導電体層5、遮光層6、誘電体ミラー7、液
晶配向膜10、透光性基板1′の内側の面上に順次形成
された透明電極2′、液晶配向膜10′、前記液晶配向
膜10、10′間に封入された光変調層8、光変調層8
の厚さを規定するためのスペーサ9、及び透光性基板
1′の外側の面に形成された反射防止膜11からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光書き込み型ライトバル
ブ装置及びこの装置を用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送、レーザーディスク又は
高品位テレビ(HDTV)などの高画質な映像が提供さ
れている。これらの映像をより一層楽しむために、大画
面で且つ高精細であるディスプレイの開発が望まれてい
る。大画面を呈するディスプレイとして、TFT(薄膜
トランジスタ)などのアクティブマトリクス液晶パネル
に投写用光源を用いて、映像を拡大投写する方式の画像
表示装置がよく知られている。
【0003】しかし、この方式では、アクティブマトリ
クス液晶パネルは、各絵素毎にTFT等のアクティブ素
子によって形成されており、開口率が低いため、得られ
る画像は輝度に劣ったものであった。
【0004】このアクティブマトリクス液晶パネルを拡
大投写型ディスプレイには適用するには、表示画像の高
精細化及び高輝度化が必須であり、特に高品位テレビ等
に適用するには、高精細化及び高輝度化に加えて、表示
の大容量化を同時に達成しなければならない。
【0005】そこで高精細、高輝度表示を実現する方式
として光書き込み型ライトバルブの開発が盛んである。
この光書き込み型ライトバルブにおいては、画像を書き
込む光源と画像を読み出す光源が異なっている。
【0006】従来用いられている光書き込み型ライトバ
ルブには、以下に示すものがある。
【0007】(1)文献1(R.D.Sterling, R.D.Te Kol
ste, J.M.Haggerty, T.C.Borah, W.P.Bleha : SID Dige
st (1990) p327)では、光導電体層(非晶質水素化ケイ
素)と遮光層(CdTe)と誘電体ミラーを積層し、光
変調層にネマティック液晶の垂直配向したものを使って
光書き込み型ライトバルブを作成し、投射型ディスプレ
イに応用している。
【0008】(2)文献2(T.Kurokawa:Proceedings o
f Japan Display '92 p355)では、光導導電体層(非晶
質水素化シリコン)と誘電体ミラーと強誘電体液晶を用
いた光書き込み型ライトバルブを使い、並列光演算への
応用を示している。
【0009】(3)文献3(H.Kikuchi, K. Takizawa e
t al.:Proceedings of Japan Display'92 p847)では、
光導電体層(Bi12SiO20)と遮光層と誘電体ミラーを積
層し、光変調層にポリマー分散型液晶を使って光書き込
み型ライトバルブを作成し、大画面投射型ディスプレイ
に応用している。
【0010】図14に光書き込み型ライトバルブの基本
構成の一例を示す。光書き込み型ライトバルブは、液晶
層8と光導電体層5とを挟んで一対の電極2、2′によ
りこれらの間に電圧が印加される構成になっており、更
に光導電体層5を読み出し光13から隔離する遮光層
6、及び読み出し光を反射する誘電体ミラー7から構成
されている。図において、1、1′は透光性基板、9は
スペーサ、10、10′は液晶配向層、11は反射防止
層、12は書き込み光、14は電源である。
【0011】上記のような構成を有する光書き込み型ラ
イトバルブの基本的な動作原理を説明すると、外部から
電圧を印加した状態で、暗状態においては光導電体層5
のインピーダンスが液晶層に対し十分に大きいため電極
によって外部から印加された電圧は液晶層にはほとんど
印加されず、液晶はオフ状態となる。しかし、光書き込
み手段により光照射を受けた部分は光導電体層5のイン
ピーダンスが低下して液晶層に電圧がかかり、その部分
の液晶はオン状態となる。直線偏光の読み出し光をオフ
状態の液晶部分に照射すると、その部分からは、入射光
と同一の偏光方向の反射光が返ってくるが、オン状態の
液晶部分に照射すると、その部分からは、入射光の偏光
方向に対して直交した方向に偏光した反射光を得ること
が出来る。このことから、無偏光の読み出し光から偏光
ビームスプリッターを介してS波のみを光書き込み型ラ
イトバルブに入射させ、光書き込み型ライトバルブから
の反射光のうちP波だけをこの偏光ビームスプリッター
でとり出すことにより、書き込まれた(書き込み光が照
射された)画像が再生される。
【0012】光書き込み型ライトバルブ150の一般的
な構成断面図の他の一例を図15に示す。
【0013】液晶ライドバルブ150は、ガラス基板1
51a,15lb上にITO透明導電膜からなる透明電
極152a,152bを形成し、次に透明電極152b
上に光導電体層154として非晶質水素化シリコン(a
−Si:H)を形成する。その上に反射層155として
誘電体ミラーを形成する。
【0014】つぎに配向膜156a,156bを形成し
た後、ガラス基板151a,151bをスペーサ157
を介して貼合わせる。光変調層158として液晶を注入
しかつ封止することによって光書き込み型ライトバルブ
150が構成される。なお、光書き込み型ライトバルブ
150に用いられる表示モードとしては、ハイブリッド
電界効果(HFE)モード、相転移モード、垂直配向を
使った電界制御型複屈折(ECB)モードなどが用いら
れる。
【0015】このような構造の光書き込み型ライトバル
150の透明電極152a,152b間には、交流電源
159によって電圧が印加される。ガラス基板151b
側から書き込み光151が入射すると、光導電体層15
4の光の当たった領域(明状態)で電荷が発生し光導電
効果が生じるためインピーダンスが減少し、交流電源1
59によって印加された電圧は光変調層に加わり、光変
調層はオン状態となる。一方光の当たらない領域(暗状
態)では、光導電体層のインピーダンスは変化せず、光
変調層にはほとんど電圧が加わらないため、光変調層は
オフ状態となる。この明状態と暗状態の違いにより光変
調層に書き込み光に対応した画素情報が形成される。そ
して、この画素情報は読み出し手段を使うことで取り出
される。透光性基板151a側から入射した読み出し光
152は光変調層で画素情報に対応して変調されるの
で、この変調された光を取り出すことで、投射型ディス
プレイや光情報処理装置等に応用されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光書き
込み型ライトバルブの光導電体層は連続した薄膜層であ
り、光書き込み手段から高密度の光情報を書き込んだ場
合、光導電体層部分において発生した電荷が光照射部分
の周囲に拡散するため、電荷の拡散部分においても光導
電体層のインピーダンスが低下し、光変調層の電気光学
効果を誘起する。その結果、光書き込み型ライトバルブ
から読み出される画素情報に、にじみが生じ不正確な情
報出力になる。これは特に書き込む光の光量が過剰の場
合、光導電体層の移動度が大きい場合に生じやすい。
【0017】この画素情報のにじみを防止する方法とし
ては、特開昭62−242919号明細書に示されてい
るように、光導電体層及びその上に設けられた遮光層を
書き込む光の径よりも小さい島状に分割する方法があ
る。しかし、この方法では小さく分割した島と島の間を
遮光する必要があり、遮光層形成の後、再びアルミ等の
遮光材料を蒸着したり、または遮光用の色素を電着する
等の余分な工程が必要となる。また書き込む光が高密度
化するほどフォトエッチング等の工程に高精度が要求さ
れ、遮光層及び光導電体層の2層分の厚さを高精度にエ
ッチングする必要があるためプロセスが複雑化し、生産
性が低下するという課題がある。
【0018】これとは別のにじみを防止する方法として
は、特開昭62−169120号明細書に示されるよう
に反射層としてモザイク状の金属反射膜を形成し、対向
する基板上に前記モザイク状パターンの隙間を遮光する
ように遮光膜を形成する方法がある。しかし、この方法
では金属反射膜と遮光膜を正確に位置合わせして構成す
る必要があるため、デバイスの作成プロセスが複雑にな
る。
【0019】また、前記の遮光膜で十分な遮光性を得る
には、金属反射膜との位置合わせ精度を考慮して、遮光
膜はモザイク状パターンの隙間部分よりも広くする必要
があるため、光読み出し側で十分な開口率を得ることが
難しいという課題がある。
【0020】本発明はこのような課題を解決するもので
あり、その目的とするところは、上記課題であった画素
情報のにじみによる劣化を最小限に抑え、高輝度、高精
細な画素情報が得られる光書き込み型ライトバルブ装置
と、この装置を用いた画像表示装置を提供することであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の透光性
電極と、前記一対の透光性電極の間に収納された光変調
層と、前記光変調層及び前記透光性電極の一方の間に配
列された光導電体層とからなる光書込み型ライトバルブ
の内側又は外側に、画素のサイズを制限する制限手段を
有し、光を前記透光性電極の一方に照射する光書き込み
手段とを有することを特徴とする光書き込み型ライトバ
ルブ装置である。
【0022】
【作用】本発明によれば、光書き込み手段と光読み出し
手段の間に設けられた光書き込み型液晶ライトバルブ内
外の任意の位置に画素のサイズを制限する制限手段を設
ける構成とすることで、外部より書き込まれた画素情報
の隣接画素へのにじみを、画素サイズを制限する制限手
段により補正するため画素輪郭のにじみが最小限に押さ
えられ輪郭が明瞭な画素が得られるので、光読み出し手
段により高品質な画像表示が得られる。
【0023】また、光読み出し手段と画素サイズを制限
する制限手段の間にマイクロレンズプレートを設けるこ
とにより、画素サイズを制限する制限手段を使用しても
光出力の低下が防げるため、高輝度な画像表示が得られ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図に示す好適な実施例を参照
しながら詳述する。
【0025】図1は本発明による光書き込み型ライトバ
ルブ装置の第1の実施例の断面図である。本実施例の光
書き込み型ライトバルブ装置は、光書き込み型ライトバ
ルブと、該光書き込み型ライトバルブに書き込むべき像
を形成するための光書き込み手段31と、該光書き込み
手段31上に形成された像を光書き込み型ライトバルブ
上に結像するための結像レンズ32とからなる。
【0026】光書き込み型ライトバルブは、一対の対向
する透光性基板1、1′、透光性基板1の内側の面上に
順次形成された書き込み画素サイズを制限するマスク
3、平坦化層4、透明電極2、光導電体層5、遮光層
6、誘電体ミラー7、液晶配向膜10、透光性基板1′
の内側の面上に順次形成された透明電極2′、液晶配向
膜10′、前記液晶配向膜10、10′間に封入された
光変調層8、光変調層8の厚さを規定するためのスペー
サ9、及び透光性基板1′の外側の面に形成された反射
防止膜11からなる。
【0027】以下、上記の光書き込み型ライトバルブの
詳細をその製造工程を参照しつつ説明するまず、1画素
に対する書き込み光のサイズを光導電体層5上での1画
素のサイズより縮小するため、透光性基板1上にCdT
eから成る層を真空蒸着法により形成し、これを無数の
正方形格子パターンにフォトエッチングを行うことによ
り書き込み画素サイズを制限するマスク3を形成した。
書き込み画素サイズを制限するマスク3の材料としては
CdTe以外にもMo,Ti,Al等の金属材料やa−
SiGe:H,a−SiSn:H,或いはカラーフィル
タ材料である可染性のゼラチン、カゼイン、グリュー、
PVAに重クロム酸塩を添加したもの等も使用できる。
【0028】また書き込み画素サイズを制限するマスク
3のパターンとしては正方形以外にも丸形、多角形など
矩形以外の任意の形状を採用することができ、更に、パ
ターンサイズとしては1画素に1つのパターンに限らな
くとも良い。これらの例を図2(a)、(b)、(c)
に示す。図中、15で表される正方形は1つの画素に対
応し、16は該画素に対応して形成された開口パターン
である。図2(a)は正方形パターン、図2(b)は丸
形パターン、図2(c)は1画素に対し4つの正方形パ
ターンの組み合わせとなっている。いずれのパターンに
おいても、1画素に対する書き込み光のサイズを1画素
のサイズより縮小する点において共通する。
【0029】次に書き込み画素サイズを制限するマスク
3の表面にSiO2 から成る平坦化層4をスパッタ法に
て形成した。更にその表面にITOから成る透明電極2
を形成し、その上に光導電体層5としてa−Si:Hを
プラズマを使用したCVD(化学的気相成長法;Che
mical Vapor Deposition)によ
り形成した。膜厚はおよそ4μmである。尚、a−S
i:Hは高抵抗化を図るために少量のボロンをドーピン
グしている。また本実施例では光導電体層5にボロンを
少量添加したイントリンシックなa−Si:Hを用いた
が、その他の材料としてCdS,Se,OPC等も使用
できる。
【0030】光導電体層5の表面に遮光層6としてCd
Teを真空蒸着法にて形成した。膜厚はおよそ1μmで
ある。この後、遮光層の表面に読み出し光を反射するた
めにSiO2 /TiO2 から成る誘電体ミラー7を膜厚
およそ1μmに形成した。
【0031】次に以上の積層基板に対向して、ITOか
ら成る透明電極2′を形成した透光性基板1′を用い、
それぞれの基板にポリイミドから成る液晶配向層10、
10′を形成し、4μmのスペーサ9を挟んで固定し
た。この基板間に光変調層8を封入した。本実施例では
光変調層8としてネマティック液晶を用いた。また読み
出し側の透光性基板の表面にMgF2 から成る反射防止
膜11を真空蒸着した。
【0032】光書き込み手段31としては本実施例では
ELパネルを用い、結像レンズ32を組み合わせること
により光書き込み型ライトバルブに光書き込みを行っ
た。光書き込み手段31としてはELパネルの他にCR
Tや液晶パネルを使用することもできる。
【0033】本実施例において特徴的なのは、光書き込
み型ライトバルブに書き込み画素サイズを制限するマス
ク3を形成した点である。このマスク3により画素のサ
イズが制限され、光導電体層5での電荷の拡散が隣接す
る画素にまで広がらないので、光書き込み型ライトバル
ブの再生画像に生じるにじみが隣接する画素にまで広が
らない。この結果、光書き込み型ライトバルブの再生画
像においては、にじみを抑えたクリアな画像を得ること
ができる。
【0034】図3に光書き込み型ライトバルブの再生画
像におけるにじみの概念図を示す。図3に示すように、
光書き込み手段31から書き込む画像が図2(a)、
(b)、(c)に示すマスク3により、その画素サイズ
を制限されて光書き込み型ライトバルブ中の光導電体層
5に書き込まれるため、光導電体層5の光照射された部
分17に生成した電荷が周囲に拡散し、液晶の電気光学
効果を誘起しても、白色部分18で示したようににじみ
の広がりが隣接画素にまで及んでいない。これにより光
書き込み型ライトバルブの特徴である高精細画像表示を
確保することができる。一方書き込み画素サイズを制限
するマスク3を用いない場合においては光導電体層5の
光照射された部分に生成した電荷が周囲の隣接する画素
にまで拡散するため、にじみの広がりが斜線部分19で
示したように隣接する画素にまで及び或いは重複してし
まっていることが解る。
【0035】図4に示す本発明による光書き込み型ライ
トバルブ装置の第2の実施例における光書き込み型ライ
トバルブ400は、一対の対向する透光性基板411
a、411bを含んでいる。透光性基板411aの内側
の面上には透明電極412a、格子状マスク413、液
晶配向膜416aが順次形成されており、一方、透光性
基板411bの内側の面上には、透明電極412b、光
導電体層414、誘電体ミラー415、液晶配向膜41
6bが順次形成されている。また、前記液晶配向膜41
6a、416bは、スペーサ417を用いて貼り合わさ
れており、その間に光変調層418が封入されている。
さらに透光性基板411aの外側の面には反射防止膜4
10が形成されている。
【0036】本実施例におけるマスク413の一例を図
5に示す。
【0037】図5(a),図5(b),図5(c)の夫
々は、四つの画素に対応する液晶表示装置のマスク41
3の一部分51を示す。部分51は、複数の開口パター
ンを有する。この部分51は、画素サイズを制限する制
限手段を構成する。
【0038】図5(a)の部分51における開口パター
ンは、格子状に配列された4個の正方形パターン52を
有する。
【0039】図5(b)の部分52における開口パター
ンは、格子状に配列された16個の正方形パターン53
を有する。
【0040】図5(c)部分51における開口パターン
は、碁盤目状に配列された四つの円形パターン54を有
する。
【0041】いずれのパターンにおいても、1画素に対
する書き込み光のサイズを1画素のサイズより縮小する
点において共通する。
【0042】以下、上記の光書き込み型ライトバルブの
製造工程を説明する。
【0043】まず、1画素に対する書き込み光のサイズ
を光導電体層414上での1画素のサイズより縮小する
ため、マスク413は、まず金属膜として例えばAlを
スパッタ法を用いて形成した後、図5(a)に示す格子
状パターンをフォトリソグラフィプロセスとメタルエッ
チングプロセスを通すことで形成する。
【0044】ここで用いたマスクの材料としては、A1
以外の遮光性を有する材料として、Mo,Ti,Cr,
Ta,Ag等の金属材料やCdTe,a−SiGe:
H,a−SiGeC:H等の半導体材料、またはカラー
フィルタ材料である可染性のゼラチン、カゼイン、グリ
ュー、PVAに重クロム酸塩を添加したもの等も使用で
きる。
【0045】次に、表面反射を防ぐため、透光性基板4
11aの読み出し光側に反射防止膜410としてMgF
2 が真空蒸着法により形成される。
【0046】ガラスからなる透光性基板4llb上に
は、ITO透明導電膜からなる透明電極412bがスパ
ッタ法により形成され、次に光導電体層414として非
晶質水素化シリコンカーバイト(a−SiC:H)がプ
ラズマCVD法により形成される。光導電体層414の
上には読み出し光を反射するためSiO2 /TiO2
層膜から成る誘電体ミラー415が形成される。
【0047】次に前記の構成を有する各透光性基板41
1a,411bにポリイミドから成る液晶配向層416
a,416bが形成され、スペーサ417を挟んで固定
される。この基板間に光変調層418としてネマティッ
ク液晶が導入される。液晶表示モードとしては、ハイブ
リッド電界効果(HFE)モードが用いられている。
【0048】この光書き込み型ライトバルブ400の透
明電極412a,412b間には、交流電源403から
交流電圧が印加される。透光性基板411b側から書き
込み光401が入射すると、光の当たった領域(明状
態)では、光導電体層414のインピーダンスが減少
し、交流電源403によって印加された電圧は光変調層
に加わる。一方光の当たらない領域(暗状態)では、光
導電体層のインピーダンスは変化せず光変調層にはほと
んど電圧が加わらない。この明状態と暗状態の違いによ
り光変調層に画素情報が形成される。このライトバルブ
の透光性基板411a側から入射した読み出し光402
は、光変調層で画素情報に対応して変調されるので、こ
の変調された光を取り出すことにより、画素情報を得る
ことができる。
【0049】図6(a)は、光書き込み型ライトバルブ
に書き込まれた画素情報をマスクを使用しないで光読み
出し手段を使って読み出した場合の画素輪郭のにじみの
概念図を示す。図6(a)に示すように光書き込み手段
を用いて光書き込み型ライトバルブに書き込まれた画素
情報61は、光導電体層の光照射された部分に生成した
電荷が層内を拡散することにより光変調層が有する電気
光学効果を誘起するため、画素輪郭のにじみ62が生じ
る。図6(b)は、光読み出し手段と光変調層の間にマ
スクを設置した状態で、光書き込み型ライトバルブに書
き込まれた画素情報を光読み出し手段を使って読み出し
た場合の画素輪郭の概念図を示す。この場合、画素輪郭
のにじみはマスクを用いて補正されることにより、輪郭
が明瞭でボケの無い画素が得られ、高精細な画像表示を
得ることが出来る。そして、画素サイズを制限する手段
を形成する方法としては、金属膜等をパターン化してマ
スクを形成するプロセスだけが必要なため、特開昭62
−242919号明細書,特開昭62−169120号
明細書で示されるにじみを防止するためのマスクの作成
プロセスに比べて、作成プロセスが容易である。
【0050】本実施例では、光書き込み型ライトバルブ
に画素サイズを制限する制限手段としてマスクを形成し
た事で画素の輪郭が補正されるために、光導電体層での
電荷の拡散による光変調層での画素のにじみを防止する
ことができる。この結果、光書き込み型ライトバルブの
光出力においては、にじみを抑えた高精細な画素情報を
得ることができる。
【0051】本実施例では、画素サイズを制限する制限
手段としてのマスクは透光性基板411a上に透明電極
412a、マスク413の順に形成されたが、透光性基
板411a上にマスク413、透明電極412aの順に
形成してもよく、また光変調層と光読み出し手段の間な
ら、どの部分に形成されてもよい。
【0052】また本実施例では、透光性基板411aと
してガラスを用いたが、読み出し光を集光する効果があ
るマイクロレンズプレートを使うことにより、画素サイ
ズを制限する手段を使用しても光出力の低下が防げるた
め、高光出力が得られることになり、高輝度な画素情報
が得られる。
【0053】図7に本発明の光書き込み型ライトバルブ
装置の第3の実施例の断面図を示す。図1に基づき説明
した第1の実施例と異なる点は、透光性基板1上に順
次、書き込み画素サイズを制限するマスク3、平坦化層
4、透明電極2、光導電体層5を積層するかわりに、光
書き込み手段31側の透光性基板としてファイバープレ
ート33を用い、その表面に順次、透明電極2、書き込
み画素サイズを制限するマスク3、光導電体層5を形成
した点、及び光書き込み手段31を光書き込み型ライト
バルブと一体化した点である。
【0054】以下、本実施例における光書き込み型ライ
トバルブの詳細をその製造工程を参照しつつ説明する。
【0055】図7に示すように、光書き込み手段31側
の透光性基板としてファイバープレート33を用い、そ
の表面にITOからなる透明電極2を形成し、その上に
Moからなる層を真空蒸着法により800オングストロ
ーム程度形成し、無数の格子パターンにフォトエッチン
グすることにより書き込み画素サイズを制限するマスク
3を形成した。書き込み画素サイズを制限するマスク3
に金属材料を用いることで薄膜で遮光性が得られるため
平坦化層を形成する必要がなくなる。
【0056】次に光導電体層5としてa−Si:HをC
VD法によりPIN構造に形成した。膜厚はおよそ5μ
mである。光導電体層5の表面には遮光層6としてカー
ボン分散型有機材料をスピンナー塗布し焼成することに
より形成する。膜厚はおよそ1μmである。
【0057】この後、遮光層の表面にSiO2 /TiO
2 から成る誘電体ミラー7を膜厚およそ1μmに形成し
た。
【0058】次に以上の積層基板に対向して、ITOか
ら成る透明電極2′を形成した透光性基板1′を用い、
それぞれの基板にポリイミドから成る液晶配向層10、
10′を形成し、4μmのスペーサ9を挟んで固定し
た。この基板間に光変調層8を封入した。本実施例では
光変調層8としてネマティック液晶層を用いた。また読
み出し側の透光性基板にMgF2 から成る反射防止膜1
1を真空蒸着した。
【0059】光書き込み手段31としては本実施例では
液晶パネルを用い、マイクロレンズ34を介して光書き
込み型ライトバルブに貼り合わせて光書き込みを行っ
た。本実施例において特徴的なのは光書き込み手段31
側の透光性基板としてファイバープレートを用い、光学
的マッチングオイルを塗布しマイクロレンズを介して光
書き込み手段31を光書き込み型ライトバルブに隙間な
く貼り合わせて光書き込みを行ったことである。本実施
例の構成であれば書き込み画素サイズを制限するマスク
3に書き込まれる光の利用率が上がり、マスクを用いる
ことの効果が向上する。また光書き込み型ライトバルブ
装置を小型化することができる。尚、上記実施例ではマ
イクロレンズ34を介して、光書き込み型ライトバルブ
に貼り合わせたが、マイクロレンズを除き、書き込み手
段である液晶パネルの光書き込み型ライトバルブ側のガ
ラス基板をファイバープレートにし貼り合わせても良
い。また、光書き込み型ライトバルブの光書き込み手段
31側の透光性基板としてファイバープレートにかえて
マイクロレンズプレートとしてもよい。
【0060】図8に示す本発明による光書き込み型ライ
トバルブの第4の実施例においては、まずファイバープ
レートからなる透光性基板81a上にITO透明導電膜
からなる透明電極82aがスパッタ法により形成され
る。次に、透光性基板81aの読み出し光側に画素サイ
ズを制限する制限手段としてマスク83が形成される。
【0061】マスク83は、まず金属膜としてMoをス
パッタ法を用いて形成した後、図5(b)に示す格子状
パターンをフォトリソグラフィプロセスとメタルエッチ
ングプロセスを通すことで形成する。次に、その上に読
み出し光側の表面反射を防ぐため、反射防止膜90とし
てMgF2 が真空蒸着法により形成される。
【0062】ガラスからなる透光性基板81b上には、
ITO透明導電膜からなる透明電極82bがスパッタ法
により形成され、次に光導電体層84として非晶質水素
化シリコン(a−Si:H)のpin構造がプラズマC
VD法を用いて形成される。光導電体層の表面には、遮
光層89がカーボン分散型有機材料をスピンナー塗布し
焼成することにより形成される。この上に、SiO2
TiO2 の積層膜から成る誘電体ミラー85が形成され
る。
【0063】次に、前記の構成を有する各透光性基板8
1a,81bをスペーサ87を介して挟んで固定し、こ
の基板間にポリマーと液晶の混合物を注入した後、UV
照射を行って混合物を重合することによりポリマー中か
ら液晶滴を相分離により析出させ、光変調層88として
のポリマー分散型液晶が形成される。
【0064】本実施例では、光書き込み型ライトバルブ
に画素サイズを制限する手段としてマスクを形成したこ
とにより画素の輪郭が補正されるために、光導電体層で
の電荷の拡散による光変調層での画素のにじみを防止す
ることができる。この結果、光書き込み型ライトバルブ
の光出力においては、にじみを抑えた高精細な画素情報
を得ることができる。
【0065】図9に本発明にてなる光書き込み型ライト
バルブ装置の第5の実施例の断面図を示す。
【0066】本実施例においては、光書き込み手段31
側にある透光性基板としてファイバープレート33を用
いた光書き込み型ライトバルブと、画素サイズを制限す
るマスク3がその上に形成された他のファイバープレー
ト35と、光書き込み手段31とを一体化している。光
書き込み型ライトバルブ自体としては、光書き込み手段
31側にある透光性基板としてファイバープレート33
を用いたこと以外は、図7に関連して説明した光書き込
み型ライトバルブと実質的に同一の構成となっている。
【0067】以下、本実施例における光書き込み型ライ
トバルブの詳細をその製造工程を参照しつつ説明する。
【0068】図9に示すように、光書き込み手段31側
にある透光性基板としてファイバープレート33を用
い、ITOからなる透明電極2を形成し、その表面に光
導電体層5としてa−Si:HをCVD法により形成し
た。膜厚はおよそ3μmである。尚、a−Si:Hは高
抵抗化を図るために少量のボロンをドーピングしてい
る。光導電体層5の表面には遮光層6をカーボン分散有
機材料をスピンナー塗布し焼成することにより形成す
る。膜厚はおよそ1μmである。この後遮光層の表面に
SiO2 /TiO2 から成る誘電体ミラー7を膜厚およ
そ1μmに形成した。
【0069】次に以上の積層基板に対向して、ITOか
ら成る透明電極2′を真空蒸着した透光性基板1′を用
い、それぞれの基板にポリイミドから成る液晶配向層1
0、10′を形成し、1.5μmのスペーサ9を挟んで
固定した。この基板間に光変調層8を封入した。本実施
例では光変調層8として強誘電性液晶を用いた。また読
み出し側の透光性基板にMgF2 から成る反射防止膜1
1を真空蒸着した。
【0070】以上が光書き込み型ライトバルブの作成プ
ロセスであり、これとは別にファイバープレート35上
にAlから成る層を真空蒸着法により形成し、無数の正
方形格子パターンにフォトエッチングを行うことにより
書き込み画素サイズを制限するマスク3を作成した。
【0071】次に光書き込み手段31、書き込み画素サ
イズを制限するマスク3が形成されたファイバープレー
ト35、光書き込み型ライトバルブの順に光学的マッチ
ングオイルを塗布し、隙間なく貼り合わせた。本実施例
の光書き込み手段31としては液晶パネルを採用した。
【0072】本実施例において特徴的なのは書き込み画
素サイズを制限するマスク3を光書き込み型ライトバル
ブとは別に形成した点である。本実施例の構成であれば
光書き込み型ライトバルブの作成プロセスが容易とな
る。また書き込み画素サイズを制限するマスク3をファ
イバープレート上に形成し、光書き込み手段31と光書
き込み型ライトバルブの間に隙間なく貼り合わせること
により、光書き込み型ライトバルブ装置を小型化するこ
とができる。
【0073】図10に示す本発明による光書き込み型ラ
イトバルブ装置の第6の実施例においては、まずガラス
からなる透光性基板1051a,1051bの上にZn
Oからなる透明電極1052a,1052bが形成され
る。
【0074】次に、透明電極1052bの上に光導電体
層1054としてプラズマCVD法を用い、少量のボロ
ンをドーピングしたa−Si:Hが形成される。その上
に遮光層1059がカーボン分散有機材料をスピンナー
塗布し焼成することにより形成される。この後、遮光層
の上にSiO2 /TiO2 の積層膜から成る誘電体ミラ
ー1055が形成される。次にその上に前記構成の各透
光性基板1051a,1051bにポリイミドからなる
液晶配向層1056a,1056bが形成され、これら
基板がスペーサ1057を挟んで固定される。これら基
板間に光変調層1058として強誘電性液晶が注入され
る。ここで、液晶表示モードとしてSSFLC(Surfac
e Stabilized Ferroelectoric Liquid Crystal)モード
が用いられる。
【0075】これとは別に、ガラスからなる透光性基板
1010の一方の面に画素サイズを制限するマスク10
53として、A1が真空蒸着法により成膜された後、格
子状パターンにエッチングしてマスクが形成される。ま
た、透光性基板1010の他方の面にはMgF2 から成
る反射防止膜1050が真空蒸着により形成される。
【0076】最後に、透光性基板1051aと画素サイ
ズを制限するマスク1053の間に光学的マッチングオ
イル1011が塗布され、隙間なく貼り合わせることに
より光書き込み型ライトバルブが作成される。
【0077】本実施例では画素サイズを制限するマスク
が別のプロセスで作成され最後に貼り合わせるため、光
書き込み型ライトバルブの作成プロセスが容易となり、
生産性が向上する。
【0078】また本実施例では、透光性基板としてガラ
スを用いたが、ファイバープレートを用いることもでき
る。
【0079】図11に示す光書き込み型ライトバルブ装
置の第7の実施例においては、まずガラスからなる透光
性基板1161a,1161bの上にZnOからなる透
明電極1162a,1162bが形成される。
【0080】次に、透明電極1162bの上に光導電体
層1164としてプラズマCVD法を用い、非晶質水素
化シリコンゲルマニウム(a−SiGe:H)が形成さ
れる。その上に遮光層1169として非晶質水素化シリ
コン錫(a−SiSn:H)が形成される。この後、遮
光層の上にSiO2 /TiO2 の積層膜から成る誘電体
ミラー1165が形成される。次に前記構成の各透光性
基板1161a,1161bにポリイミドから成る液晶
配向層1166a,1166bが形成され、両透光性基
板1161a,1161bがスペーサ1167を挟んで
固定される。これら基板間に光変調層1168としてネ
マティック液晶が注入される。ここで表示モードとして
垂直配向を使った電界制御型複屈折(ECB)モードが
使用される。
【0081】これとは別に、マイクロレンズプレートか
らなる透光性基板1110の一方の面に画素サイズを制
限するマスク1163としてTiがスパッタ法により成
膜された後、格子状パターンにエッチングしてマスクが
形成される。また、透光性基板1110の他方の面には
MgF2 から成る反射防止膜1160が真空蒸着により
形成される。
【0082】最後に、透光性基板1161aと画素サイ
ズを制限するマスク1163の間に光学的マッチングオ
イル1111が塗布され、隙間なく貼り合わせることに
より光書き込み型ライトバルブが作成される。
【0083】本実施例では画素サイズを制限するマスク
を別のプロセスで作成し、最後に貼り合わせるため光書
き込み型ライトバルブの作成プロセスが容易となり、生
産性が向上できる。
【0084】また透光性基板1110として、読み出し
光を集光する効果があるマイクロレンズプレートを使う
ことにより、画素サイズを制限する手段を用いても光出
力が低下せず、高光出力が得られるため、高輝度な画素
情報が得られる。
【0085】上記実施例においては、光導電体層とし
て、a−Si:H,a−SiC:H,a−SiGe:H
を用いたがその他の材料としてBi12SiO20,Bi12
GeO20,CdS,Se,OPC等を使用することもで
きる。
【0086】図12に本発明にてなる画像表示装置の一
実施例の概略構成図を示す。本実施例の画像表示装置
は、図1に基づき説明した、光書き込み型ライトバルブ
装置を用いている。以下、図面に基づき詳述する。
【0087】画像表示装置は、光書き込み型ライトバル
ブ22、該光書き込み型ライトバルブ22に書き込むべ
き画像を形成する光書き込み手段20、該光書き込み手
段20上に形成された画像を光書き込み型ライトバルブ
22上に結像するための結像レンズ21、光書き込み型
ライトバルブ22に電圧を印加するための外部電源2
3、読み出し光と反射読み出し光を分離するための偏光
ビームスプリッター24、読み出し光源25、レンズ2
6、偏光ビームスプリッター24を通過してきた反射読
み出し光を拡大するための投影レンズ27、及び投影レ
ンズ27からの投影像が形成されるスクリーン28から
なる。
【0088】図12に示すように光書き込み手段20か
らの画像を結像レンズ21により光書き込み型ライトバ
ルブ22に結像させ光書き込みを行う。光書き込み型ラ
イトバルブ中に形成されたマスク3により画素サイズを
制限された画像が光導電体層5に照射されるために、光
書き込み型ライトバルブの再生画像においてはにじみを
抑えたクリアな画像を得ることができる。また光書き込
み型ライトバルブの再生画像を読み出すために読み出し
光源25からの読み出し光は偏光ビームスプリッター2
4によりS波のみが光書き込み型ライトバルブに入射さ
れ、光書き込み型ライトバルブからの再生画像を読み出
した反射光はP波のみが偏光ビームスプリッターを通過
し投影レンズ27によりスクリーン28上に投影され
る。図12において光書き込み手段20としてはCR
T、液晶パネル、ELパネルが挙げられる。また本書き
込み方法で使用する書き込み画素サイズを制限するマス
ク3はその目的より本実施例にのみならず光書き込み手
段から光書き込み型ライトバルブ中の光導電体層5の間
であればいずれに形成しても良い。また本実施例では示
していないが実施例3、5に示したように光書き込み手
段と光書き込み型ライトバルブとを一体化することによ
り画像表示装置を小型化することも考えられる。書き込
み画素サイズを制限するマスク3を用いることにより光
書き込み型ライトバルブからにじみを抑えたクリアな再
生画像を得ることが可能となり、光書き込み型ライトバ
ルブの特徴である高輝度、高精細な画像表示を確保する
ことができる。
【0089】図13に本発明による投射型画像表示装置
の実施例の他の一例を示す。
【0090】本実施例の画像表示装置は、図4に基づき
説明した光書き込み型ライトバルブ装置を用いていてお
り、以下、図面に基づき詳述していく。
【0091】本実施例による画像表示装置は、光書き込
み型ライトバルブ1300、光書き込み型ライトバルブ
1300に書き込むべき画像を形成する光書き込み手段
1301、光書き込み手段1301上に形成された画像
を光書き込み型ライトバルブ1300上に結像するため
の結像レンズ1372、光書き込み型ライトバルブ13
00に電圧を印加するための外部電源1303、読み出
し光と反射読み出し光を分離するための偏光ビームスプ
リッター1377、読み出し光源1375、レンズ13
76、偏光ビームスプリッター1377を通過してきた
反射読み出し光を拡大するための投影レンズ1378、
及び投影レンズ1378からの投影像が形成されるスク
リーン1379からなる。
【0092】図13に示す様に、光書き込み手段130
1を構成する書き込み用光源1371からの光をレンズ
1372と画像書き込み用液晶パネル1373を通して
光書き込み型ライトバルブ1300に結像させ光書き込
みが行われる。光書き込み型ライトバルブ1300には
交流電源1303から駆動電圧が供給される。
【0093】読み出し手段1310としては、読み出し
光源1375からの光をレンズ1376を介して偏光ビ
ームスプリッタ1377によりS波、P波に分離され、
S波のみが光書き込み型ライトバルブ1300に入射さ
れる。光書き込み型ライトバルブの光変調層に形成され
た画像に対応して変調された反射光が偏光ビームスプリ
ッタを通過し投射レンズ1378によりスクリーン13
79上に投射される。この時、光書き込み型ライトバル
ブ中に形成された画素サイズを制限する制限手段である
マスクにより、読み出し画像として、にじみを抑えたク
リアな画像を得ることができる。
【0094】光書き込み手段としては、液晶パネルの他
に、CRTやELパネルを用いることもできる。また本
実施例で使用する画素サイズを制限する手段は、光書き
込み手段から光書き込み型ライトバルブの読み出し手段
の間のいずれに形成しても良い。
【0095】上記したように、本実施例による光書き込
み型ライトバルブを投射型画像表示装置に用いることに
より、にじみを抑えたクリアな読み出し画像を得ること
が可能となり、高輝度、高精細な画像表示を確保するこ
とができる。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光書き
込み型ライトバルブに画素サイズを制限する制限手段を
設けることにより、光書き込み型ライトバルブの高精細
画像表示において問題となる隣接する画素へのにじみが
抑えられ、クリアな画像表示を得ることができた。ま
た、本発明の画素サイズを制限する制限手段の形成は、
金属膜等をパターン化してマスクを形成するプロセスだ
けで可能なため、作成プロセスが従来に比べ容易にな
る。
【0097】光読み出し画素サイズを制限する制限手段
の間にマイクロレンズプレートを設置することで、画素
サイズを制限する制限手段を使用しても光出力の低下が
防げるため、高輝度な画像表示が得られるため、本発明
の光書き込み型ライトバルブを画像表示装置に用いるこ
とで、高輝度、高精細な画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光書き込み型ライトバルブ装置の
第1の実施例の断面図である。
【図2】第1の実施例における書き込まれる画素のサイ
ズを制限する書き込み光制限マスクを示す。
【図3】第1の実施例における光書き込み型ライトバル
ブの再生画像におけるにじみを示す概念図である。
【図4】本発明による光書き込み型ライトバルブの第2
の実施例の断面図を示す。
【図5】図5(a),図5(b),図5(c)は、第2
の実施例における画素サイズを制限する制限手段の例を
示す図である。
【図6】図6(a)は、第2の実施例における画素サイ
ズを制限するマスクを用いない場合の画素輪郭のにじみ
の概念図を、図6(b)は、第2の実施例における画素
サイズを制限するマスクを用いた場合の画素輪郭の概念
図をそれぞれ示す。
【図7】本発明による光書き込み型ライトバルブの第3
の実施例の断面図を示す。
【図8】本発明による光書き込み型ライトバルブの第4
の実施例の断面図を示す。
【図9】本発明による光書き込み型ライトバルブ装置の
第5の実施例の断面図である。
【図10】本発明による光書き込み型ライトバルブの第
6の実施例の断面図を示す。
【図11】本発明による光書き込み型ライトバルブの第
7の実施例の断面図を示す。
【図12】図1に示した光書き込み型ライトバルブ装置
を用いた画像表示装置の概略構成図を示す。
【図13】図4に示した光書き込み型ライトバルブを用
いた画像表示装置の概略構成図を示す。
【図14】従来の光書き込み型ライトバルブの断面図の
一例を示す。
【図15】従来の光書き込み型ライトバルブの断面図の
他の一例を示す。
【符号の説明】
1、1′ 透光性基板 2、2′ 透明電極 3 書き込み光制限マスク 4 平坦化層 5 光導電体層 6 遮光層 7 誘電体ミラー 8 光変調層 9 スペーサ 10、10′ 液晶配向層 11 反射防止膜 12 書き込み光 13 読み出し光 14 外部電源 20、31 光書き込み手段 21、32 結像レンズ 22 光書き込み型ライトバルブ 23 外部電源 24 偏光ビームスプリッター 25 読み出し光源 26 レンズ 27 投影レンズ 28 スクリーン 33、35 ファイバープレート 34 マイクロレンズ 401 書き込み光 402 読み出し光 403 交流電源 410 反射防止膜 411a,411b 透光性基板 412a,412b 透明電極 413 格子状マスク 414 光導電体層 415 誘電体ミラー 416 液晶配向層 417 スペーサ 418 光変調層 81a ファイバープレート 89 遮光層 1371 書き込み用光源 1372 レンズ 1373 画像書き込み用液晶パネル 1303 交流電源 1375 読み出し光源 1376 レンズ 1377 偏光ビームスプリッター 1378 投射レンズ 1379 スクリーン 1300 光書き込み型ライトバルブ 1110 マイクロレンズプレート 1301 光書き込み手段 1310 読み出し手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 昌孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透光性電極と、前記一対の透光性
    電極の間に収納された光変調層と、前記光変調層及び前
    記透光性電極の一方の間に配列された光導電体層からな
    る光書き込み型ライトバルブの内外に、画素のサイズを
    制限する制限手段を有し、光を前記透光性電極の一方に
    照射する光書き込み手段とを有することを特徴とする光
    書き込み型ライトバルブ装置。
  2. 【請求項2】 前記制限手段が格子状マスクからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光書き込み型ライトバ
    ルブ装置。
  3. 【請求項3】 光書き込み手段が、CRT(陰極線
    管)、液晶パネル、またはEL素子である請求項1又は
    2に記載の光書き込み型ライトバルブ装置。
  4. 【請求項4】 前記光変調層が、ネマティック液晶、強
    誘電性液晶、高分子分散液晶のいずれか一つからなるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の
    光書き込み型ライトバルブ装置。
  5. 【請求項5】 前記光導電体層が、非晶質水素化シリコ
    ン、非晶質水素化シリコンカーバイト、非晶質水素化シ
    リコンゲルマニウムのいずれか一つからなることを特徴
    とする請求項1から4のいずれか一項に記載の光書き込
    み型ライトバルブ装置。
  6. 【請求項6】 前記の光書き込み型ライトバルブにおい
    て、光導電体層と光変調層の間に、遮光層と誘電体ミラ
    ー層の少なくとも一方が形成されていることを特徴とす
    る請求項1から5のいずれか一項に記載の光書き込み型
    ライトバルブ装置。
  7. 【請求項7】 前記透光性電極の他方の外側に透光性基
    板を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか
    一項に記載の光書き込み型ライトバルブ装置。
  8. 【請求項8】 光書き込み型ライトバルブの透光性基板
    が、ファイバープレートからなることを特徴とする請求
    項7に記載の光書き込み型ライトバルブ装置。
  9. 【請求項9】 光書き込み型ライトバルブの透光性基板
    と光書き込み手段の間に、マイクロレンズプレートを有
    することを特徴とする請求項7又は8に記載の光書き込
    み型ライトバルブ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一項に記載
    の光書き込み型ライトバルブ装置を用いることを特徴と
    する画像表示装置。
JP5338472A 1993-08-26 1993-12-28 光書き込み型ライトバルブ装置及びこの装置を用いた画像表示装置 Pending JPH07114041A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6560001B1 (en) 1999-09-28 2003-05-06 Hamamatsu Photonics K.K. Spatial optical modulating device
CN109212891A (zh) * 2018-09-20 2019-01-15 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 光阀式掩膜板

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