JP3071650B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JP3071650B2
JP3071650B2 JP6303992A JP30399294A JP3071650B2 JP 3071650 B2 JP3071650 B2 JP 3071650B2 JP 6303992 A JP6303992 A JP 6303992A JP 30399294 A JP30399294 A JP 30399294A JP 3071650 B2 JP3071650 B2 JP 3071650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロジェクション液晶
ディスプレイや直視型液晶ディスプレイなどに用いられ
る液晶表示装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送やレーザーディスク又は
高品位テレビ(HDTV)などにより高画質な映像が提
供されるとともに、これらの映像をより一層楽しむた
め、大画面かつ高精細なディスプレイの開発が望まれて
いる。例えば、大画面を呈するディスプレイとして、T
FT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)など
を用いたアクティブマトリクス液晶表示パネルに投写用
光源を用いて、拡大投写する方式のものがよく知られて
いる。
【0003】また、光書き込み型液晶ライトバルブの開
発が行われている。この光書き込み型液晶ライトバルブ
は、画像を書き込む光源と上記光書き込み型液晶ライト
バルブから再生された画像を読み出す読み出し光源とが
異なっている。この光書き込み型液晶ライトバルブによ
り再生される画像密度は、光書き込み手段および光書き
込み型液晶ライトバルブの性能にのみ依存する。したが
って、書き込む画像を高精細化し、画像を読み出す読み
出し光源を高輝度化することにより、拡大投写型ディス
プレイとして必須条件である表示画像の高輝度、高精細
化を実現することが可能である。
【0004】上記アクティブマトリクス液晶表示パネル
や光書き込み型液晶ライトバルブなどの液晶表示装置の
配向膜の形成方法として、例えば、スピンナーによる配
向膜材料の塗布が行われてきた。
【0005】図9は、透光性基板63上に透明電極62
を形成し、透明電極62上に配向膜61をスピンナー塗
布方法により形成した基板66について、配向膜61の
形状を表した説明図である。上記スピンナー塗布方法に
おいては、配向膜61の中央部が盛り上がった状態に配
向膜61が塗布される。また透光性基板63上の全面に
わたって配向膜61が塗布されるために多量の配向膜6
1を必要とする。
【0006】また、図10は、上記スピンナー塗布によ
り形成した基板66を対向するように貼り合わせ、液晶
65を封止して形成した液晶表示パネル67の構成を示
している。同図に示すようにパネル化した場合、配向膜
61の上にシール樹脂64が乗ることになるため、配向
膜61の吸湿作用により液晶表示パネル67内に配向膜
61の端面から水分が侵入し、信頼性が低下するという
問題がある。この問題を解決するためには、表示部分以
外の配向膜61を除去する余分な工程が必要となる。
【0007】一方、配向膜材料を任意の部分にのみ塗布
する印刷塗布方法が広く用いられてきている。図11
は、透光性基板73上に透明電極72を形成し、配向膜
71を印刷塗布方法により形成した基板76について、
配向膜71の形状を表した説明図である。この印刷塗布
方法は、同図に示すように、表面に透明電極72が形成
された透光性基板73上の任意の部分にのみ配向膜71
を塗布することができるため、使用する配向膜材料が少
量で済み低コスト化が可能である。
【0008】また図12は、上記印刷塗布方法により形
成した基板76を互いに対向して貼り合わせ、シール樹
脂74により液晶75を封止することによって作成した
液晶表示パネル77の構成を示している。同図に示すよ
うに、この液晶表示パネル77においては、配向膜71
の端面が液晶表示パネル77の外部に露出していない。
したがって、前記スピンナー塗布方法の場合に問題にさ
れた配向膜の吸湿作用による信頼性の低下という問題を
回避することができる。
【0009】従来の液晶表示装置における配向膜の印刷
塗布方法は、図13に示すような印刷機を使用し、オフ
セット印刷を行なうものである。同図において、配向膜
材料82をディスペンサー85によりローラー81上に
滴下し、ブレード83によりローラー81上の配向膜材
料82を均一にする。次に、ローラー81と印刷版86
を取り付けた版胴84との距離を縮めることにより、ロ
ーラー81から印刷版86に配向膜材料82を転写し、
これを基板87に塗布する。
【0010】また、図13に示した上記ブレード83に
代えて、ローラー88を用いた図14に示すような印刷
機も使用されている。
【0011】上記印刷塗布方法により基板上に任意のパ
ターン形状にて配向膜を塗布することが可能である。
【0012】ところで、図13あるいは図14に示した
ローラー81と印刷版86には、所定のピッチの溝が刻
まれている。これらの溝はローラー81と印刷版86に
配向膜材料82を均一に保持するために必要なものであ
る。
【0013】このようなローラー81と印刷版86とに
より、配向膜材料82を透光性基板93上の透明電極9
2に転写すると、図15に示すように、上記2つの溝が
交差する部分には、配向膜材料82が多く付着し、上記
2つの溝が交差しない部分(同図において斜線部)に
は、配向膜材料82の付着が少ないことになる。
【0014】また、図16は、図15におけるX−X線
矢視断面を表したものである。同図に示すように、上記
2つの溝が交差する部分と上記2つの溝が交差しない部
分とでは、透光性基板93上の透明電極92に塗布され
る配向膜材料82の量が異なるために、塗布後配向膜9
1の焼成を行うと配向膜91の膜厚に差異が生じ、これ
がある一定の周期を持った膜厚うねりになる。
【0015】従来、上記印刷塗布方法により中精細度の
直視型液晶表示装置を製造する場合、画素電極の一辺の
長さ(以下、画素サイズと称する)が大きいため画素間
のピッチ(以下、画素ピッチと称する)が大きくなり、
上記膜厚うねりはそれ程気にならず、そのため表示品位
が問題にされることはなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高精細
な表示品位を得るために、例えば画素ピッチが100μ
m程度に微細に形成された高精細直視型液晶ディスプレ
イにおいては、従来の印刷塗布方法により配向膜を形成
した場合、図3(b)に示すように、配向膜101の膜
厚うねりの周期P3 が画素ピッチP1 より大きいものに
なる。このため、各画素102上に位置する配向膜10
1の平均膜厚が、各画素102ごとに、それぞれ異なる
ことになる。このため表示領域内で、液晶分子の最大プ
レチルト角と最小プレチルト角との差として定義される
プレチルト角のばらつき(以下、Δθpと記述する)が
生じ、表示むらが生じる。
【0017】また、プロジェクション液晶ディスプレイ
のように、スライドフィルムの代わりに液晶セルに投写
光源からの光を投射し、液晶セルの表示を拡大投写する
場合、配向膜の膜厚差が大きくなると、表示領域内にて
プレチルト角のばらつき(Δθp)が生じる。このプレ
チルト角のばらつき(Δθp)により配向膜の膜厚差
が、投写される光量の差となって現れ、その結果、投写
される表示画面に配向膜の膜厚うねりがそのまま表示さ
れることになる。上記光量の差は、液晶表示装置の特性
上、特に暗状態から明状態に移行する時点(液晶の閾値
付近:以下OFFレベルと呼ぶ)にて顕著に現れる。
【0018】上記のように配向膜の膜厚差が大きい液晶
セルを、プロジェクション液晶ディスプレイに使用した
り、画素サイズの小さい高精細直視型液晶ディスプレイ
に使用したりする場合、表示品位が低下するという問題
を有している。
【0019】上記配向膜の印刷塗布時における膜厚むら
による影響を回避する方法として、特開平6−1608
27号公報に示されているように、各基板をパネル化し
た後、配向膜の膜厚うねりの著しいものには紫外線を照
射する方法がある。これにより、液晶分子の配向状態を
均一化することができる。しかしながら、この方法にお
いては、パネル化した後に紫外線を照射するため、パネ
ル内に注入された液晶にも紫外線が照射される。このた
め、液晶が劣化したり、液晶パネルの信頼性が低下した
りすることがあるという問題を有している。
【0020】また、上記配向膜の印刷塗布時における膜
厚むらを均一化する他の方法として、特開平6−214
231号公報に示されているように、配向膜溶液転写版
の表面に格子状に配置された凸部の格子間隔を75μm
以下にすることにより膜厚むらを均一化する方法が知ら
れている。しかしながら、画素サイズがさらに小さくな
った場合、凸部の格子間隔を画素サイズに合わせて小さ
く形成するには限界があるという問題を有している。ま
た、この配向膜溶液転写版を用いることによって、膜厚
むらをどの程度まで均一化できるのかという効果が、定
量的には何も開示されていない。
【0021】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、高精細な表示を拡大投写するプロジェクシ
ョン液晶ディスプレイおよび画素サイズの小さい高精細
直視型液晶ディスプレイなどに用いられた場合、良好な
表示品位を呈する液晶表示装置の製造方法の提供を目的
としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
【0023】
【0024】上記の課題を解決するために、請求項
発明の液晶表示装置の製造方法は、一対の対向する基板
の内側にそれぞれ少なくとも電極と配向膜とを形成し、
上記基板の間に液晶層を設ける液晶表示装置の製造方法
において、上記電極を表面に形成した上記基板に配向膜
材料を印刷法により塗布した後、上記配向膜材料の希釈
剤雰囲気にて上記基板の上記配向膜材料の流動性を増大
させる工程を設けることを特徴としている。
【0025】請求項の発明の液晶表示装置の製造方法
は、請求項に記載の製造方法において、上記希釈剤雰
囲気に対し、上記配向膜材料を塗布した上記基板を相対
的に動かす工程を設けることを特徴としている。
【0026】請求項の発明の液晶表示装置の製造方法
は、請求項に記載の製造方法において、上記基板を水
平方向に回転させることを特徴としている。
【0027】
【0028】
【作用】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】請求項の構成によれば、印刷済み基板を
配向膜材料の希釈剤雰囲気中にて、印刷面を上にして希
釈剤の蒸気にさらすことにより、上記基板に印刷された
配向膜材料は希釈剤の蒸気により、わずかに希釈され流
動性が増した状態になる。これにより、上記配向膜材料
の粘度が小さくなり、配向膜の膜厚の厚い部分は膜厚を
減じる一方、膜厚の薄い部分は僅かに膜厚を増すことに
なる。
【0034】これにより、配向膜の膜厚差を小さく形成
することができる。また、各画素上における配向膜の膜
厚差を小さくすることにより、上記膜厚差に起因する液
晶分子のプレチルト角のばらつきを小さくすることがで
き、この液晶分子のプレチルト角のばらつきに起因する
各画素ごとの明るさのばらつきを視認できない程度に小
さくすることができる。
【0035】請求項の構成によれば、希釈剤雰囲気に
対して相対的に基板を動かすことにより、希釈剤の蒸気
が基板上の配向膜材料に吸収され易くなる。すなわち、
基板上の配向膜材料の粘度を小さくし、流動性を増大さ
せることが容易になる。また、基板を希釈剤雰囲気に対
して相対的に基板を動かすことにより、塗布した配向膜
材料はさらに流動しやすくなる。
【0036】これにより、配向膜の膜厚うねりの凹凸を
ならすことができ、さらに配向膜の膜厚差を小さくする
ことができる。
【0037】請求項の構成によれば、基板に印刷塗布
した配向膜材料の流動性が増した状態にて基板を回転す
ることにより、発生した遠心力が配向膜の膜厚差を小さ
くする方向に作用する。
【0038】これにより、液晶分子のプレチルト角のば
らつきを1°以下にすることが容易である。
【0039】
【0040】
【0041】
【実施例】〔実施例1〕 本発明の一実施例を図1ないし図6に基づいて説明すれ
ば以下のとおりである。本実施例の製造方法により得ら
れる液晶表示装置は、図1に示すように、一対の対向す
るTFT素子基板21と対向基板22との間に液晶26
を挟持して形成されている反射型TFT素子液晶表示装
置である。
【0042】上記TFT素子基板21には、透光性基板
27上に、ゲート電極28、ゲート絶縁膜34、半導体
層35、絶縁膜36、コンタクト層37a・37b、ソ
ース電極29a、ドレイン電極29bが順次形成される
とともに、これらソース電極29a、ドレイン電極29
b上に樹脂絶縁膜38が形成され、この樹脂絶縁膜38
上に画素電極32が形成されている。この画素電極32
上には、配向膜25aが形成されている。
【0043】上記対向基板22には、透光性基板23上
に透明電極24、配向膜25bが順次形成されている。
【0044】次に、本実施例の液晶表示装置の製造方法
について説明する。初めに、TFT素子基板21の作製
方法について説明する。
【0045】まず、透光性基板27上にタンタル金属層
を堆積し、次にフォトリソグラフィー法およびエッチン
グにより上記タンタル金属層をパターニングすることに
より、ゲート電極28を形成する。
【0046】次に、ゲート電極28を覆うように全面に
Six y (例えば、Si3 4 )からなるゲート絶縁
膜34を形成する。
【0047】次に、ゲート絶縁膜34上に、ノンドープ
の非晶質水素化シリコン(以後a−Si:H(i)と略
称する)層を形成し、所定の形状にパターニングするこ
とにより、ゲート電極28の上方に位置する部分のみを
残して半導体層35を形成する。
【0048】次に、Six y (例えば、Si3 4
層を形成し、所定の形状にパターニングすることによ
り、ゲート電極28の上方に位置する部分のみを残して
絶縁膜36を形成する。
【0049】次に、絶縁膜36を覆うように、プラズマ
CVD法によりP(リン)をドープした非晶質水素化シ
リコン(以後a−Si:H(N+)と略称する)層を形
成し、このa−Si:H(N+)層を所定の形状にパタ
ーニングすることにより、コンタクト層37を形成す
る。
【0050】次に、コンタクト層37上にスパッタリン
グ法によりTi金属層を形成し、このTi金属層をエッ
チングによりパターニングすることにより、ソース電極
29aおよびドレイン電極29bを形成する。この場
合、絶縁膜層36上のコンタクト層37も同時にエッチ
ング除去し、コンタクト層37aとコンタクト層37b
とを形成する。
【0051】次に、ソース電極29aとドレイン電極2
9bとを形成した上にゼラチンなどにより樹脂絶縁膜3
8を形成し、その後、ドレイン電極29b上の樹脂絶縁
膜38をフォトリソグラフィー法により部分的に除去す
ることにより、コンタクトホール31を形成する。
【0052】次に、コンタクトホール31を形成した樹
脂絶縁膜38上に、Al金属層を蒸着させる。このAl
金属層を所定の形状にパターニングし、マトリクス状に
配列された画素電極32を形成する。上記Al金属層
は、コンタクトホール31内にも蒸着するため、画素電
極32とドレイン電極29bとは電気的に接続されるこ
とになる。以上のようにしてTFT素子基板21を得る
ことができる。
【0053】次に透光性基板23の内面上に透明電極2
4を形成することにより、対向基板22を得ることがで
きる。その後、TFT素子基板21および対向基板22
に、それぞれ配向膜25a・25bを印刷塗布方法によ
り塗布する。これら配向膜25a・25bの材料とし
て、例えば、ポリイミド(日本合成ゴム社製)を使用す
ることができる。また配向膜材料には透光性基板と配向
膜材料との密着性を高めるために界面活性剤としてFC
431を適量加えてある。
【0054】上記TFT素子基板21と対向基板22と
に、それぞれ配向膜25a・25bを印刷塗布するため
には、図2に示す配向膜印刷機を用いる。以下同図を用
いて説明する。
【0055】同図に示すように、まず印刷版6を版胴4
に取り付ける。ローラー1上に配向膜材料2をディスペ
ンサー5から滴下し、ブレード3により、ローラー1上
の配向膜材料2を均一にする。次にローラー1と印刷版
6を取り付けた版胴4との距離を縮めることにより、ロ
ーラー1から印刷版6に配向膜材料2を転写し、これを
透光性基板7に塗布する。
【0056】上記ローラー1には、500メッシュサイ
ズ(約50μmピッチ、直交率45°)のものを使用
し、印刷版6には、500メッシュサイズ(約50μm
ピッチ、直交率75°)のものを使用している。
【0057】次に、この透光性基板7を配向膜材料2用
の希釈溶剤雰囲気8にて、例えば120秒間、希釈溶剤
の蒸気にさらす。上記希釈溶剤雰囲気8は、例えば25
℃に保たれ、かつ密閉された恒温室10中に配向膜材料
2用の希釈剤を放置し、配向膜材料2用の希釈剤を自然
蒸発させることにより得ることができる。また、必要に
応じて、例えば、10℃程度温度を上げ、上記希釈剤の
蒸発を促進させることにより得ることができる。
【0058】上記工程にしたがって、TFT素子基板2
1と対向基板22に配向膜25a・25bを印刷した
後、これらTFT素子基板21と対向基板22とを順次
恒温室10の希釈溶剤雰囲気8内に設けられたテーブル
9上に置き、それぞれ120秒間、希釈溶剤の蒸気にさ
らす。
【0059】次に、上記希釈溶剤雰囲気8にて処理を施
したTFT素子基板21と対向基板22に印刷した配向
膜25a・25bを90℃にて仮硬化し、200℃の高
温にて本硬化する。これにより得られる配向膜25a・
25bの平均膜厚は、およそ1500オングストローム
である。
【0060】次に、配向膜25a・25bを形成したT
FT素子基板21と対向基板22とに、それぞれラビン
グ処理を施す。
【0061】最後に、TFT素子基板21と対向基板2
2とを対向して貼り合わせ、液晶26を注入した後、シ
ール材により液晶26を封止し、反射型TFT液晶表示
装置を得ることができる。
【0062】上記製造方法の配向膜印刷塗布方法によれ
ば、ローラー1と印刷版6とに、それぞれメッシュの細
かい、500メッシュサイズ(約50μmピッチ、直交
率45°)、500メッシュサイズ(約50μmピッ
チ、直交率75°)のものを使用している。これによ
り、図3(a)に示すように、画素32と画素32との
ピッチP1 (本実施例においては、およそ100μmで
ある)に対し、印刷法による膜厚うねりの周期P2 が約
80μmピッチの配向膜25aを得ることができる。こ
の場合、印刷塗布された配向膜25bの膜厚うねりの周
期P2 は画素ピッチP1 よりも小さいため、各画素32
上に位置する配向膜25bの平均膜厚の差を約100オ
ングストロームに形成することができる。
【0063】また、上記の製造方法における配向膜印刷
塗布方法において、例えば印刷済みTFT素子基板21
を25℃に保った配向膜25aの希釈剤雰囲気中8にて
120秒間、印刷面を上にして希釈剤の蒸気にさらす工
程を設けている。これにより、TFT素子基板21に印
刷された配向膜25aは、希釈剤の蒸気により、わずか
に希釈された状態になる。結果、上記配向膜25aの粘
度が低下した状態、すなわち流動性が増した状態にて配
向膜25aの膜厚の厚い部分は重力により下方に引っ張
られ膜厚を減じることになる一方、膜厚の薄い部分は僅
かに膜厚を増すことになる。これにより、各画素32上
の配向膜25aの平均膜厚差を100オングストローム
以下、すなわち各画素32上の配向膜25aの平均膜厚
差を、小さくすることができる。
【0064】また、各画素32上に位置する配向膜25
b・25aの平均膜厚の差を小さくすることにより、膜
厚差による液晶分子のプレチルト角のばらつき(Δθ
p)を1°以下にすることができる。これにより、液晶
分子のプレチルト角により投写される光量を各画素32
ごとに均一にすることができ、拡大投写して画像を評価
した場合、表示むらがなく表示品位を向上させることが
できる。
【0065】図4は、画素ピッチ100μmにて画素を
配列し、かつ配向膜の膜厚差を100オングストローム
に設定した基板について、膜厚うねりの周期を変化させ
たときの各画素間のOFFレベルでの明るさの違いを調
査した結果を示したグラフである。
【0066】同図において、縦軸には、各画素間のOF
Fレベルでの明るさの違いをとってある。この各画素間
のOFFレベルでの明るさの違いとは、フォトディテク
タにより各画素の明るさを測定し、最大輝度Imax と最
小輝度Imin とを計測し、 ΔM=(Imax −Imin )/(Imax +Imin ) なる計算式にて数値化したものである。
【0067】また各サンプルを拡大投写したところ、上
記ΔMの値が0.2以下であればOFFレベルでの明るさ
のばらつきは視覚的には認めらず、均一な表示として視
認されることが確認された。
【0068】同図から配向膜の膜厚うねりの周期を画素
ピッチ(100μm)より小さく設定した場合、上記Δ
Mの値が0.2以下になり、均一な表示が得られることが
確認された。
【0069】図5は、画素ピッチ100μmにて画素を
配列し、かつ膜厚うねりの周期を100μmに設定した
基板について、各画素間の配向膜の膜厚差と液晶分子の
プレチルト角のばらつきの関係を調査した結果を示した
グラフである。同図において、縦軸には、液晶分子のプ
レチルト角のばらつき(Δθp)をとってあり、横軸に
は、各画素間の配向膜の膜厚差をとってある。なお、プ
レチルト角の測定には、クリスタルローテーション法を
用い、レーザー光をおよそ40μm径に絞り、測定用サ
ンプルのおよそ50μm刻みで測定を行っている。
【0070】同図より、配向膜の膜厚差が小さいほど、
プレチルト角ばらつき(Δθp)が小さいことが確認さ
れた。なお、各画素間の配向膜の膜厚差が100オング
ストロームのとき、プレチルト角ばらつき(Δθp)
は、1°以下の値を示している。
【0071】図6は、画素ピッチ100μmにて画素を
配列し、かつ配向膜の膜厚うねりの周期を100μmに
設定した基板について、液晶分子のプレチルト角のばら
つき(Δθp)と各画素間のOFFレベルでの明るさの
違い(ΔM)との関係を調査した結果を示したグラフで
ある。同図において、縦軸には、ΔMをとり、横軸に
は、Δθpをとってある。
【0072】同図より、液晶分子のプレチルト角のばら
つき(Δθp)が小さいほど、各画素間のOFFレベル
での明るさの違い(ΔM)が小さいことが確認された。
【0073】また、各画素が均一な表示として視認され
るΔMの限界値である0.2に対応するプレチルト角ばら
つき(Δθp)は、およそ1°であることが確認され
た。
【0074】本実施例の製造方法により得られた液晶表
示装置においては、画素ピッチP1が約100μmであ
るのに対し、膜厚うねりの周期P2 は約80μmであ
る。また、配向膜の膜厚差は約100オングストローム
以下である。
【0075】上記の構成により、本実施例の製造方法に
より得られる液晶表示装置は、液晶分子のプレチルト角
のばらつきが1°より小さく形成されている。これによ
り、液晶分子のプレチルト角により投射される光量を各
画素ごとに均一にすることができる。したがって、拡大
投写して画像を評価した場合においても表示むらが生じ
ることがなく、高精細な表示が可能である。
【0076】それゆえ、良好な表示品位を呈する高精細
直視型液晶ディスプレイ液晶表示装置を提供することが
可能である。また、良好な表示品位を呈する拡大投写型
ディスプレイを提供することが可能である。
【0077】〔実施例2〕 本発明の他の実施例を図7および図8に基づいて説明す
れば以下のとおりである。なお、上記実施例1と同様の
機能を有する部材には、同一の番号を付し、その説明を
省略する。本実施例の製造方法により得られる液晶表示
装置としての光書き込み型液晶ライトバルブ40は、図
7に示すように、光書き込み手段54と結像レンズ55
とが組合わされて構成されている。
【0078】上記光書き込み型液晶ライトバルブ40
は、透光性基板41上に、透明電極42、光導電体層4
3、遮光層44、誘電体ミラー45、配向膜46aを順
次形成した積層基板52と、透光性基板49上に、透明
電極48、配向膜46bを順次形成し、透光性基板49
の外側に反射防止膜50を設けた対向基板53と、上記
積層基板52と対向基板53との間にシール樹脂51に
より封止された液晶47層とからなっている。
【0079】上記光導電体層43は、光が入射しない場
合にインピーダンスが液晶47に対し十分に大きいた
め、透明電極42・48によって電源56から印加され
た電圧は液晶47には、ほとんど印加されず、液晶47
はオフ状態となる。
【0080】一方、光が入射すると、光書き込み手段5
4により光照射を受けた部分は光導電体層43のインピ
ーダンスが低下して液晶47に電圧が加わり、光照射を
受けた部分の液晶47はオン状態となる。
【0081】光導電体層43と液晶47とは電源56に
より直列に電圧が加わるようになっているので、光導電
体層43に光学像が形成されると、その明暗に対応して
光導電体層43の抵抗値が変わり、液晶47に光学像が
形成される。
【0082】光書き込み型液晶ライトバルブ40で形成
された再生画像を読み出す読み出し光は、偏光ビームス
プリッターによりS波のみが光書き込み型液晶ライトバ
ルブ40に入射し、光書き込み型液晶ライトバルブ40
からの反射光はP波だけが偏光ビームスプリッター(図
示せず)を通過するため画像が再生される。この光学像
をスクリーンに投影して表示する。
【0083】上記誘電体ミラー45は、投影光の反射効
率を高めるためのものであり、上記遮光層44は、投影
光が光導電体層43に入ると光書き込み手段55による
光書き込みができなくなるので、これを防止する目的で
設けられている。
【0084】上記光書き込み手段54として、例えばE
L(Electroluminescence:電界発
光)パネルを使用し、このELパネルと結像レンズ55
とを組合わせることにより、光書き込み型液晶ライトバ
ルブ40に画像の光書き込みを行っている。上記光書き
込み手段54としてのELパネルからの画像は、結像レ
ンズ55により光書き込み型液晶ライトバルブ40の光
導電体層43に結像され、その強度分布に対応して液晶
47に電圧が加わるようになっている。
【0085】以下に、上記光書き込み型液晶ライトバル
ブ40の製造方法について、図7および図8に基づいて
説明する。はじめに、積層基板52の作製方法について
説明する。まず、図7に示すように、透光性基板41上
にITO(Indium−TinOxide)からなる
透明電極42を形成し、光導電体層43として非晶質水
素化シリコン(a−Si:H)をプラズマCVD法(C
hemical Vapor Deposition:
化学的気相成長法)により膜厚約4μmにて形成する。
【0086】次に、光導電体層43上に、a−SiS
n:HをプラズマCVD法にて約1μmの膜厚に形成
し、遮光層44を形成する。
【0087】次に、遮光層44の表面にSiO2 /Ti
2 の積層から成る誘電体ミラー45を膜厚およそ1μ
mにて形成する。以上の手順により、積層基板52を得
る。
【0088】次に、対向基板53の作成方法について説
明する。まず、透光性基板49上にITOから成る透明
電極48を形成し、透光性基板49下面に反射防止膜5
0を形成する。上記透明電極48上にポリイミドから成
る配向膜46bを形成する。以上の手順により対向基板
53を得る。
【0089】次に、上記積層基板52と対向基板53と
に、それぞれ配向膜46a・46bを塗布するために、
図8に示す配向膜印刷機を用いる。本実施例にて用いら
れる配向膜印刷機においては、上記実施例1の図2に示
した配向膜印刷機のブレード3に代えて、ローラー1上
の配向膜材料2を均一にするためのローラー11が設け
られている。
【0090】さらに、本実施例においては、例えば25
℃に保った恒温室10の希釈溶剤雰囲気8中にて、透光
性基板7を希釈溶剤雰囲気8に対して相対的に動かす工
程が設けられている。その一例として、例えば透光性基
板7を回転ステージ12上に吸着させて固定し、回転ス
テージ12を、例えば1000rpm/minの回転数
にて20秒間回転させる方法を用いることができる。
【0091】上記方法により、積層基板52と対向基板
53とにそれぞれ配向膜46a、46bを塗布した後、
配向膜46a・46bを90℃にて仮硬化させ、さらに
200℃にて本硬化させる。本硬化させた積層基板52
および対向基板53に順次ラビング処理を施した後、こ
れらの基板52・53の間にシール材51を挟みセル化
を行なう。
【0092】次に、上記積層基板52と対向基板53と
の間に光変調層としてネマティック液晶47を注入し封
止する。
【0093】最後に、読み出し側の透光性基板49の表
面にMgF2 から成る反射防止膜50を真空蒸着により
形成する。以上の製造方法により光書き込み型液晶ライ
トバルブ40を形成することができる。
【0094】上記製造方法における配向膜印刷塗布方法
によれば、配向膜46aを塗布した積層基板52を25
℃に保った配向膜46aの希釈剤雰囲気8中にて20秒
間、印刷面を上にして水平方向に回転させる工程を設け
ている。これにより、上記積層基板52上に塗布された
配向膜46aは、配向膜46aの希釈剤の蒸気によりわ
ずかに希釈され粘度が小さくなる。すなわち、流動性が
増した状態にて回転ステージ12の回転による遠心力を
与えられる。これにより、配向膜46aの膜厚の厚い部
分は遠心力により膜厚を減じる一方、膜厚の薄い部分は
僅かに膜厚を増すことになる。
【0095】このようにして、配向膜46aの膜厚うね
りの周期が約80μmピッチ、膜厚差が、約60オング
ストローム以下のものを得ることができる。すなわち、
前記実施例1の製造方法により得られた配向膜の膜厚差
より、さらに膜厚差を小さくすることが可能である。
【0096】また、上記製造方法により得られた光書き
込み型液晶ライトバルブ40に形成した配向膜46a・
46bの膜厚うねりの周期(80μm)は、光書き込み
型液晶ライトバルブ40に画像を書き込む側のELパネ
ルの画素ピッチよりも小さく形成されている。したがっ
て、ELパネルの各画素により光導電体層43に書き込
まれた光学画像の単位面積で考えると、上記各単位面積
における平均膜厚の差は小さいものになる。
【0097】また、配向膜46a・46b膜厚差を60
オングストローム以下に形成することにより、膜厚差に
よる液晶分子のプレチルト角のばらつき(Δθp)を容
易に0.5°以下にすることができる。これにより、液晶
分子のプレチルト角により投写される光量はELパネル
の各画素ごとに均一なものとなる。したがって、本実施
例の光書き込み型液晶ライトバルブ40を拡大投写して
画像を評価した場合においても表示むらが生じることが
なく、高精細な表示画像を得ることが可能である。
【0098】なお、光書き込み手段54として、ELパ
ネルの他に液晶表示パネルを使用することも可能であ
る。
【0099】また、上記a−Si:Hは高抵抗化を図る
ために少量のボロンをドーピングしている。また本実施
例では光導電体層43にボロンを少量添加したイントリ
ンシックなa−Si:Hを用いているが、その他の材料
としてCdS、BSO、OPCなども使用することがで
きる。
【0100】また、実施例2に示した回転テーブルの回
転12による遠心力を利用する代わりに例えば超音波振
動などの振動を利用し、配向膜の膜厚差を小さくする方
法も考えられる。
【0101】また、希釈雰囲気8の温度設定は、塗布し
た配向膜材料2中の溶剤成分が自然蒸発しない範囲の温
度域、すなわち、希釈雰囲気8内の希釈溶剤の蒸気が塗
布した配向膜材料2に適当に吸収され易い温度域に設定
することが望ましい。この温度域は、例えば10℃ない
し50℃である。
【0102】また、紫外線光を照射する必要がないこと
により、液晶26・47の信頼性を低下させることな
く、表示むらのない液晶表示装置を製造することができ
る。
【0103】また、配向膜の膜厚うねりの周期および、
単位画素面積における配向膜の平均膜厚差と画素ピッチ
との関係を定量化したことにより、画素ピッチに応じた
配向膜を設定することが可能である。
【0104】また、上記実施例に示した膜厚うねりの周
期80μmであれば、例えば画素サイズ50μm以上、
画素間の間隔(ヌキ寸法と称する)30μm以上の液晶
表示装置にて画素ピッチが80μm以上になり、膜厚う
ねりの周期が画素ピッチより小さいという条件を満足す
ることができる。
【0105】また、従来、100μm程度の微細な画素
ピッチで液晶表示装置を構成した場合に、配向膜の膜厚
うねりの周期を1画素ピッチよりも小さくした上で、配
向膜の膜厚差と液晶分子のプレチルト角のばらつきとの
関係を測定した例は無かったため、画素ピッチを微細に
したときに良好な表示品位を得るには、配向膜の膜厚差
をどの程度まで均一化すれば良いのかわからなかった。
これに対し、本願において配向膜の膜厚差とプレチルト
角のばらつきとの関係を定量化したことは、100μm
程度の微細な画素ピッチで良好な表示品位を得ることが
できる液晶表示装置を作製する際の設計パラメータを提
供するという重要な意義を持っている。
【0106】〔実施例3〕 本発明のさらに他の実施例を図17(a)(b)および
図18に基づいて説明すれば以下のとおりである。図1
7(a)は、本実施例の製造方法により得られる反射型
TFT素子液晶表示装置における電極の配線状態を示
し、図17(b)は、図17(a)に示すA−A線に沿
う縦断面の積層構造を示している。
【0107】この反射型TFT素子液晶表示装置は、図
17(b)に示すように、一対のTFT素子基板100
と対向基板111との間に液晶112が挟持されるよう
に形成されている。
【0108】本実施例では、TFT素子基板100の最
下層の基板として実施例1のように透光性基板27を用
いるのではなく、Si基板等の不透明基板110を用い
ている。本実施例では、不透明基板110をP型の単結
晶シリコンで形成し、その上にNMOSのスイッチング
回路を搭載している。初めに、NMOSのスイッチング
回路の構成を説明する。なお、図18は、このNMOS
のスイッチング回路の等価回路を示している。
【0109】本装置の単位画素領域には、第1のトラン
ジスタQ1 、第2のトランジスタQ2 および補助容量素
子Cs とが設けられている。トランジスタQ1 のソース
1s・ドレインQ1dおよびトランジスタQ2 のソースQ
2s・ドレインQ2dは、P型の単結晶シリコン層である不
透明基板110内に、N型拡散層113として形成され
ている。
【0110】また、トランジスタQ1 のゲートQ1gは、
ソースQ1sとドレインQ1dとの間にまたがって不透明基
板110上に形成され、ゲート絶縁膜114によって全
体が覆われている。トランジスタQ2 のゲートQ2gにつ
いても同様である。本実施例では、ゲートQ1g・Q2g
ポリシリコン(多結晶シリコン)を用い、絶縁膜114
にはシリコン酸化膜を用いた。各ゲートQ1g・Q2gとフ
ィールドシリコン酸化膜115とは、それぞれアルミニ
ウム電極116a・116bによって隔てられている。
【0111】一方、上記補助容量素子Cs は、トランジ
スタQ2 に隣接するフィールドシリコン酸化膜115中
に形成されたアルミニウム電極116cと、アルミニウ
ム電極116cの位置に対応して不透明基板110内に
形成されたN型拡散層113と、アルミニウム電極11
6cおよびN型拡散層113で挟まれたフィールドシリ
コン酸化膜115の部分とで構成されている。
【0112】以上で説明した内部に各ゲートQ1g・Q2g
を含むゲート絶縁膜114、フィールドシリコン酸化膜
115、アルミニウム電極116a・116b・116
cおよびアルミニウム配線117(図17(b)参照)
等は、不透明基板110上に形成されたNMOS回路を
保護するために、保護膜118で覆われている。次に、
ゲートQ1g・Q2g間に存在するフィールドシリコン酸化
膜115上にせりだして形成されると共に、トランジス
タQ2 のドレインQ2dに接続されたアルミニウム電極1
16bに対応して、保護膜118には貫通孔119が形
成されている。保護膜118の上には、単位画素領域毎
にトランジスタQ1 、トランジスタQ2および補助容量
素子Cs にわたる所定の領域に画素電極120が形成さ
れている。この画素電極120は、上記貫通孔119を
介して下層のアルミニウム電極116bに接続され、こ
のアルミニウム電極116bを介してドレインQ2dと電
気的に接続されている。
【0113】さらに、図17(b)および図18に示す
ように、トランジスタQ1 のゲートQ1gは、走査線12
1に接続され、ソースQ1sは、走査線121と交差する
信号線122に接続されている。トランジスタQ1 のド
レインQ1dとトランジスタQ2 のゲートQ2gおよび補助
容量素子Cs のアルミニウム電極116cとは、フィー
ルドシリコン酸化膜115上に形成された共通のアルミ
ニウム配線117に接続されている。また、トランジス
タQ2 のソースQ2sは、電源に接続されている。以上の
ようにしてNMOSのスイッチング回路を搭載したTF
T素子基板100を得ることができる。
【0114】ところで、第1のトランジスタQ1 は、ゲ
ートQ1gの電位とドレインQ1dの電位とがほぼ直線的な
関係を示す性能を有している。また、第1のトランジス
タQ1 は、データ信号を第2のトランジスタQ2 に供給
するので、OFF時のリーク電流が少ないことが望まし
い。補助容量素子Cs はトランジスタQ1 のデータ信号
電圧を保持する働きを持ち、トランジスタQ2 によっ
て、液晶112に電圧が印加される。トランジスタQ2
は、液晶112に電圧を直接供給するので、液晶112
をONまたはOFFにスイッチングするのに必要な耐圧
を備えていなければならない。
【0115】このようなNMOSスイッチング回路は、
次のように駆動される。最初に信号線122にデータ信
号を入力し、走査線121に走査信号電圧が印加される
と、トランジスタQ1 がONになり、データ信号電圧
は、トランジスタQ1 を介して補助容量素子Cs に保持
される。トランジスタQ1 は、上述のように、走査信号
電圧に対して直線的な関係で電源電圧を制御できる特性
を有しているので、その走査信号電圧に対応したデータ
信号電圧が、液晶112に印加される。
【0116】ここで、液晶112に印加される電圧は、
補助容量素子Cs に保持された電圧で制御されるが、こ
の電圧は次のフィールドまで維持されるので、液晶11
2には常時一定の電圧が印加され続ける。トランジスタ
2 のON状態は、トランジスタQ1 がOFFになって
も、トランジスタQ1 が再度ONになるまで、そのまま
維持される。したがって、トランジスタQ2 はデータ信
号電圧に従った電圧を常に液晶112に供給し続けるこ
とになる。
【0117】次に、上記対向基板111は、透光性基板
111a上に透明電極111bを形成して得られる。こ
の後、前述のようにして得られたTFT素子基板100
と、上記対向基板111とに、それぞれ配向膜125a
・125bを塗布するために、図8に示す配向膜印刷機
を用いる。同図に示すように、まず印刷版6を版胴4に
取り付ける。ローラー1上に配向膜材料2をディスペン
サー5から滴下し、ローラ11により、ローラー1上の
配向膜材料2を均一にする。次にローラー1と印刷版6
を取り付けた版胴4との距離を縮めることにより、ロー
ラー1から印刷版6に配向膜材料2を転写し、これをT
FT素子基板100および対向基板111に転写する。
【0118】上記ローラー1には、500メッシュサイ
ズ(約50μmピッチ、直交率75°)のものを使用
し、印刷版6には、500メッシュサイズ(約50μm
ピッチ、直交率45°)のものを使用している。
【0119】さらに、本実施例においては、例えば30
℃に保った恒温室10の希釈溶剤雰囲気8中にて、配向
膜材料2を印刷塗布したTFT素子基板100または対
向基板111を希釈溶剤雰囲気8に対して相対的に動か
す工程が設けられている。その一例として、例えば印刷
塗布済みのTFT素子基板100または対向基板111
を回転ステージ12上に吸着させて固定し、回転ステー
ジ12を、例えば500rpm/minの回転数にて3
0秒間回転させる方法を用いる。
【0120】上記方法により、TFT素子基板100と
対向基板111とにそれぞれ配向膜125a・125b
を塗布した後、配向膜125a・125bを90℃にて
仮硬化させ、さらに200℃にて本硬化させる。本硬化
させたTFT素子基板100および対向基板111に順
次ラビング処理を施した後、これらの基板100・11
1の間にシール材を挟みセル化を行なう。続いて、上記
基板100・111の間に光変調層として、本実施例で
は強誘電性液晶112を注入し封止する。
【0121】上記製造方法における配向膜印刷塗布方法
によれば、基板100・111に印刷塗布された配向膜
125a・125bは、希釈剤の蒸気によりわずかに希
釈され粘度が小さくなる。この状態にて回転ステージ1
2の回転による遠心力を与えるため、印刷塗布された配
向膜125a・125bの膜厚は均一になる。この結
果、配向膜125a・125bの膜厚うねりの周期が約
80μmピッチ、膜厚差が、約60オングストローム以
下のものを得ることができる。
【0122】このように、配向膜の膜厚うねりの周期が
約80μmピッチであれば、例えば画素サイズ80μm
以上、画素間の間隔(ヌキ寸法)30μm以上の液晶表
示装置に対して本発明に係る印刷塗布方法を適用するこ
とにより、各画素間のOFFレベルでの明るさの違いΔ
M=(Imax −Imin )/(Imax +Imin )の値が
0.2以下になり、OFFレベルでの明るさのばらつきは
視覚的に認められず、均一な表示として視認することが
できる。なお、液晶分子のプレチルト角のばらつきは、
各画素ごとのOFFレベルでの明るさのばらつきの原因
となるが、配向膜の膜厚うねりの周期を1画素ピッチよ
りも小さくし、配向膜の膜厚差を100オングストロー
ム以下、液晶分子のプレチルト角のばらつきを1°以下
とするように配向膜を形成すると、例えば100μm程
度の微細な画素ピッチで液晶表示装置を構成しても、表
示むらのない良好な表示品位を得ることができる。
来、100μm程度の微細な画素ピッチで液晶表示装置
を構成した場合に、配向膜の膜厚うねりの周期を1画素
ピッチよりも小さくした上で、配向膜の膜厚差と液晶分
子のプレチルト角のばらつきとの関係を測定した例は無
かったため、画素ピッチを微細にしたときに良好な表示
品位を得るには、配向膜の膜厚差をどの程度まで均一化
すれば良いのかわからなかった。 これに対し、本願にお
いて、配向膜の膜厚差とプレチルト角のばらつきとの関
係を定量化したことは、100μm程度の微細な画素ピ
ッチで良好な表示品位を得ることができる液晶表示装置
を作製する際の設計パラメータを提供するという重要な
意義を持っている。 なお、上記の液晶表示装置は、液晶
層を間に挟む1対の対向する基板の一方およびその基板
側に設けられる画素電極が不透明材料で形成された反射
型の液晶表示装置や、対向する基板の双方および対向す
る電極の双方が透光性材料で形成された透過型の液晶表
示装置であってもよい。さらに、対向する基板の双方を
透光性材料で形成し、一方の基板側に光導電層および遮
光層を設けて書込み光により画素を駆動し、他方から読
み出し光を照射して画像を表示する書込み型の液晶表示
装置であってもよい。 上記液晶表示装置の構成におい
て、配向膜の膜厚差を60オングストローム以下、液晶
分子のプレチルト角のばらつきを0.5°以下とするよう
に配向膜を形成すると、100μm程度の微細な画素ピ
ッチで液晶表示装置を形成した場合に、さらに良好な表
示品位を得ることができる。したがって、これらの定量
化された数値は、100μm程度の微細な画素ピッチで
良好な表示品位を得ることができる液晶表示装置を作製
する際の設計パラメータを提供するという重要な意義を
持っている。 一対の対向する基板の内側にそれぞれ少な
くとも電極と配向膜とを形成し、上記基板の間に液晶層
を設ける液晶表示装置の製造方法において、上記配向膜
の膜厚うねりの周期が画素ピッチよりも小さくなるよう
に、所定の溝ピッチの溝を有するローラーにより印刷版
に配向膜材料を転写した後、上記ローラーの上記溝と交
差する方向に所定の溝ピッチの溝を有する上記印刷版に
より上記基板に配向膜材料を塗布する液晶表示装置の製
造方法の構成によれば、例えば500メッシュサイズ
(溝ピッチが約50μmピッチ、直交率45°)のロー
ラーを用いて印刷版に配向膜材料を転写した後、例えば
500メッシュサイズ(溝ピッチが約50μmピッチ、
直交率75°)の印刷版を用いて基板に配向膜材料を塗
布することにより、配向膜の膜厚うねりの周期が、例え
ば画素ピッチ(100μmピッチ)よりも小さい配向膜
を得ることができる。 これにより、各画素上に形成され
る配向膜の平均膜厚の差を小さくすることができ、各画
素上における配向膜の膜厚うねりに起因する液晶分子の
プレチルト角のばらつきを小さくすることができる。
【0123】
【発明の効果】
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】以上のように、請求項の発明の液晶表示
装置の製造方法は、一対の対向する基板の内側にそれぞ
れ少なくとも電極と配向膜とを形成し、上記基板の間に
液晶層を設ける液晶表示装置の製造方法において、上記
電極を表面に形成した上記基板に配向膜材料を印刷法に
より塗布した後、上記配向膜材料の希釈剤雰囲気にて上
記基板の上記配向膜材料の流動性を増大させる工程を設
ける構成である。
【0128】これにより、希釈剤の蒸気が基板上の配向
膜材料に吸収される。したがって、基板上の配向膜材料
の粘度が小さくなり配向膜材料の流動性が増大すること
により、配向膜の膜厚差を小さくすることができるとい
う効果を奏する。
【0129】請求項の発明の液晶表示装置の製造方法
は、請求項に記載の液晶表示装置の製造方法において
上記希釈剤雰囲気に対し、上記配向膜材料を塗布した上
記基板を相対的に動かす工程を設ける構成である。
【0130】これにより、希釈剤の蒸気が基板上の配向
膜材料に吸収され易くなる。すなわち、基板上の配向膜
材料の粘度を小さくし、流動性を増大させることが容易
になるので、さらに配向膜の膜厚差を小さくすることが
できるという効果を奏する。
【0131】請求項の発明の液晶表示装置の製造方法
は、請求項に記載の液晶表示装置の製造方法におい
て、上記基板を水平方向に回転させる構成である。
【0132】それゆえ、発生した遠心力により配向膜の
膜厚差をさらに小さくすることができ、これにより液晶
分子のプレチルト角のばらつきを容易に1°以下にする
ことができるという効果を奏する。
【0133】
【0134】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液晶表示装置の一部
断面図である。
【図2】上記実施例における液晶表示装置の製造方法の
配向膜印刷塗布工程を示す模式図である。
【図3】(a)は、本発明の印刷塗布方法により形成さ
れた配向膜の膜厚うねりの周期と画素ピッチの関係を示
す説明図である。(b)は、従来の印刷塗布方法により
形成された配向膜の膜厚うねりの周期と画素ピッチの関
係を示す説明図である。
【図4】配向膜の膜厚うねりの周期と画素間のOFFレ
ベルでの明るさの違いを示すグラフである。
【図5】配向膜の膜厚差と液晶分子のプレチルト角のば
らつきの関係を示すグラフである。
【図6】液晶分子のプレチルト角のばらつきと画素間の
OFFレベルでの明るさの違いを示すグラフである。
【図7】本発明の他の実施例における液晶表示装置の説
明図である。
【図8】本発明の他の実施例における配向膜印刷塗布方
法の模式図である。
【図9】従来のスピンナー塗布方法時の配向膜表面を表
す説明図である。
【図10】従来のスピンナー塗布方法により配向膜を形
成した基板を液晶表示パネルにした場合の説明図であ
る。
【図11】従来の印刷塗布による配向膜表面の説明図で
ある。
【図12】従来の印刷塗布により配向膜を形成した基板
を液晶表示パネルにした場合の説明図である。
【図13】従来の配向膜の印刷塗布方法の説明図であ
る。
【図14】従来の他の配向膜の印刷塗布方法の説明図で
ある。
【図15】図14に示すローラーから印刷版に転写され
る際の説明図である。
【図16】図15におけるX−X線矢視断面図である。
【図17】(a)は、本発明により得られる反射型の液
晶表示装置に搭載されたNMOSスイッチング回路の電
極配線状態を示す平面図、(b)は、(a)におけるA
−A線矢視断面図である。
【図18】図17に示すNMOSスイッチング回路の等
価回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ローラー 2 配向膜材料 6 印刷版 7 透光性基板 8 希釈溶剤雰囲気 23 透光性基板 24 透明電極 25a 配向膜 25b 配向膜 26 液晶(液晶層) 27 透光性基板 28 ゲート電極 29a ソース電極 29b ドレイン電極 32 画素電極 40 光書き込み型液晶ライトバルブ(液晶表示装
置) 41 透光性基板 42 透明電極 46a 配向膜 46b 配向膜 47 液晶(液晶層) 48 透明電極 49 透光性基板 110 不透明基板 111a 透光性基板 112 液晶(液晶層) 116a アルミニウム電極 116b アルミニウム電極 116c アルミニウム電極 120 画素電極 125a 配向膜 125b 配向膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1337

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の対向する基板の内側にそれぞれ少な
    くとも電極と配向膜とを形成し、上記基板の間に液晶層
    を設ける液晶表示装置の製造方法において、上記電極を表面に形成した上記基板に配向膜材料を印刷
    法により塗布した後、上記配向膜材料の希釈剤雰囲気に
    て上記基板上に塗布された配向膜材料の流動性を増大さ
    せる工程を設ける ことを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】上記希釈剤雰囲気に対し、上記配向膜材料
    を塗布した上記基板を相対的に動かす工程を設けること
    を特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記基板を水平方向に回転させることを特
    徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造方法。
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