JP4645674B2 - カラーフィルタ基板、カラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板の製造装置、液晶装置、並びに液晶装置の製造方法 - Google Patents

カラーフィルタ基板、カラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板の製造装置、液晶装置、並びに液晶装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、カラーフィルタ上に配向膜が複数の配向膜列に分けて形成されているカラーフィルタ基板、カラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板の製造装置、液晶装置、並びに液晶装置の製造方法に関する。
近年、携帯電話機、携帯型コンピュータ、ビデオカメラ、プロジェクタ等の電子機器の表示部に、液晶装置が広く用いられている。この種の液晶装置は、一対の基板間に液晶を封止し、液晶に印加する電場によって、液晶の配向状態を制御することで画像を表示する。従って、液晶装置では、一対の基板において互いに対向する面の各々に配向膜を形成しておき、この配向膜の配向規制力によって、電場を印加しない状態における液晶の配向状態を制御する。又、液晶装置においてカラー表示を行う場合には、一方の基板に対して配向膜の下層側にカラーフィルタ層を形成する。
各基板上に配向膜を形成する方法として、フレキソ印刷法が広く知られているが、最近では、フレキソ印刷に比し、比較的安定した品質を得ることができる方法として、液滴吐出用ヘッドにより基板上に配向膜を形成する、いわゆる液滴吐出法が提案されている。
例えば特開2001−51269号公報には、インクジェットプリンタ用のヘッドを用いて基板上に微細な粘性材料を吐出させて、パターンを形成する技術が開示されている。
特開2001−51269号公報
ところで、基板上の配向膜塗布領域の幅方向が、液滴吐出用ヘッドの幅よりも大きい場合、液滴吐出用ヘッドを往復移動させ、基板の配向膜塗布領域に対し、配向膜材料を複数回に分けて塗布する必要がある。
その際、前の列に塗布した配向膜材料に続けて、次の列の配向膜材料を塗布する場合に、前の列の配向膜材料が既に乾燥固化し、或いは乾燥固化の途上にあるため、前の列の配向膜材料の塗布によって形成された配向膜に対し、次の列では、配向膜材料の端部を重畳させて塗布することで、配向膜の境界を無くしている。
しかし、配向膜の重畳部は他の部位に比し、異なる膜厚となり、膜厚むらとなる。配向膜の膜厚むらは液晶のブレチルト角に影響を及ぼし易く、スジ状の配向むらとして視認される可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑み、複数回に分けて配向膜材料を塗布する場合であっても、その境界に現れるスジ状の配向むらを外部から視認し難くして、製品の品質を向上させることのできるカラーフィルタ基板、カラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板の製造装置、液晶装置、並びに液晶装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1発明は、モザイク状に配列された複数のカラーフィルタ上に配向膜が設けられた液晶表示装置用のカラーフィルタ基板において、前記配向膜は複数の配向膜列からなり、前記複数の配向膜列のうち第一の配向膜列の端部と、前記第一の配向膜列と隣接する第二の配向膜列の端部とが互いに重畳する重畳部が設けられ、前記重畳部は、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの配列方向に沿って設けられ、かつ、前記最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの上に設けられていることを特徴とする。
このような構成では、配向膜列の重畳部を、特定色を表示するカラーフィルタに対応する位置に形成したので、重畳部によって発生する配向むらが外部から視認し難くなる。
第2発明は、第1発明において、上記重畳部の重畳幅を、特定色を表示する上記カラーフィルタ内に収容させることを特徴とする。
このような構成では、重畳部の重畳幅を、特定色を表示するカラーフィルタ内に収容させたので、配向むらがより一層視認し難くなる。
第3発明は、第1或いは第2発明において、上記特定色は青色であることを特徴とする。
このような構成では、特定色を視認性の比較的低い青色とすることで、配向むらの視認性をより一層低下させることができる。
本願によるカラーフィルタ基板の製造方法は、複数の配向膜列を形成することによって、モザイク状に配列された複数のカラーフィルタ上に配向膜を形成する液晶表示装置用のカラーフィルタ基板の製造方法において、第一の配向膜列を形成する第一の工程と、前記第一の配向膜列に隣接するように第二の配向膜列を形成する第二の工程と、を備え、前記第一の配向膜列の端部と前記第二の配向膜列の端部とは、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの上で互いに重畳され、前記重畳部は、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの配列方向に沿って設けられていることを特徴とする。
このような構成では、カラーフィルタ基板の製造工程において配向膜の重畳部を特定色を表示するカラーフィルタに対応する位置に設定されるので、製造が容易で、自動化を促進させることができる。
第5発明は、第4発明において、上記重畳部の重畳幅を、特定色を表示する上記カラーフィルタ内に収容させることを特徴とする。
このような構成では、重畳部の重畳幅を、特定色を表示するカラーフィルタ内に収容させたので、配向むらがより一層視認し難くなる。
第6発明は、第4或いは第5発明において、上記配向膜材料は液滴吐出用ヘッドにて上記カラーフィルタ上に塗布することを特徴とする。
このような構成では、液滴吐出用ヘッドを用いて配向膜材料を塗布するようにしたので、配向膜厚が一定となり、安定した品質を得ることができる。
第7発明は、第4或いは第5発明において、上記配向膜材料はフレキソ印刷にて上記カラーフィルタ上に塗布することを特徴とする。
このような構成では、フレキソ印刷を用いて配向膜材料を塗布するようにしたので、製造時間を短縮することができる。
第8発明は、第4〜第7発明において、上記特定色は青色であることを特徴とする。
このような構成では、特定色を視認性の比較的低い青色とすることで、配向むらの視認性をより一層低下させることができる。
本願によるカラーフィルタ基板の製造装置は、モザイク状に配列された複数のカラーフィルタが配設された液晶表示装置用の基板をセットするテーブルと、前記基板に対向すると共に該基板に沿って2次元方向へ相対移動自在な液滴吐出用ヘッドと、前記テーブルと前記液滴吐出用ヘッドとの2次元方向への相対移動を制御するコントローラとを備え、前記基板と前記液滴吐出用ヘッドとの相対移動によって、該液滴吐出用ヘッドに設けたノズルから吐出される配向膜材料を前記カラーフィルタ上に塗布して、第一の配向膜列を形成し、前記第一の配向膜列に隣接する第二の配向膜列を形成する時に、前記第一の配向膜列と前記第二の配向膜列とが、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの上で互いに重畳され、前記重畳部は、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの配列方向に沿って設けられていることを特徴とする。
このような構成では、カラーフィルタ基板の製造時において配向膜の重畳部を特定色を表示するカラーフィルタに対応する位置に設定されるので、製造が容易となり、自動化を促進させることができる。
第10発明は、第9発明において、上記特定色は青色であることを特徴とする。
このような構成では、特定色を視認性の比較的低い青色とすることで、配向むらの視認性をより一層低下させることができる。
第11発明による液晶装置は、第1〜第3発明の何れか1つに記載のカラーフィルタ基板を備えて成ることを特徴とする。
このような構成では、液晶装置に備えられているカラーフィルタ基板を、第1〜3発明の何れか1つに記載のカラーフィルタ基板としたことで、配向膜列の重畳部によって発生する配向むらを、外部から視認することが困難となる。
第12発明は、カラーフィルタ基板を備えた液晶装置の製造方法であって、上記カラーフィルタ基板は第4〜8発明の何れか1つに記載のカラーフィルタ基板の製造方法によって形成されることを特徴とする。
このような構成では、液晶装置に備えられているカラーフィルタ基板を、第4〜8発明の何れか1つに記載のカラーフィルタ基板の製造方法によって形成することで、配向膜列の重畳部によって発生する配向むらの外部からの視認性を困難とすることができる。
本発明によれば、複数回に分けて配向膜材料を塗布する場合であっても、その境界に現れるスジ状の配向むらが外部から視認し難くなり、製品の品質が向上する。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。図1〜図7に本発明の1形態を示す。図1にカラーフィルタ基板の正面図、図2に図1のII-II断面図を示す。
同図の符号1はカラーフィルタ基板である。このカラーフィルタ基板1は、例えば液晶装置に設けられている対向基板に設けられる。カラーフィルタ基板1上には、光の三原色である赤色(R),青色(B),緑色(G)に各々着色されたカラーフィルタR,B,Gが所定のパターンに従って複数配設されていると共に、カラーフィルタ基板1上には配向膜塗布領域2が設定されている。
この配向膜塗布領域2に、液滴吐出用ヘッド3を用いて配向膜材料が塗布され、配向膜4が形成される。尚、カラーフィルタ基板1上に塗布する配向膜材料と、配向膜材料が乾燥固化されて形成される配向膜とは、図面上において同一形状で表されるため、以下においては、便宜的に配向膜材料に付す符号を省略する。
カラーフィルタ基板1の表面に配向膜材料を塗布する液滴吐出用ヘッド3は、図3に示すように、複数のノズル3aを1列或いは複数列有しており、各ノズル3aに対し、インクタンク(図示せず)内に貯留されている配向膜材料が供給口3bを介して供給される。配向膜材料としては、ポリイミド系等、通常のフレキソ印刷法で使用される配向膜材料と同等のものが使用されており、その粘度及び1滴分の吐出量は、カラーフィルタ基板1に塗布した際の広がりを考慮して決定される。すなわち、図4(a)に示すように、配向膜材料の粘度及びノズル3aの1滴分の吐出量は、カラーフィルタ基板1上に配向膜材料を塗布したとき、カラーフィルタ基板1上に拡散されず、設定膜厚を保持した状態で乾燥固化されるように、予め実験等から求めて設定する。
又、カラーフィルタ基板1をセットするテーブル(図示せず)と液滴吐出用ヘッド3とは、図示しないコントローラを介して2次元(X,Y)方向へ相対移動自在にされており、テーブルと液滴吐出用ヘッド3との相対移動により、液滴吐出用ヘッド3に設けたノズル3aから吐出される配向膜材料をカラーフィルタ基板1の配向膜塗布領域2全体に塗布する。
この場合、図1に示すように、液滴吐出用ヘッド3に設けたノズル3aの有効吐出幅W1が、カラーフィルタ基板1の配向膜塗布領域2のX方向有効幅W2よりも狭い場合、液滴吐出用ヘッド3を、予め設定した複数列の配向膜塗布列に沿って往復走査移動させて、配向膜塗布領域2全体に配向膜材料を塗布する。
すなわち、テーブルと、テーブルにセットしたカラーフィルタ基板1の上方に所定間隙を開けて対設する液滴吐出用ヘッド3との一方を、カラーフィルタ基板1に対して矢印Y方向へ移動させ、液滴吐出用ヘッド3にて、カラーフィルタ基板1の1列目の配向膜塗布列を走査する。次いで、テーブルと液滴吐出用ヘッド3との相対移動により、カラーフィルタ基板1に対し液滴吐出用ヘッド3を、矢印X方向へ所定ピッチ移動させた後、液滴吐出用ヘッド3をY方向へ相対移動させて、2列目の配向膜塗布列を走査移動させる。
そして、これを繰り返すことで、カラーフィルタ基板1上の配向膜塗布領域2全体を走査移動させ、その間、液滴吐出用ヘッド3に設けた各ノズル3aから吐出される配向膜材料をカラーフィルタ基板1上に塗布し、図2に示すように配向膜塗布領域2全体に配向膜4を形成する。
ところで、液滴吐出用ヘッド3を用いて、配向膜材料を、前の配向膜塗布列に続けて次の配向膜塗布列に塗布する場合、前の配向膜塗布列に塗布した配向膜材料が乾燥固化して配向膜列4aが形成された状態、或いは配向膜列4aが形成される途上にある。そのため、次の配向膜塗布列に配向膜材料を塗布する際に、前の配向膜塗布列に形成される配向膜列4aのX方向への進行方向前側の端部(以下「幅方向前端部」と称する)L1との境界をなくすには、図4に示すように、次列の配向膜塗布列に塗布する配向膜材料のX方向への進行方向後側の端部(以下「幅方向後端部」と称する)L2を、前の配向膜塗布列に塗布した配向膜列4aの幅方向前端部L1に重畳させて、重畳幅W3の重畳部4cを形成する。
その結果、前の配向膜塗布列に形成した配向膜列4aの幅方向前端部L1と、次の配向膜塗布列に形成される配向膜材料の幅方向後端部L2との間に重畳部4c(図4(b)参照)が形成される。この重畳部4cは他の部位の配向膜と膜厚が相違するため、液晶のブレチルト角に影響を及ぼし易くなり、外部からスジ状の配向むらとして視認される可能性がある。
そのため、本形態では、液滴吐出用ヘッド3によりカラーフィルタ基板1上に配向膜材料を塗布するに際し、カラー液晶装置に採用されるカラーフィルタを構成する3原色(R、B、G)のなかで、特定色の配列に対応する部位に、重畳部4cが形成されるように、テーブルと液滴吐出用ヘッド3との相対移動が設定されている。この特定色は、好ましくは、青色(B)である。一般に、青色(B)は、他の2色(赤色、緑色)に比し、視認性が低く、配向膜4の膜厚の変化によりスジ状の配向むらが生じても、輝度差として視認され難いことが知られている。
そのため、例えば、各カラーフィルタR,B,Gの配列が、図5に示すように、縦列方向に同じ表示色のカラーフィルタR,B,Gが配列されている場合、図4に示す重畳部4cが、カラーフィルタBの列に対応する部位に形成されるように、テーブルと液滴吐出用ヘッド3との2次元(X,Y)方向への相対移動を設定する。この場合、複数のカラーフィルタR,B,Gの配列が、図6に示すように、各行において、1つずつずらして配列されている場合は、テーブルに対して、重畳部4cが、カラーフィルタBに沿って形成されるようにカラーフィルタ基板1を斜めにセットする。
このように、本形態では、テーブルと液滴吐出用ヘッド3をカラーフィルタ基板1に対して往復走査移動させるに際し、前の配向膜塗布列に形成した配向膜列4aと次の配向膜塗布列に形成する配向膜列4bとで形成される重畳部4c(図4参照)を、カラーフィルタR,B,Gの中で最も視認性が低く、輝度差が目立ち難い青色を表示するカラーフィルタBに対応する部位を通るように設定したので、スジ状の配向むらが外部から視認され難くなり、製品の品質を向上させることができる。
次に、本形態の作用について説明する。先ず、テーブルに対してアライメントを所定に合わせた状態でカラーフィルタ基板1をセットする。すると、カラーフィルタ基板1上に設けた、各カラーフィルタR,B,Gが、液滴吐出用ヘッド3の往復走査移動方向であるY方向に沿って同一の表示色が配列された状態となる(図6、図7参照)。
次いで、液滴吐出用ヘッド3をY方向へ、予め設定した座標軸に沿って相対的に走査移動させ、液滴吐出用ヘッド3のノズル3aから吐出する配向膜材料をカラーフィルタ基板1の1列目の配向膜塗布列に塗布する。その際、配向膜材料の幅方向前端部L1が、図4、図5に示すように、カラーフィルタBの位置になるように設定する。
そして、カラーフィルタ基板1に対して1列目の配向膜塗布列に対する配向膜材料の塗布が完了した後、液滴吐出用ヘッド3をX方向へ移動させて、次の配向膜塗布列に対する配向膜材料の塗布を行う。2列目以降の配向膜塗布列に対する液滴吐出用ヘッド3のX方向への移動量は、ノズル3aから吐出する配向膜材料の幅方向後端部L2が、前回の塗布により形成した配向膜列4aの幅方向前端部L1に重ね合わせ、或いは接触する位置に設定する。又、2列目以降のノズル3aの有効吐出幅W1は、ノズル3aの吐出数を制御することで、幅方向前端部L1がカラーフィルタBの位置となるように設定する。
従って、図4(b)に示すように、配向膜材料の両端部L2,L1が重畳部4cを形成するように設定されている場合の有効吐出幅W1は、カラーフィルタR,B,Gの配列を1単位とする画素の間隔のおおよそ整数倍に重畳部4cの重畳幅W3を加算した値に設定する。
尚、重畳部4cの重畳幅W3は、テーブルと液滴吐出用ヘッド3との相対的な往復走査時のブレ、或いはノズル3aの有効吐出幅W1の精度誤差等の影響で変動し、一定ではない。そのため、有効吐出幅W1を設定するに際しては、これらの変動要因を考慮し、重畳部4cの重畳幅W3を、常時、最大でカラーフィルタBの幅以内、最小で端部L1,L2が接触するように、予め実験等から求めて設定する。
その結果、カラーフィルタ基板1に対して液滴吐出用ヘッド3を、X方向へ所定ピッチ移動させながらY方向へ往復走査移動させることで、カラーフィルタ基板1の配向膜塗布領域2全体に配向膜材料を塗布することができる。そして、図5、図6に示すように、カラーフィルタ基板1上に配設された各カラーフィルタR,B,Gの中で最も視認性が低く、輝度差が目立ち難い色を表示するカラーフィルタBに対応する位置に、配向膜4の重畳部4c(図4参照)が形成される。
以上の結果、配向膜4の重畳部4cによって生じるスジ状の配向むらが外部から視認され難くなり、製品の品質が向上する。
尚、本発明は、上述した形態に限るものではなく、カラーフィルタ基板1に対し、フレキソ印刷法を用いて配向膜列4a,4bを形成し、それを繰り返すことでカラーフィルタ基板1の配向膜塗布領域2全体に配向膜4を形成するようにしても良い。
次に、本形態によるカラーフィルタ基板1を採用する液晶装置11の実施例について説明する。本実施例による液晶装置11は、対向基板10と素子基板20とが対設されている。両基板10,20はシール材30を介して貼合わされて、内部に液晶封入領域35が形成されている。そして、この液晶封入領域35に液晶(図示せず)が封入される。尚、対向基板10の外側表面に光源装置(図示せず)が配設されている。
対向基板10は、ガラス基板等の透明基板101上の、第1の電極パターン40と第2の電極パターン50との交点に相当する領域に、赤色(R),青色(B),緑色(G)に着色されたカラーフィルタ55(R,G,及びB)が複数配設されている。本実施例では対向基板10が、本形態のカラーフィルタ基板1に相当する。
透明基板101上には、各カラーフィルタ55(R,B,及びG)が所定のパターンに従って配列されている(図5或いは図6参照)。そして、これら各カラーフィルタ55(R,B,及びG)の表面に、第1の電極パターン40及び配向膜4が、順に形成されている。尚、第1の電極パターン40及び第2の電極パターン50は何れも、ITO(Indium Tin Oxide)膜に代表される透明導電膜によって形成されている。又、各カラーフィルタ55(R,B,及びG)の境界部分に遮光膜16が形成されている。
一方、素子基板20を構成するガラス基板等の透明基板201上に、第2の電極パターン50とオーバコート膜29と配向膜4とが順に形成されている。
配向膜4は、何れも、本形態による液滴吐出法を用いて、カラーフィルタ55(R,B,及びG)、及びオーバコート膜29上に形成されている。
本形態による液滴吐出法を用いて形成された配向膜4は、カラーフィルタ55(B)に対応する位置に、隣同士の配向膜列4a,4bの端部L1,L2を重ね合わせた重畳部4cが形成されている。
カラーフィルタ55(B)によって表示される青色は、他のカラーフィルタ55(R或いはG)によって表示される色(R或いはG)に比し、視認性が低く、輝度差が目立ち難いため、カラーフィルタ55(B)に対応する位置に重畳部4cを配設することで、重畳部4cによって生じるスジ状の配向むらが外部から視認され難くなり、製品の品質を向上させることができる。
次に、図8に示す工程図を参照しながら、本実施例による液晶装置11の製造方法について説明する。先ず、液晶装置11を製造するに当たり、対向基板10及び素子基板20は何れも、これらの基板10,20を各々、多数枚取りできる大型基板(図示せず)の状態で、半導体プロセスを利用して電極パターン40,50等の形成工程が行われる。
すなわち、透明基板101を多数枚取りできる大型基板(図示せず)の状態で、大型基板に遮光膜16の形成工程ST11、カラーフィルタ55の形成工程ST12、電極パターン40の形成工程ST13、配向膜4の形成工程ST14、ラビング工程ST15、シール材30の塗布工程ST16が行われる。
又、透明基板201を多数枚取りできる大型基板(図示せず)の状態で、大型基板に電極パターン50の形成工程ST21、オーバコート膜29の形成工程ST22、配向膜4の形成工程ST23、ラビング工程ST24、ギャップ材の散布工程ST25が行われる。
そして、貼合せ工程ST31において、対向基板10と素子基板20とに多数枚に分割する前の両大型基板(図示せず)同士を貼合せて、大型のパネル構造体を形成した後、1次ブレイク工程ST32において、大型のパネル構造体を短冊状のパネル構造体に切断する。
次に、液晶封入・封止工程ST33において、短冊状のパネル構造体の内部に形成されている液晶封入領域35(図7参照)に液晶を注入した後、液晶封入領域35を封止し、次に、2次ブレイク工程ST34において、短冊状のパネル構造体を、単品の液晶装置11毎に切断し、しかる後、実装工程ST35で、単品の液晶装置11に対してフレキシブル基板等を実装する。
配向膜4の形成工程ST14においては、液滴吐出法を用いて一列ごとに配向膜列4a,4bを形成することで、最終的に配向膜塗布領域2全体に配向膜4を形成するようにし、そのときの隣同士の端部L1,L2に形成される重畳部4cをカラーフィルタ55(B)上に形成したので、重畳部4cによって生じるスジ状の配向むらが外部から視認され難くなり、製品の品質を向上させることができる。
又、本実施例では、対向基板10側に形成されている配向膜4について説明したが、素子基板20側に形成されている配向膜4も同様の構成を有している。すなわち、素子基板20側の透明基板201上に配向膜4を形成する工程ST23では、対向基板10側の配向膜4の形成工程ST14と同様、カラーフィルタ55(B)に対応する部位(図7に示すカラーフィルタ55(B)の直下方向)に配向膜列4a,4bの重畳部4cが形成されている。カラーフィルタ55(B)の直下方向に配向膜列4a,4bの重畳部4cを形成することで、この重畳部4cによって生じるスジ状の配向むらも外部から視認され難くなる。
本形態によるカラーフィルタ基板の正面図。 同、図1のII-II断面図。 同、液滴吐出用ヘッドを用いてカラーフィルタ上に配向膜材料を塗布する状態を示す斜視図。 同、カラーフィルタ上に配向膜材料を塗布する状態の要部拡大断面図。 同、カラーフィルタ基板上に設けたカラーフィルタの配列を示す平面図。 同、他の態様によるカラーフィルタ基板上に設けたカラーフィルタの配列を示す平面図。 本実施例による液晶装置の断面図。 同、液晶装置の製造方法を示す工程図。
符号の説明
1…カラーフィルタ基板、2…配向膜塗布領域、3…液滴吐出用ヘッド、3a…ノズル、3b…供給口、4…配向膜、4a,4b…配向膜列、4c…重畳部、10…対向基板、11…液晶装置、16…遮光膜、20…素子基板、29…オーバコート膜、30…シール材、35…液晶封入領域、40,50…電極パターン、55…カラーフィルタ、101,201…透明基板、L1…幅方向後端部、L2…幅方向前端部、W1…有効吐出幅、W2…X方向有効幅、W3…重畳幅。

Claims (10)

  1. モザイク状に配列された複数のカラーフィルタ上に配向膜が設けられた液晶表示装置用のカラーフィルタ基板において、
    前記配向膜複数の配向膜列からなり
    前記複数の配向膜列のうち第一の配向膜列の端部と、前記第一の配向膜列と隣接する第二の配向膜列の端部とが互いに重畳する重畳部が設けられ
    前記重畳部前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの配列方向に沿って設けられ、かつ、前記最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの上に設けられていることを特徴とするカラーフィルタ基板。
  2. 前記最も視認性が低い色は青色であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板。
  3. 複数の配向膜列を形成することによって、モザイク状に配列された複数のカラーフィルタ上配向膜を形成する液晶表示装置用のカラーフィルタ基板の製造方法において、
    第一の配向膜列を形成する第一の工程と、
    前記第一の配向膜列に隣接するように第二の配向膜列を形成する第二の工程と、を備え、
    前記第一の配向膜列の端部と前記第二の配向膜列の端部とは、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの上で互いに重畳され、
    前記重畳部は、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの配列方向に沿って設けられていることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  4. 前記配向膜材料は液滴吐出用ヘッドにて前記カラーフィルタ上に塗布することを特徴とする請求項3に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  5. 前記配向膜材料はフレキソ印刷にて前記カラーフィルタ上に塗布することを特徴とする請求項3に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  6. 前記最も視認性が低い色は青色であることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  7. モザイク状に配列された複数のカラーフィルタが配設された液晶表示装置用の基板をセットするテーブルと、
    前記基板に対向すると共に該基板に沿って2次元方向へ相対移動自在な液滴吐出用ヘッドと、
    前記テーブルと前記液滴吐出用ヘッドとの2次元方向への相対移動を制御するコントローラと
    を備え、
    前記基板と前記液滴吐出用ヘッドとの相対移動によって、該液滴吐出用ヘッドに設けたノズルから吐出される配向膜材料を前記カラーフィルタ上に塗布して、第一の配向膜列を形成し、
    前記第一の配向膜列に隣接する第二の配向膜列を形成する時に、前記第一の配向膜列と前記第二の配向膜列とが、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの上で互いに重畳され、
    前記重畳部は、前記複数のカラーフィルタを構成する複数の色のうち最も視認性が低い色を表示する前記カラーフィルタの配列方向に沿って設けられていることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造装置。
  8. 前記最も視認性が低い色は青色であることを特徴とする請求項7に記載のカラーフィルタ基板の製造装置。
  9. 請求項1または2の何れか1項に記載のカラーフィルタ基板を備えて成ることを特徴とする液晶装置。
  10. カラーフィルタ基板を備えた液晶装置の製造方法であって、
    前記カラーフィルタ基板は請求項3乃至6の何れか1項に記載のカラーフィルタ基板の製造方法によって形成されることを特徴とする液晶装置の製造方法。
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