JP2008164938A - 液晶パネルの製造方法、及び液晶パネル - Google Patents

液晶パネルの製造方法、及び液晶パネル Download PDF

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Abstract

【課題】良好な表示性能を得る。
【解決手段】液晶パネル11は、対向状に配した一対の基板18,19間に液晶20及びスペーサ21を介在させるとともにその周囲をシール剤22により封止した構成とされる。液晶パネル11には、画像を表示可能な表示領域AAと、その周りの非表示領域NAとを備える。アレイ基板19の板面にスペーサ21を形成する工程では、インクジェット装置40に備えられたノズル42からスペーサ21を含有する液滴44Aを順次に吐出してアレイ基板19の板面に所定の間隔を空けて着弾させる。このとき、液滴44Aの吐出を開始する際には、先に液滴44Aを非表示領域NAに着弾させ、その後、液滴44Aを表示領域AAに着弾させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、液晶パネルの製造方法、及び液晶パネルに関する。
液晶表示装置の構成部品である液晶パネルは、大まかには、一対の基板を所定のギャップを確保した状態で対向させるとともに、両基板間に液晶及びギャップを保持するためのスペーサを介設し、その周囲をシール剤によって封止するようにした構成とされる。
スペーサの設置方法としては、所定の溶媒中に粒状のスペーサを多数分散させるとともに、そのスペーサ分散液を基板の板面上に散布する方法が知られている。しかし、この方法ではスペーサが基板の板面のうち画素形成領域に配置される可能性があり、それにより光漏れや液晶の配向不良が生じるおそれがあった。
そこで、近年では、粒状のスペーサを例えば基板中の遮光部位などの特定の位置に設置することを目的として、インクジェット装置を用いる方法が採用されている。ところが、インクジェット装置は、通常は着色インクなどの液体を吐出するために用いられるものであり、インクにスペーサのような粒状物質を含有させた場合には異常が生じる可能性が高くなっている。
そのような問題に対処したものとして下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものでは、インクジェット装置のノズルから吐出した液滴をカメラによって撮像することで、液滴の吐出速度・吐出方向・スペーサの含有数を検出するようにしている。
特開平11−316380号公報
ところが、上記した引用文献1では、ノズルを移動させつつ液滴を吐出させてその液滴を撮像すると、ノズルの移動に伴う振動の影響によって液滴を正確に測定するのが困難であった。それを避けるには撮像時にノズルを停止させなければならず、そのため基板の処理時間が長くなり勝ちであるなど、実用上問題があった。
その一方、インクジェット装置を用いてスペーサを設置する際に生じる問題点に関して本願発明者が鋭意研究を重ねた結果、次のような知見を得ることができた。すなわち、インクジェット装置のノズルからスペーサを含有する液滴を順次に吐出させていくと、初期段階では液滴に含まれるスペーサの数にばらつきが生じ易く、所定回数の吐出を経た段階で液滴に含まれるスペーサの数が安定化することが判明した。スペーサの数にばらつきが生じていると、基板間のギャップにムラが生じる可能性があり、吐出の初期段階で基板の表示領域にスペーサを設置すると、両基板間のギャップに生じるムラに起因して表示性能が悪化する可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、良好な表示性能を得ることを目的とする。
本発明は、対向状に配した一対の基板間に液晶及びスペーサを介在させるとともにその周囲をシール剤により封止した構成とされ、画像を表示可能な表示領域と、その周りの非表示領域とを備える液晶パネルの製造方法であって、前記基板の板面に前記スペーサを設置する工程では、インクジェット装置に備えられたノズルからスペーサを含有する液滴を順次に吐出して前記基板の板面に所定の間隔を空けて着弾させるようにし、且つ前記液滴の吐出を開始する際には、先に液滴を前記非表示領域に着弾させ、その後、液滴を前記表示領域に着弾させるようにした。
インクジェット装置のノズルからスペーサを含有する液滴を吐出し始めた初期段階では、液滴に含まれるスペーサの数にばらつきが生じ易くなっている。この初期段階で吐出される液滴は、先に非表示領域に着弾されるので、仮にスペーサの数のばらつきに伴って基板間のギャップにムラが生じても、そのムラが表示性能に悪影響を及ぼす可能性が低くなっている。一方、表示領域に着弾した液滴に含まれるスペーサの数は、非表示領域と比較するとばらつきが小さく、表示領域においてギャップにムラが生じるのを抑制することができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記ノズルを前記基板の一端側から他端側へ相対変位させる過程で、前記液滴を連続的に吐出させ、前記基板の板面における相対変位方向に沿って多数並ぶ着弾予定位置に対して前記液滴を着弾させるようにする。このように、基板に対してノズルを横断させる過程で、ノズルから液滴を連続的に吐出させるようにしたから、例えばノズルを非表示領域における所定の位置に留めた状態で液滴を吐出させた場合と比較すると、基板を処理する時間の短縮化を図ることができる。
(2)前記ノズルを前記基板に対してその一端側から他端側へ相対変位させた後、他端側から一端側へ相対変位させて往復させるようにし、その往路では前記各着弾予定位置に未着弾のものを残すようにし、復路にて前記未着弾の着弾予定位置に対して前記液滴を着弾させるようにする。このようにすれば、相対変位方向に沿って並んだ各着弾予定位置には、往路で吐出された液滴と、復路で吐出された液滴とが含まれることになるから、仮に往路または復路のいずれか一方にて吐出された液滴に含まれるスペーサの数がばらついたとしても、ギャップにムラが生じ難くなる。
(3)前記往路では、前記各着弾予定位置に対して1つ飛ばしで前記液滴を着弾させるようにする。このようにすれば、各着弾予定位置には、往路で吐出された液滴と、復路で吐出された液滴とが交互に並ぶことになるから、ギャップのムラが一層生じ難くなる。
(4)前記往路から前記復路に切り替える際には、前記液滴の吐出を一旦停止させ、その後前記液滴の吐出を再開する際には、先に前記非表示領域に液滴を着弾させてから、前記表示領域に液滴を着弾させるようにする。このように、往路から復路に切り替える際に液滴の吐出を一旦停止することで、復路における基板に対するノズルの位置合わせを容易に行うことができる。そして、液滴の吐出を再開する際にその液滴中に含まれるスペーサ数にばらつきが生じても、その液滴は先に非表示領域に着弾するから、表示領域での基板間のギャップにムラが生じるのを防ぐことができる。
(5)前記基板が複数枚並んで配されたマザーガラスに対して前記液滴を着弾させるようにする。このようにすれば、複数枚の基板を一度に処理することができ、生産性が良好なものとなる。
(6)前記インクジェット装置は、前記基板を載置可能なステージを備えるとともに、前記ノズルを固定し、前記ステージを前記ノズルに対して移動させつつノズルから前記液滴を吐出させるようにする。このようにすれば、仮にノズルをステージに対して移動させた場合に、移動に伴う振動の影響によりノズルから吐出される液滴の着弾位置精度が悪化するなどの問題が生じる可能性があるが、そのような問題を回避することができる。
本発明によれば、良好な表示性能を得ることができる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図10によって説明する。本実施形態では、インクジェット装置によりスペーサを設置するようにした液晶パネルの製造方法について説明する。
まず、液晶パネル11を備える液晶表示装置10の構造について簡単に説明する。液晶表示装置10は、液晶パネル11と、液晶パネル11の裏側(図1に示す下側)に配される外部光源であるバックライト12とを表側から被せたベゼル13により組み付け状態に保持した構成とされる。
バックライト12は、表側(液晶パネル11側)に向けて開口した略箱形をなすケース14と、ケース14内に互いに平行に並んだ状態で収容される複数本の線状光源15(例えば冷陰極管)と、ケース14の開口部に積層した状態で配される複数の光学シート16(例えば裏側から順に拡散板、拡散シート、レンズシート、及び輝度上昇シート)と、これら光学シート16群をケース14との間で挟んで保持するための略枠状をなすフレーム17とから構成される。各光学シート16は、各線状光源15から発せられる光を面状に変換するなどの機能を有する。
液晶パネル11は、大まかには、全体として矩形状をなしており、一対の透明な(透光性を有する)ガラス製の基板18,19を備えている。両基板18,19は、製造工程でそれぞれマザーガラスと呼ばれる大型の母材から切り出されたものが使用されている。
両基板18,19は、互いに対向状に配され、その間に電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶20及びスペーサ21を介在させつつその周囲がシール剤22によって封止されている。両基板18,19は、スペーサ21及びシール剤22によって間に所定のギャップ(間隔)を空けた状態で保持される。スペーサ21は、弾性変形可能な合成樹脂製で微細な粒状(球状)をなしており、液晶20中に多数分散して配置されている。また、両基板18,19の外面側には、それぞれ表裏一対の偏光板23,24が貼り付けられている。
両基板18,19は、表側がCF基板18とされ、裏側がアレイ基板19とされる。アレイ基板19における内面側(液晶20側、CF基板18との対向面側)には、図2に示すように、同図縦方向に延びるソース配線25と、横方向に延びるゲート配線26とが多数本配設され、格子状をなしている。これら両配線25,26の端部は、画像信号などを供給可能な外部回路(図示せず)に接続されている。両配線25,26に囲まれた方形の各領域には、スイッチング素子27(例えばTFT)及び透明な画素電極28が多数個並んで設けられている。
アレイ基板19の表面とゲート配線26の表面とには、図3に示すように、絶縁膜29が形成され、この絶縁膜29の表面に上記画素電極28が形成されている。さらに画素電極28の表面には、配向膜30が形成されている。画素電極28は、ITO(Indium Tin Oxide)からなるとともに縦長な矩形状をなしており、その短辺寸法が例えば200μm程度、長辺寸法が例えば600μm程度となっている。なお、画素電極28の大きさは、画素数が同一であれば液晶パネル11の画面サイズが大型化するほど大きくなる傾向にある。
一方、CF基板18には、アレイ基板19側の各画素電極28に対応した位置にカラーフィルタ31が多数個並んで設けられている。カラーフィルタ31は、R,G,Bの三色が縦横に並ぶ配置とされる。また、隣接するカラーフィルタ31間には、格子状をなす遮光膜32(ブラックマトリクス)が形成され、各カラーフィルタ31が区画される。遮光膜32は、アレイ基板19側の両配線25,26に対応しており、共に液晶パネル11の表示領域AA内における遮光部位を構成する。カラーフィルタ31及び遮光膜32の表面には、ITOからなる透明な共通電極33が形成されている。さらに共通電極33の表面には、配向膜34が形成されている。
上記した構成の液晶パネル11は、画素電極28などが配置されていて画像を表示可能とされる画面中央の表示領域AAと、この表示領域AAの周りを取り囲む額縁状をなし、画像を表示不可能な非表示領域NAとを備える。表示領域AAと非表示領域NAとの境界位置は、図4や図7において二点鎖線にて示す位置であり、シール剤22が形成された位置とほぼ一致している。この非表示領域NAの幅寸法は、少なくとも2mm以上は確保されており、8mm以上確保するのが好ましい。
上記した構成の液晶パネル11を製造する工程では、アレイ基板19を製造するためのマザーガラスMにおける各アレイ基板19の区画領域に対してスイッチング素子27や両配線25,26などの各構成部位を順次に形成した後、各アレイ基板19を切り出す前にその板面にスペーサ21を設置するようにしている。このスペーサ設置工程では、次述するインクジェット装置40が用いられている。
続いて、インクジェット装置40の構成について説明する。インクジェット装置40は、図4に示すように、マザーガラスMを載置可能なステージ41と、ステージ41を移動させるためのステージ駆動装置(図示せず)と、多数のノズル42が直列配置されたノズルヘッド43と、多数のスペーサ21を含有させたインク44を貯留するタンク45と、タンク45内のインク44を所定量ずつノズル42側へ供給するポンプ(図示せず)と、制御装置46とを備えている。制御装置46は、ステージ駆動装置の駆動状態や、ノズル42からのインク44の吐出量及び吐出のタイミングなどを制御する。
ステージ41は、制御装置46により制御されるステージ駆動装置によって、マザーガラスMを搭載した状態で移動可能とされる。ステージ41の移動方向は、図4に示す左右方向、つまりノズルヘッド43の延出方向と直交する方向(マザーガラスMの短辺方向、アレイ基板19の長辺方向、ゲート配線26の延出方向)とされ、同図左右いずれにも移動できるようになっている。
ノズルヘッド43は、マザーガラスMの長辺方向(アレイ基板19の短辺方向)に沿って延びる形態とされる。ノズル42は、ノズルヘッド43のうち、マザーガラスMにおける各アレイ基板19と対応した位置に並んで多数設置されている。各ノズル42間のピッチは、各ゲート配線26間のピッチ(各画素電極28の長辺寸法)に対応しており、インク44の液滴44Aを吐出する際には、各ノズル42が各ゲート配線26に整合するよう位置合わせされる。これにより、吐出された液滴44Aは、遮光部位である各ゲート配線26上に着弾されるようになっている。ここで、ステージ41の移動速度と、ノズル42からの液滴44Aの吐出タイミングとを適宜制御することで、各ゲート配線26上における各液滴44Aの着弾間隔を調節することができる。
なお、各ノズル42から吐出されるインク44の液滴44Aには、一滴当たり例えば8個のスペーサ21が含まれる設定とされている。この一滴当たりのスペーサ21の設定個数は、液晶パネル11の画面が大型化するほど多くなる傾向にある。その理由は、画素電極28間のピッチが広くなる傾向にある大型の液晶パネル11において単位面積当たりのスペーサ21の数(スペーサ21の分布密度)を所定値に保つためである。スペーサ21の分布密度は、例えば250〜550個/mm2程度とするのが好ましい。
続いて、液晶パネル11の製造方法、特にスペーサ形成工程について詳細に説明する。CF基板18用のマザーガラス(図示せず)に対してカラーフィルタ31、遮光層32、共通電極33、配向膜34などの構成部位を形成する一方、アレイ基板19用のマザーガラスMに対してスイッチング素子27、画素電極28、両配線25,26、絶縁膜29、配向膜30などの構成部位を形成する。次に、このうちアレイ基板19用のマザーガラスMに対してスペーサ21を形成する工程を行う。
スペーサ形成工程では、図4及び図5に示すように、インクジェット装置40のステージ41上にアレイ基板19用のマザーガラスMを載置し、ノズルヘッド43の各ノズル42を各アレイ基板19の各ゲート配線26に対して位置合わせする。その状態で、制御装置46をONすると、ステージ41が所定速度で移動し、そこに搭載されたマザーガラスMがノズルヘッド43の下を通過するとともに、各ノズル42からインク44の液滴44Aが所定のタイミングで吐出される。
インクジェット装置40の動作についてより具体的に説明すると、まず、図5に示す矢線方向へステージ41を移動させ、ノズルヘッド43に対してマザーガラスMをその左側端部(一端側)から右側端部(他端側)へ相対変位させた後、図5の二点鎖線に示す位置に達したら、今度はステージ41及びマザーガラスMを上記とは逆方向(図6の矢線方向)へ移動させ、ノズルヘッド43に対してマザーガラスMをその右側端部から左側端部へ相対変位させる。これにより、ノズルヘッド43に対してマザーガラスMを往復させる。この過程でノズル42から吐出させたインク44の液滴44Aを、各アレイ基板19の着弾予定位置に着弾させる。着弾予定位置は、ステージ41の移動方向に沿って所定のピッチを空けて多数並列している。
ここで、ノズル42から吐出されるインク44の液滴44Aには、設定した個数のスペーサ21が含まれるようになっているのであるが、そのスペーサ21の含有数を常に一定にするのは極めて困難である。本願発明者の研究結果によれば、図10に示すように、液滴44Aの吐出を開始する初期段階では、実際に液滴44Aに含まれるスペーサ21の数が設定個数に対して大きくばらつき、所定回数の吐出を経ることによって次第にスペーサ21の数のばらつき幅が小さくなり、安定化する傾向にあることが判明した。詳しくは、吐出開始直後では、液滴44Aに設定個数の2倍程度の数のスペーサ21が含まれており、その後設定個数の0.5倍以下まで液滴44Aに含まれるスペーサ21の数が減少した後、徐々にスペーサ21の含有数が増加し、次第にスペーサ21の含有数が設定個数程度となって安定化する。
そこで、本実施形態に係るインクジェット装置40では、ノズル42から液滴44Aを吐出し始めるとき、その液滴44Aを各アレイ基板19の板面のうち非表示領域NAに対して着弾させ、所定回数液滴を吐出してスペーサ21の数が安定化した後、表示領域AAに対して液滴44Aを着弾させるようにしている。具体的には、各アレイ基板19の非表示領域NAのうち、ノズルヘッド43に対する移動方向先端側の端部から順に液滴44Aを着弾させるようにし、非表示領域NAにおいて液滴44Aを所定回数、例えば30回以上吐出することが好ましい。その後、液滴44Aに含まれるスペーサ21の数が安定化した段階で、表示領域AAに対しその端部から順に液滴44Aを着弾させる。これにより、表示領域AAに着弾した液滴44Aに含まれるスペーサ21の数は、非表示領域NAと比較すると、設定値からのばらつきが小さくなる。
具体的には、図5に示すノズルヘッド43に対してステージ41を移動させる往路では、吐出を開始した初期段階で、各アレイ基板19のうち同図左側の非表示領域NAに対して先にインク44の液滴44Aを着弾させ、所定回数の吐出を経た段階で表示領域AAに対して液滴44Aを着弾させるようにする。このとき、図7及び図8に示すように、アレイ基板19の各着弾予定位置に対し、1つ飛ばしで液滴44Aを着弾させるよう、各ノズル42からの液滴44Aの吐出タイミングが設定されている。従って、往路を終えた状態では、着弾した各液滴44A間の中間位置に、未着弾の着弾予定位置が残されることになる。なお、図7では、図面の都合上、実際に着弾させる液滴数よりも少なく図示されている。
上記した往路でのスペーサ設置を終えたら、ノズル42からの液滴44Aの吐出を一旦停止する。その状態で、ノズルヘッド43とマザーガラスMとの位置合わせを行った後、図6に示すように、復路でのスペーサ設置を開始する。この復路において液滴44Aの吐出を開始する初期段階においても、往路と同様に各アレイ基板19のうち図示右側の非表示領域NAに対して先に液滴44Aを着弾させ、所定回数の吐出を経た段階で表示領域AAに対して液滴44Aを着弾させるようにする。この復路では、往路で着弾した各液滴44A間に残された未着弾状態の各着弾予定位置に対して液滴44Aが着弾するよう、液滴44Aの吐出タイミングが設定されている。従って、復路でのスペーサ設置が完了すると、図2及び図9に示すように、アレイ基板19の板面には、往路で着弾した液滴44Aと、復路で着弾した液滴44Aとが交互に並ぶことになる。
なお、表示領域AAでは、各液滴44Aは、ゲート配線26のうち各画素電極28の短辺方向略中央位置に着弾される。そして、着弾した各液滴44A間の間隔(ピッチ)は、画素電極28の短辺寸法とほぼ一致しており、一画素に対して一滴の割合で設置される。この割合で液滴44Aを着弾させた場合、大型の液晶パネル11になるほど、各液滴44A間の間隔は広がる傾向にあると言える。また、着弾した液滴44Aから溶媒が揮発すると、着弾跡に含まれていたスペーサ21が残存することになる。このとき、例えば加熱手段を用いてマザーガラスMを加熱するなどして溶媒の揮発を促進するようにしても構わない。
上記のようにしてアレイ基板19の板面上にスペーサ21を形成し終えたら、両基板18,19のいずれか一方にシール剤22を塗布するとともに、液晶20を滴下注入してから、両基板18,19同士を貼り合わせるようにする。なお、CF基板18やアレイ基板19をマザーガラスMから切り出すタイミングやシール剤22を塗布するタイミングについては、任意に設定することが可能である。両基板18,19を貼り合わせたら、その外面側にそれぞれ偏光板23,24を貼り付けることで、液晶パネル11の製造が完了する。
このようにして製造された液晶パネル11では、表示領域AAに着弾した各液滴44Aに含まれるスペーサ21の個数の最大値と最小値との差が、非表示領域NAに着弾した各液滴44Aに含まれるスペーサ21の個数の最大値と最小値との差よりも小さくなっている。これにより、表示領域AAでは、非表示領域NAと比較してスペーサ21の数のばらつきが小さいので、表示性能が良好なものとなっている。
以上説明したように本実施形態によれば、インクジェット装置40に備えられたノズル42からスペーサ21を含有する液滴44Aを順次に吐出してマザーガラスM及びそのアレイ基板19の板面に所定の間隔を空けて着弾させるようにし、且つ液滴44Aの吐出を開始する際には、先に液滴44Aを非表示領域NAに着弾させ、その後、液滴44Aを非表示領域NAに着弾させるようにしたから、吐出の初期段階で液滴44Aに含まれるスペーサ21の数にばらつきが生じ、それに伴って基板18,19間のギャップにムラが生じても、そこは非表示領域NAであるので、表示性能に悪影響が及ぶ可能性が低い。一方、表示領域AAに着弾した液滴44Aに含まれるスペーサ21の数は、非表示領域NAと比較するとばらつきが小さく、表示領域AAにおいて基板18,19間のギャップにムラが生じるのが抑制される。もって、良好な表示性能を得ることができる。
また、ノズル42をマザーガラスM及びそのアレイ基板19の一端側から他端側へ相対変位させる過程で、液滴44Aを連続的に吐出させ、アレイ基板19の板面における相対変位方向に沿って並ぶ着弾予定位置に対して液滴44Aを着弾させるようにしたから、例えばノズルを非表示領域NAにおける所定位置に留めた状態で液滴を吐出させた場合と比較すると、マザーガラスM及びそのアレイ基板19を処理する時間の短縮化を図ることができる。
また、ノズル42をマザーガラスM及びそのアレイ基板19の一端側から他端側へ相対変位させた後、他端側から一端側へ相対変位させて往復させるようにし、その往路では各着弾予定位置に未着弾のものを残すようにし、復路にて未着弾の着弾予定位置に対して液滴44Aを着弾させるようにしたから、各着弾予定位置に往路で吐出された液滴44Aと、復路で吐出された液滴44Aとが含まれることになり、仮に往路または復路のいずれか一方にて吐出された液滴44Aに含まれるスペーサ21の数がばらついたとしても、表示領域AAで基板18,19間のギャップにムラが生じ難くなる。その場合、往路にて各着弾予定位置に対して1つ飛ばしで液滴44Aを着弾させることで、ギャップのムラが一層生じ難くなる。
また、往路から復路に切り替える際には、液滴44Aの吐出を一旦停止させ、その後液滴44Aの吐出を再開する際には、先に非表示領域NAに液滴44Aを着弾させてから、表示領域AAに液滴44Aを着弾させるようにしたから、復路におけるアレイ基板19に対するノズル42の位置合わせを容易に行うことができる上、液滴44Aの吐出再開時にその液滴44Aに含まれるスペーサ21の数にばらつきが生じても、その液滴44Aは先に非表示領域NAに着弾するから表示領域AAでの基板18,19間のギャップにムラが生じる事態が防がれる。
また、アレイ基板19が複数枚並んで配されたマザーガラスMに対して液滴44Aを着弾させるようにしたから、複数枚のアレイ基板19を一度に処理することができ、生産性が良好なものとなる。
また、インクジェット装置40は、マザーガラスM及びそのアレイ基板19を載置可能なステージ41を備えるとともに、ノズル42を固定し、ステージ41をノズル42に対して移動させつつノズル42から液滴44Aを吐出させるようにしたから、仮にノズルをステージに対して移動させた場合に、移動に伴う振動の影響によりノズルから吐出される液滴の着弾精度が悪化するなどの問題が生じる可能性があるが、そのような問題を回避することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)インクの液滴に含まれるスペーサの設定個数、各着弾予定位置間のピッチ、非表示領域への着弾液滴数、などの数値については適宜に変更することが可能である。
(2)上記した実施形態では、表示領域においてゲート配線上に液滴を着弾させた場合を示したが、ゲート配線と並行するCs配線を備えたものにおいては、そのCs配線上に液滴を着弾させるようにしてもよい。また、ソース配線上に液滴を着弾させるようにしてもよい。
(3)上記した実施形態では、アレイ基板側にスペーサを形成した場合を示したが、CF基板側にスペーサを形成するようにしてもよい。その場合は、CF基板における遮光部位である遮光膜上に液滴を着弾させるようにすることが好ましい。
(4)上記した実施形態では、スペーサ形成工程の往路において、着弾予定位置に対し1つ飛ばしで液滴を着弾させた場合を示したが、例えば2つ飛ばしで液滴を着弾させるようにしてもよく、それ以外にも適宜に変更可能である。
(5)上記した実施形態では、スペーサ形成工程の往路及び復路において、アレイ基板の非表示領域のうち、液滴の吐出開始側とは反対側の非表示領域にも液滴を着弾させた場合を示したが、この吐出開始側とは反対側の非表示領域では、既に液滴に含まれるスペーサの数は安定化しているので、この非表示領域での液滴の吐出を取り止めるようにしても構わない。
(6)上記した実施形態では、スペーサ形成工程においてノズルヘッドに対してステージを往復させた場合を示したが、必ずしも往復させる必要はなく、ノズルヘッドに対してマザーガラス及びそのアレイ基板を一度横断させるときに、全ての着弾予定位置に液滴を着弾させるようにしてもよい。その場合、アレイ基板の非表示領域のうち、液滴の吐出開始側とは反対側の非表示領域に対して液滴を着弾させる必要はない。
(7)上記した実施形態では、ノズルヘッドに対してステージを移動させる場合を例示したが、逆にステージに対してノズルヘッドを移動させるようにしたものも本発明に含まれる。
(8)上記した実施形態では、アレイ基板を切り出す前のマザーガラスにスペーサを形成する場合を示したが、マザーガラスからアレイ基板を切り出した後、個々のアレイ基板に対してスペーサを形成するような場合にも本発明は勿論適用可能である。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の概略を表す断面図 アレイ基板の拡大平面図 液晶パネルの拡大断面図 インクジェット装置の概略を表す平面図 スペーサ形成工程の往路でのステージの動作を表す側面図 スペーサ形成工程の復路でのステージの動作を表す側面図 往路を終えた状態のアレイ基板の平面図 往路を終えた状態のアレイ基板の拡大平面図 復路を終えた状態のアレイ基板の平面図 液滴の吐出回数と、液滴に含まれるスペーサの数を設定個数で除した割合との関係を表すグラフ
符号の説明
11…液晶パネル
18,19…基板
20…液晶
21…スペーサ
22…シール剤
40…インクジェット装置
41…ステージ
42…ノズル
44A…液滴
AA…表示領域
M…マザーガラス
NA…非表示領域

Claims (8)

  1. 対向状に配した一対の基板間に液晶及びスペーサを介在させるとともにその周囲をシール剤により封止した構成とされ、画像を表示可能な表示領域と、その周りの非表示領域とを備える液晶パネルの製造方法であって、
    前記基板の板面に前記スペーサを設置する工程では、インクジェット装置に備えられたノズルからスペーサを含有する液滴を順次に吐出して前記基板の板面に所定の間隔を空けて着弾させるようにし、且つ前記液滴の吐出を開始する際には、先に液滴を前記非表示領域に着弾させ、その後、液滴を前記表示領域に着弾させるようにしたことを特徴とする液晶パネルの製造方法。
  2. 前記ノズルを前記基板の一端側から他端側へ相対変位させる過程で、前記液滴を連続的に吐出させ、前記基板の板面における相対変位方向に沿って多数並ぶ着弾予定位置に対して前記液滴を着弾させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の液晶パネルの製造方法。
  3. 前記ノズルを前記基板に対してその一端側から他端側へ相対変位させた後、他端側から一端側へ相対変位させて往復させるようにし、その往路では前記各着弾予定位置に未着弾のものを残すようにし、復路にて前記未着弾の着弾予定位置に対して前記液滴を着弾させるようにしたことを特徴とする請求項2記載の液晶パネルの製造方法。
  4. 前記往路では、前記各着弾予定位置に対して1つ飛ばしで前記液滴を着弾させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の液晶パネルの製造方法。
  5. 前記往路から前記復路に切り替える際には、前記液滴の吐出を一旦停止させ、その後前記液滴の吐出を再開する際には、先に前記非表示領域に液滴を着弾させてから、前記表示領域に液滴を着弾させるようにしたことを特徴とする請求項3または請求項4記載の液晶パネルの製造方法。
  6. 前記基板が複数枚並んで配されたマザーガラスに対して前記液滴を着弾させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の液晶パネルの製造方法。
  7. 前記インクジェット装置は、前記基板を載置可能なステージを備えるとともに、前記ノズルを固定し、前記ステージを前記ノズルに対して移動させつつノズルから前記液滴を吐出させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の液晶パネルの製造方法。
  8. 対向状に配した一対の基板間に液晶及びスペーサを介在させるとともにその周囲をシール剤により封止した構成とされ、画像を表示可能な表示領域と、その周りの非表示領域とを備える液晶パネルであって、
    前記スペーサは、前記基板の板面に対してインクジェット装置に備えられたノズルからスペーサを含有する液滴を順次に着弾させることで、所定の間隔を空けて設置されており、
    前記表示領域における前記各液滴の着弾箇所に残存する前記スペーサの数における最大値と最小値との差は、前記非表示領域における前記各液滴の着弾箇所に残存する前記スペーサの数における最大値と最小値との差よりも小さくなっていることを特徴とする液晶パネル。
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