JPH0980314A - 顕微鏡用液浸対物レンズ - Google Patents

顕微鏡用液浸対物レンズ

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JPH0980314A
JPH0980314A JP7240018A JP24001895A JPH0980314A JP H0980314 A JPH0980314 A JP H0980314A JP 7240018 A JP7240018 A JP 7240018A JP 24001895 A JP24001895 A JP 24001895A JP H0980314 A JPH0980314 A JP H0980314A
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JP
Japan
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objective lens
tip
insulating member
immersion objective
lens
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Pending
Application number
JP7240018A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Sano
吉昭 佐野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通電状態等の検査時の液浸対物レンズ内部、顕
微鏡内部への絶縁を保つとともに、液浸対物レンズの先
端を細くすることにより、標本を見やすくし検査が容易
に行なえる顕微鏡用液浸対物レンズを提供すること。 【解決手段】光軸方向(a)に連なる複数のレンズ(2
〜5)を保持する金属部材(7〜10)と、前記複数の
レンズ(2〜5)より標本(16)側に位置する先端レ
ンズ(1)を保持する絶縁部材(6)と、前記金属部材
(7〜10)および前記絶縁部材(6)の基部を挿設し
保持する外筒(11)とを備え、前記絶縁部材(6)の
形状を前記先端レンズ(1)に向けて除々に細径に形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正立顕微鏡に適用
される液浸対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、正立顕微鏡に液浸対物レンズ
を用いて、水溶液を入れた容器内の物体の検査が行なわ
れている。この検査を行なう場合、前記液浸対物レンズ
の先端部が前記容器内の水溶液中に浸される。このよう
に液浸対物レンズで検査を行なう場合、水溶液中に酸や
塩が含まれていると、該液浸対物レンズの先端部が腐食
することがある。また、通電状態の水溶液中で検査を行
なう場合、液浸対物レンズ内へ電気が導電することによ
りノイズが発生し、充分な検査が行なえないことがあ
る。
【0003】図4は上述したような不具合を無くすため
に提案された、ドイツ実用新案第9303537号に示
されている液浸対物レンズの断面図である。図4に示す
液浸対物レンズは複数のレンズ41〜45を設けてお
り、これらレンズ41〜45が金属枠46〜49により
保持されている。さらに金属枠46〜49は外筒50内
に挿設され保持されており、結果的に外筒50によりレ
ンズ41〜45が保持される。そして当該液浸対物レン
ズは、その先端から長さdの範囲で露出する金属枠46
と外筒50がプラスチックキャップ51により覆われて
いる。なお、このプラスチックキャップ51は耐溶剤
性、耐熱性、電気絶縁性が良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
液浸対物レンズには、次のような問題点がある。上述し
たような構成による液浸対物レンズでは、通電状態の水
溶液中等で観察、検査を行なう場合に対物レンズの先端
にプラスチックキャップ51を被せて使用するため、こ
のキャップ51の部分だけ先端が太くなる。これにより
図4に示すように対物レンズ先端の角度52が小さくな
るため、標本53が見づらくなり検査も行ないにくくな
ってしまう。
【0005】本発明の目的は、通電状態等の検査時の液
浸対物レンズ内部、顕微鏡内部への絶縁を保つととも
に、液浸対物レンズの先端を細くすることにより、標本
を見やすくし検査が容易に行なえる顕微鏡用液浸対物レ
ンズを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の顕微鏡用液浸対物レンズは以
下の如く構成されている。 (1)本発明の顕微鏡用液浸対物レンズは、光軸方向に
連なる複数のレンズを保持する金属部材と、前記複数の
レンズより標本側に位置する先端レンズを保持する絶縁
部材と、前記金属部材および前記絶縁部材の基部を挿設
し保持する外筒と、を備え、前記絶縁部材の形状を前記
先端レンズに向けて除々に細径に形成する。 (2)本発明の顕微鏡用液浸対物レンズは、光軸方向に
連なる複数のレンズを保持する金属部材と、前記複数の
レンズより標本側に位置する先端レンズを保持する絶縁
部材と、前記金属部材を挿設し保持する外筒と、を備
え、前記外筒の先端部に挿設される前記金属部材に前記
絶縁部材を接着させ、かつ前記絶縁部材の形状を前記先
端レンズに向けて除々に細径に形成する。 (3)本発明の顕微鏡用液浸対物レンズは上記(1)ま
たは(2)に記載のものであって、かつ絶縁部材はセラ
ミックスからなる。
【0007】上記手段(1)〜(3)を講じた結果、そ
れぞれ次のような作用が生じる。 (1)本発明の顕微鏡用液浸対物レンズは、先端レンズ
を絶縁部材で保持し、その絶縁部材の形状を前記先端レ
ンズに向けて除々に細径になるようにしたので、結果的
に当該液浸対物レンズの先端が細くなるため、標本が見
やすくなり検査作業も行ないやすくなる。 (2)本発明の顕微鏡用液浸対物レンズは、外筒に保持
された先端に位置する金属部材に先端レンズを保持した
絶縁部材を接着させ、かつ前記絶縁部材の形状を先端レ
ンズに向けて除々に細径になるようにしたので、当該液
浸対物レンズ先端から前記外筒までの絶縁部分の距離を
長くすることが可能になる。 (3)本発明の顕微鏡用液浸対物レンズは、絶縁部材は
セラミックスからなるので、通電状態の水溶液中で検査
を行なう場合、先端レンズの保持部材の電気絶縁性、耐
熱性、耐蝕性が良くなりノイズが抑えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る液浸対物レンズを示す断面図であり、aは光軸
方向を示す線である。図1において1〜5はレンズであ
り、これらレンズ1〜5は各々次のような枠により保持
されている。まず先端レンズ1はセラミックス枠6によ
り保持されている。そして先端レンズ1より後方のレン
ズ2、3、4、5はそれぞれ金属枠7、8、9、10に
より保持されている。さらにセラミックス枠6と金属枠
7の上部および金属枠8〜10は外筒11内に挿設さ
れ、押え環12を締め付けることで、外筒11の先端段
部にセラミックス枠6の基部段部が当て付けられ、レン
ズ1〜5を保持したセラミックス枠6と金属枠7、8、
9、10が所定の位置に固定される。また13は容器で
あり、この容器13には水またはその他の水溶液14が
入れられている。
【0009】本第1の実施の形態に示した液浸対物レン
ズは、上記のように先端レンズ1を直接絶縁材であるセ
ラミックス枠6で保持している。このため、図3に示す
ように従来のものに比べて先端角度15が大きくなり、
標本16が見やすくなり検査作業が行ないやすくなる。
しかも、先端レンズ1を保持する枠6を絶縁体として、
例えばセラミックスで形成することにより、通電状態の
水溶液中で検査等を行なう場合、絶縁性に優れノイズを
抑えることができる。
【0010】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態に係る液浸対物レンズを示す断面図であ
る。なお図2において、上記第1の実施の形態に示した
図1と実質上同一の部材および部分には同一符号を付し
てある。
【0011】図2に示す液浸対物レンズにおいて図1に
示したものと相違する点は、金属枠7の上部および金属
枠8〜10のみが外筒11内に挿設され固定されてお
り、セラミック枠6は金属枠7における突出箇所72に
接着剤等で固定されてる。このように当該液浸対物レン
ズのセラミック枠6を金属枠7に接着することにより、
液浸対物レンズ先端から外筒11の端面までの距離が図
1に示したものより寸法17だけ長くなるため、図1に
示した液浸対物レンズに比べてセラミック枠6の絶縁部
分を光軸方向に寸法17分長くでき、上記第1の実施の
形態よりさらに絶縁性を高めることができる。その他の
構成および作用効果は上記第1の実施の形態に示したも
のと同様であるので、説明を省略する。
【0012】(先行技術との比較) (1) 形状 図3は、本発明による液浸対物レンズと従来技術による
ものとを比較するための図である。図3において光軸方
向である中央線aから右側に上記第1の実施の形態に示
した液浸対物レンズが示されており、左側に従来技術に
よるものが示されている。なお、これらを明確に比較す
るためにレンズ形状、枠形状を同じに示してある。
【0013】図3に示す本発明による液浸対物レンズの
形状において先行技術のものとの大きな違いは、セラミ
ック枠32によりレンズ31を直接保持することによ
り、先行技術のものにおけるプラスチックキャップ33
のスペースを省けることにある。これにより先端角度
は、先行技術による角度34より本発明による角度35
の方が大きくなる。具体例を示すと、従来技術による角
度34が44°33′11″であったのに対して、本発
明による角度35は50°2′44″となる。 (2) 材質 上述したように、従来技術による液浸対物レンズでプラ
スチックキャップを用いているのに対し、本発明による
ものはセラミックスを用いている。プラスチックは加工
精度が悪いだけでなく、レンズ群を外筒内に挿入し押え
環で締め付けた場合、プラスチック自身が変形し、液浸
対物レンズ全体の心精度まで悪くなってしまう。これに
対しセラミックスは、耐熱、絶縁、耐溶剤性に優れてい
るのに加え、プラスチックと比べて特に有利な点は、材
質が固いため加工精度が良く剛性に優れているため、レ
ンズを挿設したとき対物レンズとして重要な心精度が良
くなることにある。なお、本発明は上記各実施の形態に
限定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施
できる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、通電状態等の検査時の
液浸対物レンズ内部、顕微鏡内部への絶縁を保つととも
に、液浸対物レンズの先端を細くすることにより、標本
を見やすくし検査が容易に行なえる顕微鏡用液浸対物レ
ンズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る液浸対物レン
ズを示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る液浸対物レン
ズを示す断面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る液浸対物レンズと従
来技術によるものとを比較するための図。
【図4】従来例に係る液浸対物レンズを示す断面図。
【符号の説明】
1…先端レンズ、2〜5…レンズ、6…セラミックス
枠、7〜10…金属枠、72…金属枠7における突出箇
所、11…外筒、12…押え環、13…容器、14…水
または水溶液、15…先端角度、16…標本、17…寸
法、31…レンズ、32…セラミック枠、33…プラス
チックキャップ、34、35…先端角度、a…光軸方向
を示す線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸方向に連なる複数のレンズを保持する
    金属部材と、 前記複数のレンズより標本側に位置する先端レンズを保
    持する絶縁部材と、 前記金属部材および前記絶縁部材の基部を挿設し保持す
    る外筒と、を備え、 前記絶縁部材の形状を前記先端レンズに向けて除々に細
    径に形成することを特徴とする顕微鏡用液浸対物レン
    ズ。
  2. 【請求項2】光軸方向に連なる複数のレンズを保持する
    金属部材と、 前記複数のレンズより標本側に位置する先端レンズを保
    持する絶縁部材と、 前記金属部材を挿設し保持する外筒と、を備え、 前記外筒の先端部に挿設される前記金属部材に前記絶縁
    部材を接着させ、かつ前記絶縁部材の形状を前記先端レ
    ンズに向けて除々に細径に形成することを特徴とする顕
    微鏡用液浸対物レンズ。
  3. 【請求項3】絶縁部材はセラミックスからなることを特
    徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡用液浸対物レ
    ンズ。
JP7240018A 1995-09-19 1995-09-19 顕微鏡用液浸対物レンズ Pending JPH0980314A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003029157A (ja) * 2001-07-16 2003-01-29 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡用液浸レンズ
JP2006030587A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Nikon Corp 光学素子固定部材
CN114137706A (zh) * 2021-12-10 2022-03-04 精微致远医疗科技(武汉)有限公司 一种五组六片的微型浸液物镜

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030722