JPH0979741A - 保温保冷配膳車の間仕切り装置 - Google Patents

保温保冷配膳車の間仕切り装置

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JPH0979741A
JPH0979741A JP23737895A JP23737895A JPH0979741A JP H0979741 A JPH0979741 A JP H0979741A JP 23737895 A JP23737895 A JP 23737895A JP 23737895 A JP23737895 A JP 23737895A JP H0979741 A JPH0979741 A JP H0979741A
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Hisashi Tsutsui
久之 筒井
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減してコストダウンを可能にす
る。 【解決手段】 配膳車に保温室と保冷室とを横に隣接し
て設ける。保温室と保冷室との間に間仕切り桟を上下間
に間隔を設けて上下複数枚配設する。各間仕切り桟の下
部にシャッター板116を上下動自在に設けると共にバ
ネ121によって下方へ弾性的に付勢する。上下に隣接
する各間仕切り桟の間にトレーを差し込んで一方の端部
が保温室内に他方の端部が保冷室内に配置されるように
トレーを上下複数段に収容すると共に各トレーの上面に
シャッター板116を弾接させる。そして上記シャッタ
ー板116を樹脂成形品で形成すると共にバネ121を
シャッター板116に樹脂成形品で一体に形成する。シ
ャッター板116とバネ121とを一体化して部品点数
を削減することができると共に組み立て工数を削減する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院や学校等で使
用される保温保冷配膳車の間仕切り装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば病院おいて各病室の看者に給食す
る場合、主食や副食、デザート等をそれぞれ盛り付けた
食器をトレーの上に並べると共にこのトレーを配膳車内
に上下複数段に積んで多数収容し、配膳車を走行させて
各病室を回りながら、配膳車からトレーを取り出して看
者に配達することによっておこなわれている。
【0003】このような配膳車として従来から各種のも
のが提供されており、例えば特公平2−14055号公
報や、実開平3−77190号公報、実公平5−179
43号公報、実公平6−12653号公報等にみられる
ように、最近では配膳車内に保温室と保冷室とを形成し
て、トレーの上に並べた食品を保温したり保冷したりす
ることができる機能を有する配膳車が提供されている。
【0004】このような配膳車では、トレーの上に並べ
た食品は保温を必要とするものと保冷を必要とするもの
とがあるので、保温室と保冷室を隣接して設け、保温を
必要とする食品を並べたトレーの一方の端部が保温室内
に、保冷を必要とする食品を並べたトレーの他方の端部
が保冷室内に配置されるようにトレーを保温室と保冷室
の間に収容するようにしてある。
【0005】図8は本出願人が提供した配膳車の一例を
示すものである。この配膳車では保温室57と保冷室5
8とを隣接して設け、保温室57と保冷室58の間に上
下間に間隔を設けて間仕切り桟43を上下に複数枚配列
すると共に各間仕切り桟43にシャッター板116を設
けて上下の間仕切り桟43の隙間を閉じることによっ
て、保温室57と保冷室58の間を仕切る間仕切り装置
55が図5のように形成されるようにしてある。ここ
で、シャッター板116は図4のように間仕切り桟43
の下部に設けたスリット状凹部45内に上部を差し込ん
で上下動自在に取り付けられるものであり、シャッター
板116の上部に取り付けたバネ121によってシャッ
ター板116を下方へ弾発付勢するようにしてある。そ
して図5のように上の間仕切り桟43に設けたシャッタ
ー板116の下端を下の間仕切り桟43の上端にバネ1
21の弾発力で弾接させることによって、保温室57と
保冷室58の間の気密が確保されるようにして、暖かい
空気と冷たい空気が保温室57と保冷室58の間で流通
しないようにしてある。
【0006】このものにあって、トレー31としては保
温を必要とする食品を並べる温食用凹部31aと保冷を
必要とする食品を並べる冷食用凹部31bを設けたもの
を用いるようにしてあり、温食用凹部31aと冷食用凹
部31bの間のブリッジ片31cを上下の間仕切り桟4
3の間に図6のように差し込んで温食用凹部31aが保
温室57内に配置されると共に冷食用凹部31bが保冷
室58内に配置されるようにして、トレー31を配膳車
内に収容するようにしてある。このようにトレー31を
配膳車内に収容した状態では、トレー31のブリッジ片
31cの上面に上の間仕切り桟43に設けたシャッター
板116が弾接し、保温室57と保冷室58の間の気密
が確保されるようにしてある。
【0007】保温室57と保冷室58との間に形成され
る上記のような間仕切り装置55にあって、従来のシャ
ッター板116は図16(a)(b)に示すようにその
上面にスリット状の凹部120を設けて樹脂成形品で形
成してあり、またバネ121は図17に示すように略
「く」字形にバネ鋼で形成してあり、バネ121をこの
凹部120に嵌め込んでシャッター板116に取り付
け、このようにしてバネ121を取り付けた状態で間仕
切り桟43にシャッター板116を組み付けるようにし
てある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
間仕切り装置55ではシャッター板116を樹脂成形品
で、バネ121を金属でそれぞれ別体に形成しているた
めに、部品点数が増加すると共に組み込み工数も増加
し、コストの上で問題があった。またシャッター板11
6は一本のバネ121で下方へ弾発されるようになって
いるために、トレー31の上面にシャッター板116を
その長手方向で均一に弾接させることが難しく、シャッ
ター板116とトレー31との間に隙間が生じるおそれ
があって、保温室57と保冷室58の間の気密を確保す
ることが難しいという問題もあった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、部品点数を削減してコストダウンすることが可能
になる保温保冷配膳車の間仕切り装置を提供することを
目的とし、また保温室と保冷室の間の気密を確保するこ
とができる保温保冷配膳車の間仕切り装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る保温保冷配
膳車の間仕切り装置は、配膳車に保温室57と保冷室5
8とを横に隣接して設け、保温室57と保冷室58との
間に間仕切り桟43を上下間に間隔を設けて上下複数枚
配設し、各間仕切り桟43の下部にシャッター板116
を上下動自在に設けると共にバネ121によって下方へ
弾性的に付勢し、上下に隣接する各間仕切り桟43の間
にトレー31を差し込んで一方の端部が保温室57内に
他方の端部が保冷室58内に配置されるようにトレー3
1を上下複数段に収容すると共に各トレー31の上面に
シャッター板116を弾接させ、上記シャッター板11
6を樹脂成形品で形成すると共にバネ121をシャッタ
ー板116に樹脂成形品で一体に形成して成ることを特
徴とするものである。
【0011】また本発明にあって、上記バネ121をシ
ャッター板116の前部と後部にそれぞれ設けるように
してもよい。さらに本発明にあって、シャッター板11
6とバネ121をポリアセタールの樹脂成形品で一体に
形成するようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図7乃至図9は配膳車の全体の構造を示すもので
あり、配膳車は車両本体1の下部にモータ81によって
駆動される車輪2を設けて形成してある。車両本体1は
車輪2を取り付け周囲をバンパー7で囲った台車82
と、両側の側面が開口部4となった箱状にステンレス等
の金属材で作成される温冷庫3と、この温冷庫3に両側
の開口部4を除いて外装されるプラスチック成形品の外
装パネル5とで形成してあり、温冷庫3は台車82の上
に固定してある。図7乃至図9において10は車輪2を
駆動するモータ81を操作するスイッチや、温冷庫3の
保温室57内の加熱温度や保冷室58内の冷却温度をコ
ントロールするスイッチなど各種のスイッチ13を設け
た操作パネル、15は配膳車の走行方向をコントロール
するためのハンドル、16は作業台である。
【0013】車両本体1の温冷庫3の両側面の開口部4
の前後方向の中央部にそれぞれ支柱19が図9のように
設けてあり、この両側の支柱19,19の間の位置にお
いて温冷庫3内の中央部を横切るように熱風吹き出しダ
クト20が取り付けてある。熱風吹き出しダクト20は
図13や図14に示すように内部が中空の板状に形成し
てあり、熱風吹き出しダクト20を温冷庫3内に取り付
けることによって、図9乃至図12のように温冷庫3内
は前半分の前部室21と後半分の後部室22に仕切られ
るようになっている。熱風吹き出しダクト20内は図1
3や図14のように一対の仕切り板23で仕切ってあっ
て、中央の加熱路24と両側の送り出し路25,25が
形成されるようにしてある。仕切り板23は吹き出しダ
クト20の下端部には至らないようにしてあり、図14
(a)のように加熱路24と両側の送り出し路25とは
仕切り板23の下側の連通部26によって連通させてあ
る。熱風吹き出しダクト20の加熱路24内にはヒータ
ー(図示省略)を取り付けて、加熱路24を通過する空
気を加熱するようにしてある。また各送り出し路25の
両面にはそれぞれ上下一定間隔で熱風吹き出し口30が
設けてある。
【0014】熱風吹き出しダクト20の両側において温
冷庫3内には図13のような熱風吸い込みダクト28が
立設してあり、各熱風吸い込みダクト28の上端にはそ
れぞれ熱風循環用ファン27が接続してある。この各熱
風循環用ファン27は図9のように温冷庫3の上面に取
り付けられているものであり、熱風吹き出しダクト20
の上端部において加熱路24の両側にそれぞれ接続して
ある。熱風吸い込みダクト28は図11乃至図14に示
すように熱風吹き出しダクト20の中央部に直交させて
配置して温冷庫3の幅方向の中央部内に設けるようにし
てあり、その両面にはそれぞれ上下一定間隔で熱風吸い
込み口32が設けてある。
【0015】また、温冷庫3の前部室21と後部室22
のそれぞれのほぼ中央にはステンレス等で作成した四角
筒状の柱41,41がそれぞれ図10や図12に示すよ
うに立設してあり、図2に示すように各柱41の両側に
アルミニウム等で作成される横杆42が突設してある。
横杆42は柱41に水平に突出して上下多数本設けられ
るものであり、熱風吹き出しダクト20と平行に配置す
るようにしてある。43はABS等の耐熱性プラスチッ
クで作成した間仕切り桟であり、図3に示すように上端
部を断面台形状の受け部44として形成すると共に下端
面にその長手方向の全長に亘って下方へ開口するスリッ
ト状凹部45が凹設してある。また間仕切り桟43の中
央部は前後に開口する挿入用中空部46として形成して
あり、間仕切り桟43の前端面の上部には半円状のガイ
ド用舌片110が突設してある。47はアルミニウムや
ステンレス等の金属板で縦片47aと横片47bから断
面倒L字形に形成したトレー受け、48はステンレス板
等で形成した化粧用の側面カバー、51は発泡ポリウレ
タン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、ハニカム
コア等で形成される断熱材である。111a,111b
はステンレス等で形成される端部プレートである。
【0016】柱41に間仕切り桟43やトレー受け47
を取り付けるにあたっては、まず間仕切り桟43のガイ
ド用舌片110を設けていない側の基部側の端面に端部
プレート111aを取り付け、次に挿入用中空部46に
横杆42を差し込むようにして間仕切り桟43を横杆4
2に被挿すると共に、受け部44より下側において間仕
切り桟43の両側にそれぞれトレー受け47を配設し、
ビスをトレー受け47の縦片47aから間仕切り桟43
を通して横杆42にねじ込むことによって、横杆42に
間仕切り桟43を固定すると共に間仕切り桟43の両側
にそれぞれトレー受け47を取り付ける。この後に、各
トレー受け47の縦片47aの外面に断熱材51を重
ね、さらにこの上から側面カバー48を被せると共に各
側面カバー48の柱41側の端部を上記間仕切り桟43
に固定した端部プレート111aに係止させ、そして間
仕切り桟43の先端面に他の端部プレート111bを被
せてこの端部プレート111bを各側面カバー48の柱
41と反対側の端部の外面に係止させ、この端部プレー
ト111bを間仕切り桟43にネジ止めすることによっ
て側面カバー48を固定する。このようにして、図4及
び図5に示すように両側に横片47bが張り出すよう
に、間仕切り桟43の両側にそれぞれトレー受け47を
取り付けることができるものである。
【0017】シャッター板116は樹脂成形品で間仕切
り桟43よりやや長目の細長い薄板状に形成してあり、
図1に示すようにその先端の上面に係止切欠117を上
方へ開口させて設けると共にこの係止切欠117よりも
先を円弧状のガイド用舌片118として形成してある。
またシャッター板116の上面にはバネ121が一体に
設けてある。バネ121はシャッター板116を成形す
る際に同時に一体成形して設けられるものであり、全体
として横「く」字形に形成してある。このバネ121は
シャッター板116の前部と後部にそれぞれ設けられる
ものであり、バネ121の自由先端は球状部121aと
して形成してあって、バネ121が上下方向に圧縮され
たときに球状部121aがシャッター板116の上面を
摺動して変形の動作がスムーズに行なわれるようにして
ある。シャッター板116とバネ121を成形する樹脂
としては、熱可塑性樹脂が適当であるが、中でも弾力性
が良く、耐熱性が高いポリアセタール(商品名ジュラコ
ン)を用いるのが好ましい。
【0018】そしてバネ121と共にシャッター板11
6の上部を間仕切り桟43のスリット状凹部45内に下
側から差し込んで、間仕切り桟43にシャッター板11
6を取り付けるようにしてある。このときシャッター板
116のガイド用舌片118は間仕切り桟43の先端面
に取り付けた端部プレート111bの下端の切欠部12
2から前方へ突出させてあり、シャッター板116の係
止切欠117を端部プレート111bの切欠部122の
上縁に被挿させてある。このようにしてシャッター板1
16はバネ121で下方へ弾発付勢されながら上下動自
在に間仕切り桟43のスリット状凹部45内に配設され
るものであり、シャッター板116の下端はその下側の
間仕切り桟43の上端面に弾接することによってスリッ
ト状凹部45から抜けないようになっている。
【0019】上記のようにして、柱41の各横杆42に
間仕切り桟43を取り付けると共に各間仕切り桟43に
シャッター板116を取り付けることによって、図5の
ように間仕切り桟43が上下に複数本配列されて形成さ
れる間仕切り装置55を温冷庫3内に設けることができ
るものであり、この間仕切り装置55によって図10や
図12のように、前部室21や後部室22を、熱風吹き
出しダクト20側の保温室57と、温冷庫3の前後の壁
面59a,59b側の保冷室58とに仕切ることができ
るものである。ここで、シャッター板116は間仕切り
桟43のスリット状凹部45内にフリーに取り付けられ
ているが、図5のようにこのシャッター板116の下に
位置する間仕切り桟43の上端面にシャッター板116
の下端が押さえばね121の弾発力で当接しており、し
かもシャッター板116の係止切欠117が端部プレー
ト111bの切欠部122の上縁に係止されているため
に、シャッター板116がスリット状凹部45から外れ
るようなことはない。そして上下に隣合う間仕切り桟4
3間は、上の間仕切り桟43のシャッター板116が下
の間仕切り桟43の上端面に弾接することによって密閉
されるものであり、間仕切り装置55によって保温室5
7と保冷室58とを空気の流通を遮断した状態で仕切る
ことができるものである。
【0020】一方、温冷庫3の前後の壁面59a,59
bの室内面には図10や図11のように凹所125が上
下略全長に亘って設けてあり、この凹所125に壁プレ
ート126を被せて取り付けることによって、壁面59
a,59bに冷風ダクト61を形成してある。この冷風
ダクト61内には車両本体1の下面に取り付けた冷却機
ユニット62と接続された冷却用熱交換器(図示省略)
が取り付けてあり、壁プレート126の下部に図15の
ように設けた冷風吸引口63によって冷風ダクト61内
と保冷室58とを連通させてある。また各壁プレート1
26の上端部には冷風ダクト61内と保冷室58とを連
通させる開口64が設けてあり、この各開口64に冷風
循環用ファン65が取り付けてある。
【0021】また、車両本体1の両側の開口部4にはそ
れぞれ4枚ずつ扉101が取り付けてある。4枚の扉1
01のうち最も前の扉101aは前部室21の保冷室5
8を開閉するものであって、車両本体1の開口部4の前
の側縁部にヒンジで枢支してあり、図7の矢印のように
開くことができるようにしてある。次の扉101bは前
部室21の保温室57を開閉するものであって、車両本
体1の支柱19にヒンジで枢支してあり、図7の矢印の
ように開くことができるようにしてある。次の扉101
cは後部室22の保温室57を開閉するものであって、
車両本体1の支柱19にヒンジで枢支してあり、図7の
矢印のように開くことができるようにしてある。次の扉
101dは後部室22の保冷室58を開閉するものであ
って、車両本体1の開口部4の後の側縁部にヒンジで枢
支してあり、図7の矢印のように開くことができるよう
にしてある。
【0022】しかして、上記のように形成される配膳車
にあって、主食や副食、デザートなどを盛った食器をト
レー31の上に並べ、このトレー31を間仕切り装置5
5に保持させた状態で温冷庫3内に多数収容して運搬す
ることができる。トレー31としては、図6や図11に
示すような、御飯や味噌汁等の暖かい食品を並べる温食
用凹部31aと、デザート等の冷たい食品を並べる冷食
用凹部31bとを設けて形成されたものを用いるもので
あり、温食用凹部31aと冷食用凹部31bはブリッジ
片31cで一体に接続してある。
【0023】トレー31を間仕切り55に保持させるに
あたっては、温食用凹部31aを保温室57に、冷食用
凹部31bを保冷室58にそれぞれ対応させながら、ブ
リッジ片31cを間仕切り装置55の前方に位置させ、
この状態でブリッジ片31cを間仕切り装置55の上下
に隣合う間仕切り桟43のうち、上の間仕切り桟43の
シャッター板116と下の間仕切り桟43の間に押し込
む。すると、シャッター板116の先端のガイド用舌片
118と間仕切り桟43のガイド用舌片110に案内さ
れてブリッジ片31cが上の間仕切り桟43のシャッタ
ー板116と下の間仕切り桟43の受け突部44の間に
差し込まれる。トレー31のブリッジ片31cの下面の
凹断面形状に受け突部44の上面の凸断面形状が嵌まる
ように形成してあるので、トレー31は受け突部44に
ガイドされて、温冷庫3の奥へ差し込むことができる。
このときシャッター板116はバネ121による弾発力
に抗してスリット状凹部45内を上方へ移動するが、バ
ネ121による弾発力によってシャッター板116の下
面はトレー31のブリッジ片31cの上面に弾接してお
り、上下の間仕切り桟43間の密閉を保持して保温室5
7と保冷室58の間の空気の流通の遮断を保持すること
ができる。ここで、シャッター板116にはバネ121
が前部と後部にそれぞれ設けてあるので、シャッター板
116の前部と後部をバネ121でそれぞれ下方へ押圧
することができ、トレー31の上面に弾接する力がシャ
ッター板116の長手方向で均一になり、シャッター板
116とトレー31との間に隙間が生じることを防い
で、保温室57と保冷室58の間の気密を確実に確保す
ることができるものである。
【0024】このようにして上下の間仕切り桟43間に
トレー31を差し込むことによって、図6に示すよう
に、トレー31の温食用凹部31aや冷食用凹部31b
をトレー受け47の横片47bの上に載置して保持する
ことができるものであり、同様にしてトレー31を間仕
切り装置55の各上下の間仕切り桟43間に保持するこ
とによって、上下に多数枚のトレー31を配列して保持
することができるものである。そして図11に示すよう
に温食用凹部31aは保温室57内に、冷食用凹部31
bは保冷室58内に位置するように、トレー31を配膳
車内に収容することができるものである。
【0025】ここで、トレー31の温食用凹部31aに
並べた食物は保温室57内において次のようにして保温
される。すなわち、熱風吹き出しダクト20の加熱路2
4内のヒーターに通電して発熱させると共に熱風循環用
ファン27を作動させると、図13や図14(b)の矢
印のように保温室57内の空気が各熱風吸い込み口32
から熱風吸い込みダクト28内に吸い込まれ、この空気
は熱風循環用ファン27によって熱風吹き出しダクト2
0の加熱路24に供給される。この空気は図14(a)
の矢印のように加熱路24を下方へ流れる間に加熱路2
4内のヒーターで加熱される。加熱路24内で加熱され
た空気は図14(a)の矢印のように連通部26から送
り出し路25へと送られ、送り出し路25の各熱風吹き
出し口30から図13や図14(b)の矢印のように保
温室57内に吹き出される。このように熱風吹き出しダ
クト20から熱風を吹き出すことによって保温室57内
の温度を高め、また保温室57内の空気を熱風吸い込み
ダクト28で吸い込んでヒーターで加熱した後に再度熱
風吹き出しダクト20から熱風を吹き出すようにして、
保温室57内の空気を循環させることによって、保温室
57内を所定の設定した温度にまで高めると共に保温室
57内を所定の設定した温度に保持することができるも
のであり、このように保温室57内を所定温度に保つこ
とによって、トレー31の温食用凹部31a上の食物を
保温することができるものである。
【0026】また、トレー31の冷食用凹部31bに並
べた食物は保冷室58内において次のようにして保冷さ
れる。すなわち、冷却機ユニット62を作動させながら
冷風循環用ファン65を作動させると、保冷室58内の
下部の空気は冷風吸引口63から冷風ダクト61に吸引
され、冷風ダクト61内において冷却用熱交換器で冷却
され、この冷却された冷風は冷風循環用ファン65によ
って保冷室58内の上部に吹き出される。このように冷
風ダクト61から冷風を吹き出すことによって保冷室5
8内の温度を低下させ、また保冷室58内の空気を冷風
吸い込みダクト61内に吸い込んで冷却用熱交換器で冷
却した後に再度冷風循環ファン65によって冷風を吹き
出すようにして、保冷室58内の空気を循環させること
によって、保冷室58内を所定の設定した温度にまで低
下させると共に、保冷室58内を所定の設定した温度に
保持することができるものであり、このように保冷室5
8内を所定の低い温度に保つことによって、トレー31
の冷食用凹部31b上の食物を保冷することができるも
のである。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明は、配膳車に保温室
と保冷室とを横に隣接して設け、保温室と保冷室との間
に間仕切り桟を上下間に間隔を設けて上下複数枚配設
し、各間仕切り桟の下部にシャッター板を上下動自在に
設けると共にバネによって下方へ弾性的に付勢し、上下
に隣接する各間仕切り桟の間にトレーを差し込んで一方
の端部が保温室内に他方の端部が保冷室内に配置される
ようにトレーを上下複数段に収容すると共に各トレーの
上面にシャッター板を弾接させるにあたって、上記シャ
ッター板を樹脂成形品で形成すると共にバネをシャッタ
ー板に樹脂成形品で一体に形成するようにしたので、シ
ャッター板とバネとを一体化して部品点数を削減するこ
とができると共に組み立て工数を削減することができる
ものであり、コストダウンすることが可能になるもので
ある。
【0028】また本発明は、バネをシャッター板の前部
と後部にそれぞれ設けるようにしたので、シャッター板
の前部と後部をバネでそれぞれ押圧することができるも
のであり、トレーの上面に弾接する力をシャッター板の
長手方向で均一にしてシャッター板とトレーとの間に隙
間が生じることを防ぐことができ、保温室と保冷室の間
の気密を確実に確保することができるものである。
【0029】さらに本発明は、シャッター板とバネをポ
リアセタールの樹脂成形品で一体に形成するようにした
ので、バネの弾力性を高く得ることができると共に、シ
ャッター板の耐熱性を高く得ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッター板の実施の形態の一例を示
すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図である。
【図2】本発明の間仕切り装置の実施の形態の一例を示
す分解斜視図である。
【図3】図2の一部を拡大した分解斜視図である。
【図4】本発明の間仕切り装置の実施の形態の一例を示
す分解正面図である。
【図5】本発明の間仕切り装置の実施の形態の一例を示
す正面図である。
【図6】本発明の間仕切り装置のトレーを保持した状態
での実施の形態の一例を示す正面図である。
【図7】本発明の配膳車の実施の形態の一例を示す斜視
図である。
【図8】本発明の配膳車の実施の形態の一例を示す正面
図である。
【図9】本発明の配膳車の実施の形態の一例を示す概略
断面図である。
【図10】本発明の配膳車の実施の形態の一例を示す一
部の概略水平断面図である。
【図11】本発明の配膳車の実施の形態の一例を示す概
略水平断面図である。
【図12】本発明の配膳車の実施の形態の一例を示す一
部の概略正面図である。
【図13】本発明の熱風吸い込みダクトと熱風吹き出し
ダクトの実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図14】本発明の熱風吸い込みダクトと熱風吹き出し
ダクトの実施の形態の一例を示すものであり、(a)は
一部を省略した概略正面図、(b)は概略平面図であ
る。
【図15】本発明の配膳車の実施の形態の一例を示す内
面の正面図である。
【図16】従来例のシャッター板を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図17】従来例のバネを示す正面図である。
【符号の説明】
31 トレー 43 間仕切り桟 55 間仕切り装置 57 保温室 58 保冷室 116 シャッター板 121 バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配膳車に保温室と保冷室とを横に隣接し
    て設け、保温室と保冷室との間に間仕切り桟を上下間に
    間隔を設けて上下複数枚配設し、各間仕切り桟の下部に
    シャッター板を上下動自在に設けると共にバネによって
    下方へ弾性的に付勢し、上下に隣接する各間仕切り桟の
    間にトレーを差し込んで一方の端部が保温室内に他方の
    端部が保冷室内に配置されるようにトレーを上下複数段
    に収容すると共に各トレーの上面にシャッター板を弾接
    させ、上記シャッター板を樹脂成形品で形成すると共に
    バネをシャッター板に樹脂成形品で一体に形成して成る
    ことを特徴とする保温保冷配膳車の間仕切り装置。
  2. 【請求項2】 バネをシャッター板の前部と後部にそれ
    ぞれ設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の保温
    保冷配膳車の間仕切り装置。
  3. 【請求項3】 シャッター板とバネをポリアセタールの
    樹脂成形品で一体に形成して成ることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の保温保冷配膳車の間仕切り装置。
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JP2018187140A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 株式会社ネオシス 上方規制手段を設けたシャッター部を有する配膳装置

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