JP6427834B1 - 温冷配膳車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一方向Yの両側からトレーを収容可能な収容室と、収容室を第一室と、第一室と異なる温度とされた第二室と、に区画するように、トレーの上下に配置された仕切機構21と、を有し、仕切機構21は、収容室内に上下方向Zに所定の間隔をおいて配置され、第一方向Yに長い箱形状の仕切箱61と、仕切箱61の下部に上下動自在に取り付けられて、トレーの上面と接触する仕切部材63と、仕切部材63を下方に付勢する付勢部材14であって、コイルばねを円環状に接続してなる付勢部材14と、を備える温冷配膳車を提供する。
【選択図】図5
Description
特許文献1には、トレーの幅方向中央近傍にトレーを区分けする凸部を有する二連式トレーを温冷配膳車の収容室に配置させる場合において、二連式トレーの一方のトレーが冷蔵室に収容され、他方のトレーが温蔵室に収容されるように、仕切機構により冷蔵室と温蔵室とを区画する温冷配膳車が開示されている。
この比率を変更することができ、かつ、既存の平坦トレーを使用することができる温冷配膳車も知られている(例えば特許文献2参照)。平坦トレーには、トレーを区分けする部分がないため、使用者は自由に左右の比率を変えることができる。
しかしながら、圧縮コイルバネなどを用いて仕切部材の上下方向の大きなストロークに対応させた場合はバネ定数の設定が難しく、例えば、トレーの挿入時にスムースに挿入できないことがあるという課題がある。
図1は、本発明の実施形態に係る温冷配膳車10の側面図である。温冷配膳車10は、複数のトレー(例えば、図2に示す平坦トレー40、又は図3に示す二連式トレー30)を収容するための複数の収容室23(第一の収容室23−1及び第二の収容室23−2)を有している。図1では、説明の便宜上、第二の収容室23−2に設けられた扉17の図示を省略する。
図1に示すX軸方向(X軸に沿う方向)は、温冷配膳車10の前後方向であり、第一の収容室23−1及び第二の収容室23−2の配列方向を示している。図1に示すY軸方向(第一方向)は、温冷配膳車10の幅方向を示している。図1に示すZ軸方向は、上下方向を示している。
収容室23は、隔壁15により、第一の収容室23−1と、第二の収容室23−2と、に区画されている。
各々の収容室23は、トレー30,40の上下に配置された複数の仕切機構21により、冷蔵室26(第二室)と、冷蔵室26と異なる温度とされた温蔵室27(第一室)と、に区画されている。
図1には、第一の収容室23−1の一側面を閉塞する一対の扉17のみを示しているが、実際には、四対の扉17にて第一の収容室23−1及び第二の収容室23−2を閉じる。即ち、図1で示す一側面とは反対の側面からもトレー30,40の出し入れが可能である。
冷蔵室26は、図示しない冷凍サイクルユニットによって冷却されている。温蔵室27は、図示しないヒーターによって加熱されている。
図2に示すように、平坦トレー40は、矩形の板状部材である平板部40−1と、平板部40−1の外周縁に設けられ、平板部40−1の上面に対して傾斜するように接続されている側壁部40−2と、を有している。
図3に示すように、二連式トレー30は、第一のトレー部31と、第二のトレー部32と、連結部33と、を有している。第一のトレー部31は、矩形の板状部材である平板部31−1と、平板部31−1の外周縁に設けられ、平板部31−1に対して傾斜するように接続されている側壁部31−2と、を有している。
連結部33は、第一のトレー部31と第二のトレー部32との間に配置されている。連結部33は、その一方の端部が第一のトレー部31の側壁部32−2の上端と一体的に構成されており、他方の端部が第二のトレー部32の側壁部32−2の上端と一体に構成されている。連結部33は板状部材である。
平坦トレー40は、扉17(図1参照)を開放した状態からY軸方向(第一方向)の両側から収容可能である。
図1及び図4に示すように、金具51は、Y軸方向に延在するL字形状の部材であり、収容室23のX軸方向を向く壁面25に固定されている。一対の金具51は、対向するように配置されている。
貫通孔(図示せず)は、連結部材本体54−1をX軸方向に貫通する孔である。貫通孔には、支持棒53が貫通している。挿入孔(図示せず)は、連結部材本体54−1をY軸方向に延在する孔である。挿入孔には、補強棒56の一端が挿入されている。
連結部材54は、連結部材本体54−1の上面が水平面と平行となるように、支持棒53に固定されている。同一の収容室23内において、同一の高さに配置された2本の支持棒53に配置された一対の連結部材54は、上記挿入孔が対向するように配置されている。
上記構成とされたトレー支持部19は、Y軸方向に並ぶ2つのトレー30,40を支持する。
X軸方向を向く一対の第二壁部82には、それぞれ2つの支持棒挿入部(図示せず)が設けられている。一対の第二壁部82に設けられた2つの支持棒挿入部には、それぞれ支持棒53が挿入されている。仕切箱61は、複数の支持棒53により支持されている。
第二空間84は、2つの仕切部材63を仕切箱61内に収容したり、下方に突出させたりするための空間である。第二空間84は、下方が開放されてY軸方向に延在する空間である。
図6に示すように、第二空間84の断面形状は、T字状をなしている。換言すれば、第二空間84は、X軸方向の幅が狭い空間本体部88と、空間本体部88の上方に接続され、X軸方向の幅が広いフランジ移動部89と、を有している。
仕切部材63のY軸方向の長さは、例えば、仕切箱61のY軸方向の長さの略半分にすることができる。仕切部材63は、仕切部材本体64と、エンドピース90と、を有している。図8、図9、及び図10に示すように、エンドピース90は、一対の湾曲ピース91と、一対の湾曲ピース91の間に突没自在に配置された突没ピース92とを有している。
仕切部材本体64は、一対の側壁部65と、一対の側壁部65の上端に設けられたフランジ部66と、を有している。一対の側壁部65の主面は、X軸と直交している。一対の側壁部65の下端は、下壁部67によって閉じられている。下壁部67は、一対の側壁部65同士を接続している。仕切部材本体64の一対の側壁部65及び下壁部67によって形成されている空間は、付勢部材収容空間76として機能する。
フランジ部66は、一対の側壁部65の上端から互いに離間する方向に突出している。フランジ部66は、仕切箱61に形成されている第二空間84のフランジ移動部89に、上下方向に移動可能に収容されている。フランジ部66のX軸方向の幅は、第一空間83の空間本体部88の幅より大きく、フランジ移動部89の幅より小さい。
付勢部材14は、コイルバネを円環状に接続してなる。具体的には、付勢部材14は、バネ材料によって形成されている棒材を螺旋状に巻いた形状のコイルバネが円環状となるように接続されているものである。
付勢部材14は、付勢部材収容空間76のY軸方向の中央に、仕切部材63の下壁部67と仕切箱61の第二空間区画壁87とを押圧するように配置されている。付勢部材14は、図7に示すような初期の円状の形態に対して、僅かに楕円に変形した状態で付勢部材収容空間76に配置されている
仕切部材63は、付勢部材14の付勢力(弾性力)により、仕切箱61の下方に突出する。
図7に示すように、付勢部材14は、螺旋状に巻いた形状の螺旋部16を円環状に接続したものである。螺旋部16の直径D1と、付勢部材14の直径D2(螺旋部16の中心線がなす円の直径)の比D1/D2は例えば、0.08〜0.11とすることが好ましい。
バネ材料は、例えば、硬鋼線、ピアノ線、バネ用ステンレス鋼線、バネ用シリコンクロム鋼オイルテンパー線、Mn−Cr鋼熱間成形ばね材、などから選定することができる。
付勢部材14の仕様(付勢部材14の直径、D1/D2、バネ材料、線径)は、付勢部材収容空間76の高さ、挿入・搬出されるトレーに対する抵抗力(出し入れのし易さ)などに応じて適宜設定される。
付勢部材14を、このような構造とすることによって、図7に示すような初期の円状の形態を崩すまでは、大きな力を必要とする(大きな弾性力を保持する)ものの、この初期の円状の形態が崩れてからは、小さな弾性力となる。
図8に示すように、一対の湾曲ピース91は、仕切部材本体64に固定されている板状の部材である。湾曲ピース91の厚さは、仕切部材本体64の厚さ(X軸方向の厚さ)の約1/3である。一対の湾曲ピース91は、平坦トレー40の側壁部40−2の内面に対応した形状となっている。
突没ピース92は、押圧されることによって、一対の湾曲ピース91の間に引っ込む。突没ピース92が一対の湾曲ピース91の間に完全に引っ込むことによって、X軸方向からは、突没ピース92は視認できなくなる。
サイドストッパー35は、仕切箱61より突出する位置(図11に実線で示す)と、仕切箱61の内部に埋没する位置(図11に一点鎖線で示す)との間で回転軸38を支点として揺動する。
ねじりコイルバネ71は、一方の腕部72aがサイドストッパー35に形成されている壁部35aを押圧し、他方の腕部72bが仕切箱61に設けられているピン73を押圧するように取り付けられている。これにより、サイドストッパー35は、上方に突出するように付勢される。
図11に示すように、凸部37は、サイドストッパー35がねじりコイルバネ71の付勢力により上方に突出した状態において、Y軸方向から見て、サイドストッパー35と僅かにオーバーラップするように形成されている。凸部37は、サイドストッパー35が可動範囲の上端に位置する場合においても、Y軸方向から見て、サイドストッパー35と第一切欠70との間の隙間を覆うように形成されている。
センターストッパー本体43は、下方に開口するバネ収容穴43aを有している。
第一の腕部45a及び第二の腕部45bのコイル部46とは反対側の端部は、コイル部46のY軸方向の位置が仕切箱61の中央位置と一致するように位置決めされている。
即ち、ねじりコイルバネ44は、第一の腕部45a、コイル部46、及び第二の腕部45bからなる第一のねじりコイルバネ44aと、第三の腕部47、第二コイル部48、及び第一の腕部45aからなる第二のねじりコイルバネ44bと、第三の腕部47、第二コイル部48、及び第二の腕部45bからなる第三のねじりコイルバネ44cとを接続してなる。
第一のねじりコイルバネ44aに生じる復元力をA、第一の腕部45a及び第二の腕部45bの復元力をBとすると、センターストッパー本体43の付勢力に対する寄与度はA:B=3:7程度である。
また、第二のねじりコイルバネ44bが、第三の腕部47と第一の腕部45aとのなす角θ2が大きくなるように付勢力を発揮することによって、第二コイル部48にはY軸方向中央側に向かう付勢力が働く。同様に、第三のねじりコイルバネ44cが、第三の腕部47と第二の腕部45bとのなす角度θ3が大きくなるように付勢力を発揮することによって、第二コイル部48にはY軸方向中央側に向かう付勢力が働く。
まず、使用者は、扉17を開けた状態から、平坦トレー40を上下段の仕切機構21の間に挿入する。この際、図14に示すように、平坦トレー40の側壁部40−2は、上段の仕切部材63を上方に持ち上げる。この際、仕切部材63は、付勢部材14によって下方に付勢されているが、付勢部材14が変形することで平坦トレー40はスムースに挿入される。また、下段の仕切部材63のサイドストッパー35は、平坦トレー40により下方へ押圧される。
平坦トレー40をY軸方向に2つ並べるには、上記したように、反対側の扉17から搬入するだけでなく、搬入した平坦トレー40を手前側から更に奥側に押し込むことによって移動させて、新たに手前側に平坦トレー40を搬入してもよい。
即ち、図16に示すように、Y軸方向の手前側に搬入した平坦トレー40を更に奥側に押し込むと、側壁部40−2がセンターストッパー42を下方に押し込みながらセンターストッパー42を乗り越える。また、平坦トレー40の側壁部40−2は、上段の仕切部材63を上方に持ち上げて、平坦トレー40は仕切部材63と仕切箱61との間に挿入される。平坦トレー40を更に押し込むことによって、平坦トレー40は、仕切部材63及び仕切箱61に挟持される。
また、仕切部材63の内部に付勢部材収容空間76を設けたことによって、仕切部材63の内部に付勢部材14を格納することができる。また、リブ68を設けることによって、付勢部材14がY軸方向に移動するのを抑制することができる。
また、センターストッパー本体43を付勢するための機構の組み立て、交換を容易とすることができる。これにより、平坦トレー40を収容する形態と、二連式トレー30を収容する形態との切り替えを容易とすることができる。
また、コイル部46の外形を円状のガイドとして機能させて、センターストッパー本体43を搖動させることができる。
また、可動部材であるサイドストッパー35に凹部が形成されていることによってサイドストッパーが軽量化され、サイドストッパー35の動きを滑らかにすることができる。また、仕切箱61に形成された凸部37を仕切箱61の第一壁部81の延長として形成することができる。
また、凸部37を回転軸38の軸線を中心とする円筒面に沿う形状としてことによって、サイドストッパー35を搖動させる場合においても、凸部37と凹部36との間の隙間を小さくすることができる。
一方で、図10に示すように、エンドピース90の突没ピース92が自重により突出することで、二連式トレー30の連結部33の全幅に亘って仕切部材63の下端面が当接する。これにより、温蔵室27と冷蔵室26の区分けをより確実にすることができる。
例えば、上記実施形態では、仕切部材63を付勢部材14で下方に付勢する構成としたが、これに限ることはなく、仕切部材63を重力のみで下降させてもよい。
また、上記実施形態では、エンドピース90の突没ピース92を自重により突出させる構成としたが、突没ピース92をねじりコイルバネなどの弾性力により突出させてもよい。
11 配膳車本体
14 付勢部材
15 隔壁
16 螺旋部
17 扉
19 トレー支持部
21 仕切機構
23 収容室
25 壁面
26 冷蔵室
27 温蔵室
30 二連式トレー
31 第一のトレー部
32 第二のトレー部
33 連結部
35 サイドストッパー
36 凹部
37 凸部
38 回転軸
39 第一湾曲部
40 平坦トレー
40−1 平板部
40−2 側壁部
42 センターストッパー
43 センターストッパー本体
43a バネ収容穴
44 ねじりコイルバネ
45a 第一の腕部
45b 第二の腕部
46 コイル部
47 第三の腕部
48 第二コイル部
49 第二湾曲部
53 支持棒
54 連結部材
56 補強棒
58 頂部
59 裾部
60 第二切欠
61 仕切箱
63 仕切部材
64 仕切部材本体
65 側壁部
66 フランジ部
67 下壁部
68 リブ
69 制限部
70 第一切欠
71 ねじりコイルバネ
74 第二切欠
76 付勢部材収容空間
80 上壁
81 第一壁部
82 第二壁部
83 第一空間
84 第二空間
85 第一空間区画壁
86 バネ収容溝
87 第二空間区画壁
88 空間本体部
89 フランジ移動部
90 エンドピース
91 湾曲ピース
92 突没ピース
95 平坦部
96 回転軸
Claims (1)
- 第一方向の両側からトレーを収容可能な収容室と、
前記収容室を第一室と、前記第一室と異なる温度とされた第二室と、に区画するように、前記トレーの上下に配置された仕切機構と、を有し、
前記仕切機構は、
前記収容室内に上下方向に所定の間隔をおいて配置され、前記第一方向に長い箱形状の仕切箱と、
前記仕切箱の下部に上下動自在に取り付けられて、前記トレーの上面と接触する仕切部材と、
前記仕切部材を下方に付勢する付勢部材であって、コイルばねを円環状に接続してなる付勢部材と、を備え、
前記仕切部材は、
上方が開放された箱形状をなし、前記付勢部材の中心軸に直交する主面を有し、前記付勢部材の中心軸方向の両面を支持する一対の側壁部と、
一対の前記側壁部の下端同士を接続して、前記トレーに面接触する下壁部と、
前記一対の側壁部同士の間に形成され、前記付勢部材の前記第一方向の移動を規制する一対のリブと、を有する温冷配膳車。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017165614A JP6427834B1 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 温冷配膳車 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114145585A (zh) * | 2021-12-10 | 2022-03-08 | 安徽医科大学第一附属医院 | 一种医用药品、耗材智能管理柜 |
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-
2017
- 2017-08-30 JP JP2017165614A patent/JP6427834B1/ja active Active
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