JP3655392B2 - 配膳車 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、食膳の収納および運搬を行う配膳車に関し、特に食膳が収容される庫内の各部に冷気や暖気を均等に送風できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
病院やホテルなどにおいて、入院患者や客人へ配膳するときに、多数の食膳を運搬することのできる配膳車が利用されているが、中でも食品の保温や保冷を行えるようにした配膳車は非常に便利で一般に広く利用されている。
【0003】
その種の配膳車は、食膳を収容する庫内を複数の部屋に区分し、その各部屋の室内気を熱交換器にて加熱あるいは冷却するようにしてある。このうち、保温では湿熱循環ダブルヒート方式と遠赤外線パネルヒータ方式があり、また保冷では小型ロータリコンプレッサを用いた冷気強制循環方式がある。
【0004】
冷気強制循環方式の保冷室を例にすると、その室内上部に設けたファンにて室内気を吸引し、これを熱交換器として設備した冷凍機に送り込み、その蒸発器で発生した冷気を庫内に設けたダクトを通じて保冷室に送り、これを循環して室内を一定温度に保冷するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ダクトを用いて冷気や暖気を庫内に送り込む空気循環方式によると、庫内の上下で温度差が生じて収容した食品を均一に保温および保冷することができないという難点があった。
【0006】
すなわち、ダクトには冷気や暖気を庫内に送り出す多数の吹出口が開口されているが、その吹出口はダクトの壁面に打ち抜き加工などにて形成した単なる平孔であるので、熱交換器よりダクトへ送り込まれた冷気または暖気はダクトの下部側へ直流し、その殆どが下部側の吹出口より庫内に流出することになる。
【0007】
この結果、冷気が送り込まれた保冷室では上部側に比べて下部側の温度が低くなり、また暖気が送り込まれた保温室では上部側に比べて下部側の温度が高くなってしまうという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は空気循環式の配膳車において、庫内の各部を均等に加熱または冷却し、収容した食品全てを適温に保てるようにしようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を達成するため、食膳を収容する庫内に、上下方向に向けて送風用のダクトを設けた配膳車において、前記ダクトの壁面にその長手方向に向けて送風用のノズルを装着する通気口を所要の間隔で形成し、前記ノズルは前記通気口の周縁に密着される鍔部と前記ダクトの内部に嵌入される隆起部を有し、その隆起部には前記ダクト中の気流と対向する方向に向けて該ダクトの内部と外部とを連通する送風口が開口されるようにしたことを特徴とする配膳車を提供するものである。
【0010】
【作用】
本発明によれば、ダクトを通じて庫内に冷気や暖気が循環して送り込まれ、これにより庫内が冷却または加熱される。ダクト中において、冷気や暖気などの気流はノズルの隆起部に衝突し、その一部が送風口に取り込まれて流出することになる。この結果、気流はダクトの一部から集中的に流出せず、ノズルを装着した各部位より分散して流出するようになり、庫内各部が均等に冷却または加熱されて上下の温度差が解消するようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る配膳車の一部を破断して示した正面図である。1は車体であり、この車体1は車輪2a,2bを装着した車台3と、この車台3の上部に設置した収納庫4と、この収納庫4の上部に設けた電装部5により構成される。
【0012】
収納庫4の側面には、固定式のハンドル6と可動式のハンドル7とが設備されており、このうち可動式のハンドル7を水平状にして図示せぬスイッチの操作を行うことにより、電装部5に内蔵した制御部8を介して車輪2aが駆動し、ハンドル7が初期位置に復帰したときには車輪2aの駆動が自動的に停止するようにしてある。
【0013】
また、収納庫4の内部は隔壁9,10にて複数の部屋に区分されており、このうち中央の隔壁9を介して隣接する2つの部屋が保冷室11、また隔壁10にて区分した庫内両側の部屋が保温室12として形成してある。各部屋には一定の間隔で棚板13を多段状に固定し、その棚板13にて食品の載せたトレイ14を支持できるようにしている。
【0014】
そして、保冷室11は熱交換器としての冷凍機により室内温度が10℃前後に保たれ、保温室12はその壁面に埋設した遠赤外線パネルヒータ15にて室内温度が40℃前後に保てるようにしてある。なお、室内温度は図示せぬ温度センサにより検出されるが、電装部5に設けた操作部16の操作により設定温度を自在に調節することができる。また、保温室12の加熱方式として、電熱線と送風機などで成る空気加熱機を熱交換器として電装部5などに内蔵し、その空気加熱機から後述する保冷室11と同様にダクトを通じて暖気を送風するようにしてもよい。
【0015】
ここで、17は隔壁9に固定した冷凍機の蒸発器であり、その冷凍機を構成する圧縮機や凝縮器その他の機器類は収納庫4の底部に固定したケース18の中に収容してある。そして、保冷室11において隔壁9の一部を送風用のダクト19として形成し、このダクト19を通じて保冷室11中に冷気を送り込むようにしている。その室内上部には吸気用のファン20を設備し、その吸気をダクト19の上部に送り込むようにしてある。
【0016】
一方、ダクト19は上下方向に向けて延び、その壁面にはダクト19の長手方向に向けて通気口21を所要の間隔で形成し、この各通気口21にファン20より送り出された冷気を保冷室11中に流出させる送風用のノズル22を装着している。
【0017】
次に、図2は図1におけるA−A線の部分断面を示す。この図で明らかにしているように、ダクト19は隔壁9の両側に設けてあり、その中間部に冷凍機の蒸発器17を設備している。また、ダクト19の上部は通路23を介してファン20と連通しており、その通路23を通じてダクト19に冷気が送り込まれるようにしている。
【0018】
次に、図3はノズル22を示した平面図である。このノズル22は抗菌剤を含浸したポリプロピレンなどの合成樹脂製で成り、図示の如く円形状にして一体成形している。
【0019】
図4は、図3におけるB−B線断面であり、この図に示すようにノズル22にはその外周を成す鍔部24と、2つの隆起部25,26を形成している。このうち、2つの隆起部25,26には相互に勾配を異にする傾斜部25a,26aがあり、その傾斜部25a,26aにはそれぞれ遮蔽板27を容易に離脱し得る状態にして形成し、この遮蔽板27の離脱時に送風口28が開口するようにしている。
【0020】
次に、図5はダクト19にノズル22を装着した状態を示す。この図で明らかにしているように、ノズル22の装着時にその鍔部24は通気口21の周縁に密着される。また、隆起部25,26は通気口21に圧入されてダクト19の中に嵌入される。特に、ノズル19は送風口28がダクト19中の気流と対向するように該送風口28を上方に向けて取り付けられる。そして、このとき送風口28を通じてダクト19の内部と外部が連通し、ダクト19の内部に張り出した送風口28より保冷室11の各部に冷気が送り込まれることになる。なお、ノズル22の送風口28は必ずしも全てが開口される訳でなく、保冷室11中の各部の温度測定を行うなどして必要部分の遮蔽板27を除去し、風量を調節して出荷するようにしている。
【0021】
ここで、上述のように構成した配膳車の作用を説明すると、保温室12では各部に設けた図示せぬ温度センサによる検出温度が設定値以下になると、遠赤外線パネルヒータ15に電装部5から通電が行われ、これにより室内温度が上昇して設定値以上になると通電が停止することになる。
【0022】
一方、保冷室11では各部に設けた図示せぬ温度センサによる検出温度が設定値以上になると、冷凍機が作動して蒸発器17にて室内気が冷却される。冷却された室内気はファン20にて吸引され、ダクト19を通じて各ノズル22の送風口28から保冷室11中に流出される。このとき、ダクト19に送り出された冷気は下方まで素通りしてしまうことはなく、一部が隆起部25,26に衝突して送風口28に流入することになる。このため、保冷室11では上層部においても冷気が確実に送り込まれて適正に循環されるから上下に温度差が殆ど生じない。
【0023】
斯くして、室内が充分かつ均一に冷却されて温度が設定値以下になると、冷凍機が停止し、ファン29による冷気の循環だけが繰り返されるようになる。
【0024】
以上、本発明の一例を図面に基づいて説明したが、本発明では他の実施態様として、保温室12にもノズル22を装着したダクトを設け、遠赤外線パネルヒータ15に代えて熱交換器としての空気加熱機を電装部5などに内蔵し、その空気加熱機から前記ダクトを通じて室内に暖気を送り込むようにすることもできる。
【0025】
また、ノズルの構成として、遮蔽板27を回転式の風量調整板として送風口28に取り付けるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によればダクトの壁面に送風用のノズルを装着して、庫内各部に冷気や暖気を均等に流出させるようにしていることから、庫内の上下の温度差が無くなり均衡を保つことができる。
【0027】
特に、ノズルにはダクトに形成した通気口の周縁に密着する鍔部を形成しているから装着が容易で気密を保つこともでき、しかもダクトの内部に嵌入される隆起部を形成して該隆起部にダクト中の気流と対向する方向に向けて送風口が開口されるようにしているから、ダクト中を流れる冷気や暖気を的確に捕らえて各送風口から庫内各部へ一定流量ずつ流出させることができる。
【0028】
このため、庫内各部に収容した食品を均等に保冷または保温し、適温状態にして配膳できるという格別な効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配膳車の一部を破断して示した正面図
【図2】図1におけるA−A線の部分断面図
【図3】送風用のノズルを示した平面図
【図4】図3におけるB−B線断面図
【図5】ノズルをダクトに装着した状態を示す部分拡大図
【符号の説明】
1 車体
2a,2b 車輪
3 車台
4 収納庫
5 電装部
9,10 隔壁
11 保冷室
12 保温室
17 蒸発器
19 ダクト
20 ファン
21 通気口
22 ノズル
24 鍔部
25,26 隆起部
27 遮蔽板
28 送風口
【産業上の利用分野】
本発明は、食膳の収納および運搬を行う配膳車に関し、特に食膳が収容される庫内の各部に冷気や暖気を均等に送風できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
病院やホテルなどにおいて、入院患者や客人へ配膳するときに、多数の食膳を運搬することのできる配膳車が利用されているが、中でも食品の保温や保冷を行えるようにした配膳車は非常に便利で一般に広く利用されている。
【0003】
その種の配膳車は、食膳を収容する庫内を複数の部屋に区分し、その各部屋の室内気を熱交換器にて加熱あるいは冷却するようにしてある。このうち、保温では湿熱循環ダブルヒート方式と遠赤外線パネルヒータ方式があり、また保冷では小型ロータリコンプレッサを用いた冷気強制循環方式がある。
【0004】
冷気強制循環方式の保冷室を例にすると、その室内上部に設けたファンにて室内気を吸引し、これを熱交換器として設備した冷凍機に送り込み、その蒸発器で発生した冷気を庫内に設けたダクトを通じて保冷室に送り、これを循環して室内を一定温度に保冷するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ダクトを用いて冷気や暖気を庫内に送り込む空気循環方式によると、庫内の上下で温度差が生じて収容した食品を均一に保温および保冷することができないという難点があった。
【0006】
すなわち、ダクトには冷気や暖気を庫内に送り出す多数の吹出口が開口されているが、その吹出口はダクトの壁面に打ち抜き加工などにて形成した単なる平孔であるので、熱交換器よりダクトへ送り込まれた冷気または暖気はダクトの下部側へ直流し、その殆どが下部側の吹出口より庫内に流出することになる。
【0007】
この結果、冷気が送り込まれた保冷室では上部側に比べて下部側の温度が低くなり、また暖気が送り込まれた保温室では上部側に比べて下部側の温度が高くなってしまうという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は空気循環式の配膳車において、庫内の各部を均等に加熱または冷却し、収容した食品全てを適温に保てるようにしようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を達成するため、食膳を収容する庫内に、上下方向に向けて送風用のダクトを設けた配膳車において、前記ダクトの壁面にその長手方向に向けて送風用のノズルを装着する通気口を所要の間隔で形成し、前記ノズルは前記通気口の周縁に密着される鍔部と前記ダクトの内部に嵌入される隆起部を有し、その隆起部には前記ダクト中の気流と対向する方向に向けて該ダクトの内部と外部とを連通する送風口が開口されるようにしたことを特徴とする配膳車を提供するものである。
【0010】
【作用】
本発明によれば、ダクトを通じて庫内に冷気や暖気が循環して送り込まれ、これにより庫内が冷却または加熱される。ダクト中において、冷気や暖気などの気流はノズルの隆起部に衝突し、その一部が送風口に取り込まれて流出することになる。この結果、気流はダクトの一部から集中的に流出せず、ノズルを装着した各部位より分散して流出するようになり、庫内各部が均等に冷却または加熱されて上下の温度差が解消するようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る配膳車の一部を破断して示した正面図である。1は車体であり、この車体1は車輪2a,2bを装着した車台3と、この車台3の上部に設置した収納庫4と、この収納庫4の上部に設けた電装部5により構成される。
【0012】
収納庫4の側面には、固定式のハンドル6と可動式のハンドル7とが設備されており、このうち可動式のハンドル7を水平状にして図示せぬスイッチの操作を行うことにより、電装部5に内蔵した制御部8を介して車輪2aが駆動し、ハンドル7が初期位置に復帰したときには車輪2aの駆動が自動的に停止するようにしてある。
【0013】
また、収納庫4の内部は隔壁9,10にて複数の部屋に区分されており、このうち中央の隔壁9を介して隣接する2つの部屋が保冷室11、また隔壁10にて区分した庫内両側の部屋が保温室12として形成してある。各部屋には一定の間隔で棚板13を多段状に固定し、その棚板13にて食品の載せたトレイ14を支持できるようにしている。
【0014】
そして、保冷室11は熱交換器としての冷凍機により室内温度が10℃前後に保たれ、保温室12はその壁面に埋設した遠赤外線パネルヒータ15にて室内温度が40℃前後に保てるようにしてある。なお、室内温度は図示せぬ温度センサにより検出されるが、電装部5に設けた操作部16の操作により設定温度を自在に調節することができる。また、保温室12の加熱方式として、電熱線と送風機などで成る空気加熱機を熱交換器として電装部5などに内蔵し、その空気加熱機から後述する保冷室11と同様にダクトを通じて暖気を送風するようにしてもよい。
【0015】
ここで、17は隔壁9に固定した冷凍機の蒸発器であり、その冷凍機を構成する圧縮機や凝縮器その他の機器類は収納庫4の底部に固定したケース18の中に収容してある。そして、保冷室11において隔壁9の一部を送風用のダクト19として形成し、このダクト19を通じて保冷室11中に冷気を送り込むようにしている。その室内上部には吸気用のファン20を設備し、その吸気をダクト19の上部に送り込むようにしてある。
【0016】
一方、ダクト19は上下方向に向けて延び、その壁面にはダクト19の長手方向に向けて通気口21を所要の間隔で形成し、この各通気口21にファン20より送り出された冷気を保冷室11中に流出させる送風用のノズル22を装着している。
【0017】
次に、図2は図1におけるA−A線の部分断面を示す。この図で明らかにしているように、ダクト19は隔壁9の両側に設けてあり、その中間部に冷凍機の蒸発器17を設備している。また、ダクト19の上部は通路23を介してファン20と連通しており、その通路23を通じてダクト19に冷気が送り込まれるようにしている。
【0018】
次に、図3はノズル22を示した平面図である。このノズル22は抗菌剤を含浸したポリプロピレンなどの合成樹脂製で成り、図示の如く円形状にして一体成形している。
【0019】
図4は、図3におけるB−B線断面であり、この図に示すようにノズル22にはその外周を成す鍔部24と、2つの隆起部25,26を形成している。このうち、2つの隆起部25,26には相互に勾配を異にする傾斜部25a,26aがあり、その傾斜部25a,26aにはそれぞれ遮蔽板27を容易に離脱し得る状態にして形成し、この遮蔽板27の離脱時に送風口28が開口するようにしている。
【0020】
次に、図5はダクト19にノズル22を装着した状態を示す。この図で明らかにしているように、ノズル22の装着時にその鍔部24は通気口21の周縁に密着される。また、隆起部25,26は通気口21に圧入されてダクト19の中に嵌入される。特に、ノズル19は送風口28がダクト19中の気流と対向するように該送風口28を上方に向けて取り付けられる。そして、このとき送風口28を通じてダクト19の内部と外部が連通し、ダクト19の内部に張り出した送風口28より保冷室11の各部に冷気が送り込まれることになる。なお、ノズル22の送風口28は必ずしも全てが開口される訳でなく、保冷室11中の各部の温度測定を行うなどして必要部分の遮蔽板27を除去し、風量を調節して出荷するようにしている。
【0021】
ここで、上述のように構成した配膳車の作用を説明すると、保温室12では各部に設けた図示せぬ温度センサによる検出温度が設定値以下になると、遠赤外線パネルヒータ15に電装部5から通電が行われ、これにより室内温度が上昇して設定値以上になると通電が停止することになる。
【0022】
一方、保冷室11では各部に設けた図示せぬ温度センサによる検出温度が設定値以上になると、冷凍機が作動して蒸発器17にて室内気が冷却される。冷却された室内気はファン20にて吸引され、ダクト19を通じて各ノズル22の送風口28から保冷室11中に流出される。このとき、ダクト19に送り出された冷気は下方まで素通りしてしまうことはなく、一部が隆起部25,26に衝突して送風口28に流入することになる。このため、保冷室11では上層部においても冷気が確実に送り込まれて適正に循環されるから上下に温度差が殆ど生じない。
【0023】
斯くして、室内が充分かつ均一に冷却されて温度が設定値以下になると、冷凍機が停止し、ファン29による冷気の循環だけが繰り返されるようになる。
【0024】
以上、本発明の一例を図面に基づいて説明したが、本発明では他の実施態様として、保温室12にもノズル22を装着したダクトを設け、遠赤外線パネルヒータ15に代えて熱交換器としての空気加熱機を電装部5などに内蔵し、その空気加熱機から前記ダクトを通じて室内に暖気を送り込むようにすることもできる。
【0025】
また、ノズルの構成として、遮蔽板27を回転式の風量調整板として送風口28に取り付けるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によればダクトの壁面に送風用のノズルを装着して、庫内各部に冷気や暖気を均等に流出させるようにしていることから、庫内の上下の温度差が無くなり均衡を保つことができる。
【0027】
特に、ノズルにはダクトに形成した通気口の周縁に密着する鍔部を形成しているから装着が容易で気密を保つこともでき、しかもダクトの内部に嵌入される隆起部を形成して該隆起部にダクト中の気流と対向する方向に向けて送風口が開口されるようにしているから、ダクト中を流れる冷気や暖気を的確に捕らえて各送風口から庫内各部へ一定流量ずつ流出させることができる。
【0028】
このため、庫内各部に収容した食品を均等に保冷または保温し、適温状態にして配膳できるという格別な効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配膳車の一部を破断して示した正面図
【図2】図1におけるA−A線の部分断面図
【図3】送風用のノズルを示した平面図
【図4】図3におけるB−B線断面図
【図5】ノズルをダクトに装着した状態を示す部分拡大図
【符号の説明】
1 車体
2a,2b 車輪
3 車台
4 収納庫
5 電装部
9,10 隔壁
11 保冷室
12 保温室
17 蒸発器
19 ダクト
20 ファン
21 通気口
22 ノズル
24 鍔部
25,26 隆起部
27 遮蔽板
28 送風口
Claims (1)
- 食膳を収容する庫内に、上下方向に向けて送風用のダクトを設けた配膳車において、前記ダクトの壁面にその長手方向に向けて送風用のノズルを装着する通気口を所要の間隔で形成し、前記ノズルは前記通気口の周縁に密着される鍔部と前記ダクトの内部に嵌入される隆起部を有し、その隆起部には前記ダクト中の気流と対向する方向に向けて該ダクトの内部と外部とを連通する送風口が開口されるようにしたことを特徴とする配膳車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12719996A JP3655392B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 配膳車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12719996A JP3655392B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 配膳車 |
Publications (2)
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---|---|
JPH09308529A JPH09308529A (ja) | 1997-12-02 |
JP3655392B2 true JP3655392B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=14954162
Family Applications (1)
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JP12719996A Expired - Fee Related JP3655392B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 配膳車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3655392B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP3770109B2 (ja) * | 2001-06-26 | 2006-04-26 | 松下電工株式会社 | 配膳車 |
CN102783822A (zh) * | 2012-07-26 | 2012-11-21 | 山东汇泉厨业有限公司 | 一种电热小吃锅餐车 |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP12719996A patent/JP3655392B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09308529A (ja) | 1997-12-02 |
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