JPH0979406A - 空気弁の排気構造 - Google Patents
空気弁の排気構造Info
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- JPH0979406A JPH0979406A JP23060195A JP23060195A JPH0979406A JP H0979406 A JPH0979406 A JP H0979406A JP 23060195 A JP23060195 A JP 23060195A JP 23060195 A JP23060195 A JP 23060195A JP H0979406 A JPH0979406 A JP H0979406A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 空気弁を小型化しても、空気弁としての安定
した動作を得ることができる空気弁の排気構造を提供す
る。 【解決手段】 遊動弁体18とガイド弁体20とフロー
ト19の個々の重量を合計した総重量を、これらが互い
に連結され一体と見做した場合の一個の重量として扱
い、その重量により遊動弁体18とガイド弁体20とフ
ロート19が各々個別では吸い付かないようにする。ま
た、フロート19を貫通して取り付けられたピン21の
片端がガイド弁体20の小さいほうのピン通過孔20b
と遊動弁体18のピン通過孔18bとに当たり、これら
の接点を支点とする梃子の原理によってガイド弁体20
が傾斜した状態で小空気孔17を開閉する。
した動作を得ることができる空気弁の排気構造を提供す
る。 【解決手段】 遊動弁体18とガイド弁体20とフロー
ト19の個々の重量を合計した総重量を、これらが互い
に連結され一体と見做した場合の一個の重量として扱
い、その重量により遊動弁体18とガイド弁体20とフ
ロート19が各々個別では吸い付かないようにする。ま
た、フロート19を貫通して取り付けられたピン21の
片端がガイド弁体20の小さいほうのピン通過孔20b
と遊動弁体18のピン通過孔18bとに当たり、これら
の接点を支点とする梃子の原理によってガイド弁体20
が傾斜した状態で小空気孔17を開閉する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用配管などに
配設される空気弁の排気構造に関する。
配設される空気弁の排気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】空気弁の役割は、充水時の管路内空気の
排出、排水時の管路への空気の給気、および流水時の水
中混入空気の排出等を自動的に行って、管路の安全と円
滑な通水を行うことにある。従来の空気弁には、たとえ
ば図5に示したようなものがある。
排出、排水時の管路への空気の給気、および流水時の水
中混入空気の排出等を自動的に行って、管路の安全と円
滑な通水を行うことにある。従来の空気弁には、たとえ
ば図5に示したようなものがある。
【0003】図5において、1は産業用などの配管2に
配設された空気弁であり、その弁箱3は、上端部に大径
空気孔4を貫設し、下部において連通孔5を通じて配管
2内に連通している。弁箱3は内部に、大径空気孔4と
同心状に案内筒体6を配設しており、案内筒体6は上部
に流通孔7を有し、内部に、小空気孔8を形成した遊動
弁体9とフロート10とを昇降自在に配設していて、遊
動弁体9が大径空気孔4を開閉し、フロート10が小空
気孔8を開閉するようになっている。
配設された空気弁であり、その弁箱3は、上端部に大径
空気孔4を貫設し、下部において連通孔5を通じて配管
2内に連通している。弁箱3は内部に、大径空気孔4と
同心状に案内筒体6を配設しており、案内筒体6は上部
に流通孔7を有し、内部に、小空気孔8を形成した遊動
弁体9とフロート10とを昇降自在に配設していて、遊
動弁体9が大径空気孔4を開閉し、フロート10が小空
気孔8を開閉するようになっている。
【0004】上記構成において、管路全体への充水を行
う場合など、多量の排気が行われるときは、図示したよ
うに遊動弁体9とフロート10がともに案内筒体6内の
下部に位置する状態において、配管2からの排気風が、
連通孔5より弁箱3の内部に流入し、次いで流通孔7よ
り案内筒体6の内部に流入し、大径空気孔4を通じて弁
箱3の外部に放出される。
う場合など、多量の排気が行われるときは、図示したよ
うに遊動弁体9とフロート10がともに案内筒体6内の
下部に位置する状態において、配管2からの排気風が、
連通孔5より弁箱3の内部に流入し、次いで流通孔7よ
り案内筒体6の内部に流入し、大径空気孔4を通じて弁
箱3の外部に放出される。
【0005】また、管路全体の排水を行う場合など、多
量の吸気が行われるときは、上記と同様に遊動弁体9と
フロート10がともに案内筒体6内の下部に位置する状
態において、弁箱3の外部から吸気風が、大径空気孔
4、流通孔7、連通孔5を順次通る経路にて配管2内に
取り込まれる。
量の吸気が行われるときは、上記と同様に遊動弁体9と
フロート10がともに案内筒体6内の下部に位置する状
態において、弁箱3の外部から吸気風が、大径空気孔
4、流通孔7、連通孔5を順次通る経路にて配管2内に
取り込まれる。
【0006】一方、管路全体に充水が行われて満水近く
になると、空気弁1の弁箱3内に水が進入上昇してい
き、弁箱3内の水位の変動によりフロート10が昇降し
て、遊動弁体9を昇降させながらその小空気孔8を開閉
する。その後、さらに弁箱3内に水が進入してほぼ充満
してくると、遊動弁体9が上部に位置して大径空気孔4
を閉じるとともに、フロート10が上部に位置して小空
気孔8を閉じ、完全に止水される。
になると、空気弁1の弁箱3内に水が進入上昇してい
き、弁箱3内の水位の変動によりフロート10が昇降し
て、遊動弁体9を昇降させながらその小空気孔8を開閉
する。その後、さらに弁箱3内に水が進入してほぼ充満
してくると、遊動弁体9が上部に位置して大径空気孔4
を閉じるとともに、フロート10が上部に位置して小空
気孔8を閉じ、完全に止水される。
【0007】一度、遊動弁体9により大径空気孔4が閉
じられて内圧がかかった状態となったら、遊動弁体9は
下降できず、大径空気孔4は開かれない。この状態にお
いて、弁箱3内に徐々に空気がたまって水位が下がる
と、フロート10が下降して小空気孔8を開き、この小
空気孔8を通じて空気が弁箱3外へ放出される。空気が
放出された後は弁箱3内の水位が上がるので、フロート
10が上昇して、再び小空気孔8を閉じる。
じられて内圧がかかった状態となったら、遊動弁体9は
下降できず、大径空気孔4は開かれない。この状態にお
いて、弁箱3内に徐々に空気がたまって水位が下がる
と、フロート10が下降して小空気孔8を開き、この小
空気孔8を通じて空気が弁箱3外へ放出される。空気が
放出された後は弁箱3内の水位が上がるので、フロート
10が上昇して、再び小空気孔8を閉じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の空気弁1の構造では、例えば空気弁1の設置
スペースを低減するため、その空気弁1を小型化する場
合には、内部部品も小型化する必要があり、このよう
に、内部部品を小型化すると、以下のような問題点が発
生する。
うな従来の空気弁1の構造では、例えば空気弁1の設置
スペースを低減するため、その空気弁1を小型化する場
合には、内部部品も小型化する必要があり、このよう
に、内部部品を小型化すると、以下のような問題点が発
生する。
【0009】第1に、フロート10の大きさを小さくす
ると、フロート10自身の重量が減少し、圧力がかかっ
た状態でフロート10が落下せず、圧力下排気ができな
くなるという問題点を有していた。
ると、フロート10自身の重量が減少し、圧力がかかっ
た状態でフロート10が落下せず、圧力下排気ができな
くなるという問題点を有していた。
【0010】第2に、遊動弁体9の大きさを小さくする
と、遊動弁体9自身の重量が減少し、多量排気の際に、
流路の流れによって生じる負圧により、遊動弁体9の吸
い付きが発生するという問題点を有していた。
と、遊動弁体9自身の重量が減少し、多量排気の際に、
流路の流れによって生じる負圧により、遊動弁体9の吸
い付きが発生するという問題点を有していた。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するもので、
空気弁を小型化しても、圧力下排気ができなくなったり
遊動弁体の吸い付きが発生したりせずに、空気弁として
の安定した動作を得ることができる空気弁の排気構造を
提供する。
空気弁を小型化しても、圧力下排気ができなくなったり
遊動弁体の吸い付きが発生したりせずに、空気弁として
の安定した動作を得ることができる空気弁の排気構造を
提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の空気弁の排気構造は、上端部に空気孔を形
成し下部において配管内に連通する弁箱内に、フロート
と前記空気孔に対して同心状に貫通する小空気孔を有す
る遊動弁体とを昇降自在にガイドして保持する案内筒体
を配設し、前記フロートの昇降によりフロートとともに
昇降する前記遊動弁体によって、前記空気孔を開閉する
空気弁において、前記遊動弁体とフロートとの間に前記
遊動弁体にガイドされかつ前記フロートをガイドするよ
うに介装され、前記フロートの昇降によりフロートとと
もに昇降して前記遊動弁体の小空気孔を開閉するガイド
弁体を備え、前記遊動弁体とガイド弁体とに、前記遊動
弁体とガイド弁体とフロートとを前記空気孔に対して同
心状に配設した状態で、フロートを貫通したピンの両端
の各々が通過するように、ピン通過孔を各々2個設け、
前記遊動弁体の各ピン通過孔を、遊動弁体が前記空気孔
を閉塞しつつフロートが昇降可能で、かつ、ガイド弁体
のピン通過孔内でのピンの傾斜を阻害しないような大き
さで、ガイド弁体が前記小空気孔を閉塞した時点でピン
が前記遊動弁体に当接するような位置に形成し、前記ガ
イド弁体の各ピン通過孔を、ガイド弁体が前記小空気孔
を閉塞しつつフロートが下降した時点でピンがガイド弁
体の各ピン通過孔の一方の内下面に当接するとともに、
他の一方のピン通過孔がガイド弁体内でのフロートの傾
きに伴うピンの傾斜を阻害しないような位置および大き
さに形成し、前記フロートを貫通したピンの両端の各々
を前記遊動弁体とガイド弁体のそれぞれに設けられた各
ピン通過孔に通して、前記遊動弁体とガイド弁体とフロ
ートとを互いに連結した構造とする。
に、本発明の空気弁の排気構造は、上端部に空気孔を形
成し下部において配管内に連通する弁箱内に、フロート
と前記空気孔に対して同心状に貫通する小空気孔を有す
る遊動弁体とを昇降自在にガイドして保持する案内筒体
を配設し、前記フロートの昇降によりフロートとともに
昇降する前記遊動弁体によって、前記空気孔を開閉する
空気弁において、前記遊動弁体とフロートとの間に前記
遊動弁体にガイドされかつ前記フロートをガイドするよ
うに介装され、前記フロートの昇降によりフロートとと
もに昇降して前記遊動弁体の小空気孔を開閉するガイド
弁体を備え、前記遊動弁体とガイド弁体とに、前記遊動
弁体とガイド弁体とフロートとを前記空気孔に対して同
心状に配設した状態で、フロートを貫通したピンの両端
の各々が通過するように、ピン通過孔を各々2個設け、
前記遊動弁体の各ピン通過孔を、遊動弁体が前記空気孔
を閉塞しつつフロートが昇降可能で、かつ、ガイド弁体
のピン通過孔内でのピンの傾斜を阻害しないような大き
さで、ガイド弁体が前記小空気孔を閉塞した時点でピン
が前記遊動弁体に当接するような位置に形成し、前記ガ
イド弁体の各ピン通過孔を、ガイド弁体が前記小空気孔
を閉塞しつつフロートが下降した時点でピンがガイド弁
体の各ピン通過孔の一方の内下面に当接するとともに、
他の一方のピン通過孔がガイド弁体内でのフロートの傾
きに伴うピンの傾斜を阻害しないような位置および大き
さに形成し、前記フロートを貫通したピンの両端の各々
を前記遊動弁体とガイド弁体のそれぞれに設けられた各
ピン通過孔に通して、前記遊動弁体とガイド弁体とフロ
ートとを互いに連結した構造とする。
【0013】そして、上記した空気弁の排気構造による
と、遊動弁体とガイド弁体とフロートの個々の重量を合
計した総重量を、これらが互いに連結され一体と見做し
た場合の一個の重量として扱い、その重量により遊動弁
体とガイド弁体とフロートが各々個別では吸い付かない
ようにする。
と、遊動弁体とガイド弁体とフロートの個々の重量を合
計した総重量を、これらが互いに連結され一体と見做し
た場合の一個の重量として扱い、その重量により遊動弁
体とガイド弁体とフロートが各々個別では吸い付かない
ようにする。
【0014】また、フロートを貫通して取り付けられた
ピンの片端がガイド弁体の小さいほうのピン通過孔と遊
動弁体とに当たり、これらの接点を支点とする梃子の原
理によってガイド弁体が傾斜した状態で小空気孔を開閉
するとともに、遊動弁体が空気孔を閉塞した状態でフロ
ートが下降して、小空気孔から排気する。
ピンの片端がガイド弁体の小さいほうのピン通過孔と遊
動弁体とに当たり、これらの接点を支点とする梃子の原
理によってガイド弁体が傾斜した状態で小空気孔を開閉
するとともに、遊動弁体が空気孔を閉塞した状態でフロ
ートが下降して、小空気孔から排気する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
空気弁の排気構造について、図面を参照しながら説明す
る。
空気弁の排気構造について、図面を参照しながら説明す
る。
【0016】図1において、11は産業用などの配管に
配設された空気弁であり、その弁箱12は、上端部に空
気孔である大径空気孔13を貫設し、下部において連通
孔14を通じて配管内に連通している。弁箱12はその
内部に大径空気孔13と同心状に案内筒体15を配設し
ており、案内筒体15は、その上部に流通孔16を有
し、内部には、小空気孔17を形成した遊動弁体18と
フロート19とを昇降自在に配設していて、フロート1
9の昇降によってフロート19とともに昇降した遊動弁
体18が大径空気孔13を開閉する。
配設された空気弁であり、その弁箱12は、上端部に空
気孔である大径空気孔13を貫設し、下部において連通
孔14を通じて配管内に連通している。弁箱12はその
内部に大径空気孔13と同心状に案内筒体15を配設し
ており、案内筒体15は、その上部に流通孔16を有
し、内部には、小空気孔17を形成した遊動弁体18と
フロート19とを昇降自在に配設していて、フロート1
9の昇降によってフロート19とともに昇降した遊動弁
体18が大径空気孔13を開閉する。
【0017】また、20はガイド弁体であり、遊動弁体
18とフロート19との間に遊動弁体18にガイドされ
かつフロート19をガイドするように介装されている。
そして、ガイド弁体20は、フロート19の昇降により
フロート19とともに昇降して、遊動弁体18の小空気
孔17を開閉する。
18とフロート19との間に遊動弁体18にガイドされ
かつフロート19をガイドするように介装されている。
そして、ガイド弁体20は、フロート19の昇降により
フロート19とともに昇降して、遊動弁体18の小空気
孔17を開閉する。
【0018】遊動弁体18とガイド弁体20とに、遊動
弁体18とガイド弁体20とフロート19とを大径空気
孔13に対して同心状に配設した状態で、フロート19
の上部を貫通したピン21の両端の各々が通過するよう
に、遊動弁体18にはピン通過孔18a,18bを設
け、ガイド弁体20にはピン通過孔20a,20bを設
けている。そして、遊動弁体18の各ピン通過孔18
a,18bを、遊動弁体18が大径空気孔13を閉塞し
た状態で、フロート19が昇降可能な大きさに形成し、
また、ガイド弁体20が遊動弁体18の小空気孔17を
閉塞した状態で、ピン21が遊動弁体18に当接しない
ような位置に形成し、さらに、ガイド弁体20に設けた
ピン通過孔20aとピン通過孔20bとを異なる大きさ
に形成している。
弁体18とガイド弁体20とフロート19とを大径空気
孔13に対して同心状に配設した状態で、フロート19
の上部を貫通したピン21の両端の各々が通過するよう
に、遊動弁体18にはピン通過孔18a,18bを設
け、ガイド弁体20にはピン通過孔20a,20bを設
けている。そして、遊動弁体18の各ピン通過孔18
a,18bを、遊動弁体18が大径空気孔13を閉塞し
た状態で、フロート19が昇降可能な大きさに形成し、
また、ガイド弁体20が遊動弁体18の小空気孔17を
閉塞した状態で、ピン21が遊動弁体18に当接しない
ような位置に形成し、さらに、ガイド弁体20に設けた
ピン通過孔20aとピン通過孔20bとを異なる大きさ
に形成している。
【0019】フロート19を貫通したピン21の両端の
各々を遊動弁体18とガイド弁体20のそれぞれに設け
られた各ピン通過孔18a,18b,20a,20bに
通して、ピン21により遊動弁体18とガイド弁体20
とフロート19とを互いに連結している。
各々を遊動弁体18とガイド弁体20のそれぞれに設け
られた各ピン通過孔18a,18b,20a,20bに
通して、ピン21により遊動弁体18とガイド弁体20
とフロート19とを互いに連結している。
【0020】以上のように構成された空気弁11につい
て、その概略動作を以下に説明する。図1において、遊
動弁体18とガイド弁体20とフロート19とをピン2
1により互いに連結することによって、遊動弁体18と
ガイド弁体20とフロート19の個々の重量を合計した
総重量を、これらが互いに連結され一体と見做した場合
の一個の重量として扱い、その重量により、遊動弁体1
8が弁箱12の大径空気孔13に吸い付かないように
し、ガイド弁体20とフロート19が遊動弁体18の小
空気孔17に吸い付かないようにする。
て、その概略動作を以下に説明する。図1において、遊
動弁体18とガイド弁体20とフロート19とをピン2
1により互いに連結することによって、遊動弁体18と
ガイド弁体20とフロート19の個々の重量を合計した
総重量を、これらが互いに連結され一体と見做した場合
の一個の重量として扱い、その重量により、遊動弁体1
8が弁箱12の大径空気孔13に吸い付かないように
し、ガイド弁体20とフロート19が遊動弁体18の小
空気孔17に吸い付かないようにする。
【0021】また、フロート19の上部を貫通して取り
付けられたピン21の片端が、ガイド弁体20の小さい
ほうのピン通過孔20bと遊動弁体18のピン通過孔1
8bとに当たり、これらの接点を支点とする梃子の原理
によってガイド弁体20が傾斜した状態で遊動弁体18
の小空気孔17を開閉する。また、遊動弁体が空気孔を
閉塞した状態でフロートが下降して、小空気孔からの圧
力下排気を行う。
付けられたピン21の片端が、ガイド弁体20の小さい
ほうのピン通過孔20bと遊動弁体18のピン通過孔1
8bとに当たり、これらの接点を支点とする梃子の原理
によってガイド弁体20が傾斜した状態で遊動弁体18
の小空気孔17を開閉する。また、遊動弁体が空気孔を
閉塞した状態でフロートが下降して、小空気孔からの圧
力下排気を行う。
【0022】以上の概略動作に対する詳細な動作につい
て、図1、図2、図3および図4を用いて以下に説明す
る。管路全体への充水を行う場合などに、管路から空気
弁を通じて多量の排気が行われる場合を、図1を用いて
説明する。
て、図1、図2、図3および図4を用いて以下に説明す
る。管路全体への充水を行う場合などに、管路から空気
弁を通じて多量の排気が行われる場合を、図1を用いて
説明する。
【0023】この場合には、図1に示すように、遊動弁
体18とガイド弁体20とフロート19がともに案内筒
体15内の下部に位置する状態にあり、このような状態
において、配管からの排気風が、連通孔14より弁箱1
2の内部に流入し、次いで流通孔16より案内筒体15
の内部に流入し、大径空気孔13を通じて弁箱12の外
部に放出される。
体18とガイド弁体20とフロート19がともに案内筒
体15内の下部に位置する状態にあり、このような状態
において、配管からの排気風が、連通孔14より弁箱1
2の内部に流入し、次いで流通孔16より案内筒体15
の内部に流入し、大径空気孔13を通じて弁箱12の外
部に放出される。
【0024】この際には、弁箱12の内部から外部への
排気風の流れによって大径空気孔13付近が負圧になる
が、遊動弁体18とガイド弁体20とフロート19の個
々の重量を合計した総重量が、これらがピン21により
互いに連結され一体と見做した場合の一個の重量として
扱われ、その重量により、空気弁11が全体として小型
化され遊動弁体18が軽量化されても遊動弁体18が大
径空気孔13に吸い付かない。
排気風の流れによって大径空気孔13付近が負圧になる
が、遊動弁体18とガイド弁体20とフロート19の個
々の重量を合計した総重量が、これらがピン21により
互いに連結され一体と見做した場合の一個の重量として
扱われ、その重量により、空気弁11が全体として小型
化され遊動弁体18が軽量化されても遊動弁体18が大
径空気孔13に吸い付かない。
【0025】また、管路全体の排水を行う場合などに、
外部から空気弁を通じて多量の吸気が行われる場合につ
いても、図1を用いて説明する。この場合にも、上記と
同様に、遊動弁体18とガイド弁体20とフロート19
がともに案内筒体15内の下部に位置する状態におい
て、弁箱12の外部から吸気風が、大径空気孔13、流
通孔16、連通孔14を順次通る経路にて配管内に取り
込まれる。
外部から空気弁を通じて多量の吸気が行われる場合につ
いても、図1を用いて説明する。この場合にも、上記と
同様に、遊動弁体18とガイド弁体20とフロート19
がともに案内筒体15内の下部に位置する状態におい
て、弁箱12の外部から吸気風が、大径空気孔13、流
通孔16、連通孔14を順次通る経路にて配管内に取り
込まれる。
【0026】一方、管路全体に充水が行われて管路内が
満水近くになる場合を、図2を用いて説明する。このよ
うな状態になると、配管から空気弁11の弁箱12内に
水が進入して上昇していき、弁箱12内の水位の変動に
よりフロート19が昇降して、フロート19の昇降とと
もに、その昇降によって、ピン21によりフロート19
に連結されたガイド弁体20と遊動弁体18とが昇降し
ながら、ガイド弁体20が遊動弁体18の小空気孔17
を開閉する。
満水近くになる場合を、図2を用いて説明する。このよ
うな状態になると、配管から空気弁11の弁箱12内に
水が進入して上昇していき、弁箱12内の水位の変動に
よりフロート19が昇降して、フロート19の昇降とと
もに、その昇降によって、ピン21によりフロート19
に連結されたガイド弁体20と遊動弁体18とが昇降し
ながら、ガイド弁体20が遊動弁体18の小空気孔17
を開閉する。
【0027】その後、さらに弁箱12内に水が進入して
弁箱12内がほぼ充満してくると、図2に示すように、
遊動弁体18が案内筒体15の上部に位置するようにな
り大径空気孔13を閉じるとともに、フロート19も上
部に位置して、フロート19とともに上昇したガイド弁
体20が遊動弁体18に当接してその小空気孔17を閉
塞する。このようにして、配管から弁箱12の内部に進
入した水は完全に止水される。
弁箱12内がほぼ充満してくると、図2に示すように、
遊動弁体18が案内筒体15の上部に位置するようにな
り大径空気孔13を閉じるとともに、フロート19も上
部に位置して、フロート19とともに上昇したガイド弁
体20が遊動弁体18に当接してその小空気孔17を閉
塞する。このようにして、配管から弁箱12の内部に進
入した水は完全に止水される。
【0028】この状態においては、遊動弁体18のピン
通過孔18a,18b内において、ピン21は遊動弁体
18には当接しない。一度、遊動弁体18により大径空
気孔13が閉じられ、同時にガイド弁体20により遊動
弁体18の小空気孔17が閉じられて、弁箱12内の圧
力が上がり内圧がかかった状態となると、遊動弁体1
8、ガイド弁体20およびフロート19は下降できず、
大径空気孔13および小空気孔17は開かれない。この
状態において、弁箱12内に徐々に配管からの空気がた
まって水位が下がる場合を、図3を用いて説明する。
通過孔18a,18b内において、ピン21は遊動弁体
18には当接しない。一度、遊動弁体18により大径空
気孔13が閉じられ、同時にガイド弁体20により遊動
弁体18の小空気孔17が閉じられて、弁箱12内の圧
力が上がり内圧がかかった状態となると、遊動弁体1
8、ガイド弁体20およびフロート19は下降できず、
大径空気孔13および小空気孔17は開かれない。この
状態において、弁箱12内に徐々に配管からの空気がた
まって水位が下がる場合を、図3を用いて説明する。
【0029】この状態では、水位の低下とともにフロー
ト19が下降して小空気孔17を開き、この小空気孔1
7を通じて空気が弁箱12の外部へ放出される。空気が
放出された後は、弁箱12内の水位が上がるので、フロ
ート19が上昇して、再び小空気孔17を閉じる。
ト19が下降して小空気孔17を開き、この小空気孔1
7を通じて空気が弁箱12の外部へ放出される。空気が
放出された後は、弁箱12内の水位が上がるので、フロ
ート19が上昇して、再び小空気孔17を閉じる。
【0030】この際には、フロート19を貫通して取り
付けられたピン21の片端(図3においては右側)がガ
イド弁体20の小さいほうのピン通過孔20bと遊動弁
体18のピン通過孔18bの上面側とに当たり、これら
の接点を支点とする梃子の原理によって、ガイド弁体2
0が傾斜した状態で小空気孔17を開閉する。
付けられたピン21の片端(図3においては右側)がガ
イド弁体20の小さいほうのピン通過孔20bと遊動弁
体18のピン通過孔18bの上面側とに当たり、これら
の接点を支点とする梃子の原理によって、ガイド弁体2
0が傾斜した状態で小空気孔17を開閉する。
【0031】そのため、弁箱12内に徐々に空気がたま
って水位が下がった場合には、ガイド弁体20が小空気
孔17から離れやすくなり、ガイド弁体20とフロート
19が下降しやすくなる。
って水位が下がった場合には、ガイド弁体20が小空気
孔17から離れやすくなり、ガイド弁体20とフロート
19が下降しやすくなる。
【0032】続いて、図4に示すように、遊動弁体18
が大径空気孔13を閉塞したままの状態でフロート19
が下降して、ピン21が遊動弁体18の各ピン通過孔1
8a,18bの下面側に当接するようになると、ガイド
弁体20は小空気孔17から充分に離れ小空気孔17の
閉塞状態は完全に解除される。このようにして、小空気
孔17からの圧力下排気が行われる。
が大径空気孔13を閉塞したままの状態でフロート19
が下降して、ピン21が遊動弁体18の各ピン通過孔1
8a,18bの下面側に当接するようになると、ガイド
弁体20は小空気孔17から充分に離れ小空気孔17の
閉塞状態は完全に解除される。このようにして、小空気
孔17からの圧力下排気が行われる。
【0033】以上の動作により、空気弁を小型化して
も、圧力下排気ができなくなったり遊動弁体の吸い付き
が発生したりせずに、空気弁としての安定した動作を得
ることができる。
も、圧力下排気ができなくなったり遊動弁体の吸い付き
が発生したりせずに、空気弁としての安定した動作を得
ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、遊動弁体
とガイド弁体とフロートの個々の重量を合計した総重量
を、これらが互いに連結され一体と見做した場合の一個
の重量として扱い、その重量により遊動弁体とガイド弁
体とフロートが各々個別では吸い付かないようにするこ
とができる。
とガイド弁体とフロートの個々の重量を合計した総重量
を、これらが互いに連結され一体と見做した場合の一個
の重量として扱い、その重量により遊動弁体とガイド弁
体とフロートが各々個別では吸い付かないようにするこ
とができる。
【0035】また、フロートを貫通して取り付けられた
ピンの片端がガイド弁体の小さいほうのピン通過孔と遊
動弁体とに当たり、これらの接点を支点とする梃子の原
理によってガイド弁体が傾斜した状態で小空気孔を開閉
するとともに、遊動弁体が空気孔を閉塞した状態でフロ
ートが下降して、小空気孔から排気することができる。
ピンの片端がガイド弁体の小さいほうのピン通過孔と遊
動弁体とに当たり、これらの接点を支点とする梃子の原
理によってガイド弁体が傾斜した状態で小空気孔を開閉
するとともに、遊動弁体が空気孔を閉塞した状態でフロ
ートが下降して、小空気孔から排気することができる。
【0036】そのため、空気弁を小型化しても、圧力下
排気ができなくなったり遊動弁体の吸い付きが発生した
りせずに、空気弁としての安定した動作を得ることがで
きる。
排気ができなくなったり遊動弁体の吸い付きが発生した
りせずに、空気弁としての安定した動作を得ることがで
きる。
【図1】本発明の実施の形態を示す空気弁の排気構造に
おける空時の縦断面図
おける空時の縦断面図
【図2】同実施の形態における満水時の縦断面図
【図3】同実施の形態において空気が徐々に溜る場合の
縦断面図
縦断面図
【図4】同実施の形態における圧力下排気時の縦断面図
【図5】従来の空気弁の排気構造を示した縦断面図
【符号の説明】 20 ガイド弁体 21 ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 上端部に空気孔を形成し下部において配
管内に連通する弁箱内に、フロートと前記空気孔に対し
て同心状に貫通する小空気孔を有する遊動弁体とを昇降
自在にガイドして保持する案内筒体を配設し、前記フロ
ートの昇降によりフロートとともに昇降する前記遊動弁
体によって、前記空気孔を開閉する空気弁において、前
記遊動弁体とフロートとの間に前記遊動弁体にガイドさ
れかつ前記フロートをガイドするように介装され、前記
フロートの昇降によりフロートとともに昇降して前記遊
動弁体の小空気孔を開閉するガイド弁体を備え、前記遊
動弁体とガイド弁体とに、前記遊動弁体とガイド弁体と
フロートとを前記空気孔に対して同心状に配設した状態
で、フロートを貫通したピンの両端の各々が通過するよ
うに、ピン通過孔を各々2個設け、前記遊動弁体の各ピ
ン通過孔を、遊動弁体が前記空気孔を閉塞しつつフロー
トが昇降可能で、かつ、ガイド弁体のピン通過孔内での
ピンの傾斜を阻害しないような大きさで、ガイド弁体が
前記小空気孔を閉塞した時点でピンが前記遊動弁体に当
接するような位置に形成し、前記ガイド弁体の各ピン通
過孔を、ガイド弁体が前記小空気孔を閉塞しつつフロー
トが下降した時点でピンがガイド弁体の各ピン通過孔の
一方の内下面に当接するとともに、他の一方のピン通過
孔がガイド弁体内でのフロートの傾きに伴うピンの傾斜
を阻害しないような位置および大きさに形成し、前記フ
ロートを貫通したピンの両端の各々を前記遊動弁体とガ
イド弁体のそれぞれに設けられた各ピン通過孔に通し
て、前記遊動弁体とガイド弁体とフロートとを互いに連
結した空気弁の排気構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23060195A JPH0979406A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 空気弁の排気構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23060195A JPH0979406A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 空気弁の排気構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0979406A true JPH0979406A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16910308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23060195A Pending JPH0979406A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 空気弁の排気構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0979406A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998045631A1 (fr) * | 1997-04-04 | 1998-10-15 | Kabushiki Kaisha Yokota Seisakusho | Soupape d'aspiration et d'echappement |
DE102006015428B4 (de) * | 2006-03-31 | 2014-02-06 | Vag-Armaturen Gmbh | Be- und Entlüftungseinrichtung |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP23060195A patent/JPH0979406A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998045631A1 (fr) * | 1997-04-04 | 1998-10-15 | Kabushiki Kaisha Yokota Seisakusho | Soupape d'aspiration et d'echappement |
DE102006015428B4 (de) * | 2006-03-31 | 2014-02-06 | Vag-Armaturen Gmbh | Be- und Entlüftungseinrichtung |
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