JPH0979134A - プランジャ式ポンプ - Google Patents

プランジャ式ポンプ

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Publication number
JPH0979134A
JPH0979134A JP7235257A JP23525795A JPH0979134A JP H0979134 A JPH0979134 A JP H0979134A JP 7235257 A JP7235257 A JP 7235257A JP 23525795 A JP23525795 A JP 23525795A JP H0979134 A JPH0979134 A JP H0979134A
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JP
Japan
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drive shaft
eccentric drive
pump
joint member
engagement
Prior art date
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Pending
Application number
JP7235257A
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English (en)
Inventor
Takenori Kawamura
村 剛 教 川
Tadao Saito
藤 忠 夫 斎
Hideo Mizukoshi
越 英 雄 水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より容易にポンプの作動時に駆動装置のハウ
ジングが振動して騒音が発生するという事がないプラン
ジャ式ポンプを提供すること。 【解決手段】 ジョイント部材118は係合口118
a、118bを有し、モータ軸391の係合部391a
が係合口118aに挿入され、偏心駆動軸102の係合
部102aが係合口118bに挿入されて、モータ軸3
91と偏心駆動軸102とはジョイント部材118を介
して結合される。更に、それぞれのポンプ室107、1
07’の室圧が等しくなる際に、プランジャ106、1
06’軸方向と一文字状断面を呈する係合部102aの
延在方向とが一致するように構成され、係合部102a
の延在方向を向いた両端面とこの両端面に対向する係合
口118bの壁面との間にダンパ室118c、118
c’が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プランジャ式ポン
プに関する。より詳細には、車両用のアンチロックブレ
ーキシステムに用いられるアクチュエータの構成要素の
一つであるプランジャ式ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプランジャ式ポンプは、特開平6
−2649号公報に開示されるように、偏心駆動軸を挟
んで対向して配置した一対のプランジャを備え、該プラ
ンジャをそれぞれリターンスプリングにより付勢して前
記偏心駆動軸に接触させたプランジャ式ポンプにおい
て、前記偏心駆動軸をポンプハウジングに固定した偏心
駆動軸支持軸に回動自在に嵌挿し、モータ駆動トルクは
カップリングを介し前記偏心駆動軸に伝えられるように
したことを特徴とするプランジャ式ポンプである。
【0003】この従来のプランジャ式ポンプは、モータ
により回転軸が回転を始めると、この回転トルクがカッ
プリングを介して偏心駆動軸に伝わり、一対のプランジ
ャを駆動してポンプを作動させ、プランジャが作動して
作動液を加圧・圧縮する際の反力はポンプハウジングに
固定した偏心駆動軸支持軸が受け、回転軸には伝わらな
い。従って、モータ軸に反力が作用しない様にしたこと
から、ポンプ作動時の反力がモータハウジングに伝達さ
れることがなくなり、ポンプの作動時にモータハウジン
グが振動して騒音が発生するという事はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たプランジャ式ポンプは、部品点数の増加から構造が複
雑となり、又、コスト高も招いている。
【0005】本発明は、より容易にポンプの作動時に駆
動装置のハウジングが振動して騒音が発生するという事
がないプランジャ式ポンプを提供することを、その技術
的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、駆動装置により駆動される偏心駆動軸を挟ん
で対向して配置した少なくとも一対のプランジャを備
え、前記偏心駆動軸の回動により前記プランジャがそれ
ぞれ駆動されて流体をそれぞれのポンプ室に吸入、及
び、ポンプ室から吐出するプランジャ式ポンプにおい
て、前記偏心駆動軸は係合部を有し、前記駆動装置の駆
動軸は係合部を有し、前記偏心駆動軸の係合部と前記駆
動軸の係合部とがそれぞれ係合する係合口を有するジョ
イント部材を備え、前記偏心駆動軸と前記駆動軸とのそ
れぞれの係合部を前記ジョイント部材の係合口に組付け
ることにより同偏心駆動軸と駆動軸とが同ジョイント部
材を介して連動可能に結合され、前記偏心駆動軸の係合
部が係合する係合口と前記偏心駆動軸の係合部との前記
それぞれのポンプ室の圧力が等しくなる際の前記プラン
ジャ軸方向で対向する部位間にダンパ室が設けられてい
ることを特徴とするプランジャ式ポンプを構成した。
【0007】好ましくは、前記偏心駆動軸の係合部が係
合する係合口は略一文字状を呈し、前記偏心駆動軸の係
合部は同偏心駆動軸の軸方向垂直方向での断面が略一文
字状を呈し、前記それぞれのポンプ室の圧力が等しくな
る際に前記プランジャ軸方向と前記一文字状断面の係合
部の延在方向とが一致し、前記偏心駆動軸の一文字状断
面の係合口の延在方向を向いた両端面と該両端面に対向
する前記ジョイント部材の同偏心駆動軸の係合部が係合
する係合口の壁面との間に前記ダンパ室が設けられてい
ることを特徴とするプランジャ式ポンプが望ましい。
【0008】請求項1のプランジャ式ポンプは、駆動装
置の駆動軸が回転を始めると、この回転トルクがジョイ
ント部材を介して偏心駆動軸に伝わり、偏心駆動軸の回
転により少なくとも一対のプランジャが駆動されてそれ
ぞれのポンプ室に流体が吸入、及び、ポンプ室から流体
が吐出される。
【0009】プランジャが作動して流体を加圧・圧縮す
る際の反力は偏心駆動軸に伝達されるが、特にそれぞれ
のポンプ室の圧力が等しくなる時、即ち、それぞれのポ
ンプ室の圧力が入れ替わる時の流体を加圧・圧縮する際
の反力は、一方のプランジャ側から受けていた反力から
他方のプランジャ側から受ける反力に切り替わるため、
偏心駆動軸には大きな力が作用することになる。
【0010】この大きな反力を受けた偏心駆動軸、ひい
ては、偏心駆動軸の係合部は、プランジャの軸方向で反
力の働く向きに押され、偏心駆動軸の係合部は、ジョイ
ント部材の係合口内において、ジョイント部材に当接す
ることなしに、偏心駆動軸の係合部が係合する係合口と
偏心駆動軸の係合部とのそれぞれのポンプ室の圧力が等
しくなる際のプランジャ軸方向で対向する部位間に設け
られたダンパ室内に押される。
【0011】偏心駆動軸の係合部をダンパ室内に押すこ
とで反力が減衰され、偏心駆動軸の係合部がジョイント
部材に当接しないことから、偏心駆動軸の係合部がジョ
イント部材に反力を伝達することはない、ひいては、ジ
ョイント部在を介して駆動軸にも反力を伝達することは
ない。
【0012】請求項2のプランジャ式ポンプは、請求項
1のプランジャ式ポンプの作用に加え、それぞれのポン
プ室の圧力が等しくなる時、即ち、それぞれのポンプ室
の圧力が入れ替わる時の流体を加圧・圧縮する際の反力
を受けた偏心駆動軸は、プランジャの軸方向で反力の働
く向きに押され、従って、偏心駆動軸の一文字状断面を
呈する係合部は、一文字状係合口内で、ジョイント部材
に当接することなしに、一文字状断面を呈する係合部の
延在方向に向かって押され、ひいては、偏心駆動軸の一
文字状断面を呈する係合部は、偏心駆動軸の一文字状断
面を呈する係合部の延在方向を向いた両端面とこの両端
面に対向するジョイント部材の偏心駆動軸の係合部が係
合する係合口の壁面との間に設けられたダンパ室に押さ
れる。
【0013】偏心駆動軸の係合部をダンパ室内に押すこ
とで反力は減衰され、偏心駆動軸の係合部がジョイント
部材に当接しないことから、偏心駆動軸の係合部がジョ
イント部材に反力を伝達することはない、ひいては、ジ
ョイント部在を介して駆動軸にも反力を伝達することは
ない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。
【0015】(実施の形態1)図1は、一例として、本
発明のプランジャ式ポンプを用いたアクチュエータを取
り付けたアンチロックブレーキシステムに対応する車両
用液圧ブレーキ装置の液圧経路の概略を示すものであ
る。
【0016】図1において、ブレーキペダル10に加え
られたブレーキ操作力は負圧式倍力装置11により倍加
されてタンデム型のマスタシリンダ12に加えられる。
マスタシリンダ12は、周知のように、2つの圧力室を
有している。前後左右の4つの車輪ブレーキ13、1
4、16、17のうち、左前車輪ブレーキ13および右
後車輪ブレーキ14はアクチュエータ15を介してマス
タシリンダ12の2つの圧力室のうちの一方圧力室に接
続され、また右前車輪ブレーキ16および左後車輪ブレ
ーキ17はアクチュエータ18を介してマスタシリンダ
12の他方圧力室に接続される。
【0017】アクチュエータ15は、左前車輪ブレーキ
13をマスタシリンダ12の一方圧力室から遮断可能な
2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁19と、右後車輪
ブレーキ14をマスタシリンダ12の一方圧力室から遮
断可能な2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁20と、
電磁遮断弁19および20と並列に配設されていて車輪
ブレーキ側からマスタシリンダ側へのブレーキ液の流れ
のみを許容する逆止弁21および22と、左前車輪ブレ
ーキ13を単一の低圧リザーバ23に接続可能な2ポー
ト2位置の常閉型の電磁遮断弁24と、右前車輪ブレー
キ14を低圧リザーバ23に接続可能な2ポート2位置
の常閉型の電磁遮断弁25と、低圧リザーバ23内のブ
レーキ液を一定容積のダンパ室26およびオリフィス2
7を順次通して電磁遮断弁19、20とマスタシリンダ
12との間の液圧経路に圧送する本発明の一構成部分と
してのモータ駆動のポンプユニット28とで構成されて
いる。
【0018】アクチュエータ18は、右前車輪ブレーキ
16をマスタシリンダ12の他方圧力室から遮断可能な
2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁29と、左後車輪
ブレーキ17をマスタシリンダ12の他方圧力室から遮
断可能な2ポート2位置の常開型の電磁遮断弁30と、
電磁遮断弁29および30と並列に配設されていて車輪
ブレーキ側からマスタシリンダ側へのブレーキ液の流れ
のみを許容する逆止弁31および32と、右前車輪ブレ
ーキ16を単一の低圧リザーバ33に接続可能な2ポー
ト2位置の常閉型の電磁遮断弁34と、左後車輪ブレー
キ17を低圧リザーバ33に接続可能な2ポート2位置
の常閉型の電磁遮断弁35と、低圧リザーバ33内のブ
レーキ液を一定容積のダンパ室36およびオリフィス3
7を順次通して電磁遮断弁29、30とマスタシリンダ
12との間の液圧経路に圧送する本発明の一構成部分と
してのモータ駆動のポンプユニット38とで構成されて
いる。
【0019】本発明の一構成部分としての単一のモータ
39は両ポンプユニット28、38を駆動する。
【0020】ポンプユニット28、38は同じ構成のも
のであり、ポンプユニット28、38及びモータ39と
から成る本発明のプランジャ式ポンプ40の詳細を、図
2、図3に示す。図2は、図1のプランジャ式ポンプ4
0の断面図であり、図3は、図2の一部拡大断面図であ
る。図2、図3において、ボデー100の孔、即ち、シ
リンダ部101の左端にベアリングを介して近接して配
置されている偏心駆動軸102はモータ39により駆動
回転されるものである。シリンダ部101の右端部には
吐出弁103の吐出孔を有するシート部材104が嵌入
・固定されている。シート部材104の左端部はダンパ
室26に露出しており、シート部材104のテーパ付シ
ート部には球状弁体105がシート部材104に係止さ
れたリテーナと弁体105との間で張設された圧縮コイ
ルスプリングにより押圧されている。シート部材10
4、弁体105、リテーナ、および圧縮コイルスプリン
グは吐出弁103を構成するものである。
【0021】シリンダ部101にはシールリングを装着
したプランジャ106が摺動可能に嵌合されている。こ
のプランジャ106とシリンダ部101の内周面とシー
ト部材104との間に形成されたポンプ室107にはプ
ランジャ106の右端面を偏心駆動軸102に押圧する
圧縮コイルスプリング108が配置されている。
【0022】ポンプ室107に連通するようにボデー1
00に形成された孔109内には、ボデー100に固定
の吸入孔を有するシート部材110、このシート部材1
10に係止されたリテーナ、このリテーナとの間に張設
された圧縮コイルスプリングによりシート部材110の
テーパ付シート部に押圧される球状弁体111とによる
吸入弁112が配設されている。
【0023】ジョイント部材118は、直交する二つの
一文字状の係合口118a、118bを有し、モータ3
9のモータ軸391は、ジョイント部材118の係合口
118aに係合し、モータ軸391の軸方向垂直方向で
の断面が一文字状を呈し、側面がコの字状を呈する係合
部391aを有し、偏心駆動軸102は、ジョイント部
材118の係合口118bに係合し、偏心駆動軸102
の軸方向垂直方向での断面が一文字状を呈し、側面がコ
の字状を呈する係合部102aを有している。
【0024】係合部391aと係合部102aとのそれ
ぞれの開口部同士が向き合わされ且つそれぞれの係合部
102a、391aが直交するように、モータ軸391
の係合部391aがジョイント部118の係合口118
aに挿入され、偏心駆動軸102の係合部102aがジ
ョイント部118の係合口118bに挿入される。従っ
て、モータ軸391と偏心駆動軸102とはジョイント
部材118を介して結合される。
【0025】それぞれのポンプ室107、107’の室
圧が等しくなる際に、プランジャ106、106’の軸
方向と一文字状断面を呈する係合部102aの延在方向
とが一致するように構成されている。
【0026】更に、偏心駆動軸102の係合部102a
の延在方向を向いた両端面とこの両端面に対向するジョ
イント部材118の係合口118bの壁面との間にダン
パ室118c、118cが設けられている。
【0027】モータ軸391はベアリングを介してモー
タハウジング392に支持されている。
【0028】低圧リザーバ23は、ボデー100に形成
されたシリンダ内に液密で且つ摺動可能に嵌合されてシ
リンダの上端との間に吸入弁112の入口に連通するブ
レーキ液圧室113を形成するピストン114と、この
ピストン114をブレーキ液圧室容積の減少する方向へ
付勢する圧縮コイルスプリング115と、圧縮コイルス
プリング115を支持するプラグ116と、プラグ11
6に組付けられたシム117とにより構成されている。
【0029】又、低圧リザーバ23は、先ず最初にブレ
ーキ液室113の容量が最大となるようなピストン11
4とプラグ116との組合せが設定され、次いでリング
状のシム117がプラグ116に組付けられ、ピストン
114がシリンダの下端側に摺動してシム117に当接
することによりピストン114のシリンダ内の移動量が
規制されるものであり、様々に用意されたシリンダ軸方
向長が異なるシムを取り付けることによりピストン11
4のシリンダ内での可動量を変化させ、リザーバ23の
容量を変更可能とした容量可変式リザーバである。又、
本実施の形態においては、シム117はプラグ116に
組付けられているが、シムがピストン114に組付けら
れた低圧リザーバ23においても同様の効果が得られ
る。
【0030】図1において、電磁遮断弁19、20、2
4、25、29、30、34、35はブレーキ液圧制御
弁手段を構成する。
【0031】電磁遮断弁19、20、24、25、2
9、30、34、35とモータ39は図示しない電子制
御装置により車両制動中の車輪の挙動に応じて車輪のロ
ックを回避するように電気的に操作されるものである。
周知のように、電子制御装置は各車輪に装備された回転
センサからの信号により各車輪の挙動を検出し各車輪の
ブレーキのブレーキ液圧の減圧、増圧の必要性を判定し
て電磁遮断弁およびモータを操作する。モータ39はア
ンチロック制御の開始から終了までの間中通電されてポ
ンプユニット28、38を駆動する。車両制動中におい
て、例えば電磁遮断弁19、29および電磁遮断弁2
4、34が作動された場合には、車輪ブレーキ13、1
6内のブレーキ液が定圧リザーバ23、33へ流出して
車輪ブレーキ13、16内のブレーキ液圧が減圧され、
電磁遮断弁19、29の作動が維持されつつ電磁遮断弁
24、34の作動が解除された場合には、車輪ブレーキ
13、16から低圧リザーバ23、33へのブレーキ液
の流出が停止されて車輪ブレーキ13、16内のブレー
キ液圧が保持され、電磁遮断弁19、29および電磁遮
断弁24、34の作動が共に解除された場合には、マス
タシリンダ12からブレーキ液が車輪ブレーキ13、1
6に圧送されて車輪ブレーキ13、16のブレーキ液圧
が増圧される。低圧リザーバ23、33に流入したブレ
ーキ液はポンプユニット28、38によりダンパ室2
6、36とオリフィス27、37を通してマスタシリン
ダ12側へ戻される。
【0032】プランジャ式ポンプ40の駆動において、
図2、図3に示すように、モータ39が駆動されてモー
タ軸391が回転し、モータ軸391の回転により係合
部391aのコの字状側面がこの側面に対向する係合口
118aの壁面を押してジョイント部材118もまた回
転し、ジョイント部材118が回転することにより係合
口118bの壁面がこの壁面に対向する係合部102a
のコの字状の側面を押して偏心駆動軸102が駆動回転
する。
【0033】偏心駆動軸102が駆動回転されてポンプ
ユニット28のプランジャ106はシリンダ部101内
部を往復摺動し、プランジャ106がシリンダ部101
の偏心駆動軸102側に移動してポンプ室107が減圧
され、ブレーキ液が、吸入弁112の弁体111を圧縮
コイルスプリングの付勢力に打ち勝って押し、ポンプ室
107内へと流入する。プランジャ106が吐出弁10
3側に移動してポンプ室107が増圧され、ブレーキ液
が、吐出弁103の弁体105を圧縮コイルスプリング
の付勢力に打ち勝って押し、ダンパ室26へと流出す
る。ポンプユニット38もまた同様に作動する。
【0034】本実施の形態の構成のプランジヤ式ポンプ
40では偏心駆動軸102を挟んで、一対のプランジャ
106、106’を180°対向させて配置させてある
ため、各プランジャ106、106’がポンプ室10
7、107’内でブレーキ液を加圧・圧縮する際の反力
は、交番荷重の状態でベアリングを介して偏心駆動軸1
02に作用する。
【0035】図4は、本実施の形態のプランジャ式ポン
プ40のポンプ室107、107’の室圧の特性線図で
あり、縦軸にポンプ室圧を、横軸に偏心駆動軸102の
回転角度を示し、実線はポンプ室107の室圧を、破線
はポンプ室107’の室圧を示す。例えば、図2、図
3、図4に示すように、偏心駆動軸102が駆動回転さ
れて、プランジャ106がシリンダ部101内部を吐出
弁103側に移動してポンプ室107が増圧され、プラ
ンジャ106’がシリンダ部101’内部を偏心駆動軸
102側に移動してポンプ室107が減圧される場合、
図4において、ポンプ室107の室圧は実線上の点aか
ら点cへと移行し、ポンプ室107’の室圧は破線上の
点a’から点c’へと移行する。図4の点bにおいて、
それぞれのポンプ室107、107’の圧力が等しくな
る、即ち、それぞれのポンプ室107、107’の圧力
が入れ替わり、この点bにおけるブレーキ液を加圧・圧
縮する際の反力は、プランジャ106’側から受けてい
た反力からプランジャ106側から受ける反力に切り替
わるため、偏心駆動軸102には大きな力が作用するこ
とになる。
【0036】この大きな反力を受けた偏心駆動軸10
2、ひいては、偏心駆動軸102の係合部102aは、
プランジャ106、106’の軸方向で反力の働く向き
(図1中、左方)に押され、偏心駆動軸102の一文字
状断面を呈する係合部102aは、一文字状係合口11
8b内において、係合部102aの延在方向で図3中、
左方に向かって押され、従って、係合部102aは、係
合部102aのコの字状側面とこの側面に対向する係合
口118bの壁面とが当接することなしに、即ち、ジョ
イント部材118に当接することなしに、係合部102
aの延在方向を向いた両端面とこの両端面に対向する係
合口118bの壁面との間に設けられたダンパ室11
8、118c’のダンパ室118c’に押される。
【0037】係合部102aをダンパ室118c’内に
押すことで反力は減衰され、係合部102aの両端面及
びコの字状側面がこれらに対向する係合口118bの壁
面に当接しない、即ち、係合部102aがジョイント部
材118に当接しないことから、係合部102aがジョ
イント部材118に反力を伝達することもなく、ひいて
は、ジョイント部材118を介して係合部391a、即
ち、モータ軸391に反力を伝達することもない。
【0038】従って、モータ軸391はベアリングを介
してモータハウジング392に反力を伝達しないことか
ら、モータハウジング392が振動して騒音を発生する
ことはない。
【0039】又、係合部102aの偏心駆動軸102の
軸方向垂直方向での断面を一文字状にし、係合口118
bを一文字状にしたことから、係合部102aのコの字
状側面とこの側面に対向するジョイント部材118の係
合口118bの壁面との当接面積をより多く確保するこ
とができ、ジョイント部材118からの回転トルクを偏
心駆動軸102に確実に伝えることができる。加えて、
駆動軸391の係合部391aの駆動軸391の軸方向
垂直方向での断面を一文字状にし、係合口118aを一
文字状にしたことから、係合部391aのコの字状側面
とジョイント部材118の係合口118aの壁面との当
接面積をより多く確保することができ、駆動軸391か
らの回転トルクをジョイント部材118に確実に伝える
ことができる。
【0040】以上説明したように、本実施の形態のプラ
ンジャ式ポンプ40によれば、プランジャ106、10
6’が作動してブレーキ液を加圧・圧縮する際の反力は
偏心駆動軸102が受け、ジョイント部材118、及
び、モータ軸391には伝わらない。従って、モータ軸
391に反力が作用しない様にしたことから、ポンプ作
動時の反力がモータハウジング392に伝達されること
がなくなり、ポンプの作動時にモータハウジング392
が振動して騒音が発生するという事はない。
【0041】従って、より容易に、ポンプの作動時にモ
ータハウジング392が振動して騒音が発生するという
事がないプランジャ式ポンプを提供することを可能とし
ている。
【0042】以上、本発明を上記実施の形態に即して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、プランジャが
作動してブレーキ液を加圧・圧縮する際の反力は偏心駆
動軸が受け、ジョイント部材、及び、駆動軸には伝わら
ない。
【0044】従って、駆動軸に反力が作用しない様にし
たことから、ポンプ作動時の反力が駆動装置のハウジン
グに伝達されることがなくなり、ポンプの作動時に駆動
装置のハウジングが振動して騒音が発生するという事は
ない。
【0045】従って、より容易にポンプの作動時に駆動
装置のハウジングが振動して騒音が発生するという事が
ないプランジャ式ポンプを提供することを可能としてい
る。
【0046】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、偏心駆動軸の係合部の偏心駆動軸の軸
方向垂直方向での断面を一文字状にし、偏心駆動軸の係
合部が係合する係合口を一文字状にしたことから、係合
部の一文字状断面の延在方向垂直方向を向いた側面とこ
の側面に対向するジョイント部材の係合口の壁面との当
接面積をより多く確保することができ、ジョイント部材
からの回転トルクを偏心駆動軸により確実に伝えること
を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の液圧経路図。
【図2】図1のプランジャ式ポンプ40の断面図。
【図3】図2の一部拡大断面図。
【図4】本実施の形態1のプランジャ式ポンプ40のポ
ンプ室圧の特性線図。
【符号の説明】
39 モータ 391 モータ軸 391a 係合
部 40 プランジャ式ポンプ 102 偏心駆動軸 102a 係合
部 106、106’ プランジャ 107、107’ ポンプ室 118 ジョイント部材 118a、118b 係合口 118c、11
8c’ ダンパ室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置により駆動される偏心駆動軸を
    挟んで対向して配置した少なくとも一対のプランジャを
    備え、前記偏心駆動軸の回動により前記プランジャがそ
    れぞれ駆動されて流体をそれぞれのポンプ室に吸入、及
    び、ポンプ室から吐出するプランジャ式ポンプにおい
    て、前記偏心駆動軸は係合部を有し、前記駆動装置の駆
    動軸は係合部を有し、前記偏心駆動軸の係合部と前記駆
    動軸の係合部とがそれぞれ係合する係合口を有するジョ
    イント部材を備え、前記偏心駆動軸と前記駆動軸とのそ
    れぞれの係合部を前記ジョイント部材の係合口に組付け
    ることにより同偏心駆動軸と駆動軸とが同ジョイント部
    材を介して連動可能に結合され、前記偏心駆動軸の係合
    部が係合する係合口と前記偏心駆動軸の係合部との前記
    それぞれのポンプ室の圧力が等しくなる際の前記プラン
    ジャ軸方向で対向する部位間にダンパ室が設けられてい
    ることを特徴とするプランジャ式ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記偏心駆動軸の係合部が係合する係合
    口は略一文字状を呈し、前記偏心駆動軸の係合部は同偏
    心駆動軸の軸方向垂直方向での断面が略一文字状を呈
    し、前記それぞれのポンプ室の圧力が等しくなる際に前
    記プランジャ軸方向と前記一文字状断面を呈する係合部
    の延在方向とが一致し、前記偏心駆動軸の一文字状断面
    を呈する係合部の延在方向を向いた両端面と該両端面に
    対向する前記ジョイント部材の同偏心駆動軸の係合部が
    係合する係合口の壁面との間に前記ダンパ室が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1のプランジャ式ポン
    プ。
JP7235257A 1995-09-13 1995-09-13 プランジャ式ポンプ Pending JPH0979134A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106089625A (zh) * 2016-07-13 2016-11-09 华祥(中国)高纤有限公司 生产化学纤维用柱塞泵机构
JP2020076387A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 日本電産トーソク株式会社 電動オイルポンプ
CN113958284A (zh) * 2021-09-29 2022-01-21 湖北中油科昊机械制造有限公司 一种带有缓冲结构的油田柱塞泵出口管端

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