JPH0978861A - 浴 室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗い場床面をも含めて短時間に暖房すること
ができ、短時間に乾燥することができる浴室を提供す
る。 【解決手段】 乾燥装置４及び床暖房装置３１を設け、
乾燥装置４及び床暖房装置３１の作動を制御する制御装
置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、暖房装置及び乾燥
装置が設けられた浴室に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、特開昭４９−４３２５４
号公報に記載されているように、暖房装置及び乾燥装置
を備えた浴室が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、叙上の
暖房装置及び乾燥装置を備えた浴室においては、暖房及
び乾燥は温風によるものであるために、所望の暖房及び
乾燥状態に到達するためには相当の時間を要し、特に床
面までを温めるには、更に一層の時間を必要とする欠点
があった。

【０００４】本発明は、従来の暖房装置及び乾燥装置を
備えた浴室における問題点に着目してなされたものであ
って、その目的とするところは、従来の暖房装置及び乾
燥装置を備えた浴室における問題を解決し、床面をも含
めて短時間に暖房することができ、短時間に乾燥するこ
とができる浴室を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明浴室においては、床暖房装置及び乾燥装置が
設けられた浴室において、床暖房装置及び乾燥装置の作
動を制御する制御装置が設けられていることを特徴とす
るものである。

【０００６】本発明において、床暖房装置としては、特
に限定されるものではないが、例えば、床内の流路に加
熱流体を循環流通させるものや、床内に電熱装置を設け
たもの等が使用できる。

【０００７】又、本発明において、乾燥装置としては、
特に限定されるものではないが、温風を浴室内に送るも
の、電熱線や赤外線ランプ等の熱源から輻射熱を浴室内
に照射するもの等が使用でき、これらは湯水がかからな
いように天井に設けられるのが好ましい。

【０００８】又、本発明において、床暖房装置及び乾燥
装置の作動を制御する制御装置としては、床暖房装置及
び乾燥装置の一方もしくは双方を作動して室内温度が所
望のものとなるように調整できる機能を備えているもの
が好ましく、コンピュータ或いは電気リレー回路等によ
り構成される。

【０００９】

【作用】本発明においては、床暖房装置及び乾燥装置の
作動を制御する制御装置が設けられているので、冬季に
おいては、床暖房装置及び乾燥装置の双方を作動して短
時間に浴室を暖房することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図１は本発明に浴室の一例を示す
説明図である。図１において、１は浴室、２は浴室１内
に設けられた浴槽、３は浴室１内に設けられ、浴槽２に
隣接して設けられた洗い場床であり、３１は洗い場床２
の下方に設けられた電熱による床暖房装置であり、床暖
房装置の作動により洗い場床３が加熱され、浴室１内が
暖房されるようになっている。

【００１１】４は浴室１の天井１１に設けられた温風発
生装置からなる乾燥装置であり、乾燥装置４の作動によ
り矢印のように浴室１の天井１１に設けられた取り入れ
口１２から浴室１内の空気を取り入れ、乾燥装置４によ
り加熱した温風を吹出口１３から浴室１内に吹き出すこ
とにより浴室１内が乾燥されるようになっている。

【００１２】５は浴室１外に設けられたコンピュータが
設けられた制御装置であり、制御装置５により床暖房装
置３１及び乾燥装置４が作動制御されるようになってい
る。制御装置５には、図２に示すように、手動の乾燥装
置作動スイッチ５１が設けられ、手動の乾燥機作動スイ
ッチ５１を操作することにより、乾燥装置４を作動開始
もしくは停止できるようになっている。手動の乾燥装置
作動スイッチ５１の下方には、手動の床暖房装置作動ス
イッチ５２が設けられ、手動の床暖房装置作動スイッチ
５２を操作することにより、床暖房装置３１を作動開始
もしくは停止できるようになっている。

【００１３】制御装置５の手動の乾燥装置作動スイッチ
５１の側方には、温度調整摘まみ５３が設けられ、温度
調整摘まみ５３を操作することにより手動の乾燥装置作
動スイッチ５１もしくは床暖房装置作動スイッチ５２の
操作により作動される乾燥装置４による浴室温度を調整
すると共に床暖房装置３１による床３の表面温度を調整
できるようになっている。

【００１４】即ち、温度調整摘まみ５３の指標５３１が
低位置にあるときは、浴室内の温度センサー１４により
浴室温度を検出して浴室温度が２０℃付近にあるように
乾燥装置４が作動制御され、温度調整摘まみ５３の指標
５３１が中位置付近にあるときは、浴室温度が２５℃付
近にあるように乾燥装置４が作動制御され、温度調整摘
まみ５３の指標５３１が高位置付近にあるときは、浴室
温度が３０℃付近にあるように乾燥装置４が作動制御さ
れるようになっている。

【００１５】又、温度調整摘まみ５３の指標５３１が低
位置にあるときは、床３の付近に設けられた温度センサ
ー３２により床３の表面温度を検出して床３の表面温度
が２０℃付近にあるように床暖房装置３１が作動制御さ
れ、温度調整摘まみ５３の指標５３１が中位置付近にあ
るときは、床３の表面温度が２５℃付近にあるように床
暖房装置３１が作動制御され、温度調整摘まみ５３の指
標５３１が高位置付近にあるときは、床３の表面温度が
３０℃付近にあるように床暖房装置３１が作動制御され
るようになっている。

【００１６】図３のフロー図に示すように、手動の乾燥
装置作動スイッチ５１をオンにすると浴室１の室温が温
度調整摘まみ５３により設定した温度に到達している場
合には、乾燥装置４の作動を停止し、浴室１の室温が温
度調整摘まみ５３により設定した温度に到達していない
場合には、乾燥装置４が作動開始されるようになってい
る。手動の乾燥装置作動スイッチ５１をオフにすると乾
燥装置４の作動は停止するようになっている。

【００１７】又、図４のフロー図に示すように、手動の
床暖房作動スイッチ５２をオンにすると床３の表面温度
が温度調整摘まみ５３により設定した温度に達している
場合には乾燥装置４の作動を停止し、浴室１の室温が温
度調整摘まみ５３により設定した温度に達していない場
合には乾燥装置４が作動制御されるようになっている。
手動の乾燥装置作動スイッチ５１をオフにすると乾燥装
置４の作動は停止するようになっている。

【００１８】制御装置５の温度調整摘まみ５３の側方に
は、自動暖房スイッチ５４及び自動乾燥スイッチ５５が
設けられている。図５のフロー図に示すように、自動暖
房スイッチ５４をオンにすると、浴室１に隣接する脱衣
室６の室温よりも浴室１内の室温が２０℃以上高い場合
には、脱衣室６の室温を脱衣室６内の温度センサー６１
により検出し、浴室１の室温を浴室１内の温度センサー
１４により検出して乾燥装置４の作動を停止させ、脱衣
室６の室温よりも浴室１の室温が２０℃以上高くない場
合であって浴室１の室温が３０℃以上の場合には、乾燥
装置４の作動を停止させ、浴室１の室温が３０℃未満の
場合には乾燥装置４の作動を開始するようになってい
る。自動暖房スイッチ５４をオフにすると、乾燥装置４
の作動を停止するようになっている。

【００１９】又、図６のフロー図に示すように、自動暖
房スイッチ５４をオンにすると、脱衣室６の温度が１０
℃以上である場合には、脱衣室６の室温を脱衣室６内の
温度センサー６１により検出し、床暖房装置３１を作動
させて床表面温度が４０℃になるように制御し、脱衣室
６の温度が１０℃未満である場合には、脱衣室６の室温
を脱衣室６内の温度センサー６１により検出し、床暖房
装置３１を作動させて床表面温度が３５℃になるように
制御するようになっている。自動暖房スイッチ５４をオ
フにすると、床暖房装置３１の作動を停止するようにな
っている。

【００２０】又、図７のフロー図に示すように、自動乾
燥スイッチ５５をオンにすると、床暖房装置３１を３０
分間作動させて床表面温度が４０℃となるようにすると
共に浴室１内の湿度を湿度センサー１５により検出して
浴室１内の湿度が６０％となる迄乾燥装置４を作動させ
るようになっている。自動乾燥スイッチ５５をオフにす
ると床暖房装置３１の作動を停止すると共に乾燥装置４
の作動を停止するようになっている。

【００２１】以上、本発明の実施の形態を図により説明
したが、本発明の具体的な態様は図示の本発明の実施の
形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲の各種の設計変更は本発明の範囲に含まれる。

【００２２】例えば、図示の本発明の実施の形態によれ
ば、制御装置５には手動により乾燥装置及び床暖房装置
を作動制御させる手段と自動的に乾燥装置及び床暖房装
置を作動制御させる手段との双方の手段を併せて設けら
れているが、いずれか一方だけでもよい。

【００２３】

【発明の効果】本発明においては、床暖房装置及び乾燥
装置の作動を制御する制御装置が設けられているので、
冬季においては、床暖房装置及び乾燥装置の双方を作動
して短時間に浴室を暖房することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明浴室の概要を示す説明図。

【図２】図１に示す本発明浴室の制御装置を拡大して示
す説明図。

【図３】図１に示す本発明浴室において、手動により乾
燥装置を作動する場合を示すフロー図。

【図４】図１に示す本発明浴室において、手動により床
暖房装置を作動する場合を示すフロー図。

【図５】図１に示す本発明浴室において、自動的に乾燥
装置を作動して暖房する場合を示すフロー図。

【図６】図１に示す本発明浴室において、自動的に床暖
房装置を作動して暖房する場合を示すフロー図。

【図７】図１に示す本発明浴室において、自動的に乾燥
装置及び床暖房装置を作動して乾燥する場合を示すフロ
ー図。

【符号の説明】

１ 浴室 １１ 天井 １２ 取り入れ口 １３ 吹出口 １４ 浴室内の温度センサー １５ 浴室内の湿度センサー ２ 浴槽 ３ 洗い場床 ３１ 床暖房装置 ３２ 洗い場床付近の温度センサー ４ 乾燥装置 ５ 制御装置 ６ 脱衣室 ６１ 脱衣室内の温度センサー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 床暖房装置及び乾燥装置が設けられた浴
   室において、床暖房装置及び乾燥装置の作動を制御する
   制御装置が設けられていることを特徴とする浴室。