JPH0978750A - 下地材支持ハンガー留め金具 - Google Patents

下地材支持ハンガー留め金具

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JPH0978750A
JPH0978750A JP7347026A JP34702695A JPH0978750A JP H0978750 A JPH0978750 A JP H0978750A JP 7347026 A JP7347026 A JP 7347026A JP 34702695 A JP34702695 A JP 34702695A JP H0978750 A JPH0978750 A JP H0978750A
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JP
Japan
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hanger
hole
bolt
fastener
bottom plate
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JP7347026A
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English (en)
Inventor
Hideaki Oki
秀明 隠岐
Yasuro Kobayashi
康郎 小林
Kurachi Shimodaira
くらち 下平
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンクリート造りの建築内部に天井を張ると
きの、天井梁等を保持する下地材を支持するJ字状の下
地材支持ハンガーを吊りボルトに係止する作業は、ハン
ガーの水平部の貫通孔に吊りボルトを通し上下からナッ
トで締めて固定するのが一般的な方法であるが、これは
かなり手間を要して作業能率が上がらず人件費も嵩む結
果と成っている。 【解決手段】 下地材支持ハンガー留め金具1aを二重
の上板2、2’と一重の底板3、及びその両者を繋ぐ側
板より成る側面コの字状に形成し、その二重の上板は、
J字状ハンガーの水平部を挟持すると共に、吊りボルト
7を着脱自在に、遊び部、仮留め部、係止部を設けた連
続するひょうたん形の貫通孔をそれぞれ対応して設け、
さらに、内側の上板2’と底板3それぞれの縦長方向の
左右半部の位置に、吊りボルト7のねじ1ピッチ分の段
差を設けて構成して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ナットを用いる
ことなくボルトに装着するナットレスクリップ、用治
具、特に、建築における下地材支持ハンガー留め金具装
着に用いる治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、ビル等のコンクリート造りの建築内部に天井を張る
とき、図7に示すように、天井梁等保持用の下地材10
を支持するJ字状の下地材支持ハンガー(以下、単にハ
ンガーと呼ぶ。)16を吊りボルト17に係止する作業
があるが、その係止は、ハンガーの水平部16aに設け
た貫通孔4’に吊りボルト17を通し上下からナット1
8で締めて固定するのが一般的な方法であるが、これは
かなり手間を要して作業能率が上らず人件費も嵩む結果
となっている。
【0003】これに対して、ナットを用いずに図6
(B)に示すようなクリップ状の留め金具11が提案さ
れている(実願平5−61126)が、これのみでは扁
平な形状のため吊りボルトへの係止が不安定となる恐れ
があるため、これを用いるには同図(A)に示すような
形状のハンガー16’が別に必要となり、余り実用的で
はない。本発明は、この従来の器具の難点を解消してハ
ンガー16の吊りボルト17への装着を同じくナットを
用いずに行なうに拘らず、作業を簡単に、かつ、確実に
行なうことができるハンガー留め金具を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、留め金具を、折り返した2重の長方形の上
板と1重の底板及びその両者を繋ぐ側板より成る側面コ
の字状に形成し、2重の上板はJ字状のハンガーの水平
部を挟持し得るようにすると共に、該2重の上板と底板
には、吊りボルトが貫通する遊び孔部と吊りボルトを係
止し得る小孔部が連続したひょうたん形の貫通孔をそれ
ぞれ対応して設けるように構成したものである。ここ
で、2重の上板と底板が成す側面コの字状の開放面がや
ゝ開いた形状とすることは弾性を持って係止するために
望ましい。また、外側の上板2’の前縁両端部にハンガ
ー16の水平部16aとの1対の係止部5を切り込み、
あるいは打ち出しにより設けるとハンガー水平部16a
の挟持を一層確実にする。。また、さらに留め金具の形
状を2面を開放した直方体状とし、外側の上板12’の
吊りボルト貫通孔14’を遊び孔とすると共に、内側の
上板12と底板13に、それぞれの貫通孔14の左右側
部に吊りボルトのねじ1ピッチ分の段差を設けるように
するとさらによい。またさらに、2重の上板12、1
2’及び底板13、あるいはさらに下地材支持ハンガー
16の水平部16aのそれぞれが有する吊りボルト貫通
孔14、14’の代わりに、それぞれと同形の湾入部1
4a、14a’を設けると、吊りボルトに対する側面か
らの装着が可能となって作業が一層容易になる。
【0005】上記のように構成された本発明の留め金具
1は、予め2重の上板を以てハンガーの水平部を挟持し
た後、2重の上板と底板にあるひょうたん形の貫通孔及
びハンガーの水平部の貫通孔に吊りボルトを通した後、
後端部を指で押す、あるいは軽く叩くと、留め金具は、
上記2重の上板と底板の貫通孔の中間部が吊りボルトに
始めは軽く係止して仮留めされ、続いてさらに押し込む
と貫通孔の小孔部と係合固定する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に従ってハンガー留め
金具の実施の形態を説明する。図1〜3において、1
は、錫メッキを施して図1(C)のように展開した弾性
鋼板を順次折り曲げて成るハンガー留め金具である。す
なわち、その上板2及び底板3をそれぞれ内側に折り曲
げ、さらに、上板2’を外側に折り曲げて全体が図1
(A)に示すように側面コの字状に構成したものであ
る。
【0007】その折り曲げられた上板2’と上板2及び
底板3には、それぞれ吊りボルト17が貫通する遊び孔
部4aと、それが係止する小孔部4bが連続したひょう
たん形の貫通孔4をそれぞれ対応して設けてある。ま
た、上板2’の先端近くの両側縁には小巾の切り込みに
より、あるいは打ち出しによりハンガー16の水平部1
6aの端縁と係止する、それぞれ下方に突き出た係止片
5、5を設けてある。さらに、上板2と底板3が成す側
面コの字状の開放面がやゝ開いた形状とすると、吊りボ
ルトに係止したとき、そのねじ山と弾力を以て確実に圧
着する。
【0008】上記のように構成したハンガー留め金具1
の二重の上板2、2’間でハンガー16の水平部16a
を挟持し、上板2、2’と底板3それぞれの貫通孔4の
遊び孔部4aと、ハンガーの水平部16aに備えられた
貫通孔4’に吊りボルト17を通し、各貫通孔4の遊び
孔部4aと小孔部4b間の中間部で仮留めした後、二重
の上板2、2’の結合部2aを水平方向に押す、あるい
は軽く叩くと吊りボルト17は貫通孔4の小孔部4bに
入り込みハンガー1を係止固定する。このように構成し
た留め金具をハンガー16に装着して吊りボルト17に
係止すると、上板2’の貫通孔4はハンガーからの抜け
防止に、上板2の貫通孔4はボルトへの本留め及び抜け
防止に、底板3の貫通孔4はボルトへの本留め及び留め
金具全体の揺れ防止の役目をそれぞれ果たすこととな
る。
【0009】次に他の実施例の留め金具1aを図3に示
す。すなわち、その形状は2面を開放した直方体状と
し、外側の上板12’の吊りボルト貫通孔14’全体を
遊び孔とすると共に、同図(A)及び(B)に示すよう
に、内側の上板12と底板13それぞれの左右半部XY
間に段15、15’により、吊りボルト17のねじ1ピ
ッチ分の段差を設けてある。
【0010】従って、この留め金具1aを吊りボルト1
7に係止したとき、図4に示すように、内側の上板12
と底板13の貫通孔14それぞれの左側の係止縁m、n
は、ボルト17のねじ溝M、Nに、右側の係止縁m’、
n’は、1ピッチ低い次のねじ溝M’、N’にそれぞれ
係合するから、留め金具の上板12と底板13はそれぞ
れ吊りボルト17に対して直角状態に係止される。従っ
て、留め金具1aに挟持されたハンガー16は垂直に吊
り下り、その結果、ハンガー16に支持された下地材及
び天井は水平に維持されて狂いを来すことがない。
【0011】次に、さらに他の実施例を示す。それは、
図5(A)及び(B)に示すように、前記実施例に示さ
れた2重の上板12、12’及び底板13が有する吊り
ボルト貫通孔14の代わりに、それと同形の湾入部14
a、14a’を設けているもので、それによると、吊り
ボルトに対する側面からの装着が可能となって作業が極
めて容易になる。それに加えて、下地材支持ハンガー1
6の水平部16aの吊りボルト貫通孔14’についても
同様な湾入部14a’とすると、同ハンガー及び本留め
金具を予め組むことなく、それぞれを直接吊りボルトに
側面から押し込んで装着することが可能となるから、一
層作業能率が向上する。
【0012】
【発明の効果】本発明留め金具は、上記のように側面を
コの字状とし、かつ、二重の上板及び底板の3ケ所で吊
りボルトに固定するものであるから、確実な係止を得る
ことができると共に、従来のようにハンガーの上下にナ
ットを装着する必要がなく背面を指で押す、あるいは軽
く叩くだけでハンガー付き留め金具をボルトに固定する
ことができるから、極めて作業が容易で手間も少なくて
済む。また、上板と底板それぞれの貫通孔は、側板の高
さだけ上下に離れているため、係止後の留め金具の上下
の揺れによるハンガーの曲がりを防止するのに効果的で
あり、さらに、上板と底板に吊りボルトの左右の係止ケ
所に対して、ボルトのねじ1ピッチ分の段差を設けてあ
るから、留め金具は吊りボルトに対して直角に係止さ
れ、従って、ハンガーが垂直に吊り下る結果、天井の水
平を常に維持することができる。また、特別な形状のハ
ンガーを必要とせず、市販のものに適用することができ
ることも特長の一つである。さらに、他の実施例におい
ては、上板及び底板が有する吊りボルト貫通孔の代わり
に、同形の湾入部を設けているので、吊りボルトに対す
る側面からの装着が可能となって作業が極めて容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ハンガー留め金具の1実施例を示し、
(A)は斜視図、(B)は背面斜視図、(C)は展開図
である。
【図2】本発明ハンガー留め金具の使用例を示し、
(A)は下地材支持ハンガーの吊りボルトへの係止状態
の斜視図、(B)はその拡大図である。
【図3】他の実施例を示し、(A)は斜視図、(B)は
展開図である。
【図4】吊りボルトのねじ山との噛み合い図である。
【図5】(A)は、第3の実施例の斜視図、(B)は展
開図である。
【図6】近時提案された留め金具を示し、(A)はそれ
に用いるハンガーの斜視図、(B)は留め金具の斜視
図、(C)は使用状態の側面図である。
【図7】従来のハンガーと吊りボルトとの係合方法を示
す側面図である。
【符号の説明】
1: 本発明の1実施例の下地材支持ハンガー留め金
具 1a: 他の実施例 1b: 第3の実施例 2、12: 上板 2’、12’: 上板 3、13: 底板 4、14: 貫通孔 4a、14a: 遊び孔部 4b、14b: 小孔部 5: 係止片 6、16: 下地材支持ハンガー 6a: 水平部 6b: 折り返し部 7: 吊りボルト 8: 下地材 9: 天井 11: 近時提案された留め金具 16: それに組合せる留め金具 m: 左側の係止縁 n: 〃 M: ねじ溝 N: 〃
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 下地材支持ハンガー留め金具
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 下地材支持ハンガー留め金具
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下地材支持ハン
ガーを、ナットを用いることなく吊りボルトに留めるこ
とのできる下地材支持ハンガー留め金具(以下、単に本
発明留め金具と呼ぶ。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、ビル等のコンクリート造りの建築内部に天井を張る
とき、図7(A)、(B)に示すように、天井梁等保持
用の下地材を支持するJ字上の下地材支持ハンガー
(以下、単にハンガーと呼ぶ。)6を吊りボルト7に係
止する作業があるが、その係止はハンガーの水平部6a
に設けた貫通孔4’に吊りボルト7を通し上下からナッ
で締めて固定するのが一般的な方法であるが、これ
はかなり手間を要して作業能率が上がらず人件費も嵩む
結果と成っている。
【0003】これに対して、ナットを用いずに図6
(B)に示すようなクリップ状の留め金具10が提案さ
れている(実願平5−61126)が、これのみでは偏
平な形状のため吊りボルトへの係止が不安定となるた
め、これを用いるには同図(A)に示すような形状のハ
ンガー11が、それ専用に必要と成ることや天井から
の吊り天井幅の寸法を合わせるための仮留めができない
ため、実用的ではなかった。本発明は、この従来の器具
の難点を解消してハンガー6の吊りボルト7への装着を
同じくナットを用いずに行うに拘らず、作業を簡単に、
且つ、確実に行うことができるハンガー留め金具を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、留め金具を、折り返した長方形の内側の
板と一重の底板及びその両者を繋ぐ側板より成る側面コ
の字状に形成し、二重の内外側の上板は、J字状のハン
ガーの水平部を挟持し得るようにすると共に、該二重の
内外側の上板と底板には、吊りボルトが、貫通する遊び
と吊りボルトを係止し得る係止部が連続したひょうた
ん形の貫通孔をそれぞれ対応して設けるように構成した
ものである。ここで、二重の内外側の上板と底板が成す
側面コの字状の開放面がやゝ開いた形状とすることは弾
性を持って係止するために望ましい。また、外側の上板
2の前縁両端部にハンガー6の水平部6aとの1対の
ち爪5を切り込み、あるいは打ち出しにより設けるとハ
ンガー水平部6aの挟持を一層確実にする。また、さら
に留め金具の形状を2面を開放した直方体とし、外側の
上板2の吊りボルト貫通孔4全体を遊び孔とすると共
に、内側の上板2’と底板3に、それぞれの貫通孔4の
左右側部に吊りボルトのねじ1ピッチ分の段差を設ける
ようにすると、留め金具をハンガーに装着し、係止した
時に、留め金具がねじ山のピッチ段差により斜め状態で
係止されなく、ハンガー面と水平に成り安定した係止状
態を維持し、本来の留め金具として機能するものであ
る。またさらに、二重の内外側の上板2、2’及び底板
3、あるいはさらに下地材支持ハンガー6の水平部6a
のそれぞれが有する吊りボルト貫通孔の代わりに、そ
れぞれと同型の湾入部4dを設けると、吊りボルトに対
する側面からの装着が可能となって作業性が一層容易に
なる。またさらに、該内側の上板2’と底板3におい
、仮留め及び本留めの作業調整ができるように、遊び
孔としての遊び部4a、仮留めができる仮留め部4bと
本留めの係止部4cで構成した連続したひょうたん形に
成る貫通孔4の留め金具1aは、従来のナット9と同等
に仮留め、本留めできる留め金具として作業性を向上さ
せる。
【0005】上記のように構成された本発明の留め金具
1は、予め二重の内外側の上板を以てハンガーの水平部
を挟持した後、内側の上板と底板にあるひょうたん形の
貫通孔及びハンガーの水平部の貫通孔に吊りボルトを通
した後、後端部を指で押す、あるいは軽く叩くと、留め
金具は、上記内側の上板と底板の貫通孔が吊りボルトに
始めは軽く係止して仮留めされ、続いてさらに押し込む
本留め係止部と係合固定する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に従ってハンガー留め
金具の実施の形態を説明する。図1〜3において、1
は、錫メッキを施して図1(C)のように展開した弾性
鋼板を順次折り曲げて成るハンガー留め金具である。す
なわち、その内側の上板2’及び底板3をそれぞれ内側
に折り曲げ、さらに、外側の上板を外側に折り曲げて
全体が図1(A)に示すように側面コの字状に構成した
ものである。
【0007】その折り曲げられた外側の上板内側の
上板2’及び底板3には、それぞれ吊りボルト7が貫通
する遊び部4aと、それが係止する係止部4cが連続し
たひょうたん形の貫通孔4として、それぞれ対応して設
けて有る。また、外側の上板の先端近くの両側縁には
小巾の切り込みにより、あるいは打ち出しによりハンガ
ー6の水平部6aの端縁と係止するそれぞれ下方に突き
出た一対の立ち爪5を設けて有る。さらに、外側の上板
2と底板3が成す側面コの字状の開放面がやゝ開いた形
状とすると、吊りボルトに係止したとき、そのねじ山と
弾力を以て確実に圧着するものでる。
【0008】上記のように構成したハンガー留め金具1
の二重の内外側の上板2、2’間でハンガー6の水平部
6aを挟持し、該内外側の上板2、2’と底板3それぞ
れの貫通孔4と、ハンガーの水平部6aに備えられた貫
通孔4’に吊りボルト7を通し、該内外側の上板2、
2’の折り返し部2aを水平方向に押す、あるいは軽く
叩くと吊りボルトを7は貫通孔4の係止部4cに入り込
みハンガーを係止固定する。このように構成した留め
金具をハンガー6に装着して吊りボルト7に係止する
と、外側の上板の貫通孔4は、ハンガーからの抜け防
止に、内側の上板2’の貫通孔4は、ボルトへの本留め
及び抜け防止に、底板3の貫通孔4はボルトへの本留め
及び留め金具全体の揺れ防止の役目をそれぞれ果たすこ
ととなる。
【0009】次に他の実施例の留め金具1aを図3に示
す。すなわち、その形状は、2面を開放した直方体状と
し、展開すると同図(B)のようになる鋼板を折曲げて
成るものである。そして、同図(A)及び(B)に示す
ように、内側の上板2’と底板3に、貫通孔4を中心と
した左半部及び右半部間に吊りボルト7のねじ1ピッチ
分の段差m、m’をそれぞれ設けてある。また、貫通孔
4は、遊び孔としての遊び部4aの外、仮留めができる
仮留め部4bと本留めができる係止部4cとして連続し
たひょうたん形の貫通孔4を形成している。
【0010】従って、この留め金具1aを吊りボルト7
に係止したとき、図4に示すように、内側の上板2’
底板3の係止部4cそれぞれの左側の係止縁m、nは、
ボルト7のネジ溝M、Nに、右側の係止縁m’、n’
は、1ピッチ低い次のねじ溝M’、N’にそれぞれ係合
するから、留め金具1aの内外側の上板2、2’と底板
3はそれぞれ吊りボルト7に対して直角状態に係止され
る。従って、留め金具1aに挟持されたハンガー6は垂
直に吊り下り、その結果、ハンガー6に支持された下地
材及び天井は水平に維持されて、歪みや狂いを来すこと
がない。また、留め金具1aは、本来のナット9を用い
た作業目的と同様に、貫通孔4において、仮留めをする
ための仮留め部4bが有り、文字通り仮留めにおいて、
折り返し部3aを押して挿入すると仮係止として機能を
成し、さらに強く押し込むか軽く叩くと本留めするため
係止部4cに係止固定されるものであり、簡便に調整が
できる留め金具1aを提供する。
【0011】次に、さらに他の実施例を示す。それは、
図5(A)及び(B)に示すように、前記実施例に示さ
れた二重の内外側の上板2、2’及び底板3が有する吊
りボルト貫通孔4の代わりに、それと同形の湾入部4d
を設けているもので、それによると、吊りボルトに対す
る側面からの装着が可能となって作業が極めて容易にな
る。それに加えて、下地材支持ハンガー6の水平部6a
の吊りボルト貫通孔4’についても、同様な湾入部を設
けたものを使用すると、同ハンガー及び本留め金具1b
を予め組むことなく、それぞれを直接吊りボルトに側面
から押し込んで装着することが可能となるから、一層の
作業能率が向上する。
【0012】
【発明の効果】本発明留め金具は、上記のように側面を
コの字状とし、かつ、二重の内外側の上板及び底板の3
ケ所で吊りボルトに固定するものであるから、確実な係
止を得ることができると共に、従来のようにハンガーの
上下にナットを装着する必要がなく背面を指で押す、あ
るいは軽く叩くだけでハンガー付き留め金具をボルトに
固定することができるから、極めて作業が容易で手間も
少なく済む。また、外側の上板と底板それぞれの貫通孔
は、側板の高さだけ上下に離れているため、係止後の留
め金具の上下の揺れによるハンガーの曲がりを防止する
のに効果的であり、さらに、内側の上板と底板に吊りボ
ルトの左右の係止ケ所に対して、ボルトのねじ1ピッチ
分の段差を設けてあるから、留め金具は吊りボルトに対
して直角に係止され、従って、ハンガーが垂直に吊り下
がる結果、天井の水平を常に維持することができる。ま
た、特別な形状のハンガーを必要とせず、市販のものに
適用することができることも特長の一つである。さら
に、他の実施例においては、二重の内外側の上板及び底
板が有する吊りボルト貫通孔の代わりに、同形の湾入部
を設けているので、吊りボルトに対する側面からの装着
が可能となって作業が極めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ハンガー留め金具の1実施例を示し、
(A)は斜視図、(B)は、背面斜視図、(C)は展開
図である。
【図2】本発明ハンガー留め金具の使用例を示し、
(A)は下地材支持ハンガーの吊りボルトへの係止状態
の斜視図、(B)はその拡大図である。
【図3】他の実施例を示し、(A)は斜視図、(B)は
展開図である。
【図4】吊りボルトのねじ山との噛み合い図である。
【図5】(A)は、第3の実施例の斜視図、(B)は展
開図である。
【図6】近時提案された留め金具を示し、(A)は、そ
れに用いるハンガーの斜視図、(B)は留め金具の斜視
図、(C)は使用状態の斜視図である。
【図7】(A)は従来のハンガーと吊りボルトとの係合
方法を示す斜視図(B)は従来のハンガーの斜視図
ある。
【符号の説明】 1: 本発明の1実施例の下地材支持ハンガー留め金
具 1a: 他の実施例 1b: 第3の実施例 2: 外側の上板 2’: 内側の上板2a: 折り返し部 3: 底板3a: 折り返し部 4: 貫通孔4’: 貫通孔 4a: 遊び部 4b: 仮留め部 4c: 係止部 4d: 湾入部 5: 立ち爪 6: 下地材支持ハンガー 6a: 水平部 6b: 折り返し部 7: 吊りボルト 8: 下地材 9: ナット 10 : 近時提案された留め金具11 : それに組合わせるハンガー m: 左側の係止縁 n: 〃m’: 右側の係止縁 n’: 〃 M: 左ねじ溝 N: M’: 右ねじ溝 N’: 〃
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図7】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図5】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の細板を折り曲げて成り、側面がJ
    字状で上端に下端折り返し部(6b)と反対側方向に直
    角に伸びた、吊りボルト(7)貫通孔(4’)を備えた
    水平部(6a)を有する、天井梁等保持用の下地材(1
    0)を支持するハンガー(6)を、吊りボルト(7)に
    固定するための留め金具(1)であって、長方形の3面
    より一体に成り側面はコの字状で、かつ、上板(2)は
    中間で折り返し二重として下地材支持ハンガー(6)の
    水平部(6a)を挟持し得る構成とすると共に、該2重
    の上板(2)、(2’)と底板(3)に、吊りボルト
    (7)を余裕を以て貫通させる遊び孔部(4a)と吊り
    ボルト(7)を係止する小孔部(4b)を連続させたひ
    ょうたん形の貫通孔(4)をそれぞれ対応して設けた下
    地材支持ハンガー留め金具。
  2. 【請求項2】 形状を2面を開放した直方体状とし、外
    側の上板(12’)の吊りボルト貫通孔(14’)全体
    を遊び孔とすると共に、内側の上板(12)及び底板
    (13)それぞれの貫通孔(14)の左右側部に吊りボ
    ルト(7)のねじ1ピッチ分の段差を設けることを特徴
    とする請求項1記載の下地材支持ハンガー留め金具。
  3. 【請求項3】 2重の上板(2)、(2’)及び底板
    (3)、あるいはさらに下地材支持ハンガー(6)の水
    平部(6a)のそれぞれが有する吊りボルト貫通孔
    (4、4’)の代わりに、それと同形の湾入部(4a、
    4a’)を設けることを特徴とする請求項1又は2記載
    の下地材支持ハンガー留め金具。
JP7347026A 1995-07-12 1995-12-05 下地材支持ハンガー留め金具 Pending JPH0978750A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113212991A (zh) * 2020-01-21 2021-08-06 璟铠企业有限公司 运用框架轨道方式连接的油槽浮顶装置

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