JPH0978685A - 取付具及び面材取付構造 - Google Patents

取付具及び面材取付構造

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JPH0978685A
JPH0978685A JP23354695A JP23354695A JPH0978685A JP H0978685 A JPH0978685 A JP H0978685A JP 23354695 A JP23354695 A JP 23354695A JP 23354695 A JP23354695 A JP 23354695A JP H0978685 A JPH0978685 A JP H0978685A
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JP
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face material
fitting
flat plate
screwing means
fixture
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JP23354695A
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Inventor
Tomohiro Inoue
知広 井上
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面材の建物躯体側の平板面側から取付作業を
することができる取付具を提供する。 【解決手段】 取付具(30)は、面材(10)の厚さ面(23)に
当接する横部(34)と、面材(10)の建物躯体側の平板面に
当接する縦部(35)とを備え、横部(34)は、面材(10)の厚
さ面(23)に向かって突出して面材(10)の厚さ面(23)に設
けられたはめ込み孔(19)にはめ込み可能に形成された突
出部(39)を備え、縦部(35)は、受け具(50)に螺合するた
めの螺合手段(33)を備え、その螺合手段(33)は、その軸
方向に回転力を付与する螺合操作部(38)を、部(35)の反
突出部側から操作するために縦部(35)の反突出部側に表
出する位置に備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バルコニー等の
建物の外観を形成する際に外部造作材に用いる面材を、
建物の躯体に取り付ける取付具及び面材の取付構造に関
するものである。
【0002】
【先行技術】バルコニー等の建物躯体の外観を形成する
際に外部造作材に用いる面材の従来の取付構造は、図示
しないが建物躯体に設けた支柱の反建物躯体側に面材を
配置し、ねじ等の螺合手段を用いて、反建物躯体側から
面材を介してねじを支柱に通し、面材を支柱に固定して
いた。すなわち、螺合手段には、ドライバー等のねじ回
し工具により螺合手段の軸方向に回転力を付与する螺合
操作部(いわゆるねじ頭部)を有しているが、その螺合
操作部が面材の外面側から操作するために面材の外面側
に表出する位置に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の面材取付構造においては、面材の反建物躯体側からね
じ等の螺合手段により面材を建物躯体に設けられた支柱
に取り付けなければならず、反建物躯体側からドライバ
ー等の工具を用いてねじの頭部を締め付ける作業を有し
ている。このため、取付作業者は建物躯体の外側に位置
して取付作業を行わなければならず、そのための足場が
必要となって取付作業に大変手間がかかるという問題点
があった。
【0004】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、面材の建物躯体側の平板
面側から取付作業をすることができる取付具を提供しよ
うとするものである。これに加え、請求項2記載の発明
は、螺合手段の縦方向の取付位置を移動可能とすること
により面材の縦方向の取付位置の微調整をすることがで
きる取付具を提供しようとするものである。
【0005】これに加え、請求項3記載の発明は、面材
の建物躯体側の平板面側から取付作業をすることができ
る面材取付構造を提供しようとするものである。これに
加え、請求項4記載の発明は、螺合手段が、面材の横断
面の長手方向に沿って互いに引っ張りあうように固定す
ることができるため、横断面の長手方向に沿って面材が
ずれることがなく、強固に面材を固定可能な面材取付構
造を提供しようとするものである。
【0006】これに加え、請求項5記載の発明は、受け
具の相対する面に被螺合手段を形成することにより、受
け具に加わる力を相殺して力のバランスを取ることがで
きて、受け具の変形を抑えることができる面材取付構造
を提供しようとするものである。これに加え、請求項6
記載の発明は、差し込み溝に差し込み突条を差し込むこ
とにより、取付具の受け具への取付を容易にすることが
できる面材取付構造を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の発明
は、建物躯体の外表面に現れる面材(例えば面格子板材
10)を、建物躯体に設けるとともに面材(10)を支持する
受け具(例えばバルコニーに立設して面材10を支持する
支柱50)に取り付けるための取付具(30)であって、その
取付具(30)は、前記面材(10)の厚さ面(23)に当接する横
部(34)と、前記面材(10)の建物躯体側の平板面に当接す
る縦部(35)とを備え、前記横部(34)は、面材(10)の厚さ
面(23)に向かって突出して面材(10)の厚さ面(23)に設け
られたはめ込み孔(19)にはめ込み可能に形成された突出
部(39)を備え、前記縦部(35)は、前記受け具(50)に螺合
するための螺合手段(例えばねじ33)を備え、その螺合
手段(33)は、その軸方向に回転力を付与する螺合操作部
(例えばねじ頭部38)を、前記縦部(35)の反突出部側か
ら操作するために縦部(35)の反突出部側に表出する位置
に備えていることを特徴とする。
【0008】ここで、螺合手段(33)の螺合操作部(38)
は、取付具(30)の縦部(35)の反突出部側に表出する位置
に形成されているため、面材(10)を受け具(50)に取付具
(30)を用いて固定する場合、取付具(30)の突出部(39)側
から螺合操作部(38)を操作することなく、取付具(30)の
反突出部側から螺合操作部(38)を操作することができ
る。すなわち、取付具(30)の反建物躯体側から螺合操作
部(38)を操作する必要がなく、取付具(30)の建物躯体側
から螺合操作部(38)を操作することができる。これによ
り、建物躯体の反建物躯体側の表面に取付作業用の足場
等を形成する必要がなく、建物躯体側から容易に取付作
業を行うことができる。
【0009】ここで「面材(10)」とは、二階部分に設け
られた窓を覆うように設けられたバルコニー及びフラワ
ーボックスの幕板に用いる。また、妻部分の妻換気、屋
根のドーマ換気、庇の下の軒天換気、基礎部分の床下換
気にも用いる。さらに、屋外においては、玄関の入口に
敷かれた簀の子状の板部材たるいわゆるスペースデッ
キ、庭の周りのフェンス及び門扉にも使用するものであ
る(この明細書中では、以下同じ)。
【0010】また、ここで「面材10」は、例えば格子状
の縦横の桟から形成される面格子板材10のようなものを
意味する。但し、面材の表面に桟等により形成される模
様や形状には特に限定されるものではなく、他の幾何学
的形状や、曲線からなる模様を有する面材でも良く、ま
た、模様を有しない平板状の面材でも良い(この明細書
中では、以下同じ)。すなわち、面材(10)には、はめ込
み孔(19)さえ形成してあれば、面材(10)の内部の模様や
形状に左右されることなく、共通の取付具30を使用して
受け具(50)に固定することができるものである。これに
より、部品数の種類を低減することができる。
【0011】さらに、ここで請求項1記載の発明におい
て「縦部(35)」及び「横部(34)」において、面材(10)を
立設した場合を想定して便宜上、「縦」及び「横」とい
う文字を名称として使用しているが、これは必ずしも
「縦部(35)」が垂直方向に立設し、「横部(34)」が水平
方向に延設されていることに限定されるものではない。
上述したように「面材(10)」は、立設して使用するもの
だけに限定されるものではなく、スペースデッキ等に使
用する場合は、平板面を水平に配置して使用する場合が
あるからであり、その場合には「縦部(35)」が水平方向
に配置され、「横部(34)」が垂直方向に立設されて使用
されるからである。もちろん、「面材(10)」を傾斜させ
て使用する場合には、「縦部(35)」及び「横部(34)」の
方向も斜め方向となる(この明細書中では、以下同
じ)。
【0012】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、取付具(30)には、取付具(30)の受
け具(50)への取付位置の微調整をするために、縦方向に
長手方向を有して螺合手段(33)の取付位置を移動可能に
形成した長孔(36)を備えていることを特徴とする。ここ
で、螺合手段(33)が差し込まれて受け具(50)に取付具(3
0)を固定するための長孔(36)は、縦方向に長手方向に有
しているため、螺合手段(33)に対して取付具(30)の取付
位置を縦方向に移動することができ、取付具(30)の縦方
向の取付位置の微調整をすることができる。
【0013】なお、ここで「縦方向」は面材(10)が立設
している場合を想定して、便宜的に垂直方向を「縦方
向」としたが、この「縦方向」は常に垂直方向に限定さ
れるものではない。それは請求項1記載の手段のところ
で述べたのと同様であって、「面材(10)」の設置位置に
より相対的に変わるからである。請求項3記載の発明
は、建物躯体の外表面に現れる面材(10)を、取付具(30)
を用いて、建物躯体に設けるとともに面材(10)を支持す
る受け具(50)に取り付けるための構造であって、前記面
材(10)は、建物躯体の外表面側に現れて建物躯体の外表
面を化粧する平面状の外側平板面(21)と、その外側平板
面(21)の裏面側に位置する平面状の内側平板面(22)と、
その外側平板面(21)及び内側平板面(22)の間に渡した厚
さ面(23)に前記取付具(30)をはめ込むためのはめ込み孔
(19)を備え、前記取付具(30)は、前記面材(10)の厚さ面
(23)に当接する横部(34)と、前記面材(10)の内側平板面
(22)に当接する縦部(35)とを備え、前記横部(34)は、面
材(10)の厚さ面(23)に向かって突出して前記はめ込み孔
(19)にはめ込み可能に形成された突出部(39)を備え、前
記縦部(35)は、前記受け具(50)に螺合するための螺合手
段(33)を備え、その螺合手段(33)は、その軸方向に回転
力を付与する螺合操作部(38)を、前記縦部(35)の反突出
部側から操作するために縦部(35)の反突出部側に表出す
る位置に備えていることを特徴とする。
【0014】ここで、螺合手段(33)の螺合操作部(38)
は、取付具(30)の縦部(35)の反突出部側に表出する位置
に形成されているため、面材(10)を受け具(50)に取付具
(30)を用いて固定する場合に、取付具(30)の突出部(39)
側から螺合操作部(38)を操作することなく、取付具(30)
の反突出部側から螺合操作部(38)を操作することができ
る。すなわち、面材(10)の外側平板面(21)側から螺合操
作部(38)を操作する必要がなく、面材(10)の内側平板面
(22)側から螺合操作部(38)を操作することができるた
め、面材(10)の外側平板面(21)側の表面に取付作業用の
足場等を形成する必要がなく、作業者は面材(10)の内側
平板面(22)側に位置して容易に取付作業を行うことがで
きる。
【0015】請求項4記載の発明は、上記した請求項3
記載の特徴点に加え、面材(10)のはめ込み孔(19)は、面
材(10)の横断面の長手方向の両端に形成され、螺合手段
(33)は、面材(10)の両端の螺合手段(33)を締めると面材
(10)をその横断面の長手方向に引っ張り合うように面材
(10)の横断面の長手方向両端の螺合手段(33)の軸方向が
設定されていることを特徴とする。
【0016】なお、ここで、「面材(10)の両端の螺合手
段(33)を締めると面材(10)をその横断面の長手方向に引
っ張り合うように面材(10)の横断面の長手方向両端の螺
合手段(33)の軸方向が設定されている」とは、例えば面
材(10)の両端の螺合手段(33)が互いに反対方向に設定さ
れているような場合をいう。但し、その軸方向は、同一
軸の反対方向に設定される必要はなく、互いに斜め方向
に設定されていても、螺合手段(33)を締めることによ
り、その面材(10)に及ぼす力が互いに逆方向となるよう
に面材(10)の平行分力が設定されていれば良いものであ
る。
【0017】本発明において、面材(10)の横断面の長手
方向の両端の螺合手段(33)を締めると、面材(10)は、そ
の横断面の長手方向に引っ張りあうため、面材(10)はそ
の横断面の長手方向にずれることがなく、強固に固定す
ることができる。なお、ここで、「横断面」は面材が立
設する場合を想定して便宜的に水平方向を「横」方向と
したが、この「横断面」は常に水平断面に限定されるも
のではない。請求項1のところで述べた理由と同様の理
由からである。
【0018】請求項5記載の発明は、上記した請求項4
記載の特徴点に加え、同一方向に沿って互いに隣接する
二枚の面材(10)を取り付ける受け具(50)において、取付
具(30)の螺合手段(33)が螺合する被螺合手段(例えばね
じ孔56)は受け具(50)の相対する面に形成されているこ
とを特徴とする。螺合手段(33)は面材(10)の両端を互い
に引っ張り合う方向に形成されているため、被螺合手段
(56)にも、同様の引張り力が加わる。しかし、この被螺
合手段(56)は、受け具(50)の相対する面に形成されてい
るため、受け具(50)の相対する面に同様の引っ張り力が
加わって、互いにその力を相殺することができ、受け具
(50)に加わる外力のバランスをとることができる。これ
により、受け具(50)に一方向からのみの力が加わること
を抑えることができ、受け具(50)の変形や移動を抑える
ことができる。
【0019】請求項6記載の発明は、上記した請求項
3、請求項4または請求項5記載の特徴点に加え、受け
具(50)は、面材(10)の建物躯体側の平板面(22)の縦方向
に沿って溝状に形成された差し込み溝(55)を備え、取付
具(30)は、前記差し込み溝(55)に差し込み可能に形成さ
れた差し込み突条(37)を備えていることを特徴とする。
本請求項に係る発明は、取付具(30)を受け具(50)に取り
付ける際に取付具(30)の差し込み突条(37)を受け具(50)
の差し込み溝(55)に差し込めば、受け具(50)における取
付具(30)の取付位置を特別に寸法を計測したり、けがい
たりすることなく容易に取付位置を設定することができ
る。これにより、現場施工において取付具(30)の取り付
けを容易にすることができて、現場施工を容易なものと
することができる。
【0020】なお、ここで「面材の平板面の縦方向」の
「縦方向」は、面材が立設している場合の垂直方向を便
宜上示しているもので、常に、「垂直方向」に限定して
いるものではない。請求項1のところで述べた理由と同
様の理由からである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図4は、本
発明の実施の形態を示すものであり、図1は面材取付構
造の平面図、図2は面材取付構造の側面図、図3は面材
取付構造の裏面図、図4は面材取付構造の斜視図をそれ
ぞれ示す。
【0022】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本発明において使用する面格子板材10を説明する。
この面格子板材10は、建物躯体の外側に位置する側にお
いて格子状に形成される大格子孔14と、その大格子孔14
よりも建物躯体の室内側において大格子孔14が形成する
一区画内に縦横二区画ずつを形成するように格子状に形
成される小格子孔13とから形成されている。
【0023】大格子孔14は、水平に渡される大格子横桟
18及び垂直に渡される大格子縦桟16を直交させることに
よって形成され、小格子孔13は、大格子孔14が形成する
一区画内にそれぞれ、水平に渡される小格子横桟17及び
垂直に渡される小格子縦桟15を直交させることによって
形成される。この実施例においては、面格子板材10は、
1枚当たり917*910*30ミリメートルの大きさ
をなし、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)にて一
体成形されることによって形成されている。
【0024】詳しい図示は省略するが、大格子孔14は以
下のように形成されている。すなわち、大格子孔14にお
ける二本の大格子横桟18の距離は芯芯で41.36ミリ
メートル、二本の大格子縦桟16の距離も芯芯で41.3
6ミリメートル、大格子横桟18及び大格子縦桟16の厚さ
は一方の厚い側で7ミリメートル、他方の薄い側で5ミ
リメートルである。
【0025】一方、小格子孔13における小格子横桟17及
び小格子縦桟15によって形成される区画の大きさは、1
3.68ミリメートル四方、小格子横桟17及び小格子縦
桟15の厚さは一方の厚い側で7ミリメートル、他方の薄
い側で6.8ミリメートル、厚さは4ミリメートルであ
る。本実施の形態においては、前述した面格子板材10を
使用してバルコニーを形成しているものである。
【0026】このバルコニーは、複数枚の面格子板材10
と、隣り合う二枚の面格子板材10の境目に位置してそれ
らの面格子板材10を立設させるための支柱50と、その支
柱50に面格子板材10を取り付けるための取付具30とを備
えている。この実施の形態における支柱50は、特許請求
の範囲でいう「受け具」を兼ねている。また、面格子板
材10の上部には、図示しないがバルコニーの手すりが固
定されている。前記支柱50は、その内部にあって建物躯
体に固定される板状の構造支持部材51と、この構造支持
部材51にボルト54により固定されるとともに構造支持部
材51の周囲を化粧する化粧部材52と、この化粧部材52を
固定した前記ボルト54を覆う蓋部材53とを備えている。
そして、図1にしめすように化粧部材52の左右両側面に
は、面格子板材10の平板面の縦方向に沿って溝状に形成
された差し込み溝55と、ねじ孔56とが形成されている。
このねじ孔56は、特許請求の範囲における「被螺合手
段」を兼ねるものである。
【0027】前記面格子板材10は、建物躯体の外表面側
に現れて建物躯体の外表面を化粧する平面状の外側平板
面21と、その外側平板面21の裏面側に位置する平面状の
内側平板面22と、その外側平板面21及び内側平板面22の
間に渡した厚さ面23に前記取付具30をはめ込むためのは
め込み孔19を備えている。そして、外側平板面21には前
述した大格子孔14が表出し、内側平板面22には前述した
小格子孔13が表出するように形成されている。また、前
記はめ込み孔19は、面格子板材10の横断面の長手方向の
両端、すなわち、面格子板材10の上面及び下面に位置す
る厚さ面23の長手方向の両端にそれぞれ1個ずつ表裏に
貫通するように形成されている。
【0028】前記取付具30は、面格子板材10の厚さ面23
に当接する方形平板状の横部34と、その横部34の建物躯
体側の端部から連続して下方に向かって延設されるとと
もに面格子板材10の内側平板面22と支柱50の面格子板材
10側とに当接する縦部35とを備えており、縦断面全体形
状がほぼL字状に形成されている。そして、横部34は、
その下面から面格子板材10の厚さ面23に向かって突出し
て前記はめ込み孔19にはめ込み可能に形成されたほぼ円
柱状の突出部39を備えている。一方、縦部35は、支柱50
に螺合するための縦方向に二個配置した螺合手段、いわ
ゆるねじ33と、取付具30の支柱50への取付位置の微調整
をするために、縦方向に長手方向を有してねじ33の取付
位置を移動可能に形成した二個の長孔36とを備えてい
る。前記ねじ33は、その軸方向に回転力を付与する螺合
操作部、いわゆるねじ頭部38を、縦部35の反突出部側か
ら操作するために縦部35の反突出部側、具体的には図1
に示す縦部35の左右両側面に表出する位置に備えてい
る。また、ねじ33は、面格子板材10の両端のねじ33を締
めると面格子板材10をその横断面の長手方向、すなわち
図1に示す面格子板材10の左右方向に引っ張り合うよう
に面格子板材10の左右方向の長手方向両端のねじ33の軸
方向が設定されている。また、取付具30の建物躯体側に
は、面格子板材10の平板面と平行であって、支柱50の差
し込み溝55に差し込み可能に形成された差し込み突条37
が形成されている。
【0029】なお、上述した取付具30は、面格子板材10
の上方に面する厚さ面23の左右両端と、面格子板材10の
下方に面する厚さ面23の左右両端とに形成されている。
面格子板材10の下方に面する厚さ面23に形成された取付
具30は、図示しないが、横部34が縦部35の下部に形成さ
れており、面格子板材10の四隅に使用する取付具30のう
ち対角線上に位置する取付具30同士は全く同一のものを
上下入れ替えることにより使用することができるもので
ある。そして、一枚の面格子板材10において四個使用す
ることにより、面格子板材10の四隅を支柱50に固定し、
面格子板材10をバルコニーの支柱50に固定している。
【0030】次に、本実施の形態に係る発明の作用及び
効果について説明する。先ず、バルコニーの支柱50間の
所定の位置に面格子板材10を設定する。次に、取付具30
の差し込み突条37を受け具50の差し込み溝55に差し込
む。その状態で取付具30の縦部35を支柱50の反建物躯体
側の前面にスライドさせて、面格子板材10のはめ込み孔
19に取付具30の突出部39をはめ込む。これにより、支柱
50における取付具30の取付位置を特別に寸法を計測した
り、けがいたりすることなく容易に取付位置を設定する
ことができる。したがって、現場施工において取付具30
の取り付けを容易にすることができて、現場施工を容易
なものとすることができる。
【0031】次に、取付具30の長孔36を介して、支柱50
のねじ孔56にねじ33をねじ込む。その際、ねじ33のねじ
頭部38は、取付具30の縦部35の反突出部側、すなわちバ
ルコニーの建物躯体側から見て支柱50の左右側面側に表
出する位置に形成されているため、取付作業者が面格子
板材10を支柱50に取付具30を用いて固定する場合に、取
付具30の突出部39側、いわゆる面格子板材10の反建物躯
体側からねじ頭部38を操作する必要がない。そして、取
付作業者は、取付具30の反突出部側、いわゆる面材(10)
の建物躯体側に位置してねじ頭部38を操作することがで
きる。このため、面格子板材10の反建物躯体側に取付作
業用の足場等を形成する必要がなく、建物躯体側から容
易に取付作業を行うことができる。
【0032】また、ねじ33が差し込まれて支柱50に取付
具30を固定するための長孔36は、縦方向に長手方向に有
しているため、ねじ33に対して取付具30の取付位置を縦
方向に移動することができ、取付具30の縦方向の取付位
置の微調整を容易にすることができる。さらに、面格子
板材10の横断面の長手方向の両端のねじ33を締めると、
面格子板材10は、その横断面の長手方向に引っ張りあう
ため、面格子板材10はその横断面の長手方向にずれるこ
とがなく、強固に固定することができる。
【0033】また、ねじ33は面格子板材10の両端を互い
に引っ張り合う方向に形成されているため、ねじ孔56に
も、同様の引張り力が加わる。しかし、このねじ孔56
は、支柱50の相対する面に形成されているため、支柱50
の相対する面に同様の引っ張り力が加わって、互いにそ
の力を相殺することができ、支柱50に加わる外力のバラ
ンスをとることができる。これにより、支柱50に一方向
からのみの力が加わることを抑えることができ、支柱50
の変形や移動を抑えることができ、強度的に安定したバ
ルコニーを形成することができる。
【0034】なお、本実施の形態において、取付具30に
ねじ33をはめ込む孔は、微調整をするために縦方向に長
手方向を有する長孔36としたが、特にこれに限定される
ものではなく。取付具30の取付位置の微調整が不要な
程、正確に取付位置を設定できる場合は、ねじ33のねじ
頭部38がはまり込む程度の円形状の孔でもよい。これに
より、取付後の取付具30に外力が加わってもずれること
を抑えることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、面材の建物躯体側の平板面側から
取付作業をすることができる取付具を提供することがで
きる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、螺合手段の
縦方向の取付位置を移動可能とすることにより面材の縦
方向の取付位置の微調整をすることができる取付具を提
供することができる。請求項3記載の発明によれば、面
材の建物躯体側の平板面側から取付作業をすることがで
きる面材取付構造を提供することができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、螺合手段
が、面材の横断面の長手方向に沿って互いに引っ張りあ
うように固定することができるため、横断面の長手方向
に沿って面材がずれることがなく、強固に面材を固定可
能な面材取付構造を提供することができる。請求項5記
載の発明によれば、受け具の相対する面に被螺合手段を
形成することにより、受け具に加わる力を相殺して力の
バランスを取ることができて、受け具の変形を抑えるこ
とができる面材取付構造を提供することができる。
【0038】請求項6記載の発明によれば、差し込み溝
に差し込み突条を差し込むことにより、取付具の受け具
への取付を容易にすることができる面材取付構造を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】面材取付構造を示す平面図である。
【図2】面材取付構造を示す側面図である。
【図3】面材取付構造を示す裏面図である。
【図4】面材取付構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 面格子板材 13 小格子孔 14 大格子孔 15 小格子縦桟 16 大格子縦桟 17 小格子横桟 18 大格子横桟 19 はめ込み孔 21 外側平板面 22 内側平板面 23 厚さ面 30 取付具 33 ねじ 34 横部 35 縦部 36 長孔 37 差し込み突条 38 ねじ頭部 39 突出部 50 支柱 51 構造支持部材 52 化粧部材 53 蓋部材 54 ボルト 55 差し込み溝 56 ねじ孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体の外表面に現れる面材を、建物
    躯体に設けるとともに面材を支持する受け具に取り付け
    るための取付具であって、 その取付具は、前記面材の厚さ面に当接する横部と、前
    記面材の建物躯体側の平板面に当接する縦部とを備え、 前記横部は、面材の厚さ面に向かって突出して面材の厚
    さ面に設けられたはめ込み孔にはめ込み可能に形成され
    た突出部を備え、 前記縦部は、前記受け具に螺合するための螺合手段を備
    え、 その螺合手段は、その軸方向に回転力を付与する螺合操
    作部を、前記縦部の反突出部側から操作するために縦部
    の反突出部側に表出する位置に備えていることを特徴と
    する取付具。
  2. 【請求項2】 取付具には、取付具の受け具への取付位
    置の微調整をするために、縦方向に長手方向を有して螺
    合手段の取付位置を移動可能に形成した長孔を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の取付具。
  3. 【請求項3】 建物躯体の外表面に現れる面材を、取付
    具を用いて、建物躯体に設けるとともに面材を支持する
    受け具に取り付けるための構造であって、 前記面材は、建物躯体の外表面側に現れて建物躯体の外
    表面を化粧する平面状の外側平板面と、その外側平板面
    の裏面側に位置する平面状の内側平板面と、その外側平
    板面及び内側平板面の間に渡した厚さ面に前記取付具を
    はめ込むためのはめ込み孔を備え、 前記取付具は、前記面材の厚さ面に当接する横部と、前
    記面材の内側平板面に当接する縦部とを備え、 前記横部は、面材の厚さ面に向かって突出して前記はめ
    込み孔にはめ込み可能に形成された突出部を備え、 前記縦部は、前記受け具に螺合するための螺合手段を備
    え、 その螺合手段は、その軸方向に回転力を付与する螺合操
    作部を、前記縦部の反突出部側から操作するために縦部
    の反突出部側に表出する位置に備えていることを特徴と
    する面材取付構造。
  4. 【請求項4】 面材のはめ込み孔は、面材の横断面の長
    手方向の両端に形成され、 螺合手段は、面材の両端の螺合手段を締めると面材をそ
    の横断面の長手方向に引っ張り合うように面材の横断面
    の長手方向両端の螺合手段の軸方向が設定されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の面材取付構造。
  5. 【請求項5】 同一方向に沿って互いに隣接する二枚の
    面材を取り付ける受け具において、取付具の螺合手段が
    螺合する被螺合手段は受け具の相対する面に形成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の面材取付構造。
  6. 【請求項6】 受け具は、面材の建物躯体側の平板面の
    縦方向に沿って溝状に形成された差し込み溝を備え、 取付具は、前記差し込み溝に差し込み可能に形成された
    差し込み突条を備えていることを特徴とする請求項3、
    請求項4または請求項5記載の面材取付構造。
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