JPH0978054A - シール用パッキン - Google Patents
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- JPH0978054A JPH0978054A JP7237221A JP23722195A JPH0978054A JP H0978054 A JPH0978054 A JP H0978054A JP 7237221 A JP7237221 A JP 7237221A JP 23722195 A JP23722195 A JP 23722195A JP H0978054 A JPH0978054 A JP H0978054A
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Abstract
れ、高温状態ではシール性能が低下するシール用パッキ
ンを提供する。 【解決手段】 エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合ゴム(A)を含むゴム組成物よりなるシール
用パッキンであって、60℃、22時間の圧縮永久歪が
20%以下であり、かつこの圧縮永久歪に対する160
℃、22時間の圧縮永久歪の比が2以上であるシール用
パッキン。
Description
性能が低下するシール用パッキン、特に電池用のシール
用パッキンとして好適に利用できるシール用パッキンに
関する。
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴムを用
いたものが知られており、家電用、自動車用、建材用等
のシール材として多用されている。これらはシール性
能、耐候性、耐熱老化性に優れ、寿命の長いシール材と
して好適に使用されている。従来のシール用パッキン
は、あらゆる条件下においてもシール性能に優れること
が最大の技術テーマであった。
例えば充電式の乾電池のパッキンとして用いると、高温
状態でもシール性能が維持されるため、内圧が上昇しや
すい。このような高温下で内圧が上昇する系で使用する
パッキンは、低温状態ではシール性能に優れることが必
要であるが、高温状態ではシール性能が低下し、これに
より内圧を低下させて爆発を防止する必要がある。しか
し従来の技術では、常温でシール性能の優れるものは高
温でも優れ、高温でシール性能の劣るものは常温でも劣
るというのが実状である。
付近の低温状態ではシール性能に優れ、しかも高温状態
ではシール性能が低下するシール用パッキンを提供する
ことである。
ッキンである。 (1) エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合ゴム(A)を含むゴム組成物よりなるシール用パッ
キンであって、60℃、22時間の圧縮永久歪が20%
以下であり、かつこの圧縮永久歪に対する160℃、2
2時間の圧縮永久歪の比が2以上であることを特徴とす
るシール用パッキン。 (2) エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合ゴム(A)100重量部に対して、ビカット軟化点
が130℃以上の結晶性熱可塑性オレフィン系樹脂
(B)5ないし50重量部を含み、エチレン・α−オレ
フィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)中に結晶性熱
可塑性オレフィン系樹脂(B)が分散しており、しかも
結晶性熱可塑性オレフィン系樹脂(B)の平均分散粒子
径が10μm以下であるゴム組成物よりなるシール用パ
ッキンであって、60℃、22時間の圧縮永久歪が20
%以下であり、かつこの圧縮永久歪に対する160℃、
22時間の圧縮永久歪の比が2以上であることを特徴と
するシール用パッキン。 (3) エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合ゴム(A)は、エチレン/α−オレフィンのモル比
が60/40ないし85/15、α−オレフィンの炭素
数が3ないし20、135℃デカリン中で測定した極限
粘度〔η〕が0.8〜4dl/gであることを特徴とす
る上記(1)または(2)記載のシール用パッキン。 (4) 結晶性熱可塑性オレフィン系樹脂(B)が、結
晶性熱可塑性ポリプロピレン、またはプロピレンと1種
以上の炭素数2ないし12のα−オレフィンとの結晶性
熱可塑性共重合体であって、α−オレフィン単位を共重
合体基準で40モル%以下含有する結晶性熱可塑性プロ
ピレン・α−オレフィン共重合体であることを特徴とす
る上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のシール用
パッキン。
永久歪は、JIS K 6301に従って60℃、22
時間の条件で測定した圧縮永久歪(以下、CS(60
℃、22h)と記す)である。また160℃、22時間
の圧縮永久歪はJIS K 6301に従って160
℃、22時間の条件で測定した圧縮永久歪(以下、CS
(160℃、22h)と記す)である。
ィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)は、エチレン、
α−オレフィンおよび非共役ポリエンがランダムに共重
合したポリマーである。
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−ペンテン−1、1−オクテン、1−デセンな
どの炭素数3ないし20のα−オレフィンが例示でき
る。これらの中ではプロピレン、1−ブテン、4−メチ
ル−ペンテン−1、ヘキセン、オクテンが好ましい。エ
チレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴム
(A)としては、エチレン/α−オレフィンのモル比が
60/40ないし85/15、好ましくは65/35な
いし80/20の共重合ゴムを使用するのが好ましい。
鎖状の非共役ポリエンが用いられる。環状非共役ポリエ
ンとしては、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボル
ネン、ノルボルナジエン、メチルテトラヒドロインデン
などが例示される。鎖状の非共役ポリエンとしては、例
えば1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オク
タジエン、8−メチル−4−エチリデン−1,7−ノナ
ジエン、4−エチリデン−1,7−ウンデカジエンなど
が例示できる。これらは単独または混合して用いられ
る。
ン共重合ゴム(A)としては、非共役ポリエンの共重合
量がヨウ素価表示で1ないし40、好ましくは2ないし
35、さらに好ましくは3ないし30の共重合ゴムを使
用するのが好ましい。またエチレン・α−オレフィン・
非共役ポリエン共重合ゴム(A)としては、135℃デ
カリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.8ないし4d
l/g、好ましくは1〜3.5dl/gの共重合ゴムを
使用するのが好ましい。
ン共重合ゴム(A)は、ポリマー製造プロセス(工業調
査会刊)などに示されるような公知の方法により製造さ
れる。
ム組成物は、前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合ゴム(A)の他に結晶性熱可塑性オレフィ
ン系樹脂(B)を含んでいるものが好ましい。上記結晶
性熱可塑性オレフィン系樹脂(B)としては、ビカット
軟化点が130℃以上、好ましくは140℃以上の結晶
性の熱可塑性オレフィン系樹脂が望ましい。
脂(B)としては、例えばα−オレフィンの単独重合
体、またはα−オレフィンのランダムもしくはブロック
共重合体などが例示できる。ランダム共重合体にあっ
て、少ない方のα−オレフィン単位が通常40モル%以
下、好ましくは30%以下含まれているものが良い。α
−オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、1−オクテン、1−デセンなどの炭素数2〜
12のα−オレフィンが例示できる。
(B)としては、結晶性熱可塑性ポリプロピレンまたは
結晶性熱可塑性プロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体が好ましく、後者の場合プロピレンと、1種以上
の炭素数2ないし12のα−オレフィン(ただしプロピ
レンを除く)との結晶性熱可塑性共重合体であって、α
−オレフィン単位を共重合体基準で40モル%以下含有
するものが好ましい。
リエン共重合ゴム(A)および結晶性熱可塑性オレフィ
ン系樹脂(B)の配合量は、(A)成分100重量部に
対して(B)成分5ないし50重量部、好ましくは5な
いし40重量部、さらに好ましくは5ないし30重量部
とするのが望ましい。
配合量が上記範囲にある場合、シール性能の温度依存性
バランスのとれたシール用パッキンが容易に得られる。
レフィン系樹脂(B)がエチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合ゴム(A)中に均一に分散してお
り、しかも組成物中に分散している結晶性熱可塑性オレ
フィン系樹脂(B)の平均粒子径が10μm以下、好ま
しくは5μm以下のゴム組成物であるのが望ましい。な
お本明細書では、分散している粒子の平均粒子径を平均
分散粒子径という。
平均分散粒子径が上記範囲にある場合、流動性のよいゴ
ム組成物が得られ、このためロールによる加硫剤等の添
加が容易に行われるなど作業性が向上する。また常温で
の強度に優れたシール用パッキンが得られる。
前記平均分散粒子径で分散させるには、エチレン・α−
オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)および結
晶性熱可塑性オレフィン系樹脂(B)の配合物を溶融状
態にして、せん断を与えることにより達成できる。例え
ば(B)成分が結晶性熱可塑性ポリプロピレンの場合、
200℃の温度条件で、二軸押出機中で比エネルギー
0.01kW・hr/kg以上、好ましくは0.02k
W・hr/kg以上を与えれば良い。
るシール用パッキンの性能に応じて、エチレン・α−オ
レフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)および結晶
性熱可塑性オレフィン系樹脂(B)に加えて、それ自体
公知の配合剤、例えば補強剤、充填剤、軟化剤、加硫
剤、加硫促進剤、加硫助剤、加工助剤、顔料、老化防止
剤など、通常ゴムの製造に使用される添加剤を適宜配合
することができる。
F、FEF、MAF、ISAF、SAF、FT、MTな
どの各種カーボンブラック、微粉けい酸などがあげられ
る。前記充填剤としては、例えば軽質炭酸カルシウム、
重質炭酸カルシウム、タルク、クレーなどがあげられ
る。
所望の製品により適宜選択されるが、いずれもエチレン
・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)1
00重量部に対して、通常200重量部以下、好ましく
は150重量部以下とするのが望ましい。
る軟化剤を配合することができ、例えばプロセスオイ
ル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスフ
ァルト、ワセリンなどの石油系物質;コールタール、コ
ールタールピッチなどのコールタール類;ヒマシ油、ナ
タネ油、大豆油、ヤシ油などの脂肪油;トール油、蜜ロ
ウ、カルナウバロウ、ラノリンなどのロウ類;リシノー
ル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリ
ウム、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸、またはそ
の金属塩;ナフテン酸またはその金属石鹸;パイン油、
ロジンまたはその誘導体;テルペン樹脂、石油樹脂、ク
マロンインデン樹脂、アタクチックポリプロピレン;ジ
オクチルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチ
ルセバケートなどのエステル系可塑剤;ジイソドデシル
カーボネートなどの炭酸エステル系可塑剤;その他マイ
クロクリスタリンワックス、サブ(ファクチス)、液状
ポリブタジエン、変性液状ポリブタジエン、液状チオコ
ール、炭化水素系合成潤滑油などをあげることができ
る。
より適宜選択されるが、いずれもエチレン・α−オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)100重量部に
対して、通常100重量部以下、好ましくは70重量部
以下とするのが望ましい。
び有機過酸化物などをあげることができる。イオウ系化
合物としては、イオウ、塩化イオウ、二塩化イオウ、モ
ルフォリンジスルフィド、アルキルフェノールジスルフ
ィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジチオカル
バミン酸セレンなどを例示できる。これらの中ではイオ
ウが好ましい。イオウ系化合物の使用量は、エチレン・
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)10
0重量部に対して、通常0.1ないし10重量部、好ま
しくは0.5ないし5重量部とするのが望ましい。
キシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペ
ルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、第三ジブチル
ヒドロペルオキシドなどを例示できる。これらの中では
ジクミルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ
第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサンが好ましい。
オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)100g
に対して、通常1×10-3〜5×10-2モル、好ましく
は3×10-3〜3×10-2モルとするのが望ましい。
合には、加硫促進剤の併用が好ましい。加硫促進剤とし
ては、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスル
フェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチア
ゾールスルフェンアミド、N,N′−ジイソプロピル−
2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−(2,4−ジニトロフェニ
ル)メルカプトベンゾチアゾール、2−(2,6−ジエ
チル−4−モルフォリノチオ)ベンゾチアゾール、ジベ
ンゾチアジル−ジスルフィドなどのチアゾール系;ジフ
ェニルグアニジン、トリフェニルグアニジン、ジオルソ
トリルグアニジンなどのグアニジン系;アセトアルデヒ
ド−アニリン縮合物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合
物などのアルデヒドアミン系;2−メルカプトイミダゾ
リンなどのイミダゾリン系;ジエチルチオウレア、ジブ
チルチオウレアなどのチオウレア系;テトラメチルチウ
ラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィ
ドなどのチウラム系;ジメチルジチオカルバミン酸亜
鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオ
カルバミン酸テルルなどのジチオ酸塩系;ジブチルキサ
ントゲン酸亜鉛などのザンテート系;その他亜鉛華など
をあげることができる。
・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)1
00重量部に対して0.1ないし20重量部、好ましく
は0.2ないし10重量部とするのが望ましい。
は、加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としては硫
黄;P−キノンジオキシムなどのキノンジオキシム系;
エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレートなどのアクリル系;ジアリ
ルフタレート、トリアリルイソシアヌレートなどのアリ
ル系;その他マレイミド系、ジビニルベンゼンなどがあ
げられる。加硫助剤の使用量は、使用する有機過酸化物
1モルに対して0.5ないし2モル、好ましくは均等モ
ルとするのが望ましい。
に使用されるものが使用でき、リシノール酸、ステアリ
ン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、上記
酸のエステル類など、高級脂肪酸、その塩およびそのエ
ステル類などを例示できる。これらの加工助剤の使用量
は通常の場合には、エチレン・α−オレフィン・非共役
ポリエン共重合ゴム(A)100重量部に対して、約1
0重量部まで、好ましくは約1〜5重量部とするのが望
ましい。
る。顔料としては公知の無機顔料(例えばチタンホワイ
ト)、有機顔料(例えばナフトールグリーンB)が使用
される。これらの顔料の配合量は、製品により異なる
が、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
ゴム(A)100重量部に対して20重量部以下、好ま
しくは10重量部以下とするのが望ましい。
を使用しなくても優れた耐熱性、耐久性を示すが、なお
老化防止剤を使用すれば、製品寿命を長くすることが可
能であることも通常のゴムにおける場合と同様である。
この場合に使用される老化防止剤としては、例えばフェ
ニルブチルアミン、N,N′−ジ−2−ナフチル−p−
フェニレンジアミンなどの芳香族第二アミン系;ジブチ
ルヒドロキシトルエン、テトラキス〔メチレン(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメー
ト〕メタンなどのフェノール系安定剤;ビス〔2−メチ
ル−4−(3−n−アルキルチオプロピオニルオキシ)
−5−t−ブチルフェニル〕スルフィドなどのチオエー
テル系安定剤;ジブチルジチオカルバミン酸ニッケルな
どのジチオカルバミン酸塩系安定剤などがあげられる。
これらは単独あるいは2種以上の併用で配合される。こ
のような老化防止剤の配合量は、エチレン・α−オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)100重量部に
対して、通常0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3
重量部とするのが望ましい。
ン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)
を含むゴム組成物よりなり、CS(60℃、22h)が20
%以下であり、かつCS(60℃、22h)に対するCS
(160℃、22h)の比、すなわちCS(160℃、22h)/
CS(60℃、22h)の値が2以上、好ましくは2.5以
上のシール用パッキンである。
ような方法で調製することができる。まずエチレン・α
−オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)および
結晶性熱可塑性オレフィン系樹脂(B)を、例えば二軸
押出機により200〜250℃で、溶融状態で20秒間
〜4分間混合・混練し、エチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合ゴム(A)中に結晶性熱可塑性オレ
フィン系樹脂(B)を均一に、かつ前記平均分散粒子径
で分散させる。このようにエチレン・α−オレフィン・
非共役ポリエン共重合ゴム(A)中に結晶性熱可塑性オ
レフィン系樹脂(B)を前記平均分散粒子径で分散させ
るには、分散に必要な強いせん断力を与えることが可能
な二軸押出機などの多軸押出機を使用するのが好まし
い。
剤、充填剤、軟化剤、顔料などの添加剤をバンバリーミ
キサーなどのミキサー類を用いて約80℃〜170℃の
温度で約3〜10分間混練する。次に、加硫剤、加硫助
剤などの添加剤をオープンロールなどのロール類を用い
て追加混合し、ロール温度約40℃〜80℃で約3〜3
0分間混練して部出しし、ゴム組成物からなるリボン状
またはシート状の未加硫ゴム配合物を調製する。
を、押出物、カレンダーロール、プレス、射出成形機、
トランスファー成形機などにより所望の形状に成形し、
成形と同時にまたはその成形品を加硫槽内で、通常約1
50〜270℃で約1〜30分間加熱し、加硫する。上
記加硫槽としては、スチール加硫缶、熱空気加硫槽、ガ
ラスビーズ流動床、溶融塩加硫槽、マイクロ波槽などが
使用でき、これらを単独、あるいは組合わせて使用す
る。
パッキンは、常温付近の低温状態ではシール性能に優
れ、高温状態、例えば120℃以上、特に160℃以上
の状態ではシール性能が低下する。このため本発明のシ
ール用パッキンは充電式乾電池等の電池用のパッキンの
ように高温状態で内圧が上昇する系で使用するシール用
パッキンとして好適に使用できる。この場合、通常の使
用状態では優れたシール性能が発揮されるが、何らかの
理由で異常な高温状態になるとシール性能が低下するた
め、内圧が下がり、このため爆発が防止される。
シール性能に優れ、高温状態ではシール性能が低下する
理由は明確ではないが、結晶性熱可塑性オレフィン系樹
脂(B)が低温状態では充填剤として機能し、高温状態
では流動体として機能するためであると推定される。
・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合ゴムを含むゴ
ム組成物よりなり、かつ特定の圧縮永久歪を有している
ので、常温付近の低温状態ではシール性能に優れ、高温
状態ではシール性能が低下する。このため本発明のシー
ル用パッキンを用いてシールした製品は、常温付近の低
温状態では優れたシール性能が発揮されているが、異常
な高温状態になるとシール性能が低下して爆発が防止さ
れる。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 まず表1に示す配合剤を二軸押出機(東芝機械(株)
製:50φ二軸押出機、L/D=45)により設定温度
230℃、スクリュー回転数200rpmで、溶融状態
で混合・混練し、配合物−A1を得た。混合・混練時の
比エネルギーは0.07kW・h/kgであった。
染色し、走査型電子顕微鏡(日本電子(株)製:T33
0A、商標)で、10,000倍の写真を撮り、画像解
析装置((株)ピアス製:LA−500、商標)で写真
中の結晶性熱可塑性ポリプロピレン粒子の平均粒子径を
求めたところ、0.8μmであった。
を、表2に示す配合処方により14インチオープンロー
ル(日本ロール(株)製)で5分間混練し、配合物−B
1を得た。このときロール表面温度は、前ロール50
℃、後ロール60℃であった。
を、14インチオープンロール(日本ロール(株)製)
に巻付け、このオープンロール上で表3に示す配合処方
になるように配合剤を添加し、3分間混練したのち、厚
さ3mmでシート出しした。このときロール表面温度
は、前ロール50℃、後ロール60℃であった。
(株)製)、型温度180℃で8分間加熱し、2mm厚
の加硫シートを得て、硬さ、強度特性および弾性率の温
度依存性の測定に供した。また型温度180℃で15分
間加熱し、厚さ12.7mm、直径29mmの円柱ブロ
ックを得て、圧縮永久歪を測定した。結果を表10に示
す。なお、測定方法は下記の通りである。
定した。 〔強度特性〕JIS K 6301に従い、測定温度2
5℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行
い、引張破断点応力TBおよび引張破断点伸びEBを測定
した。
置(レオメトリックス)を用いて、周波数は10Hz、
歪は1%でE′(貯蔵弾性率)の温度分散を測定し、1
60℃と60℃との比を取った。 〔圧縮永久歪〕JIS K 6301に従い、60℃、
22時間または160℃、22時間の条件で測定した。
合を行わず、EPTゴムを単独で用い、表2、表3の配
合を、硬さを調節するためそれぞれ表4、表5のように
変更し、表4により調製された配合物−B2とした以外
は実施例1と同様に行った。結果を表10に示す。
合量を20重量部から10重量部に変更し、配合物−A
3を得た。混練・混合時の比エネルギーは0.08kW
・h/kgであった。また表2、表3をそれぞれ表6、
表7のように変更し、表6から得られた配合物−B3と
した以外は実施例1と同様に行った。結果を表10に示
す。
合量を20重量部から30重量部に変更し、配合物−A
4を得た。混練・混合時の比エネルギーは0.06kW
・h/kgであった。また表2、表3をそれぞれ表8、
表9のように変更し、表8から得られた配合物−B4と
して以外は実施例1と同様に行った。結果を表10に示
す。
リプロピレンの混合を1.7 literバンバリーミキサー
(神戸製鋼(株)製:BR、商標)で6kg/cm2ス
テームを流しながら3分間混練・混合を行った。混練温
度は150℃、比エネルギーは0.009kW・h/k
gであった。その他は実施例1と同様にして行った。結
果を表11に示す。
リプロピレンの混合を1.7 literバンバリーミキサー
(神戸製鋼(株)製:BR、商標)で6kg/cm2ス
テームを流しながら1分間混練・混合を行った。混練温
度は130℃、比エネルギーは0.004kW・h/k
gであった。混練物は、ロール巻付きが不可能であり、
以降の作業ができなかった。
合量を20重量部から100重量部に変更した。混練物
は、非常に硬く、以降の作業ができなかった。
わりに結晶性熱可塑性ポリエチレン(ビカット軟化点=
114℃)を用いた以外は実施例1と同様に行った。混
合・混練時の比エネルギーは0.08kW・h/kgで
あった。結果を表11に示す。
0重量部中にビカット軟化点が130℃以上の結晶性熱
可塑性オレフィン系樹脂を5〜50重量部配合し、10
μm以下の平均分散粒子径となるように分散させた実施
例1〜3のゴム組成物は、圧縮永久歪の比が2以上であ
るため、高温でシール性能が低下し、かつ60℃、22
時間の圧縮永久歪が20%以下であるため、常温付近の
低温でのシール性に優れていることがわかる。
Claims (4)
- 【請求項1】 エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合ゴム(A)を含むゴム組成物よりなるシール
用パッキンであって、 60℃、22時間の圧縮永久歪が20%以下であり、か
つこの圧縮永久歪に対する160℃、22時間の圧縮永
久歪の比が2以上であることを特徴とするシール用パッ
キン。 - 【請求項2】 エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合ゴム(A)100重量部に対して、ビカット
軟化点が130℃以上の結晶性熱可塑性オレフィン系樹
脂(B)5ないし50重量部を含み、エチレン・α−オ
レフィン・非共役ポリエン共重合ゴム(A)中に結晶性
熱可塑性オレフィン系樹脂(B)が分散しており、しか
も結晶性熱可塑性オレフィン系樹脂(B)の平均分散粒
子径が10μm以下であるゴム組成物よりなるシール用
パッキンであって、 60℃、22時間の圧縮永久歪が20%以下であり、か
つこの圧縮永久歪に対する160℃、22時間の圧縮永
久歪の比が2以上であることを特徴とするシール用パッ
キン。 - 【請求項3】 エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合ゴム(A)は、エチレン/α−オレフィンの
モル比が60/40ないし85/15、α−オレフィン
の炭素数が3ないし20、135℃デカリン中で測定し
た極限粘度〔η〕が0.8〜4dl/gであることを特
徴とする請求項1または2記載のシール用パッキン。 - 【請求項4】 結晶性熱可塑性オレフィン系樹脂(B)
が、結晶性熱可塑性ポリプロピレン、またはプロピレン
と1種以上の炭素数2ないし12のα−オレフィンとの
結晶性熱可塑性共重合体であって、α−オレフィン単位
を共重合体基準で40モル%以下含有する結晶性熱可塑
性プロピレン・α−オレフィン共重合体であることを特
徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシール用
パッキン。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-09-14 JP JP23722195A patent/JP3911707B2/ja not_active Expired - Lifetime
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