JPH0978025A - 棒状絵の具組成物 - Google Patents

棒状絵の具組成物

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JPH0978025A
JPH0978025A JP25943395A JP25943395A JPH0978025A JP H0978025 A JPH0978025 A JP H0978025A JP 25943395 A JP25943395 A JP 25943395A JP 25943395 A JP25943395 A JP 25943395A JP H0978025 A JPH0978025 A JP H0978025A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線などによる顔料の劣化、退色を防止す
る。 【解決手段】 体質顔料、着色顔料を主成分とし、紫外
線吸収剤及び光安定剤のうち少なくともいずれかを含有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絵画、デザイン
などに使う、ワックス、液状油を含まないパステル(コ
ンテを含む。)、木炭などの、いわゆる棒状絵の具組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の棒状絵の具は、原料であ
る体質顔料及び着色顔料を主要成分とし、これに成型水
を添加して混練した後、押し出し成形し、そのあと適当
な長さに裁断して乾燥させて製品化していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来の棒状絵の具、例えばパステルでは、トップコートが
ないため、描画後の顔料がむき出しの状態にあり、紫外
線などによる顔料の劣化、退色が起きやすい。
【0004】また一方、パステルでは、パステル粉末の
定着性を確保するため、作品完成後にトップコートとし
て、樹脂を溶剤で溶かしたフィクサチーフを使用して顔
料の粒子を画面に固定せしめる方法もあるが、フィクサ
チーフには紫外線を遮断する能力がなく、紫外線などに
よる顔料の劣化、退色が起きやすいことは前述の顔料む
き出しの場合と同様である。
【0005】この点、フィクサチーフに紫外線安定剤を
配合することもできるが、フィクサチーフ自体スプレー
してかけるので、そのためには紫外線安定剤をも薄めね
ばならず、結果としてあまり効果を期待できるものでは
ない。しかもパステル粉は湿度により色相が変化するの
でフィクサチーフをスプレーすることにより色の輝きが
なくなり、色によっては暗色化するものもあることは従
来から指摘されているところである。つまり、顔料の粒
子がフィクサチーフを吸収し、癒着して、再編され、パ
ステル画が厚く、重くなる。
【0006】この発明の課題は、紫外線などによる顔料
の劣化、退色を防止することができる棒状絵の具組成物
を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、棒状絵の具のなかに紫外
線吸収剤及び又は光安定剤を練り込むことによって描画
後の絵の具の顔料中の分子の破壊を抑える効果があるこ
とに着目し、結果として色相変化を抑制する紫外線吸収
剤、光安定剤を組成物として加えた光や紫外線による色
相の変化に強い棒状絵の具組成物とした。つまり、従来
既知の棒状絵の具には組成物には光や紫外線に対する顔
料中の分子の耐久性がないことを知見するに至り、更な
る研究と実験を重ねることにより、描画後の絵の具の色
相変化を抑制するためには紫外線吸収剤、光安定剤を練
り込み含有させること、および紫外線吸収剤、光安定剤
の比率も適度の範囲に設定することが棒状絵の具の描画
性との関係で重要であることを見出し、本発明を完成す
るに至ったのである。
【0008】本発明は、体質顔料、着色顔料を主成分と
し、紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくともいずれ
かを含有する棒状絵の具組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を実施するにあたり具体的
に好ましい条件を順次述べていく。まず体質顔料として
は、特に限定されないが、粘結効果を有するもので、乾
燥時の収縮が少なく、崩壊しやすく摩擦熱を上げない成
分のものが好ましい。例えば、モンモリロナイト系粘土
鉱物、クレー・カオリン等の珪酸アルミニウム類、タル
ク等の珪酸マグネシウム類、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウムが好適に用いることができる。このなかで最適なも
のとしてはモンモリロナイト系粘土鉱物であるベントナ
イトや、クレー、カオリン、硫酸バリウムが挙げられ
る。体質顔料の含有量は、配合組成時の重量%濃度で4
2.5〜99.0wt%が実用上好適な範囲であり、その
なかでも49.0〜98.0wt%が最適な範囲である。
この好適範囲より過剰であると、描画面に描く際に崩壊
しにくく、また描画面に対して着きが悪くなり、かつ発
色が弱くなる傾向が生じ、一方、好適範囲より過少であ
ると、棒状絵の具製品として成型でき難くなる。上記最
適範囲であれば、紫外線吸収剤及び光安定剤を配合して
も、上記の崩壊性と描画面に対する着き具合及び発色性
は良好である。
【0010】着色顔料は、発色効果を有するものであれ
ば特に限定されない。例えば、有機顔料、無機顔料、パ
ール顔料、蛍光顔料等の各種顔料や金属粉が挙げられ
る。このなかで好適なものとしては、有機顔料、無機顔
料が挙げられる。特に有機顔料は、無機顔料と異なり、
重金属の問題が少なく、多くの色を選択出来、色が鮮や
かで効果的である。その一方で、無機顔料は、棒状絵の
具組成物として凝集させた場合、ポーラスな構造となる
ため、棒状絵の具組成物に配合すると、描画面上で崩壊
し易くかつ描きやすい。着色顔料の含有量は、配合組成
時の重量%濃度で0.5〜57.0wt%が好適範囲であ
る。そのなかでも1.0〜50.0wt%が最適な範囲で
ある。上記好適範囲より過剰であると、描画面である紙
面上で滑って描きにくくなり、また棒状絵の具製品に成
型し難くなる。一方、上記好適範囲より過少であると発
色性が低下する。上記最適範囲であれば、紫外線吸収剤
及び光安定剤を配合しても、描画性と、製品への成型性
と、発色性は良好である。
【0011】紫外線吸収剤も、特に限定されないが、紫
外線のエネルギーを熱エネルギー等に変換する互変異性
の機能を有しているものであれば採用できる。例えば、
ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリシレー
ト系、シアノアクリレート系、ニッケルキレート系、シ
ュウ酸アニリド系、トリアジン系を例示するこどでき
る。このなかでも好適なものは、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系、トリアジン系が挙げられる。紫外
線吸収剤の含有量は、配合時の重量%濃度で0.1〜
2.0wt%が好適な範囲であり、そのなかでも0.2〜
1.4wt%が最適な範囲である。上記好適範囲より過剰
であると、描画面である紙との抵抗が有り過ぎ、定着性
が低下し、紙に均一に塗れないため、とぎれのない線が
引きにくくなる。上記好適範囲より過少であると、退色
を防ぐ程度が乏しくなる。上記最適範囲であれば描画
性、定着性及び耐光性はいずれも一層良好となる。な
お、紫外線吸収剤が水に溶解しにくい場合、投入前によ
く分散させることが好ましい。
【0012】光安定剤としては、フリーラジカルを捕獲
する機能を有するもの、もしくはフリーラジカルの発生
を抑制するものであれば、特に限定されず、使用するこ
とが出来る。例えば、ヒンダードアミン系、ヒンダード
フェノール系酸化防止剤を例示することができ、このな
かで好適なものとしてはヒンダードアミン系光安定剤が
挙げられる。光安定剤の含有量は重量%濃度で0.4〜
10.0wt%が好適な範囲であり、そのなかでも0.8
〜7.0wt%が最適な範囲である。上記好適範囲より過
剰であると、描画面である紙との抵抗が有り過ぎ、定着
性が低下する。一方、過少であると退色を防ぐ耐光性か
乏しくなる。上記最適範囲であれば、描画性、定着性及
び耐光性はいずれも一層良好となる。なお、光安定剤も
紫外線吸収剤と同様に水に溶解しない場合は、投入前に
よく分散させることが好ましい。
【0013】紫外線吸収剤と光安定剤は組成物としてそ
れぞれ単独で配合しても両方を混合して配合してもどち
らに関しても効果がある。これは、紫外線吸収剤が紫外
線のエネルギーを熱エネルギー等に変換する添加剤であ
るのに対し、光安定剤は顔料分子から発生するフリーラ
ジカルを捕獲し、もしくはフリーラジカルの発生を抑制
するからである。しかしながら、鋭意検討した結果、棒
状絵の具組成物の系においては、紫外線吸収剤と光安定
剤の両者、又は少なくとも光安定剤を配合することが重
要であることを見出した。これは棒状絵の具組成物の場
合、光安定剤の方が効果的に耐光性を発揮すること、紫
外線吸収剤の配合比率を小さくした混合添加剤とした場
合は一層すぐれた耐光性を発揮するとの知見を得たもの
である。要するに、混合比率の調整で、紫外線吸収剤と
光安定剤とを相互補完の関係において両添加剤を使用す
ることが最も望ましい。上記の点を具体的に示せば、紫
外線吸収剤と光安定剤との配合比率は、紫外線吸収剤と
光安定剤の混合物に対して光安定剤を25〜100wt
%、好適には50〜100wt%、最適には75〜99wt
%含まれることが好ましい。25wt%より少ない場合は
耐光性があまり改善されていない。好適範囲であれば、
耐光性は向上し、最適範囲であれば、耐光性は極大値を
持つ。また、紫外線吸収剤と光安定剤とを両者配合した
場合、その混合添加量は、光安定剤の含有量によっても
相違するが、好適範囲は1〜10wt%、3〜7wt%が最
適な使用範囲である。好適範囲より過剰に加えると着き
が悪くなり、過少であると耐久性が良くない。
【0014】本発明の棒状絵の具組成物の製造方法は、
特に限定されないが、その一例を挙げれば、着色顔料及
び体質顔料を秤量し、ニーダーで約5分間均一に混合
し、その後、紫外線吸収剤、光安定剤を添加した成型水
を加え、ニーダーで約30分間混練を行う。続いて、押
し出し式成形機で成型を行い適当な寸法に裁断したあと
乾燥室で乾燥させることによって、紫外線による退色を
防止する棒状絵の具を得るものである。
【0015】棒状絵の具組成物を製造段階で特定すれ
ば、上記の様に、水、すなわち成型水が組成物の一成分
を構成するが、本発明の棒状絵の具組成物は、成型後の
絵の具成型物で特定しているため、水を主要成分として
特定していない。しかし、成型水は、原材料の攪拌時に
粘土状のペーストにし、その後成型するために必要であ
るため、この成型水の配合量を重量%濃度で特定すれば
10.0〜25.0wt%が好適な使用範囲であり、その
なかでも12.0〜20.0wt%が最適範囲である。上
記好適範囲より過剰であると、軟らかくなり成型し難
い。また着色顔料の分散性が低下する。一方、上記好適
範囲より過少であると、硬くなりすぎて、粘土状になら
ず成型し難い。なお、本発明に係る最終成型時の組成物
中の水は、特に限定されるものではないが、上記の通
り、成型水を乾燥工程で飛ばして、およそ1.0〜7.
0wt%、平均ではおよそ4.0wt%の含有量とすること
が望ましい。この値より過剰の状態だと描画する際紙面
への着きがまばらとなり、過少の状態だとかすれる感じ
になる。
【0016】本発明の棒状絵の具組成物には、他に、防
腐剤、酸化防止剤、潤滑剤などの添加剤や増量剤等、各
種の配合剤を配合することができる。なお、潤滑剤は顔
料等の混練を行う際によく混ざりやすくし成型性をあげ
るために配合する。なお、本発明に係る棒状絵の具の
「棒状」とは、ワックス、液状油を含まないパステル
(コンテを含む。)、木炭などの通称をいうのであっ
て、必ずしもその形状が棒状であるとは限らない。従っ
て、角または円柱状のパステルなども含まれる。
【0017】本発明は、体質顔料、着色顔料を主成分と
し、紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくともいずれ
かを含有する棒状絵の具組成物であるため、紫外線など
による顔料の劣化、退色を防止することができる。特
に、紫外線吸収剤を、ベンゾフェノン系、ベンゾトリア
ゾール系、サリシレート系、シアノアクリレート系、ニ
ッケルキレート系、シュウ酸アニリド系、トリアジン系
の少なくともいずれかとし、配合時組成で0.1〜2.
0wt%配合し、また光安定剤をヒンダードアミン系光安
定剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤のいずれかと
し、配合時組成で0.4〜10.0wt%配合した場合
は、描画面に描く際の崩壊性と描画面に対する着き具合
及び発色性は良好である。描画面である紙との抵抗が有
り過ぎることもなく、描画性、定着性及び耐光性はいず
れも良好である。
【0018】なお、着色顔料は、無機顔料よりも有機顔
料の方が好適である。これは、無機顔料の場合、カドミ
ウムイエローなどのように毒性をもつものがあり安全性
を重視するなら使用面で制限される場合があるからであ
る。但し、有機顔料は、棒状絵の具組成物として成型し
て固形に凝集させた場合、無機顔料がポーラスで描画上
崩壊し易いのに対して、有機顔料の場合その構造が緻密
となるので、描画面に対する崩壊性が低下し定着性が乏
しくなる。従って、有機顔料を棒状絵の具組成物として
使用する場合、無機顔料よりも配合量は制限される。一
方、顔料自体は元来耐光性を備えていることから、増量
すればするほど耐光性は増大するが、上記の通り、有機
顔料の場合は、配合濃度に自ずから限界があるが、本発
明によれば、耐光性が光安定剤等によって達成されるた
め、有機顔料の配合量を落としても充分耐光性はカバー
される。
【0019】
【実施例】本発明にかかる棒状絵の具の組成物における
紫外線吸収剤および光安定剤の効果を調べるため、以下
の配合比率で棒状絵の具組成物を配合した。なお、以下
に示す実施例1〜5及び比較例1〜5において使用した
原料における製造元等のスペックは以下の通りである。 ベントナイト (豊順鉱業(株) C.I. Pigment White 19) 特上クレー (ジークライト工業(株) C.I. Pigment White 19) カオブライト (白石工業(株)C.I. Pigment White 19) 硫酸バリウムBA (堺化学(株)C.I. Pigment White 21) 紫外線吸収剤 (TINUVIN 384) (CIBA-GEIGY社製 95%ベンゾトリアゾールと キシレン混合物) 光安定剤 (TINUVIN 123) (CIBA-GEIGY社製 ヒンダートアミン光安定剤) シムラファストエロー4900(大日本インキ(株) C.I. Pigment Yellow 55) グンジョウ1950 (第一化成(株) C.I. Pigment Blue 29) イルガジンDPPレッドBO (CIBA-GEIGY社製 C.I. Pigment Red 254) 紫外線吸収剤 (UVA-383MG) (BASF社製 ベンゾフェノン系エマルジョン 型の高分子紫外線吸収剤) パーマネットレッド FRLL (ヘキスト社製 C.I. Pigment Red 9) パーマネットオレンジ RL07 (ヘキスト社製 C.I. Pigment Orange 34) ホスターパームオレンジGR (ヘキスト社製 C.I. Pigment Orange 43) ホスターパームスカーレットGO (ヘキスト社製 C.I. Pigment Red 168)
【0020】なお、比較例1は実施例1から紫外線吸収
剤および光安定剤を抜いたものであり、比較例2は実施
例2から紫外線吸収剤および光安定剤を抜いたものであ
り、比較例3は実施例4から紫外線吸収剤および光安定
剤を抜いたものであり、比較例4は実施例5から紫外線
吸収剤および光安定剤を抜いたものであり、比較例5は
実施例5から光安定剤のみを過剰に加えたものとなって
いる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】(比較例1)
【0027】(比較例2)
【0028】(比較例3)
【0029】(比較例4)
【0030】(比較例5)
【0031】これら実施例と比較例の棒状絵の具組成物
について、その着色性と耐光性とを評価検討した。表1
はその結果を示している。なお、この表における着色性
とは画用紙に塗った時の違和感を示し、◎は良好、△は
実用可能、×は実用困難の評価基準を示す。耐光性とは
専門家用絵の具に使用させる顔料の耐光性試験ASTM D43
03-90に準じて試験を行ったもの(色差:ΔE*ab)を示
しており、数値が少ない方が耐光性のあることをあらわ
す。
【0032】
【表1】
【0033】この表からもわかる様に、紫外線吸収剤も
しくは光安定剤を加えた実施例は、これらのものを加え
なかった比較例と比べて耐光性が向上している。ただ、
光安定剤を3.0wt%から10.0wt%に添加しすぎた
場合の比較例5の場合、実施例5と比較すれば、過剰に
いれると着色性、耐光性ともに低下している。着色顔料
については高耐光性顔料を用いた方が耐光性において高
い値を示しているが、紫外線吸収剤もしくは光安定剤を
加えた場合においても一般顔料と同様に耐光性を上げる
効果を示しており、着色性においても安定している。
【0034】次に、下記の組成で、紫外線吸収剤と光安
定剤との混合組成を変化させた場合の耐光性を評価し
た。その結果を図1に示す。なお、紫外線吸収剤と光安
定剤は全量で3.0wt%の一定量に調製した。 wt% ベントナイト 8.0 特上クレー 20.0 硫酸バリウムBA 30.0 カオブライト 20.0 グンジョウ1950 3.0 イルガジンDPPレッドBO 4.0 紫外線吸収剤 (TINUVIN 384)* 光安定剤 (TINUVIN 123)** 3.0(*+**) 水 12.0
【0035】図1より、紫外線吸収剤と光安定剤との配
合比率は、それらの混合物に対して光安定剤を25〜1
00wt%、好適には50〜100wt%、最適には75〜
99wt%が好ましいことが認められる。25wt%より少
ない場合は耐光性があまり改善されていない。好適範囲
であれば、耐光性は向上し、最適範囲であれば、耐光性
は極大値を持っている。
【0036】
【発明の効果】本発明にかかる棒状絵の具の組成物は、
体質顔料、着色顔料を主成分とし、紫外線吸収剤及び光
安定剤のうち少なくともいずれかを含有する棒状絵の具
組成物であるので、紫外線などによる顔料の劣化、退色
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】混合物全量に対する光安定剤の含有率と色差を
示す関係図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体質顔料、着色顔料を主成分とし、紫外
    線吸収剤及び光安定剤のうち少なくともいずれかを含有
    することを特徴とする棒状絵の具組成物。
  2. 【請求項2】 体質顔料、着色顔料を主成分とし、紫外
    線吸収剤及び光安定剤のうち少なくとも光安定剤を含有
    する請求項1記載の棒状絵の具組成物。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系、ベ
    ンゾトリアゾール系、サリシレート系、シアノアクリレ
    ート系、ニッケルキレート系、シュウ酸アニリド系、ト
    リアジン系の少なくともいずれか1つである請求項1又
    は2記載の棒状絵の具組成物。
  4. 【請求項4】 紫外線吸収剤が0.1〜2.0wt%配合
    された請求項1〜3のいずれかに記載の棒状絵の具組成
    物。
  5. 【請求項5】 光安定剤がヒンダードアミン系、ヒンダ
    ードフェノール系酸化防止剤の少なくともいずれか1つ
    である請求項1〜4のいずれかに記載の棒状絵の具組成
    物。
  6. 【請求項6】 光安定剤が0.4〜10.0wt%配合さ
    れた請求項1〜5のいずれかに記載の棒状絵の具組成
    物。
  7. 【請求項7】 着色顔料が、有機顔料、無機顔料、パー
    ル顔料、蛍光顔料、金属粉の少なくともいずれか1つで
    ある請求項1〜6のいずれかに記載の棒状絵の具組成
    物。
  8. 【請求項8】 着色顔料が、0.5〜57.0wt%配合
    された請求項1〜7のいずれかに記載の棒状絵の具組成
    物。
  9. 【請求項9】 体質顔料がモンモリロナイト系粘土鉱
    物、珪酸アルミニウム類、珪酸マグネシウム類、炭酸カ
    ルシウム、硫酸バリウムの少なくともいずれか1である
    請求項1〜8のいずれかに記載の棒状絵の具組成物。
  10. 【請求項10】 体質顔料が42.5〜99.0wt%配
    合された請求項1〜9のいずかに記載の棒状絵の具組成
    物。
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