JPH097778A - 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents
電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置Info
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- JPH097778A JPH097778A JP14923795A JP14923795A JPH097778A JP H097778 A JPH097778 A JP H097778A JP 14923795 A JP14923795 A JP 14923795A JP 14923795 A JP14923795 A JP 14923795A JP H097778 A JPH097778 A JP H097778A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低消費電力化を図りながらも低ノイズ化を図
ることができる電源装置、この電源装置を備えた放電灯
点灯装置及び照明装置を提供する。 【構成】 ダイオードブリッジの4辺中の2辺を利用し
て各々を昇圧チョッパ回路としたもので、具体的な一例
として、ダイオードブリッジの出力端Cと両入力端D、
Fとの各間のダイオード32、33のアノード側にイン
ダクタ35、34をそれぞれ直列に接続し、またダイオ
ード32、33のアノード側とダイオードブリッジの接
地端Eとの各間にFET37、36をそれぞれ介挿す
る。また、ダイオードブリッジの出力端Cと接地端Eと
の間に平滑用の出力コンデンサ39を介挿する。
ることができる電源装置、この電源装置を備えた放電灯
点灯装置及び照明装置を提供する。 【構成】 ダイオードブリッジの4辺中の2辺を利用し
て各々を昇圧チョッパ回路としたもので、具体的な一例
として、ダイオードブリッジの出力端Cと両入力端D、
Fとの各間のダイオード32、33のアノード側にイン
ダクタ35、34をそれぞれ直列に接続し、またダイオ
ード32、33のアノード側とダイオードブリッジの接
地端Eとの各間にFET37、36をそれぞれ介挿す
る。また、ダイオードブリッジの出力端Cと接地端Eと
の間に平滑用の出力コンデンサ39を介挿する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング方式の電
源装置とこの電源装置を備えた放電灯点灯装置及び照明
装置に関する。
源装置とこの電源装置を備えた放電灯点灯装置及び照明
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばIEEEPESC1994
342頁Fig.1(a)〜(c)に示されたスイッチ
ング方式の電源装置がある。この種の電源装置のうち、
Fig.1(a)に示すもの即ち本図における図9に示
すものにあっては、通常のダイオードブリッジの後段に
昇圧チョッパ回路を接続したものであり、Fig.1
(c)に示すもの即ち本図における図11に示すものに
あっては、ブリッジ辺のうちの2辺にダイオードに代え
て昇圧チョッパ用スイッチング素子を組み込んだもので
ある。
342頁Fig.1(a)〜(c)に示されたスイッチ
ング方式の電源装置がある。この種の電源装置のうち、
Fig.1(a)に示すもの即ち本図における図9に示
すものにあっては、通常のダイオードブリッジの後段に
昇圧チョッパ回路を接続したものであり、Fig.1
(c)に示すもの即ち本図における図11に示すものに
あっては、ブリッジ辺のうちの2辺にダイオードに代え
て昇圧チョッパ用スイッチング素子を組み込んだもので
ある。
【0003】図10は図9の電源装置の制御回路20を
示す図であり、この図に示す制御回路20は出力コンデ
ンサ22により平滑化された直流電圧VO と、電流検出
抵抗24に加わる電圧VA と、インダクタ25に流れる
電流IL と、電源電圧Vi とを取り込み、これらの値に
基づいて負荷の変動があっても負荷の電圧を一定にし、
かつ入力電流を正弦波に近づけるように制御する。とこ
ろで、図9に示す電源装置にあっては、交流電源から負
荷に至るまでの経路に3個のダイオードが介在するの
で、順方向電圧降下による損失(電流ロス)が大きいと
いう問題があった。この問題を解決したものが図11に
示す電源装置であり、この図に示すように交流電源から
負荷に至るまでの経路には2個のダイオードが介在す
る。なお、図11に示す電源装置の変形例として図12
に示すものがあり、これは対向する2辺のそれぞれがダ
イオードとFETになるように置き換えたものである。
示す図であり、この図に示す制御回路20は出力コンデ
ンサ22により平滑化された直流電圧VO と、電流検出
抵抗24に加わる電圧VA と、インダクタ25に流れる
電流IL と、電源電圧Vi とを取り込み、これらの値に
基づいて負荷の変動があっても負荷の電圧を一定にし、
かつ入力電流を正弦波に近づけるように制御する。とこ
ろで、図9に示す電源装置にあっては、交流電源から負
荷に至るまでの経路に3個のダイオードが介在するの
で、順方向電圧降下による損失(電流ロス)が大きいと
いう問題があった。この問題を解決したものが図11に
示す電源装置であり、この図に示すように交流電源から
負荷に至るまでの経路には2個のダイオードが介在す
る。なお、図11に示す電源装置の変形例として図12
に示すものがあり、これは対向する2辺のそれぞれがダ
イオードとFETになるように置き換えたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、交流電
源から負荷に至るまでの経路における損失を少なくでき
た反面、入力端子におけるノイズが大きくなってしまう
という問題点があった。この問題点は電源ラインにコモ
ンモード・チョークを介挿することである程度解決でき
るが、巻線抵抗による損失が生ずることからダイオード
数の減少による損失の改善が減殺されてしまう。
源から負荷に至るまでの経路における損失を少なくでき
た反面、入力端子におけるノイズが大きくなってしまう
という問題点があった。この問題点は電源ラインにコモ
ンモード・チョークを介挿することである程度解決でき
るが、巻線抵抗による損失が生ずることからダイオード
数の減少による損失の改善が減殺されてしまう。
【0005】ここで、ノイズが大きくなる理由について
説明する。図11において、まず、交流電源のA側が
(正)のときは、スイッチSW1が高周波スイッチング
動作を行い、スイッチSW2がその寄生ダイオードによ
り逆導通状態になって交流電源のB側とE点とが電気的
に接続される。この場合、B点を基準電位とすると、高
周波高電位はC点のみに限られる。ところが、交流電源
のB側が(正)になるとスイッチSW1がその寄生ダイ
オードにより逆導通状態になり、スイッチSW2が高周
波スイッチング動作を行う。同様にB点を基準電位とす
ると、負荷を含むC、D及びE点の全てが高周波高電位
になる。高周波の振れる部分が多くなると、高周波漏れ
電流が増えて入力端子におけるノイズが大きくなる。こ
のように、交流電源から負荷に至るまでの経路における
損失が少なくできる反面、交流電源の半サイクル毎に高
周波の振れる部分が変化してノイズが大きくなってしま
う。
説明する。図11において、まず、交流電源のA側が
(正)のときは、スイッチSW1が高周波スイッチング
動作を行い、スイッチSW2がその寄生ダイオードによ
り逆導通状態になって交流電源のB側とE点とが電気的
に接続される。この場合、B点を基準電位とすると、高
周波高電位はC点のみに限られる。ところが、交流電源
のB側が(正)になるとスイッチSW1がその寄生ダイ
オードにより逆導通状態になり、スイッチSW2が高周
波スイッチング動作を行う。同様にB点を基準電位とす
ると、負荷を含むC、D及びE点の全てが高周波高電位
になる。高周波の振れる部分が多くなると、高周波漏れ
電流が増えて入力端子におけるノイズが大きくなる。こ
のように、交流電源から負荷に至るまでの経路における
損失が少なくできる反面、交流電源の半サイクル毎に高
周波の振れる部分が変化してノイズが大きくなってしま
う。
【0006】そこで本発明は、低消費電力化を図りなが
らも低ノイズ化を図ることができる電源装置、この電源
装置を備えた放電灯点灯装置及び照明装置を提供するこ
とを目的としている。
らも低ノイズ化を図ることができる電源装置、この電源
装置を備えた放電灯点灯装置及び照明装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電力を入力するダイオードブリッジと;前記ダイオード
ブリッジの出力端間に設けられた出力コンデンサと;第
1のインダクタおよび交流電圧の周波数より大きい周波
数でオンオフする第1のスイッチング装置を直列に含
み、前記ダイオードブリッジの入力端間に、交流電圧の
一方の極性に対して同極性である前記ダイオードブリッ
ジのダイオードと直列的に設けられ、前記第1のスイッ
チング装置のオフ時に前記第1のインダクタのエネルギ
により前記ダイオードブリッジのダイオードを介して前
記出力コンデンサを充電する第1のチョッパ回路と;第
2のインダクタおよび交流電圧の周波数より大きい周波
数でオンオフする第2のスイッチング装置を直列に含
み、ダイオードブリッジの入力端間に、交流電圧の他方
の極性に対して同極性である前記ダイオードブリッジの
ダイオードと直列的に設けられ、前記第2のスイッチン
グ装置のオフ時に前記第2のインダクタのエネルギによ
りダイオードブリッジのダイオードを介して前記出力コ
ンデンサを充電する第2のチョッパ回路と;を具備して
いる。この場合、「直列に含む」、「直列的」とは、直
列関係であれば、順番はどのようなものでもよい。ま
た、直列関係にある部品間に他の部品が介在している場
合も介在していない場合も含むという意味である。
電力を入力するダイオードブリッジと;前記ダイオード
ブリッジの出力端間に設けられた出力コンデンサと;第
1のインダクタおよび交流電圧の周波数より大きい周波
数でオンオフする第1のスイッチング装置を直列に含
み、前記ダイオードブリッジの入力端間に、交流電圧の
一方の極性に対して同極性である前記ダイオードブリッ
ジのダイオードと直列的に設けられ、前記第1のスイッ
チング装置のオフ時に前記第1のインダクタのエネルギ
により前記ダイオードブリッジのダイオードを介して前
記出力コンデンサを充電する第1のチョッパ回路と;第
2のインダクタおよび交流電圧の周波数より大きい周波
数でオンオフする第2のスイッチング装置を直列に含
み、ダイオードブリッジの入力端間に、交流電圧の他方
の極性に対して同極性である前記ダイオードブリッジの
ダイオードと直列的に設けられ、前記第2のスイッチン
グ装置のオフ時に前記第2のインダクタのエネルギによ
りダイオードブリッジのダイオードを介して前記出力コ
ンデンサを充電する第2のチョッパ回路と;を具備して
いる。この場合、「直列に含む」、「直列的」とは、直
列関係であれば、順番はどのようなものでもよい。ま
た、直列関係にある部品間に他の部品が介在している場
合も介在していない場合も含むという意味である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の具体
例であり、交流電力を入力するダイオードブリッジと;
前記ダイオードブリッジの出力端間に設けられた出力コ
ンデンサと;前記ダイオードブリッジの出力端と両入力
端との各間のダイオードのアノード側にそれぞれ直列接
続される第1及び第2のインダクタと;前記各ダイオー
ドのアノード側と前記ダイオードブリッジの接地端との
各間にそれぞれ介挿される第1及び第2のスイッチング
装置と;を具備している。この場合、交流電源から負荷
に至るまでの経路における損失が少なくなると共に高周
波の振れる高周波高電位部が小部分となるような構成で
あれば、これに限定されるものではない。
例であり、交流電力を入力するダイオードブリッジと;
前記ダイオードブリッジの出力端間に設けられた出力コ
ンデンサと;前記ダイオードブリッジの出力端と両入力
端との各間のダイオードのアノード側にそれぞれ直列接
続される第1及び第2のインダクタと;前記各ダイオー
ドのアノード側と前記ダイオードブリッジの接地端との
各間にそれぞれ介挿される第1及び第2のスイッチング
装置と;を具備している。この場合、交流電源から負荷
に至るまでの経路における損失が少なくなると共に高周
波の振れる高周波高電位部が小部分となるような構成で
あれば、これに限定されるものではない。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明の具体
例であり、交流電力を入力するダイオードブリッジと;
前記ダイオードブリッジの出力端間に設けられた出力コ
ンデンサと;前記ダイオードブリッジの両入力端のいず
れか一方と出力端との間にはこの間のダイオードのアノ
ード側に直列接続され、接地端との間にはこの間のダイ
オードのカソード側に直列接続される第1及び第2のイ
ンダクタと;前記ダイオードのアノード側に直列接続さ
れた前記第1のインダクタの前記ダイオード側と前記ダ
イオードブリッジの接地端との間及び前記ダイオードの
カソード側に直列接続された前記第2のインダクタのダ
イオード側と前記ダイオードブリッジの出力側端との間
に介挿される第1及び第2のスイッチング装置と;を具
備している。この発明は、請求項2の発明と構成は異な
るものの同じ目的・効果を達成できるものである。
例であり、交流電力を入力するダイオードブリッジと;
前記ダイオードブリッジの出力端間に設けられた出力コ
ンデンサと;前記ダイオードブリッジの両入力端のいず
れか一方と出力端との間にはこの間のダイオードのアノ
ード側に直列接続され、接地端との間にはこの間のダイ
オードのカソード側に直列接続される第1及び第2のイ
ンダクタと;前記ダイオードのアノード側に直列接続さ
れた前記第1のインダクタの前記ダイオード側と前記ダ
イオードブリッジの接地端との間及び前記ダイオードの
カソード側に直列接続された前記第2のインダクタのダ
イオード側と前記ダイオードブリッジの出力側端との間
に介挿される第1及び第2のスイッチング装置と;を具
備している。この発明は、請求項2の発明と構成は異な
るものの同じ目的・効果を達成できるものである。
【0010】請求項4の発明は、上記スイッチング装置
に流れる電流制御に関するものであり、基準電圧と平滑
された後の直流出力電圧とを比較する誤差比較手段と;
前記誤差比較手段の出力と交流電圧の一方の極性とを乗
算する第1の乗算手段と;前記誤差比較手段の出力と交
流電圧の他方の極性とを乗算する第2の乗算手段と;前
記第1の乗算手段の出力に基づいて前記2つのスイッチ
ング装置の一方に流れるピーク電流を制御する第1の制
御手段と;前記第2の乗算手段の出力に基づいて前記2
つのスイッチング装置の他方に流れるピーク電流を制御
する第2の制御手段と;を具備している。この発明で
は、誤差比較手段のみは各昇圧チョッパ回路に共通して
設けるので、誤差比較手段を構成する素子(主に演算増
幅器)のバラツキの影響は受けない。
に流れる電流制御に関するものであり、基準電圧と平滑
された後の直流出力電圧とを比較する誤差比較手段と;
前記誤差比較手段の出力と交流電圧の一方の極性とを乗
算する第1の乗算手段と;前記誤差比較手段の出力と交
流電圧の他方の極性とを乗算する第2の乗算手段と;前
記第1の乗算手段の出力に基づいて前記2つのスイッチ
ング装置の一方に流れるピーク電流を制御する第1の制
御手段と;前記第2の乗算手段の出力に基づいて前記2
つのスイッチング装置の他方に流れるピーク電流を制御
する第2の制御手段と;を具備している。この発明で
は、誤差比較手段のみは各昇圧チョッパ回路に共通して
設けるので、誤差比較手段を構成する素子(主に演算増
幅器)のバラツキの影響は受けない。
【0011】請求項5の発明は、第1の昇圧チョッパ回
路と;前記第1の昇圧チョッパ回路と並列接続される第
2の昇圧チョッパ回路と;前記第1及び第2の昇圧チョ
ッパ回路の各スイッチング装置に流れるピーク電流を同
時に制御する制御手段と;を具備している。この発明に
おいて、2つの昇圧チョッパ回路を1つの昇圧チョッパ
回路と同様の動作をさせる場合にはインダクタの値を半
分にし、電流検出抵抗の値を2倍にする。請求項6の発
明は、スイッチング装置に流れる電流を検出する電流検
出抵抗を有する第1の昇圧チョッパ回路と;前記第1の
昇圧チョッパ回路と並列接続され、電流検出抵抗を有し
ない第2の昇圧チョッパ回路と;前記第1の昇圧チョッ
パ回路のインダクタ及びスイッチング装置に流れる電流
並びに直流出力電圧に基づいて前記第1及び第2の昇圧
チョッパ回路の各スイッチング装置に流れるピーク電流
を同時に制御する制御手段と;を具備している。
路と;前記第1の昇圧チョッパ回路と並列接続される第
2の昇圧チョッパ回路と;前記第1及び第2の昇圧チョ
ッパ回路の各スイッチング装置に流れるピーク電流を同
時に制御する制御手段と;を具備している。この発明に
おいて、2つの昇圧チョッパ回路を1つの昇圧チョッパ
回路と同様の動作をさせる場合にはインダクタの値を半
分にし、電流検出抵抗の値を2倍にする。請求項6の発
明は、スイッチング装置に流れる電流を検出する電流検
出抵抗を有する第1の昇圧チョッパ回路と;前記第1の
昇圧チョッパ回路と並列接続され、電流検出抵抗を有し
ない第2の昇圧チョッパ回路と;前記第1の昇圧チョッ
パ回路のインダクタ及びスイッチング装置に流れる電流
並びに直流出力電圧に基づいて前記第1及び第2の昇圧
チョッパ回路の各スイッチング装置に流れるピーク電流
を同時に制御する制御手段と;を具備している。
【0012】請求項7の発明は、請求項5乃至請求項6
の発明における第2の昇圧チョッパ回路の切り離しに関
するものであり、負荷電流を検出する負荷電流検出手段
と;前記負荷電流検出手段により検出された負荷電流が
所定値に以下になった場合に前記第2の昇圧チョッパ回
路を切り離す切離手段と;を具備している。請求項8の
発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電源
装置と;前記電源装置の出力コンデンサの出力側に設け
られた高周波発生装置と;高周波発生装置の出力により
点灯される放電灯と;を具備している。請求項9の発明
は、照明装置本体と;前記照明装置本体に設けられた放
電灯と;前記放電灯を点灯する請求項8記載の放電灯点
灯装置と;を具備している。
の発明における第2の昇圧チョッパ回路の切り離しに関
するものであり、負荷電流を検出する負荷電流検出手段
と;前記負荷電流検出手段により検出された負荷電流が
所定値に以下になった場合に前記第2の昇圧チョッパ回
路を切り離す切離手段と;を具備している。請求項8の
発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電源
装置と;前記電源装置の出力コンデンサの出力側に設け
られた高周波発生装置と;高周波発生装置の出力により
点灯される放電灯と;を具備している。請求項9の発明
は、照明装置本体と;前記照明装置本体に設けられた放
電灯と;前記放電灯を点灯する請求項8記載の放電灯点
灯装置と;を具備している。
【0013】
【作用】請求項1、請求項2および請求項3の発明で
は、高周波の振れる高周波高電位部が各スイッチング装
置のインダクタ側の小部分となる。したがって、電源の
極性によらず各スイッチング装置の高周波スイッチング
動作により生ずる高周波高電位部は限られた小部分にな
る。また、請求項1、請求項2および請求項3の発明で
は、昇圧チョッパ回路がダイオードブリッジ内に組み込
まれる。したがって、交流電源から負荷に至るまでの経
路におけるダイオードの数は2個で収まる。
は、高周波の振れる高周波高電位部が各スイッチング装
置のインダクタ側の小部分となる。したがって、電源の
極性によらず各スイッチング装置の高周波スイッチング
動作により生ずる高周波高電位部は限られた小部分にな
る。また、請求項1、請求項2および請求項3の発明で
は、昇圧チョッパ回路がダイオードブリッジ内に組み込
まれる。したがって、交流電源から負荷に至るまでの経
路におけるダイオードの数は2個で収まる。
【0014】請求項4の発明では、直流出力電圧と基準
電圧とを比較する誤差比較手段が2つの昇圧チョッパ回
路に対して1つ設けられる。したがって、誤差比較手段
を構成する誤差アンプ等のバラツキの影響を受けない。
請求項5の発明では、2つの昇圧チョッパ回路が並列接
続され、これらのスイッチング装置に流れるピーク電流
が同時に制御される。したがって、2つの昇圧チョッパ
回路のオン時の各チョッパの損失は1つの昇圧チョッパ
回路の場合の半分になる。
電圧とを比較する誤差比較手段が2つの昇圧チョッパ回
路に対して1つ設けられる。したがって、誤差比較手段
を構成する誤差アンプ等のバラツキの影響を受けない。
請求項5の発明では、2つの昇圧チョッパ回路が並列接
続され、これらのスイッチング装置に流れるピーク電流
が同時に制御される。したがって、2つの昇圧チョッパ
回路のオン時の各チョッパの損失は1つの昇圧チョッパ
回路の場合の半分になる。
【0015】請求項6の発明では、並列接続された第1
及び第2の昇圧チョッパ回路のうちの第1の昇圧チョッ
パ回路のインダクタ及びスイッチング素子に流れる各電
流が検出され、これらの値と直流出力電圧とに基づいて
第1及び第2の昇圧チョッパ回路の各スイッチング装置
に流れるピーク電流が同時に制御される。したがって、
2つの昇圧チョッパ回路に流れる電流が1つの場合の半
分になり、また電流検出抵抗も第1の昇圧チョッパ回路
にのみに設けることから両方に設けた場合よりも損失が
小さい。
及び第2の昇圧チョッパ回路のうちの第1の昇圧チョッ
パ回路のインダクタ及びスイッチング素子に流れる各電
流が検出され、これらの値と直流出力電圧とに基づいて
第1及び第2の昇圧チョッパ回路の各スイッチング装置
に流れるピーク電流が同時に制御される。したがって、
2つの昇圧チョッパ回路に流れる電流が1つの場合の半
分になり、また電流検出抵抗も第1の昇圧チョッパ回路
にのみに設けることから両方に設けた場合よりも損失が
小さい。
【0016】請求項7の発明では、負荷電流が所定値以
下になると第2の昇圧チョッパ回路が装置自体から切り
離される。したがって、第1の昇圧チョッパ回路のイン
ダクタと電流検出抵抗に流れる各電流の値が2倍にな
る。請求項8の発明では、請求項1乃至請求項6のいず
れの発明による電源装置が放電灯点灯装置に適用され
る。したがって、低消費電力化、低ノイズ又は耐ノイズ
の少なくとも1つを満足する放電灯点灯装置が得られ
る。請求項9の発明では、請求項8記載の発明による放
電灯点灯装置が照明装置に適用される。したがって、低
消費電力化、低ノイズ又は耐ノイズの少なくとも1つを
満足する照明装置が得られる。
下になると第2の昇圧チョッパ回路が装置自体から切り
離される。したがって、第1の昇圧チョッパ回路のイン
ダクタと電流検出抵抗に流れる各電流の値が2倍にな
る。請求項8の発明では、請求項1乃至請求項6のいず
れの発明による電源装置が放電灯点灯装置に適用され
る。したがって、低消費電力化、低ノイズ又は耐ノイズ
の少なくとも1つを満足する放電灯点灯装置が得られ
る。請求項9の発明では、請求項8記載の発明による放
電灯点灯装置が照明装置に適用される。したがって、低
消費電力化、低ノイズ又は耐ノイズの少なくとも1つを
満足する照明装置が得られる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の電源装置、放
電灯点灯装置及び照明装置の実施例について説明する。 (I) 実施例1 図1は本発明に係る電源装置の実施例1の構成を示す回
路図である。この図において、ダイオード30〜33は
ダイオードブリッジを構成し、このダイオードブリッジ
の出力端Cと両入力端D、Fとの各間のダイオード3
2、33のアノード側にインダクタ35、34がそれぞ
れ直列に接続されている。また、ダイオード32、33
のアノード側とダイオードブリッジの接地端Eとの各間
にFET(スイッチング装置に対応する)37、36が
それぞれ介挿されている。
電灯点灯装置及び照明装置の実施例について説明する。 (I) 実施例1 図1は本発明に係る電源装置の実施例1の構成を示す回
路図である。この図において、ダイオード30〜33は
ダイオードブリッジを構成し、このダイオードブリッジ
の出力端Cと両入力端D、Fとの各間のダイオード3
2、33のアノード側にインダクタ35、34がそれぞ
れ直列に接続されている。また、ダイオード32、33
のアノード側とダイオードブリッジの接地端Eとの各間
にFET(スイッチング装置に対応する)37、36が
それぞれ介挿されている。
【0018】ダイオードブリッジの両入力端D、Fの間
には交流電源38が印加されており、またダイオードブ
リッジの出力端Cと接地端Eとの間には平滑用の出力コ
ンデンサ39が介挿されている。直流電圧出力端T1 、
T2 の間には負荷40が接続されている。この負荷40
は、例えばインバータ等の高周波発生装置45と、この
高周波発生装置45の出力にて点灯される放電灯46で
ある。しかし、直流モータ等の直流負荷であってもよ
い。また、放電灯46としても、蛍光ランプ、HID等
どのようなものでもよい。上記インダクタ35は第1の
インダクタに対応し、FET37は第1のスイッチング
装置に対応する。また、インダクタ34は第2のインダ
クタに対応し、FET36は第2のスイッチング装置に
対応する。また、ダイオード32、インダクタ35およ
びFET37は昇圧チョッパ回路41を構成し、ダイオ
ード33、インダクタ34およびFET36は昇圧チョ
ッパ回路42を構成する。
には交流電源38が印加されており、またダイオードブ
リッジの出力端Cと接地端Eとの間には平滑用の出力コ
ンデンサ39が介挿されている。直流電圧出力端T1 、
T2 の間には負荷40が接続されている。この負荷40
は、例えばインバータ等の高周波発生装置45と、この
高周波発生装置45の出力にて点灯される放電灯46で
ある。しかし、直流モータ等の直流負荷であってもよ
い。また、放電灯46としても、蛍光ランプ、HID等
どのようなものでもよい。上記インダクタ35は第1の
インダクタに対応し、FET37は第1のスイッチング
装置に対応する。また、インダクタ34は第2のインダ
クタに対応し、FET36は第2のスイッチング装置に
対応する。また、ダイオード32、インダクタ35およ
びFET37は昇圧チョッパ回路41を構成し、ダイオ
ード33、インダクタ34およびFET36は昇圧チョ
ッパ回路42を構成する。
【0019】このような構成において、交流電源38の
A側が(正)のサイクルの時は、昇圧チョッパ回路41
のFET37が高周波スイッチング動作を行う。この
際、高周波で振れる部分即ち高周波高電位部はG点で示
される小部分になる。一方、交流電源38のB側が
(正)のサイクルの時は、昇圧チョッパ回路42のFE
T36が高周波スイッチング動作を行う。この際、高周
波高電位部はH点で示される小部分になる。このよう
に、高周波高電位部の範囲が交流電源の両極で一定であ
って、かつ小さいことから、高周波漏れ電流が少なくな
る。即ちノイズの発生が少なくなる。また、ノイズの発
生が少ないことから、大きなインダクタンスのコモンモ
ード・チョークを不要にすることが可能であり、それに
よる損失を最小限に抑えることができる。また、全体の
形状が小さくなることから適用する装置に対する占有割
り合いを小さくできる。なお、ラインLcが交流電源3
8の両極に対して共通電位になる。
A側が(正)のサイクルの時は、昇圧チョッパ回路41
のFET37が高周波スイッチング動作を行う。この
際、高周波で振れる部分即ち高周波高電位部はG点で示
される小部分になる。一方、交流電源38のB側が
(正)のサイクルの時は、昇圧チョッパ回路42のFE
T36が高周波スイッチング動作を行う。この際、高周
波高電位部はH点で示される小部分になる。このよう
に、高周波高電位部の範囲が交流電源の両極で一定であ
って、かつ小さいことから、高周波漏れ電流が少なくな
る。即ちノイズの発生が少なくなる。また、ノイズの発
生が少ないことから、大きなインダクタンスのコモンモ
ード・チョークを不要にすることが可能であり、それに
よる損失を最小限に抑えることができる。また、全体の
形状が小さくなることから適用する装置に対する占有割
り合いを小さくできる。なお、ラインLcが交流電源3
8の両極に対して共通電位になる。
【0020】(II)実施例2 図2は本発明に係る電源装置の実施例2の構成を示す回
路図である。なお、この図において前述した図1と共通
する部分には同一の符号を付す。図2において、ダイオ
ード30〜33から構成されるダイオードブリッジの入
力端Fと出力端Cとの間のダイオード33のアノード側
にインダクタ34が直列に介挿されており、ダイオード
ブリッジの入力端Fと接地端Eとの間のダイオード31
のカソード側にインダクタ35が直列に介挿されてい
る。また、インダクタ34のダイオード33のアノード
側とダイオードブリッジの接地端Eとの間にFET36
が介挿されており、インダクタ35のダイオード31の
カソード側とダイオードブリッジの出力端Cとの間にF
ET37が介挿されている。ダイオードブリッジの両入
力端D、Fの間には交流電源38が印加されており、ま
たダイオードブリッジの出力側には平滑用の出力コンデ
ンサ39が介挿されている。直流電圧出力端T1 、T2
の間には負荷40が接続されている。上記ダイオード3
2とインダクタ35とFET37は昇圧チョッパ回路4
3を構成し、ダイオード30とインダクタ34とFET
36は昇圧チョッパ回路44を構成する。
路図である。なお、この図において前述した図1と共通
する部分には同一の符号を付す。図2において、ダイオ
ード30〜33から構成されるダイオードブリッジの入
力端Fと出力端Cとの間のダイオード33のアノード側
にインダクタ34が直列に介挿されており、ダイオード
ブリッジの入力端Fと接地端Eとの間のダイオード31
のカソード側にインダクタ35が直列に介挿されてい
る。また、インダクタ34のダイオード33のアノード
側とダイオードブリッジの接地端Eとの間にFET36
が介挿されており、インダクタ35のダイオード31の
カソード側とダイオードブリッジの出力端Cとの間にF
ET37が介挿されている。ダイオードブリッジの両入
力端D、Fの間には交流電源38が印加されており、ま
たダイオードブリッジの出力側には平滑用の出力コンデ
ンサ39が介挿されている。直流電圧出力端T1 、T2
の間には負荷40が接続されている。上記ダイオード3
2とインダクタ35とFET37は昇圧チョッパ回路4
3を構成し、ダイオード30とインダクタ34とFET
36は昇圧チョッパ回路44を構成する。
【0021】このような構成において、交流電源38の
A側が(正)のサイクルの時は、昇圧チョッパ回路43
のFET37が高周波スイッチング動作を行う。この
際、高周波高電位部はG点で示される小部分になる。一
方、交流電源のB側が(正)のサイクルの時は昇圧チョ
ッパ回路44のFET36が高周波スイッチング動作を
行う。この際、高周波高電位部はH点で示される小部分
になる。このように、高周波高電位部の範囲が交流電源
の両極で一定であって、かつ小さいことから上記実施例
1の場合と同様に高周波漏れ電流が少なくなる。即ちノ
イズの発生が少なくなる。また、上記実施例と同様にノ
イズの発生が少ないことから大きなインダクタンスのコ
モンモード・チョークが不要であり、それによる損失を
最小限に抑えることができる。また、全体の形状が小さ
くなることから適用する装置に対する占有割り合いを小
さくできる。なお、ラインLcが交流電源38の両極に
対して共通電位になる。
A側が(正)のサイクルの時は、昇圧チョッパ回路43
のFET37が高周波スイッチング動作を行う。この
際、高周波高電位部はG点で示される小部分になる。一
方、交流電源のB側が(正)のサイクルの時は昇圧チョ
ッパ回路44のFET36が高周波スイッチング動作を
行う。この際、高周波高電位部はH点で示される小部分
になる。このように、高周波高電位部の範囲が交流電源
の両極で一定であって、かつ小さいことから上記実施例
1の場合と同様に高周波漏れ電流が少なくなる。即ちノ
イズの発生が少なくなる。また、上記実施例と同様にノ
イズの発生が少ないことから大きなインダクタンスのコ
モンモード・チョークが不要であり、それによる損失を
最小限に抑えることができる。また、全体の形状が小さ
くなることから適用する装置に対する占有割り合いを小
さくできる。なお、ラインLcが交流電源38の両極に
対して共通電位になる。
【0022】なお、この実施例2では、ダイオードブリ
ッジに対してインダクタ34、35及びFET36、3
7を上述の如く介挿するようにしたが、次のようにして
もよい。即ち、ダイオード32とダイオードブリッジの
電源入力側端Dとの間にインダクタ34を介挿し、ダイ
オード30とダイオードブリッジの電源入力側端Dとの
間にインダクタ35を介挿し、ダイオード32とインダ
クタ34との接続部分とダイオードブリッジの接地側端
Eとの間にFET36を介挿し、ダイオード30とイン
ダクタ35との接続部分とダイオードブリッジの出力側
端Cとの間にFET37を介挿する。このようにしても
上記同様の効果が得られる。
ッジに対してインダクタ34、35及びFET36、3
7を上述の如く介挿するようにしたが、次のようにして
もよい。即ち、ダイオード32とダイオードブリッジの
電源入力側端Dとの間にインダクタ34を介挿し、ダイ
オード30とダイオードブリッジの電源入力側端Dとの
間にインダクタ35を介挿し、ダイオード32とインダ
クタ34との接続部分とダイオードブリッジの接地側端
Eとの間にFET36を介挿し、ダイオード30とイン
ダクタ35との接続部分とダイオードブリッジの出力側
端Cとの間にFET37を介挿する。このようにしても
上記同様の効果が得られる。
【0023】(III) 実施例3 図3は本発明に係る電源装置の実施例3の構成を示す回
路図である。この実施例の電源装置は上述した実施例1
の電源装置を適用したものであり、実施例1の図1と共
通する部分には同一の符号を付してある。図3におい
て、インダクタ50、51の各々に流れる電流IL が各
々の2次巻線により検出され、後述するスイッチオン・
オフ回路52、53に供給される。FET36、37に
流れる電流が電流検出抵抗54、55により検出され、
電圧としてコンパレータ56、57の(+)入力端に供
給される。出力コンデンサ39の両端の電圧即ち直流出
力電圧が抵抗58、59により検出され、誤差アンプ6
0の(−)入力端に供給される。誤差アンプ60の
(+)入力端には基準電圧源61より基準電圧Vref が
供給されており、誤差アンプ60の出力端からは直流出
力電圧の基準電圧に対する誤差電圧が出力される。
路図である。この実施例の電源装置は上述した実施例1
の電源装置を適用したものであり、実施例1の図1と共
通する部分には同一の符号を付してある。図3におい
て、インダクタ50、51の各々に流れる電流IL が各
々の2次巻線により検出され、後述するスイッチオン・
オフ回路52、53に供給される。FET36、37に
流れる電流が電流検出抵抗54、55により検出され、
電圧としてコンパレータ56、57の(+)入力端に供
給される。出力コンデンサ39の両端の電圧即ち直流出
力電圧が抵抗58、59により検出され、誤差アンプ6
0の(−)入力端に供給される。誤差アンプ60の
(+)入力端には基準電圧源61より基準電圧Vref が
供給されており、誤差アンプ60の出力端からは直流出
力電圧の基準電圧に対する誤差電圧が出力される。
【0024】交流電源38の電源電圧は半サイクル毎に
抵抗62、63と抵抗64、65とにより検出され、そ
のうちの抵抗62、63により検出された電源電圧は乗
算器66にて誤差アンプ60からの誤差電圧と乗算され
て上記コンパレータ56の(−)入力端に供給される。
他方、抵抗64、65により検出された電源電圧は乗算
器67にて誤差アンプ60からの誤差電圧と乗算されて
上記コンパレータ57の(−)入力端に供給される。上
記スイッチオン・オフ回路52はインダクタ50に流れ
る電流とコンパレータ56の出力とに基づいてFET3
7をオン/オフ制御する。また、スイッチオン・オフ回
路53も同様にインダクタ51に流れる電流とコンパレ
ータ57の出力とに基づいてFET36をオン/オフ制
御する。
抵抗62、63と抵抗64、65とにより検出され、そ
のうちの抵抗62、63により検出された電源電圧は乗
算器66にて誤差アンプ60からの誤差電圧と乗算され
て上記コンパレータ56の(−)入力端に供給される。
他方、抵抗64、65により検出された電源電圧は乗算
器67にて誤差アンプ60からの誤差電圧と乗算されて
上記コンパレータ57の(−)入力端に供給される。上
記スイッチオン・オフ回路52はインダクタ50に流れ
る電流とコンパレータ56の出力とに基づいてFET3
7をオン/オフ制御する。また、スイッチオン・オフ回
路53も同様にインダクタ51に流れる電流とコンパレ
ータ57の出力とに基づいてFET36をオン/オフ制
御する。
【0025】ここで、図4(a)〜(c)はインダクタ
50(又は51)に流れる電流と、FET37(又は3
6)に流れる電流と、負荷40に流れる電流とを示す波
形図である。インダクタ50に流れる電流がゼロの時点
でFET37がオンし、FET37に流れる電流が直線
的に増加して行く。そして、FET37に流れる電流の
増加により電流検出抵抗54に加わる電圧VB が乗算器
66から出力される電圧VC を超えると、スイッチオン
・オフ回路52からの出力によってFET37がオフす
る。FET37がオフすると、インダクタ50に蓄積さ
れた電流が放出され、負荷電流が流れる。そして、イン
ダクタ50に蓄積された電流が放出された時点でインダ
クタ50に流れる電流がゼロになり、この時点で再びF
ET37がオンする。
50(又は51)に流れる電流と、FET37(又は3
6)に流れる電流と、負荷40に流れる電流とを示す波
形図である。インダクタ50に流れる電流がゼロの時点
でFET37がオンし、FET37に流れる電流が直線
的に増加して行く。そして、FET37に流れる電流の
増加により電流検出抵抗54に加わる電圧VB が乗算器
66から出力される電圧VC を超えると、スイッチオン
・オフ回路52からの出力によってFET37がオフす
る。FET37がオフすると、インダクタ50に蓄積さ
れた電流が放出され、負荷電流が流れる。そして、イン
ダクタ50に蓄積された電流が放出された時点でインダ
クタ50に流れる電流がゼロになり、この時点で再びF
ET37がオンする。
【0026】以後同様の動作が繰り返されて、図5
(a)に示すようにFET37に流れる電流のピーク値
が正弦波を辿り、また図5(b)に示すようにインダク
タ50に流れる電流のピーク値が正弦波を辿る。実際に
はダイオードブリッジの入力側に高周波カットフィルタ
(図示略)が設けられ、これによって高周波成分が除去
されるので、交流電源からの入力電流は高周波成分が除
去された電流となる。一方、負荷40が変動して直流出
力電圧が変化すると、それに伴って誤差アンプ60の出
力が増減し、FET37のオン時間とオフ時間が調整さ
れてFET37に流れる電流のピーク値が制御され、負
荷の電圧は一定に制御される。
(a)に示すようにFET37に流れる電流のピーク値
が正弦波を辿り、また図5(b)に示すようにインダク
タ50に流れる電流のピーク値が正弦波を辿る。実際に
はダイオードブリッジの入力側に高周波カットフィルタ
(図示略)が設けられ、これによって高周波成分が除去
されるので、交流電源からの入力電流は高周波成分が除
去された電流となる。一方、負荷40が変動して直流出
力電圧が変化すると、それに伴って誤差アンプ60の出
力が増減し、FET37のオン時間とオフ時間が調整さ
れてFET37に流れる電流のピーク値が制御され、負
荷の電圧は一定に制御される。
【0027】上記誤差アンプ60、抵抗58、59及び
基準電圧源61は誤差比較手段68を構成する。また、
スイッチオン・オフ回路52及びコンパレータ56は第
1の制御手段69を構成する。また、スイッチオン・オ
フ回路53及びコンパレータ57は第2の制御手段70
を構成する。また、乗算器66及び抵抗62、63は第
1の乗算手段71を構成する。また、乗算器67及び抵
抗64、65は第2の乗算手段72を構成する。この実
施例3では、誤差比較手段68を第1及び第2の乗算手
段71、72に対して共通に設けたので、この誤差比較
手段68の誤差アンプ60等のバラツキによるチョッパ
回路のFET36、37の制御精度の低下を防ぐことが
できる。即ち、第1及び第2の乗算手段71、72に各
々に対して誤差比較手段68を設けた場合、誤差アンプ
等のバラツキによって第1及び第2の乗算手段71、7
2のそれぞれの結果に差が出てしまうが、誤差比較手段
68を1つにすることで第1及び第2の乗算手段71、
72のそれぞれの結果に差が出ることがない。
基準電圧源61は誤差比較手段68を構成する。また、
スイッチオン・オフ回路52及びコンパレータ56は第
1の制御手段69を構成する。また、スイッチオン・オ
フ回路53及びコンパレータ57は第2の制御手段70
を構成する。また、乗算器66及び抵抗62、63は第
1の乗算手段71を構成する。また、乗算器67及び抵
抗64、65は第2の乗算手段72を構成する。この実
施例3では、誤差比較手段68を第1及び第2の乗算手
段71、72に対して共通に設けたので、この誤差比較
手段68の誤差アンプ60等のバラツキによるチョッパ
回路のFET36、37の制御精度の低下を防ぐことが
できる。即ち、第1及び第2の乗算手段71、72に各
々に対して誤差比較手段68を設けた場合、誤差アンプ
等のバラツキによって第1及び第2の乗算手段71、7
2のそれぞれの結果に差が出てしまうが、誤差比較手段
68を1つにすることで第1及び第2の乗算手段71、
72のそれぞれの結果に差が出ることがない。
【0028】また、誤差比較手段68を1つにすること
でコストの削減ができる。さらに抵抗62、63の分圧
信号と抵抗64、65の分圧信号との和を各乗算器6
6、67に入力するようにしてもよい。これは各分圧部
分を接続することによって達成できる。この場合、交流
電源電圧の極性と動作が逆の関係にあるスイッチング素
子36(37)にもオンオフ信号が供給されることにな
る。しかしながら、スイッチング素子(本実施例におい
てFET)の寄生ダイオードはオン信号を供給されてい
る方がオン抵抗が低下するから、この寄生ダイオードを
介して流れる電流による電力損失を軽減できる効果があ
る。なお、この実施例3では実施例1の電源装置を適用
したが、実施例2の電源装置も適用することができ、そ
の場合も同様の動作が行われる。
でコストの削減ができる。さらに抵抗62、63の分圧
信号と抵抗64、65の分圧信号との和を各乗算器6
6、67に入力するようにしてもよい。これは各分圧部
分を接続することによって達成できる。この場合、交流
電源電圧の極性と動作が逆の関係にあるスイッチング素
子36(37)にもオンオフ信号が供給されることにな
る。しかしながら、スイッチング素子(本実施例におい
てFET)の寄生ダイオードはオン信号を供給されてい
る方がオン抵抗が低下するから、この寄生ダイオードを
介して流れる電流による電力損失を軽減できる効果があ
る。なお、この実施例3では実施例1の電源装置を適用
したが、実施例2の電源装置も適用することができ、そ
の場合も同様の動作が行われる。
【0029】(IV)実施例4 図6は本発明に係る電源装置の実施例4の構成を示す回
路図である。この実施例の電源装置は、並列接続された
2つの昇圧チョッパ回路80、81と、昇圧チョッパ回
路80のインダクタ82及びEFT83に流れる各電流
に基づいて両方の昇圧チョッパ回路80、81のFET
83、84に流れるピーク電流を制御する制御回路85
とを備えたものである。この場合、1つの昇圧チョッパ
回路と同じ動作をさせるために昇圧チョッパ回路80、
81のインダクタ82、86の値が1/2、電流検出抵
抗87の値が2倍になっている。
路図である。この実施例の電源装置は、並列接続された
2つの昇圧チョッパ回路80、81と、昇圧チョッパ回
路80のインダクタ82及びEFT83に流れる各電流
に基づいて両方の昇圧チョッパ回路80、81のFET
83、84に流れるピーク電流を制御する制御回路85
とを備えたものである。この場合、1つの昇圧チョッパ
回路と同じ動作をさせるために昇圧チョッパ回路80、
81のインダクタ82、86の値が1/2、電流検出抵
抗87の値が2倍になっている。
【0030】チョッパ回路を2個設けることで、FET
83、84に流れる電流の値が1/2になり、昇圧チョ
ッパ回路が1つだけの場合と比べてFET83、84の
オン時の損失合計及び電流検出抵抗87による損失が半
分になる。即ち、1つの昇圧チョッパ回路(図10参
照)の場合のFET23に流れる電流の値をIA 、電流
検出抵抗24の値をRA 、FET23のオン時の抵抗値
をrとすると、FET23のオン時の損失はIA 2 ・r
となり、電流検出抵抗24の損失はIA 2 ・RAとな
る。これに対して、2つの昇圧チョッパ回路を並列接続
した場合のFET83、84に流れる電流の値はIA /
2となるから、FET83、84のオン時の各損失は
(IA /2)2 ・r=(1/4)IA 2 ・rとなり、合
計で2・(1/4)IA 2 ・rとなる。また、電流検出
抵抗87の値は2RA となるから、損失は(1/2)I
A 2 ・RA となる。このように、昇圧チョッパ回路を2
つ設けて並列接続することにより、FET83、84の
オン時の損失合計が1つの昇圧チョッパ回路のときの半
分になり、FET83、84の発熱温度が低くなる。し
たがって、FET83、84の使用上の寿命が長くな
る。
83、84に流れる電流の値が1/2になり、昇圧チョ
ッパ回路が1つだけの場合と比べてFET83、84の
オン時の損失合計及び電流検出抵抗87による損失が半
分になる。即ち、1つの昇圧チョッパ回路(図10参
照)の場合のFET23に流れる電流の値をIA 、電流
検出抵抗24の値をRA 、FET23のオン時の抵抗値
をrとすると、FET23のオン時の損失はIA 2 ・r
となり、電流検出抵抗24の損失はIA 2 ・RAとな
る。これに対して、2つの昇圧チョッパ回路を並列接続
した場合のFET83、84に流れる電流の値はIA /
2となるから、FET83、84のオン時の各損失は
(IA /2)2 ・r=(1/4)IA 2 ・rとなり、合
計で2・(1/4)IA 2 ・rとなる。また、電流検出
抵抗87の値は2RA となるから、損失は(1/2)I
A 2 ・RA となる。このように、昇圧チョッパ回路を2
つ設けて並列接続することにより、FET83、84の
オン時の損失合計が1つの昇圧チョッパ回路のときの半
分になり、FET83、84の発熱温度が低くなる。し
たがって、FET83、84の使用上の寿命が長くな
る。
【0031】(V) 実施例5 図7は本発明に係る電源装置の実施例5の構成を示す回
路図である。この実施例の電源装置は、上述した実施例
4の電源装置に負荷電流に基づいて昇圧チョッパ回路8
1を切り離す切離手段90を設けたものである。この切
離手段90は負荷電流を検出する電流検出器91と、昇
圧チョッパ回路81の入力側に介挿されたスイッチ92
と、電流検出器91により検出された負荷電流が所定値
以下になったときにスイッチ92をオフするスイッチ制
御回路93とから構成される。
路図である。この実施例の電源装置は、上述した実施例
4の電源装置に負荷電流に基づいて昇圧チョッパ回路8
1を切り離す切離手段90を設けたものである。この切
離手段90は負荷電流を検出する電流検出器91と、昇
圧チョッパ回路81の入力側に介挿されたスイッチ92
と、電流検出器91により検出された負荷電流が所定値
以下になったときにスイッチ92をオフするスイッチ制
御回路93とから構成される。
【0032】昇圧チョッパ回路を2つ設けて並列接続し
た場合に負荷40が軽くなると即ち負荷抵抗が高くなる
と、インダクタ82、86及び電流検出抵抗87に流れ
る電流が減少し、外部からのノイズの影響を受け易くな
る。そこで、昇圧チョッパ回路81を切り離すことによ
って昇圧チョッパ回路80のインダクタ82及び電流検
出抵抗87に流れる電流を2倍にする。これにより外部
からのノイズに対して強くなる。また、インダクタ82
及び電流検出抵抗87に流れる電流が2倍になることで
負荷が更に軽くなっても制御が可能になる。
た場合に負荷40が軽くなると即ち負荷抵抗が高くなる
と、インダクタ82、86及び電流検出抵抗87に流れ
る電流が減少し、外部からのノイズの影響を受け易くな
る。そこで、昇圧チョッパ回路81を切り離すことによ
って昇圧チョッパ回路80のインダクタ82及び電流検
出抵抗87に流れる電流を2倍にする。これにより外部
からのノイズに対して強くなる。また、インダクタ82
及び電流検出抵抗87に流れる電流が2倍になることで
負荷が更に軽くなっても制御が可能になる。
【0033】なお、この実施例5では、昇圧チョッパ回
路81の入力側に介挿したスイッチ92により、昇圧チ
ョッパ回路81の切り離しを行うようにしたが、昇圧チ
ョッパ回路81内のインダクタ86とFET84のソー
スとの間を切り離すようにしてもよい。上記実施例1〜
5の電源装置は、DC−DCコンバータとして様々な用
途に適用することができるが、例えば照明装置の放電灯
点灯装置の電源装置として好適である。この場合、実施
例1〜5の電源装置ではノイズの発生が少なく且つ電力
効率のよい照明装置が得られる。
路81の入力側に介挿したスイッチ92により、昇圧チ
ョッパ回路81の切り離しを行うようにしたが、昇圧チ
ョッパ回路81内のインダクタ86とFET84のソー
スとの間を切り離すようにしてもよい。上記実施例1〜
5の電源装置は、DC−DCコンバータとして様々な用
途に適用することができるが、例えば照明装置の放電灯
点灯装置の電源装置として好適である。この場合、実施
例1〜5の電源装置ではノイズの発生が少なく且つ電力
効率のよい照明装置が得られる。
【0034】(VI)実施例6 図8は本発明に係る照明装置の外観を示す斜視図であ
る。この照明装置は、照明装置本体100と、上記実施
例1から5のうちのいずれか1つの電源装置及びこの電
源装置の出力コンデンサの出力側に設けた高周波発生装
置45(図1参照)を有する放電灯点灯装置200と、
この放電灯点灯装置200の高周波発生装置45の出力
により点灯する放電灯46とを備えている。放電灯46
は2つのソケット101にて固定されると共にこれらを
介して電源が供給される。
る。この照明装置は、照明装置本体100と、上記実施
例1から5のうちのいずれか1つの電源装置及びこの電
源装置の出力コンデンサの出力側に設けた高周波発生装
置45(図1参照)を有する放電灯点灯装置200と、
この放電灯点灯装置200の高周波発生装置45の出力
により点灯する放電灯46とを備えている。放電灯46
は2つのソケット101にて固定されると共にこれらを
介して電源が供給される。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ダイオードブ
リッジの4辺中の2辺を利用して各々にチョッパ回路を
構成し、しかも第1及び第2のスイッチング装置の高周
波スイッチング動作によって高周波で振れる部分が交流
電源の両極において最小となるように第1及び第2のス
イッチング装置と第1及び第2のインダクタとを接続す
るようにしたので、ダイオードの順方向電圧降下による
損失を低く抑えながらもノイズの発生を低く抑えること
ができる。請求項2の発明によれば、ダイオードブリッ
ジの4辺中の2辺を利用して各々にチョッパ回路を構成
し、しかも第1及び第2のスイッチング装置の高周波ス
イッチング動作によって高周波で振れる部分が交流電源
の両極において最小となるように第1及び第2のスイッ
チング装置と第1及び第2のインダクタとを接続するよ
うにしたので、請求項1の発明と同様に、ダイオードの
順方向電圧降下による損失を低く抑えながらもノイズの
発生を低く抑えることができる。
リッジの4辺中の2辺を利用して各々にチョッパ回路を
構成し、しかも第1及び第2のスイッチング装置の高周
波スイッチング動作によって高周波で振れる部分が交流
電源の両極において最小となるように第1及び第2のス
イッチング装置と第1及び第2のインダクタとを接続す
るようにしたので、ダイオードの順方向電圧降下による
損失を低く抑えながらもノイズの発生を低く抑えること
ができる。請求項2の発明によれば、ダイオードブリッ
ジの4辺中の2辺を利用して各々にチョッパ回路を構成
し、しかも第1及び第2のスイッチング装置の高周波ス
イッチング動作によって高周波で振れる部分が交流電源
の両極において最小となるように第1及び第2のスイッ
チング装置と第1及び第2のインダクタとを接続するよ
うにしたので、請求項1の発明と同様に、ダイオードの
順方向電圧降下による損失を低く抑えながらもノイズの
発生を低く抑えることができる。
【0036】請求項3の発明によれば、ダイオードブリ
ッジの4辺中の2辺を利用して各々にチョッパ回路を構
成し、しかも第1及び第2のスイッチング装置の高周波
スイッチング動作によって高周波で振れる部分が交流電
源の両極において最小となるように第1及び第2のスイ
ッチング装置と第1及び第2のインダクタとを接続する
ようにしたので、請求項1の発明と同様に、ダイオード
の順方向電圧降下による損失を低く抑えながらもノイズ
の発生を低く抑えながらもノイズの発生を低く抑えるこ
とができる。請求項4の発明によれば、直流出力電圧と
基準電圧とを比較する誤差比較手段を2つの昇圧チョッ
パ回路に対して1つ設けたので、誤差比較手段を構成す
る誤差アンプ等のバラツキの影響を受けることがない。
これにより、第1及び第2の乗算手段の各々に対して誤
差比較手段を設けた場合に起る2つの昇圧チョッパ回路
間の制御誤差は起らない。また、誤差比較手段を1つに
することでコストを削減できる。
ッジの4辺中の2辺を利用して各々にチョッパ回路を構
成し、しかも第1及び第2のスイッチング装置の高周波
スイッチング動作によって高周波で振れる部分が交流電
源の両極において最小となるように第1及び第2のスイ
ッチング装置と第1及び第2のインダクタとを接続する
ようにしたので、請求項1の発明と同様に、ダイオード
の順方向電圧降下による損失を低く抑えながらもノイズ
の発生を低く抑えながらもノイズの発生を低く抑えるこ
とができる。請求項4の発明によれば、直流出力電圧と
基準電圧とを比較する誤差比較手段を2つの昇圧チョッ
パ回路に対して1つ設けたので、誤差比較手段を構成す
る誤差アンプ等のバラツキの影響を受けることがない。
これにより、第1及び第2の乗算手段の各々に対して誤
差比較手段を設けた場合に起る2つの昇圧チョッパ回路
間の制御誤差は起らない。また、誤差比較手段を1つに
することでコストを削減できる。
【0037】請求項5の発明によれば、2つの昇圧チョ
ッパ回路を並列接続し、これらのスイッチング装置に流
れるピーク電流を同時に制御するようにしたので、各ス
イッチング装置のオン時の損失が1つの昇圧チョッパ回
路の場合の1/4になり、発熱温度が低くなることから
使用上の寿命を延すことができる。請求項6の発明によ
れば、並列接続した第1及び第2の昇圧チョッパ回路の
うちの第1の昇圧チョッパ回路の第1のインダクタ及び
第1のスイッチング装置に流れる各電流を検出し、これ
らの値と直流出力電圧とに基づいて第1及び第2の昇圧
チョッパ回路の各スイッチング装置に流れるピーク電流
を同時に制御するようにしたので、2つの昇圧チョッパ
回路に流れる電流が1つの場合の半分になって、各スイ
ッチング装置の使用上の寿命を延すことができる。ま
た、電流検出抵抗も第1の昇圧チョッパ回路にのみに設
けることから、両方の昇圧チョッパ回路に設ける場合よ
り損失を小さくでき、電力効率が改善できる。
ッパ回路を並列接続し、これらのスイッチング装置に流
れるピーク電流を同時に制御するようにしたので、各ス
イッチング装置のオン時の損失が1つの昇圧チョッパ回
路の場合の1/4になり、発熱温度が低くなることから
使用上の寿命を延すことができる。請求項6の発明によ
れば、並列接続した第1及び第2の昇圧チョッパ回路の
うちの第1の昇圧チョッパ回路の第1のインダクタ及び
第1のスイッチング装置に流れる各電流を検出し、これ
らの値と直流出力電圧とに基づいて第1及び第2の昇圧
チョッパ回路の各スイッチング装置に流れるピーク電流
を同時に制御するようにしたので、2つの昇圧チョッパ
回路に流れる電流が1つの場合の半分になって、各スイ
ッチング装置の使用上の寿命を延すことができる。ま
た、電流検出抵抗も第1の昇圧チョッパ回路にのみに設
けることから、両方の昇圧チョッパ回路に設ける場合よ
り損失を小さくでき、電力効率が改善できる。
【0038】請求項7の発明によれば、負荷電流が所定
値以下になると第2の昇圧チョッパ回路を装置自体から
切り離して第1の昇圧チョッパ回路の第1のインダクタ
と電流検出抵抗に流れる各電流の値を2倍にするように
したので、外部のノイズの影響を低減することができ
る。また、第1のインダクタ及び電流検出抵抗に流れる
電流が2倍になるので、負荷が更に軽くなっても制御を
行うことが可能になる。請求項8の発明によれば、請求
項1乃至請求項7のいずれの発明による電源装置を放電
点灯装置に適用するようにしたので、低消費電力化、低
ノイズ又は耐ノイズの少なくとも1つを満足する放電点
灯装置を得ることができる。請求項9の発明によれば、
請求項8記載の発明による放電点灯装置を照明装置に適
用するようにしたので、低消費電力化、低ノイズ又は耐
ノイズの少なくとも1つを満足する照明装置を得ること
ができる。
値以下になると第2の昇圧チョッパ回路を装置自体から
切り離して第1の昇圧チョッパ回路の第1のインダクタ
と電流検出抵抗に流れる各電流の値を2倍にするように
したので、外部のノイズの影響を低減することができ
る。また、第1のインダクタ及び電流検出抵抗に流れる
電流が2倍になるので、負荷が更に軽くなっても制御を
行うことが可能になる。請求項8の発明によれば、請求
項1乃至請求項7のいずれの発明による電源装置を放電
点灯装置に適用するようにしたので、低消費電力化、低
ノイズ又は耐ノイズの少なくとも1つを満足する放電点
灯装置を得ることができる。請求項9の発明によれば、
請求項8記載の発明による放電点灯装置を照明装置に適
用するようにしたので、低消費電力化、低ノイズ又は耐
ノイズの少なくとも1つを満足する照明装置を得ること
ができる。
【図1】本発明に係る電源装置の実施例1の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図2】本発明に係る電源装置の実施例2の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図3】本発明に係る電源装置の実施例3の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図4】実施例3の電源装置の動作を説明するための波
形図である。
形図である。
【図5】実施例3の電源装置の動作を説明するための波
形図である。
形図である。
【図6】本発明に係る電源装置の実施例4の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図7】本発明に係る電源装置の実施例5の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図8】本発明に係る照明装置の一実施例の外観を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図9】従来の電源装置の構成を示す回路図である。
【図10】従来の電源装置の構成を示す回路図である。
【図11】従来の電源装置の構成を示す回路図である。
【図12】従来の電源装置の構成を示す回路図である。
30〜33 ダイオード 35、50 インダクタ(第1のインダクタ) 34、51 インダクタ(第2のインダクタ) 36 FET(第2のスイッチング装置) 37 FET(第1のスイッチング装置) 38 交流電源 39 出力コンデンサ 41、43、80 第1の昇圧チョッパ回路 42、44、81 第2の昇圧チョッパ回路 54、55 電流検出抵抗 68 誤差比較手段 69 第1の制御手段 70 第2の制御手段 71 第1の乗算手段 72 第2の乗算手段 82、86 インダクタ 85 制御手段 90 切離手段 91 負荷電流検出手段 200 放電灯点灯装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長崎 文彦 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 工藤 啓之 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 森田 正之 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 交流電力を入力するダイオードブリッジ
と;前記ダイオードブリッジの出力端間に設けられた出
力コンデンサと;第1のインダクタおよび交流電圧の周
波数より大きい周波数でオンオフする第1のスイッチン
グ装置を直列に含み、前記ダイオードブリッジの入力端
間に交流電圧の一方の極性に対して同極性である前記ダ
イオードブリッジのダイオードと直列的に設けられ、前
記第1のスイッチング装置のオフ時に前記第1のインダ
クタのエネルギにより前記ダイオードブリッジのダイオ
ードを介して前記出力コンデンサを充電する第1のチョ
ッパ回路と;第2のインダクタおよび交流電圧の周波数
より大きい周波数でオンオフする第2のスイッチング装
置を直列に含み、ダイオードブリッジの入力端間に交流
電圧の他方の極性に対して同極性である前記ダイオード
ブリッジのダイオードと直列的に設けられ、前記第2の
スイッチング装置のオフ時に前記第2のインダクタのエ
ネルギによりダイオードブリッジのダイオードを介して
前記出力コンデンサを充電する第2のチョッパ回路と;
を具備していることを特徴とする電源装置。 - 【請求項2】 交流電力を入力するダイオードブリッジ
と;前記ダイオードブリッジの出力端間に設けられた出
力コンデンサと;前記ダイオードブリッジの出力端と両
入力端との各間のダイオードのアノード側にそれぞれ直
列接続される第1及び第2のインダクタと;前記各ダイ
オードのアノード側と前記ダイオードブリッジの接地端
との各間にそれぞれ介挿される第1及び第2のスイッチ
ング装置と;を具備していることを特徴とする電源装
置。 - 【請求項3】 交流電力を入力するダイオードブリッジ
と;前記ダイオードブリッジの出力端間に設けられた出
力コンデンサと;前記ダイオードブリッジの両入力端の
いずれか一方と出力端との間にはこの間のダイオードの
アノード側に直列接続され、接地端との間にはこの間の
ダイオードのカソード側に直列接続される第1及び第2
のインダクタと;前記ダイオードのアノード側に直列接
続された前記第1のインダクタの前記ダイオード側と前
記ダイオードブリッジの接地端との間及び前記ダイオー
ドのカソード側に直列接続された前記第2のインダクタ
のダイオード側と前記ダイオードブリッジの出力側端と
の間に介挿される第1及び第2のスイッチング装置と;
を具備していることを特徴とする電源装置。 - 【請求項4】 基準電圧と平滑された後の直流出力電圧
とを比較する誤差比較手段と;前記誤差比較手段の出力
と交流電圧の一方の極性とを乗算する第1の乗算手段
と;前記誤差比較手段の出力と交流電圧の他方の極性と
を乗算する第2の乗算手段と;前記第1の乗算手段の出
力に基づいて前記2つのスイッチング装置の一方に流れ
るピーク電流を制御する第1の制御手段と;前記第2の
乗算手段の出力に基づいて前記2つのスイッチング装置
の他方に流れるピーク電流を制御する第2の制御手段
と;を具備していることを特徴とする請求項1乃至3の
いずれかに記載の電源装置。 - 【請求項5】 第1の昇圧チョッパ回路と;前記第1の
昇圧チョッパ回路と並列接続される第2の昇圧チョッパ
回路と;前記第1及び第2の昇圧チョッパ回路の各スイ
ッチング装置に流れるピーク電流を同時に制御する制御
手段と;を具備していることを特徴とする電源装置。 - 【請求項6】 スイッチング装置に流れる電流を検出す
る電流検出抵抗を有する第1の昇圧チョッパ回路と;前
記第1の昇圧チョッパ回路と並列接続され、電流検出抵
抗を有しない第2の昇圧チョッパ回路と;前記第1の昇
圧チョッパ回路のインダクタ及びスイッチング装置に流
れる電流並びに直流出力電圧に基づいて前記第1及び第
2の昇圧チョッパ回路の各スイッチング装置に流れるピ
ーク電流を同時に制御する制御手段と;を具備している
ことを特徴とする電源装置。 - 【請求項7】 負荷電流を検出する負荷電流検出手段
と;前記負荷電流検出手段により検出された負荷電流が
所定値に以下になった場合に前記第2の昇圧チョッパ回
路を切り離す切離手段と;を具備していることを特徴と
する請求項5記載の電源装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
の電源装置と;前記電源装置の出力コンデンサの出力側
に設けられた高周波発生装置と;高周波発生装置の出力
により点灯される放電灯と;を具備していることを特徴
とする放電灯点灯装置。 - 【請求項9】 照明装置本体と;前記照明装置本体に設
けられた放電灯と;前記放電灯を点灯する請求項8記載
の放電灯点灯装置と;を具備していることを特徴とする
照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14923795A JPH097778A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14923795A JPH097778A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH097778A true JPH097778A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15470885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14923795A Withdrawn JPH097778A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH097778A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013500557A (ja) * | 2009-07-30 | 2013-01-07 | オスラム アクチエンゲゼルシャフト | 少なくとも1つの放電ランプを作動させる電子安定器 |
JP2013051793A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Ohira Electronics Co Ltd | 昇降圧チョッパ型電源装置 |
JP2014007931A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-16 | Denso Corp | 昇圧装置 |
JP2014007896A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Taiyo Yuden Co Ltd | スイッチング電源装置 |
JP2016119777A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 株式会社デンソー | 電力変換装置 |
WO2022139435A1 (ko) * | 2020-12-22 | 2022-06-30 | 한국과학기술원 | 부하 구동 장치 |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP14923795A patent/JPH097778A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013500557A (ja) * | 2009-07-30 | 2013-01-07 | オスラム アクチエンゲゼルシャフト | 少なくとも1つの放電ランプを作動させる電子安定器 |
US8587210B2 (en) | 2009-07-30 | 2013-11-19 | Osram Ag | Electronic ballast for operating at least one discharge lamp |
JP2013051793A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Ohira Electronics Co Ltd | 昇降圧チョッパ型電源装置 |
JP2014007896A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Taiyo Yuden Co Ltd | スイッチング電源装置 |
JP2014007931A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-16 | Denso Corp | 昇圧装置 |
US9130459B2 (en) | 2012-06-27 | 2015-09-08 | Denso Corporation | Boost converter |
JP2016119777A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 株式会社デンソー | 電力変換装置 |
WO2022139435A1 (ko) * | 2020-12-22 | 2022-06-30 | 한국과학기술원 | 부하 구동 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20051227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |